JPH0784715A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH0784715A
JPH0784715A JP22594993A JP22594993A JPH0784715A JP H0784715 A JPH0784715 A JP H0784715A JP 22594993 A JP22594993 A JP 22594993A JP 22594993 A JP22594993 A JP 22594993A JP H0784715 A JPH0784715 A JP H0784715A
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JP22594993A
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English (en)
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Soshiro Kuzunuki
壮四郎 葛貫
Toshifumi Arai
俊史 荒井
Yasushi Fukunaga
泰 福永
Hiroshi Shojima
正嶋  博
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】文書データの人間の感覚に合致した操作を行な
うことのできる情報処理装置を提供する。 【構成】操作する文書104を机上に表示する平面デイ
スプレイ101と、平面デイスプレイ101上に置かれ
た手の動作を撮影する頭上カメラ300と、表示オブジ
ェクトを両手もしくは片手で押さえたかどうかを判定
し、もし、押さえた場合、手の移動、手の傾き、指振り
の動作に応じて、表示した文書の表示を操作する処理装
置400と、平面ディスプレイ101上に積層された座
標入力装置と、処理装置400とを備える。処理装置4
00は、頭上カメラ300の映像より、文書の表示が手
で押さえられたかどうかを判定し、もし、押さえられた
場合、押さえた手が片手か両手かを判定し、これと、手
の移動、手の傾き、指振りの動作に応じて、表示した文
書の表示を操作する。また、座標入力装置よりの入力座
標に応じて、表示した文書の編集を行う。 【効果】現実に手を用いて行う操作に対応する操作をデ
ィスプレイ上の文書に対して施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイに表示さ
れた文書を人の手で直接操作可能な情報処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、利用者がコンピュータを意識する
必要のないマンマシンインタフェースを備えたコンピュ
−タとして、紙とペンを用いた作業と同様な感覚でコン
ピュ−タへの入力を行うことのできるマンマシンインタ
フェ−スを実現したペンコンピュータが注目されてい
る。
【0003】このようなペンコンピュ−タとしては、た
とえば、特開平4-329457号公報記載の装置が知られてい
る。この特開平4-329457号公報記載の装置は、一体化し
た液晶表示装置と入力タブレットを備えており、利用者
は、ペンで、文字や図形のオブジェクトをタブレットに
直接書き込むことにより、コンピュ−タに入力すること
ができる。また、利用者は、さらにジェスチャ記号によ
る編集等も行うことができる。
【0004】このように、ペンコンピュータは、紙にペ
ンを用いて書き込むという慣れ親しんだ作業に近い操作
で、コンピュ−タへの入力を行うことができるため、キ
−ボ−ドやマウスに比べ進化したマンマシンインタフェ
−スということができる。
【0005】一方、人の手の操作を直接、コンピュータ
の操作として受け入れる技術として以下の技術が知られ
ている。
【0006】すなわち、センサで検出した手の動きや指
の動きに応じて、表示画面の操作や、表示したオブジェ
クトの移動や回転や拡大や縮小の操作を受付ける技術と
して、Proceedings of UIST'89,ACM,1989,"A SYNTHETIC
VISUAL ENVIROMENT WITH HAND GESTURING AND VOICE I
NPUT”や、特開平4-257014号公報記載の技術が知られて
いる。
【0007】また、頭上に設置したカメラより、手の位
置や動きを監視し、その動作に対応した表示オブジェク
トの操作や、指先で選択された紙上の文字列の入力等を
行う技術として、Proceedings of UIST'91,ACM,1991, "
The DigitalDesk Calculator:Tangible Manipulation o
n a Desk Top Display"に記載の技術が知られている。
【0008】また、手の動きを2台のカメラにより監視
し、手による目標物の指示を受付ける技術として、特開
平5-19957号公報記載の技術が知られている。
【0009】また、この他、直接手を用いた操作に関連
する技術として、特開平2−288600号公報、特開
平4−308895号公報、特開平5−19958号公
報記載の技術が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記ペンコンピュータ
は、文字や図形等の入力を、ペンを用いて書くのと同様
な感覚で行うことができる。しかし、文字や図形の入力
編集以外の、より高度な操作については、ペンを用いた
操作では人間の感覚に応じた操作を実現することができ
ない。
【0011】また、Proceedings of UIST'89,ACM,198
9,"A SYNTHETIC VISUAL ENVIROMENT WITH HAND GESTURI
NG AND VOICE INPUT”、特開平4-257014号公報、特開平
5-19957号公報記載の技術によれば、手によって操作対
象物の指示や、操作の指示の入力を行うことはできる
が、表示されたオブジェクトを、あたかも実際に存在す
るものの如く、手によって操作することはできなかっ
た。したがい、利用者は、その操作へのコンピュ−タの
介在を認識する必要があった。
【0012】また、Proceedings of UIST'91,ACM,1991,
