JPH0782698B2 - 磁気デイスク装置 - Google Patents
磁気デイスク装置Info
- Publication number
- JPH0782698B2 JPH0782698B2 JP62040663A JP4066387A JPH0782698B2 JP H0782698 B2 JPH0782698 B2 JP H0782698B2 JP 62040663 A JP62040663 A JP 62040663A JP 4066387 A JP4066387 A JP 4066387A JP H0782698 B2 JPH0782698 B2 JP H0782698B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- magnetic
- lubricant
- head
- dust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moving Of Heads (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置に関し、特に、塵埃による
磁気ヘッド、および磁気ディスクの損傷を簡便に防止す
ることが可能な磁気ディスク装置に関する。
磁気ヘッド、および磁気ディスクの損傷を簡便に防止す
ることが可能な磁気ディスク装置に関する。
磁気ディスク装置においては、塵埃による障害の発生
や、磁気ディスク、磁気ヘッド等の摩耗、および損傷を
防いで信頼性を向上するため、種々の提案がなされてい
る。
や、磁気ディスク、磁気ヘッド等の摩耗、および損傷を
防いで信頼性を向上するため、種々の提案がなされてい
る。
例えば、磁気ディスクの摩耗、および損傷を防ぐため、
磁気ディスクにはフッ化グリース等、磁気ディスクを構
成する成分との親和性が高い潤滑剤が塗布されている。
磁気ディスクにはフッ化グリース等、磁気ディスクを構
成する成分との親和性が高い潤滑剤が塗布されている。
なお、この種の潤滑剤として関連するものには、例え
ば、特開昭52-97076号、および特開昭61-12791号公報等
が挙げられる。
ば、特開昭52-97076号、および特開昭61-12791号公報等
が挙げられる。
さらに、塵埃による障害の発生を防ぐ方法としては、空
気流の改善によりフィルタ集塵効率の向上をはかるか、
あるいは、複雑なシール機構や不活性ガスを採用してい
る。
気流の改善によりフィルタ集塵効率の向上をはかるか、
あるいは、複雑なシール機構や不活性ガスを採用してい
る。
例えば、特開昭55-139674号公報に記載されている方法
では、スピンドルハブの側面に突条部を設け、ハブの回
転によってスピンドル側へ向う空気流を生じさせ、これ
をスピンドル側から機枠外へ排出させることにより、軸
受部のグリースの飛散による磁気ヘッドの機能低下や、
かじり事故を防いでいる。
では、スピンドルハブの側面に突条部を設け、ハブの回
転によってスピンドル側へ向う空気流を生じさせ、これ
をスピンドル側から機枠外へ排出させることにより、軸
受部のグリースの飛散による磁気ヘッドの機能低下や、
かじり事故を防いでいる。
また、特開昭57-33465号公報に記載されている方法で
は、情報読み取り書き込み用磁気ヘッドと磁気ディスク
とを、大気圧以上の圧力の不活性ガスを密封した容器内
に密閉することにより、塵埃を遮断するとともに、回転
駆動部の摩耗を防止している。
は、情報読み取り書き込み用磁気ヘッドと磁気ディスク
とを、大気圧以上の圧力の不活性ガスを密封した容器内
に密閉することにより、塵埃を遮断するとともに、回転
駆動部の摩耗を防止している。
上記従来技術では、発塵の可能性がある部材同志の接触
を回避し、さらに、発塵した塵埃については、エアフィ
ルタにより除去している。
を回避し、さらに、発塵した塵埃については、エアフィ
ルタにより除去している。
この場合、部材同志の接触回避やエアフィルタの集塵効
率を高めるため、装置内の空気循環路構成等を行ってい
た。このため、高価で複雑な装置構造を必要とした。
率を高めるため、装置内の空気循環路構成等を行ってい
た。このため、高価で複雑な装置構造を必要とした。
また、直接接触部に潤滑剤を必要とする軸受部等には、
潤滑剤の飛散防止のため、磁性流体シール等、発塵を防
ぐシール方法を採用していた。
潤滑剤の飛散防止のため、磁性流体シール等、発塵を防
ぐシール方法を採用していた。
しかし、それらのシール方法は高価であり、また、衝撃
を受けると、シール液が飛び出して磁気ディスクに付着
し、その付着した液と磁気ヘッドとが高速回転して衝突
し、磁気ヘッド、あるいは磁気ディスクが損傷するとい
