JPH0765064B2 - 固形潤滑剤 - Google Patents

固形潤滑剤

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JPH0765064B2
JPH0765064B2 JP1036891A JP1036891A JPH0765064B2 JP H0765064 B2 JPH0765064 B2 JP H0765064B2 JP 1036891 A JP1036891 A JP 1036891A JP 1036891 A JP1036891 A JP 1036891A JP H0765064 B2 JPH0765064 B2 JP H0765064B2
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JP
Japan
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weight
bearing
solid lubricant
graphite
phenol
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JP1036891A
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Inventor
クズネツォフ レブ
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クズネツォフ レブ
セリゲイ ルボフ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械製造工業で使用する
固形潤滑剤、特に、あらゆる種類の機械及び機構の摩擦
部分の潤滑に適用できる固形潤滑剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工業車両、コンベヤー等の技術的運搬手
段に適用されるベアリング等には固形潤滑剤が幅広く使
用されている。従来知られている固形潤滑剤は、40〜
45重量%のグラファイト、7〜12重量%の水、34
〜45重量%のフリルアルコール、1〜5重量%のガラ
ス繊維又はグラファイト繊維及び残部としてオルト燐酸
を含有している。しかし、上記固形潤滑剤を適用しても
ベアリングの耐摩耗性及び耐衝撃性は低く、このためベ
アリングの耐久性は低いという不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腐食環境の
下で、高速回転するベアリングに固形潤滑剤を適用し、
摩擦部分の耐摩耗性及び耐衝撃性を高めることによりベ
アリングの耐久性を向上させることができる固形潤滑剤
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フェノール・フォルムアルデヒドオリゴマー15〜25
重量%と、ヘキサメチレンアミン0.5〜3重量%と、
グラファイト繊維からなる強化添加剤1〜5重量%と、
シクリヘキシルアミンの合成脂肪酸塩0.5〜3重量%
と、フラン系モノマー20〜40重量%と、を含有する
ことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明に係る固形潤滑剤では、シクロヘキシル
アミンの合成脂肪酸塩を該潤滑剤に添加すると、分子中
の長鎖パラフィン炭化水素部分の存在によって、摩擦領
域の金属の表面層の滑りを可能にし、可塑化を助け、そ
れによって高回転速度の作業環境でのベアリング寿命を
延長することができる。また、分子中のシクロヘキシル
アミンの存在が、ベアリングのローラーとレース双方
の、空気と塩分による腐食を抑制することができる。以
上からベアリングの耐久性を向上させることができる。
【0006】
【実施例】本発明に係る固形潤滑剤は、グラファイト、
新しいワニスタイプのフェノールとフォルムアルデヒド
のオリゴマー、ヘキサメチレンアミン及びフラン系モノ
マーを含み、更に、シクロヘキシルアミンの合成脂肪酸
塩(CnH2n+1C00H・C6H11NH2)を含
有している。ここで、nは7−15の整数である。この
固形潤滑剤は、下記の重量%の成分を持っており強化添
加剤も含有する。即ち、新ワニスタイプのフェノールと
フォルムアルデヒドのオリゴマー15〜25重量%、ヘ
キサメチレンアミン0.5〜6重量%、強化添加剤1.
0〜5重量%、シクロヘキシルアミンの合成脂肪酸塩
0.5〜3重量%、フラン系モノマー20〜40重量
%、残りの重量%がグラファイトとなっている。なお、
固形潤滑剤の強化添加剤として、グラファイト繊維を使
用することができる。
【0007】また、フラン系フルフロールモノマーとし
て、原型に似た物質又はフリルアルコールを使用するこ
とができ、フェノールとフォルムアルデヒドのオリゴマ
ーは、cφ−010、cφ−011、cφ−011A、
cφ−012A等の記号の工業フェノール樹脂の中から
選んでよい。潤滑剤の成分として、強化添加剤と共に、
シクロヘキシルアミンの合成脂肪酸塩を加えると、高速
回転領域でのベアリングの摩擦部分の寿命を20%延長
すると共に空気と塩分による腐食からベアリングを保護
する役目を果たす。上述の効果は、シクロヘキシルアミ
ンの合成脂肪酸とオリゴマーと強化添加剤との併用添加
によってのみ達成できる。シクロヘキシルアミンの合成
脂肪酸塩を該潤滑剤に添加すると、多くの機能を得られ
る。
【0008】第1の機能は、分子中の長鎖パラフィン炭
化水素部分の存在によって、摩擦領域の金属の表面層の
滑りを可能にし、可塑化を助け、それによって高回転速
度の作業環境でのベアリング寿命が延長できることであ
る。
【0009】第2の機能は、分子中のシクロヘキシルア
ミン部分の存在が、ベアリングのローラーとレース双方
の、空気と塩分による腐食を抑制できることである。強
化添加剤の働きは次の通りである。相の境界で、グラフ
ァイト層が破損している間、ベアリングのローラーの接
触に伴い、繊維パッキングが生じ、次いでグラファイト
