JPH0788742A - 泡状加工液吐出装置 - Google Patents

泡状加工液吐出装置

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JPH0788742A
JPH0788742A JP23673193A JP23673193A JPH0788742A JP H0788742 A JPH0788742 A JP H0788742A JP 23673193 A JP23673193 A JP 23673193A JP 23673193 A JP23673193 A JP 23673193A JP H0788742 A JPH0788742 A JP H0788742A
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勝浩 森
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Toyooki Kogyo Co Ltd
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Toyooki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窒素と加工液との混合物を多孔体によって泡
状加工液にして吐出する泡状加工液吐出装置の吐出むら
を小さくする。 【構成】 ノズル部50は、本体53と、それに支持さ
れた多孔筒54と多孔筒55とを備えている。多孔筒5
5の平均孔径や開口率は多孔筒54のそれらより大き
い。吐出口58から供給される混合物は、室64,多孔
筒55を経て多孔筒54の内側面60に供給されるが、
多孔筒55によって混合物が内側面60へ分散させられ
て供給される。そのため、内側面60における圧力や加
工液の供給量が均一化され、泡状加工液の外側表面65
全体からの吐出むらが小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、泡状加工液吐出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】泡状加工液を吐出する泡状加工液吐出装
置が特開平5─104393号公報に記載されている。
この泡状加工液吐出装置においては、供給された気体と
液状加工液との混合物が多孔部材により泡状加工液にさ
れて多孔部材の外側表面から吐出される。
【0003】泡状加工液吐出装置に供給される混合物の
供給圧力と多孔部材の外側表面から吐出される泡状加工
液の吐出体積との関係を図17に示す。図から、供給圧
力が適正値の場合に吐出体積が最大になることがわか
る。吐出体積が大きい場合は、吐出される気体の体積が
大きく、泡状加工液が含む気体量が多くなる。供給圧力
が適正値より大きくても小さくても、吐出体積が減り、
吐出される泡状加工液が含む気体量が少なくなる。ま
た、供給圧力が過大である場合や、過小である場合に
は、吐出される加工液が泡状とならず、霧状あるいは液
状になってしまう。吐出体積が最大になる適正の供給圧
力は、多孔部材の孔径,開口率等や、加工液の粘度,加
工液に含まれる界面活性剤の種類等,多孔部材と加工液
との性状によって決まる。
【0004】一方、図19〜図21に示すフライス加工
装置において、フライス切削加工時に泡状加工液供給装
置に供給される混合物の供給圧力と、フライス加工工具
300の一回転における刃具302の切刃近傍部分(以
下、刃先部304と称する)の温度変化量との関係を図
18に示す。フライス加工工具300の一回転における
刃先部304の温度変化量とは、ある決められた刃具3
02が切削終了直後の位置Cにある場合における温度の
切削開始直前の位置Dにある場合における温度からの変
化量である。図18から刃先部304の一回転中におけ
る温度変化量は吐出体積が最大(泡状加工液の含有気体
量が最大)の場合に最も小さくなり、加工工具300の
過冷却防止性が最も良好となることがわかる。
【0005】この刃先部304の温度変化量は、刃具3
02の刃先部304における温度と刃先部304以外の
部分306の温度との差に相当すると考えることができ
る。液状の加工液を使用してフライス切削加工を行う場
合には、刃具302の刃先部304は切削中高温になる
のに対し、部分306は加工液によって過剰に冷却され
る。その結果、刃具302内に大きな温度差が生じ、こ
の温度差により熱亀裂が発生し、加工工具300の寿命
が著しく短くなる。一方、加工液を使用しない場合に
