JPH0776026A - 発泡性樹脂粒子の予備発泡方法 - Google Patents

発泡性樹脂粒子の予備発泡方法

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JPH0776026A
JPH0776026A JP5224677A JP22467793A JPH0776026A JP H0776026 A JPH0776026 A JP H0776026A JP 5224677 A JP5224677 A JP 5224677A JP 22467793 A JP22467793 A JP 22467793A JP H0776026 A JPH0776026 A JP H0776026A
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JP
Japan
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raw material
hopper
foaming
measuring
dropped
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JP5224677A
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English (en)
Inventor
Toru Sekiguchi
徹 関口
Yoshihisa Yoshimura
義久 吉村
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 発泡性樹脂粒子からなる原料Bを原料計量ホ
ッパー4にて所定量計量した後、下方の予備発泡機内に
投下して所定倍率に予備発泡させるに際し、上記原料計
量ホッパー4に掃除用振動器5・5を取付け、この掃除
用振動器5・5を作動させて原料計量ホッパー4を振動
させながら、原料Bを原料計量ホッパー4から予備発泡
機1内へと投下するようになっている。 【効果】 付着水分の多い原料や展着剤の使用にて粘り
のある原料の場合においても、工程を自動化して無人化
が可能となり、しかも、原料投入量のバラツキによる発
泡倍数の変動を防止して、より一層の品質の安定化を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡性ポリスチレン等
の発泡性樹脂粒子、特に多量の水分が粒子に付着してい
る水分付着タイプ等の発泡性樹脂粒子の予備発泡方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡性ポリスチレン等の発泡性樹脂粒子
の予備発泡に用いられる予備発泡装置は、図5(a)に
示すように、計量手段である原料計量用ロードセル付の
原料計量ホッパー31と予備発泡機32とを備えてお
り、所定重量の発泡性樹脂粒子である原料Bを、原料計
量ホッパー31にて計量したのち、下方の予備発泡機内
32へと投入落下し、予備発泡機32にて、投入された
原料Bに、蒸気及び圧縮エアーを吹き込み、この熱媒に
より樹脂粒子を、予め設定されている設定倍率にまで発
泡させるようになっている。
【0003】上記予備発泡装置を使用する予備発泡工程
は、従来から自動化が図られ、工程の無人化が一つの目
標とされており、その一つとして、例えば、特開平5−
59209号公報には、予備発泡倍率の調整を自動化し
た装置が開示されている。これによれば、予備発泡粒の
サンプリング等による実際の予備発泡倍率の測定が予備
発泡倍率検出手段により自動的に行われるようになって
おり、作業者は目標予備発泡倍率および許容誤差を設定
するのみで良く、操作が大幅に簡略化されて、自動化が
図られている。予備発泡倍率は、吹込蒸気圧力値、エア
レーション(圧縮エアー投入値)、原料Bの配合剤種及
び、使用する蒸気の質等により変化するもので、従来
は、予備発泡倍率を正確に制御したい場合、作業者が予
備発泡粒を計量カップを用いてサンプリングし、予備発
泡粒の正味重量と計量カップの容積から実際の予備発泡
倍率を算出し、設定値との誤差に応じて適時原料投入量
を修正する作業を繰り返すようになっていた。
【0004】このようにして工程の自動化が進むなか
