JPH0765784A - 質量分析装置の磁場部 - Google Patents

質量分析装置の磁場部

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JPH0765784A
JPH0765784A JP20960293A JP20960293A JPH0765784A JP H0765784 A JPH0765784 A JP H0765784A JP 20960293 A JP20960293 A JP 20960293A JP 20960293 A JP20960293 A JP 20960293A JP H0765784 A JPH0765784 A JP H0765784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
analyzer tube
pole pieces
hole
holder block
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20960293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shimizu
清水昌男
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 質量分析装置の磁場部のポールピースとアナ
ライザチューブを一体にしてヨークに対して位置調節し
て取り付けられるようにすることにより、マグネットを
小型化し、かつ、速い磁場スキャンを可能にする。 【構成】 励起コイルが巻回されたヨークの両端間に取
り付けられるポールピース1、1′とアナライザチュー
ブ2を有する質量分析装置の磁場部において、貫通孔6
及びそれを横切る溝7が設けられた非磁性絶縁体からな
るホルダブロック5中に、少なくとも2つのポールピー
ス1、1′とその間に配置されたアナライザチューブ2
とを一体に固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、質量分析装置の磁場部
に関し、特に、マグネットを小型化し、速い磁場スキャ
ンが可能な質量分析装置の磁場部に関する。
【0002】
【従来の技術】磁場を用いる例えば二重集束型質量分析
装置30においては、図3に示すように、イオン源31
においてイオン化された試料成分は、ソーススリット3
3を通って分析部38に入射されるが、このとき、加速
電極32には所定の加速電圧が与えられているので、イ
オンにはこの加速電圧に応じたエネルギーが付与され
る。分析部38は電場部34及び磁場部35で構成され
ており、分析部38に入射されたイオンの中、電場部3
4の強さE、磁場部35の強さBと一定の関係を満足す
る運動エネルギーと質量電荷比を有するイオンのみがコ
レクタスリット36を通って検出器37に達し、検出さ
れる。コレクタスリット36と検出器37は検出部39
を構成している。このように、質量分析装置30の磁場
部35の両側には、通常、電場部34と検出部39があ
る。
【0003】図4は磁場部35のイオン通路に垂直な断
面図であり、励磁コイル20が巻回されたC字型のヨー
ク21の両端にはスペーサ23によって所定の間隔に保
たれたポールピース22が固定され、それらのギャップ
間には、内部が真空に保たれ、電場部34から検出部3
9へ分散されたイオンを導くアナライザチューブ24が
配置されている。また、このギャップ間には、磁場の強
さBを検出するホール素子25も配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、質量分析装
置30においては、イオンビームの調整時に、電場部3
4に対して磁場部35の入口位置を正確に調節しなけれ
ばならない。通常、この磁場部35の位置調節は、図4
の両矢符方向に行われる。そのため、ポールピース22
のギャップ間には、図中、Δで示した余分な空間を必要
とする。また、アナライザチューブ24近傍には、ホー
ル素子25を配置する場所も必要である。
【0005】ポールピース22の設計はこれらの空間も
考慮して行わなければならず、結果的にポールピース2
2の面積が大きくなり、ヨーク21も励磁コイル20も
大きくなり、励磁電流が大きくなってしまう。また、ポ
ールピース22等が大きいため、磁場の強さBを変える
磁場スキャン時に、渦電流が大きくなってしまう。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、ポールピースと
アナライザチューブを一体にしてヨークに対して位置調
節して取り付けられるようにすることにより、マグネッ
トを小型化し、かつ、速い磁場スキャンを可能にするこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の質量分析装置の磁場部は、励起コイルが巻回された
ヨークの両端間に取り付けられるポールピースとアナラ
イザチューブを有する質量分析装置の磁場部において、
貫通孔及びそれを横切る溝が設けられた非磁性絶縁体か
らなるホルダブロック中に、少なくとも2つのポールピ
ースとその間に配置されたアナライザチューブとを一体
に固定してなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明においては、貫通孔及びそれを横切る溝
が設けられた非磁性絶縁体からなるホルダブロック中
に、少なくとも2つのポールピースとその間に配置され
たアナライザチューブとを一体に固定してなるので、電
場部に対して磁場部を移動させる場合に、広い移動範囲
をとる必要がなくなり、その結果、ポールピース、励磁
コイル、ヨークが小さくなり、励磁電流が少なくてす
み、軽量化もできる。また、非磁性絶縁体からなるホル
ダブロックにより、導電性のポールピース、アナライザ
チューブ等が分離されているため、渦電流のための大き
な電路が形成されないため、速い磁場スキャンが可能に
なると共に、渦電流による熱発生も少なくなるので、ホ
ール素子による磁場検出の安定性が良くなる。さらに、
ホルダブロック中に孔、溝を設けてポールピース等を埋
め込むだけであるので、加工が容易で、精度良く、か
つ、簡単に組み込むことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の質量分析装
置の磁場部の実施例について説明する。本発明の基本
は、ポールピースとアナライザチューブをホルダブロッ
クに一体に固定して、ヨークの両端間に位置調節して取
り付ける点にある。図1は、本発明に基づき、ポールピ
ース1、1′、アナライザチューブ2、ホール素子3、
シャント4、4′と、これらを一体に取り付けるホルダ
ブロック5を分解して示す図であり、ホルダブロック5
の中心には、ポールピース1、1′を上下両側から嵌入
する貫通孔6が設けられており、また、ホルダブロック
5の上面には、貫通孔6を横切ってアナライザチューブ
2を収容する溝7が、また、貫通孔6に嵌入されたポー
ルピース1、1′の入口側及び出口側に密着してシャン
ト4、4′を配置する穴8、8′が設けられている。ま
た、ホルダブロック5の一側面には、ホール素子3を挿
入固定する切り欠き9が設けられている。
【0010】このような配置において、ホルダブロック
5の溝7の中にアナライザチューブ2を収容し、その上
下両側から貫通孔6の中に3個のスペーサ10、1
0′、10″を介在させて対称な形状のポールピース
1、1′を嵌め込み、ボルトで固定する。そして、アナ
ライザチューブ2の入口側及び出口側からシャント4、
4′を嵌め込み、ポールピース1、1′に密着した穴
8、8′内の位置で同様にボルトで固定する。さらに、
切り欠き9からスペーサ10′、10″の間を経て貫通
孔6の中にホール素子3を取り付ける。なお、アナライ
ザチューブ2は、例えば銅製で、その中を広がりを持つ
イオンビームが通り、低質量、高質量領域の部分はその
壁に衝突するものであり、また、シャント4、4′は鉄
等の強磁性体からなり、磁場の実効端面を決定してい
る。ホール素子3は、ポールピース1、1′間のギャッ
プ内に入れられ、磁界の強さを測定するものである。ま
た、ホルダブロック5はプラスチック等の非磁性絶縁体
から構成されている。
【0011】図1のようなホルダブロック5に一体に取
り付けられたポールピース1、1′とアナライザチュー
ブ2は、ヨーク21(図4)の両端間に位置調節して取
り付けられるが、その際、ヨーク21に対して多少位置
がずれても、ポールピース1、1′がアナライザチュー
ブ2と一体のため、磁場の強さ、分布には影響を受けな
いので、ポールピース1、1′、ヨーク21、励磁コイ
ル20(図4)何れも小型に構成でき、励磁電流は必要
最小限のものでよい。また、ポールピース1、1′、ア
ナライザチューブ2、シャント4、4′は絶縁性のホル
ダブロック5により分離されているため、渦電流のため
の大きな電路が形成されないため、速い磁場スキャンが
可能になる。
【0012】図2は、このような一体のポールピース
1、1′とアナライザチューブ2を電場部34と検出部
39(図3)に接続する様子を示す平面図であり、上側
のポールピース1は取り除いて示してある。また、励磁
コイル20(図4)の投影位置も破線で示してある。図
2において、11、12は取り付けブロックで、ホルダ
ブロック5の両端にボルトで固定されており、それぞれ
の端面にOリングの溝があり、三者は気密に接続され
る。これらのブロック11、12の内部において、アナ
ライザチューブ2の両側の外側に、リング13、14に
よりOリングを入れて真空シールを行っている。また、
取り付けブロック11、12のガス路はバイパス配管1
5で相互に接続されており、アナライザチューブ2の真
空排気容量不足を補っている。そして、取り付けブロッ
ク11と電場部34は、絶縁物ガイド16を介して位置
調節可能に、また、取り付けブロック12と検出部39
は、絶縁物ガイド17を介して位置調節可能に接続され
ている。
【0013】以上、本発明の質量分析装置の磁場部の実
施例について説明してきたが、本発明は上記実施例に限
定されず、種々の変形が可能である。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の質量分析装置の磁場部によると、貫通孔及びそれを横
切る溝が設けられた非磁性絶縁体からなるホルダブロッ
ク中に、少なくとも2つのポールピースとその間に配置
されたアナライザチューブとを一体に固定してなるの
で、電場部に対して磁場部を移動させる場合に、広い移
動範囲をとる必要がなくなり、その結果、ポールピー
ス、励磁コイル、ヨークが小さくなり、励磁電流が少な
くてすみ、軽量化もできる。また、非磁性絶縁体からな
るホルダブロックにより、導電性のポールピース、アナ
ライザチューブ等が分離されているため、渦電流のため
の大きな電路が形成されないため、速い磁場スキャンが
可能になると共に、渦電流による熱発生も少なくなるの
で、ホール素子による磁場検出の安定性が良くなる。さ
らに、ホルダブロック中に孔、溝を設けてポールピース
等を埋め込むだけであるので、加工が容易で、精度良
く、かつ、簡単に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の質量分析装置の磁場部の分
解斜視図である。
【図2】図1の磁場部を電場部と検出部に接続する様子
を示す平面図である。
【図3】二重集束型質量分析装置の概略の構成を示すた
めの図である。
【図4】従来の質量分析装置の磁場部のイオン通路に垂
直な断面図である。
【符号の説明】
1、1′…ポールピース 2…アナライザチューブ 3…ホール素子 4、4′…シャント 5…ホルダブロック 6…貫通孔 7…溝 8、8′…穴 9…切り欠き 10、10′、10″…スペーサ 11、12…取り付けブロック 13、14…リング 15…バイパス配管 16、17…絶縁物ガイド 20…励磁コイル 21…ヨーク 22…ポールピース 23…スペーサ 24…アナライザチューブ 25…ホール素子 30…二重集束型質量分析装置 31…イオン源 32…加速電極 33…ソーススリット 34…電場部 35…磁場部 36…コレクタスリット 37…検出器 38…分析部 39…検出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起コイルが巻回されたヨークの両端間
    に取り付けられるポールピースとアナライザチューブを
    有する質量分析装置の磁場部において、貫通孔及びそれ
    を横切る溝が設けられた非磁性絶縁体からなるホルダブ
    ロック中に、少なくとも2つのポールピースとその間に
    配置されたアナライザチューブとを一体に固定してなる
    ことを特徴とする質量分析装置の磁場部。
JP20960293A 1993-08-24 1993-08-24 質量分析装置の磁場部 Withdrawn JPH0765784A (ja)

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JP20960293A JPH0765784A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 質量分析装置の磁場部

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JP20960293A JPH0765784A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 質量分析装置の磁場部

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JPH0765784A true JPH0765784A (ja) 1995-03-10

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ID=16575533

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104409313A (zh) * 2014-12-22 2015-03-11 北京中科信电子装备有限公司 一种离子质量分析装置
JP2016503226A (ja) * 2013-01-11 2016-02-01 ルクセンブルク インスティチュート オブ サイエンス アンド テクノロジー(エルアイエスティー) 最適化された磁気分路を備えた質量分析器
JP2018028989A (ja) * 2016-08-16 2018-02-22 樋口 哲夫 質量分析装置及び質量分析方法

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