う問題があった。このため、磁性流体シールをアクチュ
エータの軸受部に使用することができなかった。
を受けると、シール液が飛び出して磁気ディスクに付着
し、その付着した液と磁気ヘッドとが高速回転して衝突
し、磁気ヘッド、あるいは磁気ディスクが損傷するとい
う問題があった。このため、磁性流体シールをアクチュ
エータの軸受部に使用することができなかった。
本発明の目的は、このような問題点を改善して、発塵に
よる障害を簡便に防ぎ、信頼性が高い磁気ディスク装置
を提供することにある。
よる障害を簡便に防ぎ、信頼性が高い磁気ディスク装置
を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の磁気ディスク装置
は、回転する磁気ディスクと、磁気ヘッドとを搭載し、
該磁気ヘッドを該磁気ディスク上の任意の位置に位置付
けるアクチュエータを備えた磁気ディスク装置におい
て、上記アクチュエータを移動可能に支持する手段を囲
む空間を、上記磁気ディスクのある空間と遮断すること
なく連通するとともに、上記磁気ディスクに塗布した潤
滑剤と同系の潤滑剤を、少なくとも上記アクチュエータ
の軸受、ガイドレールまたはボルト結合部に塗布したこ
とに特徴がある。
は、回転する磁気ディスクと、磁気ヘッドとを搭載し、
該磁気ヘッドを該磁気ディスク上の任意の位置に位置付
けるアクチュエータを備えた磁気ディスク装置におい
て、上記アクチュエータを移動可能に支持する手段を囲
む空間を、上記磁気ディスクのある空間と遮断すること
なく連通するとともに、上記磁気ディスクに塗布した潤
滑剤と同系の潤滑剤を、少なくとも上記アクチュエータ
の軸受、ガイドレールまたはボルト結合部に塗布したこ
とに特徴がある。
ここで、同系とは、系統・系列が同一であることをい
い、特に、フッ化グリース（フッ素系グリースがより一
般的な名称）においては、その使用温度範囲、温和ちょ
う度、混和安定度、蒸発損失、密度などにおいて性質が
若干異なるものの、磁気ディスクを構成する材料との親
和性が高く、かつ、磁気ディスクや磁気ヘッドを損傷し
ないものという。
い、特に、フッ化グリース（フッ素系グリースがより一
般的な名称）においては、その使用温度範囲、温和ちょ
う度、混和安定度、蒸発損失、密度などにおいて性質が
若干異なるものの、磁気ディスクを構成する材料との親
和性が高く、かつ、磁気ディスクや磁気ヘッドを損傷し
ないものという。
本発明においては、磁気ディスクに塗布したフッ化グリ
ース等の潤滑剤と同系の潤滑剤は、磁気ディスクを構成
するFe2+,Al3+等との親和性が高く、飛散して磁気ディ
スクと接触した場合、磁気ディスクや磁気ヘッドを損傷
することがないため、この潤滑剤をシール無しで部材に
直接塗布することにより、部材同志の接触による発塵を
防止できる。
ース等の潤滑剤と同系の潤滑剤は、磁気ディスクを構成
するFe2+,Al3+等との親和性が高く、飛散して磁気ディ
スクと接触した場合、磁気ディスクや磁気ヘッドを損傷
することがないため、この潤滑剤をシール無しで部材に
直接塗布することにより、部材同志の接触による発塵を
防止できる。
また、複雑なシール機構を用いずに、軸受部の潤滑剤と
して使用することができる。
して使用することができる。
このように、高価なメッキ等による発塵防止方法や、塵
埃を磁気ディスクに付着させずにエアフィルタに吸収す
るための複雑な潤滑構造等を用いることなく、簡便に発
塵を防止することが可能である。
埃を磁気ディスクに付着させずにエアフィルタに吸収す
るための複雑な潤滑構造等を用いることなく、簡便に発
塵を防止することが可能である。
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第１図は、本発明の一実施例における磁気ディスク装置
の断面図、第２図は本発明の一実施例におけるアクチュ
エータ組立体の斜視図である。
の断面図、第２図は本発明の一実施例におけるアクチュ
エータ組立体の斜視図である。
本発明の磁気ディスク装置は、第１図のように、磁気デ
ィスク１、磁気ヘッド２、ヘッド支持アーム３、ヘッド
保持器４、キャリッジ５、ボイスコイル６、磁気回路
７、磁気ギャップ８、軸受10、ガイドレール11、ガイド
レール保持器12、およびカバー13を備える。
ィスク１、磁気ヘッド２、ヘッド支持アーム３、ヘッド
保持器４、キャリッジ５、ボイスコイル６、磁気回路
７、磁気ギャップ８、軸受10、ガイドレール11、ガイド
レール保持器12、およびカバー13を備える。
磁気ヘッド２は、高速回転する磁気ディスク１に対し、
ヘッド支持アーム３により、ヘッド保持器４に保持さ
れ、さらに、ヘッド保持器４は、キャリッジ５に固定さ