で、上記予備発泡装置において、依然として、作業者の
手に頼った作業があり、その一つに、原料計量ホッパー
31の内壁等に付着した原料Bを、ハンマー等を使用し
て原料計量ホッパー31の壁面を叩いて衝撃を与えるこ
とで、予備発泡機32へと落下させる作業がある。
【0005】つまり、原料Bに付着している水分量が多
くなったり、表面処理剤である帯電防止剤や配合剤等を
塗布するために展着剤が使用され、樹脂粒子の表面に粘
りがあると、図5(a)〜(d)に示すように、原料計
量ホッパー31から原料Bを予備発泡機32内へ投入し
た場合、原料計量ホッパー31の内壁面等に、原料Bが
付着して原料Bの停滞が起こり、その結果、原料投入量
のバラツキによる発泡倍数の変動が起こり、品質が不安
定化することを、前記の手に頼った作業によって回避し
ている。
【0006】上記水分が多量に付着した発泡性樹脂粒子
としては、カーボンブラックを含有したブラックビーズ
に代表されるカラー発泡性ポリスチレン系樹脂粒子があ
る。これにおいては、予備発泡を行うまで、発泡性樹脂
粒子に水分を付着させておかないと、予備発泡させたと
きのカラー色相が変化してしまい、特にブラックビーズ
においては、白っぽい、銀色がかった色目となり、本来
の深みある黒色を呈さず、商品価値が低減することとな
るので、通常、0.5 wt%以上の付着水分の存在化で保存
される。尚、通常、このようなカラー発泡性ポリスチレ
ンの原料においては、付着水分量が10wt%以下であれ
ば、予備発泡における計量誤差を生じさせないとされて
いるが、10wt%以下であっても、計量誤差を生じる原
因となっているのが実状であり、そのため、上記のよう
にハンマー等による手作業が必要となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなハンマー等で衝撃を与えて落とす方法(ハンマー方
式)では、作業者の手に頼る作業であるため、工程の無
人化を図る上での大きな障害となっている。しかも、ハ
ンマー等が直接あたる部分か、よくてもその近傍でしか
落とす効果がなく、全体的に付着している原料Bを落下
させるには、全体を満遍なく叩く必要があり、甚だ手間
が掛かる作業であると共に、付着原料Bを完全に落とし
きることは甚だ困難である。
【0008】尚、自動化可能な方法として、従来、エア
ーを吹きつけることにより、付着している原料Bを壁面
から剥離して、予備発泡機32内へ落下させる方法等も
採用された。しかしながら、この方法では、吹き付けた
エアーにて、原料Bに付着している水分が蒸発してしま
い、原料内で水分量のバラツキが生じ、予備発泡させた
際、これを原因とする色ムラが発生し、品質が低下する
等の問題を有していたため、現在では、上述のハンマー
方式が採用されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡性樹脂粒子
の予備発泡方法は、上記課題を解決するために、発泡性
樹脂粒子からなる原料を計量手段にて所定量計量した
後、下方の予備発泡機内に投下して所定倍率に予備発泡
させる発泡性樹脂粒子の予備発泡方法において、上記計
量手段に振動手段を取付け、計量手段を振動させなが
ら、原料を計量手段から予備発泡機内へと投下すること
を特徴としている。
【0010】
【作用】上記の方法によれば、計量手段に振動手段を取
付け、この振動手段を作動させて、計量手段を振動させ
ながら、原料を計量手段から予備発泡機内へと投下する
ようになっているので、原料は、計量手段である例えば
計量ホッパーの内壁面等に付着することなく、スムーズ
に下方の予備発泡機内へと、落下することとなる。した
がって、従来のハンマー方式のような、人の手による作
業でなく、機械による作業であるので、付着水分の多い
原料や展着剤の使用にて粘りのある原料の場合において
も、自動化が可能となり、工程の無人化が図れる。しか
も、ハンマー方式のような、付着原料の落としこぼしが
なく、原料投入量のバラツキによる発泡倍数の変動を防
止して、品質の安定化を図ることができる。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図2
に基づいて説明すれば、以下の通りである。本予備発泡