は、刃具が急冷されないため、この問題が発生し難くな
るが、切削屑や粉塵が飛散し、作業環境が悪くなるので
ある。それに対して、泡状の加工液を使用してフライス
切削加工を行えば、粉塵等の飛散を防止しつつ刃具30
2の部分306の過冷却が防止し得るため、刃具302
内の温度差が小さくなって熱亀裂が発生し難くなるので
あり、この効果が泡状加工液の吐出体積が最大の場合に
最も大きくなるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の泡状加
工液吐出装置によれば、多孔部材の外側表面において泡
状加工液の吐出むらが生じるという問題があった。泡状
加工液吐出装置に供給された混合物の、多孔部材の内側
面に対する圧力や液量の分布にむらが生じるため、多孔
部材の外側表面に、含有気体量が多い泡状加工液が吐出
される部分と含有気体量の少ない泡状加工液(霧状ある
いは液状加工液)が吐出される部分とが生じたり、泡状
加工液の吐出量が多い部分と少ない部分とが生じたりす
るのである。また、吐出むらがあるため、泡状加工液吐
出装置によって加工工具に気体含有量の多い泡状加工液
を均一に供給することが困難となり、加工工具の過冷却
防止性を良好な状態に維持することが困難であるという
問題もあった。
【0007】特に、多孔部材が筒状である場合には、吐
出むらが著しく、加工工具の過冷却防止性を良好な状態
に維持することが困難である。図16に示すように、筒
状の多孔部材350を備えた泡状加工液吐出装置におい
て、混合物供給管352から供給された気体と液状加工
液との混合物は、吐出口354から多孔部材350の内
側面356に向かって供給され、多孔部材350により
泡状加工液にされて多孔部材350の外側表面358か
ら吐出される。
【0008】吐出口354から供給された混合物の多孔
部材350の内側面356への圧力は、吐出口354に
対向する部分Aにおいて大きく、吐出口354近傍外周
部の部分Bにおいて小さくなる。そのため、多孔部材3
50の外側表面358から吐出される泡状加工液の吐出
圧や加工液の量は図の矢印Qに示すように部分Aにおい
て大きく、部分Bにおいて小さくなる。したがって、吐
出口354からの混合物の供給圧力を適正値にしても、
外側表面358全体から均一に含有気体量の多い泡状加
工液が吐出されるわけではなく、部分Aから含有気体量
が多い泡状加工液が吐出されるようにすれば、部分Bか
らは含有気体量が少ない泡状加工液や液状の加工液が吐
出され、部分Bから含有気体量の多い泡状加工液が吐出
されるようにすれば、部分Aからは霧状の加工液が吐出
される。そのため、泡状加工液供給装置によって加工工
具に含有気体量の多い均一な泡状加工液を供給すること
が困難で、加工工具の過冷却防止性を良好な状態に維持
することが困難となる。
【0009】また、多孔部材350の内側面356の筒
部の下部は、液状加工液の供給量が多くなる。そのた
め、下部からは、含有気体量の少ない泡状加工液や液状
の加工液が吐出される場合が多い。
【0010】さらに、従来の泡状加工液吐出装置におい
ては、筒状の多孔部材350の筒部の下部から吐出され
る上述の含有気体量の少ない加工液を回収することが行
われていなかった。上述のように、筒部の下部からは、
気体量の少ない泡状加工液や液状加工液が吐出される場
合が多いのであるが、これらは加工工具周辺に滞留し難
く、直ちに流れ去ってしまうため、加工液がむだになる
という問題があった。
【0011】以上の事情を背景として、第一発明の課題
は、泡状加工液吐出装置における多孔部材の外側表面全
体の吐出むらを小さくし、加工工具の過冷却防止性を向
上させることにあり、第二発明の課題は、加工液のむだ
を省くことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一発明の要旨とすると
ころは、多孔部材の内側に、多孔部材の内側面への圧力
と加工液の供給量との少なくとも一方を均一にする均一
化手段を設けることにある。なお、均一化手段と多孔部
材とが別体であることは不可欠ではなく、一体的に構成
してもよい。
【0013】第二発明の要旨とするところは、第一発明
の泡状加工液吐出装置において、多孔部材を筒状にする
とともに、その筒状の多孔部材の少なくとも下部を含む
外周面を隙間を隔てて覆うカバー部と、そのカバー部に
受けられた加工液を回収する回収路とを設けたことにあ
る。
【0014】
【作用】第一発明の泡状加工液吐出装置においては、気
体および液状加工液の多孔部材の内側面への圧力と液状
加工液の供給量との少なくとも一方を均一にする混合液
均一化手段が、多孔部材の内側に設けられている。その
ため、多孔部材の外側表面における泡状加工液の吐出む
らが小さくなる。
【0015】第二発明の泡状加工液吐出装置において
は、多孔部材の下部から気体量の少ない泡状加工液ある
いは液状加工液が吐出されても、それらがカバーに受け
られ、回収路によって回収される。加工工具や被加工物
に供給される以前に回収されるため、回収された加工液
には、切粉等が含まれていない。
【0016】
【発明の効果】第一発明によれば、多孔部材の外側表面
における泡状加工液の吐出むらを小さくすることができ
る。また、吐出むらが小さくなるため、加工工具に含有
気体量の多い泡状加工液を供給することが容易になり、
加工工具の過冷却防止性を向上させることができる。第
二発明によれば、第一発明の効果に加え、さらに、加工
工具の過冷却防止性向上に有効でない加工液が加工工具
周辺へ供給される前に回収することができ、切粉等を含
まない加工液をそのまま再使用することが可能となる効
果が得られる。
【0017】
【実施例】第一発明と第二発明とに共通の実施例である
泡状加工液吐出装置を備えた泡状加工液生成装置を図面
を用いて詳細に説明する。図4において、加工液タンク
10内に加工液12が収容されている。この加工液12
は、通常の水溶性加工液から消泡剤を除いて泡立ち易く
したものである。加工液12は、ポンプ14によりくみ
上げられて加圧タンク16に供給される。加圧タンク1
6内の加工液液面の高さは液面センサ18によって検出
され、その検出結果が制御装置20に供給される。制御
装置20はこの検出結果に基づいてポンプ14を制御
し、加圧タンク16内の加工液液面の高さを予め定めら
れた一定高さ範囲に保つ。
【0018】加圧タンク16の上部には、レギュレータ
26を備えた加圧通路28により、ボンベ30が接続さ
れている。ボンベ30には窒素31が高圧で蓄えられて
おり、レギュレータ26により適度な圧力に調整されて
加圧タンク16に供給される。その結果、加圧タンク1
6からは加工液12が加工液供給通路32へ圧送され、
レギュレータ34を経て泡状加工液吐出装置36に供給
される。加工液供給通路32には、気体供給通路38に
よりボンベ30も接続されており、この気体供給通路3
8にはレギュレータ40が設けられている。したがっ
て、泡状加工液吐出装置36には、加工液12と窒素3
1との混合物(以下、混合物と略称する)が供給され
る。
【0019】泡状加工液吐出装置36は、図1,2に示
すように、ノズル部50とカバー部52とを備えてい
る。ノズル部50は本体53と,2個の多孔筒54,5
5とを備えている。本体53は加工液供給通路32との
接続部56と,後方から前方に向かって拡開させられた
吐出口58とを備えており、吐出口58の外周部に多孔
筒54が固定され、その多孔筒54の内側面60に接し
て多孔筒55が嵌合されている。
【0020】多孔筒54,55は、有底円筒状をなして
いる。本実施例においては、多孔筒54は、鉄製で、表
面積に対する孔の面積比(以下、開口率と称する)が5
0%のものであり、多孔筒55は、発泡ウレタンフォー
ム製で、平均孔径,開口率が多孔筒54のそれらより大
きいものである。
【0021】また、多孔筒55の中心部には、前記加工
液供給通路32に連通し、軸方向に延びる中心穴64が
形成されている。加工液供給通路32から泡状加工液吐
出装置36に供給された混合物は、中心穴64,多孔筒
55を経て多孔筒54の内側面60に供給され、泡状加
工液となって外側表面65から吐出される。
【0022】多孔筒54の内側面60における混合物の
圧力および混合比が多孔筒55の存在によって均一化さ
れる。多孔筒54の内側に多孔筒55を設ければ、混合
物の流れが直接多孔筒54の内側面60に衝突する場合
に比較して、混合物の流れの方向性が緩和され、内側面
60における圧力分布が均一となる。また、多孔筒55
は多孔筒54に比較して十分厚くされているので、混合
物の流速および混合比が多孔筒55内で十分平均化さ
れ、多孔筒54の内側面60における混合物の圧力およ
び混合比が均一となる。しかも、多孔筒55は多孔筒5
4に比較して平均孔径および開口率が大きいため、圧力
損失が比較的少なくて済む。なお、中心穴64の形状,
寸法も多孔筒54の内側面60における混合物の圧力お
よび混合比の均一化に影響を及ぼすので、試行錯誤によ
り適当な形状,寸法を決定することが望ましい。
【0023】本実施例において、多孔筒55を発泡ウレ
タンフォーム製としたのは、図3に模型的に示す発泡ウ
レタンフォームの孔62の孔径が均一化手段としての機
能を果たすのに適当な大きさであるからである。多孔筒
55の孔径が小さすぎると、多孔筒55における圧力損
失が大きくなり、孔径が大きすぎると、混合物を良好に
分散させることができなくなってしまうのであるが、発
泡ウレタンフォームの孔62の孔径はこれら問題を回避
するのに適した大きさなのである。
【0024】多孔筒54の外側表面65の大部分がカバ
ー部52によって覆われている。カバー部52は、断面
形状が渦巻き状を成す筒部材が軸方向に平行に延びたも
のであり、基端部が多孔筒54の外側表面65の下部に
接し、中間部が多孔筒54の下部を外周表面65から離
れて覆う回収部66と、その回収部66と連続して外側
表面65の大部分を離れて覆い,自由端部が上方におい
て外周表面65と同人の円の接続方向に延びているガイ
ド部68とを備えており、ガイド部68の自由端部と多
孔筒54の外側表面65との間が開口70とされてい
る。外側表面65から開口70の方向とは異なる方向に
吐出された泡状加工液は、カバー部52の内周面に沿っ
て移動し、開口70から放出される。
【0025】回収部66の底面は、軸方向に僅かに傾斜
させられており、その傾斜した底面の最下端部に開口7
2が形成され、回収路としての加工液排出通路74(図
4参照)に接続されている。
【0026】加工液排出通路74は、消泡用タンク76
を経て加工液タンク10に接続されている。消泡用タン
ク76は、底部に孔78が形成されたタンク80と、常
には、その孔78を塞ぐ位置にあるが、タンク80内の
液量が設定値以上になると、孔78を開く位置まで上昇
させられるフロート82とを備えたものである。回収さ
れた加工液は気泡を多量に含んでいるため、直接加工液
タンク10に戻すと、加工液タンク10内に泡が充満す
る恐れがある。これを回避するために、回収された加工
液から泡を除いてタンク80の底部近傍の加工液のみを
加工液タンク10に戻すようにされているのである。
【0027】以上のように構成された加工液生成装置に
おいて、泡状加工液吐出装置36に混合物が供給される
と、多孔筒55を経て、多孔筒54の内側面60に供給
される。多孔筒55内においての圧力や混合比が平均化
され、内側面60に対する圧力や供給量が均一にされ
る。内側面60に供給された混合物は、多孔筒54によ
って泡状加工液とされ、外側表面65から吐出される。
外側表面65から吐出される泡状加工液の吐出圧は、図
1に示すように、外側表面65全体においてほぼ均一と
なる。
【0028】混合物の吐出口58からの供給圧力が3kg
/cm2の場合には、多孔筒54の外側表面65全体から吐
出される泡状加工液の吐出体積は、多孔筒55がない場
合には、50リットル/min であったが、多孔筒55を
配設した場合には、100リットル/min になった。こ
のように、多孔筒55を配設することによって多孔筒5
5の表面から吐出される体積が大きくなる。すなわち、
吐出される気体が有効に気泡の形成に使われ、気体含有
量が多い泡状加工液が吐出されるのである。
【0029】また、外側表面65から吐出された泡状加
工液は、ガイド部68に沿って開口70から放出される
が、開口70から放出されなかった気体含有量の少ない
泡状加工液は、回収部66に回収され、加工液排出通路
74,消泡用タンク76を経て加工液タンク10に戻さ
れる。回収された泡状加工液には切粉等が含まれていな
いため、切粉除去等を行うことなくそのまま再使用する
ことが可能である。
【0030】以上のように、本実施例の泡状加工液吐出
装置36によれば、多孔筒54の内側面60への圧力と
加工液の供給量とを均一にすることができる。そのた
め、外側表面65全体において、泡状加工液の吐出むら
を小さくすることができる。そのため、泡状加工液吐出
装置36によって、加工工具に含有気体量の多い泡状加
工液を供給することが容易となり、加工工具の過冷却防
止性を向上させることができる。
【0031】また、カバー部52が設けられているた
め、泡状加工液を加工工具や被加工物の予め決められた
面上に良好に供給することができる。さらに、気体含有
量の少ない泡状加工液を、回収部66によって良好に回
収することができ、加工液12の無駄を少なくすること
ができる。また、本泡状加工液生成装置においては、回
収された泡状加工液が消泡用タンク76において泡を除
かれてタンク10に戻されるようにされているため、タ
ンク10内に泡が充満することが回避される。
【0032】なお、上記加工液生成装置においては、気
体として窒素31が使用されていたが、窒素31でなく
他のガスを使用してもよい。例えば、アルゴンガス等不
活性ガスが供給されるようにすれば、本願出願人による
特願平4─162157号明細書に記載されているよう
に、被加工物の防錆効果,加工工具の耐久性向上効果が
得られる。また、消泡用タンク76を電磁弁を備えたも
のとしてもよい。タンク80内に蓄えられた泡状加工液
が設定量以上になった場合に電磁弁が開状態に切り換え
られるようにするのである。
【0033】さらに、泡状加工液吐出装置36における
多孔筒54,55の材質,孔径,開口率,形状等は、上
記実施例におけるそれらとは異なるものであってもよ
い。
【0034】また、カバー部52が回収部66とガイド
部68とを備えていたが、両方を備えることは不可欠で
はなく、図5,6に示すように、回収部90だけでもよ
い。回収部90は多孔筒54の下部において外側表面6
5から離れて配設され、軸方向の一端には、加工液排出
通路74に連通される開口92が形成されている。本実
施例においては、多孔筒54の外側表面65全体から泡
状加工液が吐出されるが、外側表面65の下部から吐出
される気体含有量の少ない泡状加工液が、回収部90に
よって回収される。
【0035】さらに、図7〜図11に、泡状加工液吐出
装置の均一化手段の、上記実施例におけるそれとは別の
態様のものを示すが、それぞれの図において、ノズル部
のみを示しカバー部の記載は省略する。図7において、
100はノズル部で、102はノズル部回転装置であ
る。ノズル部100は、上記実施例と同様なものである
が、接続部56がベアリング104,106を介してノ
ズル部回転装置102の本体110に相対回転可能に取
り付けられている。ノズル部回転装置102は、本体1
10内に回転モータ114と,減速機116とを直列に
並べて備えており、混合物および窒素31が別々に供給
される。回転モータ114は、ノズル部100に供給さ
れる窒素31によって回転させられるようにされてい
る。
【0036】窒素31が回転モータ114に供給される
ことによって、回転モータ114が回転させられ、その
回転が減速機116によって減速されてノズル部100
に伝達される。一方、窒素31および混合物がノズル部
100に供給されれば、泡状加工液が回転する多孔筒5
4の外側表面65から吐出される。この場合に、ノズル
部100が回転させられているため、加工液が多孔筒5
4の全周部に均一に供給され、多孔筒54の下部から気
体含有量の少ない泡状加工液が吐出されることが良好に
回避される。また、泡状加工液の多孔筒54の外側表面
における吐出むらが小さくなる。さらに、回転モータ1
14がノズル部100に供給される窒素31によって回
転させられるようにされているため、泡状加工液の吐出
時には自動的にノズル部100が回転させられ好都合で
ある。本実施例においては回転モータ114,ベアリン
グ104,106および減速機116が多孔筒55とと
もに均一化手段を構成しているのである。
【0037】なお、回転モータ114は電動モータとす
ることも可能である。また、多孔筒55を省略すること
も可能である。
【0038】図8,9において、ノズル部150の有底
円筒状の多孔筒152の内側には均一化手段としてのじ
ゃま板154が配設されている。じゃま板154は中空
円錐状をなしたもので、その外周面には、3個のステー
155が取り付けられている。じゃま板154は、その
円錐の中心線がノズル部150の中心線と同一で、か
つ、円錐の頂点156が後方(吐出口158側)に位置
した状態で3個のステー155が多孔筒152の内側面
162に嵌合されて固定されている。
【0039】吐出口158から吐出された混合物は、じ
ゃま板154の外周面に沿って多孔筒152の内側面1
62に供給される。そのため、内側面162への圧力や
液状加工液の供給量が均一にされ、多孔筒152の外側
表面164全体における泡状加工液の吐出むらが小さく
なる。なお、じゃま板154の形状,固定位置等は、本
実施例に限らず、思考錯誤的に決められるものである。
例えば、じゃま板154の中心線をノズル部150の中
心線から下方へ偏心させたり、円錐の頂点156が下が
った状態に傾けたりすると、ノズル150の上部と下部
とにおける泡状加工液の吐出むらが少なくなる。
【0040】さらに、図10,11において、ノズル部
