JPH076567A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JPH076567A
JPH076567A JP3880994A JP3880994A JPH076567A JP H076567 A JPH076567 A JP H076567A JP 3880994 A JP3880994 A JP 3880994A JP 3880994 A JP3880994 A JP 3880994A JP H076567 A JPH076567 A JP H076567A
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JP
Japan
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data
recording
disc
speed
disk
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Application number
JP3880994A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kishi
義雄 岸
Masahito Noguchi
雅人 野口
Hiroyuki Fujikura
宏幸 藤倉
Terufumi Noshiro
照史 能代
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単一の光ピックアップ装置を使用して同期再
生、同期記録を実現する。 【構成】書き込み可能なディスクに対し、このディスク
を挟んで光ピックアップ装置とデータ書き込み用のヘッ
ドが対峙するように配されたディスクを含む記録再生処
理系を有し、この記録再生処理系には記録用と再生用の
バッファメモリが設けられ、入力速度よりも早い速度で
ディスクにライトされたデータが再生され(同図B)、
この再生データを通常速度でモニタすると共に(同図
A)、光ピックアップ装置を元に戻しこれを移動させ
る。そして再生データに同期させながら、直前に再生し
たデータの一部を別のデータに置き換えるべく、同期再
生と同時に同期記録する(同図C)。これで同期再生、
同期記録であるシンクレック機能を単一の光ピックアッ
プ装置を用いて実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レコーディングスタ
ジオで使用される、いわゆるマスタレコーダや音楽ディ
スク製造工場で多数のコンパクトディスクCDやミニデ
ィスクMDなどを製造するときに使用される原盤を製造
するグラスマスタリング装置などに適用して好適なディ
スク記録再生装置、特に同期再生、同期記録するシンク
レック機能を採用したデータ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音楽ディスク製造工場で多数のコンパク
トディスクCDやミニディスクMDなどを製造するとき
には、その原盤であるカッティングマスタ用の記録媒体
を用意する必要がある。この記録媒体は通常磁気テープ
が使用される。図37はこの原盤を作成する場合に使用
される従来のグラスマスタリング装置10の要部の系統
図である。
【0003】図37において、11は大本の音楽信号が
記録されているマルチチャネルテープレコーダであっ
て、通常は固定ヘッドタイプのディジタルマルチレコー
ダが使用され、音楽信号が記録された原音テープが作成
される。原音テープはマルチチャネルで記録されたもの
であるから、オーディオミキサ12を用いて2チャネル
にミックスダウンされ、その後マスタレコーダ13にお
いて2チャネル信号として記録される。
【0004】マスタテープはさらに編集装置14に供給
されてカッティングすべきディスクなどの種類に応じた
フォーマットに変換するための必要な編集処理が施され
て、最終的なカッティング用のマスタテープが作成さ
れ、このマスタテープを使用して各ディスク製造工場で
は対応するディスク(CD,MDなど)さらにはカセッ
トテープの生産が行われることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の音楽
用ディスクの普及に伴いその原盤にあっても記録媒体と
してディスク原盤の要求が強くなってきた。原盤として
ディスクを使用する場合にあっては、原信号を圧縮処理
することなくリニアに原信号を記録できたり、原信号を
破壊することなく1枚の原盤で編集できたり、原盤をデ
ィスクにすることのメリットは計り知れない。
【0006】テープに代えて原盤をディスクにする場合
においても、既に記録されている音楽信号の一部を別の
音声信号に置換したいことがある。例えば、既に記録さ
れている音楽信号の一部にノイズが含まれ、このままで
は高品質の音声を再生できなくなるおそれがあるような
ときや、別の音声信号に置換した方がより効果的である
ようなときである。
【0007】この一部置換処理を行なうためには既に記
録されている音楽信号の再生に同期して記録するか、音
楽信号を再生したと同じ条件で新しい音楽信号を再記録
する必要がある。このような同期再生、同期記録機能を
シンクレック機能と呼称すれば、このシンクレック機能
が備えられていれば編集者にとって頗る便利である。特
に、ディスク記録再生装置として業務用を目指す場合に
はその要求が強い。
【0008】シンクレック機能を実現するには既に記録
されている音楽信号を利用して、この音楽信号に同期さ
せながら新たな音楽信号などを再記録する必要があるか
らディスクから音楽信号を再生すると同時に、再生信号
と同期をとりながら再記録するための複数ビームを使用
した光ピックアップ装置が必要である。
【0009】つまり、書き込み可能なディスクを使用し
てシンクレックを実現するには、ディスクに対してデー
タ記録用のピックアップ系とモニタ用のピックアップ系
をそれぞれ設ける必要がある。しかし、このように多ビ
ーム方式でピックアップ系を構成する場合にはその分ピ
ックアップ系の構成が複雑になり、それに伴って信号処
理系も複雑化してしまう。
【0010】そこで、この発明はこのようなディスク原
盤とするときの課題を解決したものであって、ピックア
ップ系を複雑化することなくシンクレック機能を実現し
たディスク記録再生装置を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、書き込み可能なディスクに対
し、このディスクを挟んで光ピックアップ系とデータ書
き込み用のヘッドが対峙するように配されたディスクを
含む記録再生処理系を有し、この記録再生処理系には記
録用と再生用のバッファメモリが設けられ、信号の入力
速度よりも早い速度で上記ディスクにライトされたデー
タが再生され、この再生データに同期しながら、直前に
再生したデータの一部を別のデータに置き換えるべく、
同期再生と同時に同期記録するシンクレックを行なうよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】構成を複雑化することなくシンクレックを実現
するために、データ記録系と再生系にそれぞれFIFO
形式のバッファメモリ202,213(図17)が用意
される。データ記録系にあってバッファメモリ202の
入力データ速度(1倍速)に対してその2.5倍以上の
データ速度でデータのリードと、ディスク300への書
き込み(ライト)が行われる。ディスク300からの再
生(リード)も同じ2.5倍以上の速度で行われて再生
用のバッファメモリ213にライトされる。
【0013】そうすると、図22に示すように1〜3番
目のブロックを2.5倍速で読み出して(図22B)1
倍速でバッファメモリ213からリードすれば通常速度
で再生データをモニタできるので(同図A)、このモニ
タ出力によって再書き込みすべき位置を特定できる。
【0014】4〜6番目のブロックを2.5倍速で読み
出しこれが終了すると同時に光ピックアップ装置210
が1番目のブロックの先頭アドレスまでアクセスされ、
データを書き換えるべき位置に来たとき新しい音声デー
タが同じく2.5倍速で再書き込みされる(同図C)。
【0015】こうすれば、1〜3番目のブロックのモニ
タ出力が終了する前に同期記録できるため、光ピックア
ップ装置310のアクセスタイムを考慮しても2.5倍
以上の時間でディスク300へのデータライトとリード
を行えば、単一のピックアップ系を使用してシンクレッ
クを実現できる。
【0016】
【実施例】続いて、この発明に係るディスク記録再生装
置の一例を上述したグラスマスタリング装置に適用した
