JPH078593A - スキー用品の乾燥ワックス仕上装置 - Google Patents

スキー用品の乾燥ワックス仕上装置

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JPH078593A
JPH078593A JP15680693A JP15680693A JPH078593A JP H078593 A JPH078593 A JP H078593A JP 15680693 A JP15680693 A JP 15680693A JP 15680693 A JP15680693 A JP 15680693A JP H078593 A JPH078593 A JP H078593A
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ski
wax
dry
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Eiji Tamai
栄次 玉井
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多くのスキー用品を短時間のうちに乾燥し、
スキー板についてはワックス仕上げをするスキー用品の
乾燥ワックス仕上装置を提供すること。 【構成】 スキー用品を載置して移動する移動装置10
と、移動装置10により移動される移動経路上に配設さ
れ、スキー用品に付着した氷雪を溶かし、該スキー用品
を強制的に乾燥する乾燥部16と、乾燥部16よりも前
記移動経路の下流側に配置され、乾燥部16によって乾
燥されたスキー板32の滑走面にワックスを塗布するワ
ックス塗布装置94とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー用品の乾燥ワッ
クス仕上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキーを楽しんだ後のスキー用品
(スキー板、ストック、スキー靴)の手入れは、もっぱ
ら手作業で行われていた。すなわち、先ず、スキー用品
に付着した氷雪及び汚れを手で落とし、乾燥室内等で自
然乾燥させる。スキー板の滑走面にワックスを塗布する
場合は、滑走面をブラッシング等によりきれいにする。
そして、スキー板の滑走面に液体または固形のワックス
を塗り、そのワックスを乾燥等して仕上げる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、手作業でスキー用品に付着
した冷たい氷雪を落とすことは結構大変な作業であり、
まして短時間に完全に乾燥させることは不可能である。
このため、スキー用品を乾かす時間がなく帰る場合は、
やむを得ず半乾きの状態で収納袋等にかたずけるが、そ
れを宅配便で送ると他の荷物まで濡れてしまうし、バス
や電車で持ち帰る場合には途中で雪が溶け出し、しずく
がたれて他人の迷惑になることがある。自家用車のトラ
ンクにそれらを収納する場合もやはり同様である。ま
た、次のスキーのためにスキー板の滑走面にワックスを
塗ることは、時間的に困難であった。
【0004】一方、宿泊する人の場合はホテルの乾燥室
に持ち込むことになるが、乾燥するまで時間がかかる。
このため、乾燥したころを見計らってワックス掛けのた
めに再度乾燥室に行かなければならない。また、スキー
板及びスキー靴は乾燥するまで乾燥室に放置せざるを得
ないから、他の人の持ち物と間違えられたり、盗難事故
に遭ったりすることも決して少なくない。最近ではレン
タルのスキー用品も多く利用されているが、同様に、ス
キー用品を乾燥しワックス仕上げをすることは労力のか
かる仕事であり、作業員にとっては主に夜間の仕事とな
り、量が多くなると深夜にまで及んでしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、多くのスキー用
品を短時間のうちに乾燥し、スキー板についてはワック
ス仕上げをするスキー用品の乾燥ワックス仕上装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かるスキー用品の乾燥ワックス仕上装置は、スキー用品