れる。
ヘッド支持アーム３により、ヘッド保持器４に保持さ
れ、さらに、ヘッド保持器４は、キャリッジ５に固定さ
れる。
また、キャリッジ５の他端には、駆動用のボイスコイル
６が設けられ、それらは、第２図のように、アクチュエ
ータ組立体を構成する。
６が設けられ、それらは、第２図のように、アクチュエ
ータ組立体を構成する。
ボイスコイル６は、磁気回路７の磁気ギャップ８に挿入
され、通電されると電磁気的に磁気ギャップ８の磁界と
干渉し合い、ローレンツ力を発生する。
され、通電されると電磁気的に磁気ギャップ８の磁界と
干渉し合い、ローレンツ力を発生する。
この力により、アクチュエータ組立体を前後方向９に駆
動し、磁気ヘッド２を磁気ディスク１の所定の位置に位
置決めする。なお、この場合、アクチュエータ組立体の
案内支持は、キャリッジ５に設けられた軸受10とガイド
レール11とにより行う。
動し、磁気ヘッド２を磁気ディスク１の所定の位置に位
置決めする。なお、この場合、アクチュエータ組立体の
案内支持は、キャリッジ５に設けられた軸受10とガイド
レール11とにより行う。
このアクチュエータ組立体が位置決めされるとき、軸受
10はガイドレール11上を回転するが、この場合、金属接
触による摩耗粉が発生する。また、軸受10から潤滑剤が
飛散することがある。さらに、直接作動しないヘッド支
持アーム３とヘッド保持器４とのボルト結合部、ヘッド
保持器４とキャリッジ５とのボルト結合部、ガイドレー
ル11とガイドレール保持器12とのボルト結合部、ガイド
レール保持器12とカバー13とのボルト結合部等において
も、振動により金属が摩擦して摩耗粉が発生する。
10はガイドレール11上を回転するが、この場合、金属接
触による摩耗粉が発生する。また、軸受10から潤滑剤が
飛散することがある。さらに、直接作動しないヘッド支
持アーム３とヘッド保持器４とのボルト結合部、ヘッド
保持器４とキャリッジ５とのボルト結合部、ガイドレー
ル11とガイドレール保持器12とのボルト結合部、ガイド
レール保持器12とカバー13とのボルト結合部等において
も、振動により金属が摩擦して摩耗粉が発生する。
こうして発生した塵埃は、空気流に乗って磁気ディスク
１、または磁気ヘッド２に付着し、高速回転時に衝突し
て装置破壊の原因となる。また、付着した塵埃が磁性粉
である場合、記録信号消去等の原因となることもある。
１、または磁気ヘッド２に付着し、高速回転時に衝突し
て装置破壊の原因となる。また、付着した塵埃が磁性粉
である場合、記録信号消去等の原因となることもある。
これらの障害を防止するため、軸受10、ガイドレール11
等のボルト結合部に、磁気ディスク１に塗布した潤滑剤
と同系の潤滑剤を塗布する。
等のボルト結合部に、磁気ディスク１に塗布した潤滑剤
と同系の潤滑剤を塗布する。
磁気ディスク１に塗布した潤滑剤は、塵埃となって磁気
ディスク１に付着しても損傷を与えることがない性質を
有するため、この潤滑剤と同系の潤滑剤を発塵部に使用
することにより、装置の摩耗、および損傷を防ぐことが
できる。
ディスク１に付着しても損傷を与えることがない性質を
有するため、この潤滑剤と同系の潤滑剤を発塵部に使用
することにより、装置の摩耗、および損傷を防ぐことが
できる。
本発明によれば、高価な金属メッキや複雑な空気循環構
造を使用することなく、容易に装置内の防塵を行うこと
ができる。
造を使用することなく、容易に装置内の防塵を行うこと
ができる。
また、摩耗等に起因する経時変形を減少することによ
り、位置決め精度を向上することができる。
り、位置決め精度を向上することができる。
このため、安価で高性能、かつ、信頼性が高い磁気ディ
スク装置を実現することが可能である。
スク装置を実現することが可能である。
第１図は本発明の一実施例における磁気ディスク装置の
断面図、第２図は本発明の一実施例におけるアクチュエ
ータ組立体の斜視図である。 1:磁気ディスク,2:磁気ヘッド,3:ヘッド支持アーム,4:
ヘッド保持器,5:キャリッジ,6:ボイスコイル,7:磁気回
路,8:磁気ギャップ,9:駆動方向,10:軸受,11:ガイドレー
ル,12:ガイドレール保持器,13:カバー。
断面図、第２図は本発明の一実施例におけるアクチュエ
ータ組立体の斜視図である。 1:磁気ディスク,2:磁気ヘッド,3:ヘッド支持アーム,4:
ヘッド保持器,5:キャリッジ,6:ボイスコイル,7:磁気回
路,8:磁気ギャップ,9:駆動方向,10:軸受,11:ガイドレー