"The DigitalDesk Calculator:Tangible Manipulation
on a Desk Top Display"の技術によれば、表示された
オブジェクトを、あたかも実際に存在するものの如く、
手で移動することができるなど、利用者が、コンピュ−
タを意識する必要は、より少ないが、本技術でサポ−ト
される操作は限られている。
【0013】そこで、本発明は、表示されたオブジェク
トを、あたかも実際に存在するものの如く、人間の感覚
に合致した手順により、より統合的に操作することので
きる情報処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、デイスプレイと、ディスプレイの表示面上の
映像を撮影するカメラと、前記ディスプレイとカメラに
接続した処理装置とを備え、前記処理装置は、前記ディ
スプレイに処理する文書データの表す文書を表示する手
段と、前記カメラが撮影した映像に含まれる操作者の手
と当該手の位置および動作を認識する手段と、認識した
手の位置より、操作者の手が前記ディスプレイ表示面上
の前記文書の表示位置に置かれたかどうかを判定する手
段と、手が前記文書の表示位置に置かれた場合に、認識
した手と手の位置より、片手が前記文書の表示位置に置
かれているのか、両手が前記文書の表示位置に置かれて
いるのかを判定する手段と、手が前記文書の表示位置に
置かれた場合に、その後の認識した操作者の手の動作
と、前記文書の表示位置に置かれているのが片手か両手
の判定に応じて、異なる操作を、前記手が表示位置に置
かれている文書の表示に施す表示操作手段とを有するこ
とを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0015】また、さらに、操作者より座標の入力を受
付ける、前記ディスプレイ表示面上に積層された座標入
力装置を備え、前記処理装置は、前記座標入力装置が受
付けた座標が前記文書の表示位置に対応する位置であっ
た場合に、前記座標入力装置が受付けた座標の軌跡より
操作者が描いた文字もしくは図形の種別を認識する手段
と、認識した種別の文字もしくは図形を、前記座標入力
装置が受付けた座標に対応する表示位置に表示されてい
る文書中に入力し、当該文書の表示を、認識した種別の
文字もしくは図形を入力した文書の表示に更新する手段
とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0016】
【作用】本発明に係る情報処理装置によれば、前記処理
装置は、前記カメラが撮影した映像に含まれる操作者の
手と当該手の位置および動作を認識し、認識した手の位
置より、操作者の手が前記ディスプレイ表示面上の前記
文書の表示位置に置かれたかどうかを判定し、手が前記
文書の表示位置に置かれた場合には、認識した手と手の
位置より、片手が前記文書の表示位置に置かれているの
か、両手が前記文書の表示位置に置かれているのかを判
定し、手が前記文書の表示位置に置かれた場合に、その
後の認識した操作者の手の動作と、前記文書の表示位置
に置かれているのが片手か両手の判定に応じて、異なる
操作を、前記手が表示位置に置かれている文書の表示に
施す。
【0017】このように、本発明に係る情報処理装置に
よれば、文書の表示上に置かれたのが片手か両手かと、
その後の手の動作に応じて、文書の表示に施す操作を決
定するので、多様な操作を実現することができる。
【0018】また、現実の紙に書かれた文書を人間が扱
う場合を考えると、一般的に片手で行われる操作と、一
般的両手で行われる操作が存在し、また、異なる操作は
異なる手の動作で行われるのが通常であるので、このよ
うに、文書の表示上に置かれたのが片手か両手かと、操
作者の手の動作に応じて、文書の表示に施す操作を、現
実の紙に書かれた文書を人間が扱う場合に対応するよう
に切り替えるようにすれば、より、人間の感覚に合致し
たマンマシンインタフェ−スを提供することができる。
【0019】また、さらに、前記ディスプレイ表示面上
に積層された座標入力装置を備え、前記処理装置が、前
記座標入力装置が受付けた座標の軌跡より操作者が描い
た文字もしくは図形の種別を認識し、認識した種別の文
字もしくは図形を、前記座標入力装置が受付けた座標に
対応する表示位置に表示されている文書中に入力し、表
示を更新するようにすれば、たとえば、ペンを用いて実
際に書き込むことにより、文字等を表示されている文書
中に直接入力することができる。すなわち、手を用いた
文書の操作とペンを用いた文字入力とを、現実の紙に書
かれた文書を人間が扱う場合と同様の操作で受付けるこ
とのできる、より統合化されたマンマシンインタフェ−
スを実現することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る情報処理装置の一実施例
について説明する。
【0021】図1に、本実施例に係る情報処理装置の外
観を示す。
【0022】100は机形状の筐体で、天板上に水平に
設置された平面デイスプレイ100と、天板と垂直に設
置された前面デイスプレイ102を備えている。この2
つのデイスプレイは約40インチ程度のサイズのディス
プレイであり、記憶した文書データファイルの表す文書
を103、104を実サイズで表示することができる。
この表示された文書を表示オブジェクトと呼ぶ。また、
本情報処理装置は、頭上カメラ300を備えており、操
作者200の手の動きや、文書103、104等をモニ
タする。なお、平面デイスプレイ100には座標入力装
置TBが積層されており、ペンコンピュータと同様に、
ペンを用いた文字等の入力を受付けることができる。ま
た、図中、400は処理装置であり、平面デイスプレイ
100と前面デイスプレイ102の表示の制御や、頭上
カメラ300や、座標入力装置TBの入力の処理等を行
う。なお、処理装置は、実際は、筐体100内の天板下
等に設置されるが、図1では各部の関係を示すために別
途示した。
【0023】さて、平面デイスプレイ100と前面デイ
スプレイ102の2つのデイスプレイのうち、平面デイ
スプレイ100は、表示オブジェクトの表示や、ペンを
用いた入力や編集、さらに、表示オブジェクトの手によ
るハンドリングに利用し、もう、一方の前面デイスプレ
イ102は、その他の情報の表示に用いる。その他の情
報には、作業を中断し保留状態のオブジェクトや、組織
図や電話番号等の情報がある。
【0024】さて、処理装置400は、図示するよう
に、画像取込処理500、手の動作理解処理600、オ
ブジェクトハンドリング処理700、座標取込処理80
0、文字・図形認識処理900、ジェスチャ認識処理1
100、ドキュメント処理1000、編集処理1200
を行う。
【0025】すなわち、処理装置400において、頭上
カメラ300の撮影した画像は画像取込処理500によ
り取り込まれ、手の動作理解処理600により画像処理
され、手の移動や、回転、指の動きが判断される。そし
て、その結果はオブジェクトハンドリング処理700に
より処理され、表示オブジェクトの移動や回転やページ
めくり等のハンドリング処理を実施する。
【0026】一方、文書データファイルへの文字、図形
の入力、編集は処理800〜1200によって行なわれ
る。平面デイスプレイ100に積層された座標入力装置
TBの出力座標は座標取込処理800により取り込まれ
る。そして、この座標は、その時点のモ−ドに応じて処
理される。すなわち、入力モ−ドの時、この座標は文字
・図形認識処理900に渡される。一方、編集モ−ドの
時は、ジェスチャ認識処理1100に渡される。
【0027】文字・図形認識処理900は、渡された座
標列より入力された文字、図形の種別等を判断し、ドキ
ュメント処理1000に渡す。ジェスチャ認識1100
は、渡された座標列より利用者の行ったジェスチャを認
識し、認識結果を編集処理1200に渡す。
【0028】ドキュメント処理1000は、認識された
文字、図形を編集中の文書データファイル中に加えると
共に、平面ディスプレイ101上の対応する表示オブジ
ェクトを更新する。さらに、ジェスチャ認識1100
は、認識されたジェスチャに対応する操作を編集中の文
書データと平面ディスプレイ101上の対応する表示オ
ブジェクトに施す。
【0029】以上のような、処理を処理装置において行
うことにより、本実施例に係る情報処理装置は、頭上カ
メラ300より、手の動きをモニタし、その結果に応じ
て表示オブジェクトをハンドリングすることにより、実
際の紙を操作するのと同様な感覚で、平面ディスプレイ
101に表示した文書等を操作できる環境を提供する。
【0030】さて、処理装置400は、実際は、図2に
示す構成を有するコンピュ−タにより実現され、処理装
置400の行う各処理は、コンピュ−タのCPU401
が行うプロセスとして実現される。図2に示すメモリ4
02は、実際には、ROMとRAMより構成されてお
り、ROMには、CPU401が実行する各プロセスを
定義するプログラム等が格納されている。また、RAM
には、平面ディスプレイ101に表示した文書を定義す
る文書データファイルが格納されており、CPU401
は、文書データファイルに従い、この文書データファイ
ルの定義する文書の表示を行う。また、後述する文書へ
の文字、図形の入力や文書の編集の結果は、この文書デ
ータファイルに反映される。また、後述する文書データ
ファイルの記憶や送信は、実際には、このRAM上の文
書データファイルを補助メモリ403やFAXI/Fに
転送することにより実現される。
【0031】また、平面デイスプレイ101、前面デイ
スプレイ102は各々プロジェクタ105、107、な
らびにミラー106、108で構成する。
【0032】平面デイスプレイ101への画像は、処理
装置400の画像出力I/F1 408から出力され、
プロジェクタ105に供給される。プロジェクタ105
の光はミラー106で反射し、平面デイスプレイ101
の半透明スクリーン(すりガラス等)に結像される。前
面デイスプレイ102への画像についても、同様に画像
出力I/F2 409、プロジェクタ107、ミラー1
08を介して前面デイスプレイ102の半透明スクリー
ンに結像される。なお、図2では、スクリーンに背面か
ら投射しているが、背面からではなく正面から投射する
ようにしてもよい。ただし、正面から投射すると周辺の
照明がコントラストに影響すること、さらに、光路に障
害物があると、その影がスクリーンに映るなどの点を考
慮する必要がある。
【0033】さて、頭上カメラ300の画像は画像入力
I/F406に取り込まれ、メモリ402に格納され
る。メモリ402のデータは、CPU401が行う画像
取込処理500、手の動作理解処理600、オブジェク
トハンドリング処理700で処理され、その結果は画像
出力I/F1あるいは画像出力I/F2を介して、それ
ぞれプロジェクタ105,107に出力される。
【0034】一方、座標入力装置TBよりの入力は、座
標入力I/F407を介して、CPU401に取り込ま
れ、CPU401が行う座標取込処理800、文字・図
形認識処理900、ジェスチャ認識処理1100、ドキ
ュメント処理1000、編集処理1200で処理され、
その結果は画像出力I/F1あるいは画像出力I/F2
を介して、それぞれプロジェクタ105,107に出力
される。
【0035】また、本処理装置は、音声I/Fz411
を介してスピーカ412から効果音の出力を行う。
【0036】なお、その他、CPU401には、通常の
パーソナルコンピュータやワークステーションと同様に
文書データファイルを格納する補助メモリ403や通信
インタフェースLANI/F404、FAXI/F40
5が接続されている。通信インタフェースLANI/F
404はネットワーク機能を利用して文書データファイ
ルを送受信するためのもの、通信インタフェースFAX
I/F405は電話回線を利用して、文書データファイ
ルのファクシミリの通信を行なうものである。
【0037】さて、本実施例では、あらかじめ、手の動
作と表示オブジェクトの処理を次のように対応付けてお
く。
【0038】(1)操作する表示オブジェクトを片手で
押さえる動作と、表示オブジェクト全体のレイアウト処
理およびファイル処理とを対応付ける。ここで、レイア
ウト処理とは、表示オブジェクトの移動、回転等の処理
をいう。また、ファイル処理とは、補助記憶装置(補助
メモリ)への表示オブジェクトに対応する文書データの
記憶や、外部ネットワーク(LAN,FAX)への文書
データ転送等を行う処理をいう。なお、現実の文書の移
動等や格納等は片手で行なわれることが多いことを考え
ると、このように、片手で押さえる動作とレイアウト処
理やファイル処理を対応付けることにより、利用者に違
和感の無い操作環境を提供することできる。
【0039】(2)表示オブジェクトを両手で押さえる
動作と、表示オブジェクトのページハンドリングを対応
付ける。ここで、ページハンドリングとは、ページめく
り、所定ページの出し入れ、ページばらし、ページ揃
え、ならびにページ入れ換え等の処理をいう。なお、机
の上の現実の文書のページめくりやページばらしは両手
で行なわれることが多いことを考えると、このような対
応付けにより、利用者に違和感の無い操作環境を提供す
ることできる。
【0040】(3)手の動作として、(a)表示オブジ
ェクトの押さえ(ホールド)、(b)表示オブジェクト
のリリース、(c)押さえての移動、(d)押さえての
回転、(e)親指の振りの5つの動作を考える。そし
て、(c)の押さえての移動は、表示オブジェクトの移
動に対応づけ、(d)の押さえての回転は、表示オブジ
ェクト全体の回転とページめくりの度合いに対応づけ、
(e)の親指の振りは、ページめくりに対応付ける。
【0041】このような対応付けと、前述したCPU4
01の行う各処理により、手とペンを用いた、より進化
した統合的なマンマシンインタフェ−スが実現される。
【0042】ここで、前述したCPU401の行う各処
理の内容を説明する前に、あらかじめ、各処理によって
実現される情報処理装置の動作について説明しておく。
【0043】図3は、表示対象物の移動/回転処理動作
を説明する図である。
【0044】図3(a)は表示オブジェクト104を左
手200−1でホールドしている状態を表している。
【0045】ここで、表示オブジェクト104をホール
ドしたかどうかは、表示オブジェクト104のエリアに
手の画像200−1があり、かつ、手の画像のサイズ
が、予め学習した手のサイズとほぼ等しいかどうかで判
断することができる。すなわち、取り込んだ手の画像サ
イズが予め学習した手のサイズとがほぼ等しいとき、オ
ブジェクトをホールドしたと判断し、これが大きいと
き、オブジェクトをリリースしたと判断する。これは、
手が机上から頭上カメラに近づくと画像がぼけると同時
に手の画像サイズが大きくなることを利用しているもの
である。
【0046】図3(a)において、右手200−2は表
示オブジェクト104をホールドしていないため、この
動作は片手の操作と判断される。そして、この状態で右
手200−2が回転せずに移動されると、前記対応付け
に従い、図3(b)に示すように表示オブジェクト全体
を移動(104’−>104)する。一方、図3(c)
に示すように、左手200−1の手首が回転すると、前
記対応付けに従い、表示オブジェクト全体を回転(10
4’−>104)する。
【0047】次に、図4は、表示オブジェクトのファイ
リング動作を説明する図である。
【0048】この図4(a)においても、図3と同様に
片手の操作と判断される。ここで、平面デイスプレイ1
01には、ファイルAとファイルBのアイコンが予め表
示されており、さらに、ファイルAは必要なページが開
かれているものとする。各ファイルは、補助メモリ等の
ファイル記憶装置やFAXI/FやLANI/F等のフ
ァイル入出力装置に対応して設けられている。いま、フ
ァイルAは補助メモリ403もしくは補助メモリ403
上に設けたディレクトリに対応しているものとする。
【0049】さて、図4(b)のように表示オブジェク
ト104を押さえ、手を移動すると前記対応付けに従い
オブジェクト104も移動(104’−>104)す
る。しかし、表示オブジェクト104がファイルAに重
なるとファイルAの表示輝度が変化し、ファイル動作の
受け付けアクションを表示する。ここで、オブジェクト
のリリースが行われると、処理装置は、表示オブジェク
ト104に対応する文書データをファイルとして、ファ
イルAに対応する補助メモリ403もしくはディレクト
リへの格納を行い、表示オブジェクト104の表示を消
去する。この後、格納された文書データファイルは、フ
ァイルAの1ペ−ジをして表示される。
【0050】次に、図5は、オブジェクトのFAX転送
動作を説明する図である。
【0051】この図5(a)においても、図3と同様に
片手の操作と判断される。図5(a)では、予めFAX
送受信ファイルが平面デイスプレイ101に有り、しか
も、送り先が開かれているものとする。FAX送受信フ
ァイル112には、送り先として選択できる相手の名称
と電話番号の組がペ−ジ毎に記憶されており、対応する
ペ−ジを開くことにより送り先を選択できるようになっ
ている。この例では(株)A社 鈴木様がFAXの送り
先である。
【0052】さて、図4と同様にオブジェクトをFAX
送受信ファイル112まで移動させると、FAX送受信
ファイル112の表示輝度が変化し、受付可能であるこ
とを操作者に知らせる(図5b)。ここで、表示オブジ
ェクト104がリリースされると、この送信先に自動的
にダイヤリングされ、表示オブジェクト104に対応す
る文書ファイルデータが送信される。
【0053】図6は、ページめくりの動作を示してい
る。
【0054】表示オブジェクトが両手で押さえられる
と、前記対応付けに従い、ページハンドリング動作と判
断する。そして、表示オブジェクトが両手で押さえられ
た状態で親指の振りが行われると、前記対応付けに従い
ペ−ジめくりが行われる。ここで、ペ−ジめくりとは、
複数のペ−ジから文書オブジェクトが構成されている場
合に、ペ−ジの一部をめくった状態で、順次、ペ−ジの
並びに従い異なるペ−ジの一部を表示していく動作であ
る。
【0055】図6(a)〜(d)に示すように左手の中
指の方向D1〜D2、親指と人差し指の中間くぼみ点座
標P1〜P4により、めくり個所とめくり量が指定され
る。図6(a)(b)では、方向D1〜D2が左上り方
向のため、めくり個所は右上の個所になる。しかも、中
間くぼみ点座標Pが下に来るほどめくり度合いが大きく
なる。一方、図6(c)(d)では、方向D1〜D2が
右上り方向のため、めくり個所は右下の個所となる。以
上のように、方向Dと中間くぼみ点座標Pによりめくり