を載置して移動する移動装置と、前記移動装置により移
動される移動経路上に配設され、スキー用品に付着した
氷雪を溶かし、該スキー用品を強制的に乾燥する乾燥部
と、該乾燥部よりも前記移動経路の下流側に配置され、
該乾燥部によって乾燥されたスキー板の滑走面にワック
スを塗布するワックス塗布装置とを具備する。
【0007】また、前記移動装置が無限軌道装置であ
り、該無限軌道上に所定の間隔をおいて設けられスキー
用品を係脱自在に保持する複数の保持装置と、前記乾燥
部より上流側の無限軌道上においてスキー用品を前記保
持装置に保持させる保持部と、前記ワックス塗布部より
下流の無限軌道上において保持装置によるスキー用品の
保持を解除する解除部とを具備することで、スキー用品
を順次供給し、乾燥及びワックス仕上げがされたスキー
用品を順次排出することができ、スキー用品の乾燥ワッ
クス仕上げを効率良く行うことができる。このとき、無
限軌道装置としてチェーンコンベアを利用すれば、コン
パクト化及び低コストが可能である。
【0008】前記乾燥部には、温風を供給する温風供給
装置、温水を供給する温水供給装置を具備することで、
スキー用品に付着した氷雪の溶解、洗浄及び乾燥が効率
良くなされる。前記乾燥部とワックス塗布部の間にスキ
ー板の滑走面を清掃する清掃装置、例えば、回転ブラシ
を設けることによってワックスの仕上げを良好にするこ
とができる。また、回転ブラシ等の作用によって帯電し
た静電気を除去するために、前記清掃装置の直後に、静
電気除去装置を設けることができる。
【0009】また、スキー板の移動を止めることなくワ
ックスをスキー板の滑走面に塗布するよう、前記移動装
置装置の移動と同期して前記ワックス塗布装置を移動さ
せる同期機構を具備することで、ワックスを無駄なくス
キー板の滑走面に塗布することができる。前記ワックス
塗布装置が、液状ワックスをスキー板の滑走面に塗布す
る液状ワクッス塗布装置であれば、スキー滑走面にワッ
クスを容易に塗布することができる。さらに、その液状
ワックス塗布装置が、液状ワックスをスポンジ状のハケ
に含浸させ、該ハケをスキー板の滑走面に接触し、スキ
ー板の長手方向に移動することで、該スキー板の滑走面
に液状のワックスを塗布するように設ければ、ワックス
を無駄なく確実に塗布することができる。そして、前記
液状ワックス塗布装置が、液状ワックスを噴霧すること
で、スキー板の滑走面に液状ワックスを塗布するように
設けることも可能である。さらにまた、各スキー板の滑
走面に2ヵ所以上で同時にワックスを塗布可能にスキー
板の長手方向に所定の間隔をおいて複数ワックス塗布装
置が設けられれば、迅速にワックス仕上をすることがで
きる。
【0010】また、ワックス塗布部の直後に温風を供給
してスキー板に塗布されたワックスを乾燥するワックス
乾燥部が具備されることで、ワックス仕上げをさらに短
時間で行うことができる。さらに、ワックスが乾燥する
際に発生するガスを回収する回収装置を具備すること
で、周囲環境の悪化を防止することができる。
【0011】
【作用】本発明のスキー用品の乾燥ワックス仕上装置に
よれば、移動装置によりスキー用品を乾燥部及びワック
ス塗布部に順次供給し、次々にスキー用品の乾燥とスキ
ー板についてはワックス仕上げを行うことができる。こ
のため、本装置によれば、多くのスキー用品を短時間の
うちに効率良くメンテナンスできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかるスキー用
品の乾燥ワックス仕上装置の一実施例を示す斜視図であ
る。この装置は、スキーを楽しんだ後に、スキー場でス
キー用品(スキー板・ストック・スキー靴)に付着した
雪や水分を短時間のうちに溶解し、水切り乾燥し、スキ
ー板に対しては次回のためにワックス仕上げを施す一連
の作業を自動的に行うものであり、その実施例を以下に
詳細に説明する。
【0013】10は移動装置であり、スキー用品を載置
して、そのスキー用品を矢印A方向に移動させる。この
移動装置10としては種々考えられるが、本実施例では
無限軌道装置が利用されている。その無限軌道装置の無
限軌道上には、所定の間隔をおいてスキー用品を係脱自
在に保持する複数の保持装置が設けられている。なお、
