JPH0764585A - 音声合成装置における入力文解析方法 - Google Patents

音声合成装置における入力文解析方法

Info

Publication number
JPH0764585A
JPH0764585A JP5230901A JP23090193A JPH0764585A JP H0764585 A JPH0764585 A JP H0764585A JP 5230901 A JP5230901 A JP 5230901A JP 23090193 A JP23090193 A JP 23090193A JP H0764585 A JPH0764585 A JP H0764585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
candidate
unit
voice
speech
sentence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5230901A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Iwahashi
祐輔 岩橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5230901A priority Critical patent/JPH0764585A/ja
Publication of JPH0764585A publication Critical patent/JPH0764585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリ等の制約から辞書検索途中結果を全て
保存できない状況下においても、正解に到達する最適な
候補のみを残す。 【構成】 文字列を内蔵辞書により順次検索していく際
に、次候補の後に次々候補が接続可能であるか否かを判
断し(ステップSB4)、次候補と次々候補との接続が
可能であれば、最長一致法、もしくはその他による順序
付けを行なう(ステップSB5)。そして、下位候補を
棄却する(ステップSB6)。したがって、メモリ等の
制約から辞書検索途中結果を全て保存できない状況下に
おいても、正解に到達する最適な候補のみが残る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文章解析方法に係り、
特に規則合成方式の音声合成装置に適用して好適な音声
合成装置おける入力文解析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、規則合成方式による音声合成装置
においては、入力された文字の系列を解析した後、所定
の規則に従ってパラメータを合成することにより、いか
なる言葉でも音声合成し得るようになされている。
【0003】すなわち、規則合成方式による音声合成装
置は、入力された文字の系列を解析した後、所定の規則
に従って、各文節毎にアクセントを検出し、各文節の並
びから、文字系列全体としての抑揚、ポーズ等を表現す
るピッチパラメータを合成する。
【0004】さらに、音声合成は、同様に所定の規則に
従って各文節を例えばCV単位に分割した後、そのスペ
クトラムを表現する合成パラメータを生成する。そし
て、上記ピッチパラメータおよび合成パラメータに基づ
いて合成音を発声するようになっている。
【0005】
【発明を解決しようとする課題】ところで、従来の音声
合成装置では、入力された文字の解析は、所定の入力装
置から入力されたテキスト入力(文字の系列で表された
文章等でなる)を所定の辞書を基準にして解析し、仮名
文字列に変換した後、単語、文節毎に分解している。こ
のとき、メモリ等の制約がなければ、辞書検索途中結果
を全て保存しておき、入力文末まで辞書検索が終了した
段階で不適格な候補を削除すればよい。
【0006】この方式は、小規模語彙の比較的短い文の
みに対応するのであれば問題ない。しかし、大規模語彙
で比較的長い文に対応するには、検索途中の結果を全て
保存するために、大容量のメモリが必要となる。そこ
で、従来の音声合成装置では、辞書検索途中の結果の中
に、ある順序を導入したときの下位候補を棄却していく
ことにより、複数の候補から最適な候補を選択してい
る。
【0007】このとき、上記棄却されたものの中に本来
の正解に到達する候補が含まれていた場合は、解析結果
を誤りとしている。特に、最長一致法などを採用した場
合には、最適な候補が棄却されてしまい、解析結果が誤
りとなる弊害が多く見られるという問題があった。ま
た、途中結果を全部保存して解析を進行させるものは、
小規模語彙の短文対応にとどまっているという問題があ
った。
【0008】そこで本発明は、メモリ等の制約から辞書
検索途中結果を全て保存できない状況下においても、正
解に到達する最適な候補のみを残すことができる音声合
