JPH0781535A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH0781535A
JPH0781535A JP22728493A JP22728493A JPH0781535A JP H0781535 A JPH0781535 A JP H0781535A JP 22728493 A JP22728493 A JP 22728493A JP 22728493 A JP22728493 A JP 22728493A JP H0781535 A JPH0781535 A JP H0781535A
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JP
Japan
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pressure
control
fluid pressure
brake
brake fluid
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Pending
Application number
JP22728493A
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English (en)
Inventor
Kenji Nanahara
賢司 七原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0781535A publication Critical patent/JPH0781535A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ操作力対応圧をパイロット圧としブ
レーキ作動圧を制御するブレーキ液圧制御で、後期食い
つき感を出し制動フィーリングを向上させる。 【構成】 装置は、マスターシリンダ液圧Pmをパイロ
ット圧とする液圧制御弁を備え、液圧制御弁は更に指令
電圧Ve(CMD)に基づくソレノイドによる外部制御
力の加減によりブレーキ液圧Pwを調圧するよう制御す
る。指令電圧Ve(CMD)は、マスターシリンダ液圧
Pmに対し、1次遅れの比例要素を乗じた増圧側の補償
電圧Vekを可変制御量として含んで算出される。制動
時、補償電圧Vekは、時定数Tの値により徐々に増
え、最終的にKk(比例ゲイン)×Pmで決まる値に落
ち着く。よって、ブレーキ液圧Pwは制動中から後期に
かけ緩やかに増え、後期食いつき感を出すことが可能で
ある。比例ゲインKkを車速や前後Gで可変すると、走
行状態に合わせたきめ細かな制御が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ液圧制御装
置、特に制動時の制動フィーリングの向上を図るブレー
キ液圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ液圧を制御するブレーキ
液圧制御として、例えば特開平4−87867号公報に
記載の如き液圧制御弁をアクチュエータとして用いるも
のがある。
【0003】図8はその構成を線図的に示し、同図中、
1はブレーキペダル、2はマスターシリンダで、ブレー
キペダル1の踏力に応じたマスターシリンダ2からのマ
スターシリンダ液圧Pmをパイロット圧として一方向
(増圧方向)に受け、更に同方向にばね3のばね力Fs
piを受け、他方向(減圧方向)にソレノイド4の電磁
力Fsoおよびばね5のばね力Fspdを受けて、これ
らによる力のバランスにより、ポンプ6からの液圧を元
圧として車輪7のホイールシリンダ(W/C)8へのブ
レーキ液圧Pwを決定する段付きスプール式液圧制御弁
9を有する。
【0004】ここで、作動原理を式で示せば、液圧制御
弁9に作用する力の釣合式から、ブレーキ液圧Pwは、
マスターシリンダ液圧受圧面積をAm、ブレーキ液圧受
圧面積をAwとすると、次式で表される。
【数1】 Pw=(Am/Aw)Pm +(Fspi−Fspd−Fso)/Aw ・・・(1)
【0005】この式から明らかなように、この種ブレー
キ液圧制御装置において、ブレーキ液圧Pwはマスター
シリンダ液圧Pmに対し図9の如くに制御される。そし
て通常は、(1)式の右辺第2項が0になるようソレノ
イド4への電流IをFso=Fspi−Fspdが達成
される基準電流Ibに設定し、これによりa特性を生起
