JPH0759892A

JPH0759892A - ゴルフ練習用マット

Info

Publication number: JPH0759892A
Application number: JP21438893A
Authority: JP
Inventors: Toru Nagasawa; 透長澤; Makoto Ueki; 信植木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-08-30
Filing date: 1993-08-30
Publication date: 1995-03-07

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、実際のゴルフコースに近い練習が
できるゴルフ練習用マットを提供することを目的として
いる。【構成】本発明のゴルフ練習用マット１は、基板２に
人工芝３を植設したゴルフ練習用マットにおいて、該基
板２に、人工芝３の基部を保護する柔軟な素材からなる
保護材４を一体的に設けた構成としている。クラブヘッ
ドが人工芝の根元を叩いた場合、従来の人工芝では芝が
切断され易かったが、保護材４を設けたので、芝の損傷
を防止できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ練習用マットに
関するもので、特に、実際のゴルフコースに近い練習が
できるゴルフ練習用マットに関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフ上達のため、多くの人がゴルフ練
習場で練習しているが、これらの人々の中には、ボール
を打ち込みながらも、今一つ納得できない感覚でいる人
が多い。その理由として、練習場と実際のゴルフコース
とでは、その環境が大きく異なることが挙げられる。た
とえば、実際のゴルフ場には、フェアウェイは勿論、ラ
フやバンカーがあり、それぞれのライにより打ち方を変
えているのに対し、ゴルフ練習場におけるライは人工芝
のマットのみで、しかも、通常はフェアウェイを想定し
て作られた芝が短いもの一種類に限定されている。しか
も、上記のマットは、クラブでいつも同じ場所を叩かれ
るために、人工芝の損傷が激しくて芝が剥げ易く、その
ため、例えば、ゴルフコースでは芝を叩いてしまうよう
な拙いショットでも、練習用マットではクラブヘッドが
ほとんど芝の無くなったマットの上を滑り、ボールをヒ
ットしてナイスショットになってしまい、自己診断を誤
ってしまうことも多い。さらに、ターフをとって打つ練
習や、背の高い草の生えたラフや勾配のあるところにお
けるショットの練習等もできない。

【０００３】この問題に対し、実開昭４８−７１４６
号、実開昭６２−５０６８０号、実開昭６３−１２２４
６４号等に、人工芝の高さを一部で相違させたゴルフ練
習用マットが提案されている。これによりライをフェア
ウェイやラフに変化させて練習できる。

【０００４】しかし、これらのマットでは、上述したク
ラブヘッドによる芝の切断の問題が解決されておらず、
マットの寿命が短くなってしまう。また、芝の高さも固
定されており、多様に変化している実際のコースに則し
た練習ができない。さらに、実際のゴルフコースでは、
ライが傾斜している場合もあり、それに対応しつつスイ
ングする必要がある。その際、ゴルファーの足場にも傾
斜があって、双方の傾斜が一致しない場合もあり、その
ような状況下での練習もしたい。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の要請
に応えるもので、実際のゴルフコースに近い練習ができ
るゴルフ練習用マットを提供することを目的としてい
る。即ち、人工芝の損傷を防ぐことができるマットや、
人工芝の長さを種々変化させてティ、フェアウェイ、ラ
フ等のライの選択ができるマットや、傾斜を自在に変化
できるマットを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項１の発明は、基板に人工芝を植設したゴルフ
練習用マットにおいて、該基板に、人工芝の基部を保護
する柔軟な素材からなる保護材を一体的に設けた構成を
特徴としている。

【０００７】また、請求項２の発明は、人工芝の高さを
変更できるゴルフ練習用マットとして、人工芝を植設し
た下基板と、該人工芝が貫通する多数の孔を穿設した上
基板とを形成し、該上基板に人工芝を貫通させると共に
下基板との間隔を変化自在に配置し、前記上基板に、該
上基板から突出した人工芝の上基板通過直後の部分を保
護する柔軟な素材からなる保護材を一体的に設けた構成
としている。

