JPH0787824A - 法面用草刈装置 - Google Patents

法面用草刈装置

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JPH0787824A
JPH0787824A JP25777993A JP25777993A JPH0787824A JP H0787824 A JPH0787824 A JP H0787824A JP 25777993 A JP25777993 A JP 25777993A JP 25777993 A JP25777993 A JP 25777993A JP H0787824 A JPH0787824 A JP H0787824A
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JP
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mowing
slope
rotary
telescopic arm
traveling vehicle
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Tetsuya Sugawara
原 哲 弥 菅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川の安全管理上および美観維持上の見地等
から毎年欠かさず実施しなければならない法面の草刈作
業を、効率的且つ安全に遂行できるようにする新規な構
造の法面用草刈装置を提供する。 【構成】 伸縮アーム式吊下げ装置の装備された走行車
の荷台側部に、作業台兼用の取付け架台が装着され、該
取付け架台の法面側端部に接続基枠を、その枢着部で接
続する一方、前記接続基枠に組み込まれた油圧モーター
の接続用軸端部に、法面巾に応じた個数の回転式草刈り
ブロックを直列に接続すると共に、最外側にタイヤを装
着して回転式草刈り本体とした上、該回転式草刈り本体
を、伸縮アーム式吊下げ装置で吊り下げ状となし、走行
車低速走行時における同タイヤ装着側の遅れを制御する
如くした法面用草刈装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、一級河川等の堤防として形
成される比較的大型の土手であって、走行路面両側に巾
広の傾斜面が長い範囲に渡って連なる法面を有してお
り、河川の安全管理上および美観維持上の見地等から毎
年欠かさず実施しなければならない法面の草刈作業を、
効率的且つ安全に遂行できるようにする新規な構造の法
面用草刈装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来技術】山岳面積が大きく、しかも年間降雨量の多
い我が国では、大海に注ぐ河川数において他の国にその
類を見ない程である。その結果、多くの恵みを享受する
一方で、河川の氾濫による被害も夥しいものがあった。
そのため、古来から治水事業が励行され、その一環とし
て築堤工事が長い年月を費やして地道に続けられ、今で
は殆どの河川がより安全な堤防で守られるようになり、
堤防の決壊による洪水からの危険は相当数回避できるよ
うになってきている。現在、この法面の草刈作業は、相
手が傾斜面であることと、走行路面両側に隣接していて
石や空き缶その他のゴミが散在していること等の理由
で、牧草等を草刈りするモーアのような草刈り機を投入
できず、基本的には作業者一人一人が刈り払い機を使用
して実施しているのが実情である。
【0003】そこで、例えば実開昭57−156550
号公報、実開昭58−170918号公報等に掲載され
た考案に見られるように、バックホウ等の建設機械を利
用して法面用草刈り機を法面傾斜角に合わせて支持し、
建設機械を走行させながら法面所定巾部分の草を刈って
いくようにした機械装置の幾つかが既に提案済みとなっ
ているしかし、これら提案済みの草刈り装置は、第一
に、建設機械のブーム等に装着されているため、所定角
度に固定された傾斜角しかとれない上、草刈り機の位置
が該建設機械に対して一定となってしまい、法面との関
係がなく、法面の起伏に追随させるには、建設機械をこ