させる。この場合、ブレーキ液圧Pwはマスターシリン
ダ液圧Pmを(Am/Aw)倍した値になる。
【0006】ソレノイド電流Iを基準電流Ibより大き
くすると、その増大量△Iに応じた電磁力Fsoの増大
により、ブレーキ液圧Pwは、a特性から対応した値だ
け低下したb特性に沿って制御され、逆にソレノイド電
流Iを基準電流Ibより小さくすると、その減少量に応
じた電磁力Fsoの低下により、ブレーキ液圧Pwは、
a特性から対応した値だけ上昇したc特性に沿って制御
される。
【0007】上記ソレノイド電流Iはコントローラ10
によりこれを決定するところ、車輪ロック回避のため減
圧制御するアンチスキッド制御では、該コントローラ1
0は車輪速センサ11から得られる車輪速等を基に目標
ブレーキ液圧変化量を算出し、ソレノイド電流Iを制御
してブレーキ液圧Pwの制御をする。
【0008】従って、例えば図9において減圧制御の場
合なら、スリップ防止に必要なブレーキ液圧の減圧量△
P1を算出し、この減圧を達成するためにそれに見合っ
た分だけソレノイド電流Iを現在値(図9では基準電流
Ib)から△Iだけ増大して、ブレーキ液圧Pwをか
らへと低下させることにより、所要の減圧が実現され
る。このように電流Iを△I増やすことにより、マスタ
ーシリンダ液圧Pmが同図にPm1に示す値に保たれて
いても、ブレーキ液圧Pwは△P1減圧され、車輪のス
リップを回避するアンチスキッド制御を行うことができ
る。
【0009】なお、ヨーレイトフィードバック制動力制
御では、以下の如くにすると車両のヨーレイトフィード
バック制御を行うことができることになる。即ち、コン
トローラ10は、ステアリングホイール操舵角及び車速
から車両が本来生ずるべきヨーレイト目標値を演算し、
ヨーレイトセンサから得られる車両の実ヨーレイトを当
該目標値に一致させるための左右輪制動力差を求める。
そして、この制動力差を生起させるために例えば左右輪
のうち一方のブレーキ液圧Pwをソレノイド電流Iの増
大により減圧することができる(アンチスキッド制御領
域の場合)。または、非アンチスキッド制御領域の場
合、逆にソレノイド電流Iの減少させブレーキ液圧Pw
を増圧させることにより、必要な左右輪制動力差を得る
ことも可能である。
【0010】このようにソレノイド電流Iの増大により
減圧したり、あるいはソレノイド電流Iの減少により増
圧したりし、ヨーレイトフィードバック制動力制御をも
って制動中における車両のヨーレイトを目標値に一致さ
せることができる。
【0011】ここで、上記構成では、液圧制御弁9はマ
スターシリンダ液圧Pmをパイロット圧とし、これに基
づきブレーキ液圧Pwを制御する方式であるため、たと
え上記ヨーレイトフィードバック制御中でも、運転手が
ブレーキペダルを操作することにより、マスタシリンダ
圧Pmが変化し、ブレーキ液圧Pwも変化することが利
点である。コントローラ10によるブレーキ液圧Pwの
制御中に運転者が制動力の変更を希望して、ブレーキペ
ダル1の踏み込み力を変更した場合、これに伴うマスタ
ーシリンダ液圧Pmの変化がブレーキ液圧Pwの変化に
対応するようにし、従ってコントローラ10による制御
中でもブレーキペダル操作に対応した制動力変化を生じ
させられる。よって、ヨーレイトフィードバック中で
も、運転手の意志に即したブレーキ力を得ることができ
る。
【0012】また、上記装置のブレーキ液圧制御特性
は、マスターシリンダ液圧Pmをパラメータとし、ソレ
ノイド電流Iに対する変化特性として表すと、図10に
示す如きものとなる。これは他の利点の一つを示すもの
でもあり、マスターシリンダ液圧違いによる制御電流I
に対するブレーキ液圧の関係が図示の関係になっている
ことを表す。この図から明らかなように、制御の目的上
必要なブレーキ液圧の変化目標値△Pwを達成するため
のソレノイド電流変更量△I、即ち目標減圧量または増
圧量に対する制御電流量が、マスターシリンダ液圧Pm
の値に関係なく目標ブレーキ液圧変化量△Pwのみで一
義的に決まり、これにより、ブレーキング時における現
在のブレーキ液圧Pw、マスターシリンダ液圧Pmが判
らなくても、狙いとする減圧、増圧の制御が容易に可能
となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
なブレーキ液圧の制御方式において、ブレーキペダル踏
力即ちマスターシリンダ液圧に対し比例的なブレーキ液
圧を発生させることができるが、このようなブレーキ操
作力対応圧に対し比例的なブレーキ作動圧が発生するだ
けであると、制動中から後期にかけてドライバの体感す
る尻上がりの減速度感(後期食いつき感)がなく、制動
フィーリングが良くない。
【0014】本発明は、このような点に着目してなされ
たもので、後期食いつき感を出すことが可能で、制動フ
ィーリングを向上させることのできるブレーキ液圧制御
装置を提供することを目的とするものである。また、他
の目的は、後期食いつき感を得る場合に、これを車両の
走行状態に応じ適切なものとすることを可能にすること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によって、下記の
ブレーキ液圧制御装置が提供される。即ち、ブレーキ操
作力に応じたブレーキ操作力対応圧をパイロット圧とす
る液圧制御弁によりブレーキ作動圧を作り出し、このブ
レーキ作動圧を、外部指令制御値に基づく制御力の加減
により調圧するよう制御可能なブレーキ液圧制御装置で
あって、前記指令制御値に、1次遅れの比例要素を乗じ
た増圧側の補償制御量を適用して前記制御力の補正をす
る補正手段を備えるとともに、その比例ゲインを車速及
び/又は車体前後加速度に応じて可変することを特徴と
するブレーキ液圧制御装置である。
【0016】
【作用】本発明においては、ブレーキ操作によって発生
するブレーキ操作力対応圧をパイロット圧として、液圧
制御弁がブレーキ作動圧を作り出し、液圧制御弁は更
に、外部指令制御値に基づく制御力の加減により上記の
ブレーキ作動圧を調圧するよう制御するが、補正手段
は、指令制御値に、1次遅れの比例要素を乗じた増圧側
の補償制御量を適用して前記制御力の補正をし、またこ
の場合、その比例ゲインを車速及び/又は車体前後加速
度に応じて可変する。よって、ブレーキ作動圧を制動中
から後期にかけ緩やかに増圧させて後期食いつき感を出
すことができ、制動フィーリングは向上する。また、上
記補償制御量をもってする補正において、比例ゲインを
車速及び/又は車体前後加速度によって可変し得て、こ
れを加味した増圧補償制御可能であり、走行状態に合わ
せたきめ細かな制御が実現され、適切に制動フィーリン
グの向上が図れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図7は、本発明ブレーキ液圧制御装
置の一実施例で、図1はハードウエア構成を示す。ま
た、図2は制御ブロック線図、図3はコントローラの制
御プログラムのそれぞれ一例である。なお、図1では1
個の車輪に係わるブレーキ液圧制御系のみを示すが、他
チャンネルについても、同様のブレーキ液圧制御系が存
在するものであり、例えば、4チャンネル方式なら、車
両の他の3車輪についても同様のブレーキ液圧制御系が
存在し、前輪側(フロント側)及び後輪側(リア側)の
各左右輪についての計4系統が存在することは勿論であ
る。
【0018】本実施例装置では、図1に示す如く、基本
構成については図8の場合と同様であってよく、適用す
る液圧制御弁は、図8乃至図10につき前述した作動原
理((1)式)及び液圧制御特性のものを用いるものと
し、同様の部分には同一の符号を付してある。
【0019】従って、図1の液圧制御弁9も、マスター
シリンダ液圧Pmをパイロット圧とし、またソレノイド
4により外部制御可能な電子比例制御弁であって、ブレ
ーキ操作力に応じたマスターシリンダ液圧Pmをパイロ
ット圧とし、圧力源としてのポンプ6からの圧力を元圧
としてブレーキ作動圧を作り出し、このブレーキ作動圧
を、パイロット圧と対向する向きに作用するソレノイド
4による制御力の加減により制御可能な液圧制御弁であ
る。
【0020】即ち、液圧制御弁9は、ブレーキペダル1
の踏力に応じたマスターシリンダ(M/C)2からのマ
スターシリンダ液圧Pmをパイロット圧として一方向
(増圧方向)に受け、更に同方向にばね3のばね力(F
spi)を受け、他方向(減圧方向)にソレノイド4の
電磁力(Fso)及びばね5のばね力(Fspd)を受
けて、これらによる力のバランスにより、前記(1)式
に基づきポンプ6からの液圧を元圧として車輪7のホイ
ールシリンダ(W/C)8へのブレーキ液圧Pwを生成
させる。こうして、マスターシリンダ2はブレーキペダ
ル1の踏み込みによるブレーキ操作に連動して、その操
作力(ブレーキペダル踏力)に応じたブレーキ操作力対
応圧であるマスターシリンダ液圧Pmを液圧制御弁9へ
パイロット圧として与え、ホイールシリンダ7は液圧制
御弁9で得られるブレーキ液圧Pwによって作動され、
該液圧に応じた制動力を対応車輪に生起させるものとす
る。
【0021】かかる液圧制御弁9で供給液圧を調圧する
ことによりブレーキ液圧Pwを制御するための上記ソレ
ノイド4への通電量Iは、コントローラ61により決定
する。ここに、コントローラ61は、液圧制御弁9の制
御に関し、演算処理部61aとパワーアンプ61bを含
み、ソレノイド電流Iを供給するパワーアンプ61bに
入力すべき指令電圧は入力センサ信号を基に演算処理部
61aでこれを算出し、出力する。
【0022】コントローラ61には、本実施例では、対
応車輪の回転周速を検出する車輪速センサ11からの信
号を入力するほか、マスターシリンダ液圧Pmを検出す
るセンサ65を追加し、該液圧センサ65からの信号を
入力するとともに、更には、車体の前後加速度(前後
G)を検出する前後Gセンサ66からの信号等を入力
し、アンチスキッド制御(ABS制御)、及び制動時の
制動フィーリング向上を狙った本制御方式によるブレー
キ液圧制御を実行する。
【0023】4チャンネル4センサ方式のABS制御の
場合、コントローラ61は、前後左右4輪の各チャンネ
ルごとの車輪速センサ11から車輪速Vw検出値を得、
一方また、車体速を演算し、その車体速と車輪速とから
車輪スリップ率を求め、斯く得られる該当車輪のスリッ
プ率が最大路面摩擦係数を提供する理想スリップ率近辺
の設定値を超えると、ブレーキ液圧Pwを通常より低下
させる。即ち、車輪ロック防止用の減圧を達成するため
の目標ブレーキ液圧変化量(例えば図9参照)を算出
し、それに基づきパワーアンプ61bへの出力指令電圧
Ve(CMD)値を決定し、ソレノイド4の電流I(従
って、前記(1)式における電磁力Fso)を可変制御
してABS制御時のブレーキ液圧制御を実行する。AB
S制御域では、このようにして該当車輪がロックしそう
なら減圧し、そして車輪速度が回復すれば増圧するよ
う、スキッドサイクルによるブレーキ液圧制御を行うこ
とで、フロント側及びリア側車輪個々のブレーキ液圧P
wの調整制御をすることができ、これにより各輪につき
最大制動効率が達成されるようになされる。
【0024】コントローラ61はまた、制動時における
後期食いつき感を得さしめるべく、本実施例では、マス
ターシリンダ液圧Pmをセンサ65で検出し、マスター
シリンダ液圧Pmに対し、1次遅れの比例要素を乗じた
増圧側の補償電圧を指令電圧に加えるよう、演算処理を
なす。これにより、液圧制御弁9のソレノイド4の通電
量による制御力の補正をし、ブレーキ液圧Pwの増圧側
での補償制御をする。
【0025】好ましくは、上記において、比例要素のゲ
インを車体速度Vcarの関数とし、また好ましくは、
これに代えてあるいはこれとともに、比例要素のゲイン
を車体前後加速度Gcarの関数とする(図4,5参
照)。かかる比例ゲインを車速により可変とする場合に
おいて、その車速情報は前記車輪速センサ信号を用いて
算出した車速値を適用することができ、前後Gにより可
変とする場合においては、前記前後Gセンサからの信号
を用いる。
【0026】好ましくはまた、上述のいずれかの態様に
おいて、リア側車輪に対するその補償制御における比例
要素のゲインを、フロント側車輪の場合の比例要素のゲ
インより小さく設定することができ(図4,5参照)、
また、リア側車輪に対する補償制御における1次遅れの
時定数を、フロント側車輪の場合の1次遅れの時定数よ
り大きく設定することができる。好ましくはまた、AB
S制御時は上記補償電圧はこれをゼロとする。
【0027】コントローラ61の演算処理部61aは、
ブレーキ液圧制御のための出力指令電圧Ve(CMD)
の算出にあたり、上記の如くにABS制御則による目標
ブレーキ液圧変化量の算出等のほか、後期食いつき感を
出すための補償電圧の算出などの諸量の算出、決定のた
めの演算を行う。
【0028】図9は、その場合の制御ブロック線図の一
例であり、これに基づき、以下にそれぞれの演算式を示
すと、次の通りである。
【0029】液圧制御弁9に対するソレノイド電流Iは
パワーアンプ61bへの入力電圧により決定されるが、
このパワーアンプ61bに出力される指令電圧Ve(C
MD)は、次式で表される。
【数2】 Ve(CMD)=Veo+Ve(abc)−Vek ・・・(2) 但し、Veo :通常時の電圧(例えば図9での
基準電流Ib(a特性)に対応する電圧値) Ve(abc):ABS制御則で決定される電圧変化量 Vek :後期食いつき感を出すための補償電圧 上記は、ABS制御則で決定される電圧変化量Ve(a
bc)、及び補償電圧Vekを可変制御量として含む指
令電圧値を(1)式に従い算出することを意味する。
【0030】ここで、上記ABS制御則で決定される電
圧変化量Ve(abc)は、車輪速Vwと目標車輪速V
woの偏差εが0となるように、本例では次式に示すP
ID(比例、積分及び微分)制御則で決定されるものと
する。
【数3】 ΔPabc=Kp・ε+Ki・∫ε+Kd・(d/dt)ε ・・・(3)
【数4】 Ve(abc)=ΔPabc/Ka ・・・(4) 但し、ΔPabc :ABS制御則による目標ブレ
ーキ液圧変化量 Kp,Ki,Kd:PID制御定数 (d/dt)ε :偏差ε(ε=Vw−Vwo)の微分
値 Ka :液圧制御弁(比例制御弁)9の(圧
力/電圧)ゲイン(負の値)
【0031】なお、目標車輪速Vwoは、車体速度Vc
ar(車速)と目標スリップ率λoより次式で決まる。
即ち、車体速度Vcarと例えば、路面μによって決め
た目標スリップ率λoとから目標車輪速を演算する。
【数5】 Vwo=(1−λo)×Vcar ・・・(5) また、非制動時または非ABS領域では、常に、ε>0
(Vw>Vwoのため)となり、増圧方向の指令が出て
しまうため、Ve(abc)≧0という条件式が必要で
ある。
【0032】このようにして、上記(2)式による指令
電圧Ve(CMD)の右辺のうちのVe(abc)値成
分、即ちABS制御則で決定される指令電圧変化量分に
関しては、上記の如くにしてこれを求める。
【0033】一方、(2)式右辺のVek値成分、即ち
後期食いつき感を出すための補償電圧値Vekの算出に
ついては、これを次式により行う。
【数6】 Vek=(Kk/(1+Ts))×Pm ・・・(6) 但し、Kk:比例ゲイン(正の値) s :ラプラス演算子 T :時定数
【0034】このように、本例では、(6)式の如くの
マスターシリンダ液圧Pmに対し、1次遅れの比例要素
を乗じた補償電圧Vekの項が加味されて、液圧制御弁
9の制御に加えられることとなる。よって、パワーアン
プ61bに対する指令電圧Ve(CMD)の決定、従っ
てソレノイド電流Iの決定については、前述の通常のV
eo分と、上述のVe(abc)成分((4)式)と、
そしてこの補償電圧Vek成分とに基づき、前記(2)
式によるVeo+Ve(abc)−Vekで行われ、結
果、コントローラ61による制御力補正に、ブレーキ液
圧増圧側に作用する(Vek値に相当する分、指令電圧
Ve(CMD)は低下し、その分ソレノイド電流Iは減
少し、その減少量に応じた分、ブレーキ液圧Pwは増圧
する)ものとして、上記補償電圧Vek分が適用される
こととなる。
【0035】上記(6),(2)式によるブレーキ液圧
増圧補償は、次のような機能を実現するものとなる。ま
ず、図6は、制動時におけるホイールシリンダに供給さ
れる液圧と体感減速度との関係を表すもので、同図に示
すように、車両の制動時に通常のホイールシリンダ(W
/C)圧(一点鎖線)に対し、運転者が体感する減速度
は、破線で示したものになる。そこで、このような傾向
に対し、体感減速度を一点鎖線のようにするためには、
図中実線で示したようなブレーキ液圧Pw特性にするこ
とが望ましい。
【0036】本制御方式に従えば、これを実現でき、
(6)式による補償電圧Vekの作用を説明するため、
かかる成分を含む場合の制御状態の例を示したのが図7
である。図7において、瞬時to で同図(a)に示す如
くにステップ的なマスターシリンダ液圧が入ったとする
と、この場合、上記(6)式に基づき、補償電圧Vek
は、予め設定された時定数Tのその値により徐々に増
え、最終的に、比例ゲインKk及びマスターシリンダ液
圧Pmに応じ、Kk×Pmで決まる値に落ち着く(同図
(b))。この結果、同図(c)に示すように、本補償
制御なしの場合に比し、ブレーキ液圧Pwは制動中から
後期にかけ、緩やかに増え、後期食いつき感を出すこと
が可能となる。
【0037】また、この場合において、先に触れた如く
に当該比例ゲインKkを車速あるいは前後Gにより可変
のものとすると、制動フィーリングはより良好なものと
なる。また、この補償制御は、増圧側の制御のためAB
S制御中は、先に触れたようにかかる補償制御を実行さ
せない。こうすると、ABS制御と併用する場合でも、
ABS制御との両立を図りつつ、本制御を適切に実現で
きる。
【0038】図3は、本例においてコントローラ61が
実行する制御プログラムを具体的に示したもので、上記
補償制御における比例ゲインKkに関する可変設定処
理、及びABS領域での補償制御の禁止処理を含む。な
お、この制御プログラムは、図1に図示のブレーキシス
テムに係る車輪(自輪)のみに関するプログラム例とし
て示すが、他の車輪についてもこれと同様にして指令電
圧演算、出力処理が実行されるものである。
【0039】同図において、まず、ステップ101で車
輪速センサ11で検出した車輪速Vwと、マスターシリ
ンダ液圧センサ65で検出したマスターシリンダ液圧P
mと、前後Gセンサ66で検出した車体前後加速度Gc
arを読み込む。次いでステップ102で、各輪の車輪
速を用いて周知の方法で車体速Vcarの算出を行う。
【0040】そして、ステップ103において、車体速
Vcarを用い前記(5)式から目標車輪速Vwoを得
て、目標車輪速Vwoと自輪車輪速Vwとの偏差εを求
めるとともに、斯く求めた偏差εを用いて前記(3),
(4)式に基づきABS制御則からの指令電圧変化量V
e(abs)を算出する。次のステップ104ではその
Ve(abs)の値の判断を行い、その結果でステップ
105側またはステップ108側の処理を選択する。こ
こで、Ve(abs)≦0ならABS制御に入っていな
いことになり、Ve(abs)>0ならABS制御に入
っていることになる。
【0041】Ve(abs)>0、即ちABS制御領域
に入った場合、ステップ108により補償電圧Vekを
値0と設定してステップ109,110の指令電圧算出
処理及び出力処理を実行する。結果、この場合は、上記
した補償制御は実行されず、パワーアンプ61bに出力
される指令電圧Ve(CMD)は、最終的に前記(2)
式よりVe(CMD)=Veo+Ve(abs)であ
り、これに応じたソレノイド電流Iをソレノイド4へ出
力し、ABS制御を実行する。
【0042】一方、ステップ104のチェックの結果、
Ve(abs)≦0のとき、即ち非ABS領域の場合
は、ステップ105でVe(abs)を値0と設定し、
続くステップ106において、本プログラム例では前記
比例ゲインKkとして車体速度Vcarと車体前後加速
度Gcarの両者に応じ可変とする値のものを適用する
ため、F(Vcar)を車速対応分、G(Gcar)を
前後G対応分とし、比例ゲインKkをKk=F(Vca
r)+G(Gcar)により算出する。しかして、次の
ステップ107で前記(6)式に基づき、補償電圧Ve
kを算出し、ステップ109,110を実行する。
【0043】ここで、補償制御の比例ゲインKkについ
ては、本例では、更にフロント側とリア側でそれぞれ個
別に設定するものとし、具体的には、下記のようにして
得る。即ち、比例ゲインKkは、それぞれ次式で求め
る。
【数7】 Kkf=Ff(Vcar)+Gf(Gcar) ・・・(7a) Kkr=Fr(Vcar)+Gr(Gcar) ・・・(7b) 但し、 Kkf :フロント側の比例ゲイン Kkr :リア側の比例ゲイン
【0044】上記は、前記(6)式の演算に適用する比
例ゲインを、フロント側車輪、リア側車輪でそれぞれ異
ならしめ、かつ、それぞれは車体速度Vcar及び車体
前後加速度Gcarに応じたものとすることができるこ
とを表し、上記(7a),(7b)式の各右辺第1項成
分の車速対応分Ff(Vcar),Fr(Vcar)、
及び各右辺第2項成分の前後G対応分Gf(Gca
r),Gr(Gcar)については、例えば図4,図5
の特性に従い算出を行うことができる。
【0045】補償制御のための比例ゲイン特性テーブル
データを示すこれら図4,図5をみるに、車速対応分F
f(Vcar),Fr(Vcar)値は、車体速度Vc
arに応じ、第1の所定値(例えば40km/h)まで
は値0、それを越え第2の所定値(例えば80km/
h)までの範囲では漸増し、第2の所定値を越えると一
定値をとるよう設定され(図4)、前後G対応分Gf
(Gcar),Gr(Gcar)値は、第1の所定値
(例えば0.2G)までは値0、それを越え第2の所定
値(例えば0.5G)までの範囲では漸増し、第2の所
定値を越えると一定値をとるよう設定されている(図
5)。
【0046】このようにするのは、次のような観点から
である。本実施例方式では、前述のようにして(6)式
に従う補償電圧Vekの適用によるブレーキ液圧増圧補
償制御で後期食いつき感を出すところ、後期食いつき感
は、車速が高く、ブレーキぺダルを強く踏んだ時(=減
速Gが大きいとき)、即ち、できるだけ速く減速したい
ときほど必要とされる。一方、車速が低く、ブレーキぺ
ダルを軽く踏んだ時は、後期食いつき感が大きいと、車
両は急に止まり、ダイブも大きくなるため、この点で望
ましくはない。従って、理想とする後期食いつき感を得
るには、走行条件により、制御を可変とすることがより
良く、効果的である。また、このような特性は、車両の
機械的・物理的な性質(ブレーキユニットにおけるキャ
リパのパッドとディスクの摩擦係数、キャリパ取り付け
位置、車両の重心位置、サスペンションの定数など)で
決まるため、それらの要素個々で対応するのでは、目的
の特性を出すのが困難であるが、本方式によると、調整
が容易になるという利点もある。
【0047】以上のことから、本実施例では、ステップ
106の処理では、該当する車輪ごと図4,図5の特性
から適用比例ゲインKk値の算出を行い、そして、それ
を用いてそれぞれ補償電圧値Vekの算出((6)
式)、指令電圧値Ve(CMD)の算出((2)式)を
し(ステップ107,109)、その指令電圧Ve(C
MD)をパワーアンプ61aに出力する(ステップ11
0)。この場合は、Ve(CMD)=Veo−Vekに
基づき指令電圧Ve(CMD)が演算され、これに応じ
たソレノイド電流Iが各輪の液圧制御弁9のソレノイド
4に出力される。従って、マスターシリンダ液圧Pmに
対し、1次遅れの比例要素を乗じた増圧側の補償電圧V
ekを適切に加えることができ、この構成のため、制動
中から後期にかけての尻上がりの減速度(後期食いつき
感)を得ることが可能であり、ブレーキペダル踏力即ち
マスターシリンダ圧に対し比例的なホイルシリンダ圧が
発生するだけのものに比し制動フィーリングは向上す
る。
【0048】また、この場合、図4,図5の特性を用い
ると、中〜高速走行時の制動時の後期食いつき感を大き
くすることができ、また、制動フィーリングの悪化の原
因となる低速走行時、及び緩制動時の後期食いつき感を
なくす、あるいは小さくするといったきめ細かな補償制
御もなし得て、これにより、制動フィーリングは更に向
上する。
【0049】また、上記図4,図5のリア側特性Fr
(Vcar),Gr(Gcar)、フロント側特性Ff
(Vcar),Gf(Gcar)に示したように、ある
いは図7(b),(c)のタイムチャートに表した如く
に、リア側車輪での適用比例ゲインをフロント側車輪で
の適用比例ゲインより小さくすることにより、リア側車
輪が先にロックへ向かうのを防ぐこともでき、より適切
なブレーキ液圧増圧補償制御が実現できる。
【0050】更に、これに代えまたはこれとともに、前
記(6)式中の設定時定数Tをリア側車輪とフロント側
車輪で異ならせ、リア側の方の適用時定数Tをフロント
側より大きくすることにより、同様に、上記補償制御を
行わせるときでも、リア側車輪が先にロックへ向かうの
を防ぐことも可能である(図7(b),(c))。
【0051】次に、本発明の他の実施例を説明する。本
実施例は、車体前後Gに対し、1次遅れの比例要素を乗
じた増圧側の補償電圧を適用するものであって、他の制
御法として、前記(6)式の代わりに次式を用いること
も可能である。
【数8】 Vek=(Kk/(1+Ts))×Gcar ・・・(8)
【0052】これは、前後Gをマスタシリンダ液圧の代
わりとして用いたものである。この場合、非制動時にエ
ンジンブレーキ等による前後Gにより補正電圧Vekが
発生するのを防ぐため、ブレーキング時(例えばブレー
キスイッチがONの時)だけ制御を行うのがよい。な
お、比例ゲインKkの算出方法等については、前記(7
a),(7b)式、図4,図5等で述べたのと同じであ
ってよく、本実施例でも、走行状態に合わせたきめ細か
な補償制御が行え、制動フィーリングを向上させられ
る。本発明は、このように車体前後Gに対し、1次遅れ
の比例要素を乗じた増圧側の補償電圧を加える構成とし
て後期食いつき感を得るようにしてもよい。
【0053】なお、本発明は、以上の実施例に限定され
るものではない。例えば、マスシリンダ液圧をパイロッ
ト圧とする電子比例制御弁で、供給液圧を調圧すること
により、ブレーキ液圧を制御するブレーキ制御におい
て、外部制御力はソレノイドで得るようにしたが、これ
に限らず、液圧制御弁により作りだされるブレーキ作動
圧を、外部指令制御値に基づく制御力の加減により調圧
するよう制御可能なブレーキ液圧制御装置であれば適用
できる。また、本発明は、例えば非ABS搭載車でも実
施できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキ操作力に応じ
たブレーキ操作力対応圧をパイロット圧とする液圧制御
弁によりブレーキ作動圧を作り出すとともにブレーキ作
動圧を外部指令制御値に基づく制御力の加減により調圧
するよう制御可能なブレーキ液圧制御において、ブレー
キ作動圧を後期にかけ緩やかに増圧させ、適切に後期食
いつき感を出すことが可能で、制動フィーリングを向上
させることができ、また、指令制御値に適用する1次遅
れの比例要素を乗じた増圧側の補償制御量を得る場合の
比例ゲインを車速及び/又は車体前後加速度に応じて可
変することにより、走行状態に合わせたきめ細かな制御
が可能で、制動フィーリングの向上を効果的に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ブレーキ液圧制御装置の一実施例を示
す、1輪のみに係わる液圧ブレーキ系のシステム図であ
る。
【図2】制御系における制御ブロック線図の一例であ
る。
【図3】コントローラが実行する制御プログラムの一例
を示すフローチャートである。
【図4】同プログラムに適用できる比例ゲイン特性の一
例を示すテーブルである。
【図5】同じく、適用できる他の例を示す特性テーブル
図である。
【図6】制動フィーリング向上のための制御原理の説明
に供する図である。
【図7】同例装置による補償制御を含んだブレーキ液圧
制御の内容の一例を示すタイムチャートである。
【図8】従来例の説明に供する液圧ブレーキ系のシステ
ム図である。
【図9】そのブレーキ液圧制御特性を示す線図である。
【図10】同じく、液圧制御特性を別様式で表現した特
性線図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスターシリンダ 3 ばね 4 ソレノイド 5 ばね 6 ポンプ 7 車輪 8 ホイールシリンダ 9 液圧制御弁 11 車輪速センサ 61 コントローラ 61a 演算処理部 61b パワーアンプ 65 マスターシリンダ液圧センサ 66 前後加速度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作力に応じたブレーキ操作力
    対応圧をパイロット圧とする液圧制御弁によりブレーキ
    作動圧を作り出し、このブレーキ作動圧を、外部指令制
    御値に基づく制御力の加減により調圧するよう制御可能
    なブレーキ液圧制御装置であって、 前記指令制御値に、1次遅れの比例要素を乗じた増圧側
    の補償制御量を適用して前記制御力の補正をする補正手
    段を備えるとともに、その比例ゲインを車速及び/又は
    車体前後加速度に応じて可変することを特徴とするブレ
    ーキ液圧制御装置。
JP22728493A 1993-01-28 1993-09-13 ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH0781535A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027425A (en) * 1998-01-09 2000-02-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle motive force control system
JP2010076468A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Nissan Motor Co Ltd 制動力制御装置および制動力制御方法
US7914085B2 (en) 2004-04-08 2011-03-29 Nissan Motor Co., Ltd. Brake control system and method for automotive vehicle
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