成装置における入力文解析方法を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による音声合成装置における入力文解析方法
は、入力された文字列を解析して、単語、文節毎に分解
する音声合成装置における入力文解析方法において、前
記文字列を内蔵辞書により順次検索していく際に、検索
結果である候補を残す条件として、注目文字列の候補の
後に、前記注目文字列に続く文字列に対する次候補が接
続可能であるということに加えて、前記次候補の後に次
々候補が接続可能であることを必要条件として付加した
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、文字列を内蔵辞書により順次検索
していく際に、検索結果である候補を残す条件として、
注目文字列の候補の後に、注目文字列に続く文字列に対
する次候補が接続可能であるということに加えて、次候
補の後に次々候補が接続可能であることを必要条件と
し、次候補と次々候補との接続が可能であれば、最長一
致法、もしくはその他による順序付けを行なう。そし
て、下位候補を棄却する。したがって、メモリ等の制約
から辞書検索途中結果を全て保存できない状況下におい
ても、正解に到達する最適な候補のみを残すことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】(1)実施例の原理 この実施例の場合、合成に使用する音声単位の分析処理
で、実音声の有声部分における音源情報と声道特性の分
離に複素ケプストラム分析を用い、音源情報をインパル
スとして抽出し、また声道特性は音源情報であるインパ
ルスの単位応答として抽出する。
【0013】この複素ケプストラム分析は、実音声の分
析合成において高品質なピッチ変換法、発話速度変換法
として既知の分析手法であり、この音声の分析合成にお
いて有益な分析手法を任意文発声の規則合成に用いるよ
うになされている。
【0014】合成に使用する音声単位の有声部分には、
複素ケプストラム分析手法によって抽出されたインパル
スと単位応答の両者を1つの組み合わせとして、音声単
位有声部分に必要なフレーム数だけの組み合わせを有声
部分のデータとして蓄えておく。また、音声単位の無声
部分においては、実音声の無声部分をそのまま切り出し
てデータとして蓄えておく。
【0015】これにより、音声単位はインパルスとその
単位応答からなる複数フレーム分の組み合わせか、無声
部分である実音声の切り出し波形か、あるいはその両者
から構成されることとなる。
【0016】このため、まず、このような内容で構成さ
れる音声単位データをメモリに蓄えた音声単位記憶部と
ともに、入力された文字の系列を解析して、単語、文節
の境界および基本アクセントを検出する文章解析部とを
設ける。
【0017】さらに、これに加えて、この文章解析部の
検出結果に基づいて、所定の韻律規則に従って、合成音
声のピッチパターンを生成し、また、音韻規則に従って
合成音声に必要な合成波形データを上記音声単位記憶部
から読み出しを行なう音声合成規則部と、合成波形デー
タおよびピッチパターンに基づいて、合成音を生成する
音声合成部とを設ける。
【0018】このようにすれば、音声単位データ内のイ
ンパルスを所望のピッチパターンに対応するピッチ周期
の間隔に順次配置して、それぞれのインパルスと組み合
わせになっている単位応答を1組ずつ重畳することによ
って音声を合成するのであるが、音源情報がインパルス
であるため、ピッチ周期が伸縮しても、それによる音源
情報への影響はほとんどなく、ピッチパターンが大きく
変化するような場合でもスペクトル包絡に歪みが生じな
い。
【0019】このように、音声のピッチ変換に適した複
素スペクトラム分析を規則合成に用いることによって、
人間の音声に近い高品質な任意合成音が得られる。ま
た、合成パラメータによる合成方式のように複雑な演算
処理を必要としないため、音声合成部における処理を高
速化し得るようになされている。
【0020】(2)実施例の音声合成装置 図1は本発明の入力文解析方法を適用した音声合成装置
の構成を示すブロック図である。図において、1は全体
として演算処理装置構成の音声合成装置の概略構成を示
し、音声単位記憶部2、文章解析部3、音声合成規則部
4および音声合成部5に分割される。
【0021】まず、文章解析部3は、所定の入力装置か
ら入力されたテキスト入力(文字の系列で表された文章
等でなる)を所定の辞書を基準にして解析し、仮名文字
列に変換した後、単語、文節毎に分解する。
【0022】すなわち、日本語においては、英語のよう
に単語が分かち書きされていないことから、例えば、
「米国産業界」のような言葉は、「米国/産業・界」、
「米/国産/業界」のように2種類区分化し得る。
【0023】このため、文章解析部3は、辞書を参考に
しながら、言葉の連続関係および統計的性質を利用し
て、テキスト入力を単語、文節毎に分解し、これにより
単語、文節の境界を検出する。さらに、文章解析部3
は、各単語毎に基本アクセントを検出した後、これらを
音声合成規則部4に出力する。
【0024】音声合成規則部4は、日本語の特徴に基づ
いて設定された所定の音韻規則に従って、文章解析3の
検出結果およびテキスト入力を処理するようになされて
いる。すなわち、日本語の自然な音声は、言語学的特性
に基づいて区別すると、約100程度の発声の単位に区
分し得ることが知られており、例えば、「さくら」とい
う単語を発声の単位に区分すると、「sa」+「ku」
+「ra」の3つのCV単位に分割することができる。
【0025】また、日本語は単語が連続する場合、連な
った後ろの語の語頭音節が濁音化したり(すなわち続濁
からなる)、語頭以外のガ行音が鼻音化したりして、単
語単体の場合と発声が変化する特徴がある。
【0026】したがって、音声合成規則部4は、これら
日本語の特徴に従って音韻規則が設定されるようになさ
れ、この音韻規則に従ってテキスト入力を音韻記号列
(すなわち上述の「sa」+「ku」+「ra」等の連
続する列からなる)に変換されるようになっている。さ
らに、音声合成規則部4は、当該音韻記号列に基づい
て、音声単位記憶部2から各音声単位のデータをロード
する。
【0027】ここで、この音声合成装置1においては、
波形編集の手法を用いて合成音を発声するようになさ
れ、音声単位記憶部2からロードされるデータは、各C
V単位で表される合成音を生成する際に用いられる波形
データからなる。この波形合成に用いられる音声単位デ
ータは次のような構成からなる。
【0028】音声単位データの有声部に関しては、実音
声の有声部分において上記複素ケプストラム分析を用い
て抽出された、1ピッチに対応するインパルスと単位応
答波形を一組として、この組を1つの音声単位データと
して必要なピッチ分だけ蓄えたものからなり、また、音
声単位データの無声部に関しては、実音声の無声部分の
波形を切り出してそのまま蓄えたものからなる。
【0029】したがって、音声単位データがCV単位で
ある場合には、1つの音声単位CVの子音部Cが無声子
音である時には無声部分の切り出し波形と、インパルス
と単位応答波形からなる複数組によって、1つの音声単
位データが構成され、また、1つの音声単位CVの子音
部Cが有声子音である時には、インパルスと単位応答波
形からなる複数組のみによって1つの音声単位データが
構成されることとなる。
【0030】音声合成規則部4は、音声単位記憶部2か
らロードされた音声単位データを、テキスト入力に応じ
た順序(以下、このデータを合成波形データと呼ぶ)で
合成し、かくして抑揚のない状態で、テキスト入力を読
み上げた合成音声波形を得ることができる。
【0031】さらに、音声合成規則部4は、所定の韻律
規則に基づいて、テキスト入力を適当な長さで分割し
て、切り目(すなわち、ポーズからなる)を検出する。
このようにして、図2に示すように、例えば、テキスト
入力として文章、「きれいな花を山田さんからもらいま
した」が入力された場合は(図2(A))、当該テキス
ト入力は、「きれいな」、「はな」、「やまださんか
ら」、「もらいました」に分解された後、「はな」およ
び「やまださんから」間にポーズが検出される(図2
(B))。
【0032】さらに、音声合成規則部4は、韻律規則お
よび各単語の基本アクセントに基づいて、各文節のアク
セントを検出する。すなわち、日本語の文節単体のアク
セントは、感覚的に仮名文字を単位として(以下、モー
ラと呼ぶ)高低の2レベルで表現することができる。こ
のとき、文節の内容等に応じて、文節のアクセント位置
を区別することができる。
【0033】例えば、端、箸、橋は2モーラの単語で、
それぞれのアクセントのない0型、アクセントの位置が
先頭のモーラにある1型、アクセントの位置が2モーラ
目にある2型に分類することができる。かくして、この
実施例において、音声合成規則部4は、テキスト入力の
各文節を、1型、2型、0型、4型と分類し(図2
(C))、これにより文節単位でアクセントおよびポー
ズを検出する。
【0034】さらに、音声合成規則部4は、アクセント
およびポーズの検出結果に基づいて、テキスト入力全体
の抑揚を表す基本ピッチパターンを生成する。すなわ
ち、日本語においては、文節のアクセントは、感覚的に
2レベルで表し得るのに対し、実際の抑揚は、アクセン
トの位置から徐々に低下する特徴がある(図2
(D))。
【0035】さらに、日本語においては、文節が連続し
て1つの文章になると、ポーズから続くポーズに向っ
て、抑揚が徐々に低下する特徴がある(図2(E))。
したがって、音声合成規則部4は、かかる日本語の特徴
に基づいて、テキスト入力全体の抑揚を表すパラメータ
を各モーラ毎に生成した後、人間が発声した場合と同様
に抑揚が滑らかに変化するように、モーラ間に補間によ
りパラメータを設定する。
【0036】かくして、音声合成規則部4は、テキスト
入力に応じた順序で、各モーラのパラメータおよび補間
したパラメータを合成し(以下、ピッチパターンと呼
ぶ)、かくしてテキスト入力を読み上げた音声の抑揚を
表すピッチパターン(図2(F))を得ることができ
る。
【0037】次に、音声合成部5は、合成波形データお
よびピッチパターンに基づいて波形合成処理を行ない、
合成音を生成する。この波形合成処理は、次のようなこ
とを行なっている。合成音声の有声部分においては、合
成波形データ内のインパルスをピッチパターンに基づい
て並べ、その並べられたインパルスそれぞれに対応する
単位応答波形を各インパルスに重畳する。
【0038】また、合成音声の無声部分においては、合
成波形データ内の切り出し波形をそのまま所望の合成音
声の波形とする。これにより、ピッチパターンの変化に
追従して抑揚の変化する合成音を得ることができる。
【0039】したがって、合成音において、音源情報に
インパルスを用いているため、合成音のピッチ周期が伸
縮しても、それによる音源情報への影響はほとんどな
く、ピッチパターンが大きく変化するような場合でも、
スペクトル包絡に歪みが生じることなく、人間の音声に
近い高品質な任意合成音が得られる。
【0040】次に、上述した音声合成装置における動作
を説明する。以上の構成において、所定の入力装置から
入力されたテキスト入力は、まず、文章解析部2で、所
定の辞書を基準にして解析され、単語、文節の境界およ
び基本アクセントが検出される。
【0041】ここで、上記文章解析部3の文章解析の詳
細について図3を参照して説明する。図3は、テキスト
解析の処理手順を示すフローチャートである。図におい
て、テキストが入力されると、まず、ステップSA1に
おいて、辞書を用いて形態素解析を行なう。すなわち、
辞書検索を行ない、入力文を形態素単位に分解する。こ
のとき、活用語については、活用形も同定する。例え
ば、「21世紀においても研究開発は続けなければなら
ない。」というテキストが入力されたとする。
【0042】上記形態素解析は、入力されたテキスト文
に対して文末に達するまで行なわれる。ここで、形態素
解析について図4を参照して説明する。図4は、文章解
析部3におけるテキスト文(1文)対しての形態素解析
の処理を示すフローチャートである。図において、ま
ず、ステップSB1において、現在、注目している単語
が文末であるか否かを判断する。そして、文末でなけれ
ば、ステップSB1における判断結果は「NO」とな
り、ステップSB2へ進む。ステップSB2では、次候
補について辞書を検索する。さらに、ステップSB3に
おいて、次々候補について辞書を検索する。
【0043】そして、ステップSB4において、次候補
と次々候補との接続が可能であるか否かを判断する。そ
して、接続が不可能であれば、ステップSB4における
判断結果は「NO」となり、候補を棄却する。一方、接
続が可能であれば、ステップSB4における判断結果は
「YES」となり、ステップSB5へ進む。ステップS
B5では、最長一致法、もしくはその他による順序付け
を行なう。次に、ステップSB6において、下位候補を
棄却する。
【0044】具体例として、前述した「21世紀におい
ても研究開発は続けなければならない。」をあげて説明
する。ここで、「21(数詞)」、「世紀(助数詞)」
が候補として検索されているとすると、助数詞である
「世紀」に接続可能な次候補は、 候補A:「に」 格助詞 候補B:「におい」 臭い、名詞 候補C:「におい」 臭い、動詞の「臭う」の連用形
イ音便 となる。しかし、上記候補BおよびCは、「て」から始
る全ての候補、この例では、接続助詞「て」の1候補に
接続不可能である。このため、候補BおよびCを「世
紀」に続く候補としては認定せず、候補Aのみを残す。
言換えると、次候補(候補A)である「に」には、次々
候補である「おいて」のみが接続可能であるので、候補
Aのみを残す。
【0045】単純に、従来の方式のように、最長一致法
を採用した場合は、候補B、Cが候補Aよりも優位とな
り、例えば、ある時点での候補保持数を2候補までとし
ている場合は、この時点で正解に達すべきA候補が棄却
され、解析結果が誤りとなる。これに対して、本実施例
では、候補を選定した後、従来通り、最長一致法や、そ
の他の順序を導入して、候補間の優劣を付け、制限を越
える下位候補を棄却している。
【0046】以後、文末に達するまで、ステップSB1
〜SB6を繰り返し実行し、入力されたテキスト文を形
態素に分解する。そして、文末に達すると、ステップS
B1における判断結果が「YES」となり、処理を終了
する。
【0047】以上の形態素解析の結果、この場合、上記
テキスト文は次のように分割される。 形態素解析結果: 21 数詞 世紀 助数詞 に 格助詞 おいて (名詞) も 係助詞 研究 普通名詞 開発 普通名詞 は 係助詞 続け カ行下一段動詞、未然形 なけれ 助動詞、仮定形 ば 接続助詞 なら ラ行五段動詞、未然形 ない 助動詞、終止形
【0048】次に、図3に示すステップSA2におい
て、各形態素に発音が付与される。すなわち、各形態素
が持つ読み、アクセント型を発音記号に変換する。例え
ば、形態素の1つである「研究」に対しては、その読み
が「けんきゅー」であり、アクセント型が「O型」、し
たがって、発音記号は「KEXKYU−」となる。同様
に、「開発」に対しては、その読みが「かいはつ」であ
り、アクセント型が「O型」、したがって、発音記号は
「KAIHATSU」となる。そして、「は」に対して
は、その読みが「わ」であり、アクセント型が「は」が
付属語であるため自身のアクセント型を持っておらず、
従って、発音記号は「WA」となる。
【0049】そして、ステップSA3において、アクセ
ント移動規則に従って、アクセント移動を行なう。上述
した例を用いて説明すると、「研究」は「KEXKYU
−」となり、「開発」は「KA’IHATSU」、そし
て、「は」は「WA」となる。
【0050】さらに、ステップSA4において、各形態
素間のポーズ長を次のように決定する。すなわち、上記
文節においては、「....)1(KENKYU−K
A’IHATSUWA)2(...」のようになる。な
お、上記数字の「1」もしくは「2」はその数値の大き
さに比例したポーズ長に相当する。
【0051】このようにして、文章解析部3は、テキス
ト入力を所定の辞書を基準にして解析し、仮名文字列に
変換した後、単語、文節毎に分解した後、各単語毎に基
本アクセントを検出した後、これらを音声合成規則部4
に出力する。なお、図3に示す発音記号出力は、「読み
仮名」、「単語、文節境界」および「基本アクセント」
に該当する。
【0052】この単語、文節の境界および基本アクセン
トの検出結果は、音声合成規則部4で、所定の音韻規則
に従って処理され、抑揚のない状態でテキスト入力を読
み上げた音声を表す合成波形データが生成される。
【0053】さらに、単語、文節の境界および基本アク
セントの検出結果は、音声合成規則部4で、所定の韻律
規則に従って処理され、テキスト入力全体の抑揚を表す
ピッチパターンが生成される。ピッチパターンは、合成
波形データとともに、音声合成部5に出力され、ここ
で、ピッチパターンおよび合成波形データに基づいて合
成音が生成される。
【0054】なお、上述した実施例においては、音声単
位記憶部2において音声単位データをCV単位で保持し
ているが、これはCV単位のみでなく、CVC単位など
の別の音声単位でデータを保持してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、文字列を内蔵辞書によ
り順次検索していく際に、検索結果である候補を残す条
件として、注目文字列の候補の後に、前記注目文字列に
続く文字列に対する次候補が接続可能であるということ
に加えて、前記次候補の後に次々候補が接続可能である
ことを必要条件として付加するようにしたため、メモリ
等の制約から辞書検索途中結果を全て保存できない状況
下においても、正解に到達する最適な候補のみを残すこ
とができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力文解析方法を適用した音声合成装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の音声合成装置における基本ピッチパタ
ーンの生成手順を示す略線図である。
【図3】本発明のテキスト解析の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明の文章解析部3におけるテキスト文(1
文)対しての形態素解析の処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 音声合成装置 2 音声単位記憶部 3 文章解析部 4 音声合成規則部 5 音声合成部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された文字列を解析して、単語、文
    節毎に分解する音声合成装置における入力文解析方法に
    おいて、 前記文字列を内蔵辞書により順次検索していく際に、検
    索結果である候補を残す条件として、注目文字列の候補
    の後に、前記注目文字列に続く文字列に対する次候補が
    接続可能であるということに加えて、前記次候補の後に
    次々候補が接続可能であることを必要条件として付加し
    たことを特徴とする音声合成装置における入力文解析方
    法。
JP5230901A 1993-08-24 1993-08-24 音声合成装置における入力文解析方法 Pending JPH0764585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230901A JPH0764585A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 音声合成装置における入力文解析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230901A JPH0764585A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 音声合成装置における入力文解析方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0764585A true JPH0764585A (ja) 1995-03-10

Family

ID=16915078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5230901A Pending JPH0764585A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 音声合成装置における入力文解析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0764585A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3306823A1 (en) 2016-10-06 2018-04-11 Fujitsu Limited Encoding program, encoding apparatus and encoding method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3306823A1 (en) 2016-10-06 2018-04-11 Fujitsu Limited Encoding program, encoding apparatus and encoding method
US10224958B2 (en) 2016-10-06 2019-03-05 Fujitsu Limited Computer-readable recording medium, encoding apparatus, and encoding method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900009170B1 (ko) 규칙합성형 음성합성시스템
US5758320A (en) Method and apparatus for text-to-voice audio output with accent control and improved phrase control
US6751592B1 (en) Speech synthesizing apparatus, and recording medium that stores text-to-speech conversion program and can be read mechanically
US6173263B1 (en) Method and system for performing concatenative speech synthesis using half-phonemes
JP3587048B2 (ja) 韻律制御方法及び音声合成装置
WO2004066271A1 (ja) 音声合成装置,音声合成方法および音声合成システム
JPH0887297A (ja) 音声合成システム
JPH0764585A (ja) 音声合成装置における入力文解析方法
JPH0962286A (ja) 音声合成装置および音声合成方法
JPH11338498A (ja) 音声合成装置
JP2003005776A (ja) 音声合成装置
JPH0229797A (ja) テキスト音声変換装置
Kaur et al. BUILDING AText-TO-SPEECH SYSTEM FOR PUNJABI LANGUAGE
JPS62119591A (ja) 文章読上げ装置
JPH08185197A (ja) 日本語解析装置、及び日本語テキスト音声合成装置
JP2000056788A (ja) 音声合成装置の韻律制御方法
JPH0764586A (ja) 音声合成装置
KR920009961B1 (ko) 무제한 단어 한국어 합성 방법 및 회로
JPH07129192A (ja) 音声合成装置
Kayte et al. Artificially Generatedof Concatenative Syllable based Text to Speech Synthesis System for Marathi
JPH0760378B2 (ja) 文章読み上げ装置
JPH07140999A (ja) 音声合成装置及び音声合成方法
JP2000172286A (ja) 中国語音声合成のための同時調音処理装置
JPH06138894A (ja) 音声合成装置及び音声合成方法
JPH07129596A (ja) 自然言語処理装置