JPH0782113A - 芝草成長促進剤、当該芝草成長促進剤を用いる芝草の成長促進方法、芝草の病害防除剤及び当該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害防除方法 - Google Patents

芝草成長促進剤、当該芝草成長促進剤を用いる芝草の成長促進方法、芝草の病害防除剤及び当該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害防除方法

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JPH0782113A
JPH0782113A JP5248522A JP24852293A JPH0782113A JP H0782113 A JPH0782113 A JP H0782113A JP 5248522 A JP5248522 A JP 5248522A JP 24852293 A JP24852293 A JP 24852293A JP H0782113 A JPH0782113 A JP H0782113A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明により、厳寒の環境下においても芝本
来の発色を実現し、成長停滞期の芝草の成長、例えば分
けつを促進させ、生育期の状態に近い芝を作り得るこ
と、かつ芝の成長を促進することにより芝が本来もって
いる圃場抵抗性を高め芝の病害の治癒及び予防効果を有
することを特徴とし、なおかつその散布により地球環境
に可能な限り悪影響を及ぼすことがない芝草成長促進剤
及び当該芝草成長促進剤を用いる芝草の成長促進方法の
提供。 【構成】 ジベレリン及びサイトカイニンを有効成分と
して含有することを特徴とする芝草成長促進剤、当該芝
草成長促進剤を用いる芝草の成長促進方法、芝草の病害
防除剤及び当該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害防
除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝草成長促進剤、当該
芝草成長促進剤を用いる芝草の成長促進方法、芝草の病
害防除剤及び当該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害
防除方法に関する。より詳細には、芝草の周年を通じた
成長促進効果を有し、また冬期の芝草の分けつ並びに発
色を促進することを特徴とし及び踏圧等による損傷回復
効果を有することを特徴とする芝草成長促進剤、当該芝
草成長促進剤を用いる芝草成長促進方法並びにかかる芝
草の成長促進作用に基づき芝草の病害の治療及び予防効
果を有することを特徴とする、芝草の病害防除剤及び当
該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害防除方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のゴルフブームによってゴルフ人口
は著しく増加している。このゴルフのプレーにおいて、
特にグリーンの芝状態の影響は大きい。そして、グリー
ンの芝は踏圧等のストレスのために病害にかかりやす
く、またその回復は困難である。さらに、冬期は芝の色
が落ちまた芽数も減少してグリーンの品質自体が低下す
る。
【0003】従って、冬期は他の季節のように、グリー
ン上で満足なプレーをすることが困難である。このよう
に冬期の芝の状態を良好に保ち、冬期でも他の季節と同
様に満足なプレーをグリーン上において可能ならしめる
ために様々な手段が試みられている。例えば、フルトラ
ニル−イソプロチオラン等の農薬を芝に散布することで
病害発生を防除し、上記の課題の解決が図られている。
【0004】しかしながら、当該方法は病害を抑えると
いうその効果面では問題は少ないが、当該農薬を多量に
芝に散布すること自体によって雨等によるゴルフコース
外への当該農薬の流出等による地球環境全体に対する悪
影響が懸念される。なお、当該農薬のコース外への流水
を指摘している地方公共団体も少なくない。また、ジベ
レリンを単剤として用いたり、核酸関連物質を基本成分
とする成長促進剤を芝に散布することでも上記の課題の
解決が図られている。
【0005】しかしながら、当該手段は厳寒期において
は、所望の芝草の成長促進効果がほとんど認められない
という欠点がある。さらに、芝に着色剤を使用する方法
も試みられているが、着色剤自体は芝の成長促進には寄
与しないため、損傷自体が当該手段により回復すること
はない。そして、寒冷紗等を芝に被覆する方法が試みら
れているが、当該手段の効果もそれに伴う労力に比較す
ると十分満足できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決す
べき課題は、従来用いられていた農薬の施用を無用とす
