JPH0757411A - 光学ヘッドおよびこれを用いた情報記録装置 - Google Patents

光学ヘッドおよびこれを用いた情報記録装置

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JPH0757411A
JPH0757411A JP20538193A JP20538193A JPH0757411A JP H0757411 A JPH0757411 A JP H0757411A JP 20538193 A JP20538193 A JP 20538193A JP 20538193 A JP20538193 A JP 20538193A JP H0757411 A JPH0757411 A JP H0757411A
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signal
light
optical head
medium
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JP20538193A
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English (en)
Inventor
Yuzo Seo
雄三 瀬尾
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 情報記録媒体に記録された制御符号を光学的
に読み取るための受光素子及び発光素子とヘッドスライ
ダーとを備え、情報記録媒体に対向配置されるべき光学
ヘッドにおいて、該ヘッドスライダーは、二分岐導光路
を一体化して有しており、該受光素子及び発光素子に
は、二分岐導光路の分岐された端部がそれぞれ光学的に
接続されており、分岐されていない単一の端部は、情報
記録媒体に対向されるべき面に向かって配されている光
学ヘッド、及び、該光学ヘッドを用いて位置制御を行な
う情報記録装置。 【効果】 本発明の光学ヘッドは、光学系が簡単であ
り、製造コストが低い上にヘッドスライダに設けた磁気
ヘッドと光学的検出部との位置関係を高い精度で決める
ことが可能である。また、本発明の情報記録装置は、情
報記録媒体に記録された制御符号に基づいて、ヘッドの
位置決めを行なうに当たり、容易な構成で正確な位置決
めを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的手段によりトラッ
キングを行なう情報記録装置に好適な光学ヘッド及びこ
れを用いた情報記録装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワードプロセッサなどの
情報記録のために、フロッピーディスク装置が大量に使
用されている。通常のフロッピーディスク装置では、ヘ
ッドの位置決めがステップモータを用いたオープンルー
プ制御によって行われるので、トラック密度の向上に限
界がある。
【0003】近年、磁気記録媒体に溝を設け、記録・再
生ヘッドと一体に設けられた光学的センサで溝位置を読
み取ることによるヘッド位置の計測が提案されている。
この技術によれば、フロッピーディスク装置でもクロー
ズドループ制御によるヘッドの位置決めが可能になり、
位置決め精度の向上により、従来のフロッピーディスク
に比して1桁高いトラック密度が実現できる。
【0004】上記原理を応用するフロッピーディスク装
置では、トラックピッチに従って媒体上に多数の溝を設
けると共に、記録・再生ヘッドと一体の発光素子、受光
素子及び光学系を採用する。発光素子から照射された光
が媒体で反射され、これを光学系及び受光素子で検出し
て溝位置を読み取ることにより、位置誤差信号を検出し
てトラッキング制御を行う。
【0005】図4は、上記原理による従来の情報記録装
置のサーボ信号検出部を成す受光素子の受光面と記録媒
体のトラックとの相対配置を模式的に示す平面図であ
る。同図において、記録媒体から反射される光は、記録
トラック43を挟む2本のピッチ列42により構成され
るサーボ信号を信号成分として含む。受光素子41は、
正方格子状に配列された4個の単位素子A〜Dからな
り、媒体からの反射光を受け光の明暗から成る4個の信
号A〜Dを出力する。受光素子41の出力から信号Aと
信号Bとの差、及び信号Cと信号Dとの差が演算され
る。
【0006】図5はその信号処理回路の構成を示すブロ
ック図である。ヘッドが記録媒体中心から半径Rのトラ
ック位置に在るとき、減算器52で信号Bから信号Aを
差し引くことによりcos(2πR/P)に比例する信
号を、また、減算器53で信号Cから信号Dを差し引く
ことによりsin(2πR/P)に比例する信号を夫々
得る。一方、目標値Tの二進符号を、sin及びcos
表を夫々書き込んだROM54,55のアドレス端子に
与えることにより、sin(2πT/P)と、cos
(2πT/P)とを表わす二進符号を作る。この二進符
号を乗算型DA変換器(DAC)56,57によりアナ
ログ信号に変換すると同時に、減算器52,53から得
られる各信号との乗算を夫々行い、その積の差を減算器
58で演算して、次式に示す位置誤差信号を得る。
【0007】
【数1】 cos(2πT/P)sin(2πR/P)−sin(2πT/P)cos(2πR/P) =sin((2πR/P)−(2πT/P)) ≒2π(R−T)/P これをトラッキング制御装置にフィードバックすること
により、誤差が0に近く精度の高いトラッキング制御が
行われる。
【0008】図3は、位置誤差信号を検出するための光
学系統の構成を例示する、記録媒体の記録面に垂直な方
向の断面図である。発光素子31は、例えば発光ダイオ
ードから構成され、記録媒体32に向けて赤外線33を
照射する。この赤外線は、記録媒体32の表面で反射さ
れ、記録媒体32に記録された制御符号の情報が反射光
に含まれる。反射光は光学系34を介して受光素子35
に入射し、受光素子35の出力が前記信号処理回路に入
力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置は、受光素子、発光素子の外に集光レンズなど
の複雑な光学系が必要であり、それ自体の製造コストが
高価になる他、重量が大きく、ヘッドを駆動するための
アクチュエータに大きな推力が必要とされるなどの問題
があった。
【0010】また、上記装置における光学系と磁気ヘッ
ドとの位置関係は、組み立て誤差により、必ずしも一定
せず、光学的なトラック中心位置と磁気ヘッドギャップ
のトラック中心位置との間には一定の偏差が生じる。そ
こで、この偏差をあらかじめ計測し、偏差を補正して光
学的な位置決めを行なうことにより、磁気ヘッドギャッ
プをトラック中心位置に合わせることが行なわれる。
【0011】偏差の計測方法としては、通常、ドライブ
組み立て時に標準ディスクを用いて測定し、この値をR
OMに書き込む方法、および、ピット位置に対応した磁
気的な信号を各媒体に書き込み、ドライブの電源投入時
に偏差を計測する方法のいずれかが行なわれる。前者に
は、ドライブ組み立て工程が複雑になる、組み立て後の
偏差の変化(熱膨張や機械的衝撃によっておこる)に対
応できないなどの問題点があり、後者には、媒体の価格
が高価になる、起動毎に計測のための時間が必要になる
などの問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであって、その目的は、簡
素な構成で製造コストが低く、小型化の可能な光学ヘッ
ドを提供することにある。本発明の別の目的は、磁気ヘ
ッドとの位置関係が一定で、その偏差を計測補正するた
めの装置や工程が省略できる光学ヘッドを提供すること
にある。本発明のさらに別の目的は、上記の光学ヘッド
を用いた情報記録装置を提供することにある。また、本
発明のさらに別の目的は、情報記録媒体に記録された制
御符号に基づいて、ヘッドの位置決めを行なうに当た
り、容易な構成で正確な位置決めを行うことができる情
報記録装置を提供することにある。
【0013】本発明の光学ヘッドは、情報記録媒体に記
録された制御符号を光学的に読み取るための受光素子及
び発光素子とヘッドスライダーとを備え、情報記録媒体
に対向配置されるべき光学ヘッドにおいて、該ヘッドス
ライダーは、二分岐導光路を一体化して有しており、該
受光素子及び発光素子には、二分岐導光路の分岐された
端部がそれぞれ光学的に接続されており、分岐されてい
ない単一の端部は、情報記録媒体に対向されるべき面
(以下、「媒体対向面」という)に向かって配されてい
ることを特徴とする。
【0014】上記光学ヘッドのヘッドスライダーに、磁
気ヘッドを一体化して設ければ、磁気ヘッドとの位置関
係が高い精度で決定できる。また、本発明の情報記録装
置は、情報記録媒体を駆動させる駆動手段と、情報記録
媒体に対向するべく配置された上記光学ヘッドと、前記
光学ヘッドに設けられた発光素子及び受光素子によって
情報記録媒体から読み取られた制御符号に基づいて、制
御信号を生成する信号生成手段と、前記制御信号を入力
信号として、前記光学ヘッドの位置を制御する位置制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0015】上記情報記録装置において、少なくとも2
つの周波数成分を含む制御符号が情報の記録用トラック
に対応して予め記録されており、前記2つの周波数成分
の位相差がトラック毎に順次異なるようにされた情報記
録媒体を用い、信号生成手段が前記位相差を計測する位
相差測定手段を有するようにすれば、ヘッドの位置の誤
差を簡単な信号処理系で正確に決めることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の具体的態様を詳
細に説明する。図1は、本発明の光学ヘッドの一例を、
媒体対向面側から模式的に示した平面図であり、図2は
そのII−II線による断面図である。光学ヘッド1は、セ
ラミックなどの硬質材料からなるヘッドスライダ18、
磁気ヘッドコア10、二分岐導光路2、受光素子27及
び発光素子26を有しており、磁気ヘッドコア10と二
分岐導光路2を構成する部材91及び92とはヘッドス
ライダ18に拘持されている。
【0017】磁気ヘッドコア10は、フェライトなどの
強磁性体からなり、媒体対向面に設けられたギャップ部
16と、巻線4とを有している。磁気的な情報の読み書
きは、ギャップ部16に生じた磁束を巻線により検出す
ることによって、あるいは、巻線によってギャップ部1
6に磁束を発生させることによって、それぞれ行なわれ
る。また、近年の高密度磁気記録において、ギャップ部
の幅d2 は5μmないし20μm程度が多く採用される
が、このような薄いコアは強度が低く、取り扱いが困難
であるため、コアの厚さd1 を250μm程度とし、図
1に示すように、目的とするギャップ幅が得られるよう
にギャップ部のコアの角を面取りし、凹部19を設ける
ことが行なわれる。この場合、通常、凹部19はガラス
等で埋められ、なめらかな媒体対向面を構成する。
【0018】本発明の特徴の1つは、前記ヘッドスライ
ダーと一体化して設けられた二分岐導光路2を発光素子
26と受光素子27とに光学的に接続することにある。
二分岐導光路2において、分岐された端部5及び6はそ
れぞれ発光素子及び受光素子に接続しており、分岐され
ていない単一の端部7は媒体対向面に向かって配されて
いる。
【0019】二分岐導光路とは、三つの端部のうち、特
定の二つの端部の間では光の通過が実質的にないような
機能を有する導光路であり、該特定の端部の各々を分岐
された端部という。二分岐導光路は、市販の光送受信モ
ジュール等にも用いられているものであり、双方向の送
受信を簡単な構成で可能にしたものである。図9は図1
及び2の二分岐導光路を説明するためにそれを構成する
部材を模式的に示した分解斜視図である。セラミックあ
るいは樹脂等からなる2つの部材91及び92の少なく
とも一方にエッチング等の方法により特定形状の導光路
が設けられており、その導光路の形状のために、端部5
と7及び端部6と7の間では光が通過するが端部5と6
との間での実質的な光の通過はないように構成されてい
る。
【0020】従って、図2において、端部5と7及び端
部6と7は光学的に接続しているが、端部5と6とは実
質的に光学的に接続されていないため、発光素子26か
ら端部7を通じて媒体に照射された光の反射光のみが受
光素子27によって受光される。端部7から出た光がな
るべく分散してしまわないよう、あるいは、媒体からの
反射光をノイズを少なく端部7から受光するようにする
には、端部7はなるべく媒体に近く、即ち、媒体対向面
側にある方が良いが、ある程度の距離があってもよく、
この場合、端部の出口にレンズを配すこともでき、二分
岐導光路2と媒体との光学的結合は改善される。また、
発光素子26の出射する光の波長のみを選択するため
に、受光素子27の前面等に適当な光学フィルターを配
すこともでき、この場合、外部の光によるノイズを低減
することができる。
【0021】磁気ヘッド10と二分岐導光路2を構成す
る部材91及び92とはそれぞれヘッドスライダー18
に拘持されているため、磁気ヘッドと光学系との位置関
係は精度良く決定される。特に、図1に示すように二分
岐導光路を構成する部材をコアと等しい厚さd1 に形成
し、コアと一体にスライダーに挟み込むのが好ましい。
このようにすることによって、磁気記録の行なわれる位
置と、光学信号の読取り位置の距離をより精度良く定め
ることが可能であり、両者の位置関係を補正する操作が
不要になる。
【0022】上述のように、本発明の光学ヘッドは、発
光素子からの光を二分岐導光路を通じて媒体上に照射
し、その反射光を同じ二分岐導光路を通じて受光素子に
より検出することによって、媒体上に記録された制御符
号を読み取るが、この光学ヘッドを用いて、ヘッドの位
置決め精度の高い情報記録媒体を提供することができ
る。
【0023】即ち、情報記録媒体上の制御符号が該媒体
の位置(例えば、円盤状の媒体ならばその半径方向位置
等)の情報を含むものならば、この情報を前記光学ヘッ
ド及び適当な信号処理手段を用いて読み取り、この情報
に基づきヘッドの位置決めを行なう。図6は、本発明の
情報記録装置に用いられる情報記録媒体の一例を示す模
式的平面図である。同図では、記録媒体上のトラック
1,2及び3が例示されており、制御符号として、第一
の制御符号21の1列と第二の制御符号22の2列とか
ら成る1組が各トラックに記録されている。これらの制
御符号は二値符号からなる。制御符号を検出するための
検出器23が図示の各トラック位置に在るものとして模
式的に示されている。スピンドルモータ等の駆動手段に
よって媒体が走行されると各トラックにおける制御符号
の変化によって検出器23の出力が変化する。注記した
ように、図面上で左右方向が媒体の走行方向を、上下方
向がトラッキング方向を示している。
【0024】第一の制御符号21は、第一の周波数成分
を有し、各トラック毎に相互に位相が同じ符号として記
録される。また、第二の制御符号22は、第一の周波数
成分の2倍の周波数から成る第二の周波成分を有する符
号として記録される。即ち、第一の制御符号21の波長
をλとすると、第二の制御符号22の波長はλ/2であ
る。
【0025】第二の制御符号22は、第一の制御符号2
1を挟んだ位置に相互に同じ位相を成す2列が組をなし
て記録される。図2では、制御符号21と22の位相差
は、トラック3では寸法bで示されるように0、トラッ
ク2では寸法aで示されるようにλ/8、トラック1で
は寸法cで示されるようにλ/4である。従って、制御
符号21および22は、トラック毎にその位相差がλ/
8づつ順次ずれて記録されている。
【0026】符号入力器を成す検出器23がトラック2
の真上にある“イ”の位置では、検出器23の出力は、
トラック2の制御符号の組合わせに対応する信号であ
る。検出器23が図面上で上方に移動して“ロ”に示す
位置に来ると、検出器23の出力には、トラック3の制
御符号の組合せによる信号成分が重畳するので、制御符
号22に対応する短波長成分の位相が進む。逆に、検出
器23が図面上で下方に移動して“ハ”に示す位置に来
ると、検出器23の出力には、トラック1の制御符号の
組合せによる信号成分が重畳するので、制御符号22に
対応する短波長成分の位相が遅れる。
【0027】このように、情報記録媒体の制御符号はト
ラック毎に位相差を変えて記録してあるので、検出され
る2つの周波数成分の信号の位相差δは、ヘッドの移動
方向に従って増加又は減少する。適当な信号処理手段に
よりその位相差に対応する信号を生成することで、トラ
ック位置を示す信号が得られる。上記の例において、2
つの制御符号21及び22は、制御符号21を挟んだ形
でトラッキング方向の異なる位置に記録されているが、
一方の制御符号を挟む構成にする必要はない。
【0028】2種類の異なる周波数成分は、例えば、媒
体走行方向の異なる位置にそれぞれ二値符号として記録
することもできるし、あるいは、それぞれの周波数成分
の和をそれらの幅や深さに対応させてアナログ的に一つ
の制御符号として記録することも、さらに、それぞれの
周波数成分の和をパルス幅変調(PWM)した一つの制
御符号として記録することもできる。
【0029】上記のような制御符号の記録は、例えば、
媒体上に穴や溝を設けることや、あるいは、媒体に予め
光反射率等の光学的性質の変化し得る色素等の物質を含
有させておき、これに光照射等を行なうことによって、
部分的に反射率等の光学的性質の異なる部分を設けるこ
となどで行なうことができる。前者の場合は、穴や溝を
設けた箇所には磁気記録等を行なうことができないが、
後者の場合は、全ての部分に磁気記録が行なえるので、
より高密度の磁気記録が可能となる。
【0030】図6に示したように、2つの周波数成分は
トラック毎に順次異なる位相差を有しており、この位相
差を測定すればヘッドの位置が決定できるが、位相差測
定は、例えば次のような位相差測定手段を含む信号生成
手段を用いて行なうことができる。図7は、本発明の情
報記録装置に用いられる信号生成手段の一例を示すブロ
ック図である。同図において、この信号生成手段は、増
幅器、2つのバンドパスフィルター、及び位相差検出器
によって位相差測定手段を構成する信号処理回路を含
み、入力信号iから位置信号を生成する。
【0031】入力信号iは媒体上に記録された制御符号
を本発明の光学ヘッドで読み取ったものであり、2つの
周波数成分を含む。入力信号iは一定のレベルまで増幅
器72で増幅された後、それぞれの波長の成分のみを通
過するバンドパスフィルター73,74によって二つの
信号に分離される。次いで、位相検出器75により両者
の位相差を計測することによりトラック位置を示す信号
が得られる。
【0032】位相差を用いてトラッキングを行なうため
のサーボ装置としては、種々の公知の装置を用いること
ができる。一般に、PLL(フェーズロックドループ)
として知られているサーボ回路は位相差を信号源とする
サーボ回路に他ならず、前記2つの信号をそれぞれ逓倍
回路により、短波長成分を4逓倍、長波長成分を8逓倍
して得られる信号の位相が一致するようにヘッド位置を
PLL制御することにより、正確なトラッキングを行な
うことができる。また、デジタルシグナルプロセッサを
用いてサーボ装置を構成する際は、前記2つの信号の立
ち上がり時刻をデジタルシグナルプロセッサに読み込
み、これらの差を演算することにより簡便にトラッキン
グエラーを求めることができる。
【0033】図8は、本発明の情報記録層装置に用いら
れる信号生成手段の他の一例を示すブロック図である。
同図において、この信号生成手段は、各1つのバンドパ
スフィルタ、レベル検出手段及び微分回路、並びに第一
及び第二サンプルアンドホールド回路から構成される位
相差測定手段を構成する信号処理回路を含み、第一及び
第二の2つの周波数成分を含む入力信号“i”から、正
弦信号“sinδ”及び余弦信号“cosδ”を生成す
る。
【0034】入力信号“i”は、バンドパスフィルタ1
1に入力され、2つの周波数成分の内、一方の周波数成
分の信号が抽出されてこのフィルタ11から出力され
る。フィルタの出力はレベル検出手段12に入力され、
その信号のゼロクロスが検出されて、周期的なパルスを
成すゼロクロス信号“R”が生成される。一般に周期信
号では、負から正に転ずる点及び正から負に転ずる点の
2つが1周期中に存在するが、この実施例の場合、負か
ら正に転ずるゼロクロスのみを検出する。
【0035】入力信号“i”は、第一サンプルアンドホ
ールド回路13に入力されており、このサンプルアンド
ホールド回路13において、ゼロクロス信号“R”の発
生時にサンプリングされる。ここで、入力信号“i”
は、pを任意の整数として一般的に次式、
【0036】
【数2】 V=asin(ωt)+bsin(pωt+δ) で示される(図6はp=2の例である)。上式第1項を
成す第一の周波数成分の信号の負から正へのゼロクロス
点は、ωt=0の点であることから、サンプリングされ
た入力信号“i”の値V0 は、
【0037】
【数3】V0 =bsinδ となる。即ち、このサンプリングにより第一及び第二の
周波数成分の位相差δの正弦に比例する信号“sin
δ”が第一サンプルアンドホールド回路13から出力さ
れる。
【0038】一方、入力信号“i”を微分回路14で時
間微分した信号は、第二のサンプルアンドホールド回路
15に入力されており、このサンプルアンドホールド回
路15において、ゼロクロス信号“R”のパルス発生時
にサンプリングされる。このサンプリングでは、入力信
号“i”の時間微分が次式、
【0039】
【数4】 dv/dt=ωacos(ωt)+pωbcos(pωt+δ) (1) で表わされることから、得られるサンプリング出力は、
【0040】
【数5】(dv/dt)0 =ωa+pωbcosδ となる。ω,a,b及びpはいずれも定数であるから、
ゲイン及びオフセットにより容易に除去することができ
るので、このサンプリング出力から第一及び第二の周波
数成分の位相差の余弦に比例する信号“cosδ”が得
られる。
【0041】このようなトラック位置の関数としての信
号sinδ及びcosδは、レゾルバ或いはエンコーダ
の信号として位置制御に広く使用されており、信号処理
回路の出力は、各種の公知の位置制御方法に基づくトラ
ッキング制御装置の入力信号として用いることができ
る。上記の例は、図7の例に比べ、高いQを必要とする
フィルタが一つで足り、信号処理手段の構成が簡素化さ
れるので、より情報記録装置の小型化及びコストダウン
が可能となる。
【0042】また、フィルタを含むフィルタ手段と、前
記フィルタ手段から得られる第一の周波数成分と一定の
位相関係にあり、且つ前記第二の周波数成分と同じ周波
数を有するタイミング信号を生成するタイミング信号生
成手段と、前記タイミング信号を制御信号として前記入
力信号を同期整流する同期整流手段とを備える信号処理
手段を用いて、同期整流によって、その出力から位相差
δを求めることもできる。この場合は、上記図8の例に
対し、さらに位置信号の精度を上げることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の光学ヘッドは、光学系が簡単で
あり、製造コストが低く、情報記録装置の小型化に好適
である。また、ヘッド重量が軽く、ヘッドアクチュエー
タの負荷が少ないため、アクチュエータのコスト低下、
高速アクセス、消費電力低減などの効果がある。また、
磁気ヘッドギャップ部と光学的検出部の位置関係が高い
精度で設定されるため、偏差を計測補正するための装
置、工程が省略され、信頼性の高い装置を安価に構成で
き、装置の起動時間も短縮される。
【0044】また、本発明の情報記録装置は、情報記録
媒体に記録された制御符号に基づいて、ヘッドの位置決
めを行なうに当たり、容易な構成で正確な位置決めを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ヘッドの一例を媒体対向面方向か
ら示した模式的平面図。
【図2】図1のII−II線による断面図。
【図3】従来の光学的検出手段の一例を示すための媒体
と垂直方向の断面図。
【図4】従来のサーボ信号検出に用いられる受光素子の
構成を説明するための模式的平面図。
【図5】従来の信号処理回路の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の情報記録装置で用いられる情報記録媒
体の制御符号を例示する媒体の模式的平面図。
【図7】本発明の情報記録装置の信号処理手段の一例の
構成を示すブロック図。
【図8】本発明の情報記録装置の信号処理手段の他の一
例の構成を示すブロック図。
【図9】本発明で用いる二分岐導光路を模式的に示す分
解斜視図。
【符号の説明】
1 光学ヘッド 2 二分岐導光路 10 磁気ヘッドコア 18 ヘッドスライダ 26 発光素子 27 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に記録された制御符号を光
    学的に読み取るための受光素子及び発光素子とヘッドス
    ライダーとを備え、情報記録媒体に対向配置されるべき
    光学ヘッドにおいて、 該ヘッドスライダーは、二分岐導光路を一体化して有し
    ており、 該受光素子及び発光素子には、二分岐導光路の分岐され
    た端部がそれぞれ光学的に接続されており、 分岐されていない単一の端部は、情報記録媒体に対向さ
    れるべき面(以下、「媒体対向面」という)に向かって
    配されていることを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッドがヘッドスライダーに一体化
    して設けられている請求項1に記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 情報記録媒体を駆動させる駆動手段と、 情報記録媒体に対向するべく配置された請求項1又は2
    に記載の光学ヘッドと、 前記光学ヘッドに設けられた発光素子及び受光素子によ
    って情報記録媒体から読み取られた制御符号に基づい
    て、制御信号を生成する信号生成手段と、 前記制御信号を入力信号として、前記光学ヘッドの位置
    を制御する位置制御手段と、 を有することを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つの周波数成分を含む制御
    符号が情報の記録用トラックに対応して予め記録されて
    おり、前記2つの周波数成分の位相差がトラック毎に順
    次異なるようにされた情報記録媒体を用い、信号生成手
    段が前記位相差を計測する位相差測定手段を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
JP20538193A 1993-08-19 1993-08-19 光学ヘッドおよびこれを用いた情報記録装置 Pending JPH0757411A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101018713B1 (ko) * 2008-11-28 2011-03-04 한국전기연구원 엔코더 신호의 처리방법
US7974043B2 (en) * 2006-08-31 2011-07-05 Tdk Corporation Thermally assisted magnetic head

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7974043B2 (en) * 2006-08-31 2011-07-05 Tdk Corporation Thermally assisted magnetic head
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