装置では、図1に示すように、バッチ式の予備発泡機1
を備えていて、予備発泡機1に所定量の原料Bが投入さ
れ、その全量が予備発泡されて抽出された後、予備発泡
粒が抽出された予備発泡機1内に新たに所定量の原料B
が投入されて次のサイクルが開始されるようになってい
る。
【0012】上記予備発泡機1には、図2にも示すよう
に、原料上げローダ2から、ロードセル3aを有する原
料予備ホッパー3及び原料計量ホッパー4を介して、原
料Bが所定量供給されるようになっている。尚、上記原
料予備ホッパー3及び原料計量ホッパー4にて、計量手
段が構成されている。
【0013】上記原料上げローダ2には、ローダ吸引パ
イプ2aと、原料吸い上げパイプ2bとが接続されてお
り、ローダ吸引パイプ2aの吸引力にて、図示しない原
料タンクからローダ吸引パイプ2aを経て原料Bを吸引
し、下方の原料予備ホッパー3内に供給するようになっ
ている。
【0014】上記原料予備ホッパー3には、下方の原料
計量ホッパー4への原料Bの供給を制御するための電磁
開閉弁3b・3bが設けられるとともに、原料計量ホッ
パー4には電磁開閉弁4aが設けられ、さらに、この原
料計量ホッパー4と予備発泡機1の連通口には、シャッ
ター6が設けられている。
【0015】本装置の原料計量ホッパー4には、掃除用
振動器(振動手段)5が、図において左右に2個取付け
られており、これら掃除用振動器5・5による振動作用
にて、原料計量ホッパー4から、予備発泡機1への原料
Bの供給をスムーズに行わせるようになっている。上記
掃除用振動器5としては、微振動を与えるものが好まし
く、例えばエクセン株式会社製の空気式ボール・バイブ
レータが使用でき、発泡性樹脂粒子の流れる方向と、内
部のボールの回転方向とを対応させるように取り付けら
れている。空気式ボール・バイブレータの場合、その振
動量は、バイブレータ挿入エアー圧の条件で変化するの
で、センサを連動させることで、原料Bの水分量に応じ
て比例して作動するようになっている。
【0016】尚、これら原料上げローダ2、原料予備ホ
ッパー3及び原料計量ホッパー4等は、上記予備発泡機
1の上部に固定されたホッパー受けアーム7に支持され
ている。
【0017】上記予備発泡機1の底部には蒸気吹出し有
孔板8が敷設されると共に、吹込蒸気管9および圧縮エ
アー吹込管10が接続されており、蒸気吹出し有孔板8
を介して予備発泡機1内に蒸気および圧縮エアーが吹き
込まれると共に、予備発泡機1内の攪拌回転翼1aがモ
ータ1bにより回転して予備発泡が行われるようになっ
ている。また、予備発泡の終了は、予備発泡粒が予備発
泡機1の上部に取り付けた発泡倍数検知レベル計11に
到達することにより検出される。
【0018】予備発泡機1の下部側面には、図示しない
排出弁を備えた排出ハッチ12が穿設されており、その
排出弁の開閉は、排出ハッチシリンダー12bの往復動
により制御されるようになっている。
【0019】また、予備発泡機1の側方、かつ、排出ハ
ッチ12の下方には、発泡粒受け13が配されており、
予備発泡機1内で予備発泡された予備発泡粒は、上記排
出ハッチ12から排出されこの発泡粒受け13に送出さ
れるようになっている。
【0020】さらに、上記予備発泡装置には、図示しな
い制御系が備えられており、この制御系にて、ユーザの
指定する所定の予備発泡倍率となるように、原料投入量
等を設定すると共に、その他、上記各部の制御を行うよ
うになっている。
【0021】上記予備発泡装置において、ユーザによ
り、所定の予備発泡倍率が設定されると制御系にてそれ
に応じた投入量が自動設定される。そして、ユーザにて
図示しないスタートキーがONされると、原料上げロー
ダ2の原料上げが開始されると共に、電磁開閉弁3b・
3bが開かれ、原料上げローダ2から原料予備ホッパー
3を介して、原料計量ホッパー4内に原料Bが投入され
る。この時、原料予備ホッパー3により投入量が測定さ
れ、原料計量ホッパー4内の原料投入量が上記の設定値
に到達すると、電磁開閉弁3bが閉じられて原料上げロ
ーダ2からの投入が終了する。
【0022】続いて、電磁開閉弁4aが開かれて原料計
量ホッパー4内の原料Bが予備発泡機1内に充填され
る。この時、原料計量ホッパー4の壁面に取り付けられ
