JPH0788207A - 消火方法 - Google Patents
消火方法Info
- Publication number
- JPH0788207A JPH0788207A JP25892293A JP25892293A JPH0788207A JP H0788207 A JPH0788207 A JP H0788207A JP 25892293 A JP25892293 A JP 25892293A JP 25892293 A JP25892293 A JP 25892293A JP H0788207 A JPH0788207 A JP H0788207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fire
- impact
- shell
- fire extinguisher
- extinguishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 確実かつ安全に消火弾を発射でき、さらに着
弾時に容易に破砕して消火剤が飛散して消火することが
できる消火方法を提供する。 【構成】 消火剤27が充填され、着弾時の衝撃によっ
て破砕する両端が封止され、かつ投射方向後方の肉厚を
投射方向前方の肉厚より厚くされた筒状体25で形成さ
れた消火弾28を、高圧ガスを駆動源とする投射装置に
よって火災源に投入して、着弾時における消火弾28の
破砕により消火弾28内の消火剤27にて消火させる。
弾時に容易に破砕して消火剤が飛散して消火することが
できる消火方法を提供する。 【構成】 消火剤27が充填され、着弾時の衝撃によっ
て破砕する両端が封止され、かつ投射方向後方の肉厚を
投射方向前方の肉厚より厚くされた筒状体25で形成さ
れた消火弾28を、高圧ガスを駆動源とする投射装置に
よって火災源に投入して、着弾時における消火弾28の
破砕により消火弾28内の消火剤27にて消火させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧ガスを駆動源とする
投射装置によって、消火剤を充填した消火弾を火災源に
投射して消火させる消火方法に関する。
投射装置によって、消火剤を充填した消火弾を火災源に
投射して消火させる消火方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から消火剤として水が最も有効、か
つ経済的であるとして使用されている。しかし高層住宅
などに使用すると水は下層の階に流入し、二次災害を招
くという問題がある。また、消火剤を円筒容器に充填し
た消火弾にすれば、火薬による投射装置、すなわち銃砲
により容易に火災源に消火弾を投入することが考えられ
る。しかし、銃砲は元来、高速、長射程に適した装置で
あるため、10〜100m程度の至近距離から消火弾を
投入すると殆ど減速することがないため、非常な危険を
伴うという問題点がある。
つ経済的であるとして使用されている。しかし高層住宅
などに使用すると水は下層の階に流入し、二次災害を招
くという問題がある。また、消火剤を円筒容器に充填し
た消火弾にすれば、火薬による投射装置、すなわち銃砲
により容易に火災源に消火弾を投入することが考えられ
る。しかし、銃砲は元来、高速、長射程に適した装置で
あるため、10〜100m程度の至近距離から消火弾を
投入すると殆ど減速することがないため、非常な危険を
伴うという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さらに、火薬による銃
砲によって消火弾を発射する場合の火薬の爆発力は著し
く高く、消火弾をこの爆発力に対応して、発射時の高圧
力によっても破壊することのない強度に設定すれば、着
弾時における衝撃によって破壊せず、結局消火剤の散布
が行われず、消火に役立たないという問題点があった。
また、消火弾を着弾時に瞬時に破砕して着弾時に消火剤
が散布されるようにすれば、発射時における衝撃によっ
て破壊されて役立たないという互いに背反的する問題点
があった。さらに消火弾の発射時の衝撃が大きく、この
衝撃に射手が耐えることができないという問題点もあっ
た。
砲によって消火弾を発射する場合の火薬の爆発力は著し
く高く、消火弾をこの爆発力に対応して、発射時の高圧
力によっても破壊することのない強度に設定すれば、着
弾時における衝撃によって破壊せず、結局消火剤の散布
が行われず、消火に役立たないという問題点があった。
また、消火弾を着弾時に瞬時に破砕して着弾時に消火剤
が散布されるようにすれば、発射時における衝撃によっ
て破壊されて役立たないという互いに背反的する問題点