個所とめくり量が自由に変更することが出来る。
【0056】さらに、ページめくり方向(順方向/逆方
向)は、親指の振りで判断する。本実施例では、手でオ
ブジェクトをホールドした後、親指を人差し指に対し広
げた状態が所定時間あったとき、以後親指の振りは順方
向とする。一方、親指と人差し指が合わせた状態が所定
時間あったとき、以後親指の振りは逆方向とする。逆方
向の振りが行われると、めくられているペ−ジのめくり
が、順次戻される。ここで、めくり方向を切り換えると
きは、一旦、指振りを中止した後、親指が人差し指に対
して開いた状態に所定時間停れば、以後の振りは順方
向、閉じた状態であれば以後の振りは逆方向に切り替わ
る。めくりのスピードは指振りの振り速度に比例する。
【0057】なお、図6の例は左手でページめくり操作
をしている例であるが、これを右手で行なっても良い。
どちらの手で操作するかは押さえている手がオブジェク
トにどれだけかかっているかで判断する。また、表示オ
ブジェクトを両手でホールドした時の場所(4隅)でペ
ージめくり箇所やめくり度合いを決めるようにしてもよ
い。またページめくり方向も左手の指振りは順方向、右
手の指振りは逆方向とするようにしてもよい。
【0058】なお、ページめくりは、手をリリース(表
示オブジェクトから手を離す)したとき、リセットされ
る。すなわち、ペ−ジがめくられていない状態に戻され
る。
【0059】次に、図7にページの出し入れ動作を示
す。
【0060】ページの出し入れはページめくり途中で目
的とするページが見つかった場合に行われる。図7
(a)のように、ページめくりの途中において、めくり
動作を行っていない、もう一方の手を同図(b)のよう
に、めくり個所から引き抜くように移動すると、そのペ
ージのみが抜き出されて表示される(ページ出し)。逆
に、移動した手を戻せばページが元の位置に表示される
(ページ入れ)。
【0061】次に、図8と図9はページバラシとページ
集めの動作を説明したものである。
【0062】ページバラシの動作はページめくりがされ
ていない状態で、表示オブジェクトを押さえた両手のう
ち、一方の手を移動するとそれに連れてページをバラバ
ラに表示する(図8(a)(b))動作である。移動距
離により、ページ間の距離が決定される。すなわち、移
動距離が小さいとページ間の重なりも大きい、一方、移
動距離が大きいとページ間の重なりが小さくバラバラに
なる。
【0063】一方、図9はページ集めの動作を示してい
る。ペ−ジ集めは、バラバラになったページをかき集め
る動作である。
【0064】ページの差し替えはページめくりの状態で
入れ替えたいページを、ペ−ジ出し入れ動作によって一
旦抜き出し、入れたいページまでめくり動作を行ない、
その箇所にページ出し入れ動作によってペ−ジを入れる
ことによって実現できる。また、ページバラシを行な
い、次に、前述したのと同様に移動動作を受付け、ペー
ジ間の並びを変えることによっても実現することができ
る。
【0065】次に、表示オブジェクトにペン(図2の1
09)で文字や図形を入力したり、入力した文字や図形
を編集する動作について説明する。
【0066】図10に、この動作を示す。
【0067】図10(a)は表示オブジェクトを移動後
(104’ーー>104)、その表示オブジェクト10
4にペン109で文字を入力している状況を示してい
る。図10(a)では、既に”文字入”の部分までは、
入力された文字の認識が終了され表示されている。一
方”力”の部分は入力途中であるので、文字の認識が終
了されておらず筆跡が表示されている。”力”の入力が
終了すると、文字認識が開始され、認識結果に対応する
文字が、筆跡の表示に代えて表示される。また、認識結
果に対応する文字のコ−ドが、メモリ402の文書デー
タファイルの対応する位置に記述される。なお、各文字
の入力の終了は、文字切り出し(枠切り出しやタイムア
ウト切り出し等)処理により認識される。
【0068】次に、既に入力されている文字や図形を編
集する場合には、図10(b)に示すように、まず、ペ
ン109を入力モードから編集モードに切り換える。こ
のモ−ドに切り替えは、たとえば、モ−ド切り替え用の
メニュー表示を行い、ペン入力によるメニュ−の指定に
応じて切り換えるようにしてもよいし、編集対象物とペ
ン入力のストロークの長さの関係に応じて切り換えるよ
うにしてもよく、また、ペン上に専用のスイッチ設け、
これを用いて切り換えるようにしてもよい。
【0069】編集モ−ド時、編集対象物、ここでは”文
字入力”の文字列の上に、たとえば、X印の編集ジェス
チャが入力されると、この編集ジェスチャが認識され、
文字列”文字入力”の表示は、直ちに消去される。これ
は丁度、紙の上から赤ペン等で校正する方法と同様であ
る。また、このとき、メモリ402の文書データファイ
ル中の、対応する文字列”文字入力”のコ−ド列も消去
される。
【0070】なお、文字入力や文字編集ばかりでなく、
図形入力、図形編集でも同様な動作により実現される。
【0071】ところで、以上の説明では、表示オブジェ
クトが両手で押さえられている場合、前述したページハ
ンドリングの処理を行うモードに移行したが、利用者が
ペンを持ったときには、このモードへの移行を禁止する
ようにするのが好ましい。図10に示したように、両手
を用いたペン入力操作を可能とするためである。このよ
うな制御は、監視カメラで手の動作をモニタし、ペンを
持ったことを検出し、これに応じて、ページハンドリン
グの処理を行うモ−ドへの移行を禁止するようにすれば
実現することができる。
【0072】以下、このような動作を実現するCPU4
01の各処理の内容について説明する。
【0073】まず、画像取り込み処理500について説
明する。
【0074】図11に、画像取込処理500の処理手順
を示す。
【0075】さて、図2に示す処理装置400の画像入
力I/F406は頭上カメラから画像データをリアルタ
イムで取り込む動画メモリを備えている。画像取込処理
500では、この動画メモリの内容を、一旦、処理装置
内のメモリ402に取り込む。
【0076】すなわち、この処理では、まず、動画メモ
リへの画像取り込みを禁止(ステップ510)し、動画
メモリの内容を処理装置内のメモリ402に取り込む
(ステップ520)、そしてメモリ402への取り込み
が終了したら、動画メモリへの画像取り込みを許可する
(ステップ530)。動画メモリへの画像取り込みが許
可されると、画像入力I/F406は頭上カメラから画
像データを動画メモリにリアルタイムに取り込んでい
く。
【0077】次に、手の動作理解処理600について説
明する。
【0078】この処理では、メモリ402に取り込まれ
た画像より、手の動作を認識し、これに応じた操作コマ
ンドとパラメータを求める。
【0079】図12に、手の動作理解処理600の処理
手順を示す。
【0080】図示するように、この処理では、まず、手
の画像のみを抽出するため、表示画像(表示オブジェク
ト)と画像取込処理500でメモリ402に取り込んだ
画像との差分を抽出する(ステップ605)。
【0081】次に、ステップ605で求めた差分画像
に、フィルタリング処理を施し、ノイズの除去を行なう
(ステップ610)。なお、フィルタリング処理は、こ
の目的で広く用いられている空間フィルタを用いて行う
ことができる。
【0082】次に、手の画像が抽出できたら、手形状を
抽出する(ステップ615)。これにより、平面ディス
プレイ101上の手以外のものを除去する(手の形を認
識し、この形以外を除去))ことができる。また、求め
た手形状より、手の位置、手の移動方向や傾き等を検知
することができる。なお、このような、手形状の認識
は、たとえば、「非接触手形状認識とその応用」(岡村
泉、隅元 昭、信学技報 HC93−6(1993−
05)、電気情報通信学会)記載の技術を用いて実現す
ることができる。
【0083】次に、手形状が認識できたら、手形状のサ
イズが、予め学習した手のサイズとほぼ等しいかどうか
を判定し、ほぼ等しければ、手の位置(平面デイスプレ
イ101に対する)が表示オブジェクトの上に重なって
いるかどうか判断する(ステップ620)。手形状のサ
イズが予め学習した手のサイズと異なっているか、表示
オブジェクトと重なっていなければ、表示オブジェクト
を離していると判断し、”オブジェクトリリース”モー
ドを設定する(ステップ655)。一方、手形状のサイ
ズが予め学習した手のサイズとほぼ等しく、表示オブジ
ェクトと重なっていれば、表示オブジェクトを押さえて
いると判断し”オブジェクトホールド”モードを設定す
る(ステップ625)。
【0084】そして、”オブジェクトホールド”モード
になっているときには、次に、両手ともが表示オブジェ
クトを押さえているかどうか判定する(ステップ63
0)。そして、この判定で片手のみのとき、”レイアウ
ト/ファイル”モードを設定し(ステップ635)、両
手ともあるとき、”ページハンドリング”モードを設定
する(ステップ645)。
【0085】一方、レイアウト/ファイル”モードが設
定されたら、手形状の変化を追跡し、オブジェクトをホ
ールドしている一方の手の各種パラメータを演算する
(ステップ640)。パラメータとしては、手形状の移
動後の座標ならびに手首の傾き等を用いる。なお、手首
の傾きは図6に示した中指の方向Dより判断することが
できる。
【0086】また、”ページハンドリング”モードが設
定されたら、手形状の変化を追跡し、オブジェクトをホ
ールドしている両方の手の各種パラメータを演算する
(ステップ650)。前述した片手のパラメータに付け
加え、親指の振り状態を検出する。親指の振り状態は親
指の先端の手のひらに対する相対的な位置の変化より求
めることができる。
【0087】以上の処理により、モードの設定とパラメ
ータの演算が終了したら、これをオブジェクトハンドリ
ング処理700が行われる。
【0088】以下、このオブジェクトハンドリング処理
700について説明する。
【0089】図13に、オブジェクトハンドリング処理
700の処理手順を示す。
【0090】この処理では、まず、最初に、手の動作理
解処理600で設定されたモードを判定し、”レイアウ
ト/ファイル”、”ページハンドリング”、”リリー
ス”のいずれかを判定する(ステップ705)。
【0091】そして、”レイアウト/ファイル”モード
のときには、まず、レイアウト処理を行なう(ステップ
710)。そして、オブジェクトの移動先が、ファイル
やFAXの表示座標位置に重なったとき、ファイル処理
を行なう(ステップ715、720)。
【0092】レイアウト処理では、図3に示したよう
に、手形状の移動先座標と傾きデータを元に、ホールド
された表示オブジェクトの移動表示や回転表示を行う。
なお、回転表示のとき、文字や図形等の内容そのもの全
体を回転表示し、あたかも紙を傾けたと同じように表示
する。また、レイアウト処理で表示オブジェクトの移動
や回転操作を行なったとき、机と紙の間で発生するよう
な摩擦音を議事的に発生し、音声I/Fz411を介し
てスピ−カ412より出力するようにしてもよい。これ
により臨場感を高めることができる。
【0093】ファイル処理は、表示オブジェクトが重な
った表示が、補助メモリを表しているか外部への通信を
行うデバイス(FAX等)を表しているかにより異なる
処理を行う。図4に示したように、補助メモリ上のディ
レクトリを表している場合は表示オブジェクトに対応す
る文書データファイルを補助メモリ403もしくは対応
するディレクトリに格納する。また、図5に示すように
FAXを表している場合にはFAXI/F405を介し
て文書データファイルを送信する。また、LANを表し
ている場合にはLANI/F404を介して、文書デー
タファイルを送信する。
【0094】一方、ステップ705において、”ページ
ハンドリング”モードが判定されたときには、まず、親
指の振りが有るかどうかより、ページめくり動作中かど
うかを判定する(ステップ725)。もし、ページめく
り動作中であれば、図6、図7に示した”ページめくり
/ページ出し入れ”処理を行なう(ステップ730)。
【0095】ページめくりでなければ、図8、図9に示
した”ページバラシ/ページ集め”処理を行なう(ステ
ップ735)。”ページバラシ/ページ集め”処理では
図8〜図9のように、移動された一方の手の座標の変化
と、固定された、もう一方の手の座標との関係からペー
ジバラシかページ集めかを処理する。なお、ページめく
りのとき、レイアウト処理と同様にめくり音(パラパラ
