JPH0772116A - 電気化学式ガスセンサー - Google Patents

電気化学式ガスセンサー

Info

Publication number
JPH0772116A
JPH0772116A JP5220820A JP22082093A JPH0772116A JP H0772116 A JPH0772116 A JP H0772116A JP 5220820 A JP5220820 A JP 5220820A JP 22082093 A JP22082093 A JP 22082093A JP H0772116 A JPH0772116 A JP H0772116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
thin film
electrode
sensitive electrode
gas sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5220820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3401059B2 (ja
Inventor
Toru Nakagawa
徹 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22082093A priority Critical patent/JP3401059B2/ja
Publication of JPH0772116A publication Critical patent/JPH0772116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3401059B2 publication Critical patent/JP3401059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス感応電極1には多孔質性の穴があり、こ
のガス感応電極表面がイオン透過性の疎水性薄膜に覆わ
れていることにより、電解質溶液内へのガスの透過性が
良く、しかも、電極上でのガスの電気化学反応の効率の
高いコンパクトな電気化学式ガスセンサーを提供する。 【構成】 この電気化学式ガスセンサーは、ガスを電気
化学的に酸化もしくは還元するガス感応電極1と対抗電
極3を備え、電解質溶液2がガス感応電極1と対抗電極
3によって封入されており、ガス感応電極1には直径が
数ミクロンから数ミリの多数の穴があり、かつ表面がイ
オン透過性の疎水性薄膜に覆われている。疎水性薄膜は
例えばオクタデシルトリクロロシラン等の化学吸着化合
物を電極表面に共有結合によって固定して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスを電気化学的に酸
化もしくは還元するガス感応電極と対抗電極を含む電気
化学式ガスセンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】電気化学式ガスセンサーは、検出したい
ガスを電極表面で電気化学反応を行わせ、そのときに生
じる酸化還元電流を測定することにより、ガスの濃度を
検出するガスセンサーである(磯部満夫、センサ技術、
4巻、27頁、1984年)。
【0003】図10は従来の電気化学式ガスセンサーの
模式図を示す。50はガス透過性のテフロン薄膜であ
る。51はポリテトラフルオロエチレン薄膜に焼き付け
られた作用電極で、これがガス感応電極となる。円52
で囲んだ部分の拡大図を図11に示す。ガス感応電極5
1には多数の孔61、及び、電極とポリテトラフルオロ
エチレン薄膜との間には空間62がある。電解質溶液5
3は、ガス感応電極51と対抗電極54、及び、容器5
5により封入されている。また、この電解質は孔61を
通って空間62に入り込んでいる。56、57は検出用
ガスの流れを示す。58はガス導入部である。また、ガ
ス感応電極と対抗電極には定電圧電源59により一定電
圧が加えられ、ガス感応電極と対抗電極の間に流れる酸
化還元電流は電流検出器60で計測される。
【0004】この電気化学式ガスセンサーによって一酸
化炭素ガスが検出される動作原理を簡単に説明する。電
解質溶液に0.1mol/lの硫酸、ガス感応電極及び対抗電極
に白金を用い、ガス感応電極に標準水素電極に対して1
200mVの電圧を加える。但し、このセンサーには参
照電極がないので、あらかじめ、ガス感応電極と対抗電
極との間にかかる電圧と、ガス感応電極の標準水素電極
に対する電位との関係を調べておく必要がある。一酸化
炭素ガスをガス導入部に入れると、このガスはポリテト
ラフルオロエチレン薄膜の孔を通過して電解質溶液中に
溶け、電解質溶液に接触している電極部において電気化
学反応が起こる。すなわち、ガス感応電極で下記式(化
1)に示された反応が、対抗電極では下記式(化2)で
示された反応が起こる。
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】前記式(化1〜2)で示したように、一酸
化炭素ガスの濃度に比例した酸化電流が流れるので、こ
の酸化電流を電流検出器によって検出することにより、
一酸化炭素ガスの濃度を検出することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気化学式ガス
センサーにおいては、ポリテトラフルオロエチレン薄膜
とガス感応電極が一体でないため、両者を接合する必要
があった。この接合においては、ガスがポリテトラフル
オロエチレンの孔を通って電解質溶液に到達できるため