があった。さらに消火弾の発射時の衝撃が大きく、この
衝撃に射手が耐えることができないという問題点もあっ
た。
【0004】本発明は上記の問題点を解消して、確実か
つ安全に消火弾を発射でき、さらに着弾時に容易に破砕
して消火剤が飛散して消火することができる消火方法を
提供することを目的とする。
つ安全に消火弾を発射でき、さらに着弾時に容易に破砕
して消火剤が飛散して消火することができる消火方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の消火方法は、消
火剤が充填されかつ着弾時の衝撃によって破砕する両端
封止の筒状体で形成された消火弾を、高圧ガスを駆動源
とする投射装置によって火災源に投入して、着弾時にお
ける消火弾の破砕により消火弾内の消火剤にて消火する
ことを特徴とする。
火剤が充填されかつ着弾時の衝撃によって破砕する両端
封止の筒状体で形成された消火弾を、高圧ガスを駆動源
とする投射装置によって火災源に投入して、着弾時にお
ける消火弾の破砕により消火弾内の消火剤にて消火する
ことを特徴とする。
【0006】本発明の消火方法において、消火彈を構成
する筒状体は肉厚を一定とした脆性材から形成したこと
を特徴とする。また本発明の消火方法において、消火弾
は発射方向後部の筒状体肉厚を発射方向前部の筒状体肉
厚よりも厚くしたことを特徴とする。
する筒状体は肉厚を一定とした脆性材から形成したこと
を特徴とする。また本発明の消火方法において、消火弾
は発射方向後部の筒状体肉厚を発射方向前部の筒状体肉
厚よりも厚くしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の消火方法は、消火剤が充填された消火
弾が火災源へ、高圧ガスを駆動源とする投射装置によっ
て投射され、投射された消火弾は着弾時の衝撃によって
着弾時に瞬時に破砕されて、消火剤は飛散し、消火す
る。この場合に、高圧ガスとして内容積6〜40リッ
タ、充填圧力平方センチメートル当り140〜210k
gfの空気または窒素ガスを充填したボンベが実用され
ており、これらのボンベを使用することができる。
弾が火災源へ、高圧ガスを駆動源とする投射装置によっ
て投射され、投射された消火弾は着弾時の衝撃によって
着弾時に瞬時に破砕されて、消火剤は飛散し、消火す
る。この場合に、高圧ガスとして内容積6〜40リッ
タ、充填圧力平方センチメートル当り140〜210k
gfの空気または窒素ガスを充填したボンベが実用され
ており、これらのボンベを使用することができる。
【0008】高圧ガスを駆動源とする投射装置によれ
ば、使用するガス圧力が火薬の爆発圧力よりも低く、さ
らに投射装置に高圧ガスボンベの充填に際し、ボンベ圧
力よりも低い圧力に容易に調整して充填することがで
き、装置自体が小型軽量のために搬送、操作が容易とな
る。
ば、使用するガス圧力が火薬の爆発圧力よりも低く、さ
らに投射装置に高圧ガスボンベの充填に際し、ボンベ圧
力よりも低い圧力に容易に調整して充填することがで
き、装置自体が小型軽量のために搬送、操作が容易とな
る。
【0009】また、発射圧力が火薬に比較して著しく低
いので、発射時に消火弾に加わる衝撃力は小さいが、着
弾時の衝撃力は発射時の衝撃力と比較すると著しく大き
い。これらの衝撃力による加速度は液状または微粉状の
液体である消火剤に対してその質量を加速度倍した負荷
として作用するので、消火弾の筒状体に対しては内圧力
として作用し、その大きさは発射時には後端が、着弾時
には前端が最大となる。このため、高圧ガスによる発射
時において消火弾の筒状体の材質および肉厚を適宜選定
することによって、発射時の衝撃に耐え、かつ着弾時の
衝撃によって容易に破砕されて、充填消火剤が飛散し、
消火が行われる。
いので、発射時に消火弾に加わる衝撃力は小さいが、着
弾時の衝撃力は発射時の衝撃力と比較すると著しく大き
い。これらの衝撃力による加速度は液状または微粉状の
液体である消火剤に対してその質量を加速度倍した負荷
として作用するので、消火弾の筒状体に対しては内圧力
として作用し、その大きさは発射時には後端が、着弾時
には前端が最大となる。このため、高圧ガスによる発射
時において消火弾の筒状体の材質および肉厚を適宜選定
することによって、発射時の衝撃に耐え、かつ着弾時の
衝撃によって容易に破砕されて、充填消火剤が飛散し、
消火が行われる。
【0010】したがって、消火弾の材料として硬質ガラ
ス、プラスチックス等を採用するが、脆性破壊し易い硬
質ガラス等の場合は筒状体の肉厚一定としても着弾時に
容易に破砕する。延性のあるプラスチックス等について
