JPH0777321A - 焼却装置 - Google Patents
焼却装置Info
- Publication number
- JPH0777321A JPH0777321A JP5171005A JP17100593A JPH0777321A JP H0777321 A JPH0777321 A JP H0777321A JP 5171005 A JP5171005 A JP 5171005A JP 17100593 A JP17100593 A JP 17100593A JP H0777321 A JPH0777321 A JP H0777321A
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- JP
- Japan
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- chamber
- water
- separation device
- cooling
- exhaust gas
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- Pending
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Chimneys And Flues (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的]高分子廃棄物等の焼却にあたって、排気をきれ
いにし、公害の発生の防止を図る焼却装置を提供する。 [構成]焼却装置Bは、燃焼炉1と、第1の溶出分離装
置2と、固形物分離装置3と、冷却装置4と、第2の溶
出分離装置5とを備えている。燃焼炉1は燃焼室10内
を冷却する冷却水ジャケット13が設けてある。冷却水
ジャケット13内には燃焼室10内に空気を送る空気吹
出口140を有する空気供給管14、14aが設けてあ
る。溶出分離装置2の内部は邪魔板21で散水室20と
通気道22に分割されている。散水室20の底部には水
が溜めてあり天井部には散水装置23が設けてある。固
形物分離装置3は吸気室31とサイクロン32を備えて
いる。冷却装置4の内部には通気管44、45を貫通さ
せた冷却水ジャケット40が設けてある。溶出分離装置
5の内部は邪魔板51で通気道52と排気室50に分割
されている。排気室50の底部には水が溜めてあり上部
には排気煙突53が設けてある。
いにし、公害の発生の防止を図る焼却装置を提供する。 [構成]焼却装置Bは、燃焼炉1と、第1の溶出分離装
置2と、固形物分離装置3と、冷却装置4と、第2の溶
出分離装置5とを備えている。燃焼炉1は燃焼室10内
を冷却する冷却水ジャケット13が設けてある。冷却水
ジャケット13内には燃焼室10内に空気を送る空気吹
出口140を有する空気供給管14、14aが設けてあ
る。溶出分離装置2の内部は邪魔板21で散水室20と
通気道22に分割されている。散水室20の底部には水
が溜めてあり天井部には散水装置23が設けてある。固
形物分離装置3は吸気室31とサイクロン32を備えて
いる。冷却装置4の内部には通気管44、45を貫通さ
せた冷却水ジャケット40が設けてある。溶出分離装置
5の内部は邪魔板51で通気道52と排気室50に分割
されている。排気室50の底部には水が溜めてあり上部
には排気煙突53が設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴミ、特に高分子廃棄
物等を焼却するにあたって、いわゆる公害の発生の防止
を図った焼却装置に関するものである。
物等を焼却するにあたって、いわゆる公害の発生の防止
を図った焼却装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題点】タイヤ、プラスチック等の高
分子廃棄物の焼却は、高カロリー型の焼却装置で行われ
ていた。しかし、従来の焼却装置においては、多量の窒
素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素等の有害物質が排出さ
れている。従って、廃棄物の大量焼却を行えば周辺地域
への様々な被害が予想されるために、大規模な施設の建
設も難しく、十分な処理ができなかった。
分子廃棄物の焼却は、高カロリー型の焼却装置で行われ
ていた。しかし、従来の焼却装置においては、多量の窒
素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素等の有害物質が排出さ
れている。従って、廃棄物の大量焼却を行えば周辺地域
への様々な被害が予想されるために、大規模な施設の建
設も難しく、十分な処理ができなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
は、空気供給手段を有する燃焼炉と、散水装置を備え、
燃焼炉から導入される熱排気を冷却し、熱排気中に含ま
れる水溶性成分を水中に溶かし出す溶出分離装置と、溶
出分離装置から排出された排気中に含まれる固形物を分
離する固形物分離装置と、固形物分離装置から排出され
た排気を冷却する冷却装置と、を備えてなる、焼却装置
である。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
は、空気供給手段を有する燃焼炉と、散水装置を備え、
燃焼炉から導入される熱排気を冷却し、熱排気中に含ま
れる水溶性成分を水中に溶かし出す溶出分離装置と、溶
出分離装置から排出された排気中に含まれる固形物を分
離する固形物分離装置と、固形物分離装置から排出され
た排気を冷却する冷却装置と、を備えてなる、焼却装置
である。
【0004】第2の手段は、燃焼炉には、処理物供給装
置と、燃焼残渣物排出装置とを備えた、第1の手段にか
かる焼却装置である。
置と、燃焼残渣物排出装置とを備えた、第1の手段にか
かる焼却装置である。
【0005】
【作用】処理物が燃やされるとき、燃焼炉内には空気供
給手段により十分な酸素が供給され、処理物はほぼ完全
燃焼する。燃焼炉内で発生する熱排気は溶出分離装置に
導入される。溶出分離装置内では散水装置による散水内
を排気が通過することにより、排気中の水溶性成分、例
えば塩化水素等が散水に溶け込む。排気は更に固形物分
離装置へ送られて固形物が分離され、冷却装置で冷却さ
れて大気中に放出される。燃焼炉に処理物供給装置と、
燃焼残渣物排出装置とを備えたものは、処理物の供給と
燃焼残渣物の排出作業の省力化が図れるので、大量処理
する場合に有用である。
給手段により十分な酸素が供給され、処理物はほぼ完全
燃焼する。燃焼炉内で発生する熱排気は溶出分離装置に
導入される。溶出分離装置内では散水装置による散水内
を排気が通過することにより、排気中の水溶性成分、例
えば塩化水素等が散水に溶け込む。排気は更に固形物分
離装置へ送られて固形物が分離され、冷却装置で冷却さ
れて大気中に放出される。燃焼炉に処理物供給装置と、
燃焼残渣物排出装置とを備えたものは、処理物の供給と
燃焼残渣物の排出作業の省力化が図れるので、大量処理
する場合に有用である。
【0006】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかる焼却装置の一実施
例を示す一部を切り欠いた概略正面図、図2は概略平面
図、図3は冷却装置の構造を示す説明図、図4は床部空
気吹き出し口の一部を断面した要部説明図、図5は壁部
空気吹き出し口の一部を断面した要部説明図である。符
号Bは焼却装置で、燃焼炉1と、第1の溶出分離装置2
と、固形物分離装置3と、冷却装置4と、第2の溶出分
離装置5とを備えている。
細に説明する。図1は本発明にかかる焼却装置の一実施
例を示す一部を切り欠いた概略正面図、図2は概略平面
図、図3は冷却装置の構造を示す説明図、図4は床部空
気吹き出し口の一部を断面した要部説明図、図5は壁部
空気吹き出し口の一部を断面した要部説明図である。符
号Bは焼却装置で、燃焼炉1と、第1の溶出分離装置2
と、固形物分離装置3と、冷却装置4と、第2の溶出分
離装置5とを備えている。
【0007】燃焼炉1は外筒11と内筒12からなるほ
ぼ二重円筒状に形成されており、内部には燃焼室10が
設けてある。燃焼炉1の底部と側部の外筒11と内筒1
2との間には冷却水が通水できる冷却水ジャケット13
が設けてある。冷却水ジャケット13への水の供給は燃
焼炉1上部に設けてある供給管131から行われ、下部
に設けてある排出管132から排出されて、冷却装置や
ポンプ等を介して循環される。なお、本実施例における
冷却水ジャケット13は各々互いに連通して設けてあ
る。
ぼ二重円筒状に形成されており、内部には燃焼室10が
設けてある。燃焼炉1の底部と側部の外筒11と内筒1
2との間には冷却水が通水できる冷却水ジャケット13
が設けてある。冷却水ジャケット13への水の供給は燃
焼炉1上部に設けてある供給管131から行われ、下部
に設けてある排出管132から排出されて、冷却装置や
ポンプ等を介して循環される。なお、本実施例における
冷却水ジャケット13は各々互いに連通して設けてあ
る。
【0008】燃焼炉1内底部には内底板121が設けて
あり、内底板121の下側には、空気供給手段である三
本の断面三角状の空気供給管14が平行に配設してあ
る。内底板121のうち各空気供給管14と対応する部
分には所要数の空気吹出口140が設けてある(図4参
照)。各空気供給管14は通気管141によって連通し
ており、通気管141には圧送ファンF1が設けてあ
る。これにより、空気は圧送ファンF1により圧送さ
れ、空気吹出口140から燃焼室10内へ送られる。
あり、内底板121の下側には、空気供給手段である三
本の断面三角状の空気供給管14が平行に配設してあ
る。内底板121のうち各空気供給管14と対応する部
分には所要数の空気吹出口140が設けてある(図4参
照)。各空気供給管14は通気管141によって連通し
ており、通気管141には圧送ファンF1が設けてあ
る。これにより、空気は圧送ファンF1により圧送さ
れ、空気吹出口140から燃焼室10内へ送られる。
【0009】なお、本実施例における空気供給管14の
各部の寸法は次の通りである。空気供給管14の断面形
状において、底部幅40mm、上下幅80mm、側壁の
内角20度(14度から60度の範囲で設定可能)であ
る。また、空気吹出口140の口径4mm、空気吹出口
140のピッチ200mmである。また、空気供給管1
4は断面形状において三角形状であり、内底板121と
の接合部の幅は小さくしてある。これにより、冷却水ジ
ャケット13により冷却できない部分の面積はごく僅か
であり、内底板121の熱変形等は起こりにくい。
各部の寸法は次の通りである。空気供給管14の断面形
状において、底部幅40mm、上下幅80mm、側壁の
内角20度(14度から60度の範囲で設定可能)であ
る。また、空気吹出口140の口径4mm、空気吹出口
140のピッチ200mmである。また、空気供給管1
4は断面形状において三角形状であり、内底板121と
の接合部の幅は小さくしてある。これにより、冷却水ジ
ャケット13により冷却できない部分の面積はごく僅か
であり、内底板121の熱変形等は起こりにくい。
【0010】内筒12の冷却水ジャケット13側には、
断面三角状の空気供給管14aが周方向に一定間隔で並
設してある。空気供給管14aの縦方向長さは燃焼室1
0の高さにほぼ対応して設定してある。内筒12の各空
気供給管14aと対応する部分には所要数の空気吹出口
140aが設けてある(図5参照)。各空気供給管14
aの上部は燃焼炉1の天井部に設けてある空気溜り管1
5に連通しており、空気溜り管15には圧送ファンF2
が設けてある。これにより、空気は圧送ファンF2によ
り圧送され、空気吹出口140aから燃焼室10内へ送
られる。
断面三角状の空気供給管14aが周方向に一定間隔で並
設してある。空気供給管14aの縦方向長さは燃焼室1
0の高さにほぼ対応して設定してある。内筒12の各空
気供給管14aと対応する部分には所要数の空気吹出口
140aが設けてある(図5参照)。各空気供給管14
aの上部は燃焼炉1の天井部に設けてある空気溜り管1
5に連通しており、空気溜り管15には圧送ファンF2
が設けてある。これにより、空気は圧送ファンF2によ
り圧送され、空気吹出口140aから燃焼室10内へ送
られる。
【0011】なお、本実施例における空気供給管14a
の各部の寸法は次の通りである。空気供給管14aの断
面形状において、底部幅40mm、上下幅80mm、側
壁の内角20度(14度から60度の範囲で設定可能)
である。また、空気吹出口140aの口径4mm、空気
吹出口140aのピッチ60mmである。また、上記空
気供給管14と同様の理由で内筒12の熱変形は起こり
にくい。
の各部の寸法は次の通りである。空気供給管14aの断
面形状において、底部幅40mm、上下幅80mm、側
壁の内角20度(14度から60度の範囲で設定可能)
である。また、空気吹出口140aの口径4mm、空気
吹出口140aのピッチ60mmである。また、上記空
気供給管14と同様の理由で内筒12の熱変形は起こり
にくい。
【0012】燃焼炉1の外壁の中段部には、燃焼室10
内へ通じる投入口16と開閉蓋160が設けてある。ま
た外壁の下段部には、同じく燃焼室10内へ通じる灰取
出口17と開閉蓋170が設けてある。なお符号18は
冷却水ジャケット13と連通して設けてある蒸気排出口
である。
内へ通じる投入口16と開閉蓋160が設けてある。ま
た外壁の下段部には、同じく燃焼室10内へ通じる灰取
出口17と開閉蓋170が設けてある。なお符号18は
冷却水ジャケット13と連通して設けてある蒸気排出口
である。
【0013】燃焼炉1の外壁上部には、燃焼室10内か
ら第1の溶出分離装置2内部へ通じる通気筒101が設
けてある。溶出分離装置2は箱状の中空体で内部は邪魔
板21を介して散水室20と通気道22に分割されてい
る。散水室20の天井部にはシャワー状に散水できる散
水装置23が設けてある。なお、散水により散水室20
の底部に溜った水は、オーバーフロー弁24により、水
面が邪魔板21下端部よりやや下方に位置するように維
持されている。これにより、散水室20から通気道22
への通気が円滑に行われる。
ら第1の溶出分離装置2内部へ通じる通気筒101が設
けてある。溶出分離装置2は箱状の中空体で内部は邪魔
板21を介して散水室20と通気道22に分割されてい
る。散水室20の天井部にはシャワー状に散水できる散
水装置23が設けてある。なお、散水により散水室20
の底部に溜った水は、オーバーフロー弁24により、水
面が邪魔板21下端部よりやや下方に位置するように維
持されている。これにより、散水室20から通気道22
への通気が円滑に行われる。
【0014】また、散水装置23から散水される水にカ
セイソーダ等を混合し、PH7程度に設定して塩化水素
等を中和できるようにしてもよい。これによれば溶出分
離装置2の内部の酸による腐食を防止できる。なお、2
5はドレンコックで、26は内部を清掃するための清掃
用窓である。
セイソーダ等を混合し、PH7程度に設定して塩化水素
等を中和できるようにしてもよい。これによれば溶出分
離装置2の内部の酸による腐食を防止できる。なお、2
5はドレンコックで、26は内部を清掃するための清掃
用窓である。
【0015】溶出分離装置2の上部には、固形物分離装
置3内へ通じる通気筒102が設けてある。固形物分離
装置3は吸気室31とサイクロン32を備えている。サ
イクロン32は下部が窄まった筒内部で排気を回流さ
せ、固形物を排気中から分離するものである。なお、3
3は分離した固形物を取り出す取出口である。
置3内へ通じる通気筒102が設けてある。固形物分離
装置3は吸気室31とサイクロン32を備えている。サ
イクロン32は下部が窄まった筒内部で排気を回流さ
せ、固形物を排気中から分離するものである。なお、3
3は分離した固形物を取り出す取出口である。
【0016】固形物分離装置3の上部には、吸気室31
から冷却装置4内へ通じる通気筒103が設けてある。
図3を参照する。冷却装置4は中空の箱体で内部中段部
には冷却水を通水する冷却水ジャケット40が設けてあ
る。冷却水ジャケット40の上板46の上部には区画板
48で区画された送気室41と吸気室42が設けてあ
る。冷却水ジャケット40の下板47の下方は通気室4
3となっている。上板46と下板47の間には両端部が
開口した所要数の通気管44、45が取付けてある。各
通気管44は一端部が送気室41内に開口しており、各
通気管45は一端部が吸気室42内に開口している。そ
して、送気室41には固形物分離装置3から導入される
通気筒103が接続され、吸気室42には吸引ファンF
3に通じる通気筒104が接続されている。なお、49
は冷却水のドレンコックである。
から冷却装置4内へ通じる通気筒103が設けてある。
図3を参照する。冷却装置4は中空の箱体で内部中段部
には冷却水を通水する冷却水ジャケット40が設けてあ
る。冷却水ジャケット40の上板46の上部には区画板
48で区画された送気室41と吸気室42が設けてあ
る。冷却水ジャケット40の下板47の下方は通気室4
3となっている。上板46と下板47の間には両端部が
開口した所要数の通気管44、45が取付けてある。各
通気管44は一端部が送気室41内に開口しており、各
通気管45は一端部が吸気室42内に開口している。そ
して、送気室41には固形物分離装置3から導入される
通気筒103が接続され、吸気室42には吸引ファンF
3に通じる通気筒104が接続されている。なお、49
は冷却水のドレンコックである。
【0017】吸引ファンF3の排出側の通気筒105は
第2の溶出分離装置5へ接続されている。溶出分離装置
5は箱状の中空体で内部は邪魔板51を介して通気道5
2と排気室50に分割されている。排気室50の上部に
は排気煙突53が設けてある。排気室50の底部には水
が溜めてあり、水面は邪魔板51の下端部より上方に位
置するように設定してある。これにより、冷却装置4を
通った排気は通気道52から水中を通り、いわば曝気状
態になって排気室50に入る。この際、排気中に残留し
ていた水溶性成分は水に溶け込み、排気はよりきれいに
なる。なお、54はドレンコックである。
第2の溶出分離装置5へ接続されている。溶出分離装置
5は箱状の中空体で内部は邪魔板51を介して通気道5
2と排気室50に分割されている。排気室50の上部に
は排気煙突53が設けてある。排気室50の底部には水
が溜めてあり、水面は邪魔板51の下端部より上方に位
置するように設定してある。これにより、冷却装置4を
通った排気は通気道52から水中を通り、いわば曝気状
態になって排気室50に入る。この際、排気中に残留し
ていた水溶性成分は水に溶け込み、排気はよりきれいに
なる。なお、54はドレンコックである。
【0018】図1ないし図5を参照して本実施例の作用
を説明する。 投入口16から燃焼炉1内の燃焼室10に処理物を
投入し、点火する。点火後、圧送ファンF1、F2を作
動させ、内底板121と内筒12の空気吹出口140、
140aから空気を送り、燃焼を助長する。これによっ
て、酸素の供給が十分に行われるので、処理物はほぼ完
全燃焼する。なお、燃焼残渣物は後に灰取出口17から
取り出されて処分される。 冷却水ジャケット13内の冷却水は循環しながら燃
焼炉1を冷却する。燃焼により発生する熱排気は第1の
溶出分離装置2へ送られ、散水装置23による散水で熱
排気中の水溶性成分である塩化水素等が水に溶け込み、
また一部の固形物も水に取り込まれ、固形物はヘドロ状
に堆積する。この堆積物は必要に応じて清掃用窓26を
開けて清掃される。
を説明する。 投入口16から燃焼炉1内の燃焼室10に処理物を
投入し、点火する。点火後、圧送ファンF1、F2を作
動させ、内底板121と内筒12の空気吹出口140、
140aから空気を送り、燃焼を助長する。これによっ
て、酸素の供給が十分に行われるので、処理物はほぼ完
全燃焼する。なお、燃焼残渣物は後に灰取出口17から
取り出されて処分される。 冷却水ジャケット13内の冷却水は循環しながら燃
焼炉1を冷却する。燃焼により発生する熱排気は第1の
溶出分離装置2へ送られ、散水装置23による散水で熱
排気中の水溶性成分である塩化水素等が水に溶け込み、
また一部の固形物も水に取り込まれ、固形物はヘドロ状
に堆積する。この堆積物は必要に応じて清掃用窓26を
開けて清掃される。
【0019】 溶出分離装置2を通った排気は固形物
分離装置3へ送られ、サイクロン32により固形物が排
気中から分離される。分離固形物は取出口33から取り
出されて処分される。 固形物が分離された排気は吸引ファンF3からの吸
引作用により冷却装置4へ送られる。排気は送気室41
から通気管44を通り、通気室43から通気管45を通
り、吸気室42を通って吸引ファンF3に吸引されてい
る。各通気管44、45は冷却水ジャケット40内の冷
却水により冷たくなっているので排気も冷却される。
排気は第2の溶出分離装置5により、更に水溶性成分
が取り除かれ、よりきれいになって排気煙突53から放
出される。
分離装置3へ送られ、サイクロン32により固形物が排
気中から分離される。分離固形物は取出口33から取り
出されて処分される。 固形物が分離された排気は吸引ファンF3からの吸
引作用により冷却装置4へ送られる。排気は送気室41
から通気管44を通り、通気室43から通気管45を通
り、吸気室42を通って吸引ファンF3に吸引されてい
る。各通気管44、45は冷却水ジャケット40内の冷
却水により冷たくなっているので排気も冷却される。
排気は第2の溶出分離装置5により、更に水溶性成分
が取り除かれ、よりきれいになって排気煙突53から放
出される。
【0020】図6は本発明にかかる焼却装置の他の実施
例を示し、その燃焼炉の構造を示す要部断面図である。
本実施例の焼却装置における燃焼炉1aは四角筒状で、
処理物供給装置6と燃焼残渣物排出装置7とを備えてい
る。処理物供給装置6は燃焼炉1aの外壁部から燃焼室
10まで貫通した投入口16aを有している。投入口1
6aには四角筒状の案内ジャケット61が横方向に設け
てある。案内ジャケット61内は冷却水ジャケット13
となっており、先部には上部が開口した断面コ状の案内
樋62が連設してある。なお、本実施例における冷却水
ジャケット13は各々互いに連通して設けてある。また
案内ジャケット61の基部上部には外部から案内ジャケ
ット61内へ通じるゲート孔63が設けてある。ゲート
孔63の両側にはガイド65が設けてあり、ガイド65
にはゲート板64が昇降可能に設けてある。
例を示し、その燃焼炉の構造を示す要部断面図である。
本実施例の焼却装置における燃焼炉1aは四角筒状で、
処理物供給装置6と燃焼残渣物排出装置7とを備えてい
る。処理物供給装置6は燃焼炉1aの外壁部から燃焼室
10まで貫通した投入口16aを有している。投入口1
6aには四角筒状の案内ジャケット61が横方向に設け
てある。案内ジャケット61内は冷却水ジャケット13
となっており、先部には上部が開口した断面コ状の案内
樋62が連設してある。なお、本実施例における冷却水
ジャケット13は各々互いに連通して設けてある。また
案内ジャケット61の基部上部には外部から案内ジャケ
ット61内へ通じるゲート孔63が設けてある。ゲート
孔63の両側にはガイド65が設けてあり、ガイド65
にはゲート板64が昇降可能に設けてある。
【0021】案内樋62の先方(図6において右方向)
には油圧シリンダS1が配設してある。油圧シリンダS
1のロッドヘッドには押込板66が取付けてある。押込
板66の上下端およびその背部にはガイド車輪67が設
けてあり、押込板66は油圧シリンダS1の作動により
案内樋62の先部から案内ジャケット61内の投入口1
6aまで移動できる。なお、68は処理物を入れ込む供
給口である。また、燃焼室10内には案内ジャケット6
1の内底部と同じ高さにロストル69が設けてある。ロ
ストル69は所要数のロストル部材690からなり、ロ
ストル部材690内には冷却水ジャケット13が設けて
ある。なお、ロストル部69の下方は灰溜室10aとな
っている。この構造によると、供給口68から処理物を
供給し、押込板66で処理物を押し込み、投入口16a
から燃焼室10内のロストル69上に送り込むことがで
きる。その後ゲート板64を下降させて投入口16aを
閉鎖し、押込板66を基の位置に復帰させる。
には油圧シリンダS1が配設してある。油圧シリンダS
1のロッドヘッドには押込板66が取付けてある。押込
板66の上下端およびその背部にはガイド車輪67が設
けてあり、押込板66は油圧シリンダS1の作動により
案内樋62の先部から案内ジャケット61内の投入口1
6aまで移動できる。なお、68は処理物を入れ込む供
給口である。また、燃焼室10内には案内ジャケット6
1の内底部と同じ高さにロストル69が設けてある。ロ
ストル69は所要数のロストル部材690からなり、ロ
ストル部材690内には冷却水ジャケット13が設けて
ある。なお、ロストル部69の下方は灰溜室10aとな
っている。この構造によると、供給口68から処理物を
供給し、押込板66で処理物を押し込み、投入口16a
から燃焼室10内のロストル69上に送り込むことがで
きる。その後ゲート板64を下降させて投入口16aを
閉鎖し、押込板66を基の位置に復帰させる。
【0022】燃焼残渣物排出装置7は処理物供給装置6
の下側に設けてある。燃焼残渣物排出装置7は、燃焼炉
1aの背部外壁から灰溜室10aへ貫通した排出口17
aを有している。また、燃焼炉1aの正面側には排出口
17aに相対向して開口部71が設けてある。排出口1
7aには開閉蓋72が軸ピン73により上部を軸支して
取付けてある。開閉蓋72には油圧シリンダS3のロッ
ドヘッドが取付けてある。なお、油圧シリンダS3の基
部とロッドヘッド部はそれぞれ軸ピン74、75により
回動可能に取付けてある。
の下側に設けてある。燃焼残渣物排出装置7は、燃焼炉
1aの背部外壁から灰溜室10aへ貫通した排出口17
aを有している。また、燃焼炉1aの正面側には排出口
17aに相対向して開口部71が設けてある。排出口1
7aには開閉蓋72が軸ピン73により上部を軸支して
取付けてある。開閉蓋72には油圧シリンダS3のロッ
ドヘッドが取付けてある。なお、油圧シリンダS3の基
部とロッドヘッド部はそれぞれ軸ピン74、75により
回動可能に取付けてある。
【0023】開口部71の先方には油圧シリンダS2が
配設してある。油圧シリンダS2のロッドヘッドには押
込ロッド76が取付けてある。押込ロッド76先端部に
は押込板77が設けてある。押込板77の背部側下部に
はガイド車輪78が設けてあり、油圧シリンダS2の作
動により、押込板77は灰溜室10a内をスムーズに移
動できる。この構造により、灰溜室10aに燃焼残渣物
(灰)が溜ったら、油圧シリンダS3を作動させて開閉
蓋72を開け、油圧シリンダS2を作動させて押込板7
7を排出口17aまで移動させて燃焼残渣物を排出する
ことができる。なお、その後押込板77を基の位置に復
帰させる。
配設してある。油圧シリンダS2のロッドヘッドには押
込ロッド76が取付けてある。押込ロッド76先端部に
は押込板77が設けてある。押込板77の背部側下部に
はガイド車輪78が設けてあり、油圧シリンダS2の作
動により、押込板77は灰溜室10a内をスムーズに移
動できる。この構造により、灰溜室10aに燃焼残渣物
(灰)が溜ったら、油圧シリンダS3を作動させて開閉
蓋72を開け、油圧シリンダS2を作動させて押込板7
7を排出口17aまで移動させて燃焼残渣物を排出する
ことができる。なお、その後押込板77を基の位置に復
帰させる。
【0024】このように、本実施例の焼却装置によれ
ば、処理物の供給や燃焼残渣物の排出が省力化できるの
で、大量処理も可能となる。なお、図面において、前記
実施例と同一または同等箇所には同一符号を付して示し
ている。本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能
である。
ば、処理物の供給や燃焼残渣物の排出が省力化できるの
で、大量処理も可能となる。なお、図面において、前記
実施例と同一または同等箇所には同一符号を付して示し
ている。本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能
である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)燃焼炉に空気供給手段を備えているので処理物が
燃焼する際に十分な酸素が供給され、処理物の完全燃焼
化が図れる。また、燃焼炉内で発生する熱排気は溶出分
離装置に導入され、散水装置による散水内を排気が通過
することにより、排気中の塩化水素等の水溶性成分や固
形物が散水に溶け込み除去される。排気は更に固形物分
離装置へ送られて固形物が分離されてよりきれいにな
り、冷却装置で冷却されて大気中に放出される。 (b)燃焼炉に処理物供給装置と、燃焼残渣物排出装置
とを備えたものは、処理物の供給や燃焼残渣物の排出作
業の省力化が図れるので、大量処理する場合に有用であ
る。
する。 (a)燃焼炉に空気供給手段を備えているので処理物が
燃焼する際に十分な酸素が供給され、処理物の完全燃焼
化が図れる。また、燃焼炉内で発生する熱排気は溶出分
離装置に導入され、散水装置による散水内を排気が通過
することにより、排気中の塩化水素等の水溶性成分や固
形物が散水に溶け込み除去される。排気は更に固形物分
離装置へ送られて固形物が分離されてよりきれいにな
り、冷却装置で冷却されて大気中に放出される。 (b)燃焼炉に処理物供給装置と、燃焼残渣物排出装置
とを備えたものは、処理物の供給や燃焼残渣物の排出作
業の省力化が図れるので、大量処理する場合に有用であ
る。
【図1】本発明にかかる焼却装置の一実施例を示す一部
を切り欠いた概略正面図。
を切り欠いた概略正面図。
【図2】焼却装置の概略平面図。
【図3】冷却装置の構造を示す説明図。
【図4】床部空気吹き出し口の一部を断面した要部説明
図。
図。
【図5】壁部空気吹き出し口の一部を断面した要部説明
図。
図。
【図6】本発明にかかる焼却装置の他の実施例を示し、
その燃焼炉の構造を示す要部断面図である。
その燃焼炉の構造を示す要部断面図である。
B 焼却装置 1 燃焼炉 14、14a 空気供給管 140、140a 空気吹出口 2 第1の溶出分離装置 23 散水装置 3 固形物分離装置 4 冷却装置 5 第2の溶出分離装置 6 処理物供給装置 7 燃焼残渣物排出装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
Claims (2)
- 【請求項1】 空気供給手段を有する燃焼炉と、 散水装置を備え、前記燃焼炉から導入される熱排気を冷
却し、熱排気中に含まれる水溶性成分を水中に溶かし出
す溶出分離装置と、 この溶出分離装置から排出された排気中に含まれる固形
物を分離する固形物分離装置と、 この固形物分離装置から排出された排気を冷却する冷却
装置と、を備えてなる、焼却装置。 - 【請求項2】 燃焼炉は、処理物供給装置と、燃焼残渣
物排出装置とを備えた、請求項1記載の焼却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171005A JPH0777321A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 焼却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171005A JPH0777321A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 焼却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777321A true JPH0777321A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=15915343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5171005A Pending JPH0777321A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 焼却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777321A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000063153A (ko) * | 2000-03-07 | 2000-11-06 | 김도환 | 폐기물 소각장치 및 소각방법 |
KR20020048540A (ko) * | 2000-12-18 | 2002-06-24 | 장길환 | 폐차 소각장치 |
KR20030038884A (ko) * | 2001-11-07 | 2003-05-17 | 박금남 | 농업용 폐비닐을 연료화하여 열풍 또는 온수를 공급하는장치 및 방법과 여기에 사용되는 폐비닐연료 |
WO2004038294A1 (en) * | 2002-10-28 | 2004-05-06 | Po & Co Inc | Waste burning apparatus for constraint ventilation form |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5171005A patent/JPH0777321A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000063153A (ko) * | 2000-03-07 | 2000-11-06 | 김도환 | 폐기물 소각장치 및 소각방법 |
KR20020048540A (ko) * | 2000-12-18 | 2002-06-24 | 장길환 | 폐차 소각장치 |
KR20030038884A (ko) * | 2001-11-07 | 2003-05-17 | 박금남 | 농업용 폐비닐을 연료화하여 열풍 또는 온수를 공급하는장치 및 방법과 여기에 사용되는 폐비닐연료 |
WO2004038294A1 (en) * | 2002-10-28 | 2004-05-06 | Po & Co Inc | Waste burning apparatus for constraint ventilation form |
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