まめに操縦して応じなければ実現し得ないという難点を
有していること、第二には、巾広の法面全幅を一度にカ
バーしての草刈りをするには、建設機械の方に無理が掛
かり過ぎて実施不能となるため、自ずと草刈り機の大き
さ(草刈り巾)に制限が加わり、したがって何回かに分
けて法面全幅の草刈り作業を実施しなければならないと
いった効率面での課題を残していること、等々の理由か
らか、現在までのところでは、実用に供されたものを目
にすることができない状況となっており、結局のとこ
ろ、旧態以前として従前までの刈り払い機に頼る草刈り
作業が実施されている。
【0004】この発明では、以上のような実態に対処す
べく、その道に長年従事した経験を下に、鋭意開発研究
を継続し、試行錯誤を繰り返してきた結果、遂に以下に
おいて詳述するとおりの法面用草刈り機の実現化に成功
したものであり、図面に示すこの発明を代表する実施例
と共に、この発明の構成を説示することとする。
【発明の構成】この発明の法面用草刈り機は、基本的に
次のとおりの構成をその要旨としている。即ち、伸縮ア
ーム式吊下げ装置の装備された走行車の荷台側部で、同
伸縮アーム式吊下げ装置の略真横位置に相当する箇所
に、作業台兼用の取付け架台が、土手走行路面近くに略
水平状でやや法面側に突出状となる如くして装着され、
該取付け架台の法面側端部に、垂直面内での回動を自在
とする枢着部および回転式草刈りブロック接続用の連結
部を有する接続基枠を、同枢着部で接続する一方、前記
接続基枠には油圧モーターが組み込まれ、その動力取出
し軸を連結部から突出状として接続用軸端部となし、該
接続用軸端部には、法面巾に応じた個数の回転式草刈り
ブロックを、接続用軸端部から順次同軸状となる如く直
列に接続すると共に、最外側となる回転式草刈りブロッ
クの外側に、同回転式草刈りブロック径よりもやや大径
としたタイヤを装着することによつて直線状の回転式草
刈り本体とした上、該回転式草刈り本体を、走行車に装
備した伸縮アーム式吊下げ装置で法面角度に略合致する
吊り下げ状となし、走行車低速走行時における同タイヤ
装着側の遅れを制御する如くしたことを特徴とする法面
用草刈装置とするものである。
【0005】走行車は、クレーン車や簡易クレーン車
(荷台に伸縮アーム式吊下げ装置を搭載した車)等であ
り、その伸縮アーム式吊下げ装置のワイヤー先端フック
で、後述の回転式草刈り本体を、法面側に追随する如く
して吊り下げ、且つ、その方向が法面を正しく横断した
状態に維持されるよう制御する機能を果たすと共に、回
転式草刈り本体の動力源である油圧モーター作動用の原
動機部を搭載する機能、並びに、回転式草刈り本体の根
元側を連結する接続基枠が、垂直面内での回動を自在と
して接続されるようにする取付け架台取着部となる機能
を夫々担い、草刈り作業に際しては、この走行車を低速
運転し、回転式草刈り本体を法面に沿わせたまま所定速
度で前進させ、場所を移動する際には、クレーン等の伸
縮アームの姿勢を変えると共に、ワイヤーを巻き込んで
回転式草刈り本体が、接続基枠との枢着部で略垂直状の
姿勢に折り畳まれた状態として所定箇所まで移動させる
ものである。
【0006】取付け架台は、走行車に搭載された伸縮ア
ームの略真横辺りに相当する位置で、該走行車の外側に
突出状となり、且つ、後述の接続基枠の枢着部を、走行
路面と法面上端との境目辺りであって、地面から10〜
15cm程度離れた所で枢着可能となるように機能するも
のであり、それ自体、走行車と回転式草刈り本体との間
に介在して相当の負荷が掛かるため、鉄骨製の頑強な構
造のもので、略側面形がL字形となり、立上り部分の上
端側が走行車側への固定部、下方の水平突き出し部分全
体が作業者の乗り降り可能な作業架台部分であって、且
つその先端、法面側に突出した端部側が、後述の接続基
枠枢着部の枢着箇所となる構造に形成されていなければ
ならない。
【0007】接続基枠は、一端側が上記した取付け架台
へ、垂直面内での回動が自在となる如くして枢着される
枢着部、他端側が、後述の回転式草刈りブロックを接続
するための連結部に形成されたもので、上記取付け架台
同様、かなりの負荷が掛かる部分となるため、鉄骨で頑
強な構造に形成されていなければならない。また、連結