ル,12:ガイドレール保持器,13:カバー。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正美 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭59−221873（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−12982（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−139674（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】回転する磁気ディスクと、磁気ヘッドとを
搭載し、該磁気ヘッドを該磁気ディスク上の任意の位置
に位置付けるアクチュエータを備えた磁気ディスク装置
において、上記アクチュエータを移動可能に支持する手
段を囲む空間を、上記磁気ディスクのある空間と遮断す
ることなく連通するとともに、上記磁気ディスクに塗布
した潤滑剤と同系の潤滑剤を、少なくとも上記アクチュ
エータの軸受、ガイドレールまたはボルト結合部に塗布
したことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項２】前記潤滑剤として、フッ素系グリースを用
いたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気
ディスク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62040663A JPH0782698B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 磁気デイスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62040663A JPH0782698B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 磁気デイスク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63206952A JPS63206952A (ja) | 1988-08-26 |
| JPH0782698B2 true JPH0782698B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=12586769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62040663A Expired - Lifetime JPH0782698B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 磁気デイスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0782698B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02110892A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-04-24 | Nec Corp | 磁気ディスク装置 |
| CA2089793A1 (en) * | 1992-05-18 | 1993-11-19 | Thomas Allen Gregory | Spacer ring reservoir for magnetic recording disk lubricant |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55139674A (en) * | 1979-04-12 | 1980-10-31 | Nec Corp | Magnetic disk unit |
| JPS59221873A (ja) * | 1983-05-30 | 1984-12-13 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク表面の潤滑膜安定化法 |
| JPS6212982A (ja) * | 1985-07-10 | 1987-01-21 | Hitachi Ltd | 磁気デイスク装置 |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP62040663A patent/JPH0782698B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63206952A (ja) | 1988-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |