JPH0770896A - 不織布 - Google Patents

不織布

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JPH0770896A
JPH0770896A JP5239179A JP23917993A JPH0770896A JP H0770896 A JPH0770896 A JP H0770896A JP 5239179 A JP5239179 A JP 5239179A JP 23917993 A JP23917993 A JP 23917993A JP H0770896 A JPH0770896 A JP H0770896A
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JP
Japan
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water
fiber
soluble
biodegradable
nonwoven cloth
Prior art date
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Pending
Application number
JP5239179A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Murakami
哲朗 村上
Katsumasa Takagi
克昌 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Corp
Original Assignee
Koyo Corp
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Filing date
Publication date
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水分解性で且つ生物分解性を有し、活性汚泥
処理によって分解可能な不織布を提供することを主要な
目的としている。 【構成】 本発明の不織布は生物分解性で、且つ非水膨
潤性の熱可塑性短繊維と水溶性または水分散性化合物と
が結合して一体化したここに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生理用ナプキン,使い捨
ておむつ,失禁パッド等の体液吸収製品の肌側被覆材
(以下、「表面材」と称する。)に適する新規な不織布であ
って、水洗トイレに流しても配管を閉塞することがな
く、かつ、終末下水処理場で微生物によって分解するこ
とができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】生理用ナプキン,使い捨ておむつ、失禁
パッド等の吸収製品は体液で汚れたらそのまま廃棄され
る。これらは、衛生上、他の一般廃棄物と区別し、汚物
として廃棄されるのが普通である。たとえ、製品全体が
汚れていなくても、一部に血液,尿,大便の付着した製
品を他の一般廃棄物し一緒に廃棄するのは好ましくな
い。生理用ナプキン,使い捨ておむつ,失禁パッド等の
汚れは、通常、これを排泄器官に当てる製品部分、即ち
製品の表面材から吸収体に至る。時には、汚れが表面材
部分だけに留まることも少なくない。後者の場合、これ
は製品から、表面材だけを剃ぎ取り、これを汚物とし
て、一般廃棄物から区別できれば、汚物として廃棄物量
を減らすことが出来て都合がよい。特に、大便は流動性
が少なく、表面材の上に溜ることが多いので、表面材を
剥がすと共に、これに包んでこれを除去できれば汚物処
理が簡単となる。このような機能を有する表面材を「大
便処理シート」と呼び、通常の表面材と区別することが
ある。
【0003】吸収製品の表面材や大便処理シートの多く
は、不織布からなる。汚れた不織布またはその一部だけ
を製品から剥ぎ取り、処理しようという考案は特開昭50
ー37546, 特開昭50-83155, 特開昭55ー16611, 特開昭62-8
8706等に開示されている。
【0004】更に、製品から剥がした不織布を水洗トイ
レに流す考案が特開昭49-94450,特開昭62-209144 等に
示されている。これは不織布の繊維としてコットン,レ
ーヨン,絹,羊毛や微生物によって合成される特開昭61
-75861に記載のプルラン繊維等の生物分解性繊維を使用
し、これを水溶性バインダーで結合したものである。こ
の不織布は水によって短繊維に分散し、該短繊維は終末
下水処理所の活性汚泥によって分解する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水洗ト
イレに流せる不織布は、天然セルロース繊維または再生
セルロース繊維の水溶性または水分散性バインダーによ
って結合した不織布である。これらの繊維は水膨潤性
で、肌に接するとウェット感がある、吸水するとレジリ
エンスが極度に低下し、クッション性を失い、肌にベタ
つき、付着するという問題があった。本発明はこれらの
課題を解決するにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、生物分解性で、
かつ、非水膨潤性の短繊維集合体を水溶性バインダーに
よって結合した不織布ある。生物分解性でかつ、非水膨
潤性の短繊維としてはポリカプロラクトン,ポリヒドロ
キシ酪酸またはヒドロキシ酪酸/ヒドロキシ吉草酸共重
合体を原料とするものが挙げられる。これら重合体に
は、更に適宜,可塑材,増量材,着色材,脱臭剤等を添
加することもできる。ここで、非水膨潤性とは次式で定
義される水中の繊維断面膨潤度が5%位以下のものをい
う。
【0007】
【式1】 短繊維としては、特に、米国ユニオンカーバイト社製の
ポリカプロラクトン「TONEポリマーPー787」 の溶融
紡糸繊維が好ましい。これは7員環構造を持つεーカラ
プロラクトンのホモポリマーで、ジオール(HOーRー
OH,R:脂肪族部)を前駆体とし、次式の構造を有す
る。
【0008】
【式2】 前記ポリカプロラクトンの平均重合度は60,000ー100,000
が好ましく、これは溶融妨糸によって繊維にすることが
出来る。溶融紡糸の際、通常、3ー12倍に延伸する。延
伸倍率が低いと繊維の強力が得られず、延伸倍率が高す
ぎると生物分解が困難となる。
【0009】本発明の不織布は短繊維からなり、その繊
維長は100ー2 mmが好ましい、100mmを超えると均一
なウェブを形成することが困難であり、しかも、下水管
を閉塞するからである。また、2 mm未満ではドライ感
のある良好な不織布が得られにくい。繊度は、通常、0.
5ー20デニールとする。坪量は10g/m2 以上が好ましい。
10g/m2 未満では十分な強度が得られないからである。
【0010】不織布の製法としては、公知のカード法、
エアレイド法、湿式法等によってウェブを形成し、繊維
を熱接着法、水溶性もしくは水分散性のバインダー結合
法または温水ジェット交絡法等を採用することができ
る。
【0011】水溶性または水分散性化合物としては、デ
ンプンもしくはその誘導体、アルギン酸ナトリウム,グ
アーガム,トラガントガム,ゼラチン,アルブミン,カ
ゼイン,アラビアゴム,ポリビニルアルコール,ポリエ
チレンオキシド,カルボキシメチルセルロースまたはそ
の塩、カルボキシエチルセルロースまたはその塩、ビス
コース,ポリビニルエチルエーテル,ポリアクリル酸ソ
ーダ,ポリメタアクリル酸ソーダ,ポリアクリルアミ
ド,ポリビニルピロリドン/ビニルピロリドン酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアクリル酸のヒドロキシル化誘導体,
キサンタンガム,プルプラン等が挙げられる。
【0012】これら化合物のうち、特に、30℃以上の温
水には溶けず、30℃未満の冷水にのみ溶解するものが好
ましい。体液の温度が体温に保持されている間は、不織
布が溶解せず、吸収製品の形状を維持し、トイレの冷水
に速やかに溶解するのが使用に便利だからである。この
ような性質の化合物としては、重合度が600 以上、ケン
化度が97% 以下のポリビニルアルコールまたは変性ポリ
ビニルアルコールおよびメトキシ置換度が35ー40%のメチ
ルセルロース等を挙げる。
【0013】なお、これら化合物は単独で使用する場合
のほか、組合せて使用することもでき、またこれに無機
塩類,ポリビニルアルコールの架橋剤,多価アルコー
ル,界面活性剤,増量剤,香料,着色剤等を加えること
もできる。
【0014】不織布における水溶性または水分散性化合
物の含有量は30% 以下とする、30%を超えるとこれら化
合物の水による膨潤や加水によるレジリエンスの低下が
不織布に悪影響を与えるからである。
【0015】本発明の不織布にあっては、短繊維の結合
にその熱接着性を利用することができる。即ち、短繊維
は水溶性または水分散性化合物と熱接着し、該化合物を
介して互いに結合する。しかしながらすべての短繊維が
該化合物と熱接着する必要は無い。一部の短繊維同士の
熱接着があってもそれが大規模に生じない限り問題では
ない。短繊維の結合にその熱接着性を利用する場合に
は、水溶性または水分散性化合物も繊維状で有ることが
好ましい。また、水溶性化合物自身が接着剤として機能
し、これを介して短繊維を相互に結合してもよい。
【0016】実施例1 ユニオンカーバイト社のTONEポリマーPー767を温度
180 ℃,延伸倍率9.0で溶融紡糸し、3デニールの生物
分解性で、かつ、非水膨潤性の熱可塑性繊維を得、さら
にこれを約50mmに裁断し、短繊維にした。その軟化点は
60℃。 水中の繊維断面膨潤度は1%以下であった。これは
土壌埋設1月で初期強度の約30% に低下した。一方、重
合度1700、ケン化度95.8モル%のポリビニルアルコール
85重量部、グリセリン16重量部,水400 重量部からなる
水溶液を調整した。前記短繊維集合体ウェブ92重量部に
前記ポリビニルアルコール溶液を含浸,真空乾燥し、ポ
リビニルアルコールバインダー8重量部,坪量30g/m2
の不織布を得た。この不織布は冷水に浸漬すると、短繊
維に分散し、短繊維は1ヶ月の活性汚泥によるエアレー
ションで完全に形状を失った。
【0017】実施例2 実施例1の短繊維集合体80重量部と3デニール,繊維長
約50mmのカルボキシメチルセルロース短繊維を混綿した
ウェブを62℃の熱オーブンで熱処理し、互いに熱接着し
た。得られた不織布は水分散性でかつ生物分解性であっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明の不織布は冷水によって溶解また
は分散する接着剤で結合しているので、これを水に浸漬
すると短繊維は水中にバラバラとなって分散する。この
ため水洗トイレに流しても配管を閉塞することがなく、
しかも、その短繊維は微生物分解性なので終末下水処理
所での活性汚泥処理によって分解可能である。また、本
発明の不織布を構成する繊維は非水膨潤性であるため、
水に濡れてもドライ感があり、それによってレジリエン
スが低下しない。そのため、濡れた不織布が肌に付着し
て不快感を及ぼすようなことがない。このため、本発明
の不織布は使い捨ておむつの表面シートや大便処理シー
トとして用いることができる。更に、本発明の不織布は
焼却処理を行っても、熱発生量が低カロリーであり炉壁
を痛めないという利点も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61F 13/54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物分解性で、かつ、非水膨潤性の熱可
    塑性短繊維と水溶性または水分散性化合物とが結合して
    一体化した不織布。
  2. 【請求項2】 生物分解性で、かつ、非水膨潤性の熱可
    塑性短繊維が脂肪族ポリエステルである請求項1記載の
    不織布。
  3. 【請求項3】 水溶性化合物がポリビニルアルコールで
    ある請求項1記載の不織布。
  4. 【請求項4】 水溶性化合物がカルボキシメチルセルロ
    ース繊維またはカルボキシエチルセルロース繊維である
    請求項1記載の不織布。
JP5239179A 1993-08-31 1993-08-31 不織布 Pending JPH0770896A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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