部からは、接続基枠内に組み込まれた油圧モーターの動
力取出し軸を突出させてその突出部分を接続用軸端部と
しなければならないため、該動力取出し軸との間に軸受
け部が組み込まれた構造のものとなる。
【0008】回転式草刈りブロックは、一定巾寸法、例
えば2mあるいは3mといった巾のもので、両端に接続
部が形成され、両接続部間に回転軸が軸受けされ、その
回転軸の両端共、上記した接続基枠接続用軸端部あるい
は他の回転式草刈りブロック回転軸への連結構造が組み
込まれ、油圧モーターの接続用軸端部からの回転動を、
順次、後続の回転式草刈りブロック回転軸へ伝達し得る
ようにする。上記回転軸は、螺旋刃が複数本取り付けら
れた筒状草刈り刃の軸管に挿通され、該筒状草刈り刃へ
回転軸の回転動が伝達されるよう、回転軸の軸心に直交
する止めネジ複数本を、軸管に螺合させ、その螺合強度
によって該筒状草刈り刃に加わる外力(石その他の障害
物、あるいは絡まり付いた草等からの抵抗による外力)
が、設計値以上となったときに空転できるような安全機
構として作用するような構造のものにすると好都合のも
のとなる。
【0009】なお、回転式草刈りブロックの両端接続部
は、外周所定箇所相互間に補強杆複数本を掛け渡して脱
着自在に固定され、他の回転式草刈りブロックの接続部
にボルト・ナット接続されて、法面巾に応じた長さの直
線状の回転式草刈り本体を形成した場合に、一体性が損
なわれてしまわないように配慮された構造を採用してお
く必要がある。また、回転式草刈りブロック個々には、
法面側に面する部分適所にローラーを組み込んだり、あ
るいは全長に渡ってソリ板を取着し、法面の起伏にうま
く馴染んだ移動が可能な構造のものにすると都合が良
い。
【0010】法面巾に応じた個数の回転式草刈りブロッ
クが連結されて直線状に形成されてなる回転式草刈り本
体の最外側の(接続基枠から最も離れた位置に接続され
ている)回転式草刈りブロックには、その直径よりも大
きくしたタイヤが装着され、回転式草刈り本体の、一方
の端部、即ち、接続基枠の接続部に接続された側と、他
方の端部、即ち、このタイヤが装着された側とを、法面
から所定高さ位置に規制した状態となし、且つ、両者間
の撓みを伸縮アームから延びるワイヤーで吊り加減とす
ることによって、全体が法面の傾斜に略平行した配置具
合を実現するものである。なお、それでも尚且つ発生す
る撓みは、回転式草刈りブロック個々に、上記した如
く、ローラーやソリ板を組み合わせることにより、簡単
に回避することができ、草刈り作業を法面に沿って実施
する際の前進移動がより円滑になされるようになる。
【0011】この発明の法面用草刈り装置は、以上のと
おりの構成を基本として形成されるが、それらの構成の
理解をより深めるために、以下では、図面に示すこの発
明を代表する実施例について説明することにする。
【実施例1】図1の草刈り作業の実施状況を示す背面
図、図2の回転式草刈りブロック単体を示す平面図、図
3の回転軸に直交する断面の縦断面図、および図4の取
付け架台と接続基枠との枢着構造を示す斜視図とに示さ
れているように、この例では、走行車Cに、運転席C1
と荷台C2との間に簡易伸縮アーム式吊下げ装置(通称
ユニック)C3が搭載され、その伸縮アームの先端に組
み込まれた滑車部C4からワイヤーC5が繰り出され、
先端のフックC6で回転式草刈り本体1の撓みを支える
と共に、走行車祖の低速前進に際し、該回転式草刈り本
体1の先端、即ちタイヤ27装着側が遅れてしまわない
よう牽引していく機能を果たしている。
【0012】走行車Cの荷台C2には、油圧モーター作
動用の原動機部42が載せられており、油圧モーター4
作動用に高圧パイプ43で接続されている。これら原動
機部42やそれに連なる高圧パイプ43、油圧モーター
4は、何れも既に公知となっている各種構造のものの採
用が可能である。図1において、二点鎖線表示された回
転式草刈り本体1の状態は、適宜場所まで草刈り作業を
することなく移動する際に、該回転式草刈り本体1を、
接続基枠3の枢着部31で折り畳んだ状態を示すもので
ある。
【0013】回転式草刈りブロック2は、図2の平面図
および図3の筒状草刈り刃24を省略した状態での縦断
面図に示されているように、両端の円形状の平鋼板から