170の有底円筒状の多孔筒171の内側には、均一化
手段としての分割部材172が配設されている。分割部
材172は、軸方向に延びた4枚の平板174が互いに
90度隔たって放射状に固定された形状をなしたもので
ある。この平板174が多孔筒54の内周面に嵌合され
ている。吐出口176から混合物が吐出されると、混合
物は分割部材172によって4等分され、多孔筒171
の内側面178に供給される。そのため、内側面178
への圧力や液状加工液の供給量が均一にされ、多孔筒1
71の外側表面180から吐出される泡状加工液の吐出
むらが小さくなる。なお、本実施例においては、分割部
材172が有する平板174が4枚であったが、3枚以
下であっても、5枚以上であってもよい。また、ノズル
部170全体を回転させれば、吐出むらをより小さくす
ることができる。
【0041】また、第一発明においては、上記各実施例
におけるカバー部を省略することができる。さらに、上
記各実施例においては、泡状加工液が、多孔筒の外側表
面全体から吐出され、加工工具と被加工物との比較的広
い範囲に供給されるようにされていたが、部分的に供給
されるようにしてもよい。特に、加工工具が固定され、
被加工物が回転させられる場合には、被加工物の表面に
泡状加工液を滞留させることが困難であるため、集中的
かつ連続的に泡状加工液を供給する必要がある。
【0042】図12,13において、ノズル部200の
本体202は、概して有底円筒状を成しており、底部の
中心部には、中心孔204が、外周部には、複数個の孔
2006が環状に並んで形成されている。また、筒部の
縁には、円環状のカバー208が取り付けられ、カバー
208の中央部が開口210とされている。中心孔20
4には窒素供給通路が接続され、複数個の孔206に
は、それぞれ混合物供給通路が連通させられている。孔
206の開口が混合物の吐出口211とされる。
【0043】本体202の内周面には、多孔筒212が
配設され、多孔筒212の内周面216には多孔筒21
4の外周内側面218(本実施例においては、多孔筒2
14の外周面が特許請求の範囲にいう内側面になる)が
密着して設けられている。内周面216は、後方から前
方に向かって拡開させられており、このテーパ状の内側
面216に多孔筒214が嵌合されているのである。多
孔筒212の平均孔径および開口率は多孔筒214のそ
れらより大きくされている。多孔筒212の吐出口21
1に対応する部分には、軸方向に延びる切欠220がそ
れぞれ形成され、切欠220と本体202とによって室
221が形成されている。室221によって、混合物が
外周内側面218に到達するまでの多孔筒212の有効
厚さが均一化され、外側内側面218の圧力や液状加工
液の供給量の均一化が図られている。
【0044】本実施例においては、混合物が吐出口21
1から室221に供給され、多孔筒212を経て、多孔
筒214の外周側内側面218に供給される。外周側内
側面218においては、圧力や液状加工液の供給量がほ
ぼ均一となる。そのため、多孔筒214の内周外側表面
222全体において泡状加工液の吐出むらが小さくな
る。また、泡状加工液は孔204の吐出口224から吐
出される窒素によって前方へ押し出され、開口210か
ら放出され、泡状加工液を集中的に供給することができ
る。本実施例においては、切欠220が形成された多孔
筒212が均一化手段となる。
【0045】また、図14,15において、ノズル部2
30の本体232は底部234と筒部236とからなる
有底円筒状を成しており、底部234には中心孔238
が形成され、接続部239に接続されている。接続部2
39の内側には、それの内径より外径が小さい管240
が配設されている。管240には窒素31が供給され、
接続部239の内周面と管240の外周面との間の隙間
242には、混合物が供給される。また、本体232の
筒部236の端には、円環状の板244に支持された円
形の多孔板246が取り付けられている。筒部236の
内周側には、隙間248を隔てて多孔筒250が、軸方
向の一端部が板244に当接した状態で配設されてい
る。多孔筒250の平均孔径および開口率は、多孔板2
46のそれらより大きい。また、隙間248と隙間24
2とは互いに連通させられている。
【0046】隙間242から供給された混合物は、多孔
筒250によって泡状加工液とされて内側面252に供
給される。泡状加工液は、管240から供給される窒素
31によって前方に押し出され、多孔板246の内側面
254に供給される。多孔板246の内側面254にお
