JPH0789907A - 塩化ジデシルジメチルアンモニウムの固形化方法 - Google Patents
塩化ジデシルジメチルアンモニウムの固形化方法Info
- Publication number
- JPH0789907A JPH0789907A JP25943793A JP25943793A JPH0789907A JP H0789907 A JPH0789907 A JP H0789907A JP 25943793 A JP25943793 A JP 25943793A JP 25943793 A JP25943793 A JP 25943793A JP H0789907 A JPH0789907 A JP H0789907A
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- JP
- Japan
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- ddc
- didecyl
- alkali metal
- mixture
- solidification
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- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 殺菌消毒剤成分として知られている塩化ジデ
シルジメチルアンモニウムを固形化し、粉体乃至ペース
ト状の製剤を得ることにある。 【構成】 塩化ジデシルジメチルアンモニウム液とリン
酸のアルカリ金属塩との混合物を100〜130℃の温度条件
下で乾燥することを特徴とする。 【効果】 使用に際し安全で、搬送、計量等の操作にお
いて取り扱いが容易である。また塩化ジデシルジメチル
アンモニウムを高い比率で配合することが可能であり、
軽量化、コストダウンに寄与する。
シルジメチルアンモニウムを固形化し、粉体乃至ペース
ト状の製剤を得ることにある。 【構成】 塩化ジデシルジメチルアンモニウム液とリン
酸のアルカリ金属塩との混合物を100〜130℃の温度条件
下で乾燥することを特徴とする。 【効果】 使用に際し安全で、搬送、計量等の操作にお
いて取り扱いが容易である。また塩化ジデシルジメチル
アンモニウムを高い比率で配合することが可能であり、
軽量化、コストダウンに寄与する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、殺菌消毒剤としての
主要成分たる塩化ジデルシルジメチルアンモニウム(以
下、「DDC」という。)の固形化方法に関する。
主要成分たる塩化ジデルシルジメチルアンモニウム(以
下、「DDC」という。)の固形化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、DDCは、殺菌消毒剤の主成
分として、比較的に低濃度でフェノール係数が550の消
毒作用を発揮すると共に、強力な殺菌力を有し、グラム
陽性菌及び陰性菌に対し広い抗菌スペクトルを有するも
のであることが知られている。
分として、比較的に低濃度でフェノール係数が550の消
毒作用を発揮すると共に、強力な殺菌力を有し、グラム
陽性菌及び陰性菌に対し広い抗菌スペクトルを有するも
のであることが知られている。
【0003】このDDCは、常温下でアルコール、水な
どを約20%含む液体であり、また市販品もこのDDCを
主成分として含む液剤として製品化されている。なお、
この市販品中には液剤としての利用上の安全性などの点
から、DDCを10〜20%含むものとなっている。また殺
菌消毒剤として1回当りの使用量が比較的に多く必要で
あること、また流出が容易であるなど使用上の安全性の
面から堅牢なドラム缶、18l缶内に収容して製品化され
ている。
どを約20%含む液体であり、また市販品もこのDDCを
主成分として含む液剤として製品化されている。なお、
この市販品中には液剤としての利用上の安全性などの点
から、DDCを10〜20%含むものとなっている。また殺
菌消毒剤として1回当りの使用量が比較的に多く必要で
あること、また流出が容易であるなど使用上の安全性の
面から堅牢なドラム缶、18l缶内に収容して製品化され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、DD
Cの殺菌消毒剤は液剤であり、従って、その使用に際し
てはその毎度収容缶内から流出させることが必要となる
から、その漏洩など安全性に欠け、また計量も困難ある
という欠点がある。また前記したようにその収容器も大
型であり、その回収が必要であるなど取り扱い上におい
ても不便である。
Cの殺菌消毒剤は液剤であり、従って、その使用に際し
てはその毎度収容缶内から流出させることが必要となる
から、その漏洩など安全性に欠け、また計量も困難ある
という欠点がある。また前記したようにその収容器も大
型であり、その回収が必要であるなど取り扱い上におい
ても不便である。
【0005】また、DDCの単なる乾燥処理では、固形
化、即ち、粉体化乃至ペースト状化し得ず、またこの性
状から、DDCを含む殺菌消毒剤について固形化された
ものは存在しなかった。
化、即ち、粉体化乃至ペースト状化し得ず、またこの性
状から、DDCを含む殺菌消毒剤について固形化された
ものは存在しなかった。
【0006】そこで、この発明では、DDCを含む殺菌
消毒剤について固形化する方法、及びDDCを20重量%
以上含む固形化剤の製造方法の提供を目的とした。
消毒剤について固形化する方法、及びDDCを20重量%
以上含む固形化剤の製造方法の提供を目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、この発明では、DDCの製造方法として次のよう
な構成とした。即ち、DDC液とリン酸のアルカリ金属
塩との混合物を100〜130℃の温度条件下で乾燥すること
を特徴とする。
ため、この発明では、DDCの製造方法として次のよう
な構成とした。即ち、DDC液とリン酸のアルカリ金属
塩との混合物を100〜130℃の温度条件下で乾燥すること
を特徴とする。
【0008】ここで、リン酸のアルカリ金属塩として
は、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロ
リン酸二水素二ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、