なる接続部21,21の略中央に夫々軸受部22,22
を形成し、螺旋刃24aが複数本取り付けられた筒状草
刈り刃24の軸管24bを挿通した状態で、それら軸受
部22,22に回転軸23が軸着され、その両軸端は、
夫々接続部21,21から外方に突出させ、接続基枠3
に組み込まれた油圧モーター4の接続用軸端部41ある
いは他の回転式草刈りブロック回転軸23への連結構
造、例えば連結管に差し込んで刺しピン止めとする等と
いった公知の連結構造が組み込まれたものとする。な
お、両接続部21,21の外周縁間には、ボルト・ナッ
ト締めにより複数本の補強杆25,25,……を固定
し、全体が補強された構造としている。また、両接続部
21,21の下端、法面Sに面する側の両者間には、散
在する法面上の障害物を乗り越えるためのソリ板26
が、前方側を適宜上下動可能とするためのスプリング2
6aを組み合わせた構造で枢着されるようにした構造を
採用している。
【0014】筒状草刈り刃24は、図2の平面図に示さ
れているとおり、軸管24bの軸方向に所定間隔置きに
フランジ板24c,24c……を取着し、その外周を固
定部として複数本の螺旋刃24a,24a……が取り付
けられた構造となし、その軸管24bに回転軸23が遊
嵌され、該筒状草刈り刃24へ回転軸23からの回転動
が伝達されるよう、回転軸23の軸心に直交する止めネ
ジ24d複数本を軸管24bに螺合させ、その螺合強度
によって該筒状草刈り刃24に加わる外力(石その他の
遺物、あるいは絡まり付いた草等からの抵抗による外
力)に対する逃げ機構を実現している。こうして形成さ
れる回転式草刈りブロック2は、作業すべき法面Sの巾
に応じた個数分だけ直列に繋ぎ、一方の端部に予めタイ
ヤ27を装着したものとして回転式草刈り本体1を構成
する。
【0015】接続基枠3は、図4の取付け架台と接続基
枠との枢着構造を示す斜視図の中に示されている如く、
一方側に、上記した回転式草刈りブロック2の接続部2
1と同形とした略円形状の平鋼板からなる接続部31を
形成し、それと反対となる側に、取付け架台5に対し、
垂直面内の回動を自在とする枢着部32が形成され、そ
の中に油圧モーター4を一体的に組み込み、該油圧モー
ター4の動力取出し軸を接続部31に軸受けさせた後、
外側に突出させて接続用軸端部41となし、上記した回
転式草刈り本体1のタイヤ27装着側と反対側の回転式
草刈りブロック2の回転軸23軸端を接続、一体化させ
る。こうして、走行車Cに載置した原動機部42を駆動
させ、高圧パイプ43を通じて送り込まれる高圧液で油
圧モーター4を作動することにより、その接続用軸端部
41からの回転動を、順次、直列に接続されて1本化し
た回転式草刈りブロック2の各回転軸23,23,……
へ伝達されるものとし、恰も1本の回転軸が形成された
状態とする。
【0016】取付け架台5は、走行車Cと上記接続基枠
3に接続された回転式草刈り本体1との間に介在され、
移動時には接続基枠3を含む回転式草刈り本体1の自重
をそのまま負担することになり、また、草刈り作業時に
は、接続基枠3および回転式草刈り本体1の自重がその
まま掛かることはないまでも、草刈り抵抗とタイヤ27
の走行抵抗、および各回転式草刈りブロック2,2,…
…にローラーあるいはソリ板26等が組み合わされてい
る場合、それらが地面から受ける抵抗等により、走行車
Cの進行方向と逆方向となる水平力を負担しなければな
らないことから、図4に一部を省略して示す斜視図に示
されているように、H鋼等の頑強な素材で、その側面形
がL字形を上下に正対称形に一体化してなるような形の
骨格部材51とする等して形成し、その上方側を走行車
Cの荷台C2に固定し、荷台アオリ板を越えて荷台C2
外側に吊り下げ状となっている、地面から約10〜15
cm前後の高さ位置にある上記骨格部材51の水平部分
に、作業者が原動機部6や伸縮アーム式吊下げ装置を操
作するために乗り込むことができるようにする作業架台
用の鋼板製平板52を取着、一体化した構造のものとし
ている。
【0017】そして、その作業架台の外側縁で、骨格部
材51が支持部となるようにした箇所に、前述の接続基
枠3の枢着部31を接続して、回転式草刈り本体1が、