いて、圧力や液状加工液の供給量が均一になり、多孔板
246によって一層細かい均一な泡状加工液とされて外
側面256から吐出される。本実施例においては、隙間
248,多孔筒250が均一化手段である。また、隙間
248によって、多孔筒250の外周面に供給される混
合物の圧力や加工液の供給量等が均一にされれば、多孔
板246を設ける必要は必ずしもない。
【0047】上記図12,13の実施例や図14,15
の実施例においても、ノズル部200,230を回転さ
せることが吐出むらをなくす上で有効である。
【0048】その他、いちいち例示することはしない
が、均一化手段の構成,ノズル部の構造等は上記実施例
に限らず、他の態様にする等特許請求の範囲を逸脱する
ことなく当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施
した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明および第二発明に共通の実施例である
泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図2】上記泡状加工液吐出装置のAA断面図である。
【図3】上記泡状加工液吐出装置の均一化手段としての
多孔筒の一部拡大図である。
【図4】上記泡状加工液吐出装置を含む加工液生成装置
の系統図である。
【図5】第一発明および第二発明に共通の別の実施例で
ある泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図6】上記泡状加工液吐出装置のBB断面図である。
【図7】第一発明および第二発明に共通のさらに別の実
施例である泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図8】第一発明および第二発明に共通のさらに別の実
施例である泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図9】上記泡状加工液吐出装置のCC断面図である。
【図10】第一発明および第二発明に共通のさらに別の
実施例である泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図11】上記泡状加工液吐出装置のDD断面図であ
る。
【図12】第一発明の別の実施例である泡状加工液吐出
装置の断面図である。
【図13】上記泡状加工液吐出装置のEE断面図であ
る。
【図14】第一発明のさらに別の実施例である泡状加工
液吐出装置の断面図である。
【図15】上記泡状加工液吐出装置のFF断面図であ
る。
【図16】従来の泡状加工液吐出装置の断面図である。
【図17】混合物の供給圧力と多孔部材からの吐出され
る加工液の吐出体積との関係を示す図である。
【図18】フライス切削加工時における多孔部材から吐
出される加工液の吐出体積と、加工工具一回転中の刃先
温度変化量との関係を示す図である。
【図19】フライス加工装置の平面図である。
【図20】フライス加工装置の正面図である。
【図21】フライス加工装置の刃具周辺部の拡大図であ
る。
【符号の説明】
36 泡状加工液吐出装置 50,100,150,170,200,230 ノズ
ル部 52 カバー部 54,152,171,214 多孔筒 55,212,250 多孔筒 66,90 回収部 68 ガイド部 74 加工液回収管 154 じゃま板 172 分割部材 246 多孔板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された気体と液状の加工液とを多孔
    部材により泡状の加工液にして吐出する泡状加工液吐出
    装置において、 前記多孔部材の内側に、前記多孔部材の内側面への圧力
    と前記加工液の供給量との少なくとも一方を均一にする
    均一化手段を設けたことを特徴とする泡状加工液吐出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記多孔部材を筒状にするとともに、そ
    の筒状の多孔部材の少なくとも下部を含む外周面を隙間
    を隔てて覆うカバー部と、そのカバー部に受けられた加
    工液を回収する回収路とを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の泡状加工液吐出装置。
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