JPH076502U - 中空ロツドエヤーシリンダー

Info

(57)【要約】【目的】この考案は，ピストロッドを中空にした，中
空ロッドエアーシリンダーである。【構成】ピストンロッド１を中空に加工し，Ｏリング
溝２を設けて，カプラー４に取り付けたインナーチュー
ブ３を，後部フランジに組み付けたものである。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，エアーシリンダーのピストンロッドに，貫通穴を設けてエアー噴出又は吸入出来るようにし，省スペースで利用範囲の広い，中空ロッドエアーシリンダーである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の中空ロッドエアーシリンダーは，シリンダー後部までピストンロッドが突出し，取付スペースの限定及び後部突出部の破損等，問題点が多いため使用範囲が限られ，これは，機械設計上きわめて難しいことであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって，各種メーカーとも，エアーシリンダーとエアー噴出器または吸入器を別個に設置し無駄なスペースと，部品点数増大のコスト高に対処するために考案されたのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いま，その構成を説明すると。（イ）ピストロッド１を，貫通穴加工しＯリング溝２を設ける。（ロ）インナーチューブ３を，内径加工したカプラー４にねじ込む。（ハ）後部フランジ５に，このインナーチューブを，取り付ける。以上のように組み立てたエアーシリンダーを，各種機器に設置する。

【０００５】

【作用】

次に本考案の作用を述べると，シリンダー後部に取り付けたカプラーに配管することによって，ピストンロッド１先端が噴射口または吸入口になり，シリンダーを作動させながら，先端はいろいろな動作ができるようになる。

【０００６】

【実施例】

なお，大型のエアシリンダーでは，後部フランジ５に直接インナーチューブ３を取り付けても，同じ効果がある。

【０００７】

【考案の効果】

このように構成されたエアーシリンダーで，ピストンロッド１の先端形状を替える事によって，各種機械において１台２役の効果が得られ，省スペースで効率の良い機械レイアウトができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図

【図２】本考案の使用側面図

【図３】本考案の他の実施例の断面図

【符号の説明】

１はピストンロッド２はＯリング溝３はインナーチューブ４はカプラー５は後部フランジ６はバキュームパッド

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）ピストンロッド１に，貫通穴加工
をし，Ｏリング溝２を設ける。（ロ）インナーチューブ３を，内径加工したカプラー
４に，ねじ込む。（ハ）後部フランジ５に，このインナーチューブを，
取り付ける。以上の如く構成された，中空ロッドエアーシリンダー。
【請求項２】インナーチューブ３を，後部フランジ５
に，直接取り付けた，請求項１の中空ロッドエアーシリ
ンダー。