JPH0780790A - 三次元物体把持システム - Google Patents

三次元物体把持システム

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JPH0780790A
JPH0780790A JP5230048A JP23004893A JPH0780790A JP H0780790 A JPH0780790 A JP H0780790A JP 5230048 A JP5230048 A JP 5230048A JP 23004893 A JP23004893 A JP 23004893A JP H0780790 A JPH0780790 A JP H0780790A
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JP
Japan
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manipulator
posture
orientation
neural network
connector
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JP5230048A
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English (en)
Inventor
Akira Kuratsume
亮 倉爪
Minoru Sekiguchi
実 関口
Shigemi Osada
茂美 長田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カメラキャリブレーションを省略でき、物体
把持の精度を高めることが可能となるシステムを提供す
る。 【構成】 マニピュレータ制御装置16は、マニピュレ
ータ14が把持した物体10の形状的特徴を各センサ1
2の認識出力から抽出する第1及び第2の特徴抽出手段
18,22と、マニピュレータ14が把持した物体10
の位置及び姿勢をマニピュレータ14の各関節角度から
算出する位置姿勢算出手段20と、第1の特徴抽出手段
18が抽出した特徴と位置姿勢算出手段20が算出した
位置及び姿勢との関係を学習し、学習内容と第2の特徴
抽出手段22が抽出した特徴とからマニピュレータ14
が把持する物体10の位置及び姿勢を求めるニューラル
ネットワーク手段24と、ニューラルネットワーク手段
24が求めた位置及び姿勢で物体10が把持される角度
にマニピュレータ14の各関節を制御する関節制御手段
26とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のセンサで対象物
を認識し、これを多自由度のマニピュレータで把持する
システムに関する。
【0002】ダイナミックに変化する外部環境を各種の
センサにより認識してその認識結果に基づき自ら判断
し、行動する知能ロボットの実現が期待されており、こ
のため、例えば、対象物を光学センサで視認してマニピ
ュレータで把持するシステムの開発が進められている。
【0003】
【従来の技術】従来の三次元物体把持システムにはステ
レオビジョン(三次元立体視)方式が採用されており、
マニピュレータの把持すべき物体が複数のビジョンセン
サにより撮像され、注視点までの距離が各ビジョンセン
サの出力が示す画像から三角測量の原理により測定さ
れ、測定された距離を用いて物体の位置,姿勢が測定さ
れる。
【0004】このステレオビジョン方式では、物体把持
作業の座標系とビジョンセンサの座標系との幾何学的な
変換式を決定するために、カメラキャリブレーション
(図2_ステップ200)が予め行なわれている。
【0005】その際には、各ビジョンセンサが歪みの無
い理想的なピンホールカメラとしてモデル化され、ま
ず、位置を変えながらキャリブレーションパターンが撮
影され(図2_ステップ202)、次に、物体把持作業
の座標系とビジョンセンサの座標系とにおけるカメラパ
ターンの座標値からビジョンセンサの座標原点,姿勢,
焦点距離,撮像面よりセンサ位置へのアフィン変換行列
などを示す10ないし11のカメラパラメータが最小2
乗法などを用いて決定される(図2_ステップ20
4)。
【0006】ただし、各ビジョンセンサが単純なピンホ
ールカメラと仮定されるので、撮像面周辺部に存在する
非線型な歪みを同定できず、したがって場合によって
は、測定精度に大きな誤差が生ずる。
【0007】そこで、格子状のテストパターンを測定し
て新たな歪み補正用のテーブルを作成する,焦点距離が
長く歪みが少ないレンズを使用する,歪みが大きい撮像
面周辺部を利用しない,などの対策がとられる。
【0008】以上のようにしてカメラキャリブレーショ
ンが行なわれてから、物体の把持作業が開始され(図2
_ステップ210)、まず、把持の対象となる物体が適
当な位置に任意の姿勢で置かれ(図2_ステップ21