に、ポリテトラフルオロエチレン膜の孔が完全に電極に
よって塞がれないようにする必要がある。そのため、従
来のガスセンサーは、図11で示すような空間62及び
電極部の孔61が必要である。一方、溶液に溶けたガス
が効率よく電極上で電気化学反応するためには、電極が
できるだけポリテトラフルオロエチレンの孔に近い方が
よく、この空間62は狭いほどよく、また、電極面積を
大きくするためには、電極の孔61は小さいほど良い。
しかし、孔61と空間62が小さくなり過ぎると、空間
62に電解質溶液が侵入できなくなり、また、電極の孔
が小さくなるとガスが電解質には入る割合が小さくな
る。このように、従来の電気化学式ガスセンサーにおい
ては、電解質溶液内へのガスの透過性を向上すること
と、ガスを電極上で効率よく電気化学反応を行なわせる
ことを同時に満足することができなかった。
【0009】また、従来の電気化学式ガスセンサーにお
いては、ポリテトラフルオロエチレン薄膜とガス感応電
極を接合する必要があるため、どうしてもコンパクトな
ガスセンサー作製することが難しかった。
【0010】本発明は、かかる問題を解決し、電解質溶
液内へのガスの透過性が良く、電極上でのガスの電気化
学反応の効率が高い、コンパクトな電気化学式ガスセン
サーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電気化学式ガスセンサーは、ガスを電気化
学的に酸化もしくは還元するガス感応電極と対抗電極か
らなり、電解質溶液が前記ガス感応電極と前記対抗電極
によって封入されており、前記ガス感応電極には多孔質
性の穴があり、前記ガス感応電極表面がイオン透過性の
疎水性薄膜に覆われていることを特徴とする。
【0012】また、前記構成において、ガス感応電極
が、金属のメッシュから成ることが望ましい。また、前
記構成において、イオン透過性の疎水性薄膜が疎水性基
とガス感応電極表面と化学結合する基から成る分子から
構成され、前記ガス感応電極表面が前記分子によって完
全には被覆されていないことが望ましい。
【0013】また、前記構成において、疎水性基が長鎖
アルキル鎖、もしくはフッ化炭素鎖を含むことが望まし
い。また、前記構成において、ガス感応電極が金電極で
あり、イオン透過性の疎水性薄膜がチオール基によって
前記金電極に結合していることが望ましい。
【0014】また、前記構成において、イオン透過性の
疎水性薄膜がガス感応電極表面とシロキサン結合をして
いることが望ましい。また、前記構成において、イオン
透過性の疎水性薄膜が単分子膜またはその積層膜である
ことが望ましい。
【0015】また、前記構成において、ガス感応電極上
に酸化膜が形成され、前記酸膜に覆われていない前記ガ
ス感応電極部分があり、前記酸化膜上にシロキサン結合
する疎水性薄膜が形成されていることが望ましい。
【0016】また、前記構成において、ガス感応電極が
多孔質ガラスに金属薄膜が形成されたものであり、前記
金属薄膜に覆われていない前記ガラスの部分があり、前
記ガラス部分にシロキサン結合した疎水性薄膜が形成さ
れていることが望ましい。
【0017】また、前記構成において、疎水性薄膜が長
鎖アルキル鎖、もしくはフッ化炭素鎖を含むことが望ま
しい。また、前記構成において、疎水性薄膜が、単分子
吸着膜またはその積層膜であることが望ましい。
【0018】
【作用】前記した本発明の構成によれば、電気化学式ガ
スセンサーにおいて用いられているガス感応電極には多
孔質性の穴、例えば直径が1μm〜1mmの範囲の多数
の穴があるので、ガスがこれらの孔を透過して電解質溶
液に溶け出すことができる。そして、このガス感応電極
はイオン透過性の薄膜に覆われているので、電解質内に
溶けたガスは、膜を通過して即座に電極表面で電気化学
反応を受ける。ここで、このイオン透過性の膜は疎水性
であるので、図3に示すように、ガス感応電極71に開
けられた孔72の直径が例えば直径が1μm〜1mmの
範囲であるならば、電解質溶液70は孔を通過できな
い。従って、ガスセンサー内の電解質溶液は電極の孔を
通って外に漏れ出すことがない。このように、本発明の
電気化学式ガスセンサーは、ガスが効率よく電解質溶液
に進入でき、しかも電解質溶液に溶けたガスはすぐに電
極表面に到達することができる。このように、本発明の
イオン透過性疎水性薄膜で覆われたガス感応電極は、ポ
リテトラフルオロエチレン膜とガス感応電極の両機能を
果たしている。従って、従来法の電気化学式ガスセンサ
ーに比べるとコンパクトなセンサーを実現することがで
きる。
【0019】さらに、ガス感応電極が金属のメッシュか
ら成るこという本発明の好ましい構成によれば、孔の数
が多数あるので、電解質夜液に進入できるガスの量を多
くすることができる。
【0020】また、イオン透過性の疎水性薄膜が疎水性
基とガス感応電極表面と化学結合する基から成る分子か
ら構成され、ガス感応電極表面が前記分子によって完全
には被覆されていないという本発明の好ましい構成によ
れば、この膜は、耐久性が高く、イオンは透過するけれ
ども電解質ははじくといった性質を持つ。
【0021】また、疎水性基が長鎖アルキル鎖、もしく
はフッ化炭素鎖を含むという本発明の好ましい構成によ
れば、イオン透過性の疎水性薄膜の電解質溶液に対する
溌水性が向上し、電解質のセンサーの外部への漏れが少
なくなる。
【0022】また、ガス感応電極が金電極であり、疎水
性薄膜がチオール基によって前記金電極に結合している
という本発明の好ましい構成によれば、疎水性薄膜がガ
ス感応電極と強固な結合をしているので、信頼性の高い
電気化学式ガスセンサーが実現できる。
【0023】また、疎水性薄膜が、ガス感応電極表面と
