JPH078263A - 内部光照射型ジャーファーメンター - Google Patents

内部光照射型ジャーファーメンター

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Publication number
JPH078263A
JPH078263A JP15728993A JP15728993A JPH078263A JP H078263 A JPH078263 A JP H078263A JP 15728993 A JP15728993 A JP 15728993A JP 15728993 A JP15728993 A JP 15728993A JP H078263 A JPH078263 A JP H078263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jar fermenter
culture
light
light emitting
culture tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP15728993A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Noguchi
雅弘 野口
Hiroyuki Watanabe
博之 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP15728993A priority Critical patent/JPH078263A/ja
Publication of JPH078263A publication Critical patent/JPH078263A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 内部光照射型ジャーファーメンター 【目的】 培養液の温度上昇の問題を生じにくく、一度
に大量の培養を行え、特に植物のウイルスフリー苗を大
量にクローン増殖させるのに適したジャーファーメンタ
ーを提供する。 【構成】 培養槽内部に、発光部を設けたことを特徴と
するジャーファーメンター

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、ジャーファーメンターに
関し、より詳しくは、植物の懸濁細胞や小植物体等を成
長させることに好適なジャーファーメンターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種細胞等の培養には、ジャ
ーファーメンターと呼ばれる装置が用いられている。近
年ジャーファーメンターは、ウイルスフリー苗を大量に
培養するために、使用されている。典型的なジャーファ
ーメンターは、図6に示すような構造をしている。すな
わち、培養液を入れるための培養槽1に、養分、酸素、
二酸化炭素等の供給や、PHの調整に用いられる導入パ
イプ2、培養液を均質に保つための攪拌部3、培養液の
温度を調節する温度制御部4を有している。そして例え
ば植物細胞の培養のように、光が必要な場合には、培養
槽1の少なくとも一部を光透過可能にしたジャーファー
メンターに、外部から蛍光灯や高圧ナトリウムランプを
用いて光照射していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来のジャーファーメンターでは、一度に大量の培養を行
おうとして培養槽1を大きくすると、培養液に光が吸収
されるため、その中心部では外周部に比べ、光量が不足
してしまう。特に、培養されるもの(以下、培養体とい
う)が成長すると、培養槽1内の外周部にある培養体の
影により、中心部の光量は益々不足してしまう。これを
解決するため、攪拌部3を大きくしたり、回転速度を上
げたりすることが行われていたが、植物のような抵抗の
大きい形状のものでは、回転速度をあまり上げると組織
の一部が破損したり、ひどい場合にはばらばらに分解し
てしまったりするため、回転速度の向上には限界があ
る。また攪拌部3を大きくすることは、培養槽の有効体
積を減らすと同時に培養体と攪拌部が衝突することによ
り培養体を破損させる可能性が増すため、やはり限界が
あった。また他の方法としては、培養槽1をドーナツ状
に形成し、ドーナツの芯にあたる部分に光源を配置する
方法もとられていたが、この方法では、培養液全体を均
一に攪拌することが困難になるという課題があった。
【0004】さらに、光源として、従来から用いられて
いた蛍光灯や高圧ナトリウムランプでは、長時間の照射
による培養液の温度上昇が生じ、大量の培養体を均一に
培養するには不利な点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは鋭意
検討の結果、かかる課題が培養槽内部に、発光部を設け
ることにより、解決されることを見いだし、本発明に到
達した。すなわち本発明の第1の目的は、一度に大量の
培養を行うことのできる大型のジャーファーメンターを
提供することにあり、本発明の第2の目的は、特に植物
のウイルスフリー苗を大量にクローン増殖させるのに適
したジャーファーメンターを提供することであり、そし
て本発明の他の目的は培養液の温度上昇の問題を生じに
くいジャーファーメンターを提供することであり、そし
て本発明のその他の目的は、本明細書中の記載により、
当業者には明らかなものとなろう。そしてかかる本発明
の目的は、培養槽内部に、発光部を設けたことを特徴と
するジャーファーメンター、および該発光部が発光ダイ
オードを光源とする前記ジャーファーメンター、より好
ましくは該発光部が、ジャーファーメンターの攪拌部に
載置される前記ジャーファーメンターにより、容易に達
成される。
【0006】以下本発明をより詳細に説明する。本発明
のジャーファーメンターの、基本的構造を図1に示す。
すなわち、培養液を入れるための培養槽1に、養分、酸
素、二酸化炭素等の供給や、PHの調整に用いられる導
入パイプ2、培養液を均質に保つための攪拌部3、培養
液の温度を調節する温度制御部4、外部発光部5を有し
ている。本発明の最大の特徴は、内部発光部6を有して
いることである。図1では内部発光部6を、攪拌部3の
軸中にはめ込んでいるが、軸中だけから発光させると培
養槽1が大きくなるにつれ、外部発光部5の光も、内部
発光部6の光も弱くしか届かない部分が生じるので、特
に好ましい態様としては、攪拌部3の羽7の部分に発光
部を設けることである。この一例を図2に示す。羽7の
部分に発光部6を設けることにより、培養槽1が大きく
なっても、発光部6が移動するため、光の弱くしか届か
ない部分を最小限に抑えることができる。
【0007】本発明に用いられる内部発光部6は、光を
発するものであれば特に限定されず、例えば外部に設け
た光源からの光を光ファイバー等により導入してもよい
し、あるいは豆電球のようなものを設けてもよい。具体
的には、軸中に発光部を設ける場合には、軸内部又は軸
に沿って蛍光灯或いはLED等を配設するのが有利であ
り、又羽の部分に配設する場合には、小型で軽量なLE
Dを用いることが有利である。そして更に、LEDは、
植物の成長に有効な波長の光を選択的に発光させること
ができる点、排熱の点、使用するエネルギーが少なくて
無駄が無い点から特に有利である。特に排熱の点では、
LEDを用いることにより発熱量が少なくなるので、温
度制御部4を小さくでき、外部発光部5からの光を無駄
なく培養槽1内に取り入れることができ、好ましい。L
EDを用いる場合の好ましい発光波長スペクトルは植物
の成育に有利とされている430nm,670nmの光
やクロロフィルの合成を促進する636nm,650n
mの光等を、含んでいることが好ましい。そして特に好
ましい実施態様としては、これらの光を培養物の成長段
階に応じて適宜組み合わせて用いることである。
【0008】LEDの取り付け方法は、特に通常の方法
と異なる点はないが、培養中で発光するので、防水して
おくことが好ましい。図3にLEDの設置方法の一例を
示す。これは攪拌部の羽7に取り付ける場合の一例であ
るが、羽7は2枚のプラスチック製の羽を張り合わせた
構造になっており、その2枚のプラスチック製の羽の間
に配線することにより、配線が培養液と接触せず、腐食
等による問題を生じない。LEDの取り付け部分は、防
水することにより、この部分からの培養液の2枚のプラ
スチック製の羽の間への漏れを防ぐことができる。
【0009】LEDの配線は、全てのLEDを並列で配
線すると、その配線の手間が大変であり、極端な場合に
は配線の場所の確保も困難になることも考えられるの
で、図4に示すように、幾つかのLEDを並列に繋いだ
ものを直列に繋ぐことが好ましい。本発明のジャーファ
ーメンターは、培養槽1の内部に発光部を設けた以外に
は公知のジャーファーメンターと同様の構成を用いれば
よいが、より好ましくは外部発光部5としてLEDを用
い、これを培養槽1の壁面に取り付ける構造である。こ
の方法であれば、発光部からの発光に伴う発熱を、従来
の蛍光灯を用いる場合に比べ、1/100に減らすこと
ができるので、温度制御部4を省略したりあるいはその
冷却能力を小さくできるので、好ましい。
【0010】そして本発明のジャーファーメンターが特
に好適に培養されるのは、イチゴ、ジャガイモ、タバ
コ、トマト、サトイモ、アスパラガス、ユリ、カーネー
ション、ラン、ベゴニア等の有用植物のウイルスフリー
苗を大量にクローン増殖させる場合である。以下本発明
を実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明は、そ
の要旨に越えない限り、実施例に限定されるものではな
い。
【0011】(実施例)図1に示す装置を用い、イチゴ
のウイルスフリー苗の培養を行った。内部発光部として
は、攪拌用の羽に、図2に示すように、羽の中心から放
射状に、200個のLEDを配置した。攪拌は羽を毎分
10回転させることにより行った。使用したLEDの中
心発光波長は660nm、総発光出力は0.5mWであ
った。培養槽1の容量は18リットル、温度は23〜2
6℃の間に保った。培養液は1/2濃度のMurash
ige&Skoog培地にショ糖20g/リッターを添
加したものを用いた。この培養液のPHは6であった。
ガスの供給条件は、5%の炭酸ガスを添加した空気を、
5リットル/分で噴入させた。この時のイチゴのウイル
スフリー苗の成長状況を細胞新鮮重と、培養日数のグラ
フとして、図5に示す。
【0012】(比較例)自然光のみで、LEDによる照
射を行わなかった以外は実施例と同様にして実験を行っ
た。この結果も図5に示す。以上の結果、LEDにより
660nmの光を照射した場合は、増殖速度が3倍以上
に増加し、かつ培養細胞の均一性にも優れていた。
【0013】
【発明の効果】本発明により、一度に大量の培養を均一
に行うことのできるジャーファーメンターを提供するが
でき、その消費電力等も極めて小さいものとするこがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるジャーファーメンターの一
例を示す説明図である。
【図2】本発明に用いられるジャーファーメンターの羽
とLEDの配置の一例を示す説明図である。
【図3】本発明に用いられるジャーファーメンターのL
EDの取り付け方法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に用いられるジャーファーメンターのL
EDの配線を説明するための図である。
【図5】本発明の実施例と比較例の結果を示す図であ
る。
【図6】従来のジャーファーメンターの構造の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1:培養槽 2:導入パイプ 3:攪拌部 4:温度制
御部 5:外部発光部 6:内部発光部 7:羽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】培養槽内部に、発光部を設けたことを特徴
    とするジャーファーメンター
  2. 【請求項2】該発光部が発光ダイオードを光源とする請
    求項1記載のジャーファーメンター
  3. 【請求項3】該発光部が、ジャーファーメンターの攪拌
    部に設置された請求項1記載のジャーファーメンター
JP15728993A 1993-06-28 1993-06-28 内部光照射型ジャーファーメンター Pending JPH078263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15728993A JPH078263A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 内部光照射型ジャーファーメンター

Applications Claiming Priority (1)

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JP15728993A JPH078263A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 内部光照射型ジャーファーメンター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH078263A true JPH078263A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15646405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15728993A Pending JPH078263A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 内部光照射型ジャーファーメンター

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JP (1) JPH078263A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10113164A (ja) * 1996-08-22 1998-05-06 Jiro Kondo 光合成培養装置
WO2003094978A1 (en) * 2002-05-08 2003-11-20 Millipore Corporation Light decontamination of fermentation media
JP2008283937A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Dialight Japan Co Ltd 光バイオリアクタ
JP2010511411A (ja) * 2007-11-28 2010-04-15 インハ−インダストリー パートナーシップ インスティテュート 微細藻類大量培養のための光生物反応器
JP2016518133A (ja) * 2013-04-22 2016-06-23 フェルメンタル 組み込まれた照明を有するリアクター

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