【０００８】請求項３の発明は、前記ゴルフ練習用マッ
トに、所望の勾配を与える傾斜装置を設けた構成を特徴
としている。請求項４の発明は、さらにゴルファー用の
足場を備え、該足場にゴルフ練習用マットから独立した
勾配を与える傾斜装置を設けた構成を特徴としている。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例を、図面を用いて以下に説明
する。図１(a) ，(b) は、本発明の第１実施例のゴルフ
練習用マットの図である。同図に示すようにゴルフ練習
用マット１は、基板２に多数の人工芝３を植え、人工芝
３の基部を柔軟な筒状の保護材４で覆ったものである。
基板２は、通常のゴルフ練習用マットと同様に柔軟なシ
ートを使用することができる。人工芝３としては、塩化
ビニル、ナイロン、ポリエチレン等を使用する。保護材
４は、たとえば上記と同様の合成樹脂からなる柔軟な素
材を用いて円筒状に形成し、基板２に一体的に固定す
る。必要な場合には、このマットでティーを使用するこ
とも可能である。

【００１０】図１のゴルフ練習用マット１に、仮想線で
示すようにボールを置き、クラブヘッドを曲線ａに沿っ
てスウィングすると、ボール５が打たれて飛んでいく。
人工芝３は、その先端部を叩かれるので、切断すること
はなく、ほとんど損傷は受けない。しかし、クラブヘッ
ドが曲線ｂのような軌跡を描けば、マットを叩き、人工
芝３の根元を叩いてしまう。従来のマットは、保護材４
が無かったので、このとき人工芝の根元をクラブヘッド
で叩き、芝を根元から切断してしまうことが多く、マッ
トがたちまちボーズになっていた。これに対して、本発
明のマット１は、人工芝３の基部を保護材４で覆ってい
るので、クラブヘッドで根元を叩かれても人工芝は切断
されることがなくなる。

【００１１】図２(a) ，(b) は、本発明の第２の実施例
である。この実施例では、保護材４′を断面が直角三角
形に近い山形の柱状に形成し、人工芝３をこの三角柱に
穿設した孔に通している。三角柱の直角に近い角が、ク
ラブヘッドに向かうように配置している。この保護材
４′も図１の保護材４と同じくゴムやプラスチックを用
いた柔軟な素材から形成し、基板１に一体的に固定して
いる。クラブヘッドは保護材４′の垂直に近い面を叩く
か、芝の先端部を叩くことになり、芝の根元部分をクラ
ブヘッドの直撃から保護できる。本発明の保護材は、上
記図１，２に示したものに限定されるものではなく、種
々の変形した形態が考えられる。

【００１２】図３は、芝の長さを自由に変化できるゴル
フ練習用マットの実施例を示す図である。このゴルフ練
習用マット７は、上基板８、下基板９、フレーム１０及
び昇降装置１１とからなる。下基板９には長さＬの長い
人工芝が植えられ、上基板８には、これら人工芝３を貫
通する多数の孔が穿設されている。

【００１３】フレーム１０は、上基板８を支持すると共
に、下基板を収容し、さらに、下基板を上下できる昇降
装置１１を収容している。昇降装置１１には、図示のよ
うに油圧シリンダを使用したり、図示はしないがラック
とピニオンを使用したり、あるいはリンク機構を使用す
る等、多様な構成を採用できる。ただし、いずれの構成
を採用するにしても、複数のシリンダ等が同時に駆動さ
れて、上基板がほぼ水平な状態を維持したまま一斉に上
下して芝の高さを自在に変化できる構成とすることが望
ましく、できれば、電動装置によりゴルファーがスイッ
チ操作することによって、自由に芝の高さを変更できる
ようにすることが望ましい。また、芝の長さＬと昇降装
置１１のストローク量を適当に設定することにより、練
習により人工芝の先端が損傷した場合、損傷した先端部
をカットし、下基板を上昇させて新たな芝を供給するこ
とができる。

【００１４】また、図３の実施例の場合、上下の基板
８，９は、ある程度の剛性が必要となる。一方、上基板
８については、ゴルフコースにおける土と同程度の軟ら
かさにすることが望ましい。これに対し、上基板８を二
重構造とし、下側に剛性を持たせ、上側に土の軟らかい
感じを持たせる構成とすればよい。また、保護材４の材
質、形状等を適当に選択すれば、上基板８は硬いままで
保護材４自身に土の感じを持たせる構成も考えられる。
なお、図３の実施例に図２に示す保護材を使用できるこ
とは勿論である。

【００１５】図４(a) ，(b) は、ゴルフ練習用マット７
とゴルファーの足場１２のそれぞれの勾配を独立して設
定できる実施例の図である。ゴルフ練習用マット７は、
図３に示すのと同じものである。足場１２は、板材乃至
は板材に通常の人工芝マット等を貼付したものを使用し
ている。ゴルフ練習用マット７には、四隅に傾斜装置１
３が設けられ、足場１２にも四隅に傾斜装置１４が設け
られている。これらの傾斜装置１３，１４は、各自が独
立して昇降する油圧シリンダや、機械式ジャッキ等から
なり、図示しない制御装置で制御され、ゴルファーのス
イッチ操作により自在な傾斜を付けることができるよう
になっている。

【００１６】上記の構成によりゴルファーは、実際のゴ
ルフコースを想定しながら、スイッチ操作等により芝の
高さをフェアウェイ、ラフ等に応じて設定したり、勾配
を加減したりして様々なライでの練習ができる。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように、請求項１の発明
によれば、人工芝の損傷を防止して、芝生の傷みの少な
い、実際のゴルフコースに近いライでの練習ができる。
請求項２の発明によれば、ラフやフェアウェイに応じた
長さの芝で練習ができると共に、保護材により芝の損傷
を防止することができる。さらに、芝の先端が損傷して
きた場合には、刈り揃えてさらに下基板から供給するこ
ともでき、一層の長寿命化を図れる。

【００１８】請求項３の発明によれば、ゴルフ練習用マ
ットに適当な勾配を付けて練習でき、請求項４の発明に
よれば、足場にも所望の勾配を付けることができ、芝の
高さの調整と合わせて多様なライでの練習が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のゴルフ練習用マットの一実施例を示す
図で、(a) は断面図、(b) は上面図である。

【図２】図１の実施例と別の保護材を設けたゴルフ練習
用マットを示す図で、(a) は側面図、(b) は上面図であ
る。

【図３】本発明の実施例を示す図で、人工芝の高さを変
化できるゴルフ練習用マットの断面図である。

【図４】本発明の、ゴルフ練習用マットと足場を独立し
て傾斜できる実施例を示す図で、(a) は(b) のＡ−Ａ断
面図、(b) は側面図である。

【符号の説明】

１，７ゴルフ練習用マット２基板３人工芝４，４′ 保護材５ボール８上基板９下基板１２足場１３，１４傾斜装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】基板に人工芝を植設したゴルフ練習用マ
ットにおいて、該基板に、人工芝の基部を保護する柔軟
な素材からなる保護材を一体的に設けたことを特徴とす
るゴルフ練習用マット。
【請求項２】人工芝を植設した下基板と、該人工芝が
貫通する多数の孔を穿設した上基板とを形成し、該上基
板に人工芝を貫通させると共に下基板との間隔を変化自
在に配置し、前記上基板に、該上基板から突出した人工
芝の上基板通過直後の部分を保護する柔軟な素材からな
る保護材を一体的に設けたことを特徴とするゴルフ練習
用マット。
【請求項３】前記ゴルフ練習用マットに、所望の勾配
を与える傾斜装置を設けたことを特徴とする請求項１又
は２に記載のゴルフ練習用マット。
【請求項４】さらにゴルファー用の足場を備え、該足
場にゴルフ練習用マットと独立して勾配を与える傾斜装
置を設けたことを特徴とする請求項３記載のゴルフ練習
用マット。