JPH078712Y2 - 長 押 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、壁面の柱間に取付けて化粧材となる長押に
関するものである。

〔従来の技術〕

従来の長押は、住宅室内の壁面の柱間に垂直姿勢で取付
けただけのものである。

〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、垂直姿勢で取付けただけでは単なる室内
の化粧材でしかなく、他の実用的な機能を持たない。

この考案の目的は、化粧材としてだけではなく、飾り棚
としての実用的な機能を付与した長押を提供することで
ある。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の長押は、壁面に沿う垂直姿勢と壁面から上端
が離れる水平姿勢との間において移動自在に設けた長押
本体と、一端が前記壁面に固定され他端が前記長押本体
に固定され前記長押本体を水平姿勢に保持する屈曲部材
と、前記壁面および前記長押本体に取付けたラッチとを
備えたものである。

〔作用〕

この考案の長押は、壁面および長押本体に取付けたラッ
チの係止状態を解除し、屈曲した状態の屈曲部材を伸長
させて長押本体を移動させ、壁面に沿う垂直姿勢から水
平姿勢に移動することができる。

〔実施例〕

この考案の長押の一実施例を第１図および第２図に基づ
いて説明する。

第１図は、長押１の垂直姿勢の縦断面側面図である。こ
の長押１は、長押本体３を水平・垂直姿勢に保つように
したものであり、一端4aが壁面２に固定され他端4bが長
押本体３に固定されて長押本体３を水平姿勢に保持する
屈曲部材４と、壁面２および長押本体３に取付けた被係
止部5aおよび係止部5bからなるラッチ５とを備えてい
る。

上記の構成において、この長押１は、第１図に示すよう
に屈曲部材４を屈曲させ、ラッチ５の被係止部5aに係止
部5bを係止して長押本体３を壁面２に沿う垂直姿勢にし
て室内の化粧材とすることができる。そして、第２図に
示すようにラッチ５の係止部5bの被係止部5aへの係止を
解除し、屈曲部材４を伸長して長押本体３を移動させ、
長押本体３の上端が壁面２から離れる水平姿勢に保持し
て室内の飾り棚とすることができる。

このように、両端を壁面２と長押本体３とに固定した屈
曲部材４を屈曲させ、ラッチ５を係止して長押本体３を
垂直姿勢にして化粧材とした長押１を、ラッチ５の係止
を解除して屈曲部材４を伸長し、長押本体３の上端を移
動させた後、長押本体３を水平保持して飾り棚とするこ
とができるので、長押１を化粧材としてだけでなく、実
用的な飾り棚としての機能を付与することができる。

なお、屈曲部材４は、リンク機構の他に、くさりやひも
を用いることができる。また、ラッチ５は、磁石を用い
ることができる。

〔考案の効果〕

この考案の長押は、一端を壁面に固定し、他端を長押本
体に固定して長押本体を水平姿勢に保持する屈曲部材
と、壁面および長押本体に取付けたラッチとで、長押本
体が壁面に沿う垂直姿勢と、壁面から長押本体の上端が
離れる水平姿勢とに配置することができるので、室内壁
面の化粧材としてだけでなく、実用的な飾り棚としての
機能を付与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の長押の一実施例の垂直姿勢の縦断面
側面図、第２図はその水平姿勢の縦断面側面図である。 １……長押、２……壁面、３……長押本体、４……屈曲
部材、５……ラッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】壁面に沿う垂直姿勢と壁面から上端が離れ
   る水平姿勢との間において移動自在に設けた長押本体
   と、一端が前記壁面に固定され他端が前記長押本体に固
   定され前記長押本体を水平姿勢に保持する屈曲部材と、
   前記壁面および前記長押本体に取付けたラッチとを備え
   た長押。