は発射方向後部の筒状体の肉厚を発射方向前部の筒状体
の肉厚よりも厚くするとか、発射方向後部の強度を発射
方向前部の筒状体の強度より増加することによって、軽
量でかつ発射時の衝撃に耐え、かつ着弾時の衝撃によっ
て容易に破砕されて、充填消火剤が周囲に飛散し、消火
が行われる。
ス、プラスチックス等を採用するが、脆性破壊し易い硬
質ガラス等の場合は筒状体の肉厚一定としても着弾時に
容易に破砕する。延性のあるプラスチックス等について
は発射方向後部の筒状体の肉厚を発射方向前部の筒状体
の肉厚よりも厚くするとか、発射方向後部の強度を発射
方向前部の筒状体の強度より増加することによって、軽
量でかつ発射時の衝撃に耐え、かつ着弾時の衝撃によっ
て容易に破砕されて、充填消火剤が周囲に飛散し、消火
が行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明方法を実施例によって説明す
る。図1は本発明方法に使用する投射装置の一例の構成
を示す斜視図であり、図2および図3は図1に示す投射
装置の主要部の断面図である。図4および図5は消火弾
の断面図である。
る。図1は本発明方法に使用する投射装置の一例の構成
を示す斜視図であり、図2および図3は図1に示す投射
装置の主要部の断面図である。図4および図5は消火弾
の断面図である。
【0012】発射装置本体1は、主弁体2、シート3お
よびシート3に設けたパキング4とからなる主弁5と、
主弁5の主弁軸6の一端と対向して所定の間隔を隔てて
設けた補助ピストン7と主弁体2をシート3に押圧する
スプリング8と、補助ピストン7と主弁軸6の一端との
間を所定の間隔に維持するスプリング9とからなってい
る。なお、補助ピストン7の面積は主弁体2の面積より
やや大きく設定してある。またスプリング8および9は
夫々主弁体2および補助ピストン7の重量を支え、その
作動を妨げない程度の弱いものに選定してある。
よびシート3に設けたパキング4とからなる主弁5と、
主弁5の主弁軸6の一端と対向して所定の間隔を隔てて
設けた補助ピストン7と主弁体2をシート3に押圧する
スプリング8と、補助ピストン7と主弁軸6の一端との
間を所定の間隔に維持するスプリング9とからなってい
る。なお、補助ピストン7の面積は主弁体2の面積より
やや大きく設定してある。またスプリング8および9は
夫々主弁体2および補助ピストン7の重量を支え、その
作動を妨げない程度の弱いものに選定してある。
【0013】一方、10はガス室であり、ガス室10は
主弁5の流入側に固着し、ガス室10の一部には逆止弁
11を設け、ガス室10の他端には孔12を設けてガス
室9と主弁5とを連通させる。また、ガス室10と補助
ピストン7のシリンダ部13との間に孔径の小さい補助
流通路14を設けてガス室10とシリンダ部13とを連
通する。また補助流通路14の途中に三方切替弁15を
設ける。なお15´は三方切替弁15の切替レバーであ
る。切替レバー15´を一方の位置に切替えたときは補
助流通路14が連通し、切替レバー15´を他方の位置
に切替えたときは補助流通路14は閉塞され補助ピスト
ン7側の補助流通路14を大気に導く孔16を設ける。
主弁5の流入側に固着し、ガス室10の一部には逆止弁
11を設け、ガス室10の他端には孔12を設けてガス
室9と主弁5とを連通させる。また、ガス室10と補助
ピストン7のシリンダ部13との間に孔径の小さい補助
流通路14を設けてガス室10とシリンダ部13とを連
通する。また補助流通路14の途中に三方切替弁15を
設ける。なお15´は三方切替弁15の切替レバーであ
る。切替レバー15´を一方の位置に切替えたときは補
助流通路14が連通し、切替レバー15´を他方の位置
に切替えたときは補助流通路14は閉塞され補助ピスト
ン7側の補助流通路14を大気に導く孔16を設ける。
【0014】また一方、主弁5の排出側には中空円筒か
らなる投射筒17を螺着し、投射筒17と主弁5とは孔
18で流通させる。投射筒17には、例えばプラスチッ
クスからなる蓋体26によって一端が閉止され内部に液
状または粉状の消火剤27が充填された有底の円筒体2
5からなる消火弾28が挿入される。なお、22および
23はシール用のOリングであり、ガス室10の端部に
は銃床30が設けてあり、銃床30の端部には発射時の
射手に対する衝撃を緩和する肩当てゴム31が装着して
ある。さらに、ガス室10内の圧力を表示するための圧
力計33が装着してある。
らなる投射筒17を螺着し、投射筒17と主弁5とは孔
18で流通させる。投射筒17には、例えばプラスチッ
クスからなる蓋体26によって一端が閉止され内部に液
状または粉状の消火剤27が充填された有底の円筒体2
5からなる消火弾28が挿入される。なお、22および
23はシール用のOリングであり、ガス室10の端部に
は銃床30が設けてあり、銃床30の端部には発射時の
射手に対する衝撃を緩和する肩当てゴム31が装着して
ある。さらに、ガス室10内の圧力を表示するための圧
力計33が装着してある。
【0015】いま、三方切替弁15の切替レバー15´
が他方の位置に切替えてあるものとする。この状態にお
いてガス室10の一部に設けたねじ部に高圧ガスボンベ
を螺着すれば高圧ガスボンベ内の高圧ガスは逆止弁11
を通してガス室10に流入し、ガス室10内に充満す
る。常温においてガス室10内の圧力は平方センチメー
トル当り50〜200kgfとなる。
が他方の位置に切替えてあるものとする。この状態にお
いてガス室10の一部に設けたねじ部に高圧ガスボンベ
を螺着すれば高圧ガスボンベ内の高圧ガスは逆止弁11
を通してガス室10に流入し、ガス室10内に充満す
る。常温においてガス室10内の圧力は平方センチメー
トル当り50〜200kgfとなる。
【0016】一方、補助流通路14は三方切替弁15に
よって遮断され、シリンダ13内は孔16を通して大気
に導かれ、補助ピストン7はスプリング9により押され
てスプリング9の押圧力が弱くても完全にシリンダ13
の一端、すなわち図2の位置にあり、主弁体2はガス室
10内の高圧ガスの圧力によりパッキング4を介してシ
ート3に当接し、主弁5は閉止状態にある。この場合に
おいて主弁体2とシート3とはガス室10の高圧ガスの
圧力によって完全に閉止される。勿論この状態において
は消火弾28は投射筒17から投射されない。
よって遮断され、シリンダ13内は孔16を通して大気
に導かれ、補助ピストン7はスプリング9により押され
てスプリング9の押圧力が弱くても完全にシリンダ13
の一端、すなわち図2の位置にあり、主弁体2はガス室
10内の高圧ガスの圧力によりパッキング4を介してシ
ート3に当接し、主弁5は閉止状態にある。この場合に
おいて主弁体2とシート3とはガス室10の高圧ガスの
圧力によって完全に閉止される。勿論この状態において
は消火弾28は投射筒17から投射されない。
【0017】次ぎに、三方切替弁15の切替レバー15
´を回動し、三方切替弁15を通して補助流通路14を
連通させればガス室10内の高圧ガスにより補助ピスト
ン7はスプリング9の力に抗して主弁軸6の端部に当接
し、主弁軸6に主弁5を開かす方向に力を加える。この
状態を図3に示してある。高圧ガスの特徴として三方切
替弁15の切替えの瞬間に、高圧ガスの圧力が衝撃的に
補助ピストン7に作動するので補助ピストン7が主弁軸
6の端部に当接するとき主弁軸6に激しく高速で衝突
し、主弁軸6に衝撃が加えれる。この衝撃により主弁5
は主弁体2にガス室10内の高圧が加えられているにも
かかわらず容易に瞬時に全開となる。
´を回動し、三方切替弁15を通して補助流通路14を
連通させればガス室10内の高圧ガスにより補助ピスト
ン7はスプリング9の力に抗して主弁軸6の端部に当接
し、主弁軸6に主弁5を開かす方向に力を加える。この
状態を図3に示してある。高圧ガスの特徴として三方切
替弁15の切替えの瞬間に、高圧ガスの圧力が衝撃的に
補助ピストン7に作動するので補助ピストン7が主弁軸
6の端部に当接するとき主弁軸6に激しく高速で衝突
し、主弁軸6に衝撃が加えれる。この衝撃により主弁5
は主弁体2にガス室10内の高圧が加えられているにも
かかわらず容易に瞬時に全開となる。
【0018】したがって、ガス室10内の高圧ガスは主
弁5を通して投射筒17に導かれ、消火弾28は高圧ガ
ス圧力を受けて投射される。この場合に射手は左手によ
り投射筒17を保持し、右手でガス室10を保持し、肩
当ゴム31を右肩に当る姿勢で照準し、右指先で三方切
替弁15の切替レバー15´を操作することによって、
1名の射手によって、消火弾28を照準し、かつ安全に
投射することができる。
弁5を通して投射筒17に導かれ、消火弾28は高圧ガ
ス圧力を受けて投射される。この場合に射手は左手によ
り投射筒17を保持し、右手でガス室10を保持し、肩
当ゴム31を右肩に当る姿勢で照準し、右指先で三方切
替弁15の切替レバー15´を操作することによって、
1名の射手によって、消火弾28を照準し、かつ安全に
投射することができる。
【0019】また、投射時に消火弾28に加わる衝撃力
は、火薬の爆発場合と比較して高圧ガスの場合は低く、
消火弾28の本体材質にプラスチックス、硝子等が使用
できる。さらに、消火弾28の発射時と着弾時とでは消
火弾28に加わる衝撃力の方向は異なり、消火弾28の