等)を生成し、音声I/Fz411を介してスピ−カ4
12より出力するようにしてもよい。
【0096】最後に、ステップ705で、”リリース”
モードが判定された場合には、リリース処理を行う(ス
テップ740)。リリース処理は、表示オブジェクトか
ら手が離された場合に行う処理で、たとえば、レイアウ
ト処理中にリリースする場合、ページハンドリング中に
一方の手をリリースして、その手でペン入力する場合等
に行う。リリース処理では、手の動作理解処理600で
設定されたモ−ドをクリアし、手の動作理解処理600
で、次のモ−ド設定とパラメ−タの算出が行われるまで
待機する。
【0097】なお、ペン入力中はその手が表示オブジェ
クトの上に有っても、オブジェクトをホールドしている
と判断しないようにする。
【0098】次に、座標取り込み処理800について説
明する。
【0099】図14に座標取り込み処理800、文字図
形認識処理900、ジェスチャ認識処理1100、ドキ
ュメント処理1000、編集処理1200の処理手順を
示す。
【0100】図示するように、まず、座標取り込み処理
800において、座標入力装置TBの入力座標を取り込
み(ステップ810)、次に、この座標を表示オブジェ
クトのレイアウト情報(移動先、回転)により補正し、
表示オブジェクトの座標空間に変換する。これにより、
座標入力装置TB座標空間と表示オブジェクトの座標空
間のリンクが図られたことになる。そして、次に、入力
モードか編集モードかを判定する(ステップ830)。
ここでの判定は、ストローク長が所定値より長く、か
つ、ストロークの下に編集対象物が有った場合、編集モ
ード、長くなかった場合、入力モードとする。
【0101】さて、入力モードの場合には、文字図形認
識処理900において、文字・図形の認識を実行する
(ステップ900)。そして、ドキュメント処理100
0は認識結果を、文書データファイルと表示オブジェク
トに反映させる(ステップ1000)。一方、編集モー
ドでは、ジェスチャ認識処理1100において、入力さ
れたストロークを編集ジェスチャとして認識する(ステ
ップ1100)。編集処理1200は、認識されたジェ
スチャに応じた編集処理を、文書データファイルと表示
オブジェクトに施す(ステップ1200)。
【0102】以上、本発明に係る情報処理装置の一実施
例を説明した。
【0103】なお、以上の説明では、水平、垂直ディス
プレイとしてプロジェクタを用いたが、代わりにCRT
や液晶デイスプレイ等の他の表示装置を用いるようにし
てもよい。ただし、曲面であるCRTの表示面に、透明
な座標入力装置を積層したばあい視差を生ずる点を考慮
するようにする。また、液晶デイスプレイパネルを用い
る場合には、単体では大型の表示面を構成することが困
難であるため、複数枚の液晶ディスプレイパネルを組み
合わせて大きな画面を構成するようにする。
【0104】また、表示オブジェクトの手のホールド、
リリースを初期に入力した手の画像サイズと比較して行
なったが、平面デイスプレイのパネル面に感圧センサを
張り付け、このセンサの検知結果に応じて手のホール
ド、リリースを判断するようにしてもよい。
【0105】すなわち、感圧センサーが手のひらを平面
ディスプレイ上に置かれたかを検知し、平面ディスプレ
イ上に置かれていない場合には、常にリリ−ス状態にあ
ると判定するようにする。なお、感圧センサは複数箇所
を同時に検知できるものが望ましい。
【0106】または、感圧センサを用いる代わりに、手
のひらを平面デイスプレイ上の水平面をカメラもしくは
光センサで検知し、これによって表示オブジェクトの手
のホールド、リリースを判定するようにしてもよい。
【0107】また、以上、補助メモリへの格納、FAX
を用いた送信について説明したが、同様な手法によりL
AN上に接続されたプリントサーバやファイルサーバ等
を利用可能としてもよい。この場合は、これらのデバイ
スも平面デイスプレイにこのデバイスを表すアイコンを
表示し、利用者が使用可能とするようにする。
【0108】また、本実施例では、手の動作を頭上カメ
ラにより監視したが、これに代えて、頭上に照明を設
け、平面デイスプレイの下(背面側)にカメラを置くこ
とにより、手の影絵を画監視することにより手の動作を
監視するようにしてもよい。このようにすることによ
り、頭上のカメラの監視による心理的な圧迫を無くすこ
とができる。
【0109】また、平面デイスプレイを普通の机と同じ
く水平に設置することで説明したが、これを垂直に設置
し、黒板と同様な使い方を可能としてもよい。このよう
な配置は、プレゼンテーションを行う場合等に有用であ
る。
【0110】以上のように、本発明の実施例によれば、
平面デイスプレイ上に表示された表示オブジェクトと操
作者の手を頭上カメラで監視して手の動作を理解し、そ
れに応じて表示オブジェクトをハンドリングできるた
め、あたかも、実際の紙を操作しているがごとく文書デ
ータを操作できるマンマシンインタフェースを提供する
ことが出来る。
【0111】また、手の動作理解を片手か両手かでハン
ドリング内容を区別(レイアウト・ファイル、ページハ
ンドリング)するため、操作方法を簡単に修得すること
ができる。また、文書データファイルの格納、送信につ
いても、必要な表示の上に表示オブジェクトを重ねる操
作を行なうだけで実現することができる。ページハンド
リングについても、同様に手の移動・回転と指振りを組
み合わせることで簡単に行なうことが出来る。
【0112】また、疑似効果音を発生することにより、
オブジェクトハンドリングの臨場感を高めることができ
る。
【0113】また、水平設置の平面デイスプレイ以外に
垂直の前面デイスプレイがあるため、この前面デイスプ
レイに、オフイスのレイアウト図や組織図などの抽象画
を、またスケジュール表や業務成績表など掲示版的なも
のを表示することができ、オフイスの業務効率を高める
ことができる。
【0114】また、ペン入力環境が存在するため、必要
に応じて、文字や図形入力が容易に出来る。また、ペン
によるジェスチャコマンドを用いて、簡単に編集を行う
ことが出来る。
【0115】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、表示さ