シロキサン結合をしているという本発明の好ましい構成
によれば、イオン透過性の疎水性薄膜の耐久性が良くな
る。また、疎水性薄膜が単分子膜またはその積層膜であ
るという本発明の好ましい構成によれば、膜が数ナノメ
ートルほどの厚さにできるので、電解質溶液に溶けたガ
スは即座に膜を通過して電極に到達することができる。
【0024】また、ガス感応電極上に酸化膜が形成さ
れ、前記酸化膜に覆われていない前記ガス感応電極部分
があり、前記酸化膜上にシロキサン結合する疎水性薄膜
が形成されているという本発明の好ましい構成によれ
ば、図4で示すように、酸化膜77上の疎水性の薄膜が
電解質溶液78をはじくので電解質溶液が電極75内の
孔76を通ってセンサーの外に漏れ出すことがなく、ま
た、電解質に溶けたガスは、酸化膜の覆われていない電
極部分78で即座に酸化還元反応が起こるので、ガス透
過性が良く、電極上でのガスの電気化学反応効率の高い
電気化学式ガスセンサが実現できる。
【0025】また、疎水性基が長鎖アルキル鎖、もしく
はフッ化炭素鎖を含むという本発明の好ましい構成によ
れば、イオン透過性の疎水性薄膜の電解質溶液に対する
溌水性が向上し、電解質のセンサーの外部への漏れが少
なくなる。また、疎水性薄膜が単分子膜またはその積層
膜であるという本発明の好ましい構成によれば、膜が数
ナノメートルほどの厚さにできるので、電解質溶液に溶
けたガスは即座に膜を通過して電極に到達することがで
きる。
【0026】また、ガス感応電極が多孔質ガラスに金属
薄膜が形成されており、前記金属薄膜に覆われていない
前記ガラスの部分があり、前記ガラス部分にシロキサン
結合した疎水性薄膜が形成されているという、本発明の
好ましい構成によれば、図5で示すように、ガスは多孔
質ガラス80内の孔81を通過して電解質溶液83に溶
け、金属薄膜82上で電気化学反応を受ける。そして、
多孔質ガラス80上に形成された疎水性薄膜によって電
解質溶液83がはじかれ、電解質溶液はガスセンサー外
に漏れ出すことがないので、ガス透過性が良く、電極上
でのガスの電気化学反応効率の高い電気化学式ガスンサ
が実現できる。
【0027】また、疎水性薄膜が長鎖アルキル鎖、もし
くはフッ化炭素鎖を含むという本発明の好ましい構成に
よれば、イオン透過性の疎水性薄膜の電解質溶液に対す
る溌水性が向上し、電解質のセンサーの外部への漏れが
少なくなる。また、疎水性薄膜が単分子膜またはその積
層膜であるという本発明の好ましい構成によれば、膜が
数ナノメートルほどの厚さにできるので、電解質溶液に
溶けたガスは即座に膜を通過して電極に到達することが
できる。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。ガス感応電極や酸化膜とシロキサン
結合して疎水性薄膜を形成する分子としては、シラン系
界面活性剤(以下、化学吸着剤と呼ぶことにする)があ
る。以下に、化学吸着剤の種類、固体表面への形成方
法、及び特性を簡単に示しておく。
【0029】固体表面とシロキサン結合を介して結合す
るする化学吸着剤としては、例えばアルキル鎖を含むも
のがあり、その一例としてCH3 (CH2 n SiCl
3 のようなトリクロロシラン系化学吸着剤、CH3 (C
2 n CH3 SiCl2 CH3 、CH3 (CH2 n
SiCl2 2 5 のようなジクロロシラン系化学吸着
剤、もしくはCH3 (CH2 n SiCl(C
3 2 、CH3 (CH2 nSiCl(C2 5 2
のようなモノクロロシラン系化学吸着剤などがある。こ
こでnは0〜25で可能であるが、10〜20が好都合
である。これらの中でも特にトリクロロシラン系化学吸
着剤は、シロキサン結合が固体表面および隣合う分子同
士で形成されるので、より強固な疎水性薄膜となる。ま
た、固体表面とシロキサン結合する試薬としては、フッ
素アルキル基を含むシラン系界面活性剤があり、例え
ば、CF3 (CF2 7 (CH2 2 SiCl3 、CF
3 CH2 O(CH2 15SiCl3 、CF3 (CH2
2 Si(CH3 2 (CH2 15SiCl3 、CF
3 (CF2 3 (CH2 2 Si(CH3 2 (C
2 9 SiCl3 、F(CF2 8 (CH2 2 Si
(CH3 2 (CH2 9 SiCl3 、CF3 COO
(CH2 15SiCl3 、CF3 (CF2 5 (C
2 2 SiCl3 等のようなトリクロロシラン系化学
吸着剤を始め、例えば、CF3 (CF27 (CH2
2 SiCln (CH3 3-n 、CF3 (CF2 7 (C
2 2SiCln (C2 5 3-n 、CF3 CH2
(CH2 15SiCln (CH33-n 、CF3 CH2
O(CH2 15SiCln (C2 5 3-n 、CF
3 (CH2 2 Si(CH3 2 (CH2 15SiCl
n (CH3 3-n 、F(CF24 (CH2 2 Si
(CH3 2 (CH2 9 SiCln (C
2 5 3-n 、F(CF2 8 (CH2 2 Si(CH
3 2 (CH2 9 SiCln (CH33-n 、CF3
COO(CH2 15SiCln (CH3 3-n 、CF3
(CF25 (CH2 2 SiCln (CH3
3-n (但し式中のnは何れも1または2)等のような低
級アルキル基置換のモノクロロシラン系あるいはジクロ
ロシラン系化学吸着剤がある。これらの中でも特にトリ
クロロシラン系化学吸着剤は、シロキサン結合が固体表
面および隣合う分子同士で形成されるので、より強固な
疎水性薄膜となる。
【0030】さらにまた、アルキル基もしくはフッ化ア
ルキル基部分にビニル基(C=C)やアセチル基(エチ
ニル基)を組み込んでおけば、疎水性薄膜形成後5メガ
ラド程度の電子線照射で架橋できるのでさらに疎水性薄
膜自体の強度を向上させることも可能である。本発明に
供されるクロロシラン系界面活性剤は、上述に例示した
ように直線状だけでなく分岐した形状でも、または末端
の珪素にフッ化アルキル基もしくは炭化水素基が置換し
た形状(例えばR、R1 、R2 、R3 をフッ化アルキル
基または炭化水素基として一般式R2 SiCl2 、R3
SiCl、R12 SiCl2 、R1 2 3 SiCl
等)であっても良いが、膜密度を高めるためには一般に
直線状が好ましい。
【0031】固体表面にシロキサン結合を介してアルキ
ル基もしくはフッ化アルキル基を含む疎水性薄膜を形成
するための非水溶媒は、クロロシラン系界面活性剤と反
応する活性水素を持たない有機溶媒であればよい。その
例として例えば1,1−ジクロロ−1−フルオロエタ
ン、または1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオ
ロエタン、または1,1−ジクロロ−2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロパン、または1,3−ジクロロ
−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、また
はトリフッ化アルキルアミン、またはパ−フルオロフラ
ンおよびそのフッ化アルキル誘導体等のフッ素系溶媒、
例えばヘキサン、オクタン、ヘキサデカン、シクロヘキ
サン等の炭化水素系溶媒、例えばジブチルエーテル、ジ
ベンジルエーテル等のエーテル系溶媒、例えば酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸アミル等のエ
ステル系溶媒のいずれかが好ましい。
【0032】疎水性薄膜を一層だけ固体表面に形成する
には、前記非水系有機溶媒にクロロシラン系界面活性剤
溶かし、これに膜を形成したい基板を浸積して化学反応
を行わせた後、水分に接触させないで非水系の溶剤で洗
浄するだけで良く、特別な工程を要しなく簡便に行え
る。
【0033】また、疎水性薄膜を固体表面に累積する場
合は以下のようにする。分子の両末端にハロシリル基を
有する化学吸着剤、たとえばCl3 CSi(CH2 2
(CF2 6 (CH2 2 SiCl3 を前記非水溶媒に
とかし、これに膜を形成したい基板を接触、非水溶媒で
洗浄、水で洗浄する工程を繰り返すことにより、単分子
を累積し、積層膜とすることができる。
【0034】さらに、ポリマー状の疎水性薄膜を形成す
ることも可能である。この場合は、クロロシラン系化学
吸着溶剤を含む反応溶液に基板を浸積して反応させた
後、この基板を水分を含む溶媒、例えばエタノール、な
どで洗浄することにより得られる。
【0035】上述した化学吸着剤により、固体表面にシ
ロキサン結合した溌水性の薄膜が形成される。さらに、
この膜の溌水性は、膜の被覆率が100%より小さくて
も維持される。図6に、オクタデシルトリクロロシラン
(CH3 (CH2 17SiCl3 ;以下OTSと記
す。)の単分子膜で被覆されたシリコン基板の純水にた
いする接触角と膜の被覆率の関係を示す。ここで、OT
Sの被覆率は、電子分光法(electron spectroscopy fo
r chemical analysis; ESCA 法)により求めた。なお、
用いたシリコン基板は、表面抵抗が1m Ω/□、111
面、Pタイプのものである。この図6より、例えば、膜
の被覆率が30%程度でも、基板は純水に対して約10
0度の接触角を持つことが分かる。
【0036】また、図7は、OTSの単分子膜で覆われ
たこれらのシリコン基板のイオン透過率と膜の被覆率と
の関係を示している。ここで、イオン透過率は以下のよ
うにして求めた。OTSで被覆されたシリコン基板を作
用電極、白金電極を対極、銀/塩化銀電極を標準電極と
して、下記式に示すメチレンブルー(化3)の溶液中
(0.1mol/l(リットル)の塩化カリウム溶液に
500μmol/l溶解)でサイクリックボルタンメト
リー測定を行い、サイクリックボルタモグラムからメチ
レンブルーの酸化電流量(図8の斜線部)を求め、これ
を無修飾のシリコン基板の酸化電流量で規格化したもの
をイオンの透過率と定義した。なお、図8の破線は、メ
チレンブルーが溶けていない電解質で測定したサイクリ
ックボルタモグラムである。図6と図7から分かるよう
に、例えば、被覆率40%のOTS膜で覆われたシリコ
ン基板は、純水に対する接触角105度、イオン透過率
50%であることが分かる。
【0037】このように、疎水性薄膜の被覆率を調整す
ることにより、イオン透過性の疎水性薄膜電極表面を作
ることができる。
【0038】
【化3】
【0039】また、金電極上にチオール基(−SH)に
よって結合したイオン透過性の疎水性薄膜を形成するこ
とができる。例えば100μmol/l程度のアルキル
メルカプタン(CH3 (CH2 n SH、n=10〜2
0が好ましい)の溶解したエタノール溶液中に金電極を
一定時間浸漬した後、エタノールで洗浄、乾燥すること
により、電極上にアルキルメルカプタンの単分子膜が形
成される。電極表面にシロキサン結合した疎水性薄膜の
場合と同様に、金電極の浸漬時間を調製することによ
り、イオン透過性の疎水性単分子膜を金電極上に形成す
ることができる。
【0040】また、本発明における、ガス感応電極上へ
の酸化膜の形成、もしくは、多孔質ガラス上への金属薄
膜の形成は、真空蒸着法を用いた。真空蒸着法により固
体基板に膜を形成すると、膜厚が10ナノメートル以下
の場合、膜は島状に固体表面に形成される(金原粲著、
物理工学実験5、薄膜の基本技術、P65−P68、
(財)東京大学出版会(1985年))。従って、この
方法により、酸化膜には完全に覆われていないガス感応
電極、もしくは金属薄膜に完全には覆われていない多孔
質ガラスを形成することができる。
【0041】以下に、具体的な実施例を示す。 (実施例1)図1に本発明の電気化学式ガスセンサーの
一例を示す。電解質溶液2はイオン透過性の疎水製薄膜
でおおわれたガス感応電極1、対抗電極3、及び、容器
4によって閉じ込められている。図2は、円10で囲ん
だ部分のガス感応電極の拡大図であり、ガス感応電極2
0は、イオン透過性の疎水性薄膜21により覆われてい
る。また、検出ガスが通過するための孔22が多数存在
している。検出ガスは、矢印8の方向からガス侵入部5
に入り、矢印9の方向から出ていく。ガスの一部はガス
感応電極の孔22を通って電解質2に溶解する。ガス感
応電極1と対抗電極3との間には定電圧電源により一定
電圧が印加され、両電極間で流れた電流は、電流検出器
7で測定される。
【0042】本実施例においては、ガス感応電極として
透過電子顕微鏡の測定時に試料支持台としてよく用いら
れる金属メッシュを用いた。用いたメッシュの材質は白
金、厚さは40μm 、平均孔径は10μm である。乾燥
雰囲気中で、この金属メッシュをOTS30mmol/
lを溶解したノルマルヘキサデカン、四塩化炭素、クロ
ロホルムの混合溶液(重量比で、ノルマルヘキサデカン
80%、四塩化炭素12%、クロロホルム8%)に2時
間浸し、その後、クロロホルムで洗浄した。最後にこの
メッシュを水洗した。対抗電極には厚さ1ミリメートル
の白金板を、電解質溶液には50mmol/lの硫酸水
溶液を用いた。また、今回作製した電気化学式ガスセン
サーにおいては、ガス感応電極が正となるように、ガス
感応電極と対抗電極との間に1800mVの電圧を印加
下時に、ガス感応電極場で一酸化炭素の酸化反応(1)
が起こることを確認した。次に、この電気化学式ガスセ
ンサーを用いて、一酸化炭素の濃度を測定した例を示
す。
【0043】100から2000SCCM(0℃、1気
圧に換算して、1分当り1ミリリットルの体積の気体が
流れた場、この気体の流量は1SCCMであると定義す
る)の一酸化炭素をガス導入口に送り込み、定電圧電源
によって、ガス感応電極−対抗電極間に1800mVの
電圧を印加した。その結果、図9に示すように、一酸化
炭素の流量にほぼ比例した酸化電流が検出された。
【0044】なお、本実施例で用いた金属メッシュは、
一般に広く市販されており(例えば、日本データム株式
会社:JEOL DATUM)、その特性(厚さ、孔
径、材質)もよく管理されているので、再現性良くガス
感応電極を作製することができる。
【0045】(実施例2)実施例1と同様に電気化学式
ガスセンサーを作製し、一酸化ガスを検出することがで
きた。但し、ガス感応電極として、金属メッシュに酸化
シリコン膜を蒸着した。蒸着方法は、電子ビーム蒸着法
を採用した。蒸着時の真空度は10-5torr、蒸着速
度は1オングストローム/secとし、約30オングス
トロームの厚みの酸化シリコン膜を金属メッシュの片側
一面に蒸着した。ガスセンサー作製時には、酸化シリコ
ン膜の形成されている面が電解質にさらされるように配
置した。
【0046】また、本実施例で用いた酸化シリコン膜表
面には多数の水酸基があるので化学吸着剤が膜表面と反
応しやすく、そのため、撥水性の高いガス感応電極を作
ることができる。
【0047】(実施例3)実施例1と同様に電気化学式
ガスセンサーを作製し、一酸化ガスを検出することがで
きた。但し、ガス感応電極として、多孔質ガラスに白金
を蒸着したものを用いた。用いた多孔質ガラスは、厚さ
50μm 、平均の孔径10μm のものである。白金の蒸
着は、電子ビーム蒸着法を用いた。蒸着時の真空度は1
-5torr、蒸着速度は1オングストローム/sec
とし、約40オングストロームの厚みの白金薄膜を多孔
質ガラスの片側一面に形成した。ガスセンサー作製時に
は、白金の蒸着されている面が電解質溶液にさらされる
ように多孔質ガラスを配置した。
【0048】また、多孔質ガラスに蒸着した白金電極
は、膜厚が40オングストロームの時、島状に成長し、
そのため、多孔質ガラスに存在する孔を総て塞ぐことが
無いので、ガス透過性が保たれたガス感応電極を作製す
ることができる。
【0049】(実施例4)実施例1と同様に電気化学式
ガスセンサーを作製した。但し、ガス感応電極として
は、材質が金のメッシュを用いた。メッシュの厚みは4
0μm 、平均孔径は10μm である。このメッシュを、
オクタデシルメルカプタン(CH3 (CH217SH)
1mmol/lの溶けたエタノール溶液に2時間浸漬
後、エタノールで洗浄した。
【0050】また、今回作製した電気化学式ガスセンサ
ーにおいては、ガス感応電極が正となるように、ガス感
応電極と対抗電極との間に2000mVの電圧を印加下
時に、ガス感応電極場で一酸化炭素の酸化反応(1)が
起こることを確認した。次に、この電気化学式ガスセン
サーを用いて、一酸化炭素の濃度を測定した例を示す。
【0051】100から2000SCCMの一酸化炭素
をガス導入口に送り込み、定電圧電源によって、ガス感
応電極ー対抗電極間に2000mVの電圧を印加した。
その結果、実施例1と同様に、一酸化炭素の流量にほぼ
比例した酸化電流が検出された。
【0052】なお、本実施例で用いた金属メッシュは、
一般に広く市販されており(例えば、日本データム株式
会社:JEOL DATUM)、その特性(厚さ、孔
径、材質)もよく管理されているので、再現性良くガス
感応電極を作製することができる。
【0053】なお、本実施例においては、化学吸着剤と
して、OTSを用いたが、これに限定する必要はなく、
これ以外の化学吸着剤を用いても同様な電気化学式ガス
センサーを作製することができる。
【0054】また、本実施例においては、オクタデシル
メルカプタンを用いたが、これに限定する必要はなく、
例えば、フッ化炭素鎖を持つメルカプタン等を用いても
同様な電気化学式ガスセンサーを作製できることは言う
までもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、電
解質溶液内へのガスの透過性が良く、しかも、電極上で
のガスの電気化学反応の効率の高いコンパクトな電気化
学式ガスセンサを作製することができる。
【0056】また、本発明においては、従来法のように
ポリテトラフルオロエチレン薄膜とガス感応電極を接合
する必要が無いので、接合部分が剥がれる心配がなく、
信頼性の高い電気化学式ガスセンサーを提供できる。
【0057】また、本発明においてはガス感応電極を被
覆している薄膜の撥水性とイオン透過性を自由にコント
ロールできるので、特に、長期間使用するセンサーにお
いては、膜のイオン透過性を小さくして、撥水性を上げ
ることにより、電解質溶液の漏れにくいガスセンサーを
作製することができる。逆に、寿命が短期間でも、感度
の高いセンサーが必要となる場合は、膜の撥水性を落と
してイオンの透過性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気化学式ガスセンサーの
概念断面図である。
【図2】本発明の一実施例の電気化学式ガスセンサーの
ガス感応電極の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例のイオン透過性の疎水性薄膜
で覆われたガス感応電極が電解質と接している様子を示
した図である。
【図4】本発明の一実施例のイオン透過性の疎水性薄膜
で覆われたガス感応電極が電解質と接している様子を示
した図である。
【図5】本発明の一実施例のイオン透過性の疎水性薄膜
で覆われたガス感応電極が電解質と接している様子を示
した図である。
【図6】本発明の一実施例のオクタデシルトリクロロシ
ランによって被覆されたシリコン基板の被覆率と純水に
対する接触角との関係を示したグラフである。
【図7】本発明の一実施例のオクタデシルトリクロロシ
ランによって被覆されたシリコン基板の被覆率とイオン
透過率との関係を示したグラフである。
【図8】本発明の一実施例のオクタデシルトリクロロシ
ランで被覆されたシリコン基板を作用電極として、50
0μmol/lのメチレンブルー溶液中で測定したサイ
クリックボルタモグラムである。
【図9】本発明の一実施例の電気化学式ガスセンサーで
測定した、一酸化炭素ガスの流量と酸化電流との関係を
示したグラフである。
【図10】従来の電気化学式ガスセンサーの概念断面図
である。
【図11】従来の電気化学式ガスセンサーのガス感応電
極の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ガス感応電極 2 電解質溶液 3 対抗電極 4 容器 5 ガス導入部 6 定電圧電源 7 電流検出器 8 検出ガス 9 検出ガス 10 ガス感応電極の一部 20 ガス感応電極 21 イオン透過性の疎水性薄膜 22 ガス感応電極に空けられた孔 50 ガス透過性ポリテトラフルオロエチレン薄膜 51 ガス感応電極 52 ポリテトラフルオロエチレン薄膜とガス感応電極
の一部 53 電解質溶液 54 対抗電極 55 容器 56 検出ガス 57 検出ガス 58 ガス導入口 59 定電圧電源 60 電流検出器 61 孔 62 空間 70,78,83 電解質溶液 71,75 ガス感応電極 72,76,81 孔 77 酸化膜 80 多孔質ガラス 82 金属薄膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを電気化学的に酸化もしくは還元す
    るガス感応電極と対抗電極からなり、電解質溶液が前記
    ガス感応電極と前記対抗電極によって封入されている電
    気化学式ガスセンサーであって、前記ガス感応電極には
    多孔質性の穴があり、前記ガス感応電極表面がイオン透
    過性の疎水性薄膜に覆われていることを特徴とする電気
    化学式ガスセンサー。
  2. 【請求項2】 ガス感応電極が、金属のメッシュから成
    る請求項1記載の電気化学式ガスセンサー。
  3. 【請求項3】 イオン透過性の疎水性薄膜が疎水性基と
    ガス感応電極表面と化学結合する基から成る分子から構
    成され、前記ガス感応電極表面が前記分子によって不完
    全に被覆されている請求項1に記載の電気化学式ガスセ
    ンサー。
  4. 【請求項4】 疎水性基が長鎖アルキル鎖、もしくはフ
    ッ化炭素鎖を含む請求項3に記載の電気化学式ガスセン
    サー。
  5. 【請求項5】 ガス感応電極が金電極であり、イオン透
    過性の疎水性薄膜がチオール基によって前記金電極に結
    合している請求項4に記載の電気化学式ガスセンサー。
  6. 【請求項6】 イオン透過性の疎水性薄膜が、ガス感応
    電極表面とシロキサン結合をしている請求項4に記載の
    電気化学式ガスセンサー。
  7. 【請求項7】 イオン透過性の疎水性薄膜が、単分子吸
    着膜またはその積層膜である請求項6に記載の電気化学
    式ガスセンサー。
  8. 【請求項8】 ガス感応電極上に酸化膜が形成され、前
    記酸化膜に覆われていない前記ガス感応電極部分があ
    り、前記酸化膜上にシロキサン結合する疎水性薄膜が形
    成されている請求項1に記載の電気化学式ガスセンサ
    ー。
  9. 【請求項9】 ガス感応電極が多孔質ガラスに金属薄膜
    が形成されたものであり、前記金属薄膜に覆われていな
    い前記ガラスの部分があり、前記ガラス部分にシロキサ
    ン結合した疎水性薄膜が形成されている請求項1に記載
    の電気化学式ガスセンサー。
  10. 【請求項10】 疎水性薄膜が長鎖アルキル鎖、もしく
    はフッ化炭素鎖を含む請求項8または9に記載の電気化
    学式ガスセンサー。
  11. 【請求項11】 疎水性薄膜が、単分子吸着膜またはそ
    の積層膜である請求項8または9に記載の電気化学式ガ
    スセンサー。
JP22082093A 1993-09-06 1993-09-06 電気化学式ガスセンサー Expired - Fee Related JP3401059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22082093A JP3401059B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 電気化学式ガスセンサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22082093A JP3401059B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 電気化学式ガスセンサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0772116A true JPH0772116A (ja) 1995-03-17
JP3401059B2 JP3401059B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=16757071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22082093A Expired - Fee Related JP3401059B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 電気化学式ガスセンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3401059B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7201801B2 (en) 2002-09-13 2007-04-10 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Heater for manufacturing a crystal
JP2010501259A (ja) * 2006-08-24 2010-01-21 ザ ユニバーシティー オブ ノースカロライナ アット チャペル ヒル フルオロシランベースのキセロゲル膜を介するマイクロセンサ
JP2014137342A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Aerocrine Ab 小型電気化学センサー
KR101488438B1 (ko) * 2012-08-20 2015-02-06 (주)센텍코리아 전기화학식 가스 센서

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7201801B2 (en) 2002-09-13 2007-04-10 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Heater for manufacturing a crystal
JP2010501259A (ja) * 2006-08-24 2010-01-21 ザ ユニバーシティー オブ ノースカロライナ アット チャペル ヒル フルオロシランベースのキセロゲル膜を介するマイクロセンサ
KR101488438B1 (ko) * 2012-08-20 2015-02-06 (주)센텍코리아 전기화학식 가스 센서
JP2014137342A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Aerocrine Ab 小型電気化学センサー

Also Published As

Publication number Publication date
JP3401059B2 (ja) 2003-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5389215A (en) Electrochemical detection method and apparatus therefor
KR101188172B1 (ko) 전기화학적 바이오센서 및 그 제조방법
Savari et al. High sensitivity amperometric and voltammetric determination of persulfate with neutral red/nickel oxide nanowires modified carbon paste electrodes
Liao et al. Highly selective and sensitive glucose sensors based on organic electrochemical transistors using TiO2 nanotube arrays-based gate electrodes
EP0569908B1 (en) Electrochemical detection method and apparatus therefor
US8683672B2 (en) Nanomaterial-based gas sensors
Niwa et al. Voltammetric measurements of reversible and quasi-reversible redox species using carbon film based interdigitated array microelectrodes
US7169272B2 (en) Microfabricated recessed disk microelectrodes: characterization in static and convective solutions
US20110102002A1 (en) Electrode and sensor having carbon nanostructures
FR2899333A1 (fr) Detecteur de gaz electrochimique.
Liu et al. Construction of the direct Z-scheme CdTe/APTES-WO3 heterostructure by interface engineering for cathodic “signal-off” photoelectrochemical aptasensing of streptomycin at sub-nanomole level
Kuznowicz et al. Glucose determination using amperometric non-enzymatic sensor based on electroactive poly (caffeic acid)@ MWCNT decorated with CuO nanoparticles
Gong et al. A glucose biosensor based on the polymerization of aniline induced by a bio-interphase of glucose oxidase and horseradish peroxidase
Aroutiounian Properties of hydrogen peroxide sensors made from nanocrystalline materials
Viet et al. Enzyme-free glucose sensor based on micro-nano Dualporous gold-modified screen-printed carbon electrode
Tu et al. Sandwich nanohybrid of single-walled carbon nanohorns–TiO 2–porphyrin for electrocatalysis and amperometric biosensing towards chloramphenicol
JP3401059B2 (ja) 電気化学式ガスセンサー
Liu et al. Electroanalytical Determination of Carcinoembryonic Antigen at a Silica Nanoparticles/Titania Sol–Gel Composite Membrane‐Modified Gold Electrode
Chen et al. Electrochemical construction of porous gold nanostructures on DVD substrate and its application as nonenzymatic hydrogen peroxide sensor
JPWO2007086268A1 (ja) 微小電極およびその製造方法
KR20120126977A (ko) 탄소나노튜브 기반 3전극 시스템, 그 제조방법 및 이를 이용한 전기화학 바이오센서
Assaifan et al. Coffee-ring effect-driven TiO2 microstructures as sensing layer for redox-free impedimetric detection of Hg (II) in tap water
Yuan et al. Determination of carcinoembryonic antigen using a novel amperometric enzyme-electrode based on layer-by-layer assembly of gold nanoparticles and thionine
Tanaka et al. Fabrication of Biosensing Interface with Monolayers
Kim et al. A fully microfabricated carbon nanotube three-electrode system on glass substrate for miniaturized electrochemical biosensors

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees