JPH077759U - 泡吐出装置 - Google Patents

泡吐出装置

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JPH077759U
JPH077759U JP3941793U JP3941793U JPH077759U JP H077759 U JPH077759 U JP H077759U JP 3941793 U JP3941793 U JP 3941793U JP 3941793 U JP3941793 U JP 3941793U JP H077759 U JPH077759 U JP H077759U
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liquid
discharge port
nozzle
foam
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潔 竹内
神 赤坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 泡吐出装置において、簡素な構成により、か
つ格別の手動操作を伴うことなく、泡生成のための多孔
体の目詰まりを防止し、更にノズル吐出口への吐出液の
付着残留を防止すること。 【構成】 加圧操作により容器11から吐出される液体
を多孔体(ネット32)に通して泡状とし、この泡状吐
出液をノズル18Aから吐出する泡吐出装置10におい
て、ノズル18Aの吐出口18Cに、自己閉鎖力により
該吐出口18Cを閉鎖し、吐出液の吐出圧力により該吐
出口18Cを開く舌片状可撓弁34を設けてなるもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は洗剤等の泡吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、泡吐出装置として、実公昭57-23027号公報に記載の如く、加圧操作によ り容器から吐出される液体を多孔体に通して泡状とし、この泡状吐出液をノズル から吐出するものがある。
【0003】 ところが、この泡吐出装置では、泡状吐出液の吐出操作を繰り返すにつれ、多 孔体に付着累積した吐出液が外気に触れて結晶化或いは固化し、多孔体の目詰ま りを生じて使用不能になる。また、ノズルの吐出口に付着残留した吐出液も外気 に触れて結晶化或いは固化し、これが泡状吐出液の吐出経路を無秩序に遮り、吐 出方向の一定化を損ない、最悪の場合には吐出口に詰まりを生じて使用不能に至 る。
【0004】 尚、実公昭57-23027号公報では、ノズルの吐出口にノズルキャップを手動にて 着脱可能とし、不使用時には該吐出口をノズルキャップにて閉鎖するようになっ ており、これによりノズル内への外気の侵入を防止し、多孔体における付着累積 液の結晶化或いは固化による多孔体の目詰まり防止を図ることを可能としている 。また、吐出口へのノズルキャップの装着により、吐出口に付着残留する吐出液 を擦り切り、吐出口での付着残留液の結晶化或いは固化による吐出方向の乱れ防 止を図ることを可能としている。
【0005】 また、実開昭64-44064号公報、或いは実開昭59-31459号公報では、泡状ではな い霧状或いは棒状液体の吐出装置において、ノズルの吐出口における液体残留を 防止するため、ノズル内にノズル詰まり防止機構を内蔵し、不使用時にノズルの 吐出口を封止するものを開示している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、実公昭57-23027号公報に記載の泡吐出装置では、使用時と不使用 時に、ノズルキャップを吐出口に着脱するための手動操作を必要とする。
【0007】 また、実開昭64-44064号公報、或いは実開昭59-31459号公報のそれぞれに記載 の技術を、泡吐出装置に転用することも考えられるが、この場合には、ノズル内 に複雑なノズル詰まり防止機構を内蔵するものとなり、構造複雑になる。
【0008】 本考案は、泡吐出装置において、簡素な構成により、かつ格別の手動操作を伴 うことなく、泡生成のための多孔体の目詰まりを防止し、更にノズル吐出口への 吐出液の付着残留を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案は、加圧操作により容器から吐出される液体を多孔体 に通して泡状とし、この泡状吐出液をノズルから吐出する泡吐出装置において、 ノズルの吐出口に、自己閉鎖力により該吐出口を閉鎖し、吐出液の吐出圧力によ り該吐出口を開く舌片状可撓弁を設けてなるようにしたものである。