本実施例の無限軌道装置は、具体的にはチェーンコンベ
アが利用されている。14は保持部であり、この位置の
無限軌道上においてスキー用品を前記保持装置に保持さ
せる。
【0014】16は乾燥部であり、スキー用品が前記無
限軌道により移動される移動経路上で、保持部14の下
流側に設けれられている。乾燥部16の保持部14側に
は、洗浄室18が有り、その下流側には乾燥室20が設
けられている。洗浄室18では、温水供給装置から温水
が供給されており、その温水によって移動するスキー用
品の汚れを落とすと共に、そのスキー用品に付着した氷
雪を効率良く溶かすことができる。また、乾燥室20で
は、温風供給装置から温風が供給されており、スキー用
品に付着した氷雪を溶かすと共に、そのスキー用品の水
切り乾燥が強制的になされる。
【0015】22はワックス仕上げ室であり、乾燥部2
0の前記移動経路上の下流側に隣接して配置され、乾燥
部20によって乾燥されたスキー板の滑走面にワックス
を塗布するワックス塗布装置が内蔵されている。
【0016】24はワックス乾燥部であり、ワックス仕
上げ室22の直後に設けられている。このワックス乾燥
部24では、温風供給装置によって温風が供給され、ス
キー板に塗布されたワックスが乾燥される。また、26
はガスの回収装置であり、ワックスが乾燥する際に発生
するガス(油分を含む)を回収するフィルタと換気装置
が内蔵されている。28は解除部であり、ワックス乾燥
部24の前記移動経路上の下流側に隣接して位置し、前
記保持装置によるスキー用品の保持を解除する部位とな
っている。
【0017】図2及び図3は移動装置であるチェーンコ
ンベア12上に設けられたスキー用品の保持装置の一例
を示す。図2はスキー板32の保持装置であり、カム機
構を利用してスキー板32の保持とその解除を行ってい
る。34は治具であり、一対のチェーンコンベア12の
各々に同期して移動できるよう固定されている。36は
レバーであり、治具34の中央部に設けられた軸38を
中心に回動自在に軸着されている。このレバー36の一
端36aにはローラー40が回転可能に軸着されてい
る。このローラー40は、レバー36がチェーンコンベ
アの移動と共に移動中にカム42に当接可能に設けられ
ている。また、レバー36の他端36bには、第1のリ
ンク42の一端が軸着されている。この第1のリンク4
2の他端は、チェーンコンベア12の移動方向に所定の
間において往復動可能に設けられた第1のクランプピン
46に軸着されている。さらにレバー36のローラー4
0側の中途部には、第2のリンク48の一端が軸着され
ており、この第2のリンクの他端は、チェーンコンベア
12の移動方向に所定の間において往復動可能に設けら
れた第2のクランプピン50に軸着されている。また、
上記第1のクランプピン46と第2のクランプ50ピン
とは、バネ52によって互いに近接する方向に付勢され
ている。
【0018】次に、以上の構成よりなるスキー板32の
保持装置の作用を説明する。スキー板32を、治具34
上に乗せるとチェーンコンベア12の移動に伴って矢印
B方向(送り方向)に移動する。このとき、図2に示す
ようにレバー40は、カム42によって装置の内側方向
に押圧されている。このため、レバー40に軸着された
第1のリンク44と第2のリンク48の作用によって、
第1のクランプピン46および第2のクランプピン50
はバネ52の付勢力に抗して互いに離反する方向に移動
している。
【0019】さらに治具34がB方向に移動してローラ
ー40がカム42から外れた状態になると、レバー40
による規制がなくなるからバネ52の作用によって第1
のクランプピン46と第2のクランプピン50とは近接
方向(矢印C方向)に移動し、一対のスキー板32は両
側から挟み込むようにして自動的に保持される。 ま
た、スキー板32の保持を解除するには、カム42と同
様の位置関係に設けられたカムにローラー40を当接さ
せてレバー34を回動させればよい。
【0020】スキー板32が適切に保持されないときの
安全装置としては、チェーンコンベア12の駆動モータ
を使用し、中間にセンサー付過負荷保護装置が取り付け
られ、異常な負荷がかかったときには停止することがで