れたオブジェクトを、あたかも実際に存在するものの如
く、人間の感覚に合致した操作方法により統合的に操作
することのできる情報処理装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る情報処理装置の外観を示
す説明図である。
【図2】本発明の実施例に係る情報処理装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図4】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図5】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図7】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を示
す説明図である。
【図10】本発明の実施例に係る情報処理装置の動作を
示す説明図である。
【図11】本発明の実施例に係る画像取り込み処理の処
理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図12】本発明の実施例に係る手の動作理解処理の処
理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図13】本発明の実施例に係るオブジェクトハンドリ
ング処理の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図14】本発明の実施例において文字・図形の入力、
編集を行う処理の処理手順を示すフロ−チャ−トであ
る。
【符号の説明】
100 電子机 101 平面デイスプレイ 102 前面デイスプレイ 103、104 表示オブジェクト 200 操作者 300 頭上カメラ 400 処理装置 500 画像取込処理 600 手の動作理解処理 700 オブジェクトハンドリング処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正嶋 博 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デイスプレイと、ディスプレイの表示面上
    の映像を撮影するカメラと、前記ディスプレイとカメラ
    に接続した処理装置とを備え、 前記処理装置は、処理する文書データの表す文書を前記
    ディスプレイに表示する手段と、前記カメラが撮影した
    映像に含まれる操作者の手と当該手の位置および動作を
    認識する手段と、認識した手の位置より、操作者の手が
    前記ディスプレイ表示面上の前記文書の表示位置に置か
    れたかどうかを判定する手段と、手が前記文書の表示位
    置に置かれた場合に、認識した手と手の位置より、片手
    が前記文書の表示位置に置かれているのか、両手が前記
    文書の表示位置に置かれているのかを判定する手段と、
    手が前記文書の表示位置に置かれた場合に、その後の認
    識した操作者の手の動作と、前記文書の表示位置に置か
    れているのが片手か両手かの判定に応じて、異なる操作
    を、前記手が表示位置に置かれている文書の表示に施す
    表示操作手段とを有することを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報処理装置であって、 さらに、操作者より座標の入力を受付ける、前記ディス
    プレイ表示面上に積層された座標入力装置を備え、 前記処理装置は、前記座標入力装置が受付けた座標が前
    記文書の表示位置に対応する位置であった場合に、前記
    座標入力装置が受付けた座標の軌跡より操作者が描いた
    文字もしくは図形の種別を認識する手段と、認識した種
    別の文字もしくは図形を、前記座標入力装置が受付けた
    座標に対応する表示位置に表示されている文書中に入力
    し、当該文書の表示を、認識した種別の文字もしくは図
    形を入力した文書の表示に更新する手段とを有すること
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の情報処理装置であ
    って、 前記文書データは、複数のペ−ジを有する文書であっ
    て、 前記処理装置の表示操作手段は、 手が前記文書の表示位置に置かれた場合に、前記文書の
    表示位置に置かれているのが両手である場合は、当該文
    書のペ−ジの表示に関する操作を、その後の認識した操
    作者の手の動作に応じて行い、前記文書の表示位置に置
    かれているのが片手である場合には、当該文書全体の表
    示に対する操作を、その後の認識した操作者の手の動作
    に応じて行うことを特徴とする情報処理装置
  4. 【請求項4】デイスプレイと、ディスプレイの表示面上
    の映像を撮影するカメラと、前記ディスプレイとカメラ
    に接続した処理装置とを備え、 前記処理装置は、処理する文書データの表す複数ペ−ジ
    を含む文書を前記ディスプレイに表示する手段と、前記
    カメラが撮影した映像に含まれる操作者の手と当該手の
    位置および動作を認識する手段と、認識した手の位置よ
    り、操作者の手が前記ディスプレイ表示面上の前記文書
    の表示位置に置かれたかどうかを判定する手段と、手が
    前記文書の表示位置に置かれた場合に、その後の認識し
    た操作者の手の動作が、親指を振る動作であった場合
    に、前記手が表示位置に置かれている文書の各ペ−ジの
    一部もしくは全部を、順次、表示していく操作を、当該
    文書の表示に施す表示操作手段とを有することを特徴と
    する情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3もしくは4記載の情報処
    理装置であって、 前記処理装置は、さらに、前記表示操作手段が表示に施
    す操作に応じて定まる効果音を出力する手段を有するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
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