同所を回動軸とした垂直面内の回動を自在とする構造の
実現可能な支軸部53を形成する。なお、これら取付け
架台5は、伸縮アーム式吊下げ装置C3の真横辺りとな
る走行車Cの荷台C2に確実に固定された構造を実現す
るものとする。
【0018】
【作 用】以上のような構成からなるこの発明の法面
用草刈り装置は、草刈り作業を実施する法面S巾に応じ
た複数個の回転式草刈りブロック2,2,……を直列に
配し、隣接して相対する各回転軸23,23相互を連結
した上、隣接して相対する各接続部21,21相互間も
ボルト・ナット締めする等して一体化して直列に繋ぐと
共に、何れかの端部にタイヤ27を装着したものとする
ことにより、略法面S全幅をカバーできる一本状の回転
式草刈り本体1を形成する。
【0019】伸縮アーム式吊下げ装置C3を搭載した走
行車Cには、油圧モーター4用の原動機部42を装備す
ると共に、取付け架台5を、走行車Cの荷台部分C2で
あって、略伸縮アーム式吊下げ装置C3の略真横辺りに
相当する箇所に据え付けてしまい、尚且つその作業架台
である鋼板製平板52の外側縁に形成された支軸部53
に、油圧モーター4が組み込まれてなる接続基枠3を、
垂直面内において回動自在となる如く接続して図4に示
されている接続構造となし、原動機部42からの高圧パ
イプ43の端部スリーブを油圧モーター4に確実に接続
した状態とする。その後、タイヤ27装着側と反対側の
回転式草刈りブロック2の回転軸23突出部を、接続基
枠3に組み込まれた油圧モーター4の接続用軸端部41
に連結一体化してしまう。このときの接続作業に、走行
車Cの伸縮アーム式吊下げ装置C3を操作して実施すれ
ば、かなりの重量となっている一本状の回転式草刈り本
体1でも、比較的簡単に接続可能となる。
【0020】こうして走行車Cに回転式草刈り本体1が
組み込まれたところで、伸縮アーム式吊下げ装置C3の
伸縮アームの先端に組み込まれた滑車部C4からワイヤ
ーC5を繰り出し、先端のフックC6を回転式草刈り本
体1適所に引っ掛け、伸縮アームをやや延ばしてその先
端が回転式草刈り本体1の全長よりも先に位置するよう
にした状態で略垂直状となるよう操作しながら、ワイヤ
ーC5も巻き上げて回転式草刈り本体1を伸縮アーム側
に引き寄せ、最終的に、図1の背面図中、二点鎖線表示
された作業架台上に略垂直状とした姿勢にした上、然る
べき作業現場まで走行車Cを運行させる。
【0021】草刈り作業を実施すべき法面現場に到着し
たところで、垂直状とした回転式草刈り本体1の位置す
る側を草刈り法面S側となるようにして走行車Cを走行
路面D際ぎりぎりのところまで巾寄せし、伸縮アームを
次第に傾けると共に、ワイヤーC5も静かに延ばしてい
き、回転式草刈り本体1先端のタイヤC5が法面下方側
に接しさせ、回転式草刈り本体1が法面に沿った状態で
中間部に撓みが大きく発生しない状態になるようワイヤ
ーC5を張ったまま、原動機部42を始動して油圧モー
ター4を作動させ、各回転式草刈りブロック2,2,…
…内の筒型草刈り刃24,24,……を同軸状に回転さ
せる。この状態で、走行車Cを低速前進させていけば、
草刈りの必要な法面S全体を一度に草刈り終了すること
ができ、その後、方向転換して同じ土手を引き返して来
る過程で、反対側の法面Sを草刈りすれば、走行車Cの
往復運行だけで両法面S,Sの草刈り作業を完了してし
まう。
【0022】
【効 果】以上のとおり、この発明の法面用草刈り装
置は、先ず第一に、法面S巾に応じて回転式草刈りブロ
ック2,2,……を適宜個数組み合わせるだけで、一度
に法面S全幅を草刈りすることができる回転式草刈り本
体1を実現でき、作業効率上、極めて秀れた装置とする
ことができること、第二に、法面S巾一杯の長さの回転
式草刈り本体1であって、重量の点でかなりの負荷を覚
悟しなければならない装置でありながら、運行移動時に
は、最もコンパクト化された姿勢を保ち、しかも、偏心
荷重が走行車側に極力掛からないようにした安全な運行
を可能とし、更に、草刈り作業時には、回転式草刈り本
体1自体からくる偏心荷重は大幅に軽減された状態で草
刈り作業を実施できるという、従前までの装置では実現
し得なかった大型装置に有りがちな装置重量対策に秀れ
