JPH077922Y2 - 生体用電極 - Google Patents
生体用電極Info
- Publication number
- JPH077922Y2 JPH077922Y2 JP1987051220U JP5122087U JPH077922Y2 JP H077922 Y2 JPH077922 Y2 JP H077922Y2 JP 1987051220 U JP1987051220 U JP 1987051220U JP 5122087 U JP5122087 U JP 5122087U JP H077922 Y2 JPH077922 Y2 JP H077922Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- living body
- biomedical electrode
- base material
- biomedical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は生体から微弱電圧を導出するために用いられる
生体用電極に係わり、特に生体へ密着し易く、廉価に製
作できる生体用電極に関するものである。
生体用電極に係わり、特に生体へ密着し易く、廉価に製
作できる生体用電極に関するものである。
周知のように生体に発生する生体電気は、心臓脳、筋肉
などの活動によって誘起されている。
などの活動によって誘起されている。
特に心臓に発生した生体電気は、生体の皮膚面に誘導さ
れた微弱電圧を外部の心電計で記録し、心臓の異常を診
断している。そしてこの心電計は入力部を生体と電気的
に結合させるために生体の皮膚の表面に生体用電極を密
着しなければならない。
れた微弱電圧を外部の心電計で記録し、心臓の異常を診
断している。そしてこの心電計は入力部を生体と電気的
に結合させるために生体の皮膚の表面に生体用電極を密
着しなければならない。
この皮膚の表面に密着される従来の電極を、第６図、第
７図に従って説明すると、図中１は生体用電極である。
７図に従って説明すると、図中１は生体用電極である。
この生体用電極１は略円盤状の貼着基材２を有してい
る。この貼着基材２は第８図に示されるように生体用電
極１を生体の皮膚面Ｍに密着させるために第７図に示さ
れるようにその表面2aに粘着性を帯びさせているもので
あるとともに、その中央部が切欠されて開口３が形成さ
れている。
る。この貼着基材２は第８図に示されるように生体用電
極１を生体の皮膚面Ｍに密着させるために第７図に示さ
れるようにその表面2aに粘着性を帯びさせているもので
あるとともに、その中央部が切欠されて開口３が形成さ
れている。
この貼着基材２の上面側（表面側）には、第６図に示さ
れるようにリード線接続ホック４が接合され、前記開口
３を閉塞している。このリード線接続ホック４は上面側
にリード線接合部4aが突設し、下面側には第７図に示さ
れるようにAg−Agcl製の板状の電極部５が接続されてい
る。この突設したリード線結合部4aには、第８図に示さ
れるようにリード線６が接続されているリード線接続体
７が連結され、リード線６の他端は心電計（図示せず）
に接続されている。
れるようにリード線接続ホック４が接合され、前記開口
３を閉塞している。このリード線接続ホック４は上面側
にリード線接合部4aが突設し、下面側には第７図に示さ
れるようにAg−Agcl製の板状の電極部５が接続されてい
る。この突設したリード線結合部4aには、第８図に示さ
れるようにリード線６が接続されているリード線接続体
７が連結され、リード線６の他端は心電計（図示せず）
に接続されている。
以上のような構成の生体用電極１を利用して心電図を記
録するには、先ず第８図に示されるように生体用電極１
の貼着基材２を生体の皮膚面Ｍに接着し、続いてリード
線接続体７の嵌合凹溝7aを、生体用電極１のリード線接
続ホック４に突設されているリード線結合部4aに嵌合す
ることにより、リード線接続体７を生体用電極１に連結
して、電極部５から導出される微弱電圧をリード線６を
介して心電図（図示せず）に記録する。又は予め生体用
電極１のリード線接続ホック４に突設されているリード
結合部4aに、リード線接続体７の嵌合凹溝7aを嵌合し
て、リード線接続体７が連結された生体用電極１を、生
体の皮膚面Ｍに密着して心電図を記録してもよいもので
ある。
録するには、先ず第８図に示されるように生体用電極１
の貼着基材２を生体の皮膚面Ｍに接着し、続いてリード
線接続体７の嵌合凹溝7aを、生体用電極１のリード線接
続ホック４に突設されているリード線結合部4aに嵌合す
ることにより、リード線接続体７を生体用電極１に連結
して、電極部５から導出される微弱電圧をリード線６を
介して心電図（図示せず）に記録する。又は予め生体用
電極１のリード線接続ホック４に突設されているリード
結合部4aに、リード線接続体７の嵌合凹溝7aを嵌合し
て、リード線接続体７が連結された生体用電極１を、生
体の皮膚面Ｍに密着して心電図を記録してもよいもので
ある。
ところでこのようにしていずれの方法でも心電図の測定
が可能であるが、このような生体用電極１は殆どの場合
一回の測定で廃棄処分にしている。しかしながら生体用
電極１の電極部５は前記したようにAg−Agclのような高
価な金属を使用しておる。また直接生体から微弱電圧を
導出する電極部５とこの電極部５で導出した電圧を心電
計に導くリード線接続体及びリード線（即ち回路部）と
は別々の部品であるため組立て工程が複雑になり製作費
が高価になるという問題点があった。
が可能であるが、このような生体用電極１は殆どの場合
一回の測定で廃棄処分にしている。しかしながら生体用
電極１の電極部５は前記したようにAg−Agclのような高
価な金属を使用しておる。また直接生体から微弱電圧を
導出する電極部５とこの電極部５で導出した電圧を心電
計に導くリード線接続体及びリード線（即ち回路部）と
は別々の部品であるため組立て工程が複雑になり製作費
が高価になるという問題点があった。
そのため実開昭59−26604号公報に記載されているよう
に、基盤に電極部、コネクター部、リード部等を印刷し
た生体用電極も開発されている。
に、基盤に電極部、コネクター部、リード部等を印刷し
た生体用電極も開発されている。
しかしながら、この実開昭59−26604号の考案の基板は
ポリアミド系の合成樹脂にて形成されているので、冷た
い感じがして皮膚への感触が悪く、また馴染みが悪いと
いう欠点があり、より廉価で皮膚へ馴染み易い生体用電
極の開発が待たれていた。
ポリアミド系の合成樹脂にて形成されているので、冷た
い感じがして皮膚への感触が悪く、また馴染みが悪いと
いう欠点があり、より廉価で皮膚へ馴染み易い生体用電
極の開発が待たれていた。
さらに生体用電極１は、重病患者のような場合には、背
中にも貼着しなければならないので、横臥状態の重病患
者は背中に生体用電極１が当たり、不快感を与えるとと
もに従来使用されている生体用電極は生体にフィットし
ないという欠点もあった。
中にも貼着しなければならないので、横臥状態の重病患
者は背中に生体用電極１が当たり、不快感を与えるとと
もに従来使用されている生体用電極は生体にフィットし
ないという欠点もあった。
そこでこの考案は、以上の問題点に着目してなされたも
のであって 編物状の繊維製の貼着基材に液状の導電性物質を印刷含
浸させることにより形成した電極部と回路部とを少くと
も備え、前記回路部は前記電極部に接続するとともに、
絶縁性のある粘着剤を塗布して生体に密着できるように
した、生体用電極という手段を提供して、上記問題点を
解決することを目的とするものである。
のであって 編物状の繊維製の貼着基材に液状の導電性物質を印刷含
浸させることにより形成した電極部と回路部とを少くと
も備え、前記回路部は前記電極部に接続するとともに、
絶縁性のある粘着剤を塗布して生体に密着できるように
した、生体用電極という手段を提供して、上記問題点を
解決することを目的とするものである。
以上の構成において、生体用電極の電極部を生体の皮膚
面に接するとともに、貼着基材の貼着剤を生体の皮膚面
に接すると、生体内の微弱電圧は電極部から導出されて
回路部から心電計へ導かれ、心電図が記録される。
面に接するとともに、貼着基材の貼着剤を生体の皮膚面
に接すると、生体内の微弱電圧は電極部から導出されて
回路部から心電計へ導かれ、心電図が記録される。
以下図面に従って本考案の構成が実際上どのように具体
化されるかをその作用とともに説明する。
化されるかをその作用とともに説明する。
第１図は本考案の一実施例に従う生体用電極の斜視図、
第２図は第１図の生体用電極の断面図であって、図中10
は生体用電極である。
第２図は第１図の生体用電極の断面図であって、図中10
は生体用電極である。
この生体用電極は貼着基材11を有している。この貼着基
材11は編物状をなし、繊維を使用している。12はクリー
ム等を介して生体から微弱電圧を導出させるための電極
部である。
材11は編物状をなし、繊維を使用している。12はクリー
ム等を介して生体から微弱電圧を導出させるための電極
部である。
この電極部12は、銀又は銀と塩化銀の混合、銀と導電性
黒鉛の混合、或は黒鉛を、導電性の金属粉とし、これを
樹脂と溶剤で混合してペースト又はインク状即ち液状と
した導電性物質である導電性インクを前記貼着基材11に
印刷又は含浸させて密着させる。
黒鉛の混合、或は黒鉛を、導電性の金属粉とし、これを
樹脂と溶剤で混合してペースト又はインク状即ち液状と
した導電性物質である導電性インクを前記貼着基材11に
印刷又は含浸させて密着させる。
ここで導電性インクが印刷又は含浸される貼着基材11は
第３図に示されるように編物状物質であるので、多孔性
であり、そのため導電性インクの密着性が良好であり、
また電気抵抗値も低いものである。
第３図に示されるように編物状物質であるので、多孔性
であり、そのため導電性インクの密着性が良好であり、
また電気抵抗値も低いものである。
この導電性インクを貼着基材11に印刷又が含浸させて電
極部12を形成すると同時に、導電性インクを貼着基材11
に線状に印刷又は含浸させて回路部13を第１図、第２
図、第４図に示されるように形成する。この回路部13は
その一端は電極部12に接続するとともに、その他端はコ
ネクター（図示せず）を介して心電図（図示せず）に連
結している。
極部12を形成すると同時に、導電性インクを貼着基材11
に線状に印刷又は含浸させて回路部13を第１図、第２
図、第４図に示されるように形成する。この回路部13は
その一端は電極部12に接続するとともに、その他端はコ
ネクター（図示せず）を介して心電図（図示せず）に連
結している。
このように貼着基材11へ単に導電性インクを印刷、含浸
させるのみで、電極部も回路部も同時に一体化して形成
できるとともに、その結果電極部は別個に製作すること
がないので、生体用電極を廉価に製造できるものであ
る。
させるのみで、電極部も回路部も同時に一体化して形成
できるとともに、その結果電極部は別個に製作すること
がないので、生体用電極を廉価に製造できるものであ
る。
14は前記回路部13を絶縁する絶縁剤で、15は貼着基材11
を、第５図に示されるように生体の皮膚面Ｍへ貼着する
ための粘着剤である。
を、第５図に示されるように生体の皮膚面Ｍへ貼着する
ための粘着剤である。
次に以上の構成の生体用電極10の使用法を説明すると、
生体用電極10を第５図に示すようにその電極部12をクリ
ーム等を介して生体の皮膚面Ｍに接し、貼着基材11の粘
着剤15を皮膚面Ｍに貼着すると、生体内の微弱電圧は電
極部12から導出されて回路部13により心電図（図示せ
ず）へ導かれ心電図を記録することができる。
生体用電極10を第５図に示すようにその電極部12をクリ
ーム等を介して生体の皮膚面Ｍに接し、貼着基材11の粘
着剤15を皮膚面Ｍに貼着すると、生体内の微弱電圧は電
極部12から導出されて回路部13により心電図（図示せ
ず）へ導かれ心電図を記録することができる。
以上本考案によれば、編物状の繊維性の貼着基材に液状
の導電性物質を印刷含浸させることにより、電極部及び
回路部が形成できるので、生体用電極が廉価で製作でき
る。
の導電性物質を印刷含浸させることにより、電極部及び
回路部が形成できるので、生体用電極が廉価で製作でき
る。
また液状の導電物質を印刷含浸させて電極部と回路部を
一体的に形成することができるので、組立て工程が能率
よくなるとともに、電気的特性が安定した電極が得られ
る。
一体的に形成することができるので、組立て工程が能率
よくなるとともに、電気的特性が安定した電極が得られ
る。
さらに貼着基材として編物状の繊維性物質を使用してい
るので、液状の導電性物質が含浸し易く皮膚に対するフ
ィット性が良好である。
るので、液状の導電性物質が含浸し易く皮膚に対するフ
ィット性が良好である。
その上生体用電極は生体に密着させるものであるので、
貼着基材として柔軟性の編物状の繊維物質を使用してい
るので、皮膚面に馴染み易く、そのため皮膚面を保護す
ることができる。
貼着基材として柔軟性の編物状の繊維物質を使用してい
るので、皮膚面に馴染み易く、そのため皮膚面を保護す
ることができる。
加えて生体用電極は柔軟な皮膚面に馴染ませるため、皮
膚面に接する生体用電極の基板面を皮膚面に対して柔軟
に変形させる必要があり、基板の貼着基材として編物状
の繊維物質を使用しているので、前記皮膚面の変形の
際、印刷された電極やリード線が基板から脱落し易くな
るのを防ぐことができる等の効果がある。
膚面に接する生体用電極の基板面を皮膚面に対して柔軟
に変形させる必要があり、基板の貼着基材として編物状
の繊維物質を使用しているので、前記皮膚面の変形の
際、印刷された電極やリード線が基板から脱落し易くな
るのを防ぐことができる等の効果がある。
第１図は本考案の一実施例である生体用電極の斜視図、
第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は編物状の繊
維製の貼着基材の斜視図、第４図は第１図の平面図、第
５図は本考案の生体用電極の使用説明図、第６図、第７
図、第８図は従来の生体用電極の説明図である。 10……生体用電極、11……編物状の繊維製貼着基材、12
……電極部、13……回路部、14……絶縁剤、15……貼着
剤。
第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は編物状の繊
維製の貼着基材の斜視図、第４図は第１図の平面図、第
５図は本考案の生体用電極の使用説明図、第６図、第７
図、第８図は従来の生体用電極の説明図である。 10……生体用電極、11……編物状の繊維製貼着基材、12
……電極部、13……回路部、14……絶縁剤、15……貼着
剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長田 宗一 東京都文京区本郷２丁目35番８号 フクダ 電子本郷事業所内 (72)考案者 清水 忠治 東京都文京区本郷２丁目35番８号 フクダ 電子本郷事業所内 (72)考案者 市田 信七 東京都千代田区内神田３−４−８ （高文 ビル） 大同産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−53264（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−26604（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】編物状の繊維製の貼着基材に液状の導電性
物質を印刷含浸させることにより形成した電極部と回路
部とを少くとも備え、前記回路部は前記電極部に接続す
るとともに、絶縁性のある粘着剤を塗布して生体に密着
できるようにしたことを特徴とする、生体用電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987051220U JPH077922Y2 (ja) | 1987-04-04 | 1987-04-04 | 生体用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987051220U JPH077922Y2 (ja) | 1987-04-04 | 1987-04-04 | 生体用電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63158309U JPS63158309U (ja) | 1988-10-17 |
| JPH077922Y2 true JPH077922Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=30875279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987051220U Expired - Lifetime JPH077922Y2 (ja) | 1987-04-04 | 1987-04-04 | 生体用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH077922Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105939659B (zh) * | 2014-01-28 | 2020-10-09 | 日本电信电话株式会社 | 电极元件及装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5453264A (en) * | 1977-10-04 | 1979-04-26 | Suwa Seikosha Kk | Bilateral printed board |
| JPS5926604U (ja) * | 1982-08-12 | 1984-02-18 | セノ−株式会社 | 生体用電極 |
-
1987
- 1987-04-04 JP JP1987051220U patent/JPH077922Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63158309U (ja) | 1988-10-17 |
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