2)、次に、各ビジョンセンサにより得られた物体の画
像からエッジなどの特徴点が複数抽出されてそれら特徴
点の三次元位置が計算され(図2_ステップ214)、
さらに、算出された位置の示す各特徴点が予め測定され
た物体の形状と比較されて物体の位置及び姿勢が決定さ
れ、決定された位置及び姿勢を用いたロボットの逆運動
学演算でマニピュレータ各関節の目標角度が算出され
(図2_ステップ216)、これらにマニピュレータ各
関節の実角度が制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】マニプレータとビジョ
ンセンサの相対位置の計測や歪み補正用のテーブルの作
成など、キャリブレーション作業には専門的な知識が必
要であり、多大な労力、多くの時間が費やされる。
【0010】また、マニピュレータの関節角度やアーム
長、ビジョンセンサ測定値などに誤差が存在する場合に
は、マニピュレータ各関節の制御に誤差が生じ、物体把
持の精度が低下する。
【0011】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、カメラキャリブレーションを
省略でき、しかも、物体把持の精度を高めることが可能
となる三次元物体把持システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる三次元物体把持システムは図1のよ
うに構成されており、同図のシステムは、所定の三次元
空間内に存在する物体10を認識する複数のセンサ12
と、各センサ12で認識した物体10を把持する多自由
度のマニピュレータ14と、各センサ12の出力が与え
られ、マニピュレータ14を制御するマニピュレータ制
御装置16と、を有し、マニピュレータ制御装置16
は、マニピュレータ14が把持した物体10の形状的な
特徴を各センサ12の認識出力から抽出する第1の特徴
抽出手段18と、マニピュレータ14が把持した物体1
0の位置及び姿勢をマニピュレータ14の各関節角度か
ら算出する位置姿勢算出手段20と、マニピュレータ1
4が把持する物体10の形状的特徴を各センサ12の認
識出力から抽出する第2の特徴抽出手段22と、第1の
特徴抽出手段18が抽出した特徴と位置姿勢算出手段2
0が算出した位置及び姿勢との関係を学習し、該学習内
容と第2の特徴抽出手段22が抽出した特徴とからマニ
ピュレータ14が把持する物体10の位置及び姿勢を求
めるニューラルネットワーク手段24と、ニューラルネ
ットワーク手段24が求めた位置及び姿勢で物体10が
把持される角度にマニピュレータ14の各関節を制御す
る関節制御手段26と、を含んでいる。
【0013】
【作用】図3では本発明の作用がフローチャートを用い
て説明されており、最初に学習の処理(ステップ30
0)が行なわれ、その際には、把持の対象となる物体1
0が任意位置,姿勢に置かれ(ステップ302:マニピ
ュレータ14で把持して三次元空間内の適当な位置に静
止させる)、マニピュレータ14が把持した物体10の
形状的な特徴(センサ12としてビジョンセンサが使用
された場合、物体10の濃淡画像を取り込んでエッジ検
出などを行ない、その画像からエッジ交点や面の重心位
置などの特徴量を複数抽出する)とその位置及び姿勢
(マニピュレータ14の各関節に取り付けられた角度セ
ンサでそれらの角度を測定し、各測定結果とアーム長な
どのパラメータを用いた順キネマティクス演算でマニピ
ュレータハンドの位置,姿勢を算出する)との関係がニ
ューラルネットワーク24(階層型のもの)により学習
される(ステップ304:学習は物体10の位置,姿勢
を変えて繰り返し行ない、これにより、物体10の画像
とその位置,姿勢とを関連付ける物体モデルをニューラ
ルネットワークが獲得する)。
【0014】次の物体把持作業(ステップ310)で
は、把持の対象となる物体10が任意位置,姿勢とされ
ると(ステップ312)、その物体10の形状的な特徴
がニューラルネットワーク24に入力され(ステップ3
14)、この入力と学習内容とから物体10の位置及び
姿勢がニューラルネットワークにより求められる(ステ
ップ316:ニューラルネットワークは、入力された物
体10の特徴と対応した物体位置,姿勢を学習していな
い場合であっても、その補間機能によりほぼ正確な物体
位置,姿勢を出力する。このニューラルネットワークに
基づく逆キネマティクス演算によりマニピュレータ14
の各関節角度を求め、関節制御手段26により各関節の
角度を制御することで、マニピュレータ14に物体10
を把持させる)。
【0015】
【実施例】図4には実施例の構成が示されており、この
三次元物体把持システムでは、コネクタ(物体10)が
多関節型のロボット14(多自由度のマニピュレータ)
により把持される。
【0016】そして、コネクタの撮像が一対のビジョン
センサ12で行なわれ、両ビジョンセンサ12の出力に
応じ多関節型ロボット14がニューロコンピュータ16
−1(ここではワークステーションを使用する)及びロ
ボットコントローラ16−2(ニューラルネットワーク
をハードウェアで実現してこのコントローラに内蔵して
も良い)で制御される。
【0017】なお、両ビジョンセンサ12はニューロコ
ンピュータ16−1に、多関節型ロボット14はロボッ
トコントローラ16−2に各々接続されており、ニュー
ロコンピュータ16−1,ロボットコントローラ16−
2は通信ケーブル40で結ばれている。
【0018】図5では図3における学習過程(ステップ
300)の内容がフローチャートを用いて説明されてお
り、以下、同図のステップ500,502,504,5
06,508,510,512を順に説明する。
【0019】ステップ500:対象となるコネクタ(物
体10)を多関節型ロボット14に把持させる。 ステップ502:多関節型ロボット14のハンドを移動
し、コネクタの位置,姿勢を変える。 ステップ504:両ビジョンセンサ12でコネクタの撮
像を行ない、両ビジョンセンサ12の出力した濃淡画像
をニューロコンピュータ16−1がサンプリングする。
【0020】ステップ506:ニューロコンピュータ1
6−1はサンプリングした濃淡画像を処理し、コネクタ
の特徴を抽出する。 ステップ508:ニューロコンピュータ16−1はロボ
ット14の各関節角度をロボットコントローラ16−2
から受け取る。 ステップ510:ニューロコンピュータ16−1はロボ
ットコントローラ16−2より受け取った各関節角度及
びアーム長を用いて順キネマティクス演算を行ない、ロ
ボット14のハンド位置及び姿勢を求める。そして、ハ
ンド位置と姿勢の組を一定数求めた場合にはステップ5
12へ進み、求めていなかった場合にはステップ502
へ戻る。
【0021】ステップ512:ニューロコンピュータ1
6−1は濃淡画像から抽出したコネクタの特徴と関節角
度より求めたロボットハンドの位置及び姿勢との関係を
ニューラルネットワークに学習させる。
【0022】図6では本実施例における画像処理(ステ
ップ504,506)の内容がフローチャートを用いて
説明されており、最初に、ビジョンセンサ12が出力し
た濃淡画像を取り込む(ステップ600)。
【0023】この濃淡画像からコネクタエッジを空間微
分フィルタで検出し(ステップ602)、検出したエッ
ジを用いて特徴的な領域を濃淡画像から検出し(ステッ
プ604)、その領域のエッジをHough変換し、直
線エッジを検出する(ステップ606)。
【0024】そして、検出した直線エッジをモデルのも
のと比較し(ステップ608)、直線エッジの交点をコ
ネクタの特徴点として決定する(ステップ610:これ
らの特徴点の他、次のように、重心点や傾きも特徴デー
タとして求められる)。
【0025】図7ではコネクタの位置に関する特徴デー
タが説明されており、空間微分フィルタ,閉領域分割,
Hough変換の画像処理で濃淡画像から抽出された直
線エッジの交点より、ビジョンセンサ12の座標系にお
いて直線エッジの交点となる2つの特徴点(x1,y
1),(x2,y2)とコネクタ表面の重心となる点
(xg,yg)とが、位置に関する特徴データとして求
められる。
【0026】また、図8ではコネクタの姿勢に関する特
徴データが説明されており、上記の3点(x1,y
1),(x2,y2),(xg,yg)を結んだ三角形
の重心点点(xG,yG),その内角θ1,θ2,θ
3,代表辺の傾きθ0が姿勢に関する特徴データとして
求められる。
【0027】これら6つの特徴データ(x1,y1),
(x2,y2),(xg,yg),(xG,yG),
(θ1,θ2,θ3),θ0は、両ビジョンセンサ12
の画像がサンプリングされる毎に、それぞれ得られ、ニ
ューラルネットワークには、一回のサンプリングで得ら
れた両ビジョンセンサ画像からそれぞれ6つずつ、合わ
せて12の特徴データが入力される。
【0028】そのニューラルネットワークとしては入力
層,中間層,出力層の素子数(ニューロン数)が各々6
0,20,1とされた3層階層型のものをハンド位置
(x,y,z)とハンド姿勢(α,β,γ)それぞれに
ついて1つずつ合計6つ使用する。
【0029】この場合、変数(x,y,z,α,β,
γ)毎にネットワークが分離されるので、全ての変数
(x,y,z,α,β,γ)を一度に処理する3層階層
型ニューラルネットワークに比してネットワーク規模を
縮小でき、学習時間を短縮できる。
【0030】図9ではニューラルネットワークの構成が
説明されており、同図のニューラルネットワークには5
つの素子を単位とするガウシアンフィルタ900が設け
られている。
【0031】同図のニューラルネットワークへ入力され
た12の特徴データはこのガウシアンフィルタ900で
空間的に60のデータへ分離され、それらのフィルタ出
力は階層型ネットワークの部分へ入力される。
【0032】このように、ネットワーク入力がガウシア
ンフィルタ900で空間的に分離されることから、図9
のニューラルネットワークはより少ない入力回数で学習
を効率良く正確に行なえる。
【0033】図10では図3における実行過程(ステッ
プ310)の内容がフローチャートを用いて説明されて
おり、以下、同図のステップ1000,1002,10
04,1006,1008,1010,1012を順に
説明する。
【0034】ステップ1000:把持すべきコネクタを
作業空間内の任意位置に任意姿勢で置く。 ステップ1002:両ビジョンセンサ12によりコネク
タを撮像し、それらの出力をニューロコンピュータ16
−1がサンプリングする。
【0035】ステップ1004:ニューロコンピュータ
16−1はサンプリングした画像を処理し(図6参
照)、その画像からコネクタの特徴(エッジ交点や重心
点)を抽出する。
【0036】ステップ1006:ニューロコンピュータ
16−1は抽出したコネクタの特徴をニューラルネット
ワークに入力し、ニューラルネットワークは入力に応じ
たコネクタ位置,姿勢を出力する。
【0037】ステップ1008:ニューロコンピュータ
16−1はニューラルネットワークが出力した位置,姿
勢を用いて逆キネマティクス演算を行ない、ロボット1
4の各関節角度を求める。
【0038】ステップ1010:ニューロコンピュータ
16−1は求めた関節角度を制御目標としてロボットコ
ントローラ16−2へ順に出力し、ロボットコントロー
ラ16−2は、ニューロコンピュータ16−1から入力
した該当の目標角度にロボット14の各関節角度が一致
する方向へ、それら関節に設けられたアクチュエータを
駆動制御する。
【0039】ステップ1012:ロボット14は、各関
節のアクチュエータが駆動制御されることにより、その
ハンドでコネクタを把持する。
【0040】以上説明したように、複数のビジョンセン
サ12の出力した画像を処理して得られるコネクタの視
覚的な特徴とそのコネクタの位置及び姿勢との関係をニ
ューラルネットワークが学習するので、ステレオビジョ
ンで不可欠とされていた複雑なカメラキャリブレーショ
ンを行なうことが不要となる。
【0041】しかも、ニューラルネットワークへコネク
タの視覚的な特徴を入力することで、その位置,姿勢が
直接得られることから、撮像面周辺部の非線型な歪みが
吸収され、このため、撮像面周辺部の画像データも有効
に利用でき、さらに、焦点距離の短いレンズも使用でき
る。
【0042】また、把持すべきコネクタがそのままキャ
リブレーションパターンとなるので、学習過程と実行過
程で光源の方向,絞り,輝度などの作業環境を同一化で
き、したがって、測定精度(すなわち、制御精度)を高
めることが可能となる。
【0043】そして、ロボット14のアーム長や関節角
度のセンサに定常的な測定誤差が存在していた場合であ
っても、その誤差がニューラルネットワークの学習によ
り吸収されることから、コネクタの把持作業を精度良く
行なえる。
【0044】例えば、測定されたアーム長Lまたは関節
角度Φに無視できない誤差が存在する場合において、こ
れらのアーム長Lと関節角度Φとから不正確なハンド位
置Pが学習過程で求められても、コネクタを実際に把持
したその不正確なハンド位置Pが実行過程で指定される
と、学習過程と同一の関節角度Φが得られることから、
ロボット14はコネクタを学習過程のときと同一な位置
にて同一の姿勢で把持できる。
【0045】ここで、ステレオビジョン法による従来の
システムとニューラルネットワークによる本システムの
把持精度を測定する実験が行なわれており、同実験の結
果からも、コネクタ把持の精度向上が確認されている。
【0046】それらの実験は40×40×40の立方体
空間内をロボットハンドの作業空間とし、ステレオビジ
ョン法による従来システムの実験は作業空間内で729
の位置,姿勢にコネクタを置いて行なわれ、この実験に
おいて、コネクタ把持の平均位置精度が3.67mm
で、平均姿勢精度が2.88度の結果が得られた。
【0047】またニューラルネットワークによる本シス
テムの実験は、作業空間を20mm感覚で等分した27
の格子点上においてコネクタをハンド座標系のα,β,
γ軸まわりに−20度から+20度まで10度の間隔で
回転させ、3×3×3×5×5×5=3375の教師デ
ータをサンプリングし、それらの教師データを1000
0回ニューラルネットワークに学習させ、学習の終了
後、729の教師点と教師点中間となる512の補間点
にコネクタを置いて行なわれ、この実験において、コネ
クタ把持の平均位置精度が1.31mmで、平均姿勢精
度が2.09度の結果が得られた。
【0048】また、実際の組み立て作業を想定し、作業
空間内で位置,姿勢を変えながらコネクタを吊して把持
する実験も行なわれており、この実験によれば、95%
の率でコネクタの把持に成功したことを確認できた。
【0049】尚、上記実施例では、物体の形状を認識す
るセンサとして、ビジョンセンサを用いているが、物体
を視覚的に認識する光学センサであれば、これに限られ
るものではない。
【0050】また、物体の距離画像(物体の奥行きな
ど)によって物体の形状を認識できるレーザレンジファ
インダや超音波センサなどを用いてもよい。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の座標変換演算を基本とした数学的解法とは異なり、
学習ベースの柔らかな論理により物体把持作業を実現す
ることにより、複雑なキャリブレーション作業や座標変
換演算などを行う必要がなく、さらに測定誤差なども学
習により吸収できるため、専門家でなくとも誰でも容易
に視覚を用いた物体把持システムを構築できる。
【0051】つまり、コネクタの視覚的な特徴とそのコ
ネクタの位置及び姿勢との関係をニューラルネットワー
クが学習するので、複雑なカメラキャリブレーションが
不要となる。
【0052】また、撮像面周辺部の非線型な歪みの吸収
でその画像データも有効に利用でき、さらに、焦点距離
の短いレンズも使用でき、しかも、学習過程と実行過程
で光源の方向,絞り,輝度などの作業環境を同一化して
測定精度を高めることが可能となる。
【0053】そして、ロボット14のアーム長や関節角
度のセンサに定常的な測定誤差が存在していた場合であ
っても、その誤差をニューラルネットワークの学習によ
り吸収してコネクタ把持の精度を高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の原理説明図である。
【図2】従来技術を説明するフローチャートである。
【図3】発明の作用を説明するフローチャートである。
【図4】実施例の構成説明図である。
【図5】実施例における学習過程の作用を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】実施例の画像処理を説明するフローチャートで
ある。
【図7】コネクタ位置に関するデータの説明図である。
【図8】コネクタ姿勢に関するデータの説明図である。
【図9】ニューラルネットワークの構成説明図である。
【図10】実施例における実行過程の作用を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
12 ビジョンセンサ 14 多関節型ロボット 16−1 ニューロンコンピュータ 16−2 ロボットコントローラ 40 通信ケーブル 900 ガウシアンフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06G 7/60

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の三次元空間内に存在する物体(1
    0)を認識する複数のセンサ(12)と、 前記各センサ(12)で認識した前記物体(10)を把
    持する多自由度のマニピュレータ(14)と、 前記各センサ(12)の認識出力が与えられ、前記マニ
    ピュレータ(14)を制御するマニピュレータ制御装置
    (16)と、 を有し、 前記マニピュレータ制御装置(16)は、 前記マニピュレータ(14)が把持した前記物体(1
    0)の形状的特徴を各センサ(12)の認識出力から抽
    出する第1の特徴抽出手段(18)と、 前記マニピュレータ(14)が把持した前記物体(1
    0)の位置及び姿勢を該マニピュレータ(14)の各関
    節角度から算出する位置姿勢算出手段(20)と、 前記マニピュレータ(14)が把持する前記物体(1
    0)の形状的特徴を前記各センサ(12)の認識出力か
    ら抽出する第2の特徴抽出手段(22)と、 前記第1の特徴抽出手段(18)が抽出した特徴と前記
    位置姿勢算出手段(20)が算出した位置及び姿勢との
    関係を学習し、該学習内容と前記第2の特徴抽出手段
    (22)が抽出した特徴とから前記マニピュレータ(1
    4)が把持する前記物体(10)の位置及び姿勢を求め
    るニューラルネットワーク手段(24)と、 前記ニューラルネットワーク手段(24)が求めた位置
    及び姿勢で前記物体(10)が把持される角度に前記マ
    ニピュレータ(14)の各関節を制御する関節制御手段
    (26)と、 を含む、 ことを特徴とした三次元物体把持システム。
JP5230048A 1993-09-16 1993-09-16 三次元物体把持システム Withdrawn JPH0780790A (ja)

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Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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