JPH079019B2 - 溶融還元法 - Google Patents
溶融還元法Info
- Publication number
- JPH079019B2 JPH079019B2 JP16990186A JP16990186A JPH079019B2 JP H079019 B2 JPH079019 B2 JP H079019B2 JP 16990186 A JP16990186 A JP 16990186A JP 16990186 A JP16990186 A JP 16990186A JP H079019 B2 JPH079019 B2 JP H079019B2
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- JP
- Japan
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- slag
- smelting reduction
- gas
- reduction method
- powder
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、溶融還元を行う炉における2次燃焼熱を、
効率よく利用することに関するものである。
効率よく利用することに関するものである。
炭材を用いた溶融還元法は、すでに各所で実施されてい
る技術であり、またその技術のうちでも一酸化炭素を炭
酸ガスに二次燃焼させ、その際に発生する熱を鉄浴に伝
えて炭材の使用量を減少させようとする試みがあること
は知られている。
る技術であり、またその技術のうちでも一酸化炭素を炭
酸ガスに二次燃焼させ、その際に発生する熱を鉄浴に伝
えて炭材の使用量を減少させようとする試みがあること
は知られている。
さらに、このときの熱媒体としてスラグ層へ窒素、炭酸
ガス、アルゴンなどのガスを吹き込んで発生したスラグ
液滴を用いることもすでに知られている。
ガス、アルゴンなどのガスを吹き込んで発生したスラグ
液滴を用いることもすでに知られている。
ところが、従来の方法によつてスラグ液滴を形成させる
際に、スラグの流動性が比較的よい場合には、スラグの
噴出が生じ、熱媒体となるべきスラグが系外に逸脱して
しまい着熱効果が低下するという問題があつた。
際に、スラグの流動性が比較的よい場合には、スラグの
噴出が生じ、熱媒体となるべきスラグが系外に逸脱して
しまい着熱効果が低下するという問題があつた。
本発明は、従来に見られたこのような改良を迫られてい
る問題に対して種々検討を加えた結果、鉱石と炭材およ
びその他の副材料を用いて鉱石を直接還元する溶融還元
法において、スラグ中の酸化クロム(Cr2O3)濃度を3
〜10重量%に調節した上でスラグにガスまたは粉体およ
びガスを噴出し、スラグを効率よく2次燃焼帯と接触さ
せることを特徴とする溶融還元法、に到達したのであ
る。
る問題に対して種々検討を加えた結果、鉱石と炭材およ
びその他の副材料を用いて鉱石を直接還元する溶融還元
法において、スラグ中の酸化クロム(Cr2O3)濃度を3
〜10重量%に調節した上でスラグにガスまたは粉体およ
びガスを噴出し、スラグを効率よく2次燃焼帯と接触さ
せることを特徴とする溶融還元法、に到達したのであ
る。
本発明は、スラグ中に酸化クロムを混入させることによ
りその流動性を低下させ、溶融還元炉中でスラグにガス
ないしはガスと粉体を吹付けたとき、噴出などの不都合
な現象を起こさせないようにすることを最終の目的とし
ているものである。
りその流動性を低下させ、溶融還元炉中でスラグにガス
ないしはガスと粉体を吹付けたとき、噴出などの不都合
な現象を起こさせないようにすることを最終の目的とし
ているものである。
このような効果を発現させるために、スラグ中の濃度と
して3〜10重量%の酸化クロムを使用する。
して3〜10重量%の酸化クロムを使用する。
スラグを2次燃焼帯と接触させて、そこの熱エネルギー
を回収するには、2次燃焼帯中にスラグ飛沫を浮遊させ
るとか、スラグ表面を旋回させて常に2次燃焼帯と接し
ているスラグ表面を更新させることにより行うことがで
きる。
を回収するには、2次燃焼帯中にスラグ飛沫を浮遊させ
るとか、スラグ表面を旋回させて常に2次燃焼帯と接し
ているスラグ表面を更新させることにより行うことがで
きる。
このように、スラグの自由表面に変更を与える手段のう
ち最も便利な方法としては、ガスないしはガスと粉体を
スラグ表面に吹付けるか、あるいはまた、ガスないしは
ガスと粉体を金属浴中に吹き込むことによりスラグ表面
を旋回させることにより達成する。
ち最も便利な方法としては、ガスないしはガスと粉体を
スラグ表面に吹付けるか、あるいはまた、ガスないしは
ガスと粉体を金属浴中に吹き込むことによりスラグ表面
を旋回させることにより達成する。
そのためには、当然のことながら溶融還元炉に設けるガ
スないしはガスと粉体の吹き込み用ノズルは、それぞれ
の機能を発揮させるために浴面下から還元炉中央部に向
かうようにもうけたり、浴面下のある平明で溶融還元炉
の中心からずらせた位置にノズルを向けたり、さらには
同じく浴面下でスパイラル流が起こるようにノズルを設
けることもできる。
スないしはガスと粉体の吹き込み用ノズルは、それぞれ
の機能を発揮させるために浴面下から還元炉中央部に向
かうようにもうけたり、浴面下のある平明で溶融還元炉
の中心からずらせた位置にノズルを向けたり、さらには
同じく浴面下でスパイラル流が起こるようにノズルを設
けることもできる。
スラグに種々の添加量となるように酸化クロムを混入さ
せた上、それぞれのスラグに対して同じ噴出速度のガス
を噴射させたところ、第1図のような挙動が得られた。
せた上、それぞれのスラグに対して同じ噴出速度のガス
を噴射させたところ、第1図のような挙動が得られた。
この図は、ガスの噴射を行つた際に現れたスラグからの
飛沫量を測定した結果を示したものであるが、酸化クロ
ムを別途に加えてその混入率を増加させるに伴つて容器
からのスラグ噴出量は徐々に減少していくことが認めら
れ、その傾向は、添加量がほゞ3〜10重量%の範囲にあ
るときが有効であることが確認された。
飛沫量を測定した結果を示したものであるが、酸化クロ
ムを別途に加えてその混入率を増加させるに伴つて容器
からのスラグ噴出量は徐々に減少していくことが認めら
れ、その傾向は、添加量がほゞ3〜10重量%の範囲にあ
るときが有効であることが確認された。
一方、このような種々の酸化クロム混入量に調節された
スラグについて着熱効率について測定を行つたところ第
2図の挙動を得たが、第1図で得たほゞ3〜10重量%と
いう範囲において有効な着熱効率を与えることを示して
いる。
スラグについて着熱効率について測定を行つたところ第
2図の挙動を得たが、第1図で得たほゞ3〜10重量%と
いう範囲において有効な着熱効率を与えることを示して
いる。
この発明のを実施することにより、スラグの流動性を調
節してスラグの噴出を防止するだけでなく、併せて、二
次燃焼による発熱を効果的に回収することの可能なもの
である。
節してスラグの噴出を防止するだけでなく、併せて、二
次燃焼による発熱を効果的に回収することの可能なもの
である。
第1図は酸化クロム濃度を変更した場合のスラグの噴出
量の挙動を示したグラフ、第2図は酸化クロム濃度が変
化したときの着熱効率を示したグラフである。
量の挙動を示したグラフ、第2図は酸化クロム濃度が変
化したときの着熱効率を示したグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 井上 茂 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田辺 治良 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 川上 正弘 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 福味 純一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】鉱石と炭材およびその他の副材料を用いて
鉱石を直接還元する溶融還元法において、スラグ中の酸
化クロム(Cr2O3)濃度を3〜10重量%に調節した上で
スラグにガスまたは粉体およびガスを噴出し、スラグを
2次燃焼帯と効率よく接触させることを特徴とする溶融
還元法。 - 【請求項2】スラグに対するガスまたは粉体およびガス
の吹付けを溶融還元炉壁面に設けたノズルを介して行う
により行う特許請求の範囲第1項に記載の溶融還元法。 - 【請求項3】溶融還元炉壁面に設けるノズルを溶融金属
液面より下側の水平面でかつ溶融還元炉の中央縦軸に対
してずらせた位置に設けたことからなる特許請求の範囲
第1または2項に記載の溶融還元法。 - 【請求項4】ノズルを溶融金属液面より下側でかつスパ
イラル状に設けたことからなる使用する特許請求の範囲
第1項に記載の溶融還元法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16990186A JPH079019B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 溶融還元法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16990186A JPH079019B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 溶融還元法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6328812A JPS6328812A (ja) | 1988-02-06 |
JPH079019B2 true JPH079019B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=15895071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16990186A Expired - Lifetime JPH079019B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 溶融還元法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079019B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2624498B2 (ja) * | 1988-02-25 | 1997-06-25 | 川崎製鉄株式会社 | Cr酸化物の溶融還元精錬法 |
DE10008547A1 (de) * | 2000-02-24 | 2001-08-30 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zur Beurteilung des Verschleißes von Motoröl |
-
1986
- 1986-07-21 JP JP16990186A patent/JPH079019B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6328812A (ja) | 1988-02-06 |
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