トリポリリン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
は、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロ
リン酸二水素二ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、
トリポリリン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
【0009】また、前記混合物におけるDDCとリン酸
のアルカリ金属塩との配合順はいずれを先にしてもよい
が、DDCが容器内面上に付着し易いことを考慮する
と、リン酸のアルカリ金属塩を先に容器内に収容してお
き、これにDDCを注加混合することが好ましい。
のアルカリ金属塩との配合順はいずれを先にしてもよい
が、DDCが容器内面上に付着し易いことを考慮する
と、リン酸のアルカリ金属塩を先に容器内に収容してお
き、これにDDCを注加混合することが好ましい。
【0010】また、DDCとリン酸のアルカリ金属塩と
の配合割合は、リン酸のアルカリ金属塩が無水ピロリン
酸カリウムである場合を除いて約30重量%以下の範囲で
DDCを配合することができる。なお、無水ピロリン酸
カリウムが配合される場合には、40重量%以下の範囲で
DDCを配合することができる。
の配合割合は、リン酸のアルカリ金属塩が無水ピロリン
酸カリウムである場合を除いて約30重量%以下の範囲で
DDCを配合することができる。なお、無水ピロリン酸
カリウムが配合される場合には、40重量%以下の範囲で
DDCを配合することができる。
【0011】また、前記乾燥処理の温度条件について、
100℃以下となる場合にはDDC中に含まれる水分の揮
散が十分に図れず、また130℃以上となる場合にはDD
C中の水分の揮散過多となって、いずれの場合も固形化
物を得ることができない。
100℃以下となる場合にはDDC中に含まれる水分の揮
散が十分に図れず、また130℃以上となる場合にはDD
C中の水分の揮散過多となって、いずれの場合も固形化
物を得ることができない。
【0012】また、乾燥時間は、DDCの配合量により
異なるが、例えば、DDCが40重量%配合される場合に
は、2〜4時間の処理であることが好ましい。
異なるが、例えば、DDCが40重量%配合される場合に
は、2〜4時間の処理であることが好ましい。
【0013】
【作用】この発明においては、次のような作用が生じ
る。つまり、100〜130℃の比較的に高い温度条件下で、
DDC中に含まれる水分の一部が揮散し消失し、またこ
のDDC中の残余の1.3〜2.0%の結合水がリン酸のアル
カリ金属塩と結合して固体化することにより、混合物全
体が固形化するものと考えられる。
る。つまり、100〜130℃の比較的に高い温度条件下で、
DDC中に含まれる水分の一部が揮散し消失し、またこ
のDDC中の残余の1.3〜2.0%の結合水がリン酸のアル
カリ金属塩と結合して固体化することにより、混合物全
体が固形化するものと考えられる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。無水ピ
ロリン酸カリウム58kgを撹拌混合機に供給し、これに
DDC液剤(なお、DDC含有量80重量%)50kgを注
加混入し、これを十分に混合した。次いで、この混合物
を110℃の温度条件下で3時間送風乾燥し、この結果、
白色の粉状物を得た。
ロリン酸カリウム58kgを撹拌混合機に供給し、これに
DDC液剤(なお、DDC含有量80重量%)50kgを注
加混入し、これを十分に混合した。次いで、この混合物
を110℃の温度条件下で3時間送風乾燥し、この結果、
白色の粉状物を得た。
【0015】上記のようにDDC液剤が40重量%配合さ
れる場合のほか、20重量%及び30重量%の割合で配合さ
れる場合についてそれぞれ同様に処理した結果を次表1
に示した。
れる場合のほか、20重量%及び30重量%の割合で配合さ
れる場合についてそれぞれ同様に処理した結果を次表1
に示した。
【表1】
【0016】また、表1には、メタリン酸ナトリウム、
ピロリン酸二水素二ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリ
ウム、トリポリリン酸カリウム及びトリポリリン酸ナト
リウムをそれぞれ混合比を変えて上記同様に処理した結
果をも示した。
ピロリン酸二水素二ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリ
ウム、トリポリリン酸カリウム及びトリポリリン酸ナト
リウムをそれぞれ混合比を変えて上記同様に処理した結
果をも示した。
【0017】表1に示した結果から、この発明の方法に
よればDDCが20重量%以上含まれる固形化物が得られ
ること、特に、無水ピロリン酸カリウムが配合される場
合には、約40重量%含まれる固形物が得られ、しかも粉
末固体としても得られることを確認することができる。
よればDDCが20重量%以上含まれる固形化物が得られ
ること、特に、無水ピロリン酸カリウムが配合される場
合には、約40重量%含まれる固形物が得られ、しかも粉
末固体としても得られることを確認することができる。
【0018】これらの固形剤をそれぞれDDC濃度とし
て0.005〜0.02%となるように水中に希釈して水溶液と
し、これを殺菌消毒剤として利用した結果、いずれもD
DC所定の効果が得られた。
て0.005〜0.02%となるように水中に希釈して水溶液と
し、これを殺菌消毒剤として利用した結果、いずれもD
DC所定の効果が得られた。
【0019】
【発明の効果】上述したようにこの発明は構成されるこ
とから、次のような効果が発揮される。先ず、他の薬剤
と比較して消毒作用、殺菌力、さらに広い抗菌スペクト
ルを有するDDCが固形物製剤として得られ、収容器か
ら漏洩、流下するおそれが少ないことから、安全に利用
することができる。
とから、次のような効果が発揮される。先ず、他の薬剤
と比較して消毒作用、殺菌力、さらに広い抗菌スペクト
ルを有するDDCが固形物製剤として得られ、収容器か
ら漏洩、流下するおそれが少ないことから、安全に利用
することができる。
【0020】また、この固形物の性状から、計量操作が
容易で、比較的簡単な収容器内に収容して取り扱うこと
ができる。従って、収容器の回収の必要もない。
容易で、比較的簡単な収容器内に収容して取り扱うこと
ができる。従って、収容器の回収の必要もない。
【0021】また、DDCを20重量%以上に配合するこ
とが可能であり軽量化を図り得ることから、搬送等の取
り扱いも容易となる。またこれは、コストダウンに寄与
する。
とが可能であり軽量化を図り得ることから、搬送等の取
り扱いも容易となる。またこれは、コストダウンに寄与
する。
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ジデシルジメチルアンモニウム液と
リン酸のアルカリ金属塩との混合物を100〜130℃の温度
条件下で乾燥することを特徴とする塩化ジデシルジメチ
ルアンモニウムの固形化方法。 - 【請求項2】 リン酸のアルカリ金属塩が、無水ピロリ
ン酸カリウムであることを特徴とする請求項1の塩化ジ
デシルデメチルアンモニウムの固形化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25943793A JPH0789907A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 塩化ジデシルジメチルアンモニウムの固形化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25943793A JPH0789907A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 塩化ジデシルジメチルアンモニウムの固形化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789907A true JPH0789907A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17334081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25943793A Pending JPH0789907A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 塩化ジデシルジメチルアンモニウムの固形化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0789907A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004040647A1 (de) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Dhw Deutsche Hydrierwerke Gmbh Rodleben | Verfahren zur Herstellung von hellfarbenen, primären Fettaminen |
JP2006111605A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Kagaku Shiryo Kenkyusho:Kk | 殺菌消毒剤組成物、およびその製造方法 |
FR2951614A1 (fr) * | 2009-10-27 | 2011-04-29 | Poly Bio | Poudres insolubles organiques ou minerales utilisables en decontamination |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP25943793A patent/JPH0789907A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004040647A1 (de) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Dhw Deutsche Hydrierwerke Gmbh Rodleben | Verfahren zur Herstellung von hellfarbenen, primären Fettaminen |
JP2006111605A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Kagaku Shiryo Kenkyusho:Kk | 殺菌消毒剤組成物、およびその製造方法 |
FR2951614A1 (fr) * | 2009-10-27 | 2011-04-29 | Poly Bio | Poudres insolubles organiques ou minerales utilisables en decontamination |
WO2011051832A2 (fr) | 2009-10-27 | 2011-05-05 | Poly-Bio | Procede d'obtention de poudres insolubles dans l'eau presentant une activite anti-microbienne, les poudres ainsi obtenues et leur application antibacterienne |
WO2011051832A3 (fr) * | 2009-10-27 | 2011-12-15 | Poly-Bio | Procede d'obtention de poudres insolubles dans l'eau presentant une activite anti-microbienne, les poudres ainsi obtenues et leur application antibacterienne |
US8758823B2 (en) | 2009-10-27 | 2014-06-24 | Poly-Bio | Method for obtaining non-water-soluble powders having antimicrobial activity, the powders thus obtained and the antibacterial use thereof |
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