JPH0767455B2 - 手術用補助具 - Google Patents

手術用補助具

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JPH0767455B2
JPH0767455B2 JP63152895A JP15289588A JPH0767455B2 JP H0767455 B2 JPH0767455 B2 JP H0767455B2 JP 63152895 A JP63152895 A JP 63152895A JP 15289588 A JP15289588 A JP 15289588A JP H0767455 B2 JPH0767455 B2 JP H0767455B2
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JP
Japan
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substrate
mat
tube
suction
surgical
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JP63152895A
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JPS6476845A (en
Inventor
泰之 細田
英範 工藤
敏夫 泉
Original Assignee
平和物産株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、手術用補助具に関し、詳しくは、心臓、肝臓
等の各種臓器および整形外科手術などの出血を伴う各種
の手術において好適に用いられ、手術する部位を包んで
他の部位と仕切ると共に、手術部位より生じる血液、体
液などの液を吸引する作用等を行うものである。
従来の技術 従来、例えば心臓手術においては、手術する心臓と他の
臓器を仕切るため、発泡ポリウレタン又はシリコン樹脂
シート等を医師がハサミで適当な大きさに切断して心臓
を包み、必要によりその中にガーゼ等を挿入していた。
また、術中、手術部位に生じた血液、体液、および局部
低温法による手術で用いるアイス・スラッシュの解けた
水等を吸引して排除するための用具として、各種形状の
サンプセットあるいはサッカーが汎用されている。
発明が解決しようとする課題 上記した従来使用されている吸引用具は、それを操作す
るために助手を1名必要とし、人手を要する問題があ
る。また、手術部位を他と仕切るために、その都度、適
宜な大きさにシートを切断して設けなければならず、か
つ、この種のシートは必要な各種の機能、例えば、断熱
性、柔軟性等を十分に有しないものである。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、手術部位お
よび局部低温法による手術において使用される冷却用ア
イス・スラッシュ等と、他の部位を仕切るに適したマッ
ト部と、手術部位から生じた血液、体液およびアイス・
スラッシュの解けた水等を自動的に吸引すると共に、心
臓手術については一時的に心臓のポンプ作用の補助、代
行を機械的に行う体外補助循環回路を構成する吸引部と
を備え、取り扱いが便利で簡単な構成の手術用補助具の
提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、留意したことは、隣接する
部位の神経等を麻ひさせないよう十分な断熱効果がえら
れること、マット部は可撓性に富み心臓等の手術部位の
形状を合わせて変形すること、手術部位から発生する血
液、体液などの液が自然に吸引部の吸入口に流れ込むこ
と、該吸入口が塞がれる恐れがないこと、手術部位およ
びその周辺の部位の状況に応じてマット部の形状および
大きさを容易に修正しうること、および、構造が簡単で
安価に製造出来ることである。
課題を解決するための手段 本発明に係わる手術用補助具は、 手術部位を他と仕切って包み得る大きさを有する軟質プ
ラスチックよりなる基板に、その少なくとも上面に、複
数の突起を間隙をあけて基板と一体に成形し、これら突
起の間に連続した流路を形成したマット部と、 一端部を上記マット部の流路に連通するように接着して
取り付け、該取付部に流路の液を吸引するための吸引口
を穿設していると共に、基板より伸長した他端部をポン
プに接続する可撓性のチューブからなる吸引部と、 を備えていることを特徴とするものである。
さらに、本発明に係わる手術補助具は、下記に列挙する
構成も包含するものである。
上記マット部の基板上に突設する突起は、点状又は線
状で基板と一体成形し、これら突起は突起の間に液を流
通させ得る高さとし、かつ、これら突起間に形成される
流路は互いに連続すると共に吸引用チューブを取り付け
る中央凹部と連通している。
上記マット部の基板上には、上記チューブに沿って、
吸引口へ送風するための送気用補助チューブを取り付け
ている。
上記マット部の基板に、中空状に形成して液流路を設
け、該液流路の一部に形成した入口および出口にチュー
ブを接続して、上記マット部の液流路内に冷却水を循環
させ、マット部の表面温度を制御するようにしている。
上記吸入用のチューブの他端にはポンプに接続するた
めのコネクタを取り付けている。
上記マット部は不要な部分を切断可能とし、あるいは
予め切断して切欠部を形成している。
上記マット部は突起を形成していない拡大部を備えて
おり、より大きな手術部位にも適用可能としている。
作用 上記構成よりなる手術補助具は、手術すべき部位、例え
ば、心臓手術においては、心臓と他の臓器との間にマッ
ト部を挿入し、吸引部のチューブの他端をポンプに接続
して使用する。尚、必要に応じてマット部と手術部位
(心臓)の間にアイス・スラッシュ等の冷却剤を投入す
る。
該手術補助具のマット部により手術部位は他と簡単に仕
切られる共に、術中に発生する血液、体液およびアイス
・スラッシュの解けた水がマット部の流路を通って流
れ、チューブの吸引口に自然に吸引され、ポンプにより
吸い込まれて排出される。
実施例 以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。
第1図から第5図は本発明の第1実施例を示すもので、
10はマット部、20はマット部10に取り付ける吸引部であ
る。
マット部10は軟質プラスチックで成形した基板11の上面
に、そのほぼ全面にわたって多数の断面円形の点状小突
起12を一体に成形している。基板11は、厚さ約1〜2mm
程度で、図示の如く略楕円形状としているが、該形状に
限定されず、また、大きさは図示の実施例では、長径12
0mm、短径100mmに設定しているが、限定されず、手術す
る部位を周辺と仕切って包むように乗せるに足りる大き
さであれば良い。また、使用に際して適宜の大きさに切
断して使用しても良い。該マット部10は、自然状態で円
皿状に湾曲するように形成しており、かつ、わずかな力
が加わるだけで自在に変形するように、可撓性に富ませ
ている。該基板2と一体成形する上記突起12は、直径を
3〜5mm程度とし、また、高さを突起12間に液がスムー
ズに流通し得る程度の2〜4mm程度とし、かつ、相互に
適宜な間隔をあけて設けることにより、突起12の間に流
路19を形成している。該流路19は行き止まりのない連続
した状態に設定しており、かつ、基板の一端側より中央
部にかけて形成した凹状部13に上記流路19を連続させて
いる。
上記マット部10は前記したようにプラスチックで一体成
形しており、その材料としては、0℃〜4℃の低温時に
おいても柔軟性を示す断熱性のある軟質プラスチック、
例えば、シリコン、ポリエチレン、ウレタン、塩化ビニ
ール又はそれらの発泡体が好ましく、シリコン系樹脂の
発泡体が特に好ましい。
吸引部20は、透明な軟質プラスチックより成るチューブ
21を備え、該チューブ21の一端部を上記マット部10の中
央凹状部13に嵌合して接着している。該チューブ21は、
実施例では内径を2.5mm、外径を4mmに設定している。該
チューブ21のマット取付側端面には液を吸引するための
吸引口24を穿設すると共に、該端面側に隣接する部位
に、その上下および左右に吸引孔25を穿設している。こ
れら吸引口のうち底面側の吸引孔25aは、基板11に穿設
した対応する吸引孔14と連通させ、基板11の下面側から
液を吸引するようにしている。チューブ21の他端部には
ポンプ33に接続するためのコネクタ22を取り付けてい
る。
さらに、上記チューブ21に沿って、吸引孔25へ空気を送
入するための送気用チューブ23をマット部基板11に接着
して取り付けている。
上記吸引用チューブ21、送気用チューブ23を基板11に取
り付けた時の高さは、上記突起12の高さとほぼ同じに成
るように設定している。
上記手術用補助具は、マット部10の基板11の大きさが手
術部位と比較して大き過ぎる場合あるいは余分な邪魔と
なる部分がある場合には、該手術部位の形状に適合する
ように切断して用いられる。例えば、心臓手術に用いる
場合には、第1図中に点線15で示すラインに沿って切断
し、切欠部を形成している。該切欠部を設ける理由は、
人の心臓の場合、ここに血管が通っているので、予めこ
れを逃げた形状に製作しておけば、使用に便利なことに
よる。
また、チューブ21の先端を二又または三又以上に分岐さ
せて、それぞれの先端に吸引口を形成しても良い。さら
に、上記チューブ21に代えて、既製のサンプセット又は
サッカーをそのまま接着して製作することも出来る。
第6図および第7図は、本発明の第2実施例を示し、基
板11には、その上下両面に突起12を一体に形成してい
る。これら突起12を裏面側にも形成していることによ
り、マット部10の裏面側にも液体流路を形成し、背部側
より排出すべき液体をチューブ21を通して容易に排出す
ると共に、突起12による断熱作用が背部側にも好適に作
用する。
第8図および第9図は、本発明の第3実施例を示し、前
記第1図に示す点線15のラインに沿って切断して形成す
る切欠部16を予め成形しており、かつ、基板11の上面に
突設する突起12′は線状としている。これら線状の突起
12′の長さは設置部位により可変としているが、最低5m
m以上の長さで形成している。また、突起12′を形成し
ていない拡大部分18を形成しており、手術部位の面積が
大きな場合にも適用出来るようにしている。
第10図および第11図は、本発明の第4実施例を示し、該
実施例ではマット10の基板11′自体を中空にすると共
に、チューブ21を取り付ける中央凹部13のみを中空とし
ていないことにより、該中央凹部13で区分され、該凹部
13が形成されていない側部で連続した流路41を形成して
いる。該流路41の一端側に供給管42を接続した入口45を
設け、該供給管42の他端は冷却水送給用ポンプ43に接続
している。また、流路41の他端側には排出管44を接続し
た出口46を設けている。このように、基板11′内に冷却
水を循環させることにより、マット部10の温度を手術に
適した温度に制御することが出来、手術する臓器の冷却
と、その周囲の血液等の吸引を効果的に行うことが出来
る。尚、上記中空状とした基板11の上面に突起12″を形
成している。
発明の効果 以上の説明より明らかなように、本発明に係わる手術用
補助具によれば、マット部の表面に小突起を多数設けて
いるので、マット部の断熱性が向上する。かつ、該突起
により流路が形成され、該流路から液体を吸引するチュ
ーブを取り付けているため、手術部位から発生する血
液、体液等の不要な液を円滑にチューブ内に流入させる
ことが出来る。しかも、突起により心臓等の心臓部位が
持ち上げられるため、チューブの吸引口を閉塞する恐れ
はなく、放置吸入も可能となる。上記理由より、従来の
ように多種類のサンプセットやサッカーを準備する必要
がなくなり、それらの操作者も不要となり、開心術等の
手術が容易となる等の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の正面図、第2図は第1図
の要部斜視図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第
4図は第3図の要部拡大図、第5図は第1図のV−V線
断面図、第6図は本発明の第2実施例の正面図、第7図
は第6図のVII−VII線断面図、第8図は本発明の第3実
施例の正面図、第9図は第8図のIX−IX線断面図、第10
図は本発明の第4実施例の正面図、第11図は第10図のXI
−XI線断面図である。 10……マット部、11……基板、 12……小突起、13……凹部、 19……流路、20……吸引部、 21……チューブ、22……コネクタ、 23……送気用チューブ、 24、25……吸引口、33……ポンプ、 41……流路、43……冷却水ポンプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質プラスチックより成り、手術部位を他
    と仕切って包み得る大きさの基板に、その少なくとも上
    面に、複数の突起を間隙をあけて設け、これら突起の間
    に連続した流路を形成したマット部と、 一端部を上記マット部の流路と連通するように接着して
    取り付け、該取付部に流路の液を吸引するための吸引口
    を穿設していると共に、基板より伸長した他端部をポン
    プに接続する可撓性のチューブからなる吸引部と を備えていることを特徴とする手術用補助具。
  2. 【請求項2】上記マット部の基板を中空状とし、該中空
    部に冷却液供給および排出チューブを接続し、中空部に
    冷却液を循環させる構成としたことを特徴とする請求項
    1記載の手術用補助具。
JP63152895A 1987-06-22 1988-06-20 手術用補助具 Expired - Lifetime JPH0767455B2 (ja)

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JP62-154813 1987-06-22
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JPS6476845A JPS6476845A (en) 1989-03-22
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