るか若しくは低減し、かつその散布自体ににより地球環
境に可能な限り悪影響を及ぼさず、芝草の周年を通じた
成長促進効果、特に冬期の芽数の増加効果を有し、さら
に冬期における芝草の発色を促進することを特徴とし及
び踏圧等による損傷回復効果を有する芝草成長促進剤、
当該芝草成長促進剤を用いる芝草成長促進方法並びにか
かる芝草の成長促進作用に基づき、芝草の病害の治療及
び予防効果を有することを特徴とする芝草の病害防除剤
及び当該芝草の病害防除剤を用いる芝草の病害防除方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
解決のために鋭意検討を重ねた結果、植物ホルモンであ
る、ジベレリン及びサイトカイニンを配合した芝草成長
促進剤又は芝草の病害防除剤を用いることにより、上記
の課題を解決し得ることを見出した。すなわち本発明
は、以下の事項をその要旨とするものである。 (1) ジベレリン及びサイトカイニンを有効成分として含
有することを特徴とする芝草成長促進剤。 (2) ジベレリン及びサイトカイニン、並びに硝酸アンモ
ニウム、硫酸カリウム及びキレート鉄を有効成分として
含有することを特徴とする芝草成長促進剤。 (3) ジベレリンの含有量が芝草成長促進剤全体の重量に
対して0.025〜0.05重量%、及びサイトカイニンの含有
量が芝草成長促進剤全体の重量に対して0.025〜0.05重
量%含有することを特徴とする、前記(1)又は(2)記載の
芝草成長促進剤。 (4) 硝酸アンモニウム、硫酸カリウム、及びキレート鉄
の含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対して90.90〜9
0.95重量%であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいず
れかに記載された芝草成長促進剤。 (5) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載された芝草成長促進
剤を芝草に散布することを特徴とする、芝草の成長促進
方法。 (6) ジベレリン及びサイトカイニンを有効成分として含
有することを特徴とする芝草の病害防除剤。 (7) ジベレリン及びサイトカイニン、並びに硝酸アンモ
ニウム、硫酸カリウム、及びキレート鉄を有効成分とし
て含有することを特徴とする芝草の病害防除剤。 (8) ジベレリンの含有量が芝草成長促進剤全体の重量に
対して0.025〜0.05重量%、及びサイトカイニンの含有
量が芝草成長促進剤全体の重量に対して0.025〜0.05重
量%含有することを特徴とする、前記(6)又は(7)記載の
芝草の病害防除剤。 (9) 硝酸アンモニウム、硫酸カリウム、及びキレート鉄
の含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対して90.90〜9
0.95重量%であることを特徴とする前記(6)〜(8)のいず
れかに記載された芝草の病害防除剤。 (10)前記(6)〜(9)のいずれかに記載された芝草成長促進
剤を芝草に散布することを特徴とする、芝草の病害防除
方法。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。 A.本発明は、ジベレリン及びサイトカイニンを有効成
分として含有することを特徴とする芝草成長促進剤及び
芝草の病害防除剤に関する。なお、本発明において「芝
草の病害防除剤」とは、一旦発病した芝草の病気を治癒
し得るのみならず、かかる芝草の病気が発病する前に芝
草に散布することによって、芝草の病気の発生を予防し
得る効果をも企図する薬剤である。
【0009】本発明芝草成長促進剤及び芝草の病害防除
剤(以下、本発明芝草成長促進剤等と記載する。)の有
効成分として用いられるジベレリンは、ent-ジベレラン
(ent-gibberellan) 骨格を有する物質であれば特に限定
されない。市販品のうちでは、カビ等に由来する粗精製
品を用いるのが、本発明芝草成長促進剤等の散布による
効果をより強くし得るという点において、特に好まし
い。
【0010】また、本発明芝草成長促進剤等中のジベレ
リンの添加量は、本発明芝草成長促進剤等全体の重量に
対して0.025〜0.05重量%添加することができる。ジベ
レリンの添加量が本発明芝草成長促進剤等全体の重量に
対して0.05重量%を超えると芝草が徒長となる故に妥当
でなく、また同じく0.025重量%より少ないと所望の効
果を十分に奏することができない故に妥当ではない。
【0011】さらに、本発明芝草成長促進剤等の有効成
分として用いられるサイトカイニンのうち、本発明芝草
成長促進剤等の有効成分として用いられる植物ホルモン
の種類は特に限定されない。例えば、ベンジルアデニン
(N6(benzyl)adenine(BA) )、カイネチン(Kinetin)、
ツェアチン(Zeatin)、イソペンテニルアデニン(Iso-pen
tenyl adenine)等を広く用いることができるが、その製
造コスト、購入金額等を考慮するとベンジルアデニン
(N6(benzyl)adenine(BA) )又はカイネチン(Kinetin)
を特に好ましいサイトカイニンとして例示することがで
きる。なお、これらのサイトカイニンは、通常公知の方
法によって合成したものを用いることも可能であるが、
市販品を用いることも勿論可能である。
【0012】また、本発明芝草成長促進剤等中の当該サ
イトカイニンの添加量は、本発明芝草成長促進剤等全体
の重量に対して0.025〜0.05重量%の範囲で添加するこ
とができる。サイトカイニンの添加量が本発明芝草成長
促進剤等全体の重量に対して0.05重量%を超えても本発
明芝草成長促進剤等の効果自体は増進されず、徒に本発
明芝草成長促進剤等の製造コストをつり上げることのみ
になる故に妥当でなく、また同じく0.025重量%より少
ないと所望の効果を十分に奏することができない故に妥
当ではない。 B.本発明芝草成長促進剤等中には、上記のジベレリン
及びサイトカイニンの他に、他添加成分として硝酸アン
モニウム等の硝酸態窒素、硫酸アンモニウム等の硫酸態
窒素、尿素等の窒素源;硫酸カリウム、硝酸カリウム等
のカリウム源;EDTA等の等のキレート鉄源等を添加する
ことができる。
【0013】芝草の発育の直接的な栄養源として、本発
明芝草成長促進剤等に添加する窒素源のうち、気温が25
℃以下の低温期若しくは中温期に本発明芝草成長促進剤
等を用いる場合には、硝酸アンモニウム等の硝酸態窒素
を用いるのがその根への吸収性を考慮すれば好ましい。
なお、気温が25℃を超える高温期に本発明芝草成長促進
剤を用いる場合には尿素を窒素源として用いるのが、そ
の根への吸収性が当該温度においては特に高い故に好ま
しい。
【0014】糖代謝の促進と芝草組織の軟弱化防止の目
的で、本発明芝草成長促進剤等中に添加する上記のカリ
ウム源のうち硫酸カリウムは、一般的な肥料の施用によ
りアルカリ性に傾き勝ちな土壌のpHを中性に戻す効果を
本発明芝草成長促進剤等の施用により期待することがで
きる故に好ましい。芝草の緑化促進の目的で、本発明芝
草成長促進剤等中に添加する上記鉄源として、キレート
鉄を用いるのは、第二硫酸鉄(Fe2SO4)等の無機鉄源は即
効性は認められるが残効性が少ないという欠点を有する
故である。
【0015】これらの添加成分のうち、窒素源として用
いる硝酸アンモニウムは本発明芝草成長促進剤等全体の
重量に対して55.0〜84.0重量%添加することができる。
また、カリウム源として用いる硫酸カリウムは本発明芝
草成長促進剤等全体の重量に対して25.0〜40.0重量%添
加することができる。さらに、鉄源として用いるキレー
ト鉄は本発明芝草成長促進剤等全体の重量に対して2.5
〜4.9重量%添加することができる。
【0016】上記硝酸アンモニウムの添加量が本発明芝
草成長促進剤等全体の重量に対して84.0重量%を超える
と芝草が徒長になり、同じく55.0重量%より少ないと芝
草の緑化が不十分となる故に妥当ではない。また、上記
硫酸カリウムの添加量が本発明芝草成長促進剤等全体の
重量に対して40.0重量%を超えると芝草が硬化し、同じ
く25.0重量%より少ないと芝草が軟弱となる故に妥当で
はない。さらに、上記キレート鉄の添加量が本発明芝草
成長促進剤等全体の重量に対して4.9重量%を超える場
合、及び2.5重量%より少ない場合共に芝草の発色が不
良となる故に妥当ではない。 C.上記成分を含有する本発明芝草成長促進剤等は、結
晶状のサイトカイニンは水に難溶性であり、使用にあた
って難点があるために、界面活性剤で溶液化した市販の
サイトカイニンを吸着性を有する粉体、例えばホワイト
カーボン等に吸着させて当該サイトカイニンを微粉末化
し、これに他の添加物質を添加して混合することによっ
て本発明芝草成長促進剤を調製することができる。 D.上記によって製造した本発明芝草成長促進剤等を用
いて、以下のようにして芝を養生することができる。
【0017】本発明芝草成長促進剤の散布の対象となる
芝草の種類は特に限定されない。具体的には、コウライ
シバ、ノシバ、ティフトン等の暖地型芝;ベントグラ
ス、ライグラス、ブルーグラス、トールフェスク等の寒
地型芝を広く用いることができる。なお、上記暖地型芝
に本発明芝草成長促進剤を散布することにより、休眠時
期(通常11月下旬〜3月下旬)を短縮することが可能に
なる。また、本来ならば冬期には緑色を保持しつつも生
育が殆ど止まってしまう上記寒地型芝に本発明芝草成長
促進剤を散布することにより、冬期においても芝草を成
長させることができる。さらに、本発明芝草成長促進剤
を散布することにより上記のいずれの種類の芝草におい
ても、春期〜秋期に散布することで芝草の成長を著しく
促進させることができる。
【0018】また、本発明芝草成長促進剤の散布は上記
のごとく、本発明芝草成長促進剤等の散布の目的に応じ
て1年中可能である。また、本発明芝草成長促進剤等の
散布回数は、通常、春期乃至秋期は1回であるが、冬期
は1回の散布も可能であるが、通常2回に分けて散布す
る。冬期に2回に分けて本発明芝草成長促進剤等を散布
する場合には通常、40〜50日空けて投与する。
【0019】本発明芝草成長促進剤等の散布量1回の散
布量は、4〜7g/l/m2程度である。このようにして、本
発明芝草成長促進剤を用いることによって、冬期におい
ては暖地型芝草の休眠時期を短縮すると共に寒地型芝草
の成長停滞期の芝草の成長を促進させ、かつ春期〜秋期
においては芝草の成長を著しく促進させ得る。本発明の
芝草の病害防除剤(以下、本発明病害防除剤と記載す
る。)の施用の対象となる芝草の種類は、上記本発明芝
草成長促進剤と同様に特に限定されない。すなわち、コ
ウライシバ、ノシバ、ティフトン等の暖地型芝;ベント
グラス、ライグラス、ブルーグラス、トールフェスク等
の寒地型芝に広く本発明病害防除剤を施用することがで
きる。
【0020】本発明病害防除剤を施用することによって
予防又は治癒すべき芝草の病害の種類は、例えば疑似葉
腐病(Rhizoctonia cerealis) 、ピシウム病(Pythium v
anterpoolii)、ダラースポット病(Sclerotinia homoeoc
arpa) 、葉腐病(Rhizoctoniasolani)等を挙げることが
できる。本発明病害防除剤の散布量は、上記本発明芝草
成長促進剤と同様である。また、散布時期は、治癒又は
発生の予防を企図する芝草の病害の種類に応じて選択可
能である。例えば、上記疑似葉腐病又はピシウム病に対
して本発明芝草の病害防除剤を施用する場合には、疑似
葉腐病及びピシウム病の一般的な発生時期である1月上
旬〜4月上旬に合わせて施用するのが好ましい。すなわ
ち、かかる疑似葉腐病又はピシウム病の発生の予防を企
図する場合には、当該疑似葉腐病及びピシウム病の発生
時期になる前に本発明芝草の病害防除剤を施用すること
が好ましく、疑似葉腐病又はピシウム病の発生後にこれ
らの治癒を企図する場合には、個別具体的な芝草の症状
に対応して本発明病害防除剤を施用することができる。
【0021】また、上記ダラースポット病に対して本発
明病害防除剤を施用する場合には、ダラースポット病の
一般的な発生時期である4月下旬〜10月下旬に合わせて
施用するのが好ましい。すなわち、かかるダラースポッ
ト病の発生の予防を企図する場合には、当該ダラースポ
ット病の発生時期になる前に本発明病害防除剤を施用す
ることが好ましく、ダラースポット病の発生後にこれの
治癒を企図する場合には、個別具体的な芝草の症状に応
じて本発明病害防除剤を施用することができる。但し、
気温が22〜23℃を超えると上記ダラースポット病に対す
る本発明病害防除剤施用の効果が減じられる傾向にある
故、上記のダラースポット病の一般的な発生時期である
4月下旬〜10月下旬のうち、気温の比較的低い4月下旬
〜5月下旬又は10月以降に施用するのが好ましい。
【0022】さらに、上記葉腐病に対して本発明病害防
除剤を施用する場合には、葉腐病の一般的な発生時期で
ある7月上旬〜9月上旬に合わせて施用するのが好まし
い。すなわち、かかる葉腐病の発生の予防を企図する場
合には、当該葉腐病の一般的な発生時期となる前に本発
明病害防除剤を施用することが好ましく、当該葉腐病の
発生後にこれの治癒を企図する場合には、個別具体的な
芝草の症状に応じて本発明病害防除剤を施用することが
できる。
【0023】このようにして、本発明病害防除剤を用い
ることによって、特定の芝草の病気の治癒及び予防を図
ることが可能である。
【0024】
【実施例】以下、実施例等により本発明をより具体的に
記載する。しかしながら、当該実施例等によって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。 〔実施例1〕本発明芝草成長促進剤等の製造 ベンジルアデニン(商品名:ビーエー液剤;クミアイ化
学工業(株)社製)ををホワイトカーボン(商品名:ト
クシール;徳山曹達(株)製)1kgあたり0.94Kgの割合
で吸着させて粉末化させた。
【0025】当該粉末に対し、ジベレリン(商品名:ジ
ベレリン協和;協和醗酵工業(株)社製)(上記粉末1
Kg当たり0.47Kg) 、硝酸アンモニウム(商品名:工業用
硝安;宇部興産製)(上記粉末1Kg当たり42.6Kg) 、硫
酸カリウム(商品名:硫酸カリウム;大塚化学(株)
製)(上記粉末1Kg当たり14.7kg) 及びキレート鉄(商
品名クレワット-Fe3H2O ;帝国化学産業(株)製)(上
記粉末1Kg当たり1.5Kg)を添加して本発明芝草成長促進
剤等を製造した(成分比:硝酸アンモニウム 70.7%,
硫酸カリウム 24.4%,キレート鉄 2.4%,ジベレリ
ン 0.8%,上記ベンジルアデニン粉末 1.7%)。 〔実施例2〕本発明芝草成長促進剤の発育促進試験 1.試験方法 上記実施例1により調製した本発明芝草成長促進剤41g
を水10Lに溶解し、ターフ上に如露で4.1g/l/m2 量を散
布した。
【0026】散布所定期間後にホールカッター(φ108m
m)で芝を抜き取り、調査を行った。 目で見た生長促進効果 生長:抜き取った芝は、流水下で砂を落とし、1株毎
にほぐした。株は生長の程度により1〜4の段階(レベ
ル)に分け、各レベル毎の株数を測定した。 レベル1:生長が不良な株 レベル2:生長が普通の株 レベル3:生長が良好な株 レベル4:生長が旺盛な株 なお、図1の生物の形態写真において当該4段階の芝草
の生長の程度を具体的に示す(参考写真1)。
【0027】なお図4に示す実験においては、ジベレリ
ンを上記ベンジルアデニン粉末1Kg当たり0.47Kg添加し
た1倍区とその2倍の0.94Kg添加した2倍区に分けて行
った。それ以外の実験においてはジベレリンは、それぞ
れ上記ベンジルアデニン粉末1Kg当たり0.47Kg添加し
た。 分けつ:前記で測定した株の分けつ数を測定し、芽
数として表した。
【0028】乾物量:上記項目測定後の株の根を切り
落とした後、105℃で24時間乾燥させ、乾物量を測定し
た。 草丈:処理後、刈取りせずに所定期間後の草丈を測定
した。 クロロフィル含量:単位面積当たりの葉を切り取り、
80%アセトンに浸漬し、25℃、暗黒下でこれを溶出し
た。葉片よりクロロフィルが溶出し、葉が無色の状態と
なるまで(約3日間)放置した。クロロフィル含量は分
光光度計(OD645nm 及び663nm)で吸光度を測定し、次式
より求めた。
【0029】 クロロフィルA(mg/l) =12.72 OD663 −2.58 OD645 クロロフィルB(mg/l) =22.88 OD645 −5.50 OD663 全クロロフィル(mg/l) =7.22 OD663−20.3 OD645 オーバーシードに対する効果:散布所定期間後に写真
により判定した。 耐踏圧性:散布所定期間後により写真により判定し
た。 2.試験場所 1)高松グランドカントリークラブ(香川県木田郡三木
町) 処理:1992.11.24 調査:1992.12.1 処理:1992.12.24 調査:1993. 1.15 処理:1993. 2. 2 調査:1993. 2.14 コアリング:1993. 2.18 目土:1993. 2.20,1993. 2.2
7 (2mm) 処理:1993. 3. 2 調査:1993. 3. 6 2)総武カントリー倶楽部(千葉県印旛郡印西町) 処理:1992.12.13 調査:1993. 1. 9 3)愛媛ゴルフ倶楽部(愛媛県喜多郡内子町) 処理:1992. 2. 7 調査:1992. 2.25,1992. 3. 6 4)伊予ゴルフ倶楽部(愛媛県宇摩郡土居町) 処理:1992. 2.16 調査:1992. 3. 3 5)鬼ノ城カントリークラブ(岡山県総社市) 処理:1992. 2.19 調査:1992. 3. 1 6)松山シーサイドカントリークラブ(愛媛県越智郡菊間
町) 処理:1992. 2.23 調査:1992. 3. 3 7)津ゴルフ倶楽部(三重県安芸郡美里村) 処理:1992.12.20 調査:1993. 1.14 2.試験結果 目で見た発育促進効果 1)図2の生物の形態写真(参考写真2)は、愛媛ゴルフ
倶楽部(愛媛県喜多郡内子町)で、寒地型芝草であるベ
ントグラス(品種名ペンクロス)に上記実施例1で調製
した本発明芝草成長促進剤41gを水10lに溶解し、ターフ
上に如露で4.1g/l/m2 量を散布した(処理日:1992.1.2
3,撮影日:1992.2.25、図2の生物の形態写真中、手前
は本発明芝草成長促進剤未処理区であり、向こう側が処
理区である。)。
【0030】この結果より、未処理区に比べ処理区は明
らかに芝草の発育が良好であることが明らかである。ま
た、図3の生物の形態写真(参考写真3)は、高松グラ
ンドカントリークラブ(香川県木田郡三木町)でベント
グラス(品種名ペンクロス)に上記実施例1で調製した
本発明芝草成長促進剤41g を水10l に溶解し、ターフ上
に如露で4.1g/l/m2 量を散布した(処理日:1992.11.2
4,撮影日:1992.12.1 )。図3の生物の形態写真中、
向かって左側は本発明芝草成長促進剤未処理区であり、
右側は処理区である。
【0031】この結果から、処理区では無処理区に比べ
て緑葉の比率が高く、生長も盛んであることが明らかに
なった。 2)図4の生物の形態写真(参考写真4)は、志度カント
リークラブ(香川県大川郡志度町)で暖地型芝草である
コウライシバに上記実施例1で調製した本発明芝草成長
促進剤41gを水10Lに溶解し、ターフ上に如露で4.1g/l/m
2 量を散布した(処理日:1992.10.27,撮影日:1992.1
2.10)。図4の生物の形態写真中、2ヵ所の方形部分は
処理区であり、それ以外は無処理区である。
【0032】その結果、無処理区ではコウライシバは休
眠に入り、枯死したように見えるが、処理区では休眠に
入るのが少なくとも遅延され緑色を保っていることが判
明した。すなわち、本発明芝草成長促進剤はその散布に
より、暖地型芝の休眠の遅延効果を有することが判明し
た。 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進効果 上記の方法に従って、表1に示したごとく、各レベル
の芝草の本数を測定した。
【0033】
【表1】
【0034】図5より、1倍区は無処理区に比べて、ま
た2倍区は1倍区に比べて高レベルの芝草が数多く認め
られた。従って、本発明芝草生長促進剤の芝草生長促進
効果が顕著に認められると共に、当該剤中のジベレリン
の濃度を増加させることによって所望の芝草生長促進効
果が増強されることが判明した。
【0035】また図6及び図7によって、本発明芝草生
長促進剤の散布の時期にかかわらず所望の芝草生長促進
効果が現れることが判明した。さらに、試験場所を変更
しても同様の効果が認められた(図8)。 分けつ数の測定 上記において、表2に示したごとく、各レベルの芝草
の分けつ数を測定した。
【0036】
【表2】
【0037】これらの結果より、本発明芝草生長促進剤
の散布により、芝草の本数のみならず、分けつ数も同様
に増大し、本発明芝草生長促進剤の散布の効果が芝草の
本数の増加のみならず、分けつ数の増加においても現れ
ることが示された。 乾物量の測定 本発明芝草成長促進剤の散布による芝草の乾物量を増大
させる効果は、前記図4に示すと同様の無処理区、1倍
区及び2倍区の系において測定された(図13)(高松グ
ランドC.Cの11月処理, ベントグラス(品種ペンクロ
ス))。
【0038】その結果、無処理区に比べると1倍区及び
2倍区において芝草の乾物量が顕著に増大していること
が明らかになった。また、1倍区に比べ2倍区は当該乾
物量が微増していた。故に、本発明芝草生長促進剤の散
布により、芝草の本数や分けつ数が増加するのみならず
乾燥重量をも増大することが明らかになった。 草丈の測定 本発明芝草成長促進剤の散布による、芝草(ベントグラ
ス(品種ペンクロス))の草丈に与える影響を検討し
た。試験は、愛媛ゴルフ倶楽部(愛媛県喜多郡内子町)
において行った。本発明芝草成長促進剤の散布は1992年
2月7日に行い、散布の芝草の草丈の測定は、1992年2
月25日(第1回目)及び同年3月6日に行った。
【0039】その結果、無処理区では芝草の草丈の伸長
が認められなかったのに対し、処理区では旺盛な伸長が
認められた(図14) 。これにより、本発明芝草生長促進
剤の散布により、芝草の本数や分けつ数が増加し、乾燥
重量が増大するのみならず、芝草の草丈も旺盛に伸長す
ることが明らかになった。 クロロフィル含量 a)前記のように単位面積当たりの葉を切り取り、80%ア
セトンに浸漬し、25℃、暗黒下でこれを溶出した。葉片
よりクロロフィルが溶出し、葉が無色の状態となるまで
(約3日間)放置した。クロロフィル含量は分光光度計
(OD645nm 及び663nm)で吸光度を測定し、次式より求め
た。
【0040】
【数1】 クロロフィルA(mg/l) =12.72 OD663 −2.58 OD645 クロロフィルB(mg/l) =22.88 OD645 −5.50 OD663 全クロロフィル(mg/l) =7.22 OD663−20.3 OD645 また、表3に示す試験系を用いた。
【0041】
【表3】
【0042】この結果、どの試験系においても処理区の
芝草は無処理区の芝草に比較してクロロフィルの含量が
増大していることが認められた。よって、本発明芝草成
長促進剤の散布により、芝草の本数や分けつ数が増加
し、乾燥重量が増大し、芝草の草丈も旺盛に伸長するの
みならず、葉を緑化させる効果をも有するという事実
が、クロロフィル含量の増大というより客観的な指標に
より明確になった。
【0043】b)また、本発明芝草成長促進剤中にチッソ
成分を添加する影響を芝草中のクロロフィル量をもとに
して検討した。実験系は、上記の実験系で統一して用い
られた本発明芝草成長促進剤と当該芝草成長促進剤から
窒素成分である硝酸アンモニウムを除外したものを使用
した。図19は、伊予ゴルフ倶楽部(愛媛県宇摩郡土居
町)(ベントグラス(品種ペンクロス)、処理:1992.
2.16,調査:1992. 3. 3)における結果を示した図であ
る。図20は、鬼ノ城カントリークラブ(岡山県総社市)
(ベントグラス(品種ペンクロス)、処理:1992. 2.1
9,調査:1992. 3. 1)における結果を示した図であ
る。なお、本試験系においては一旦伸長した芝草を刈り
込んでさらにそのクロロフィル量を測定した。図21は、
松山シーサイドカントリークラブ(愛媛県越智郡菊間
町)(ベントグラス(品種ペンクロス)、処理:1992.
2.23,調査:1992. 3. 3)における結果を示した図であ
る。
【0044】これらの結果により、窒素源を本発明芝草
成長促進剤中に添加することは、その所望の効果を期す
るうえで非常に重要であることが明らかになった。さら
に、芝草は窒素源として本発明芝草成長促進剤中に添加
したものを消費していることが共通して認められ、本発
明芝草成長促進剤を芝草に対して散布することによる土
壌自体への影響は極めて少ないものと考えられる。 オーバーシードに対する効果 a)11月下旬にケンタッキーブルーグラスの種子をティー
グランドにオーバーシードして、その後に本発明芝草成
長促進剤を散布し(4.1g/l/m2 )、その効果を検定した
(試験場所:津ゴルフ倶楽部(三重県安芸郡美里村)処
理:1992.12.20,調査:1993. 1.14)。
【0045】図22は、その結果を示す生物の形態写真で
ある(参考写真5)。当該図において、中央部の処理区
は周辺の無処理区に比べて芝草の生育が良好であること
が判明した。 b)9月下旬にライグラスの種子をティーグランドにオー
バーシードして、その後に踏圧を加えて本発明芝草成長
促進剤を散布し(4.1g/l/m2 )、その効果を検討した
(試験場所:津ゴルフ倶楽部(三重県安芸郡美里村)処
理:1992.12.20,調査:1993. 1.14)。
【0046】図23は、その結果を示す生物の形態写真で
ある(参考写真6)。当該図において、向かって右側の
無処理区と比較して左側の処理区はオーバーシードした
ティーグランドの様子は良好で耐踏圧性も強くなってい
ることが明らかにされた。 目土施用後の回復効果 目土施用後のグリーン(ベントグラス(品種ペンリンク
ス))の一部をビニールで被覆して、本発明芝草成長促
進剤を散布し(4.1g/l/m2 )、4日後に本発明芝草成長
促進剤散布の目土後における効果を調査した(試験場
所:高松グランドカントリークラブ(香川県木田郡三木
町),コアリング:1993. 2.18,目土:1993. 2.20(2
mm) 及び1993. 2.27(2mm),処理:1993. 3. 2,調
査:1993. 3.6)。
【0047】図24は、その結果を示す生物の形態写真で
ある(参考写真7)。当該図において、ビニールで被覆
したグリーンの部分は目土で白くなったままであった
が、処理区は芝が成長し目土の跡が認められなかった。 〔実施例3〕本発明の芝草の病害防除剤による芝草の病
害防除試験 (1) 冬期に発生した疑似葉腐病の治癒効果 伊予ゴルフ倶楽部(愛媛県宇摩郡土居町)(ベントグラ
ス(品種ペンクロス)、処理:1992. 2.16,調査:199
2. 3. 3) 当該ゴルフ場のベントグラス(ペンクロス)において、
疑似葉腐病が発生した後に、上記実施例1において調製
した本発明病害防除剤を4.1g/l/m2 量散布した。 図25
は、その調査結果を示す生物の形態写真である(参考写
真8)。
【0048】図25において、向かって右側の無処理区に
比べ、同左側の処理区においては散布日の翌日より本発
明病害防除剤散布の効果が現れ、疑似葉腐病がその後に
再発することはなかった。 (2) 冬期に発生したピシウム病の治癒効果 伊予ゴルフ倶楽部(愛媛県宇摩郡土居町)(ベントグラ
ス(品種ペンクロス)、処理:1992. 2.16,調査:199
2. 3. 3) 当該ゴルフ場のベントグラス(ペンクロス)において、
ピシウム病が発生した後に、上記実施例1において調製
した本発明病害防除剤を4.1g/l/m2 量散布した。
【0049】図26は、その調査結果を示す生物の形態写
真である(参考写真9)。図26において、向かって右側
の無処理区に比べ、同左側の処理区においては散布日の
翌日より本発明病害防除剤散布の効果が現れ、疑似葉腐
病がその後に再発することはなかった。 (3) 5月に発生したダラースポット病の治癒効果 志度カントリークラブ(香川県大川郡志度町)(処理:
1992. 5. 3 調査:1992. 5.21) 当該ゴルフ場のベントグラス(ペンクロス)において、
ダラースポット病が発生した後に、上記実施例1におい
て調製した本発明病害防除剤を4.1g/l/m2 量散布した。
【0050】図27は、その調査結果を示す生物の形態写
真である(参考写真10)。図27において、向かって上
側のダラースポット病が大発生した無処理区に比べ、同
下側の処理区においては、ダラースポット病が完治し
た。 (4) 盛夏に発生した葉腐病の治癒促進効果 高松グランドカントリークラブ(香川県木田郡三木町)
(処理:1992. 8.16,調査:1992. 8.19) 当該ゴルフ場のベントグラス(ペンクロス)において、
葉腐病が発生した後に、上記実施例1において調製した
本発明病害防除剤を4.1g/l/m2 量散布した。
【0051】図28は、その調査結果を示す生物の形態写
真である(参考写真11)。図28において、向かって上
側の無処理区に比べ、同下側の処理区においては、葉腐
病は完治するには至らなかったが、散布による治癒促進
効果が明らかに認められた。上記(1)〜(4)を総括すれ
ば、本発明病害防除剤の散布により、冬期に発生するベ
ントグラス疑似葉腐病及びピシウム病に対して、さらに
5月に発生したベントグラスのダラースポット病に対し
て治癒効果が認められた。
【0052】また、盛夏に発生したベントグラス葉腐病
に対しては病徴を軽減する効果が認められ、殺菌剤の施
用を低減することが期待できる。本発明病害防除剤の成
分自体には病原菌に対して殺菌効果を本来有するもので
はない。従って、いずれも芝草の発育自体を良好にする
ことで芝草本来が有する圃場抵抗性を高めた結果である
と推察される。
【0053】
【発明の効果】本発明により、厳寒の環境下においても
芝本来の発色を実現し、成長停滞期の芝草の成長を促進
させ、生育期の状態に近い芝を作り得ること、かつ芝の
成長を促進することにより芝が本来もっている圃場抵抗
性を高め、芝の病気の治癒及び予防効果を有することを
特徴とし、なおかつその散布により地球環境に可能な限
り悪影響を及ぼすことがない芝草成長促進剤、並びに当
該芝草成長促進剤を用いることを特徴とする芝草の成長
促進方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4段階の芝草の生長の程度を具体的に示した
生物の形態写真。
【図2】 愛媛ゴルフ倶楽部(愛媛県喜多郡内子町)に
おいて、芝草に本発明芝草成長促進剤を散布した場合の
効果を示した生物の形態写真。
【図3】 高松カントリークラブ(香川県木田郡三木
町)において、芝草に本発明芝草成長促進剤を散布した
場合の効果を示した生物の形態写真。
【図4】 志度カントリークラブ(香川県大川郡志度
町)で暖地型芝草であるコウライシバに本発明芝草成長
促進剤を散布した場合の効果を示した生物の形態写真。
【図5】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進
効果を芝草の本数により示した図(1)。
【図6】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進
効果を芝草の本数により示した図(2)。
【図7】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進
効果を芝草の本数により示した図(3)。
【図8】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進
効果を芝草の本数により示した図(4)。
【図9】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促進
効果を芝草の分けつ数により示した図(1)。
【図10】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草の分けつ数により示した図(2)。
【図11】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草の分けつ数により示した図(3)。
【図12】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草の分けつ数により示した図(4)。
【図13】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草の乾物量により示した図。
【図14】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草の草丈により示した図。
【図15】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草のクロロフィル含量により示した図(1)。
【図16】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草のクロロフィル含量により示した図(2)。
【図17】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草のクロロフィル含量により示した図(3)。
【図18】 本発明芝草生長促進剤の散布による生長促
進効果を芝草のクロロフィル含量により示した図(4)。
【図19】 本発明芝草成長促進剤中にチッソ成分を添
加する影響を芝草中のクロロフィル量をもとにして検討
した図(1)。
【図20】 本発明芝草成長促進剤中にチッソ成分を添
加する影響を芝草中のクロロフィル量をもとにして検討
した図(2)。
【図21】 本発明芝草成長促進剤中にチッソ成分を添
加する影響を芝草中のクロロフィル量をもとにして検討
した図(3)。
【図22】 本発明芝草成長促進剤の散布によるオーバ
ーシードに対する効果を示す生物の形態写真(1)。
【図23】 本発明芝草成長促進剤の散布によるオーバ
ーシードに対する効果を示す生物の形態写真(2)。
【図24】 本発明芝草成長促進剤の散布による目土を
施した場合における効果を示す生物の形態写真。
【図25】 本発明の芝草の病害防除剤の散布による、
疑似葉腐病の治癒効果を示す生物の形態写真。
【図26】 本発明の芝草の病害防除剤の散布による、
ピシウム病の治癒効果を示す生物の形態写真。
【図27】 本発明の芝草の病害防除剤の散布による、
ダラースポット病の治癒効果を示す生物の形態写真。
【図28】 本発明の芝草の病害防除剤の散布による、
盛夏に発生した葉腐病の治癒促進効果を示す生物の形態
写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C05G 1/00 C05C 1:00 C05D 1:02 9:02)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジベレリン及びサイトカイニンを有効成
    分として含有することを特徴とする芝草成長促進剤。
  2. 【請求項2】 ジベレリン及びサイトカイニン、並びに
    硝酸アンモニウム、硫酸カリウム及びキレート鉄を有効
    成分として含有することを特徴とする芝草成長促進剤。
  3. 【請求項3】 ジベレリンの含有量が芝草成長促進剤全
    体の重量に対して0.025〜0.05重量%、及びサイトカイ
    ニンの含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対して0.02
    5〜0.05重量%含有することを特徴とする、請求項1又
    は請求項2記載の芝草成長促進剤。
  4. 【請求項4】 硝酸アンモニウム、硫酸カリウム、及び
    キレート鉄の含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対し
    て90.90〜90.95重量%であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかの請求項に記載された芝草成長
    促進剤。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかの請求
    項に記載された芝草成長促進剤を芝草に散布することを
    特徴とする、芝草の成長促進方法。
  6. 【請求項6】 ジベレリン及びサイトカイニンを有効成
    分として含有することを特徴とする芝草の病害防除剤。
  7. 【請求項7】 ジベレリン及びサイトカイニン、並びに
    硝酸アンモニウム、硫酸カリウム、及びキレート鉄を有
    効成分として含有することを特徴とする芝草の病害防除
    剤。
  8. 【請求項8】 ジベレリンの含有量が芝草成長促進剤全
    体の重量に対して0.025〜0.05重量%、及びサイトカイ
    ニンの含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対して0.02
    5〜0.05重量%含有することを特徴とする、請求項6又
    は請求項7記載の芝草の病害防除剤。
  9. 【請求項9】 硝酸アンモニウム、硫酸カリウム、及び
    キレート鉄の含有量が芝草成長促進剤全体の重量に対し
    て90.90〜90.95重量%であることを特徴とする請求項6
    乃至請求項8のいずれかの請求項に記載された芝草の病
    害防除剤。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項9のいずれかの請
    求項に記載された芝草成長促進剤を芝草に散布すること
    を特徴とする、芝草の病害防除方法。
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