きる。またモーターは周波数変換装置(インバーター)
を介して駆動させるため任意の速度に設定可能で、且つ
異常時には瞬時停止し、発進時には充分な加速時間を設
けてから定速運転に入るので極めて安全である。なお、
スキー板の保持装置としては、種々のものが考えられる
が、例えば、一対の係止片が接離動可能に対向して配設
され、通常はスキー板の幅よりも狭くなるようにスプリ
ングによって付勢されており、その一対の係止片の間に
スキー板をこじ入れるようにして、スキー板を保持させ
る機構としても良く、アクチュエータを使用することも
可能である。
【0021】図3はスキー靴54の保持装置であり、上
記スキー板32の保持装置と同様にカム機構を利用して
スキー靴54の保持とその解除を行っている。56は治
具であり、一対のチェーンコンベア12に固定されてい
る。58はレバーであり、治具56に設けられた軸60
を中心に回動自在に軸着されている。このレバー58の
一端58aにはローラー62が回転可能に軸着されてい
る。このローラー62は、レバー58がチェーンコンベ
アの移動と共に移動中にカム64に当接可能に設けられ
ている。また、レバー58の他端58bには、リンク6
6の一端が軸着されている。このリンク66の他端は、
チェーンコンベア12の移動方向と直交する方向に所定
の間において往復動可能に設けられたクランプ部材68
に軸着されている。そのクランプ部材68に対向してス
キー靴に当接するストッパ部70が治具56上に一対が
設けられている。また、上記クランプ部材68はバネ7
2によってストッパ部70に近接する方向に付勢されて
いる。
【0022】以上の構成よりなるスキー靴54の保持装
置は、前記スキー板32の保持装置と同様に、スキー靴
54を容易にチェーンコンベア12に係脱することがで
きる。すなわち、一対のスキー靴54はチェーンコンベ
ア12の取り付けた治具56に搭載されるとD方向に移
動する。そして、カム64とローラー62の接触が解除
されるとバネ72の作用で、クランプ部材68がE方向
に移動し自動的に一対のスキー靴54が固定される。
【0023】図4はスキー板32に関する乾燥部16の
一実施例を示す。スキー板32は、チェーンコンベア1
2に取りついた治具34に搭載・固定され、乾燥部16
のボックス内に導かれ温風ノズル74から出る温風によ
って水切り乾燥され、水分は排出パイプ76を伝わって
タンク78に貯蔵される。ストックについても同様に乾
燥がなされる。温風はヒーターボックス80及びブロア
82によって供給される。
【0024】図5はスキー靴を洗浄及び乾燥する乾燥部
16の一実施例を示す。スキー靴54は、スキー板32
と同様にチェーンコンベア12及び治具56に搭載・固
定され洗浄室18及び乾燥室20へ導かれ、洗浄ノズル
84で温水洗浄、温風ノズル74で水切り乾燥する。排
水は排水パイプ76を伝わって排水処理装置へ送られ
る。また、スキー靴54の内部が濡れないように洗浄中
はフタ86をし、内部乾燥用温風ノズル88がついてい
る。
【0025】図6は清掃装置である回転ブラシ90と静
電気除去装置92とを示す。この回転ブラシ90と静電
気除去装置92とは前記乾燥部16とワックス塗布装置
部22の間に設けられている。図6に明らかなように、
スキー板32はチェーンコンベアの移動と共に矢印F方
向に進行し、回転式若しくは固定式のブラシ(本実施例
では回転ブラシ90)を通過することによって滑走面が
清掃される。また、安全対策上、静電気を除去するため
の除電不織布92に接触し通過する。すなわち、回転ブ
ラシ90の擦りによって静電気が発生しても好適に除電
でき、静電気による火花放電を防止できるから、ワック
スからガスが発生した場合でもその爆発を防止できる。
【0026】図7及び図8はスキー板のワックス塗布装
置の一実施例を示す。このワックス塗布装置は、液状ワ
ックスをスキー板32の滑走面に塗布する液状ワクッス
塗布装置94であり、具体的には液状ワックスをスポン
ジ状のハケ96に含浸させ、そのハケ96をスキー板3
2の滑走面に接触してスキー板32の長手方向に移動す
ることで、そのスキー板32の滑走面に液状のワックス
を塗布するように設けられている。
【0027】図7はワックス塗布装置の側面図であり、
このワックス塗布装置には、スキー板32の移動を止め
ることなくワックスをスキー板32の滑走面に塗布する
よう、チェーンコンベア12の移動と同期するための同
期機構が設けられている。上記ハケ96はアーム98、
クランク100及びモータ102の作用により上下動可
能に本体支持杆104に支持されており、その本体支持
杆104から係合腕106が延出されて設けられてい
る。一方、前述したスキー板の保持装置に設けられた治
具34には、くの字状のレバー108がその中央付近で
回動可能に軸着されている。このレバー108の下方端
にはローラー110が回転可能に軸着されており、その
ローラー110がカム112に当接し、レバー108が
規制されることによって、レバー108の上方端が起立
し、上記係合腕106の下端に装着されたゴム片107
に当接可能に設けられている。なお、このゴム片107
は、レバー108が係合腕106と連動する際のショッ
クを緩和するために装着されている。また、114はバ
ネであり、液状ワックス塗布装置94を矢印I方向に移
動するよう付勢している。また、116はダンパーであ
り、バネ114の作用を緩和するように作動する。な
お、118はスライドであり、液状ワックス塗布装置9
4をチェーンコンベア12の移動方向に往復動可能にガ
イドしている。
【0028】上記のような構成からなる同期機構によれ
ば、先ず、スキー板32はチェーンコンベア12に取り
付けた治具34と共に、矢印G方向に移動してワックス
仕上げ工程へ導かれる。固定したカム112の形状によ
りレバー108が立ち上がり(矢印Hと反対方向)、係
合腕106を押圧するようにゴム片107に当接するこ
とで液状ワックス塗布装置94全体がチェーンコンベア
12に押され、同じ速度で移動を開始する。
【0029】次に、ハケ96をスキー板32の滑走面に
接触してスキー板32の長手方向に移動する塗布機構を
図8と共に説明する。一対のアーム98は、本体支持杆
104にその長手方向に沿って往復動可能に設けられた
移動支持部120に回動可能に軸着されている。その一
対のアーム98は上方側の先端部同士で交差するよう配
設されている。そのアーム98の交差位置の上方から、
その一対のアーム98に当接して回転するクランク10
0(図7参照)が設けらている。このクランク100は
チェーン122を介してモータ102によって回転され
る。124はバネであり、このバネ124の付勢力によ
ってアーム98のハケ96が装着された端部は下方に付
勢されている。また、一対のアーム98を支持する移動
支持部120は、チェーン126を介してモータ128
の動力によってスキー板32の長手方向に往復動され
る。
【0030】上記塗布機構によれば、先ず、モータ10
2が半回転し、図7に示すようにクランク100が上位
置に来るとハケ96が矢印J方向に下降し、バネ124
の力でスキー板32の滑走面に接触する。モーター12
8が回転し、チェーン126によって伝達された力でス
ライド130に沿って矢印K方向に移動する。その時同
時に液状ワックスが各ハケ96に対して、ポンプ及び定
量分配弁によって一定量ずつ供給され、スキー板32が
塗布される。このように、本実施例によれば、各スキー
板の滑走面に2ヵ所で同時にワックスを塗布ができるた
め、塗布装置のスキー板32の長手方向への移動量は半
分で済み、塗布時間を短縮することができる。塗布後、
モータ102がさらに半回転し、クランク100がアー
ム98の交差位置の上方から当接し、その一対のアーム
98を押圧することで、ハケ96がスキー板19より離
れる。そして、モータ128が逆回転し、ハケ96は図
8に示す元の位置に戻る。
【0031】このようにしてワックスの塗布がなされる
と、液状ワックス塗布装置94はチェーンコンベア12
と共に図7の矢印G方向に移動してカム112のレバー
108に対する規制が終了する。これにより、レバー1
08が矢印H方向に倒れ、チェーンコンベア20と液状
ワックス塗布装置94の同期がはずれる。そうするとバ
ネ114とダンパー116の作用で液状ワックス塗布装
置94は矢印I方向にゆっくり戻り、元の位置で次のス
キー板が来るのを待機する。スライド118は、液状ワ
ックス塗布装置94全体のガイド機構で、ラック132
・歯車134は左右のスライド118の動きの釣り合い
を取るためのバランス機構である。この機構により、ス
キー板32長さの関係からスパンが大きいスライド移動
機構となっているが、その移動は好適にガイドされる。
なお、ワックス塗布装置の移動機構はモータに限らず、
空圧シリンダ等の駆動装置に置き換えてもよい。
【0032】ところで、上記ハケによる液状ワックス塗
布装置に代えて、液状ワックスを噴霧することで、スキ
ー板の滑走面に液状ワックスを塗布するよう、液状ワッ
クス噴霧ノズル装置とすることも可能である。
【0033】以上の実施例のおいては、移動装置はチェ
ーンコンベア12とし、スキー板32は水平方向で裏返
しに、ストックは水平方向に、スキー靴54は底面を下
にそろえて載置し、カム機構を利用した保持装置のよっ
て自動的に着脱が行われるが、本発明はこれに限られる
ものではない。例えば、移動装置は他の方式のコンベ
ア、或いは受渡し式のいわゆるボックス送り方式でも良
いし、連続送りでも間欠送りでも良い。また、スキー板
・ストック・スキー靴の移動装置への取り付け姿勢は他
の姿勢でも良く、立てかける方式等でもよいのは勿論で
ある。
【0034】また、本発明にかかる装置を設置する際に
は次のような手段がある。作業の安全性をはかるため
は、取り付け・取り外し位置に取り付けミス・取り付け
の遅れ・取り外しの遅れに対してそれをセンサーにより
検知し搬送を一時停止する安全機構を備えればよい。ま
た。本装置に料金装置を取り付けて、本装置の使用料を
徴収することも可能である。上記実施例では、一台の機
械でスキー板・ストック・スキー靴を処理するものとし
て考えてきたが、それぞれに専用のものとすることも可
能である。また、例えばスキー板とストックのように2
点の組み合わせでも良い。以上、本発明の好適な実施例
について種々述べてきたが、本発明はこの実施例に限定
されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で
さらに多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0035】
【発明の効果】本発明のスキー用品の乾燥ワックス仕上
装置によれば、移動装置によりスキー用品を乾燥部及び
ワックス塗布部に順次供給し、次々にスキー用品の乾燥
とスキー板についてはワックス仕上げを行うことがで
き、スキーヤー等は移動装置上にスキー用品を載置する
だけで、スキー用品を手入れすることができる。このよ
うにスキー用品の乾燥及びワックス仕上げを自動化した
ことにより、ほとんど人の手を介することなく、短時間
で、しかも連続的に多くのスキー用品の手入れをするこ
とができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明にかかるスキー板の保持装置を示す平面
図。
【図3】本発明にかかるスキー靴の保持装置を示す平面
図。
【図4】本発明にかかるスキー板の乾燥部の保持装置を
示す平面図。
【図5】本発明にかかるスキー靴の乾燥部の保持装置を
示す平面図。
【図6】本発明にかかる清掃装置及び静電気除去装置を
示す斜視図。
【図7】本発明にかかるワックス塗布装置の側面図。
【図8】本発明にかかるワックス塗布装置の正面図
【符号の説明】
10 移動装置 12 テェーンコンベア 14 保持部 16 乾燥部 18 洗浄室 20 乾燥室 22 ワックス仕上げ室 24 ワックス乾燥部 26 回収装置 28 解除部 32 スキー板 80 ヒーターボックス 82 ブロア 84 温水ノズル 90 回転ブラシ 92 除電不織布 94 液状ワックス塗布装置 96 ハケ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー用品を載置して移動する移動装置
    と、 前記移動装置により移動される移動経路上に配設され、
    スキー用品に付着した氷雪を溶かし、該スキー用品を強
    制的に乾燥する乾燥部と、 該乾燥部よりも前記移動経路の下流側に配置され、該乾
    燥部によって乾燥されたスキー板の滑走面にワックスを
    塗布するワックス塗布装置とを具備することを特徴とす
    るスキー用品の乾燥ワックス仕上装置。
  2. 【請求項2】 前記移動装置が無限軌道装置であり、 該無限軌道装置の無限軌道上に所定の間隔をおいて設け
    られスキー用品を係脱自在に保持する複数の保持装置
    と、 前記乾燥部より上流側の無限軌道上においてスキー用品
    を前記保持装置に保持させる保持部と、 前記ワックス塗布部より下流の無限軌道上において保持
    装置によるスキー用品の保持を解除する解除部とを具備
    することを特徴とする請求項1記載のスキー用品の乾燥
    ワックス仕上装置。
  3. 【請求項3】 前記無限軌道装置がチェーンコンベアで
    あることを特徴とする請求項2記載のスキー用品の乾燥
    ワックス仕上装置。
  4. 【請求項4】 前記乾燥部は、温風を供給する温風供給
    装置を具備することを特徴とする請求項1記載のスキー
    用品の乾燥ワックス仕上装置。
  5. 【請求項5】 前記乾燥部は、温水を供給する温水供給
    装置を具備することを特徴とする請求項1記載のスキー
    用品の乾燥ワックス仕上装置。
  6. 【請求項6】 前記乾燥部とワックス塗布部の間にスキ
    ー板の滑走面を清掃する清掃装置を具備することを特徴
    とする請求項1記載のスキー用品の乾燥ワックス仕上装
    置。
  7. 【請求項7】 前記清掃装置が回転ブラシであることを
    特徴とする請求項6記載のスキー用品の乾燥ワックス仕
    上装置。
  8. 【請求項8】 前記清掃装置の直後に、スキー板に帯電
    した静電気を除去する静電気除去装置を具備することを
    特徴とする請求項6または請求項7記載のスキー用品の
    乾燥ワックス仕上装置。
  9. 【請求項9】 スキー板の移動を止めることなくワック
    スをスキー板の滑走面に塗布するよう、前記移動装置の
    移動と同期してワックス塗布装置を移動させる同期機構
    を具備することを特徴とする請求項1記載のスキー用品
    の乾燥ワックス仕上装置。
  10. 【請求項10】 前記ワックス塗布装置が、液状ワック
    スをスキー板の滑走面に塗布する液状ワクッス塗布装置
    であることを特徴とする請求項1記載のスキー用品の乾
    燥ワックス仕上装置。
  11. 【請求項11】 前記液状ワックス塗布装置が、液状ワ
    ックスをスポンジ状のハケに含浸させ、該ハケをスキー
    板の滑走面に接触してスキー板の長手方向に移動するこ
    とで、該スキー板の滑走面に液状のワックスを塗布する
    ように設けられたことを特徴とする請求項10記載のス
    キー用品の乾燥ワックス仕上装置。
  12. 【請求項12】 前記液状ワックス塗布装置が、液状ワ
    ックスを噴霧することで、スキー板の滑走面に液状ワッ
    クスを塗布するように設けられたことを特徴とする請求
    項10記載のスキー用品の乾燥ワックス仕上装置。
  13. 【請求項13】 各スキー板の滑走面に2ヵ所以上で同
    時にワックスを塗布可能にスキー板の長手方向に所定の
    間隔をおいて複数のワックス塗布装置が設けられたこと
    を特徴とする請求項1、請求項10〜請求項12記載の
    スキー用品の乾燥ワックス仕上装置。
  14. 【請求項14】 ワックス塗布装置部の直後に設けら
    れ、温風を供給してスキー板に塗布されたワックスを乾
    燥するワックス乾燥部を具備することを特徴とする請求
    項1記載のスキー用品の乾燥ワックス仕上装置。
  15. 【請求項15】 ワックスが乾燥する際に発生するガス
    を回収する回収装置を具備することを特徴とする請求項
    1記載のスキー用品の乾燥ワックス仕上装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5850943U (ja) * 1981-10-02 1983-04-06 沖電気工業株式会社 ドツト印字ヘツド

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