【0010】 請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の本考案において更に、前記舌片 状可撓弁が、該可撓弁の開閉動作時に、該可撓弁の外縁部にて該吐出口の内縁部 を擦過し得るように該吐出口の内縁部内に納められて設置されるようにしたもの である。
【0011】 請求項3に記載の本考案は、請求項1に記載の本考案において更に、前記舌片 状可撓弁が、一端閉塞筒状体の閉塞端面部で該筒状体の内周部に沿って設けられ る切込スリットによって囲み形成されてなり、該筒状体を該ノズルの該吐出口回 りに嵌着した状態下で、該筒状体の該切込スリットに該ノズルの吐出口の端面部 を嵌合し、該可撓弁の外縁部を該吐出口の内縁部に密接せしめてなるようにした ものである。
【0012】
【作用】
請求項1に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 泡状吐出液の吐出時には、加圧操作を行なうと、泡状吐出液の吐出圧力より 舌片状可撓弁が開かれ、泡状吐出液が外部に吐出される。そして、加圧操作が停 止され、泡状吐出液の吐出圧力が消失すると、舌片状可撓弁が自己閉鎖力によっ て閉じる。即ち、不使用時には、ノズルの吐出口が可撓弁の自己閉鎖力によって 自然に閉鎖される結果、ノズル内への外気の侵入が阻止され、多孔体における付 着累積液の結晶化或いは固化による多孔体の目詰まりが防止される。また、可撓 弁の自己閉鎖する動作がノズルの吐出口回りに付着残存する吐出液を拭い取るも のとなるから、吐出口回りへの吐出液の付着残留を防止する。
【0013】 このとき、可撓弁は、ノズルの吐出口に単純形状の舌片を設けることのみにて 構成され、構成は極めて簡素である。即ち、泡吐出装置において、簡素な構成に より、かつ格別の手動操作を伴うことなく、泡生成のための多孔体の目詰まりを 防止し、更にノズル吐出口への吐出液の付着残留を防止することができる。
【0014】 請求項2に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 可撓弁がその外縁部にて吐出口の内縁部を擦過し得るように該吐出口の内縁 部内に納められて設置されるものとすることにより、泡状吐出液の吐出停止時に 、吐出口に付着する液を可撓弁の外縁部にて必ず確実に擦り切り除去できる。然 も、可撓弁は、吐出口の外方から内方への上記擦り切り動作により、吐出口に付 着する液を余すところなくノズル内に戻すものとなる。従って、吐出口での吐出 液の付着残留をなくし、その残留液の結晶化或いは固化による吐出方向の乱れ発 生、吐出口の詰まり発生を確実に防止できる。
【0015】 請求項3に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 可撓弁を、一端閉塞筒状体の閉塞端面部に、切込スリットにて囲み形成し、 該筒状体をノズルの吐出口回りに嵌着する状態下で、筒状体の切込スリットにノ ズルの吐出口端面部を嵌合し、可撓弁の外縁部を吐出口の内縁部に密接すること により、上記、のための可撓弁そのものの構造と、その取付構造をより簡素 にできる。
【0016】
【実施例】
図1はポンプ式泡吐出装置の作動前状態を示す模式図、図2はポンプ式泡吐出 装置の泡吐出状態を示す模式図、図3はポンプ式泡吐出装置の泡吐出終了状態を 示す模式図、図4は可撓弁の一例を示す模式図、図5は可撓弁のノズル吐出口へ の装着状態を示す模式図、図6はスクイズ式泡吐出装置の作動前状態を示す模式 図、図7はスクイズ式泡吐出装置の泡吐出状態を示す模式図、図8はスクイズ式 泡吐出装置の泡吐出終了状態を示す模式図である。
【0017】 (第1実施例)(図1、図2、図3、図4、図5) ポンプ式泡吐出装置10は、図1、図2、図3に示す如く、液体Lを収容して なる容器11に手動ポンプ12を装着している。
【0018】 手動ポンプ12は、シリンダ13、空気用ピストン14、液用ピストン15、 ピストンロッド16、ディップチューブ17、ノズルヘッド18を有して構成さ れている。
【0019】 シリンダ13は、容器11の開口部11Aから容器11内に装入され、容器1 1の開口部11A回りに螺着されるベースキャップ21により、パッキン22を 介して容器11に固定される。シリンダ13は、大径の空気槽13Aと小径の液 槽13Bとを備える。液槽13Bの下端部にはディップチューブ17が接続され 、ディップチューブ17は容器11の底部にまで延在して、液槽13Bへの液体 導入管を構成する。液槽13Bの下端部よりには、ディップチューブ17から液 槽13Bへの液体の流入を許し、その逆方向への流れを阻止するボール弁23が 配設されている。
【0020】 空気用ピストン14は、シリンダ13の空気槽13Aに液密状態で上下に往復 動可能に装填されている。空気用ピストン14には、空気槽13Aへの空気の流 入を許し、その逆方向への流れを阻止するボール弁24が配設されている。この とき、シリンダ13の上端部にはロックキャップ25が係着され、これによって 空気用ピストン14の上昇端位置を規制可能としている。空気用ピストン14の 首部14Aはロックキャップ25の中央部を貫通して上方に延在している。この 首部14Aは中空状であり、これによって空気槽13Aに連なる空気通路13C を形成している。
【0021】 液用ピストン15は、筒状ピストンロッド16の下端部に嵌着され、シリンダ 13の液槽13Bに液密状態で上下に往復動可能に装填されている。液槽13B の下部にはシーリングプラグ26が立設され、このシーリングプラグ26と液用 ピストン15との間にスプリング27が介装されている。スプリング27は液用 ピストン15及びピストンロッド16を上昇端位置に向けて弾発する。このとき 、ピストンロッド16の上端部は、空気用ピストン14の首部14A内に冠挿さ れ、かつピストンロッド16の上端面を首部14Aの内径段差部に衝合せしめる ことにて、ピストンロッド16の上昇端位置を規制可能としている。液用ピスト ン15とピストンロッド16はともに中空状であり、これによって液槽13Bに 連なる液通路13Dを形成している。ピストンロッド16の上端部には、液通路 13Dからの液体の流出を許し、その逆方向への流れを阻止するボール弁28が 配設されている。
【0022】 尚、空気用ピストン14における首部14Aの上端部寄りには、空気通路13 Cから流出する空気Aと液通路13Dから流出する液体Lとを混合して泡状液体 を生成する混合室29が形成されている。
【0023】 ノズルヘッド18は、空気用ピストン14における首部14Aの上端部に嵌着 され、混合室29に連なる吐出通路18Bをそのノズル18Aに備える。そして 、ノズルヘッド18と首部14Aとの接続境界部には、ネットホルダ31が挟着 され、ネットホルダ31の上下両端面には、吐出通路18Bを横切る上下2枚の ネット32、32(多孔体)が設置されている。ネット32、32は、混合室2 9で生成せしめられた泡状液体を均質化する。
【0024】 尚、ノズルヘッド18の頂部にはアクセサリーキャップ33が嵌着され、この 部分が押動操作部になっている。即ち、ノズルヘッド18の押動操作により、(a ) 空気用ピストン14は直接的に空気槽13A内を下動され、(b) 液用ピストン 15及びピストンロッド16は空気用ピストン14の下動に連動して液槽13B 内を下動する。そして、ノズルヘッド18の押動操作解除により、(a) 液用ピス トン15及びピストンロッド16はスプリング27のばね力により液槽13B内 を上動され、(b) 空気用ピストン14は液用ピストン15及びピストンロッド1 6の上動に連動して空気槽13A内を上動する。
【0025】 然るに、泡吐出装置10にあっては、ノズルヘッド18におけるノズル18A の吐出口18Cに、ラバー、エラストマー等の可撓性材料から構成される舌片状 可撓弁34を設けている。可撓弁34は、自己閉鎖力により吐出口18Cを閉鎖 し、吐出液の吐出圧力により吐出口18Cを開く。また、可撓弁34は、その開 閉動作時に、その外縁部34Aにて吐出口18Cの内縁部18Dを擦過し得るよ うに吐出口18Cの内縁部18D内に納められて設置される。
【0026】 可撓弁34は、具体的には、図4、図5に示す如く構成される。即ち、可撓弁 34は、一端閉塞筒状体35の斜め状(筒軸に対し前傾)閉塞端面部35Aで該 筒状体35の内周部35Bに沿って設けられるU字状切込スリット35Cによっ て囲み形成される。そして、筒状体35をノズル18Aの吐出口18C回りに嵌 着した状態下で、筒状体35の切込スリット35Cに該ノズル18Aの吐出口端 面部18Eを嵌合し、該可撓弁34の外縁部34Aを吐出口18Cの内縁部18 Dに密接(摺接可能状態)せしめる。図4は筒状体35とノズル18Aとを示す 模式図であり、(A)は自己閉鎖状態(泡吐出停止状態)、(B)は開き状態( 泡吐出状態)である。図5は筒状体35をノズル18Aの吐出口18C回りに嵌 着した状態を示す模式図であり、(A)は自己閉鎖状態(泡吐出停止状態)、( B)は開き状態(泡吐出状態)である。
【0027】 以下、泡吐出装置10の動作について説明する。 (A) 作動前状態(図1) スプリング27のばね力により、(a) 空気用ピストン14は空気槽13A内の 上昇端位置に停留して、空気槽13A及び空気通路13C内に空気Aを溜め、(b ) 液用ピストン15は、液槽13B内の上昇端位置に停留して、液槽13B及び 液通路13D内に液体Lを溜めている。
【0028】 (B) 泡吐出状態(図2) ノズルヘッド18を押すことにより、(a) 空気用ピストン14は空気槽13A 内を下動してこれを加圧し、ボール弁24を閉じて、空気Aを混合室29に送り 込む。同時に、(b) 液用ピストン15は液槽13B内を下動してこれを加圧し、 ボール弁23を閉じるとともにボール弁28を開いて、液体Dを混合室29に送 り込む。
【0029】 混合室29に送り込まれた空気Aと液体Lは混合されて発泡し、2枚のネット 32、32を通過する際にその発泡状態を均質化され、ノズル18Aの吐出通路 18Bに送り出される。
【0030】 このとき、舌片状可撓弁34は泡状吐出液の吐出圧力によりノズル18Aの吐 出口18Cを開くように外方に向けて開き変形し(図5(B))、吐出口18C から泡状吐出液を吐出する。
【0031】 (C) 泡吐出終了状態(図3) ノズルヘッド18の押動操作を解除すると、可撓弁34は自己閉鎖力により吐 出口18Cを閉じる。そして、スプリング27のばね力により、(a) 空気用ピス トン14は空気槽13A内を上動してボール弁24を開き、空気槽13Aに外部 空気を導入する。同時に、(b) 液用ピストン15及びピストンロッド16は液槽 13B、空気通路13C内を上動して、ボール弁28を閉じるとともにボール弁 23を開き、容器11内の液体Lをディップチューブ17から液槽13Bに導入 する。
【0032】 このとき、容器11内は負圧になるので、ロックキャップ25と空気用ピスト ン14の首部14Aとの隙間から、シリンダ13の上部側に設けてある空気口3 6を通って、外部空気を容器11内に導入し、容器11内の負圧を解除する。こ れにより、(A) に戻る。
【0033】 然るに、本実施例によれば、下記〜の作用がある。 泡状吐出液の吐出時には、加圧操作を行なうと、泡状吐出液の吐出圧力より 舌片状可撓弁34が開かれ、泡状吐出液が外部に吐出される。そして、加圧操作 が停止され、泡状吐出液の吐出圧力が消失すると、舌片状可撓弁34が自己閉鎖 力によって閉じる。即ち、不使用時には、ノズル18Aの吐出口18Cが可撓弁 34の自己閉鎖力によって自然に閉鎖される結果、ノズル18A内への外気の侵 入が阻止され、多孔体(ネット32)における付着累積液の結晶化或いは固化に よる多孔体(ネット32)の目詰まりが防止される。また、可撓弁34の自己閉 鎖する動作がノズル18Aの吐出口18C回りに付着残存する吐出液を拭い取る ものとなるから、吐出口18C回りへの吐出液の付着残留を防止する。
【0034】 このとき、可撓弁34は、ノズル18Aの吐出口18Cに単純形状の舌片を設 けることのみにて構成され、構成は極めて簡素である。即ち、泡吐出装置10に おいて、簡素な構成により、かつ格別の手動操作を伴うことなく、泡生成のため の多孔体(ネット32)の目詰まりを防止し、更にノズル吐出口18Cへの吐出 液の付着残留を防止することができる。
【0035】 可撓弁34がその外縁部34Aにて吐出口18Cの内縁部18Dを擦過し得 るように該吐出口18Cの内縁部18D内に納められて設置されるものとするこ とにより、泡状吐出液の吐出停止時に、吐出口18Cに付着する液を可撓弁34 の外縁部34Aにて必ず確実に擦り切り除去できる。然も、可撓弁34は、吐出 口18Cの外方から内方への上記擦り切り動作により、吐出口18Cに付着する 液を余すところなくノズル18A内に戻すものとなる。従って、吐出口18Cで の吐出液の付着残留をなくし、その残留液の結晶化或いは固化による吐出方向の 乱れ発生、吐出口18Cの詰まり発生を確実に防止できる。
【0036】 可撓弁34を、一端閉塞筒状体35の閉塞端面部35Aに、切込スリット3 5Cにて囲み形成し、該筒状体35をノズル18Aの吐出口18C回りに嵌着す る状態下で、筒状体35の切込スリット35Cにノズル18Aの吐出口端面部1 8Eを嵌合し、可撓弁34の外縁部34Aを吐出口18Cの内縁部18Dに密接 することにより、上記、のための可撓弁34そのものの構造と、その取付構 造をより簡素にできる。
【0037】 尚、可撓弁34の材質としては、表面張力(濡れ性)が低く、液体洗剤等が付 着しても剥離し易い材料(例えばシリコンゴム、天然ゴム、プロピレンゴム等) を用いることにより、吐出液の付着、固化を抑制できる。
【0038】 (第2実施例)(図6、図7、図8) スクイズ式泡吐出装置40は、図6、図7、図8に示す如く、液体Lを絞り( スクイズ)変形可能容器41に収容している。
【0039】 泡吐出装置40は、キャップ42、混合器43、ディップチューブ44、ノズ ルヘッド45を有して構成されている。 キャップ42は、容器41の開口部41Aに螺着される。
【0040】 混合器43は、キャップ42の内面側に嵌着され、混合室43A、空気戻り通 路43Bを有している。混合室43Aの下部には空気通路51と液通路52とが 並設され、混合室43Aは空気通路51から流入する空気Aと液通路52から流 入する液体Lとを混合して泡状吐出液を生成する。空気通路51は常時開口され て、混合室43Aを容器41の上部空間に連通せしめている。液通路52にはデ ィップチューブ44が接続され、ディップチューブ44は容器41の底部にまで 延在して、混合室43Aへの液体導入管を構成している。また、液通路52には 、ディップチューブ44から混合器43への液体の流入を許し、その逆方向への 流れを阻止するボール弁53が配設されている。
【0041】 尚、空気戻り通路43Bは容器41の上部空間への外部空気の侵入を許し、そ の逆方向への流れを阻止するボール弁54を備えている。
【0042】 ノズルヘッド45は、キャップ42の上部に嵌着され、ノズル45Aに混合室 43Aに連なる吐出通路45Bを備えている。そして、混合器43における混合 室43Aの出側で、吐出通路45Bに連なる部分には、ネットホルダ55が嵌着 され、ネットホルダ55にはネット56(多孔体)が設置されている。ネット5 6は混合室43Aで生成せしめられた泡状吐出液を均質化する。
【0043】 然るに、泡吐出装置40にあっては、ノズルヘッド45におけるノズル45A の吐出口45Cに、ラバー、エラストマー等の可撓性材料から構成される舌片状 可撓弁57を設けている。可撓弁57は、自己閉鎖力により吐出口45Cを閉鎖 し、吐出液の吐出圧力により該吐出口45Cを開く。また、可撓弁57は、その 開閉操作時に、その外縁部57Aにて吐出口45Cの内縁部45Dを擦過し得る ように該吐出口45Cの内縁部45D内に納められて設置される。
【0044】 可撓弁57は、具体的には、図4、図5に示した前記可撓弁34と略同一であ る。可撓弁57が可撓弁34と異なる点は、35の閉塞端面部35Aを筒軸に対 し斜め状とせず直交状としたことのみにある。この構成により、可撓弁57は、 ノズル45Aの吐出口45Cを開くように吐出口45Cの外方に向けて開き変形 するばかりでなく、吐出口45Cの内方に向かう開き変形もできる。即ち、可撓 弁57は、泡吐出装置40の泡吐出終了時に、容器41内に生成する負圧を受け る状態で吐出口45Cの内方に向けて開き変形し、容器41内の負圧を解除する ために外部空気を導入することを可能とするのである。
【0045】 以下、泡吐出装置40の動作について説明する。 (A) 作動前状態(図6) 容器11は、非変形状態であり、混合器43の混合室43Aに連なる液通路5 2はボール弁53により閉じられ、この液通路52とディップチューブ44には 液体Lが充填維持されている。
【0046】 (B) 泡吐出状態(図7) 容器41を押す(絞る)と、ボール弁54が空気戻り通路43Bを閉じるとと もに、(a) 容器41の上部空間の空気Aが空気通路51から混合室43Aに送り 込まれ、同時に、(b) ボール弁53が液通路52を開いて、容器41内の液体L がディップチューブ44から混合室43Aに送り込まれる。
【0047】 混合室43Aに送り込まれた空気Aと液体Lは混合されて発泡し、ネット56 を通過する際にその発泡状態を均質化され、ノズル45Aの吐出通路45Bに送 り出される。
【0048】 このとき、可撓弁57は泡状吐出液の吐出圧力によりノズル45Aの吐出口4 5Cを開くように外方に向けて開き変形し(図7)、吐出口45Cから泡状吐出 液を吐出する。
【0049】 (C) 泡吐出終了状態(図8) 容器41を押す(絞る)ことを解除すると、容器41は自らの弾性力により元 に戻ろうとする。このとき、容器41内は負圧になるので、空気戻り通路43B のボール弁54が開き、この負圧を吐出通路45Bに及ぼす。これにより、可撓 弁57は容器41内の負圧力によりノズル45Aの吐出口45Cを開くように内 方に向けて開き変形し(図8)、吐出口45Cから吐出通路45B、空気戻り通 路43Bを通って容器41内に外部空気を導入し、容器41内の負圧を解除する 。ボール弁54は空気戻り通路43B内の下に下がり開き状態を維持するので、 容器41の変形解除はスムースである。
【0050】 このとき、ボール弁53は下に下がり、液通路52を閉じるので、液通路52 とディップチューブ44内での液面低下はなく、液通路52とディップチューブ 44には液体Lが充填維持される。これにより、(A) に戻る。
【0051】 然るに、本実施例によれば、前記第1実施例における〜の作用と実質的に 同一の作用がある。
【0052】 以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの 実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等 があっても本考案に含まれる。例えば、泡生成のための多孔体は、メッシュに限 らず、スポンジ等の多孔性物質からなるものであっても良い。
【0053】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、泡吐出装置において、簡素な構成により、かつ 格別の手動操作を伴うことなく、泡生成のための多孔体の目詰まりを防止し、更 にノズル吐出口への吐出液の付着残留を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はポンプ式泡吐出装置の作動前状態を示す
模式図である。
【図2】図2はポンプ式泡吐出装置の泡吐出状態を示す
模式図である。
【図3】図3はポンプ式泡吐出装置の泡吐出終了状態を
示す模式図である。
【図4】図4は可撓弁の一例を示す模式図である。
【図5】図5は可撓弁のノズル吐出口への装着状態を示
す模式図である。
【図6】図6はスクイズ式泡吐出装置の作動前状態を示
す模式図である。
【図7】図7はスクイズ式泡吐出装置の泡吐出状態を示
す模式図である。
【図8】図8はスクイズ式泡吐出装置の泡吐出終了状態
を示す模式図である。
【符号の説明】
10 泡吐出装置 11 容器 18 ノズルヘッド 18A ノズル 18B 吐出通路 18C 吐出口 18D 内縁部 18E 吐出口端面部 32 ネット(多孔体) 34 舌片状可撓弁 34A 外縁部 35 筒状体 35A 閉塞端面部 35B 内周部 35C 切込スリット 40 泡吐出装置 41 容器 45 ノズルヘッド 45A ノズル 45B 吐出通路 45C 吐出口 45D 内縁部 56 ネット(多孔体) 57 可撓弁 57A 外縁部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧操作により容器から吐出される液体
    を多孔体に通して泡状とし、この泡状吐出液をノズルか
    ら吐出する泡吐出装置において、 ノズルの吐出口に、自己閉鎖力により該吐出口を閉鎖
    し、吐出液の吐出圧力により該吐出口を開く舌片状可撓
    弁を設けてなることを特徴とする泡吐出装置。
  2. 【請求項2】 前記舌片状可撓弁が、該可撓弁の開閉動
    作時に、該可撓弁の外縁部にて該吐出口の内縁部を擦過
    し得るように該吐出口の内縁部内に納められて設置され
    る請求項1記載の泡吐出装置。
  3. 【請求項3】 前記舌片状可撓弁が、一端閉塞筒状体の
    閉塞端面部で該筒状体の内周部に沿って設けられる切込
    スリットによって囲み形成されてなり、 該筒状体を該ノズルの該吐出口回りに嵌着した状態下
    で、該筒状体の該切込スリットに該ノズルの吐出口の端
    面部を嵌合し、該可撓弁の外縁部を該吐出口の内縁部に
    密接せしめてなる請求項1記載の泡吐出装置。
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