場合につき、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1はグラスマスタリング装置10の概要
を示す系統図である。原音信号が入力する信号処理プロ
セッサ100で目的に即した信号処理された音声データ
(レックデータ)などは次段の記録再生処理系200に
供給されて、ここに設けられたディスク300に記録さ
れる。
【0018】ディスク300は書き込み可能なディスク
であって、これが原盤つまりカッティング用のマスタデ
ィスクとなる。ディスク300に記録された音声データ
はその内容を破壊することなく編集することができる。
その詳細は後述する。
【0019】メインの制御部400(メインCPU)は
信号処理プロセッサ100を制御し、制御部(CPU)
500は記録再生処理系200を制御する。CPU50
0は主としてディスク300に対するサーボ系の制御を
司るものであるから、以下これをサーボCPUという。
メインCPU400とサーボCPU500とは互いにC
PUバスによって通信されて相互が同期して動作するよ
うになされている。
【0020】図2はディスク300に対する音声データ
の記録再生系の概略を示すもので、ディスク300とし
ては後述するような光磁気ディスク(MOディスク)を
使用した場合であって、ディスク300を挟むようにし
て一方の面側にはレーザ光を使用した光ピックアップ装
置310が、他方の面側には記録系を構成する磁気ヘッ
ド装置230が配される。書き込み可能なディスクとし
ては光磁気ディスクに限られるものではない。
【0021】端子231にはディジタル化された音声デ
ータ(後述する音声データに付随するデータも含む)が
供給され、これがヘッドドライバ232を経て磁気ヘッ
ド233に供給されて、光ピックアップ装置310との
共働で音声データの書き込みが行われる。
【0022】磁気ヘッド装置230にはこれをディスク
300に対して非接触状態で走査できるようにするため
ギャップセンサ234が設けられている。ギャップセン
サ234はディスク300と対をなすような電極構成と
なっており、このギャップセンサによって検出されるデ
ィスク300との間の静電容量変化に基づいてギャップ
Lが一定となるように磁気ヘッド装置230が制御され
るようになっている。
【0023】ディスク300は図3のような構成のもの
が使用される。ディスク基板(円板)301の下面の所
定位置には図4にその詳細を示すように絶対アドレスを
FM変調することによってウオーブリングされたプリグ
ルーブ(案内溝)303が所定の領域にわたって形成さ
れ、このプリグルーブ303の面を覆うようにこのプリ
グルーブ303よりも僅かに大きな面積で光磁気膜(M
O膜)304がコーティングされる。302はチャッキ
ング用の孔である。
【0024】光磁気膜304は周知のように特定のポイ
ントが所定温度以上に加熱されるとここに加えられる外
部磁界の方向に光磁気膜304の磁区がカー効果によっ
て回転されてデータの記録が行われる。所定温度以上の
加熱はレーザ光を照射することによって実現され、音声
データの書き込み時は読み出し時よりもレーザパワーが
強くなるように制御される。光磁気膜304の表面は保
護膜305によって覆われている。
【0025】プリグルーブ303にプリストライプされ
た絶対アドレス(AAIP)について図5を参照して説
明する。プリグルーブ303には絶対アドレスがFM変
調されて記録されているが、絶対アドレスは図5Bのよ
うにブロック単位で記録される。絶対アドレスはプリマ
スタードされたアドレスである。1つのブロックには図
5Cに示すように同一アドレスデータが5回繰り返され
て記録されている。
【0026】音声データは図5Dのように絶対アドレス
1ブロックと同じ長さを1ブロックとして定義されてお
り、この1ブロックに105フレームのデータが収めら
れる。105フレームのうち98フレームが音声データ
用のフレームであり、ブロック前部に5フレーム分のプ
リアンブル領域が確保され、ブロック後部に2フレーム
分のポストアンブル領域が確保されている。
【0027】メインデータエリアMAに付される絶対ア
ドレスはその内周側から外周側に向かって大きくなり、
サブデータエリアSAに付される絶対アドレスはその外
周側から内周側に向かって大きくなるように記録されて
いる。
【0028】音声データの読み出しを行う光ピックアッ
プ装置310は図6のように構成される。光ピックアッ
プ装置310はその大部分はコンパクトディスクなどの
光ピックアップ系において実用化されている光ピックア
ップ装置を流用することができる。
【0029】レーザ光源601からコリメータレンズ6
02を介して得られたレーザ光(レーザビーム)がグレ
ーティング603で回折されて複数のレーザ光に分割さ
れる。この例では信号取り出し用の他にトラッキングエ
ラー検出用およびフォーカス制御用に使用するため少な
くとも3ビームに分割される。分割されたレーザ光はビ
ームスプリッタ604および位相ミラー605さらには
対物レンズ606を介してディスク300上に照射され
る。
【0030】ディスク300より反射されたレーザ光
(戻り光)はビームスプリッタ604に入射され、ビー
ムスプリッタ604内を透過したレーザ光は1/2波長
板607を介しさらに集光レンズ608及びマルチレン
ズ609を介してビームスプリッタ610に入射する。
ビームスプリッタ610で反射されたレーザ光は第1の
光検出素子611に結像され、ビームスプリッタ610
を透過したレーザ光は第2の光検出素子612に結像さ
れる。
【0031】第1および第2の光検出素子611,61
2は必要に応じて光検出面が複数に分割された複数の検
出素子で構成することができ、それぞれから得られた出
力を加減算処理して音声データ(RF信号)の検出やト
ラッキングエラーの検出およびフォーカスエラーの検出
が行われる。
【0032】ビームスプリッタ604の端面に設けられ
たフォトディテクタ613はレーザ光源601のパワー
を自動制御するためのいわゆるAPC用の光量検出手段
である。
【0033】書き込み可能なディスク300はコンパク
トディスク等と同じく偏平ケース(筐体)に収納された
状態で使用される。図7はその一例を示すディスク収納
筐体240の斜視図である。
【0034】収納筐体240は図7のように上下一対の
偏平な上ケース241と下ケース242とで構成され、
両者が合体された状態での上下両面の所定位置には所定
の大きさの窓孔243,244が形成され、常時はシャ
ッタ245が閉じられて内部に収納されたディスク30
0が塵埃などから保護されている。音声データの記録再
生時には図7のようにシャッタ245が開く。シャッタ
245は筐体前面に形成された凹部246に付設された
解除突起によってそのロックが解除される。ロックの解
除は筐体を装置本体(図示はしない)にローディングさ
れたとき行われるが、この機能は従来の機構を流用して
いるのでその説明は省略する。
【0035】筐体の側部前面に形成された溝247,2
48はローディング時の案内のための溝である。筐体の
前面側部に設けられた凹部249は筐体の誤挿入防止手
段である。これはコンピュータのデータセーブ用として
多用されている5.25インチサイズのMOディスクと
の区別を容易にするためのものである。誤挿入防止の観
点からさらに本収納筐体は既存のMOディスクより一回
り大きめのサイズに設定されている。
【0036】上ケース241の一面はラベルエリア25
0となされる。251は下ケース242に形成された筐
体の位置決め用の穴(リファレンス穴)であり、252
は同じく下ケース242に形成されたディスクタイプの
検知穴である。ディスクタイプは例えばカッティングマ
スタの種別に対応させることもできれば、再生専用、1
回限り書き込みできる追記形かあるいは書き込み可能か
など種別に対応させることもできる。
【0037】筐体の側部後面にはそれぞれ所定幅の凹部
253,254が設けられ、これを係合凹部としてロー
ディングされた筐体を別の場所に搬送するようなときに
用いられる。
【0038】筐体の後面側部には誤消去防止手段260
が設けられる。上述したディスク300のプログラマブ
ルエリアにはメインデータエリアMAとサブデータエリ
アSAとがあり、それぞれのエリアに対してデータを記
録できるので、どのエリアに対しても誤消去を防止でき
るように工夫する必要がある。
【0039】誤消去防止手段260は3段階に切り替え
られる。第1の段階はメインデータエリアMAとサブデ
ータエリアSAとの双方のエリアに対してデータを自由
に書き換えできるモードである。
【0040】第2の段階はメインデータエリアMAの誤
消去防止を図るモードである。したがってこの第2段階
はサブデータエリアSAについては書き換えが自由であ
る。第3の段階はメインデータエリアMAの他にサブデ
ータエリアSAに対しても誤消去防止を図るモードであ
る。
【0041】このように3段階に分けて誤消去防止を図
ることによってプログラマブルエリアのデータをユーザ
の目的に併せて確実に保護することができる。このよう
な段階的な誤消去防止を達成するために図8〜図10の
ような構成が施される。
【0042】誤消去防止手段260にあって、図8のよ
うに上ケース241には所定幅の摺動孔261(図9参
照)が穿設され、下ケース242にも所定幅で上ケース
241よりは若干内側に位置して摺動孔262が穿設さ
れる。上ケース241からは図のようなガイド板263
が内部に突出するように設けられ、このガイド板263
に沿って誤消去防止爪264が摺動できるようになされ
ている。
【0043】誤消去防止爪264はガイド板263に即
したスライド凹部265aを持つ本体265を有し、そ
の上部端部には上方に突出するように位置決め片266
が設けられ、また、本体265の下部端部には下方に突
出するように検出突起267が設けられている。この例
では位置決め片266に対し、検出突起267は所定長
だけケースの内側に位置するように選ばれている。26
8は本体265の摺動位置を3ポジションに固定するた
めの位置固定用の突起であり、上ケース241の対応す
る位置には対応する凹部261aが3ヶ所に設けられて
いる。
【0044】装置本体側には摺動孔262に対峙するよ
うに本体基板273に検出センサ270が取り付け固定
されている。検出センサ270には以下説明するように
3つの検出子271a〜271cが設けられ、その当接
状況によって誤消去防止爪264の摺動位置が検知でき
るようになっている。
【0045】図8の切り換え状態では位置決め片266
はディスクの表面側から見ると図9に示すような位置に
あり、そのときの検出突起267はディスクの裏面側か
ら見ると図10の位置となる。この切り換え状態を第1
の切り換え段階とする。図9において、位置決め片26
6を左側に1ステップ移動させた切り換え状態が第2の
切り換え段階となり、さらに左側に1ステップ移動させ
ると第3の切り換え段階となる。
【0046】図8に示す検出センサ270の検出出力は
サーボCPU500に供給されて検出出力に応じた記録
禁止信号が生成され、これで磁気ヘッド装置230と光
ピックアップ装置310が各切り換え段階に応じた誤消
去防止モードとなるように制御される。
【0047】光磁気膜304の領域がデータ記録領域
(プログラムエリア)となるものであるが、このプログ
ラムエリアにあってその外周側から内周に向かう所定の
領域はメインデータエリアMAとして確保され、メイン
データエリアMAからさらに内周側の所定の領域がサブ
データエリアSAとして確保される。
【0048】メインデータエリアMAには音声データそ
のものが記録され、サブデータエリアSAには記録され
る音声データに付随したデータが記録される他、ディス
ク管理情報などが記録される。図11にサブデータエリ
アに記録されるデータの代表的なものを示す。これらの
データのうちディスク識別コード(ディスクID)はそ
のディスク固有の識別コードである。波形データについ
ては後述する。
【0049】図12は信号処理プロセッサ100の具体
例を示す。端子101にはアナログ音声信号が供給さ
れ、これがA/D変換器102においてディジタル信号
に変換される。端子103からはディジタル音声信号が
供給されこれがディジタルインタフェース回路104に
供給される。ディジタル化された音声信号はスイッチ1
05において何れかの入力が選択された後フェードコン
トロール回路(クロスフェーダ)110に供給される。
【0050】フェードコントロール回路110は音声信
号のフェードイン、フェードアウトなどのクロスフェー
ドを実現するための処理系であって、ディジタルシグナ
ルプロセッサ(DSP)111とクロスフェード処理の
ためのテンポラリーRAM112と、さらにクロスフェ
ード処理情報を一時的に格納するサブデータ用のRAM
113とで構成される。
【0051】クロスフェード処理されたディジタル音声
信号はエンコーダ106を経てその出力端子107に出
力される。ディジタル音声信号は音声データとして磁気
ヘッド装置230に供給される。
【0052】光ピックアップ装置310より読み出され
た音声データは記録再生処理系200を経て入力端子1
20に供給される。この音声データはデコーダ121で
デコード処理され、エラー訂正処理がテンポラリーRA
M122を使用して行われる。これらの処理が済んだ音
声データはフェードコントロール回路110に供給され
るが、プログラム再生時はプログラム再生用のフェード
コントロール回路130に供給される。
【0053】フェードコントロール回路130は入力切
り替えスイッチ131と一対のバッファメモリ132,
133とDSP134とで構成される。切り替えスイッ
チ131はデコーダ121の出力と、端子124より入
力してSCSI通信インタフェース125に供給された
他の装置からの音声データの選択処理が行われる。
【0054】フェードコントロール回路130では例え
ば図13Aに示すディスク300上でのランダムな音声
データa,b,cを同図Bあるいは同図Cのようにプロ
グラムした状態でクロスフェード処理できるようにする
ためのものである。このとき、同図Dのように音声デー
タの間に適当なポーズ期間を挿入することもできる。ポ
ーズ期間は一定か、あるいはユーザがコントロールでき
るようにしてもよい。
【0055】プログラム再生されたクロスフェード処理
後の音声データは切り替えスイッチ135を経てフェー
ドコントロール回路110に入力する。プログラム再生
された音声データである場合にはフェードコントロール
回路110は単にスルー状態となるようにコントロール
される。
【0056】その出力はD/A変換器136にてアナロ
グ信号に変換されて端子137に導かれるか若しくは直
接ディジタルインタフェース回路138を経てディジタ
ル信号のまま端子139に導かれる。
【0057】端子140は必要に応じて供給されるタイ
ムコードTCの入力端子で、タイムコードTCが入力し
たときはインタフェース回路141と切り替えスイッチ
142を経てエンコーダ106に導かれ、音声データと
共にメインデータエリアMAに記録される。デコーダ1
21より出力されたタイムコードTCは切り替えスイッ
チ142およびインタフェース回路144を経て外部端
子145側に出力される。
【0058】メインCPU400は上述したクロスフェ
ード処理など信号処理プロセッサ100において必要な
各種の信号処理の際の制御を司るもので、さらに波形デ
ータ処理回路151などもこれによって制御される。波
形データ処理回路151はウエーブフォーム編集機能を
有し、音声データを所定間隔でサンプリングして波形デ
ータが蓄積される。RAM152はそのときに使用する
テンポラリーRAMである。またRAM152に蓄積さ
れた波形データはサブデータ用RAM113に貯えられ
る。
【0059】図14はこの波形データ編集例を示すもの
で、同図A,Bのように元の音声データに対して所定期
間T内での最大値を求め、これを記録開始から記録が終
了するまで蓄積されて波形データとしてサブデータエリ
アSAに記録される。
【0060】この波形データを連続的に観測することに
よってどのような音声データが記録されているのかを大
まかに把握できる。これは表示部153上に表示するこ
とができる。波形データの表示は音声データの記録後、
サブデータ用のRAM113から読み出して表示部15
3に供給して表示することができる。またディスク30
0上のサブデータエリアからいつでも再生することがで
きるのでこの再生波形データをサブデータ用RAM11
3にストアし、表示部153に供給していつでも表示す
ることができる。
【0061】表示部153の一部には図15に示すよう
なレベル表示部が設けられている。このレベル表示部は
2チャネル分表示できるようになされ、それぞれは複数
個本例では24個の表示エレメント181が直線状に配
列されて構成される。182はレベルオーバを表示する
ための表示エレメントである。
【0062】表示エレメント181を24個使用したの
はこのレベル表示部180を入力音声データの最大量子
化ビット数でも表示できるようにするためである。これ
は標本化するときに使用するサンプリング周波数が3種
類(48KHz,44.1KHzおよび44.056K
Hz)用意されているため、使用するサンプリング周波
数によって量子化ビット数が24ビット,20ビット,
16ビットと相違するからである。
【0063】表示エレメント181とビットとの対応関
係は例えば図15のように左端部の表示エレメントがM
SBを表すものとし、右側に行くにしたがってロービッ
トが表示される。16個目の表示エレメントが量子化ビ
ット数が16ビットであるときのLSBとなり、以下同
様に20個目が20ビットのときのLSBとなり、そし
て24個目が24ビットのときのLSBを表示すること
になる。
【0064】表示部153に含まれるビット表示を達成
するための表示エレメント駆動回路185の具体例を図
16に示す。
【0065】サブデータ用RAM113からCPU40
0を介して端子186に入力された波形データは、8段
構成のシフトレジスタ187に供給され、端子190か
らのシフトクロック(ビットクロック)によって1ビッ
トずつ順次シフトされる。シフトレジスタは3個使用さ
れ、それぞれは縦続接続され、シフトレジスタ187の
最初の入力ビットがLSBで、最終入力ビットがMSB
となる。各シフトレジスタ187,188,189のビ
ット出力はそれぞれラッチ回路191,192,193
で同時にラッチされ、そしてドライバ194,195,
196を経て対応する表示エレメント181に供給され
る。このように構成すると、図15に示すような入力ビ
ット数に対応したビット表示を実現できる。また、この
ような波形データを外部の機器に出力するようにしても
よい。
【0066】再び図12に戻って信号処理プロセッサ1
00を説明する。メインCPU400に関連して設けら
れたアラーム手段154は後述するディスクチェック時
に塵埃などの付着によってデータエラーが発生したよう
なときユーザに警告するためのものである。詳細は後述
する。
【0067】155は信号処理を遂行するために必要な
制御プログラムなどが格納されたROMであり、フェー
ドコントロール回路110に設けられたテンポラリーR
AM113などに一時的に格納されたサブデータ情報な
どは最終的にRAM156にストアされる。
【0068】170はユーザが操作するキーボード、イ
ンタフェース回路171はサーボCPU500との通信
を行うときに使用されるインタフェースである。172
はその入出力端子である。
【0069】図17は記録再生処理系200の具体例を
示す。エンコーダ106より出力された音声データはF
IFO構成のバッファメモリ202に供給され所定ブロ
ック数の音声データがストアされると、バッファメモリ
202へのライト速度よりも速い速度でリードされる。
リード速度はライト速度を基準にしてこれを1倍速とす
ると少なくともほぼ2.5倍以上の速度に設定される。
実施例は2.5倍速とする。このライト速度はディスク
300の回転速度で調節する即ち、ディスク300の回
転速度を通常回転速度の2.5倍とする。3倍速も適切
な値である。ディスク300に対してこのように高速で
アクセスするのは、後述するように単一のピックアップ
系を使用してレックモニタを実現するためである。
【0070】2.5倍速でリードされた音声データはヘ
ッドドライバ232を経て磁気ヘッド装置230に供給
されて記録される。203は磁気ヘッド装置230のギ
ャップ長を一定に制御するためのギャップサーボ回路で
ある。
【0071】ディスク300に記録された音声データは
光ピックアップ装置310によって読み出される(再生
される)。このときの読み出し速度は書き込み速度と同
じ2.5倍速である。再生出力はイコライザ回路211
で再生出力波形の整形が行われ、再生出力中に含まれる
絶対アドレスはPLL回路212に供給されて再生クロ
ックが生成される。
【0072】この再生クロックを基準にして波形整形さ
れた再生出力データがFIFO形式のバッファメモリ2
13に供給されてストアされる。バッファメモリ213
からのデータ読み出し速度は1倍速であり、読み出され
たデータはデコーダ121に供給される。
【0073】信号処理プロセッサ100より出力された
音声データに対してその転送速度の2.5倍で音声デー
タをディスク300に書き込み、同じ速度で読み出し、
信号処理プロセッサ100に与えるときは元の1倍速に
戻すような信号処理をしたのは、上述したように1本の
レーザ光でレックモニタなどを実現するためである。
【0074】図18のタイミングチャートおよび図19
のフローチャートを用いてこのレックモニタを説明す
る。ディスク300での音声データの書き込み速度が
2.5倍であるときは音声データ3ブロック分がバッフ
ァメモリ202にストアされた段階でリードモードがス
タートする(ステップ351)。そうすると、オリジナ
ルの音声データの時間軸とバッファメモリ202よりリ
ードされた音声データの時間軸との関係は図18A,図
18Bのようになり、オリジナル音声データの1ブロッ
ク分強で3ブロック分の音声データのディスク300へ
の書き込み(ステップ352)が終了する。
【0075】書き込みが終了すると、光ピックアップ装
置310は直前に書き込まれた音声データの先頭アドレ
スまで高速アクセス(高速シーク)され(ステップ35
3)、その後直ちに読み出しモードに遷移する(ステッ
プ354)。読み出し速度も書き込み速度と同じく2.
5倍速であるから書き込み時間と同じ時間で3ブロック
分の音声データの読み出しが終了する(同図C)。読み
出された音声データは同時にバッファメモリ213に書
き込まれる(ステップ355)。
【0076】音声データのディスク300への書き込み
時間とディスク300からの読み出し時間を合わせても
オリジナルの3ブロック分の時間よりも短いから、同図
Bのように音声データの読み出しが終了した段階で直ち
に直前に書き込まれた音声データの後端データのところ
まで光ピックアップ装置310がアクセスされて、次の
音声データ(4〜6ブロック)の書き込み処理(ステッ
プ352)に備えることができる。
【0077】一方、読み出された音声データはバッファ
メモリ213においてその時間軸が元の時間軸に戻され
た状態でリードされる(ステップ356)から、図18
Dのように次の音声データの書き込み処理と同時に直前
に書き込まれた音声データのモニタを行うことができ
る。上述した動作は同時録再モードの終了が選択される
まで継続する(ステップ357)。
【0078】図20はこれを概念的に説明したもので、
ディスク300への音声データの書き込み処理と読み出
し処理がペアとなって、これが繰り返されることにより
音声データの書き込み動作とレックモニタ動作が同時進
行で行われることになる。
【0079】再び図17に戻って記録再生処理系200
を説明する。光ピックアップ装置310からは信号成分
のみならずトラッキング信号やフォーカス信号がそれぞ
れ検出され、これらがフォーカスおよびトラッキングエ
ラー検出回路215に供給されてトラッキングエラーお
よびフォーカスエラーがそれぞれ独立に検出され、それ
らのエラー信号がゼロになるように光ピックアップ装置
310に設けられたトラッキング制御回路とフォーカス
調整回路(共に図示はしない)にフィードバックされ
る。
【0080】トラッキング信号はさらに絶対アドレスの
検出回路216にも供給される。絶対アドレスはウオブ
リングされているのでディスク300で反射されたレー
ザ光の明るさがこの絶対アドレスで変調されている。こ
の変調出力から絶対アドレスが検出される。絶対アドレ
スはディスク300の回転速度の信号でもあるからこれ
に基づいてスピンドルモータ218のサーボ回路217
が制御されてディスク回転速度(例えば線速度CLV)
が一定となるように制御される。
【0081】絶対アドレスはサーボCPU500を経て
メインCPU400に供給されてSMPTEなどのタイ
ムコードTCに変換される。絶対アドレスはさらにアド
レスチェック回路221にも供給され、後述するディス
クエラーチェックの判断データとして使用される。
【0082】ディスクエラーチェックは、ディスク使用
中に塵埃などがその表面に付着しデータ書き込みにエラ
ーが発生したり、データを正しく読み出せないようなト
ラブルを未然に防止するために行うものである。ディス
クエラーチェックのためにはトラッキングエラーも検出
する必要がある。220はこのトラッキングエラー検出
回路であって、その出力はサーボCPU500に与えら
れる。ディスクエラーチェックの詳細は後述する。
【0083】700はクロック発生回路として使用され
る可変発振回路である。クロックは記録系のバッファメ