質量の大半は消火剤27によって占められるので、発射
時には衝撃力は投射方向後方に集中して加わり、着弾時
には前方に集中して加わることになる。
は、火薬の爆発場合と比較して高圧ガスの場合は低く、
消火弾28の本体材質にプラスチックス、硝子等が使用
できる。さらに、消火弾28の発射時と着弾時とでは消
火弾28に加わる衝撃力の方向は異なり、消火弾28の
質量の大半は消火剤27によって占められるので、発射
時には衝撃力は投射方向後方に集中して加わり、着弾時
には前方に集中して加わることになる。
【0020】この結果、消火弾28は投射時に衝撃力に
耐えるために、図4に示すように、消火弾28を構成す
る蓋体26によって蓋された円筒体25の肉厚を一定と
し、発射時に破壊することがない程度の肉厚としても、
材料に硬質ガラスなどの脆性材料を採用すれば、着弾時
には壁等の固体に衝突して急停止し、消火弾28に加わ
る衝撃力は発射時の衝撃力よりも遥かに大きく、この衝
撃力が消火弾28の前方の肉薄の部分に集中的に作用し
て、着弾時に瞬時に破砕して消火剤27を周囲に飛散さ
せることになり、この結果、消火作用が確実に行われる
ことになる。
耐えるために、図4に示すように、消火弾28を構成す
る蓋体26によって蓋された円筒体25の肉厚を一定と
し、発射時に破壊することがない程度の肉厚としても、
材料に硬質ガラスなどの脆性材料を採用すれば、着弾時
には壁等の固体に衝突して急停止し、消火弾28に加わ
る衝撃力は発射時の衝撃力よりも遥かに大きく、この衝
撃力が消火弾28の前方の肉薄の部分に集中的に作用し
て、着弾時に瞬時に破砕して消火剤27を周囲に飛散さ
せることになり、この結果、消火作用が確実に行われる
ことになる。
【0021】また、硬質ガラスに代わってプラスチック
スなどの延性のある材料によって、消火弾28を構成し
た場合、図5に示すように消火弾28を構成する円筒体
25の発射方向前部の肉厚より発射方向後部の肉厚さよ
り厚くすることよって、発射時に破壊することがない程
度の肉厚としても、着弾時には壁等の固体に衝突して急
停止し、消火弾28に加わる衝撃力は発射時の衝撃力よ
りも遥かに大きく、この衝撃力が消火弾28の前方の肉
薄の部分に集中的に作用して、着弾時に瞬時に破砕して
消火剤27を周囲に飛散させることになり、この結果、
消火作用が確実に行われることになる。
スなどの延性のある材料によって、消火弾28を構成し
た場合、図5に示すように消火弾28を構成する円筒体
25の発射方向前部の肉厚より発射方向後部の肉厚さよ
り厚くすることよって、発射時に破壊することがない程
度の肉厚としても、着弾時には壁等の固体に衝突して急
停止し、消火弾28に加わる衝撃力は発射時の衝撃力よ
りも遥かに大きく、この衝撃力が消火弾28の前方の肉
薄の部分に集中的に作用して、着弾時に瞬時に破砕して
消火剤27を周囲に飛散させることになり、この結果、
消火作用が確実に行われることになる。
【0022】投射装置と消火弾の諸元の一例を示せば、
表1に示すごとくであって、消火弾28の有底の円筒体
25は、投射方向後方の肉厚は3mm程度に、投射方向
前方の肉厚は1mm程度の有底の円筒状に形成したアク
リル樹脂で構成することができ、取扱いが容易である。
表1に示すごとくであって、消火弾28の有底の円筒体
25は、投射方向後方の肉厚は3mm程度に、投射方向
前方の肉厚は1mm程度の有底の円筒状に形成したアク
リル樹脂で構成することができ、取扱いが容易である。
【0023】
【表1】
【0024】また、高圧ガスボンベの開閉弁と逆止弁1
1との接続路途中に絞り弁をを設け、絞り弁の開度を設
定することによって、ガス室10の充填圧力を設定する
ことができる。このようにしてガス室10内の充填圧力
を制御することによって、消火弾の飛距離を調整するこ
ともできる。
1との接続路途中に絞り弁をを設け、絞り弁の開度を設
定することによって、ガス室10の充填圧力を設定する
ことができる。このようにしてガス室10内の充填圧力
を制御することによって、消火弾の飛距離を調整するこ
ともできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の消火方法に
よれば、消火剤が充填された消火弾を火災源へ、高圧ガ
スを駆動源とする投射装置によって投射し、投射された
消火弾を着弾時の衝撃によって着弾時に瞬時に破砕さ
せ、消火剤を飛散させ、消火するようにしたため、使用
するガス圧力が火薬の爆発圧力よりも低く、さらに投射
装置に高圧ガスボンベの充填に際し、ボンベ圧力よりも
低い圧力に容易に調整して充填することができ、装置自
体が小型のために搬送、操作が容易であるという効果が
ある。
よれば、消火剤が充填された消火弾を火災源へ、高圧ガ
スを駆動源とする投射装置によって投射し、投射された
消火弾を着弾時の衝撃によって着弾時に瞬時に破砕さ
せ、消火剤を飛散させ、消火するようにしたため、使用
するガス圧力が火薬の爆発圧力よりも低く、さらに投射
装置に高圧ガスボンベの充填に際し、ボンベ圧力よりも
低い圧力に容易に調整して充填することができ、装置自
体が小型のために搬送、操作が容易であるという効果が
ある。
【0026】またさらに、発射圧力が火薬に比較して著
しく低いので、発射時に消火弾に加わる衝撃力も小さ
く、消火弾の材料にガラス、プラスチックなどを採用で
き、ガラス等の脆性材料を使用したときは発射時に衝撃
に耐える一定肉厚としても、着弾時に容易に破砕され
て、消火剤が飛散し、消火が行われる効果がある。また
発射方向後部の筒状体肉厚を発射方向前部の筒状体肉厚
よりも厚くするか、発射方向後部の強度を発射方向前部
の強度より増加することによって、軽量でかつ発射時の
衝撃に耐え、かつ着弾時の衝撃によって容易に破砕され
て、充填消火剤が周囲に飛散し、消火が行われる行われ
るという効果がある。
しく低いので、発射時に消火弾に加わる衝撃力も小さ
く、消火弾の材料にガラス、プラスチックなどを採用で
き、ガラス等の脆性材料を使用したときは発射時に衝撃
に耐える一定肉厚としても、着弾時に容易に破砕され
て、消火剤が飛散し、消火が行われる効果がある。また
発射方向後部の筒状体肉厚を発射方向前部の筒状体肉厚
よりも厚くするか、発射方向後部の強度を発射方向前部
の強度より増加することによって、軽量でかつ発射時の
衝撃に耐え、かつ着弾時の衝撃によって容易に破砕され
て、充填消火剤が周囲に飛散し、消火が行われる行われ
るという効果がある。
【0027】さらに、一人の射手によって照準、投射が
できるうえ、さらに投射時に射手が受ける衝撃力も小さ
くてすむという効果もある。
できるうえ、さらに投射時に射手が受ける衝撃力も小さ
くてすむという効果もある。
【図1】本発明方法に使用する投射装置の一例の構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1に示す投射装置の主要部の断面図である。
【図3】図1に示す投射装置の主要部の断面図である。
【図4】本発明方法に使用する消火弾の一例を示す断面
図である。
図である。
【図5】本発明方法に使用する消火弾の他の例を示す断
面図である。
面図である。
1 投射装置本体 2 主弁体 5 主弁 6 主弁軸 7 補助ピストン 10 ガス室 15 三方切替弁 15´ 切替レバー 17 投射筒 25 有底の円筒体 26 蓋体 27 消火剤 28 消火弾
Claims (3)
- 【請求項1】 消火剤が充填されかつ着弾時の衝撃によ
って破砕する両端封止の筒状体で形成された消火弾を、
高圧ガスを駆動源とする投射装置によって火災源に投入
して、着弾時における消火弾の破砕により消火弾内の消
火剤にて消火することを特徴とする消火方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の消火方法において、筒状
体は肉厚を一定とした脆性材から形成したことを特徴と
する消火方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の消火方法において、消火
弾は発射方向後部の筒状体肉厚を発射方向前部の筒状体
肉厚よりも厚くしたことを特徴とする消火方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25892293A JPH0788207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 消火方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25892293A JPH0788207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 消火方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788207A true JPH0788207A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17326907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25892293A Pending JPH0788207A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 消火方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013063128A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Kyowa Giken Kk | 消火装置 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP25892293A patent/JPH0788207A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013063128A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Kyowa Giken Kk | 消火装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5996503A (en) | Reusable gas-powered hand grenade | |
US6546874B2 (en) | Non-lethal projectile for delivering an inhibiting substance to a living target | |
US7194960B2 (en) | Non-lethal projectiles for delivering an inhibiting substance to a living target | |
JP4132076B2 (ja) | 空気圧駆動式弾丸発射装置 | |
US7752974B2 (en) | Systems, methods and apparatus for use in distributing irritant powder | |
US5450839A (en) | Pneumatic launcher | |
JP2911154B2 (ja) | 気体媒質中に流動体を微細に分散させるための方法および装置 | |
US3921614A (en) | Compressed gas operated gun having variable upper and lower pressure limits of operation | |
US4690061A (en) | Land mine for use in a simulated war game | |
US20060011090A1 (en) | Primer launched projectile systems | |
US5791327A (en) | Personal protection device having a non-lethal projectile | |
EP1084376B1 (en) | Recoil-less water gun | |
US4667601A (en) | Launchable aerosol grenade | |
CZ20023815A3 (cs) | Systém pro vypouštění inhibitoru hoření | |
KR20110102300A (ko) | 임펄스로 작동되는 밸브 | |
RU2388508C2 (ru) | Устройство для тушения пожара в здании | |
US5040610A (en) | Device for extinguishing or retarding fires | |
EP1470381B1 (en) | Recoilless weapon system and method for use of such a system | |
KR20070048843A (ko) | 화재 진압용 소화탄 | |
US4627354A (en) | Launchable aerosol grenade | |
JPH0788207A (ja) | 消火方法 | |
US7958827B1 (en) | Non-pyrotechnic explosion simulation device | |
CA1168509A (en) | Cartridge with firing actuation of the payload | |
RU2740594C1 (ru) | Огнегасящий снаряд | |
CZ20022692A3 (cs) | Způsob potlačování začínajících explozí a zařízení k provádění tohoto způsobu |