ていること。
【0023】そして、第三には、第二の重量処理の利点
にも繋がる、それ自体法面Sに沿った草刈りがなされ、
法面の起伏にうまく馴染んだ移動が可能なものとなるこ
とから、草刈り内容がよく、しかも、散在する法面S上
の石その他の遺物に対しての逃げ機構を採用していて、
装置に無理が掛からず、安全且つ耐久的な装置としなる
ことから、経済性の面においても秀れていること、等
々、これまでのこの種草刈り装置では実現できなかった
多くの特徴を有したものとなっている。叙上の如く、こ
の発明の法面用草刈り装置は、構造自体も比較的簡素で
製造し易く、しかも、安全且つ経済的な装置として提供
可能なものであることから、我が国の河川管理事情に極
めて合致した機械装置として、大いに役立つことが予想
される。
【図面の簡単な説明】
図面に示すものは、この発明の技術的思想を具体化した
ものの代表的な一実施例を示したに過ぎない。
【図 1】草刈り作業の実施状況を示す背面図である。
【図 2】回転式草刈りブロック単体を示す平面図であ
る。
【図 3】回転軸に直交する断面の縦断面図である。
【図 4】取付け架台と接続基枠との枢着構造を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 回転式草刈り本体 2 回転式草刈りブロック 21 同接続部 22 同軸受け部 23 同回転軸 24 同筒状回転刃 24a 同螺旋刃 24b 同軸管 24c 同フランジ板 25 同補強杆 26 同ソリ板 26a 同スプリング 27 同タイヤ 28 同逃げ機構用止めネジ 3 接続基枠 31 同接続部 32 同枢着部 4 油圧モーター 41 同接続用軸端部 42 同原動機部 43 同高圧パイプ 5 取付け架台 51 同骨格部材 52 同鋼板製平板 53 同支軸部 C 走行車 C1 同運転席 C2 同荷台 C3 同伸縮アーム式吊下げ装置 C4 同滑車部 C5 同ワイヤー C6 同フック R 土手の走行路面 S 土手の法面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮アーム式吊下げ装置の装備された走
    行車の荷台側部で、同伸縮アーム式吊下げ装置の略真横
    位置に相当する箇所に、作業台兼用の取付け架台が、土
    手走行路面近くに略水平状でやや法面側に突出状となる
    如くして装着され、該取付け架台の法面側端部に、垂直
    面内での回動を自在とする枢着部および回転式草刈りブ
    ロック接続用の連結部を有する接続基枠を、同枢着部で
    接続する一方、前記接続基枠には油圧モーターが組み込
    まれ、その動力取出し軸を連結部から突出状として接続
    用軸端部となし、該接続用軸端部には、法面巾に応じた
    個数の回転式草刈りブロックを、接続用軸端部から順次
    同軸状となる如く直列に接続すると共に、最外側となる
    回転式草刈りブロックの外側に、同回転式草刈りブロッ
    ク径よりもやや大径としたタイヤを装着することによつ
    て直線状の回転式草刈り本体とした上、該回転式草刈り
    本体を、走行車に装備した伸縮アーム式吊下げ装置で法
    面角度に略合致する吊り下げ状となし、走行車低速走行
    時における同タイヤ装着側の遅れを制御する如くしたこ
    とを特徴とする法面用草刈装置。
JP25777993A 1993-09-20 1993-09-20 法面用草刈装置 Pending JPH0787824A (ja)

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JP25777993A JPH0787824A (ja) 1993-09-20 1993-09-20 法面用草刈装置

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JP2009027991A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Shimane Univ 走行型刈取機
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