のパッキング膜が、特に、その摩擦領域に生じる。一
方、グラファイト構造の緩みが、ベアリングのローラー
とレースの接触部位の内側に、強化繊維と一緒にシクロ
ヘキシルアミンの合成脂肪酸塩を容易に浸透分散させ
る。特許及びその他の科学技術情報の既知の出典中に、
前述の成分の組合せから成る固形潤滑剤の文献は無かっ
た。従って、本着想の応用は「重要な独得の性質」と言
う基準を提出するものである。
【0010】前述した如く、この様に測定された否定し
がたい効果は、下記に示される実施例の成分の報告され
た範囲内でのみ達成することができた。混合物の準備に
は以下の物質が使用された。タジンスキーグラファイト
3YT、10CT102 74−72と、グラファイト
繊維TY−65−11−047−84と、新ワニスタイ
プのフェノール・フォルムアルデヒド樹脂cφ−011
IOCT−18694−80、cφ−012A0CT
−6−05−441−78と、フルフロールTY−59
−03−054−279と、フリルアルコールIOCT
1381−73と、シクロヘキシルアミンの合成脂肪酸
塩CnH2n+1C00H・C6H11NH2(n=7
−15)TY−6−01−1132−78。
【0011】次に、本発明に係る固形潤滑剤の製造方法
について述べる。まず、新ワニスタイプのフェノールと
フォルムアルデヒドのオリゴマーと、ヘキサメチレンア
ミンと、フリルアルコールとを、アームミキサーを用い
て温度40度で混合する。この混合で得た結合剤に、グ
ラファイト繊維をウオーム混練器を用いて、室温で45
分間混練器の回転速度30rpmで混合することにより
固形潤滑剤が製造される。
【0012】このようにして得られた固形潤滑剤から、
テスト用サンプルの固形潤滑剤を取り出して、テスト用
サンプルの固形潤滑剤と、ベアリングのパッキングを温
度150度で3時間熱硬化した。この潤滑剤サンプル
で、圧縮抵抗限界と衝撃粘度をテストした。摩耗の時間
は、直系40mm・圧子8mm・回転速度5m/秒のテ
ストシリンダーを用いて確認した。ベアリング寿命は、
ベアリング工業で用いられる方法(PAM37・006
−84の方法)に従って確認し、ベアリングは205型
サイズで、荷重360kg・シャフトの回転速度630
0rpmであった。固形潤滑剤を用いたベアリングの耐
腐食性は、水または1重量%の食塩水を満たした容器の
中に挿入し、この溶剤を1日4回、規則的に潅水したベ
アリングが、焼付するまでの時間を観察して測定した。
【0013】実験の一回目の設定は、潤滑剤の中に、フ
ラン系モノマーとしてフルフロール、フェノールとフォ
ルムアルデヒドのオリゴマーとしてフェノール・フォル
ムアルデヒド樹脂cφ−010Aを用いた。実験の二回
目の設定は、フラン系モノマーとしてフリルアルコー
ル、フェノールとフォルムアルデヒドのオリゴマーとし
てフェノール・フォルムアルデヒド樹脂cφ−012A
を用いた。入手した原料の品質の詳細を、表1(固形潤
滑剤の構成物を示す)と表2(固形潤滑剤の品質を示
す)に示した。なお、表2からも観察できるように、従
来の潤滑剤に比較してベアリングの耐久性を向上させる
ことができる。しかし、固形潤滑剤の成分率を変えると
表2の番号6、7、13、14のようにベアリングの耐
久性能は低下する。なお、表1及び表2の実施例番号8
〜14に記載するガラス繊維は参考例として示すもので
ある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固形
潤滑剤は、ベアリングの耐摩耗性を高めると共に耐腐食
性も高めることができ、この結果ベアリングの耐久性能
を一段と向上させることができるという優れた効果を有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:02 129:28 133:10 133:06) C10N 20:06 B 30:00 Z 30:06 40:02 40:06 50:08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール・フォルムアルデヒドオリゴ
    マー15〜25重量%と、ヘキサメチレンアミン0.5
    〜3重量%と、グラファイト繊維からなる強化添加剤1
    〜5重量%と、シクリヘキシルアミンの合成脂肪酸塩
    0.5〜3重量%と、フラン系モノマー20〜40重量
    %と、を含有することを特徴とする固形潤滑剤。
JP1036891A 1991-01-07 1991-01-07 固形潤滑剤 Expired - Lifetime JPH0765064B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1036891A JPH0765064B2 (ja) 1991-01-07 1991-01-07 固形潤滑剤

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JP1036891A JPH0765064B2 (ja) 1991-01-07 1991-01-07 固形潤滑剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04239598A JPH04239598A (ja) 1992-08-27
JPH0765064B2 true JPH0765064B2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=11748220

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2543819B2 (ja) * 1993-04-30 1996-10-16 山北産業株式会社 固体潤滑剤およびしゅう動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04239598A (ja) 1992-08-27

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