モリ202やスピンドルサーボ回路217にその基準信
号として供給される。音声データの量子化ビット数によ
って使用されるクロック周波数が違うため、さらには可
変速再生を行いながら音声データの編集を行う必要があ
るから、可変発振回路700は図21のように構成され
る。
【0084】基準水晶発振器701はその発振源として
発振出力が安定な水晶振動子などが使用される。基準発
振出力は分周器702で1/n(nは整数)に分周さ
れ、分周出力が位相比較器703に供給される。704
は電圧制御形などを使用した可変発振器(VCO)を示
し、その出力がクロックとして使用されると共に、可変
分周器705に供給されサーボCPU500によって指
定された分周比の通りに分周される。
【0085】分周出力は位相比較器703で基準の分周
出力と位相比較され、その出力がローパスフィルタ70
6を経てVCO704に供給されてサーボCPU500
で設定されたクロック周波数で発振するようにPLL制
御される。発振出力はスイッチ707を経て出力され
る。
【0086】スイッチ707には基準水晶発振器701
の発振出力も供給され、VCO704が基準の発振出力
(f0′=f0)となるように制御されているときには基
準水晶発振器701の発振出力に切り換えて使用するよ
うにしている。
【0087】VCO704はLC回路などで構成されて
いるためある程度のジッタが発生する。このジッタは再
生音質の劣化につながる。基準水晶発振器701は安定
性の高い水晶振動子などを使用するためVCO704に
比べジッタが遥かに少ない。したがって基準の発振周波
数に制御されているときは基準水晶発振器701の発振
出力を利用した方がより高品質の再生音質となるから、
このような場合を考慮してスイッチ707が設けられて
いる。基準の発振出力を選択するか否かはサーボCPU
500側で管理しているので、これよりスイッチコント
ロール信号を与えればよい。
【0088】図22はシンクレックの説明図である。シ
ンクレックは同期再生、同期書き込み(同期記録)のこ
とであり、既にディスク300上に記録されている音声
データの一部を別の音声データに書き換えたいようなと
き、あるいは記録されている音声データの一部にノイズ
が混入している場合でこのノイズを取り除くために別の
データ(ゼロを示す音声データ)に置換したいようなと
きにこのシンクレックモードが選択される。
【0089】まず、オペレータは1度、ディスク300
からの音声データを読み出しを行って、ディスク300
上のどの部分を書き換えたいかを確認する。そして書き
換える新たな信号を用意してからシンクレックモードを
選択する。
【0090】シンクレックの説明を図22と図23を用
いて説明する。最初に、図22Bに示すようなタイミン
グで書き換えたいブロックの先頭のn番目のブロック
(1〜3)およびn+1番目のブロック(4〜6)をデ
ィスク300から光ピックアップ装置310によって
2.5倍速で再生する(図23のステップ341および
ステップ342)。
【0091】再生されたデータはバッファメモリ213
に蓄積されたあとに1倍速でバッファメモリ213から
順次読み出されてモニタ出力として図22Aのようなタ
イミングで出力される。ディスク300からn+1番目
のブロック(4〜6)の再生が終了すると直ちに光ピッ
クアップ装置310はn番目のブロック(1〜3)が記
録されている先頭位置に高速で移動される(ステップ3
43)。
【0092】予め用意しておいた新たな信号はエンコー
ダ106、バッファメモリ202、ヘッドドライバ23
2を介して磁気ヘッド230に供給され、図22Cに示
すようなタイミングでn番目のブロック(1〜3)が記
録されていた位置に2.5倍速のスピードで新たに記録
される(ステップ344)。
【0093】ステップ343でヘッドの高速移動動作と
同時にバッファメモリ213からはn+1番目のブロッ
ク(4〜6)が1倍速で再生される。さらに書き換え
(シンクレックの続行)が必要であれば、変数nをイン
クリメントされると共に、光ピックアップ装置310が
n+2番目のブロック(7〜9)が記録されている位置
に移動され、n+2番目のブロック(7〜9)がディス
ク300から高速再生されてバッファメモリ213に蓄
積される(ステップ345,346)。
【0094】ステップ343でヘッドの高速移動動作と
同時にバッファメモリ213からはn+1番目のブロッ
ク(4〜6)が1倍速で再生される(同図A)。この後
上述したと同様に、今度は一つ手前のn+1番目のブロ
ック(4〜6)の記録先頭位置までピックアップ装置3
10を戻して新たな信号を更に記録する。このようなこ
とを繰り返していけば、再生音をモニタしながら新たな
記録信号を置き換えることができる。
【0095】ディスク300への音声データの書き込み
と読み出しは同一のクロックを使用して行われるので同
期再生、同期書き込みを伴うシンクレック動作を単一の
光ピックアップ装置310だけで行うことができる。
【0096】置き換える新たな信号は前もって記録媒体
に記録しておいたものを外部の再生装置で再生して、本
装置のエンコーダ106に供給する。この際、書き換え
たい位置と置き換えたい信号とのタイミングは周知の調
相機能を使えばよい。
【0097】また、新たな信号を前もって用意するので
はなく、再生モニタ音声を聞きながら演奏者が新たに演
奏して、この演奏された音声データを記録するように本
装置に供給してもよい。
【0098】またデータの書き換え前に元の記録されて
いるデータを再生しているので、このディスク300か
ら再生された元の音声データに所望の処理、例えば音質
をかえるなどの処理を施して、エンコーダ106に供給
してこれを記録するようにしてもよい。
【0099】図24はディスク識別コード(ディスクI
D)の登録例を示すフローチャートである。
【0100】ディスクIDは数字や記号あるいはこれら
を組み合わせて使用されるそのディスク固有の識別コー
ドであって、ディスクを管理する上で是非とも必要なも
のである。ディスクIDは装置本体にインサートしたと
きに装置本体内において乱数表などを使用して発生させ
た例えば特定桁の数値を当てればよいが、ユーザの管理
をよりよくするためには、数字コードの設定はユーザの
管理に委ねた方がよい場合もある。
【0101】図24はその双方を実現するための一例を
示すフローチャートであって、ディスク300を装置本
体に装着すると(ステップ361)、ディスクIDの登
録の有無がチェックされる(ステップ362)。
【0102】ディスクIDはサブデータエリアSAに記
録されているから、このエリア内のデータを検索するこ
とによってディスクIDの登録の有無をチェックでき
る。サブデータエリアSAのデータは一旦全てリードさ
れてRAM156にストアされている。
【0103】ディスクIDが登録されていないときは登
録コード指定のチェックが行なわれ(ステップ36
3)、自動設定(自動発生)であるときは乱数表にした
がった固有のディスクIDが指定され、これが表示部1
53上に表示される(ステップ364)。
【0104】外部入力による指定であるときにはキーボ
ード170上から特定桁の数字が入力され、その数値は
同様に表示部153上に表示される(ステップ36
5)。自動設定若しくは登録指定されたディスクIDは
ユーザの操作に基づいてサブデータエリアSAに登録
(記録)される(ステップ366)。自動設定や登録指
定は何れもキー操作によって行なわれる。
【0105】ディスク300上に既にディスクIDが登
録されているときは、そのデータのリード処理が行なわ
れ(ステップ362,370)、次のステップは登録さ
れているディスクIDを変更するか否かのチェックモー
ドとなる(ステップ371)。変更しないときにはその
ままこの登録処理が終了し、変更する旨のキー操作がな
されたときには、ステップ363以降と同じ処理が実行
されたのち(ステップ372,373,374,37
5)、登録処理が終了する。
【0106】ディスクIDのディスク300への書き込
みタイミングは上述のようにユーザのキー操作によって
行なわれる場合のほか、ディスクイジェクト時に自動書
き込み処理を行なうようにもすることができる。こうす
る場合にはディスクIDの書き込みを忘れ、事後のディ
スク管理に支障をきたすようなおそれがなくなるからで
ある。
【0107】図25はサブデータエリアSAに記録すべ
きメインデータに付随した各種の情報(以後単に編集デ
ータ等という)に対するプロテクトモードを採用したと
きの処理例である。
【0108】ディスク300上に音声データを記録し、
それに対して切り出し点のアドレスを指定したり、クロ
スフェード処理を指定するための各種編集データ等は、
編集作業終了後、装置本体のRAM156からディスク
300のサブデータエリアSAに書き込まれて登録され
る。
【0109】以後はこの編集データ等に基づいて音声デ
ータの読み出しが行なわれる。編集データ等をサブデー
タエリアSAに記録する場合、装置本体に読み込まれた
ディスクIDと、記録すべきディスク300のディスク
IDが相違するときには誤記録を防止する上で、これを
オペレータに知らせた方がよい。
【0110】図25はこれを実現するための一例を示す
もので、編集データ等を記録するための実行キーが押さ
れたときには(ステップ381)、RAM156上のデ
ィスクIDとディスク300に記録されているディスク
IDとの照合が行なわれ(ステップ382)、一致して
いる場合で誤消去防止爪266が第3段階の位置にセッ
トされていなければ(ステップ383)、そのまま編集
データを記録する実行処理が行なわれる(ステップ38
4)。
【0111】これに対し、誤消去防止爪264が第3の
段階にセットされているときはサブデータエリアSAに
対するプロテクトモードであるため、このときはディス
クIDが一致していても書き換えが禁止されると共に、
ユーザにはアラームによる警告がなされる(ステップ3
85)。このとき、表示部153上には書き換え禁止モ
ードであることを表示してもよい。
【0112】ディスクIDが一致していないときも(ス
テップ382)、同じようにディスクID不一致の表示
と共にアラームによる警告が行なわれる(ステップ38
6)。
【0113】これらの処理が終了したのちイジェクトキ
ー操作の有無がチェックされ(ステップ387)、操作
されたときにはディスク300が排出される(ステップ
388)。操作されなくても他のキーが押されたときは
同様にディスク300が排出されて(ステップ38
9)、編集データ等のプロテクト記録処理が終了する。
【0114】図25の実施例は編集動作継続中の任意の
タイミングに実行キーを押したときの編集データ等に対
するプロテクトモードの具体例である。
【0115】図26は実行キーの操作の有無に拘わらず
特にイジェクトモード時の編集データ等に対するプロテ
クトモードの具体例であるが、図25と相違するステッ
プはステップ389に対応するものが存在しないだけで
ある。これは、図26はもともとイジェクトキーが操作
されたときだけ起動される制御プログラムだからであ
る。そのため、図25と対応するステップには対応する
符号(391〜398)を付し、その説明は割愛する。
【0116】図26のプロテクト処理により編集データ
等がこの編集データ等とは無関係なディスクに記録され
ることもなければ、編集データ等を不用意に消失するこ
ともない。
【0117】図27は絶対アドレスからタイムコードに
変換するための処理例である。編集時には絶対アドレス
より時、分、秒、フレームという単位のタイムコードで
管理した方が便利でもあるし、間違いも少なく、外部機
器に送出する場合も便利である。
【0118】ディスク300には上述したように絶対ア
ドレスがFM変調されてプリグルーブ303に記録され
ている。この絶対アドレスはアドレス検出回路216で
検出され、これがサーボCPU500を介してメインC
PU400に伝達される。メインCPU400ではこの
絶対アドレスから図27のフローチャートにしたがって
指定された形式のタイムコードに変換する。
【0119】そのため、図27のようにまずブロックア
ドレスである絶対アドレスが検出され(ステップ41
1)、次にワード長BLKWD及びタイムコードフォー
マットデータTCWDなどの変換処理のための定数がセ
ットされる(ステップ412)。ワード長やタイムコー
ド用フォーマット情報は何れもサブデータエリアSAに
書き込まれているので、電源を切ったあとでもその情報
はディスク300に残存するため、後の再現性には影響
を及ぼさない。
【0120】ワード長BLKWDは図28に示す通り、
量子化ビット数に依存する値である。タイムコード用フ
ォーマットデータTCWDは図29のように変換すべき
タイムコードとサンプリング周波数によって決まる値で
あって、タイムコードのフォーマットとして本例では図
のように4種類(SMPTE(2種類),EBU,FI
LM)が示されている。
【0121】計算定数をセットしたら、次式にしたがっ
て総フレーム数TCFRMが算出される(ステップ41
3)。
【0122】 TCFRM=(BLKADR×BLKWD)/TCWD ここに、BLKADR:現在の絶対アドレス BLKWD :1ブロック当りのワード数 TCWD :1タイムコードフレーム当りのワード数 次に、絶対アドレスのスタートオフセット値TCOFS
Tが加算されて最終的な総フレーム数TCACTが算出
される(ステップ414)。
【0123】この総フレーム数TCACTが時、分、
秒、フレームのタイムコードに変換され、変換出力が表
示されたり、外部に出力される(ステップ415,41
6,417)。
【0124】図30はディスクエラー処理フローの一例
である。ディスク表面に塵埃などが付着していることに
よってデータがライトできなかったり、リードできない
ときディスクエラーが発生する。
【0125】図30において、ディスク300が装置本
体に挿入されるとこのエラーチェックプログラムが起動
する。まずスピンドルモータをオンにしてフォーカス及
びトラッキング動作をオンにし、そして光ピックアップ
装置310をディスク最内周(メインデータエリアMA
の先頭)にシークさせておく(ステップ421〜42
3)。
【0126】この状態でデータのリードが行なわれてエ
ラーの検出が行なわれる。まず図17に示したトラッキ
ングエラー検出回路220においてトラッキングロック
させた状態でもトラッキングエラーが解消されないとき
はトラッキングエラーが異常と判断され(ステップ42
5)、そのときのエラーアドレスがRAM156に登録
される(ステップ426)。
【0127】次のステップとして絶対アドレスの読み込
みが行なわれ、これよりCRCエラーが連続して発生し
ているかどうかのチェックが行なわれる(ステップ42
7,428)。CRCとはエラー訂正符号のことであ
り、CRCエラーがあるとエンコーダ106においてエ
ラー訂正処理を正しく行なうことができなく再生音質が
劣化するからである。
【0128】CRCエラーがあると、アドレスカウンタ
(エラーカウンタ)を使用した内挿(動作)を行った
後、エラーカウンタのカウント値がインクリメントされ
(ステップ429,430)、カウント値(エラーカウ
ント値)が規定値(本例では「4」)以上になったとき
始めてその絶対アドレス(エラーアドレス)がRAM1
56に登録される(ステップ431,432)。
【0129】ステップ428でCRCエラーが連続して
発生していないものと判断されたときはエラーカウンタ
がクリアされて次に絶対アドレスの連続性がチェックさ
れる(ステップ433,434)。連続性に異常がある
ときは上述と同じくそのときのエラーアドレスがRAM
156に登録され(ステップ432)、その後正常な場
合と同じくディスク最終点(ディスク最外周)まで同じ
ようなチェック処理が行なわれる(ステップ435)。
【0130】最外周までのエラーチェックが終了する
と、エラーアドレスの登録を判別することによってエラ
ーの有無を判別し、エラーがなかったときはエラーチェ
ック終了を表示する。エラーがあったときはディスク3
00の清掃を行なうと同時に、アラームを駆動したり、
エラーアドレスが表示されてこのエラーチェック処理が
終了する(ステップ436〜438)。
【0131】図30に示すエラーチェック処理ではディ
スク等の清掃を指示しているが、例えば使用中ディスク
300に傷が付いてしまったような場合には、それによ
るエラーアドレスをサブデータエリアSAに登録してお
いた方が便利である。そして、そのような場合には以後
のデータ書き込みや読み出しを行う領域としては使用し
ないようにする。そうするには一例としてバッファメモ
リ(FIFOメモリ)202,213の読み出しあるい
は書き込み状態を制御すればよい。
【0132】データの記録時は記録用バッファメモリ2
02の読み出し状態がエラーアドレスの区間だけ制御さ
れ、データ再生時は再生用バッファメモリ213への書
き込み状態がエラーアドレスの区間だけ制御される。
【0133】図31に示す例では、ディスク300に記
録されたアドレスをリードしながらRAM156にスト
アされたエラーアドレスとの照合を行なう(ステップ4
40a,440b)。
【0134】照合結果による制御態様は動作モードによ
って相違する。記録モードで、再生アドレスとエラーア
ドレスが一致したときは記録用バッファメモリ202に
対する読み出しクロックの送出が禁止される(ステップ
440d)。読み出しクロックがなければバッファメモ
リ202からのデータの読み出しがその区間禁止される
ので、エラーアドレスとなった領域にはデータ記録が行
なわれない。正常アドレスに戻ったときには読み出しク
ロックも正常に出力され、データの記録が再開される
(ステップ440c)。クロック送出はメインCPU4
00からの指令に基づいて図17に示すクロックコント
ローラ700を制御することによって実現される。
【0135】再生モードで、再生アドレスとエラーアド
レスが一致したときは再生用バッファメモリ213に対
する書き込みクロックの送出が禁止される(ステップ4
40d)。書き込みクロックがなければエラーアドレス
の区間だけバッファメモリ213へのデータの書き込み
が禁止されるので、エラーアドレスとなった領域からの
データは捨てられることになる。このような制御動作を
行なえば、ディスク300に不用意に傷が付いたような
ときでもこのディスク300を有効に利用できる実益が
ある。
【0136】図32は波形データを記録する場合に用い
られる処理フローである。
【0137】この例では音声データの記録開始と同時に
波形データを記録するためのサンプリングが開始され
(ステップ441)、所定周期T(図14参照)内での
音声データの最大値maxが検出される(ステップ44
2,443)。検出された最大値に対応する音声データ
の記録アドレスが検知され、その記録アドレスに対応し
たRAM152に音声データの最大値がストアされる
(ステップ444,445)。
【0138】この最大値検出と、検出された最大値のR
AM152へのストア処理が音声データの記録が終了す
るまで実行される(ステップ446)。RAM152に
ストアされた波形データはサブデータ用のRAM113
にストアされ、記録が終了すると同時に、エンコーダ1
06を介して記録再生処理系200に送られ、ヘッド2
30によってディスク300上のサブデータエリアSA
のうち記録アドレスに対応した所定の位置にストアされ
て波形データ記録処理が終了する(ステップ447)。
【0139】この波形データ記録処理にあって、所定周
期tとしては例えば0.1秒程度に設定すれば音声デー
タを充分に圧縮できるから、波形データを連続再生する
ことによって音声データの大まかな波形エンベロープを
知ることができる。これは編集時の波形把握に活用でき
るから非常に便利である。
【0140】図33はディスクの記録可能エリアを有効
に利用するためのデータ記録最適化処理の一例を示す。
【0141】音声データの編集時、ディスクに記録され
た音声データの全てを用いて編集するとは限らず、通常
は多少多めに音声データを記録しておき、そこから必要
なテイク(TAKE)を切り出して使用する。そのため、編
集後の音声データ量に対して最初に記録された音声デー
タ量の方が遥かに多い。
【0142】音声データが記録できるメインデータエリ
アMAの領域を有効に活用するためには、編集によって
不要になった音声データの領域はこれを空き領域にして
新しい音声データを記録できるようにすべきである。
【0143】このような処理を以後最適化処理と呼称す
る。最適化処理にあっては最適化する前のデータ記録領
域を、最適化後のデータ記録領域としても使用する関係
上、最適化後のデータ記録に際しては最適化する前のデ
ータ記録領域にまだ編集作業に使用していない音声デー
タが存在しているか否かを予めチェックしておく必要が
ある。そうしないと、これからの最適化処理に使用され
るはずの未使用音声データの記録領域に最適化後の音声
データが重ね書きされてしまうおそれがあるからであ
る。
【0144】図33および図34を参照して説明する
と、図33AにおいてSi(iは1,2,・・・、以下
同様)は最適化処理する前の音声データで、斜線で示さ
れるデータ領域Niが編集時に使用される切り出し用の
音声データ(素材データ)で、Iiが切り出し開始点、
Oiが切り出し終了点である。素材データNiはiの小
さい順から編集されるものとする。
【0145】図33BにおいてEiは編集データポイン
タ(編集点)を示し、編集点Eiと素材データNiの開
始点および終了点の関係は図34のようになる。図33
において、Wは記録点のポインタでこれは最適化処理す
るときの編集点Eにおけるデータ書き込みポインタを表
す。これに対してRは最適化するまえの素材データNi
に対する読み出しポインタを示している。
【0146】最適化後の素材データNiはiが小さい順
から順次最適化する前の音声データSi上に重ね書きさ
れるから、今最適化する素材データN1の編集点E1の始
点が最適化する前の点qであるときには、音声データS
1上にこの素材データN1を読み出しならが重ね書きして
もこの素材データN1を破壊することなく重ね書きする
ことができる。
【0147】編集点E2についても同じである。しか
し、素材データN3を記録するときには音声データN1上
の素材データN4(まだ最適化処理には使用されていな
い素材データである)に対して重ね書きしなければなら
ない。この場合には素材データN4を一旦退避させてお
き、その後素材データN3を素材データN4上に重ね書き
すればよい。素材データN3を重ね書きしたあとで退避
した素材データN4が音声データS1上に重ね書きされ
る。
【0148】以後退避すべき素材データは退避処理した
上で最適化処理が最後の編集点まで実行されることにな
る。最適化処理が終了すると図33Bのようにデータの
空きエリアが増えるので、ディスク300をさらに有効
に利用できる。
【0149】退避処理などを考慮して図35および図3
6に示すような最適化処理が実行される。図36は図3
5に続く処理ステップである。
【0150】図35および図36に示す処理フローにお
いて、サブデータエリアSAの記録データは全てRAM
113若しくは156(本例では156を使用)に一旦
ストアされるから、このRAM156上のデータを検索
しながら空きエリアと編集データの読み出しが行われて
これが再びRAM156にストアされる(ステップ45
2,453)。その後、記録点ポインタW、編集データ
ポインタEの初期化が実行される(ステップ454,4
55)。
【0151】以後の説明は、図33と図34の具体例を
参照してそれぞれの処理ステップを説明することにす
る。
【0152】初期化が終了すると、編集データE(E
1)の内容が退避されているかがチェックされる(ステ
ップ456)。編集データE1はまだ退避されていない
のでステップ457に移って、素材データNの読み出し
ポインタRが編集データEによって初期化される(ステ
ップ457)。このとき編集データE1の先頭アドレス
に読み出しポインタRがくるように初期化される。
【0153】次に、編集データE1が退避されていない
ときは記録点ポインタWから所定長の音声データが以後
の編集データとして使用されるかがチェックされる(ス
テップ460)。編集データE1に対応した最適化前の
素材データは存在しないのでこの場合には読み出しポイ
ンタRからの音声データが記録点ポインタWから所定長
だけ書き込まれる(ステップ461)。
【0154】所定長の音声データとは例えばRAM15
6などの容量によって決まるデータ長で、これは1つの
まとまった編集データ(単一のテイク若しくは複数のテ
イクで構成される)である場合かあるいはこれより短い
場合の双方が考えられる。
【0155】次に、読み出しポインタRの音声データは
まだ存在するかがチェックされ(ステップ463)、ま
だ音声データが存在するときは1編集データE1の終了
とはならないため、RとWをそれぞれ更新して次の所定
長のポインタまでシフトして、同様な書き込み処理が行
われる(ステップ465,466)。
【0156】読み出しポインタRのデータが存在しなく
なるまで音声データの重ね書きが行われると(ステップ
463)、読み出しポインタRのデータエリアが空きエ
リアとして登録される(ステップ464)。つまり音声
データS1のうち素材データN1のエリアが空きエリアと
なる。空きエリアとなるとここに新たな音声データを記
録できる。
【0157】1編集データであるE1の重ね書きが終了
すると(ステップ465)、編集点Eの更新が行われる
(ステップ467,468)。次の編集点はE2となる
(図34参照)。この最適化後に重ね書きされる編集点
E2の最終位置は最適化前の編集開始点I4には重ならな
いので、編集データE1と同じステップを通って素材デ
ータN2が最適化前の音声データS1のエリアに重ね書き
される。そして、編集点Eが更新されてE3となる。
【0158】編集点E3となっても退避された内容は存
在しないが(ステップ456)、この新たな編集点E3
にあって記録点ポインタWから所定長の音声データ(素
材データN4に相当する)は、図33より明らかなよう
に編集データとして使用されるがまだ実際の編集には使
用されていないデータである。この場合にはステップ4
62に移って記録点ポインタWからの素材データN4が
ディスク300の空きエリアに退避される。これと同時
に退避情報がRAM156に登録される。
【0159】そして、ステップ457で設定された編集
点E3に対応する素材データN3が記録点ポインタW(こ
れは編集点E3の先頭アドレス)から重ね書きされる。
編集点E3に関する素材データN3に関して最適化前の素
材データN4の位置に重ね書きが終わると編集点Eが再
び更新されてE4となる。
【0160】そうすると、ステップ456で編集データ
E4が退避されていることが判るので今度はステップ4
58に移り、素材データN4に関する読み出しポインタ
Rは上述した退避情報を用いて初期化、つまり編集点E
4の先頭アドレスに変更される。その後退避された素材
データN4は記録点ポインタRから重ね書きされる(ス
テップ461)。
【0161】このとき、図33において素材データN2
の一部に最適化するための素材データN4の一部が重な
るが、この素材データN2のデータエリアは既に空きエ
リアとして登録されているので(ステップ464)、素
材データN4に関する重ね書き処理には支障をきたさな
い。
【0162】以上のような最適化処理が音声データの退
避処理を伴いながら順次最終の編集データまで行われ
(ステップ467)、全編集データが終了することによ
ってこの最適化処理フローが終了する。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では入出
力速度を変換するためのバッファメモリを用意し、通常
速度よりも速い速度でディスクへの書き込みと読み出し
を行なうことによって同期再生、同期記録機能であるシ
ンクレック機能を実現できる。
【0164】この場合、単一の光ピックアップ装置を使
用してもこのシンクレック機能を実現できるので装置の
簡略化、小型化それに伴うコストダウンを達成できる実
益を有する。したがって、この発明はディスク原盤を作
成するカッティング用グラスマスタリング装置などに適
用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラスマスタリング装置の要部を示す系統図で
ある。
【図2】ピックアップ系とヘッド系の概要を示す図であ
る。
【図3】ディスクの断面図である。
【図4】その一部の断面図である。
【図5】絶対アドレスとデータとの関係を示す図であ
る。
【図6】光ピックアップ装置の具体例を示す要部の斜視
図である。
【図7】データ収納筐体の一例を示す斜視図である。
【図8】誤消去防止手段の要部断面図である。
【図9】誤消去防止手段の一例を示す平面図である。
【図10】その裏面図である。
【図11】サブデータエリアの記録内容の一例を示す図
である。
【図12】ディスクレコーディング装置において使用さ
れる信号処理プロセッサの一例を示す系統図である。
【図13】プログラム再生モードの説明図である。
【図14】波形データの記録例を示す説明図である。
【図15】データビット表示例を示す説明図である。
【図16】データビット表示を実現するための表示エレ
メント駆動回路の一例を示す系統図である。
【図17】ディスクレコーディング装置において使用さ
れる記録再生処理部の一例を示す系統図である。
【図18】レックモニタの説明図である。
【図19】レックモニタ動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図20】ディスク上でのレックモニタ動作を説明する
図である。
【図21】クロック発生回路として使用できる可変発振
回路のブロック図である。
【図22】シンクレックの説明図である。
【図23】シンクレック動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図24】ディスクIDを登録するための一例を示すフ
ローチャートである。
【図25】編集データ等の記録例を示すフローチャート
である。
【図26】同じく編集データ等の記録例を示すフローチ
ャートである。
【図27】タイムコード変換例を示すフローチャートで
ある。
【図28】タイムコード変換の説明図である。
【図29】同じくタイムコード変換の説明図である。
【図30】ディスクチェックを行うための一例を示すフ
ローチャートである。
【図31】ディスクエラー発生後の処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図32】波形データを記録するためのフローチャート
である。
【図33】記録データの最適化処理の説明図である。
【図34】最適化処理のときに使用される編集データの
説明図である。
【図35】記録データの最適化処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図36】記録データの最適化処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図37】従来のグラスマスタリング装置のブロック図
である。
【符号の説明】
100 信号処理プロセッサ 110,130 フェードコントロール回路 153 表示部 154 アラーム手段 181 表示エレメント 200 記録再生処理系 230 磁気ヘッド装置 260 誤消去防止手段 264 爪 266 位置決め片 267 突起 300 ディスク 310 光ピックアップ装置 400 メインCPU 500 サーボCPU 700 可変発振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能代 照史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み可能なディスクに対し、このデ
    ィスクを挟んで光ピックアップ系とデータ書き込み用の
    ヘッドが対峙するように配されたディスクを含む記録再
    生処理系を有し、 この記録再生処理系には記録用と再生用のバッファメモ
    リが設けられ、 信号の入力速度よりも早い速度で上記ディスクに書き込
    まれたデータが再生され、この再生データに同期しなが
    ら、直前に再生したデータの一部を別のデータに置き換
    えるべく、同期再生と同時に同期記録するシンクレック
    を行なうようにしたことを特徴とするディスク記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 上記入力データはマスタディスク生成用
    の原音であることを特徴とする請求項1記載のディスク
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記データ書き込み後のディスクはディ
    スクカッティング用のマスタディスクとして使用される
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 上記バッファメモリとしてはFIFOタ
    イプのメモリが使用されたことを特徴とする請求項1記
    載のディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記ディスクへのデータ書き込み速度は
    上記バッファメモリにデータが書き込まれる速度のほぼ
    2.5倍以上に選定されたことを特徴とする請求項1記
    載のディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 シンクレック時は上記光ピックアップ系
    は現に1倍速で再生されている記録データの先頭位置に
    アクセスされるようになされたことを特徴とするディス
    ク記録再生装置。
JP3880994A 1993-03-09 1994-03-09 ディスク記録再生装置 Pending JPH076567A (ja)

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JP7632893 1993-03-09
JP5-76328 1993-03-09
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