た掃除用振動器5・5がONされ、原料計量ホッパー4
に微振動が付与される。これにて、原料計量ホッパー4
内の原料Bは、スムーズに、ホッパー内壁面に付着した
りして停滞することなく下方の予備発泡機1内へと落下
する。
【0023】そして、全ての原料Bが予備発泡機1内へ
投入された後、予備発泡が開始され、予備発泡粒が発泡
倍数検知レベル計11に到達して、予備発泡が終了する
と、予備発泡粒が排出ハッチ12から排出され、図示し
ない送粒管を介して送出される。
【0024】このように上記実施例の構成では、原料計
量ホッパー4から予備発泡機1へと原料Bを投入する
際、原料計量ホッパー4に微振動が付与されるようにな
っているので、ホッパー内の原料Bが、内壁面に付着し
て停滞するようなことがなく、スムーズに下方へと流れ
て、予備発泡機1内に投入されるようになる。したがっ
て、従来のように、作業者によるハンマーにて原料計量
ホッパー4を叩く作業は不要となり、付着水分の多い原
料や展着剤の使用にて粘りのある原料の場合において
も、工程の自動化が図れ、工程の無人化が可能となる。
【0025】しかも、従来の作業者によるハンマー方式
に比べ、確実に所定量の原料Bを予備発泡機1内へ供給
することができるので、これによって、予備発泡倍率を
安定して制御することが可能となり、品質の安定性をよ
り一層向上させることができる。
【0026】ここで、上記効果を裏付ける実験を行った
結果を記載する。実験条件は、以下の通りである。
【0027】1.使用機種;SSK70型全自動連続バ
ッチ式発泡機((株)積水工機製作所製) 2.原料発泡性樹脂粒子;エスレンビーズ BLC(黒
色)(積水化成品工業(株)製) 3.粒度;1.0 mm 4.付着水分;11.7 wt % 5.発泡倍率設定値;35倍 6.投入計量値;7.4 kg/バッチ 7.発泡数量;300 kg 本装置による実験結果は以下の通りである。
【0028】1.実発泡倍数;34.12 〜35.90 倍 バラツキ5.11倍 2.原料投入後の原料計量ホッパー内の原料粒の有無;
無 3.運転;300 kg全自動運転 この実験結果から、掃除用振動器5・5を設け、原料計
量ホッパー4を振動させながら原料Bを投下すること
で、明らかに、実発泡倍数のバラツキを効果的に抑え、
安定した発泡倍率にて、制御できることがわかる。
【0029】〔実施例2〕本発明の他の実施例を、図3
及び図4に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記実施例に示した部材と同一に機能を有する部材
には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0030】本実施例の予備発泡装置は、図3に示すよ
うに、前記実施例の予備発泡装置の予備発泡機1の側
方、かつ、排出ハッチ12の下方に近接してサンプリン
グ口14が設けられ、ここで予備発泡粒がサンプリング
されてサンプリング用ブロア15によりサンプリング管
16を介して、予備発泡粒度測定装置17に送られるよ
うになっている。
【0031】予備発泡粒度測定装置17に送られた予備
発泡粒は、供給ローダ18および定量充填用バッフル1
9を介して計量カップ20に投入される。予備発泡粒の
投入された計量カップ20は、水平方向に図3中右側に
移動させられ、この際、予備発泡粒度測定装置17の頂
部内壁から垂設された擦り切り板21により余剰の予備
発泡粒が掻き落とされることにより、計量カップ20内
に確実に一定体積の予備発泡粒が充填される。
【0032】そして、擦り切り板21を通過した計量カ
ップ20は、計量器22に載置され、計量器22により
予備発泡粒および計量カップ20の合計の重量に対応し
た電気信号が予備発泡倍率設定制御器23に送られる。
計量済の計量カップ20は、天地を反転させることによ
り予備発泡粒を排出した後、再び定量充填用バッフル1
9の下部に復帰する。尚、予備発泡粒度測定装置17内
の計量済の予備発泡粒は、送粒用ブロア24により図示
しない送粒管を介して送出される。
【0033】予備発泡倍率設定制御器23は、計量器2
2からの電気信号に基づいて予備発泡粒の重量を求め、
この重量および計量カップ20の容積から、サンプリン
グした予備発泡粒の予備発泡倍率を算出する。
【0034】そして、サンプリングにより求めた実際の
予備発泡倍率と、予めユーザが設定した目標予備発泡倍
率とを比較して、誤差が予め設定された許容範囲内であ
るか否かを判定し、許容範囲外であれば、制御盤25を
介して原料上げローダ2による原料Bの供給量を補正す
るようになっている。
【0035】上記予備発泡倍率設定制御器23には、図
示しない表示部が設けられており、設定された目標予備
発泡倍率に応じて求められる予備発泡機1への原料Bの
充填量、上記充填量に基づいて自動設定される原料投入
量、上記目標予備発泡倍率、サンプリングにより求めら
れた実際の予備発泡倍率、設定された予備発泡サイク
ル、設定されたサンプリング回数等を表示するようにな
っている。また、予備発泡倍率設定制御器23には、各
種設定値の入力等に用いる図示しないテンキー、予備発
泡の開始を指示するスタートキー、予備発泡の終了を指
示するストップキー等が設けられている。
【0036】以下、上記予備発泡装置による予備発泡の
手順を、図4のフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、ユーザが予備発泡倍率設定制御器23により目標予
備発泡倍率を設定する(S1)。これに基づいて、予備
発泡倍率設定制御器23により、上記目標予備発泡倍率
に対応した原料Bの充填量が算出され、それに応じて投
入量が自動設定され、その値が表示される。
【0037】続いて、ユーザが予備発泡倍率の上下限を
設定し(S2)、これが予備発泡倍率設定制御器23内
に記憶され、設定された目標予備発泡倍率が表示部に表
示される(S3)。次に、上記予備発泡倍率の上下限に
対応した原料充填量の上下限が自動設定され、表示され
る(S4)。
【0038】続いて、ユーザが発泡サイクル(予備発泡
のロット数)および上記発泡サイクル内でのサンプリン
グ回数を設定し(S5)、スタートキーを押圧する(S
6)。これにより、原料上げローダ2の原料上げが開始
されると共に、電磁開閉弁3b・3bが開かれ、原料上
げローダ2から原料予備ホッパー3を介して、原料計量
ホッパー4内に原料Bが投入される(S7)。
【0039】そして、原料計量ホッパー4により投入量
が測定され、上記の充填値に到達すると、電磁開閉弁3
aが閉じられて原料予備ホッパー3からの投入が一旦終
了する(S8)。続いて、原料計量ホッパー4への原料
Bの投入量、換言すれば、予備発泡機1への原料Bの充
填量がS4で設定された上下限内に含まれているか否か
が判定され(S9)、上下限内に含まれていなければ、
追加の投入等により補正された後(S10)、電磁開閉
弁4aが開かれて原料計量ホッパー4内の原料Bが予備
発泡機1内に充填される。この時、原料計量ホッパー4
の壁面に取り付けられた掃除用振動器5・5がONさ
れ、原料計量ホッパー4に微振動が付与される。これに
て、原料計量ホッパー4内の原料Bは、スムーズに、ホ
ッパー内壁面に付着したりして停滞することなく下方の
予備発泡機1内へと落下する。
【0040】そして、原料Bが予備発泡機1内に充填さ
れた後、予備発泡が開始され(S11)、予備発泡粒が
発泡倍数検知レベル計11に到達して、その回予備発泡
が終了すると、予備発泡粒が排出ハッチ12から排出さ
れ、図示しない送粒管を介して送出されるとともに、サ
ンプリング口14にてサンプリングされる。サンプリン
グされた予備発泡粒は、予備発泡粒度測定装置17に送
られて計量器22により計量される(S12)。
【0041】この計量値に基づいて、予備発泡倍率設定
制御器23により実際の予備発泡倍率が算出され、S2
における予備発泡倍率の上下限の設定値と比較される
(S13)。そして、実際の予備発泡倍率が、S2で設
定された上下限内に含まれているか否か、つまり、予備
発泡倍率の誤差が許容範囲内に含まれているか否かが判
定され(S14)、上記上下限内に含まれていれば、サ
ンプリングを終了してS7に戻り、原料Bの充填量は前
回と同一としたまま、次のサイクルの予備発泡を開始す
る。
【0042】一方、サンプリングにより求めた実際の予
備発泡倍率がS2の上下限内に含まれていなければ、原
料Bの充填量の設定値を補正(S15)した後、S7に
戻り、次のサイクルの予備発泡を開始する。
【0043】なお、S12におけるサンプリングは、S
5における発泡サイクルおよびサンプリング回数の設定
に基づき、所定の発泡サイクル毎に行われる。また、そ
の回の発泡サイクルで実際の予備発泡倍率が目標予備発
泡倍率の上下限外であった場合は、S5の設定如何にか
かわらず、次の発泡サイクルにおいてもサンプリングが
行われる。
【0044】このような、目標予備発泡倍率および許容
誤差を設定するのみで、所望する発泡倍率の予備発泡粒
子を得ることができる補正機能を備えた予備発泡装置
に、掃除用振動器5・5を採用した構成とすることで、
補正がより正確に行われることとなる。この結果、より
一層、所定の予備発泡倍率にて発泡させることが可能と
なり、より安定した製品を得ることができると共に、一
層の工程の無人化を促進できる。
【0045】
【発明の効果】本発明の発泡性樹脂粒子の予備発泡方法
は、以上のように、発泡性樹脂粒子からなる原料を計量
手段にて所定量計量した後、下方の予備発泡機内に投下
して所定倍率に予備発泡させる発泡性樹脂粒子の予備発
泡方法において、上記計量手段に振動手段を取付け、計
量手段を振動させながら、原料を計量手段から予備発泡
機内へと投下するものである。
【0046】したがって、原料は、計量手段である例え
ば計量ホッパーの内壁面等に付着することなく、スムー
ズに下方の予備発泡機内へと、落下することとなり、従
来のハンマー方式のような、人の手による作業でなく、
機械による作業であるので、付着水分の多い原料や展着
剤の使用にて粘りのある原料の場合においても、工程の
自動化が可能となり、無人化が図れるという効果を奏す
る。しかも、ハンマー式のような、付着原料の落としこ
ぼしがなく、原料投入量のバラツキによる発泡倍数の変
動を防止して、より一層の品質の安定化を図ることがで
きるという効果も併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の予備発泡装置における予備
発泡機及びその周辺を示す断面図である。
【図2】上記予備発泡機の上部に備えられた原料計量ホ
ッパー及びその周辺を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の予備発泡装置の全体を示
す構成図である。
【図4】上記実施例における予備発泡の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】(a)〜(d)共に、従来の予備発泡装置にお
ける、原料計量ホッパーから予備発泡機内への原料投下
時の原料の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 予備発泡機 4 原料計量ホッパー(計量手段) 5 掃除用振動器(振動手段) B 原料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡性樹脂粒子からなる原料を計量手段に
    て所定量計量した後、下方の予備発泡機内に投下して所
    定倍率に予備発泡させる発泡性樹脂粒子の予備発泡方法
    において、 上記計量手段に振動手段を取付け、計量手段を振動させ
    ながら、原料を計量手段から予備発泡機内へと投下する
    ことを特徴とする発泡性樹脂粒子の予備発泡方法。
JP5224677A 1993-09-09 1993-09-09 発泡性樹脂粒子の予備発泡方法 Pending JPH0776026A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016135975A1 (ja) * 2015-02-27 2016-09-01 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 粉末リコータ
WO2016135974A1 (ja) * 2015-02-27 2016-09-01 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 粉末リコータ

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