JPH0757179A - ドリル中に測定可能なテレメータシステム - Google Patents

ドリル中に測定可能なテレメータシステム

Info

Publication number
JPH0757179A
JPH0757179A JP6080876A JP8087694A JPH0757179A JP H0757179 A JPH0757179 A JP H0757179A JP 6080876 A JP6080876 A JP 6080876A JP 8087694 A JP8087694 A JP 8087694A JP H0757179 A JPH0757179 A JP H0757179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mud
signal
transmitter
valve
telemeter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6080876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2637044B2 (ja
Inventor
Wallace R Gardner
ウォーレス・アール・ガードナー
Gregory N Gilbert
グレゴリー・エヌ・ギルバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Halliburton Co
Original Assignee
Halliburton Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Halliburton Co filed Critical Halliburton Co
Publication of JPH0757179A publication Critical patent/JPH0757179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2637044B2 publication Critical patent/JP2637044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B47/00Survey of boreholes or wells
    • E21B47/12Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling
    • E21B47/14Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling using acoustic waves
    • E21B47/18Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling using acoustic waves through the well fluid, e.g. mud pressure pulse telemetry
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B47/00Survey of boreholes or wells
    • E21B47/12Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling
    • E21B47/14Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling using acoustic waves
    • E21B47/18Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling using acoustic waves through the well fluid, e.g. mud pressure pulse telemetry
    • E21B47/24Means for transmitting measuring-signals or control signals from the well to the surface, or from the surface to the well, e.g. for logging while drilling using acoustic waves through the well fluid, e.g. mud pressure pulse telemetry by positive mud pulses using a flow restricting valve within the drill pipe

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 井戸坑のドリル中の測定について、情報を
含む信号を発生しかつ伝達するため、音響的なテレメー
タ信号により通信を行うための音響波通信技術を改良す
る。 【構成】 近代的なデジタル通信技術を利用し、マッ
ドパルスバルブの動作を線形とする。アップリンク送信
器は、少なくとも部分的にフィードバック信号により制
御される、連続的な値を有し、かつ概ね線形な音響パル
ス送信器を有し、ダウンリンク送信器も、同様な送信器
を有する。アップリンク及びダウンリンク信号は、周波
数マルチプレクスされ、同時に同一の媒体内を逆方向に
伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を含む信号を発生
しかつ伝達するための技術に関し、特に、音響的なテレ
メータ信号により通信を行い、ドリル中の測定(MW
D:measuring during drilli
ng)に於いて特に有用なシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】油井やガス井等の井戸坑をドリルする際
に、ドリルストリングを井戸から抜き出すことなく、様
々なダウンホール測定を行うことにより時間及びコスト
をかなり削減することが出来る。通常、ドリルビットの
直上に設けられるサブアセンブリが測定器を備えてい
る。例えば、地表に於いてドリルストリングにドリルパ
イプセグメントを追加しようとする際など、ドリル作業
を中断する際に、測定を行い、得られた生データ信号
を、作動アセンブリに於いて予備的に処理している。例
えば、ドリルストリングを井戸から抜き出す時など、サ
ブアセンブリに記憶されたデータを取り出すことが出来
る。このような事後的なデータの収集はコストが低いと
いう利点がある。しかしながら、井戸をドリルする間
に、データを処理しかつ利用するために、地表に伝達す
るために用いることのできるテレメータの手法が幾つか
知られている。
【0003】或るMWDテレメータ技術によれば、ドリ
ルストリングの内部を循環するドリルマッド(泥水)を
介して伝達される音響信号を利用している。このような
マッドは、地表からドリルストリング内に導入され、ド
リルストリングの内部を下向きに流れ、ドリルビットに
設けられた1個または複数の開口から排出される。マッ
ドはさらに、ドリルストリングの外周とドリルされる井
戸壁面との間の環状領域を介して再び地表に循環する。
このように、ドリルマッドが、井戸の底から地表に切削
物を運び、ドリルビットを潤滑しかつ冷却する。更に、
このようにして井戸内に形成されるドリルマッドのコラ
ムは、地下の地層から排出され、井戸内に進入する高い
流体圧力に対抗する動的なプラグとしての機能も果た
す。地表に於いては、循環したドリルマッドが、切削物
を除去するように処理され、例えばガス抜きをされた後
にマッドはドリルストリングの内部を再び下向きに送り
込まれる。このとき、ポンプによりマッドをドリルスト
リング内に押し込むようにしている。
【0004】ダウンホールMWDサブアセンブリは、ド
リルストリング内のマッドのコラムに沿って表面と通信
するために、バルブアセンブリを含む適当な送信器を備
えたものであって良い。バルブは、ドリルストリング内
のマッドに、2つのレベルを有するバイナリ圧力波を発
生するように適宜開閉され、この圧力波が表面に伝搬さ
れ、圧力トランスデューサにより検出される。圧力パル
スは正または負のものであってよく、MWDシステム内
に含まれる様々なダウンホール測定器及び検出器から得
られたデータ信号に対応するデータを伝達するように形
成される。ダウンホールセンサからのデータは、バイナ
リ信号にコード化され、この信号が、何時バルブが開閉
されるかを制御するために用いられる。データの伝達速
度は、部分的に、マッドバルブの開閉速度により制御さ
れる。一般にバルブは、バルブを開閉するために一般的
に用いられるソレノイドのパワーが、大きなマッド圧力
に対抗するのに不十分であることから、2つの信号レベ
ルに対応する開閉位置の間の変化に対して比較的応答性
が劣る。地表に於いては、圧力トランスデューサは、ド
リルストリングの上端から流れ込むドリルマッドの流れ
と通信することにより、マッドのパルス信号を検出す
る。マッドのパルスに応答して地表のトランスデューサ
により得られるデジタルバイナリ電気信号は、適当に処
理され、ダウンホールに於いて得られた測定値に対応す
るデータを提供する。
【0005】もう1つの公知のマッド圧力波送信器とし
ては、ロータリバルブにより発生するサイン波を連続的
に位相変調するマッドサイレンと呼ばれるものがある。
位相変調は、バルブを回転させるモータの速度を変化さ
せることにより達成される。同じくドリルマッドの圧力
に対して作用するモータの動的応答性が限定されること
から、マッドサイレンにより達成されるデータの転送速
度にも制限がある。
【0006】MWDに於いて用いられる様々なマッド圧
力波テレメータ技術は、データの転送速度や、得られる
信号の強度について限定されたものとなっている。井戸
の深さが増大したり、マッドの粘性が高まるに従い、マ
ッドのパルス信号の減衰率が増大することから、マッド
パルステレメータのデータ転送速度は、井戸の深さ及び
マッドの粘性に対して反比例的な関係を有する。しか
も、様々な騒音源からマッドのコラムに伝達される騒音
は、SN比を損なうことから、ノイズを、データを伝達
する信号から濾過して除去しなければならない。このよ
うな騒音の源としては、マッドをドリルストリングの上
部に向けて循環させるために用いられるマッドポンプ
や、作動中のドリルビットや、ドリルビットが井戸の側
壁に衝突することが原因となっている。公知のシステム
に於いては、情報を含む信号を、実際にドリルが行われ
ている間にリンクの上方に向けて必ずしも伝達すること
ができない。
【0007】また、例えば測定器等の作動を制御するた
めに、制御信号をリンクの下方に向けて送り込まれなけ
ればならない。このように信号の伝達は通常ドリルマッ
ドの重量、ドリルの圧力、ドリルストリングの回転速度
などのドリルパラメータを変更することにより行われて
いた。このようなパラメータの変化は、必要なコマンド
を伝達するために、所定の手順により行われる。しかし
ながら、一般に、ドリル作業が可及的に高速で行われて
いる場合には、ドリルパラメータを変化させることは一
般にドリル作業の遅延させる。
【0008】MWDは、センサの位置或いは姿勢、γ及
び抵抗率測定値等の地層を評価するデータなどを含むド
リルデータを得るために用いられている。またMWDを
用いて、ドリルビットに加えられる重量、トルク、井戸
の内部に於ける差圧及び温度、中性子体積率(neut
ron porosity measurement
s)、γ密度及び音響伝搬速度などの、より詳しい地層
に関する評価データなど、ドリル作業の効率に関する測
定値を得るためにも用いられている。しかしながら、測
定されるべきデータ量が増大するに伴い、テレメータに
より伝達されるデータの転送速度が犠牲となる。バイナ
リパルス信号や位相変調されたマッドサイレン信号を用
いる、現在知られているMWDテレメータ技術は、バン
ド幅についての効率が比較的悪く、毎秒1ビット乃至数
ビット程度の比較的低いデータ転送速度を可能にするの
みである。MWDシステムに新たな測定能力を加えよう
とする場合には、地表に於けるデータの受信や処理を含
むMWDシステムの効率的な作動を確保するために、毎
秒10〜20ビット程度のデータ転送速度が必要とな
る。従って、バンド幅に対する効率がより高い通信信号
を用いることを含む改良されたテレメータ技術を用いな
ければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このよう
に、井戸坑のドリル中の測定について、情報を含む信号
を発生しかつ伝達するため、音響的なテレメータ信号に
より通信を行うための音響波通信技術を改良することに
向けられたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は近代的なデジタ
ル通信技術を用いた音響テレメータシステムを提供する
ものである。テレメータシステムは、作動中に連続的な
値を有し、かつリニヤな多レベルパルス振幅変調及び送
信器を用いる。このテレメータシステムは音響信号を伝
搬可能な同一の媒体に沿って両方向に信号を伝搬するた
めの送信器及び受信器を備え、同時に同一の媒体内を移
動する信号は、周波数マルチプレクスされる。システム
は、3レベル二重バイナリ信号(three−leve
l duobinary signals)や、直角振
幅変調された3レベル二重バイナリ信号等の様々な多レ
ベルモードに於いて作動するものであって良い。この信
号は、3レベル二重バイナリ信号を用いてベースバンド
内で作動し、或いは直角振幅変調された3レベル二重バ
イナリ信号を用いたパスバンドに於いて作動するもので
あって良い。
【0011】本発明に基づくテレメータシステムは、特
にMWDシステムに於いて井戸内のマッドのチャンネル
に沿って信号を伝達するために用いることができる。地
下に設けられた送信器は、多レベルエンコーダを用い、
マッドバルブを含む連続的な値を有するマッドパルス送
信器を備えている。地表の受信器は、対応する多レベル
デコーダを有する。マッドバルブは、流体圧により作動
し或いは駆動され、ポペットバルブやスリーブバルブな
ど様々な形式のものであって良い。バルブの作動を線形
に或いは概ね線形に維持するために、バルブのコントロ
ーラに対してフィードバック信号が供給される。フィー
ドバック信号は、バルブ要素の両側の圧力の差や、この
値の変化などを含む。
【0012】地下の送信器は、MWDシステムの一部と
しての1個または複数のセンサから信号を得て、センサ
信号マルチプレクサ或いはフィルタを用いて変換するこ
とにより、マッドパルス信号を形成する。地下の送信器
は、更にスクランブラ及び前方エラー修正エンコーダ
(forward error correction
encoder)を含むものであって良い。
【0013】地表の受信器は、マッドパルス圧力トラン
スデューサ、フィルタ、自動ゲインコントローラ、AD
コンバータ、ノイズキャンセラ、クロック回復回路及び
スライサなどを含むものであって良い。地表の受信器
は、更にデシジョンフィードバックイコライザ(dec
ision feedback equalize
r)、デスクランブラ、前方エラー修正デコーダなどを
含むものであって良い。
【0014】本発明に基づくテレメータシステムは、井
戸の中のMWD装置に伝達されるべき制御信号を発生す
るための地表に設けられた連続的な値を有するマッドパ
ルス送信器を含むダウンリンクテレメータシステムを含
むものであって良い。ダウンリンク信号は、オンオフト
ーン変調フォーマットに基づくものであって良い。アッ
プリンク及びダウンリンク信号は、同一ののマッドのチ
ャネルに沿って同時に伝達されるようにマルチプレクス
されたものであって良い。
【0015】本発明に基づく方法に於いて、地表の送信
器は、線形な作動を行うマッドパルス送信器を用いるこ
とにより、連続的な値を有する信号を発生する。マッド
パルス送信器は、少なくとも部分的に、送信器のバルブ
のバルブ要素の両側に加わる圧力の差及びバルブの形状
により定められるフィードバック信号に基づき制御され
る。マッドバルブは、流体圧により作動するものであっ
て良い。本発明に基づく方法の一部として得られるダウ
ンリンク信号は、同一のマッドチャンネルに沿って同時
に通信されるように、アップリンク信号に対してマルチ
プレクスされる。ダウンリンク信号は、オンオフトーン
フォーマットとして形成されるものであって良い。アッ
プリンク信号は、少なくとも1つの3レベルエンコーダ
を用いることにより形成される。アップリンク信号は、
3レベル二重バイナリ信号及び直角振幅変調された3レ
ベル二重バイナリ信号を含む様々な多レベルコードとし
て形成されることが出来る。一般に、本発明は、畳込み
積分(convolution)コード化送信器及びV
iterbi受信器を用いることを含む、テレメータ信
号を発生するための任意の形式の多レベルパルス振幅変
調を用いるものであって良い。
【0016】
【作用】本発明は、MWDシステムに於いて用いられる
マッドパルステレメータシステム及び方法を提供し、1
秒当たり10ビット以上のデータ転送速度をもって信号
を伝達する能力を提供する。このように、本発明は、現
在のMWD能力を拡張するような機構を提供するもので
ある。
【0017】
【実施例】本発明に基づくMWDテレメータシステム
が、図1に於いて符号10により単純化して示されてお
り、このシステムは、地下テレメータユニット12と、
地表テレメータユニット14とを有する。地下ユニット
12は、例えばドリルストリングの底部の近傍に設けら
れるサブアセンブリの一部として構成され、地表ユニッ
ト14は、通常ドリルリグに配置される。地下及び地表
テレメータユニット12、14はそれぞれ、以下に詳し
く説明するように、地下ユニット12の上方に位置する
ドリルストリング内のマッドのコラム及び地表に於ける
ドリルストリングの上部から延出するあらゆるパイプ或
いはフレキシブル管路内のマッドを含むマッドチャンネ
ル16を介して通信を行う。特に地下アセンブリ12
は、地表に向けてマッドチャンネル16内を伝搬される
音響パルスを発生するアップリンク送信器18を有し、
アップリンク送信器18は、地表に於いては、圧力トラ
ンスデューサ20が音響パルスを検出し、地表テレメー
タユニット14の一部をなすアップリンク受信器22に
向けて対応する入力信号を提供する。同様に、地表テレ
メータユニット14は、地下圧力トランスデューサ26
に向けて井戸の内部のマッドチャンネル16内を伝搬さ
れるべき音響パルスを発生するダウンリンク送信器24
を有し、地下圧力トランスデューサ26はこのパルスを
検出し、地下テレメータユニット12の一部をなすダウ
ンリンク受信器28に向けて対応する入力信号を提供す
る。
【0018】サブアセンブリは、図1に符号30で示さ
れるような1つまたは複数の検出器或いはセンサを有す
るものであって良い。一般にセンサ30は、サブアセン
ブリ近傍に於ける様々な量またはパラメータを検出し或
いは測定し、ドリルビット等のドリルストリングの部品
に直接関係する様々なパラメータを検出し或いは測定す
ることができる。このような地下に於ける測定を行い、
検出または測定された量またはパラメータを表す電気的
な出力記号を発生するための様々なセンサが知られてお
り、センサ制御回路32が、例えば地表からの命令に基
づき、センサ30の作動を制御するために、或いはセン
サ出力信号を受けるためにサブアセンブリ内に設けられ
ている。地下プロセッサ34は、センサ信号の初期信号
処理を行い、センサ30の作動のための制御信号を管理
する。センサ30からの初期的な処理を受けたデータ信
号は、地下プロセッサ34からアップリンク送信器18
に伝達され、マッドチャンネル16を経て地表に伝達さ
れるべき音響信号を発生するために用いられている。
【0019】地表テレメータユニット14も、地下テレ
メータユニット12からマッドチャンネル16を経て上
向きに伝達された音響信号に対応するアップリンク受信
器22からの出力データ信号を処理するための地表プロ
セッサ36を備えている。地表プロセッサ36からの出
力は、表示ユニット38により表示され或いは記録ユニ
ット40により記録されるのに適する形式のデータ信号
からなっている。
【0020】地下送信器の詳しい構造が図2に示されて
おり、この場合アップリンク送信器18が、線形マッド
パルサを形成するために用いられる部品を備えるものと
して示されている。線形マッドパルサの部品としては、
適応的なサーボコントローラ46により制御される流体
アクチュエータ44により作動する、連続的な値を有す
る信号に基づくマッドバルブ42を備えている。位置ト
ランスデューサ47は、バルブ42のバルブ要素の位置
或いは制御オリフィスを通過する流路のサイズを検出
し、このような情報のフィードバック信号を適応的サー
ボコントローラ46に提供する。差圧トランスデューサ
48は、マッドによりバルブ42の両側に加わる差圧を
検出し、このような情報のフィードバック信号を、ロー
パスフィルタ49を介して適応的サーボコントローラ4
6に提供する。適応的サーボコントローラ46は、マッ
ドチャンネル16に於けるバルブにより発生する音響的
マッドパルスが、適応的サーボコントローラでの変調電
気信号入力を最も忠実にエミュレートするようにバルブ
42を制御するにあたって、流体圧アクチュエータ44
の作動を調節するために、このフィードバック情報を利
用する。
【0021】アプリンク送信器18は、プロセッサ34
からのデータ信号出力を受け、後記するように地表アッ
プリンク受信器に於けるクロック回復回路の作動を容易
にするために、これらの信号をランダム化するためのア
ップリンクデータスクランブラ50を有するものであっ
て良い。スクランブルされたデータ信号は、アップリン
クデータエンコーダ/モデュレータ52によりコード化
される。近代的なデジタル通信技術を利用するために、
エンコーダ/モデュレータ52は、変調されたアップリ
ンクデータ出力信号を発生するべく、3レベルエンコー
ダからなるものであってよく、この信号はアップインク
マッドパルサの適応的サーボコントローラ46に伝達さ
れる。
【0022】図3は、アップリンク受信器22を含む地
表トランシーバの詳細を示している。マッドチャンネル
16に於けるアップリンク圧力波信号は、圧力トランス
デューサ20により検出され、符号58により示される
部分によりフィルタされる出力信号を提供する。フィル
タ58からの出力信号は、自動ゲインコントローラ(A
GC)60を経てアップリンクデータ回復回路62に転
送される。アップリンク信号は更に、後記するデータ回
復回路62により処理され、データ回復回路62からの
出力データは地表プロセッサ36に転送される。
【0023】地表テレメータユニット14の一部として
のダウンリンク送信器24は、適応的サーボコントロー
ラ68により制御される流体圧アクチュエータ66によ
り作動する連続的な値を有するマッドバルブ64を含む
線形マッドパルサを備えている。サーボコントローラ6
8は、上記したアップリンク線形マッドパルサの場合と
同様に、部分的に、バルブ64の状態についての情報を
伝達するフィードバック信号に応答して、流体圧アクチ
ュエータ66を作動させる。位置トランスデューサ69
は、バルブ要素の位置、或いはバルブ制御オリフィスを
通過する流路のサイズなどについての信号に基づくフィ
ードバック信号を提供し、差圧トランスデューサ70
は、バルブ制御オリフィスの両側に発生した圧力の差に
ついての情報に基づくフィードバック信号を提供する。
差圧信号はバンドパスフィルタ71によりフィルタされ
る。適応的サーボコントローラ68はフィードバック情
報を用いて、適応サーボコントローラへの変調された電
気信号入力を最も忠実にエミュレートするバルブ64に
よるマッドパルス信号を発生するために、流体圧アクチ
ュエータ66に対して作用を及ぼす。
【0024】地表プロセッサ36からのダウンリンク制
御信号はダウンリンクデータエンコーダ/モデュレータ
72に転送される。容易に理解されるように、本発明に
基づくテレメータシステムに於いては、一般にダウンリ
ンク制御信号は、アップリンクデータ信号ほど詳細なも
のである必要がない。従って、エンコーダ/モデュレー
タ72は、ダウンリンク制御信号を、オンオフトーン変
調された制御信号としてダウンリンクマッドパルサの適
応的サーボコントローラ68に出力することができる。
アップリンクデータ信号及びダウンリンク制御信号は、
異なる周波数範囲に於いて形成され、従って、周波数マ
ルチプレクスされ、マッドチャンネル16内を同時に逆
方向に伝達されることができる。
【0025】地下テレメータユニット12に内蔵された
地下トランシーバは、図2に示されるように、ダウンリ
ンク受信器28内に、マッドのコラム16に沿って伝達
されるダウンリンク音響信号に応じて圧力トランスデュ
ーサ26により形成される電気制御信号を受けるバンド
パスフィルタ80を備えている。バンドパスフィルタ8
0からのフィルタされた信号は、自動ゲイン制御回路
(AGC)82を経て、ダウンリンクデータ回復回路8
4に送られる。データ回復回路84により処理されたダ
ウンリンク制御信号はセンサ80を制御するために地下
プロセッサ34に転送される。
【0026】アップリンクテレメータ信号が形成される
周波数範囲の選択は、部分的に、システムに於けるノイ
ズのパワースペクトル密度に依存する。本発明に基づく
テレメータシステムは、実際にドリル作業が行われてい
る間に作動することができる。従って、ドリル作業を行
っている間に、アップリンク信号及びダウンリンク信号
の両者を伝達することができる。従って、本発明に基づ
くテレメータシステムが遭遇するべきノイズの源は、マ
ッドをドリルストリングにより地下に向けて圧送するた
めに用いられるマッドポンプばかりでなく、井戸の底部
に対してドリル加工を行うドリルビット、井戸の側壁に
衝突するドリルパイプなどがある。従って、一般に高周
波領域よりも低周波領域に於けるノイズレベルが高い。
しかしながら、マッドチャンネルに於ける信号の減衰
は、チャンネルの長さに比例し、マッドチャンネルの直
径に反比例し、周波数に応じて増大する。一般に、マッ
ドチャンネルに於ける信号の減衰は、マッドが音波を伝
達する物理的な能力に依存する。マッドチャンネルに沿
って伝達されるノイズは周波数の上昇に応じて減少し、
また信号のゲインも周波数の上昇に応じて減少する。従
って、テレメータシステムが作動する周波数は、SN比
を考慮して選択されなければならない。アップリンクテ
レメータ信号システムを作動させるために、ベースバン
ド或いは高周波パスバンドが選択される。ダウンリンク
テレメータシステムを作動させるためには、比較的狭い
パスバンドが選択される。
【0027】3レベル二重バイナリ信号によりベースバ
ンド内で通信を行う送信器及びアップリンク受信器が図
4及び図5にそれぞれ示されている。図4に於いて符号
86により示されるベースバンドアップリンク送信器
は、センサ30及び連続的な値を有する線形マッドパル
サ88を有する。データマルチプレクサ90は、センサ
30からのデータをADコンバータ92に向けて単一の
データストリームへと時間マルチプレクスし、ADコン
バータ92はアナログセンサ信号をデジタルバイナリ信
号に変換する。データスクランブラ50はバイナリデー
タ信号をランダム化する。前方エラー修正(FEC)コ
ーダ94は、Reed−Solomon型エンコーダか
らなるものであって良く、データスクランブラ50の後
段に設けられ、それ自身の後段に3レベル二重バイナリ
(3DB)エンコーダ96が設けられる。FECコーダ
94は、地表に於けるデータ流の検出に際して発生し得
るエラーを発見するために、アップリンク受信器に於け
る検出を行うためにデジタルデータ流れに対してコード
を付加する。FECコーダ94により付加されたコード
は、このようなエラーの修正を容易にする。3DBエン
コーダ96はバイナリ信号をディスクリートな3レベル
信号に変換する。送信器ローパスフィルタ98は、エン
コードされた信号がマッドパルサ88に加えられる前
に、3DBエンコーダ96からの出力信号のエッジに丸
みを与える。マッドパルサ88への信号は、従って平滑
な3レベルアナログ信号からなる。マッドパルサ88
は、ローパスフィルタ98からの信号を可及的に忠実に
エミュレートするマッド圧力信号をマッドチャンネル1
6に於いて提供するべく作動する。
【0028】ベースバンドアップリンク受信器が、図5
に於いて符号100により示されており、同図に於いて
は、図3に示されたアップリンクデータ回復回路62内
に備えられているものであって良いような受信器の特徴
が示されている。受信器100に於いて、アップリンク
圧力トランスデューサ20と自動ゲンイコントローラ6
0との間のフィルタがローパスフィルタ101からな
る。受信器100は、自動ゲンイコントローラ60から
の信号出力を受けるマッドポンプノイズキャンセラ(M
PNC)102を備えている。MPNC102は、例え
ばマッドポンプにより発生するノイズを効果的に除去し
得るもので有れば任意の形式のものであって良い。MP
NC102からの出力信号は、ADコンバータ104に
よりデジタル化され、得られた信号はデシジョンフィー
ドバックイコライザ(DFE)106により処理され
る。DFE106は、マッドチャンネルについての周波
数応答曲線の傾斜に起因する信号の歪みを是正し、また
MPNCにより除去されなかったノイズを補償する。3
レベル信号スライサ108は、DFE106からの出力
を受け、DFEと互いに共働する。3つのレベルにスラ
イスされた信号に残されたエラーは、DFE106にフ
ィードバックされ、DFEの係数を最適化する。スライ
スされた信号は3レベル二重バイナリ(3DB)デコー
ダ110に供給され、3レベル二重バイナリ信号をバイ
ナリ信号にデコードする。バイナリ信号はデスクランブ
ラ112によりデスクランブされ、その出力は、例えば
Reed−Solomon型の前方エラー修正(FE
C)デコーダ114により処理される。FECデコーダ
94によりアップリンク送信器86に於ける信号に付加
されたコードを利用し、バイナリ信号中のエラーを、可
能な限りに於いて修正を行う。FECデコーダ114か
らの出力は、図3に示されるように地表プロセッサ36
により処理し得るようなバイナリデータ信号をなす。
【0029】クロック回復回路116はまた、マッドポ
ンプノイズキャンセラ102からの信号を受け、ADコ
ンバータ104、DFE106及び地表プロセッサ36
(図3)に出力クロックパルスを提供する。送信器86
に於けるデータ信号の3レベルアナログ信号への変換及
びこれらの信号をマッドチャンネルに沿って伝達するこ
とにより、本来クロック同期信号を提供するべき、受信
器に対する入力信号に於けるシャープな輪郭を劣化させ
ることから、このようなクロック回復回路が必要とな
る。クロック回復回路116の詳細が図6に示されてい
る。回路116は、スペクトルラインを提供するため
に、マッドポンプノイズキャンセラ(図5)からの出力
信号を方形波に整形するための整形回路118を備えて
いる。スペクトルラインを有する信号は、バンドパスフ
ィルタ120により、それに含まる非スペクトルライン
エネルギを除去される。スペクトルライン周波数は、フ
ェーズロックドループ回路122によりフェーズロック
される。その後に、タイミング回路を従来技術に基づく
方法により処理することができる。
【0030】本発明に基づく3レベル二重バイナリ構造
については図7を参照することにより理解されよう。図
7(a)は、図4の3DBエンコーダ96が、符号12
4により示されるプリコーダ及びそれに続く符号122
が付されたコーダを備えるものであって良いことを示し
ている。プリコーダ124は、遅延回路を経てバイナリ
出力信号Aにモジュロ2(modulo2)、即ちエク
スクルシブOR加算器に至るリターンループを備えてい
る。コーダ126は、図示されるように、プリコーダ1
24からのエンコーダされた信号を、遅延回路により遅
延された同一の信号に算術的に加算し、3DB出力信号
Cを発生する。回路124、126の場合、時間遅れ
は、データストリームに於ける1つのシンボルが時間幅
を表す。エンコーダ96に対する様々な段階A、B及び
Cに於ける信号のフォーマット及び波形は図7(b)に
示されている。Cに於いて信号に対して−1を加えるよ
うな直流分の調整は、Cに於いて、波形のエンベロープ
の中心を0とする。
【0031】図5の3DBデコーダ110は、図7の部
分(a)及び(b)に示されたコード動作を反転させ、
3レベル二重バイナリ信号を受け、図7(c)に示され
るようなバイナリ出力信号を提供する。
【0032】図4及び5に示されるように、5Hzに至
るようなベースバンド上で作動する3DBベースバンド
テレメータシステムは、毎秒10ビットの範囲でマッド
チャンネル内をアップリンク方向に通信することがで
き、これは通常のバイナリテレメータシステムの2倍の
バンド幅効率を有する。図8(a)は、例えば5Hzま
での周波数で作動する図4及び5に示されるようなベー
スバンドテレメータシステムのための周波数応答曲線を
示す。3レベル二重バイナリテレメータシステムは、そ
れよりも高いパスバンドに於いても利用することができ
る。5Hz以上の広いバンド幅は、より大量のデータ転
送速度を可能にする。また、図4及び5に示された3D
Bシステムよりも、より複雑な多レベル二重バイナリテ
レメータシステムは、更に高いデータ転送速度を実現す
ることができる。
【0033】図9は、符号128により示されるパスバ
ンド直角振幅変調された3レベル二重バイナリ(QAM
3DB)送信器をなす更に複雑な多レベルテレメータシ
ステムのための送信器を示す。送信器128は、センサ
30と共に、センサから得られたデータ記号をマルチプ
レクスするためのマルチプレクサ90と、ADコンバー
タ92と、データスクランブラ50と、その後段に設け
られ、図4に示された3DB送信器86と同様に、Re
ed−Solomon型エンコーダ型からなるものであ
って良いFECコーダ94の後段とを備えている。同様
に、送信器128は、リニアマッドパルサ88を含むも
のとして図示されている。しかしながら、符号130に
より示されるコード及び変調システムは、9個の直角部
分応答信号(9QPRS)エンコーダ132と、それに
続くローパスフィルタ134とを備えており、ローパス
フィルタ134の出力は直角振幅モジュレータ136に
より変調され、その出力はリニアマッドパルサ88を駆
動する。
【0034】送信器の直角変調システム130が図10
に示されており、9QPRS132からのインフェイズ
及び直角出力信号が、ローパスフィルタ134a及び1
34bを分離するために提供される。更に、9QPRS
エンコーダ132の作動は、図11を参照することによ
り、よりよく理解されよう。図11(a)に於いては、
エンコーダ132の一部分の詳細が示されている。ベー
スハンドバイナリ信号はAからエンコーダ132の1−
2デマルチプレクサ132aに供給される。デマルチプ
レクスされた信号は、デマルチプレクサ132aからB
及びCに於いて出力され、3DBエンコーダ132b及
び132cを分離し、これらエンコーダはエンコードさ
れたインフェーズ及び直角信号D及びEを発生する。図
11(a)に示されたエンコーダ132の点A〜Eに於
ける信号のフォーマット及び波形が図11(b)に示さ
れている。点Aに於ける信号はバイナリ信号からなる。
点B及びCに於ける信号は依然としてバイナリである
が、点Aに於ける入力信号は図示されるように2つの信
号に分割されている。3DBエンコーダ132b及び1
32cは、それに加えられたバイナリ信号入力を、それ
ぞれ点D及びEに於ける3レベル二重バイナリベース信
号に変換する。図10に示されるように、直角振幅モジ
ュレータ136は、フィルタ134aからのインフェー
ズ信号にcosωctを乗算し、フィルタ134bから
の直角信号にsinωctを乗算し、これら2つの積を
加算し、ωc/2πにより与えられるキャリア周波数を
中心とするバンドパスに於いて、図9に於けるマッドパ
ルサ88に対する直角振幅変調された3レベル二重バイ
ナリ出力(QAM3DB)信号を発生する。マッドチャ
ンネル16を上方に向けて伝達されるべき音響マッドパ
ルスに変換されるべき図9に示されたマッドパルサ88
への信号は、連続的な値を有する直角3レベル二重バイ
ナリ信号からなる。
【0035】多レベルバンドパス送信器128について
用いられるアップリンク受信器が、図12に於いて符号
138により示されている。図5に示されたアップリン
ク受信器100の場合と同様に、アップリンク受信器1
38は、マッドコラム16に於ける音響信号を受けるア
ップリンク圧力トランスデューサ20を備えたものとし
て示されているが、この場合バンドパスフィルタ140
は、トランスデューサ20からの出力に対して作用を及
ぼし、それを自動ゲインコントローラ60に転送する。
次にMPNC102は、この信号に対して作用を及ぼ
し、それをADコンバータ104に転送する。クロック
回復回路116は、受信器138に於ける様々な部品に
対して出力クロックパルスを提供する。受信器回路の最
終段は、データベースクランブラ112及びそれに続
く、Reed−Solomonデコーダ型のものあって
よいFECデコーダ114を備えている。FECデコー
ダ114からの出力は更に別の回路(図12に於いては
図示省略)により処理される。
【0036】図12に於ける受信器138は、図13に
詳しく示された直角変調システム部分142を備えてい
る。直角変調システム部分142は、入力デジタル信号
から2つの出力信号を提供するフェーズスプリッタ14
4を備えており、その出力信号は、一方の出力信号に対
してsinωctを乗算し、他方の出力信号に対してc
osωctを乗算する直角振幅変調された3レベル二重
(QAM3DB)デモジュレータ146による操作を受
ける。このようにしてデモジュレータ146により提供
された2つの出力信号は、9つの直角部分応答信号スラ
イサ150からのフィードバックを利用する信号に対し
て作用を及ぼす直角DFE148に転送される。図13
に示されるように、スライサ150は、1対の3レベル
スライサ150a及び150bを有する。スライサ15
0aは、直角DFE148からのインフェーズ信号に応
答し、直角DFE148に差信号フィードバックを提供
し、インフェーズ信号に於けるエラーを除去する。スラ
イサ150bは、直角信号に於けるエラーを除去するた
めに直角DFE148に送られる差フィードバック信号
をもって直角信号に対して同様な作用を及ぼす。このよ
うにして処理されたインフェーズ及び直角信号はデコー
ダ152に転送され、2つの入力信号と組み合わされる
ことによりスクランブルされたバイナリ信号を提供し、
図12に示されるように、このバイナリ信号に対して、
このデスクランブラ112による処理が行われる。クロ
ック回復回路116は、図12に示されるように、フェ
ーズスプリッタ144、直角振幅デモジュレータ146
及びDFE148に対してクロックパルスを提供する。
【0037】図8(b)は、10Hzのキャリア周波数
を中心とし、7.5Hzから12.5Hzに至る5Hz
のバンド幅を有するパスバンドに於けるテレメータ信号
についての周波数応答曲線を示す。図4及び5のテレメ
ータシステムに利用されるような、例えば毎秒10ビッ
ト程度のデータ転送速度を有する直角3レベル二重バイ
ナリテレメータ信号は、このようなパスバンドに適合す
ることができる。例えば図9及び12に示されるような
テレメータシステムに用いられる、より拡張された複雑
な直角振幅変調された3レベル二重バイナリ信号は、図
8(b)に示されるような、10Hzを中心とし、5H
zから15Hzに亘るより広いバンド幅のパスバンドに
於いて用いることができる。このような、5Hzから1
5Hzに至るパスバンドについて周波数応答が示されて
いる、より複雑な多レベル信号は、例えば毎秒20ビッ
ト程度のデータ転送速度をもって作動することが期待さ
れる。
【0038】図4、5、9及び12に示されるような2
つのテレメータシステムの詳細を説明する上記記載から
も理解されるように、ここで述べた同様に近代的なデジ
タル信号技術を用いることにより、例えばMWDシステ
ムに於けるマッドチャンネルに沿ってより複雑な多レベ
ル連続値テレメータ信号を伝送することができる。
【0039】本明細書に記載された形式のアップリンク
テレメータシステムの何れについても、上記したよう
に、マッドチャンネル内を信号が両方向に同時に送られ
るようにダウンリンクテレメータシステムと共に用いる
ことができる。一般にダウンリンク信号はサブアセンブ
リ含まれる様々な要素に対して作用を行うための制御信
号からなり、特に検出器及び測定器を制御することとな
る。ダウンリンク制御信号は比較的間欠的に送られるも
ので、アップリンクデータ信号に比較すると比較的少量
の情報を伝達する。従って、図3及び2にそれぞれ示さ
れたダウンリンク送信器23及びダウンリンク受信器2
8は、比較的単純な信号のためのデモジュレータ回路を
含むものであって良い。例えば、図3に示されたダウン
リンクデータエンコーダ/モジュレータ72は図14に
示されるようなバンドパスフィルタを含むオンオフ/ト
ーンモジュレータからなるものであって良い。例えば、
図14のバイナリフォーマットに於いては、波形を重合
させた形で、20ビットのダウンリンクコマンドワード
が示されている。
【0040】図8(a)に示されるように、例えば図4
及び5に示されるベースバンド3DB信号テレメータシ
ステムと共に用いるために、10Hzのキャリア周波数
を中心とする1Hzのバンド幅をダウンリンクシステム
に於いて用いることができる。同じ20ビットダウンリ
ンクコマンドワードのためにエンコーダ/モジュレータ
72により提供されるオンオフトーン信号が図14に示
されており、この場合トーン即ち非0エンベロープ内の
振動周波数は10Hzとなる。フィルタを行った後の同
一のオンオフトーンダウンリンク信号も図14に示され
ている。図8(a)に示されるような比較的狭いバンド
幅の周波数応答については、ダウンリンク信号のデータ
転送速度が毎秒3分の1ビット即ち1ビット当たり30
サイクルとなることから、20ビットコマンドワードを
転送するためには60秒が必要となる。図2に示された
ダウンリンク受信器28に於いては、データ回復回路8
4は、オンオフトーン信号を受けるためのオンオフトー
ンデモジュレータを備え、対応するバイナリ信号を地下
プロセッサ34に向けて出力することとなる。
【0041】図8(b)は、図9及び12に示されたQ
AM3DB信号テレメータバンドパスシステムについて
用いられる、例えば2.5Hzを中心とするオンオフト
ーン信号1Hzパスバンドの位置を示す。
【0042】図15は本発明に基づくテレメータシステ
ムを用いたMWDシステムを含む、全体が符号160に
より示された装置を用いて掘られた井戸を示している。
ドリル装置160は、掘られるべき井戸164の上方に
配置された地表ドリルデリック162を有する。ドリル
ストリング166は井戸坑164の内部に突入し、ドリ
ルストリングの外周面と井戸の壁面との間に環状領域1
68を画定し、この領域は、ドリルストリングの内部に
画定される中心通路170に対して隔離されている。サ
ブアセンブリ172が、ドリルビット174の直上のド
リルストリング166内に配置される。サブアセンブリ
172は、本発明に基づく地下トランシーバ及び対応す
るテレメータシステム回路に加えて、センサ及び測定器
を含んでいる。特に、サブアセンブリ172は、上記し
たアップリンク通信マッドパルス信号を発生するための
地下送信器の一部として連続値マッドパルスバルブ17
6を備えている。
【0043】ドリルストリング166はデリック162
からつり下げられたエレベータアセンブリ178から、
ドリルビット174を作動させるようにドリルストリン
グを回転させるロータリ装置180内を通過する。タン
ク182は、地表に於いてドリルマッドを貯蔵する。マ
ッドは、マッドポンプ184に接続されたパイプ183
を介してタンク182から引き出される。マッドポンプ
184の出口は、スタンドパイプ188に至る管路18
6に接続され、スタンドパイプ188は、フレキシブル
管路190を介してエレベータアセンブリ178に接続
されている。マッドポンプ184の作動により、ドリル
マッドがソースタンク182から排出され、通路18
6、188、190を経てドリルストリング166の上
部に向けて送り込まれる。マッドは、この部分からドリ
ルストリング166の内部通路170を経てサブアセン
ブリ172に向けて循環される。サブアセンブリ172
を通過したマッドは、ドリルビット174に設けられた
1個または複数の開口から排出され、環状領域168を
経て地表に戻され、このドリルマッドは、更にソースタ
ンク182に至るパイプ192により井戸から排出され
る。このようにしてドリルマッドを循環させることによ
り、ドリルビット174を冷却及び潤滑し、井戸に於け
る掘削物を地表に送り出す。図示されない適当な装置に
より、地表に於いてドリルマッドを処理し、掘削物その
他の異物を除去すると共に、例えばマッドのガス抜きを
行う。
【0044】地表プロセスユニット194は、サブアセ
ンブリ170内の地下テレメータユニットからの音響デ
ータ信号を検出するために、管路186に沿って配置さ
れたものとして図示されている地表トランスデューサ2
0に接続されている。地表トラシーバの要素は、地表プ
ロセスユニット194に内蔵されているものであって良
い。図示されないセンサをマッドポンプ184内に配置
し、プロセスユニット194に於けるトランシーバ内に
含まれるマッドポンプノイズキャンセラー回路にノイズ
信号を提供することができる。デサージャ198を、例
えば管路186内に配置し、マッドポンプ184の作動
によるマッドチャンネル内に於けるサージ効果を極小化
することができる。
【0045】地表マッドバルブ200が、デサージャ1
98とアップリンク地表トランスデューサ120との間
の管路186に接続されたものとして図示されている。
マッドバルブ200は、地下マッドバルブ176と同一
の形式のものでも、或いは異なる構造を有するものであ
っても良い。しかしながら、これら両バルブ176、2
00は本発明に基づきそれぞれアップリンク及びダウン
リンクテレメータ信号を発生するように連続的な値を有
し、かつ概ね線形なバルブからなるものであって良い。
【0046】本発明に基づくテレメータシステムによっ
てて比較的複雑な音響波形を発生し得るようにするため
には、連続値を有する概ね線形なマッドバルブ送信器を
用いるのが望ましい。更に、マッドバルブ送信器は、正
確な音響波形を発生し得るものであるのが好ましい。従
って本発明に基づくテレメータシステムに用いられるマ
ッドパルス送信器のマッドバルブは、開閉2つの位置よ
りも多い位置を取り得るようにしてマッドパルスを発生
し得るものであるのが望ましい。しかも、ドリルマッド
チャンネルに於いて正確な多レベルマッドパルスを発生
するために必要となるような正確なバルブ要素の制御を
可能にするためには、マッドバルブが、例えば電気式の
ものであるよりも流体圧式に操作されるものであるのが
好ましい。図2に示されたアップリンク送信器には、例
えば送信器のマッドバルブが線形な作動を行い得るよう
に適応的サーボコントローラ46が備えられている。流
体圧アクチュエータ44がマッドバルブを駆動する。
【0047】マッドバルブを、電気的ではなく流体圧に
より制御することの利点は、流体圧制御が、電気的制御
よりも大きな力を発生し得ることから、マッド圧力波を
制御するバルブ回路についてより動的に正確な制御を維
持し得ることにある。バルブ回路を正確に制御する能力
を有することにより、上記したような、より複雑なマッ
ドモジュレーション方式を実現し、より高い送信器バン
ド幅効率を実現し、より高いデータ転送速度を可能にす
ることができる。本発明に基づくマッドパルス送信器に
備えられた適応的サーボコントローラは、クローズドル
ープ制御を用い、変化する条件に応答するようにコント
ローラを適応させることによりマッド圧力波形の制御を
最適化することができる。変化する条件としては、マッ
ドの密度、井戸坑の内部に於ける温度、マッドバルブの
摩耗の度合いなどがある。適応的サーボコントローラ
は、マッドバルブの動的応答を最適化し、マッドチャン
ネルを上向きに伝達されるマッド波の圧力を、マッドパ
ルス送信器の入力と可及的にマッチングするようにさせ
ることができる。
【0048】本発明に基づくテレメータシステムに用い
られる流体圧式のマッドバルブ送信器が図16に於いて
符号210により示されている。送信器210に備えら
れたマッドバルブは、圧力バランス式のピストン型のバ
ルブからなり、例えば金属間の衝撃を回避し得るものか
らなる。図16及び17に示されるように、ドリルスト
リングを延在するマッドチャンネル通路170は、サブ
アセンブリ172に至り、ここでバイパス212と、マ
ッドバルブ216に至る入力流路214とに分割され
る。出力流路218は、バルブ216からのマッドの流
れを戻し、それを流路170に於けるバイパス212に
沿って流れる流れと合流させ、最終的に図示されない地
下のドリルビットに送り込む。マッドバルブ216は、
ボア或いはスリーブ222内を軸線方向に動き得るバル
ブステム(ピストン)220を有するピストン型または
スリーブ型のバルブからなるものであって良い。ボア
(スリーブ)222は、入力通路214及び出力通路2
18と交差する2つの位置の間に制御オリフィス224
を有している。バルブステム220は、バルブステムの
軸線方向運動に応じて制御オリフィス224から出入り
するテーパ部分226を有する。バルブステム220の
テーパ部分226の、制御オリフィス224に対する軸
線方向位置が、ドリルマッドが、ボア222内に於いて
入力通路214と出力通路218との間で移動する際に
有効な流路の断面積を決定する。同一の直径を有する2
つのOリング228、230が、ボア222に対する流
路214、218の交差部の互いに対向する位置を占め
るようにバルブステム220に設けられた適当な溝内に
配置され、ドリルマッドがボア内に閉じこめられるよう
に、バルブステムとボアの内面との間の摺動シール係合
を提供する。
【0049】バルブステム220は、図16について見
て、ボア222に対して下向きに変位することができ、
その度合いは、バルブボア222に沿うドリルマッドの
ための流路を完全に閉じるように、テーパを有するバル
ブステム部分226と制御オリフィス224との間のシ
ール係合を行うのに充分なように定められている。図1
6について見たボア222に対するバルブステム220
の上向きの運動は、テーパを有するバルブステム部分2
26の、制御オリフィス224から離反する向きの運動
を引き起こす。このようにボア222に対するバルブス
テム220の軸線方向運動は、入力通路214と出力通
路218との間のドリルマッドの流れのための、制御オ
リフィス224を通過する流路の有効な断面積を変化さ
せる。このように、バルブ216を通過するマッドの流
れのための流路の断面積は、ボア222に対するバルブ
ステム220の軸線方向位置の関数となる。
【0050】バルブステム220は、チャンバ234を
形成するボア222の拡大部分に於いてピストン232
を有し、チャンバ234に対しては、ピストン232
が、その外周に設けられた適当な溝内に配置されたOリ
ング236によりシール可能に摺動係合する。バルブス
テム220の、ピストン232よりも前方の部分には、
適当な溝に配置されたOリング238を有しており、O
リング228、238とは相反するチャンバ234の側
に於けるボアの内部に於けるシール可能な摺動係合を提
供する。これら3つのOリング228、230及び23
8は同一の直径を有するのに対し、ピストン232に設
けられたOリング236はこれよりもかなり大きな直径
を有する。
【0051】Oリングシール228、236の組合せ
は、Oリングシール236、238の組合せにより画定
される可変容積領域からもう1つの可変容積領域を区分
する。ボア222に沿うバルブステム220の運動は、
チャンバ234に対するピストンの運動を伴い、ピスト
ンのOリング236の両側に画定された2つの領域の容
積を変化させる。高圧流体圧ライン240が、Oリング
シール236、238間のチャンバ234内の領域に連
通し、別の高圧流体圧ライン242が、Oリングシール
228、236間のチャンバ234の部分に連通する。
流体圧ライン240、242によりチャンバ234に伝
達される適当な流体圧により、チャンバ234内に於け
るピストン232の両端に流体圧の差圧を加えることに
より、ピストンに対して正味の軸線方向力を加え、ボア
内に於いて軸線方向に沿ってピストン232を何れかの
方向に変位させることができる。従って、バルブステム
220の位置及び、制御オリフィスに対するテーパを有
するバルブステム部分226の位置により定められるよ
うな制御オリフィス224を通過する流体の流れのため
の有効な断面積を、流体圧ライン240、242により
ピストン232の両端に加えられる圧力差により制御す
ることができる。
【0052】制御流体圧力が両側から加えられるOリン
グシール236の直径が、残りのOリングシール22
8、230及び238の直径に比較してかなり大きいこ
とから、またOリングシール228及び238が同一の
直径を有することから、流体圧ライン240及び242
により、バルブステム220の運動に抗するような或い
はバルブステムの好ましくない運動を引き起こすような
ドリルマッドライン214及び218に於ける圧力或い
は流体の流れの作用を克服することができる。更に、バ
ルブステム220の両端244及び246がサブアセン
ブリ172の外側の井戸168の環状領域内のドリル流
体圧力に曝されるが、これは、サブアセンブリ172の
内部に於いて、ボア222及びその中に位置するバルブ
ステム220の配置を示す図17からも理解されよう。
このようにバルブステム220は、バルブステムの両端
244及び246に於けるドリル流体圧力に曝露される
ことにより圧力バランスが取られる。バルブステム22
0に加わる圧力がバランスすることにより、ピストン2
32に対して比較的小さな力を加えることによってバル
ブステムの正確かつ制御された運動を実現することがで
きる。リニア変位トランスデューサ248はチャンバ2
34に対するピストン232の位置を検出することによ
り、ボア222内に於けるバルブステム220の正確な
位置をモニタすることができる。電子制御回路250
は、トランスデューサ248からの出力信号を受ける。
【0053】流体圧ポンプ252が、バルブ216を操
作するべき流体圧力を提供するために流体溜め254に
付随して設けられている。ポンプ252は、例えばモー
タにより或いはMWDタービンにより直接駆動されるも
のであって良い。スプールバルブ256をなす4方向3
位置ソレノイド操作型の切り替え流体圧制御バルブが、
制御バルブ256のバルブ要素の互いに相反する端部に
図示されているソレノイド258及び260を介して、
制御回路250により操作される。流体圧ポンプ252
から、逆止弁264を介して高圧流体圧ライン262
が、制御バルブ256の一方の側のポートに至ってい
る。制御バルブ256の、高圧入口ポートと同じ側の他
方のポート266は大気に開放されている。流体溜め2
54は、サブアセンブリ172の外側に位置する井戸1
68の環状領域内のドリル流体の流体溜め内の流体との
間のバリヤとして機能する補償ピストン268の作用に
よる補償作用を受け、圧力補償される。圧縮ばね272
に抗して作動するもう1つのピストン270が、部分的
に、流体溜め254内に第2のチャンバをアキュムレー
タ274として画定する。アキュムレータ274は高圧
流体ライン262と連通している。
【0054】制御バルブ256が非作動状態の時、即ち
図示されているように中心位置を占める場合、ポンプ2
52からの高圧流体は、流体溜め254に至るフィード
バックラインに設けられたシステムレリーフバルブ27
6により定められる最大システム圧に至るまで高圧アキ
ュムレータ274をチャージする。このようにして、制
御バルブ256の作動のための許容される範囲内に、圧
力を、レリーフバルブ276の圧力設定により少なくと
も部分的に定められる範囲に保持することができる。逆
止弁278及び280が、高圧流体ポート240及び2
42に於ける別の逆止弁282及び284に付随して設
けられており、レリーフバルブ286が、高圧流体ライ
ン262に於ける逆止弁264の制御バルブ側に設けら
れていることにより、サブアセンブリ172が井戸のボ
アを上昇または下降する間に通常分離される流体圧シス
テム部分に対する圧力補償を提供する。レリーフバルブ
282、284及び286の圧力設定は、システムレリ
ーフバルブ276の圧力設定よりもかなり高い。
【0055】容易に理解されるように、制御バルブ25
6は、バルブステム220を軸線方向に沿ってボア22
0以内に於いて駆動するようにチャンバ234内のピス
トン232の一方の面或いは他方の面に対して流体圧を
加えるように右側及び左側の位置を占めることができ
る。従って、制御バルブ256に至る入口流体圧力ライ
ン262内に充分な流体圧が提供されていれば、チャン
バ234に於けるピストン232の両端に対して流体圧
の差圧を選択的に加えるように、ソレノイド258及び
260に対して電流を供給する制御回路250を作動さ
せることにより、バルブ要素220の位置、従ってバル
ブステム220のテーパ面226の位置に応じて、制御
オリフィス224を通過する流体通路の開度を決定する
ことができる。
【0056】差圧トランスデューサ288が、バルブボ
ア222に至る入口214に於けるドリルマッドの圧力
及びバルブボアからの出口218於けるドリルマッドの
流体圧に曝露される。トランスデューサ288により提
供される、制御オリフィス224の両端に加わる圧力差
に基づく出力信号は、マッドパルスバルブ要素220の
位置を定めるために制御バルブ256に対して送られる
コマンドを決定するために利用されるべく、制御回路2
50に転送される。制御オリフィス224を通過する流
路の大きさを選択するべく行われるバルブ要素220の
作動により、マッドパルス送信器210の上側の通路1
70に於けるマッドチャンネルの背圧を変化させる。こ
のように、バルブステム220の運動は、マッドチャン
ネル内に変化する背圧パルスを発生し、これが、音響パ
ルスとして、マッドチャンネルに沿って地表に向けて伝
達される。
【0057】電子回路250は、図1に示された適応的
サーボコントローラ46を備えており、例えば、それぞ
れ、図16に示された圧力差トランスデューサ288及
びリニア変位トランスデューサ248を介して、図1に
示されるように圧力差トランスデューサ48から送られ
る圧力差フィードバック及び位置トランスデューサ47
からのバルブ状態設定フィードバックを受ける。同様
に、マッドバルブ送信器210は、ダウンリンク送信器
24として利用することができ、回路250に含まれる
ものであって良い適応サーボコントローラ68に対して
トランスデューサ69及び70からのフィードバックが
送られる。
【0058】図16及び17のスリーブバルブ送信器2
10は、本発明に於いて用い得る連続的な値を有する概
ねリニアな音響マッドパルス送信器の単なる一例であ
る。図18に於いて、ポペット型の音響マッドバルブ送
信器が符号300により示されている。マッドパルス送
信器300は、サブアセンブリ172または図15に於
ける地表管路186を介してマッドチャンネル通路17
0の延長部に設けられた制御オリフィス312に対して
軸線方向に変位し得るように配置されたポペットバルブ
要素310を備えている。これにより、マッドチャンネ
ル16に沿って伝達されるべき背圧音響パルスが発生す
る。流体コントローラ314が、適応サーボコントロー
ラ316の制御下に於いて、バルブ要素310の軸線方
向位置を制御する様子が示されている。バルブ要素位置
センサ318は、バルブ要素310の軸線方向位置を判
定し、従って、マッドの流れのためにオリフィス312
を通過する流路の断面積を判定し、適応サーボコントロ
ーラ316への電子検出信号を伝達する。差圧トランス
デューサ320は、マッドチャンネル170に於いて、
それぞれ制御オリフィス312の上流側及び下流側に対
して開かれた流体圧チャンネル322及び324に曝露
されている。差圧トランスデューサ320からの出力信
号は、適応サーボコントローラ316に転送される。
【0059】2つの連続的な値を有する概ねリニアな音
響波送信器210及び300は幾つも利点を有し、その
何れも、本発明の一部として高いデータ速度を有する音
響テレメータ信号を発生し伝達するために利用すること
ができる。ポペットバルブ300が、例えばバルブ要素
或いは制御開口などに於いて、スリーブ型バルブ210
よりも磨耗しにくいことから、マッドの流れのラインの
環境に於いて用いるのに、より好適であるように見え
る。
【0060】本発明に用いるべくここに開示されたマッ
ドパルス送信器は、ドリルパイプの内側のマッドコラム
内に於いて圧力波を伝達し、この圧力波は、地表に伝達
されるりべき井戸内センサからの情報を含んでいる。井
戸内センサからの情報は、デジタル化され、マルチプレ
クスされ、コード化され、モジュレートされることによ
り、伝達されるべきマッド圧力波の所望の形状を表す信
号を得ることができる。マッドパルス送信器に含まれる
適応サーボコントローラは、所望のマッド圧力波の形状
に可及的にマッチするようなマッド圧力波を、流体圧作
動式マッドバルブにより発生させるために利用すること
ができる。所望のマッド圧力波の形状は、用いられるコ
ード化及び変調技術に依存する。適応サーボコントロー
ラは、実際に伝達されたマッド圧力波を表すような所望
のマッド圧力波信号を、データモジュレータ、マッドバ
ルブに於ける制御オリフィスに対するマッドバルブステ
ムの検出された位置及び実際に伝達されたマッド圧力波
を表す制御オリフィスの両端に加わる圧力差から得る。
適応サーボコントローラの出力は、例えば、図16に於
いて符号256により示される切り替え制御バルブ要
素、或いは制御オリフィスに対するマッドバルブ要素の
位置を定めるようにマッドバルブ要素に至る流体の流れ
を制御する図18に示される流体コントローラ314に
於いて用いられる同等の制御要素を制御する信号からな
る。
【0061】本明細書に開示された2つのマッドパルス
バルブは、それぞれの対応する制御オリフィスにより制
限される範囲内に於いてバルブを通過するマッドの流れ
に対する断面積を任意に実現するようにその構造或いは
形状を定めることができる。流路断面積は、マッドバル
ブ要素の変位の連続的な関数であり、マッドバルブによ
りマッドコラムに発生する背圧は面積の連続的関数であ
る。このように、マッドバルブは、アナログ波に類似す
る多レベル圧力波を発生するように作動することができ
る。
【0062】マッドコラムに於ける圧力波の形状を、モ
ジュレータからのマッドパルサへの電圧波入力の形状に
最も近似するようにさせるためには、マッドパルサ波は
電圧波の線形関数でなければならない。一般に、マッド
コラムに於ける背圧即ちマッドバルブ制御開口の両端に
於ける圧力差は、マッドバルブ要素の位置の線形関数で
あるとは限らない。しかしながら、サーボコントローラ
に対して差圧フィードバック信号を用いることにより、
マッドパルサが、その電圧データ信号入力の線形関数と
してマッドパルス波を発生するように作動されるものと
することができる。フィードバック信号は、サーボコン
トローラにより定められるバルブ要素の位置ではなく、
マッドバルブからの波形出力の実際の形状を表してい
る。この情報がサーボコントローラに入力されれば、バ
ルブ要素の位置を定める制御信号を、出力マッド波形が
電圧データ信号波形の正確な線形複製物を構成するよう
に、前記した回路が制御信号を調節することができる。
【0063】上記したように、本発明は例えばMWDシ
ステムに関連してマッドチャンネルに沿って高い転送速
度の音響パルスを発生しかつ伝達するための音響テレメ
ータシステムを提供する。本発明は、近代的なデジタル
通信技術を利用し、マッドパルスバルブを含む、連続的
な値を有し、概ね線形な音響パルス送信器を利用する。
【0064】以上の本発明についての説明は単なる例示
であって、本発明の概念から逸脱することなく、添付の
請求の範囲に基づき図示された装置の詳細或いは方法の
各過程を様々に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく、地表及び地下テレメータユニ
ットを示すMWDテレメータシステムのブロック図であ
る。
【図2】図1のテレメータシステムの一部として用いら
れる地表トランシーバのブロック図である。
【図3】図1のテレメータシステムの一部として用いら
れる地下トランシーバのブロック図である。
【図4】図2の地下トランシーバのベースバンド式のア
ップリンク送信器の詳細ブロック図である。
【図5】図3の地表トランシーバのベースバンド式のア
ップリンク受信器の詳細ブロック図である。
【図6】図5のベースバンド式のアップリンク受信器の
クロック回復回路のブロック図である。
【図7】(a)、(b)及び(c)からなり、それぞ
れ、3レベル二重バイナリ(3DB)エンコーダのブロ
ック図、データの流れ、エンコーダの各点に於ける波形
及び3DBエンコーダに対する3DB信号値入力と3D
Bエンコーダからのバイナリ信号値出力との比較を示
す。
【図8】(a)及び(b)からなり、それぞれ、ベース
バンド及びパスバンドの信号スペクトルを示す。
【図9】図2の地下トランシーバのバンドパス式のアッ
プリンク送信器の詳細ブロック図である。
【図10】図9のバンドパス式のアップリンク送信器の
送信器直角変調部分の詳細ブロック図である。
【図11】(a)及び(b)からなり、それぞれ、直角
振幅変調された3レベル二重バイナリ(QAM3DB)
エンコーダのブロック図、データの流れ及びエンコーダ
の各点に於ける波形を示す。
【図12】図3の地表トランシーバのバンドパス式のア
ップリンク受信器の詳細ブロック図である。
【図13】図12のバンドパス式のアップリンク受信器
の受信器直角変調部分の詳細ブロック図である。
【図14】図3の地表トランシーバのダウンリンク送信
器によるダウンリンク制御データの流れ及び対応する波
形を示す。
【図15】本発明に基づくMWDテレメータシステムが
適用された掘削される井戸坑の単純化された側面図であ
る。
【図16】本発明に基づく、連続的な値を有し、概ね線
形なマッドパルス送信器の一実施例を示すダイヤグラム
図である。
【図17】図16のマッドパルスバルブの配置を示すサ
ブアセンブリの縦断面図である。
【図18】本発明に基づく、連続的な値を有し、概ね線
形なマッドパルス送信器の別の実施例を示すダイヤグラ
ム図である。
【符号の説明】
10 MWDテレメータシステム 12 地下テレメータユニット 14 地表テレメータユニット 16 マッドチャンネル 18 アップリンク送信器 20 圧力トランスデューサ 22 アップリンク受信器 24 ダウンリンク送信器 26 地下圧力トランスデューサ 28 ダウンリンク受信器 30 センサ 32 センサ制御回路 34 地下プロセッサ 36 地表プロセッサ 38 表示ユニット 40 記録ユニット 42 マッドバルブ 44 流体圧アクチュエータ 46 適応的サーボコントローラ 47 位置トランスデューサ 48 差圧トランスデューサ 49 ローパスフィルタ 50 アップリンクデータスクランブラ 58 フィルタ 60 自動ゲインコントローラ 62 アップリンクデータ回復回路 64 マッドバルブ 66 流体圧アクチュエータ 68 適応的サーボコントローラ 69 位置トランスデューサ 70 差圧トランスデューサ 71 バンドパスフィルタ 72 ダウンリンクデータエンコーダ/モデュレータ 80 バンドパスフィルタ 82 自動ゲイン制御回路 84 ダウンリンクデータ回復回路 86 ベースバンドアップリンク送信器 88 線形マッドパルサ 90 データマルチプレクサ 92 ADコンバータ 94 前方エラー修正(FEC)コーダ 96 3レベル二重バイナリ(3DB)エンコーダ 98 送信器ローパスフィルタ 100 ベースバンドアップリンク受信器 101 ローパスフィルタ101 102 マッドポンプノイズキャンセラ(MPNC) 104 ADコンバータ 106 デシジョンフィードバックイコライザ(DF
E) 108 3レベル信号スライサ 110 3レベル二重バイナリ(3DB)デコーダ 112 デスクランブラ 114 前方エラー修正(FEC)デコーダ 116 クロック回復回路 118 波形整形回路 120 バンドパスフィルタ 122 フェーズロックドループ回路 124 プリコーダ 126 コーダ 128 3レベル二重バイナリ(QAM3DB)送信器 130 コード 132 直角部分応答信号(9QPRS)エンコーダ 134 ローパスフィルタ 136 直角振幅モジュレータ 138 アップリンク受信器 140 バンドパスフィルタ 142 直角変調システム部分 144 フェーズスプリッタ 146 3レベル二重(QAM3DB)デモジュレータ 148 直角DFE 150 スライサ 152 デコーダ 160 ドリル装置 162 地表ドリルデリック 164 井戸坑 166 ドリルストリング 168 環状領域168 170 中心通路 172 サブアセンブリ 174 ドリルビット 176 連続値マッドパルスバルブ 178 エレベータアセンブリ178 180 ロータリ装置 182 タンク 184 マッドポンプ 186 管路 188 スタンドパイプ 190 フレキシブル管路 192 パイプ 194 地表プロセスユニット 198 デサージャ 200 地表マッドバルブ 210 流体圧式のマッドバルブ送信器 212 バイパス 214 入力流路 216 バルブ 218 出力流路 220 バルブステム(ピストン) 222 ボア或いはスリーブ 224 制御オリフィス 226 テーパ部分 228、230 Oリング 232 ピストン 234 チャンバ2 236、238 Oリング 240、242 高圧流体圧ライン 244、246 端部 248 リニア変位トランスデューサ 250 電子制御回路 252 流体圧ポンプ252 254 流体溜め 256 スプールバルブ 258、260 ソレノイド 262 高圧流体圧ライン 264 逆止弁 266 ポート 268 補償ピストン 270 ピストン 272 圧縮ばね 274 アキュムレータ 276 システムレリーフバルブ 278、280、282、284 逆止弁 286 レリーフバルブ 288 差圧トランスデューサ 300 ポペット型音響マッドバルブ送信器 310 ポペットバルブ要素 312 制御オリフィス 314 流体コントローラ 316 適応サーボコントローラ 318 バルブ要素位置センサ 320 差圧トランスデューサ 322、324 流体圧チャンネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルマッドパルステレメータシス
    テムであって、 多レベルエンコーダ及び連続的な値を有するマッドパル
    ス送信器を含む送信器と、多レベルデコーダを含む受信
    器とを備えていることを特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】 井戸坑のドリル中に測定可能な(MW
    D)システムの一部をなすことを特徴とする請求項1に
    記載のテレメータシステム。
  3. 【請求項3】 送信器及び受信器を備えるダウンリン
    クシステム及び又はダウンリンクシステムを含むことを
    特徴とする請求項2に記載テレメータシステム。
  4. 【請求項4】 前記ダウンリンクシステム及びダウン
    リンクシステムの両者を備え、前記アップリンクシステ
    ムに於いて伝達される信号が、前記ダウンリンクシステ
    ムに於いて伝達される信号について周波数マルチプレク
    スされることを特徴とする請求項3に記載のテレメータ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記ダウンリンクシステムがオンオフ
    トーンシステムからなり、かつ該オンオフトーンシステ
    ムが、オンオフトーンモジュレータ、バンドパスフィル
    タ及び連続的な値を有するマッドパルス送信器を含む送
    信器と、入力バンドパスフィルタ、自動ゲインコントロ
    ーラ及びオンオフトーンデモジュレータを含む受信器と
    を有することを特徴とする請求項3に記載のテレメータ
    システム。
  6. 【請求項6】 前記送信器が3レベル二重バイナリ信
    号を転送することを特徴とする請求項1に記載のテレメ
    ータシステム。
  7. 【請求項7】 前記送信器が直角振幅変調された3レ
    ベル二重バイナリ信号を転送することを特徴とする請求
    項1に記載のテレメータシステム。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つの井戸内センサと、前
    記送信器の一部をなすマルチプレクサと、前記送信器の
    一部をなすADコンバータと、前記送信器の一部をなす
    少なくとも1つのフィルタとを更に有することを特徴と
    する請求項1に記載のテレメータシステム。
  9. 【請求項9】 前記送信器が更に、直角振幅変調され
    た3レベル二重バイナリエンコーダと、前記エンコーダ
    の出力のためのフィルタと、前記フィルタの出力を受け
    るための直角振幅モジュレータとを有することを特徴と
    する請求項8に記載のテレメータシテスム。
JP6080876A 1993-03-26 1994-03-28 ドリル中に測定可能なテレメータシステム Expired - Fee Related JP2637044B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3775793A 1993-03-26 1993-03-26
US08/037,757 1993-03-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0757179A true JPH0757179A (ja) 1995-03-03
JP2637044B2 JP2637044B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=21896154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6080876A Expired - Fee Related JP2637044B2 (ja) 1993-03-26 1994-03-28 ドリル中に測定可能なテレメータシステム

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0617196B1 (ja)
JP (1) JP2637044B2 (ja)
CA (1) CA2119986C (ja)
DE (1) DE69425008T2 (ja)
NO (1) NO941112L (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013151103A1 (ja) * 2012-04-04 2013-10-10 独立行政法人海洋研究開発機構 送信装置、受信装置、受信システム及び受信プログラム
US9553336B2 (en) 2013-11-15 2017-01-24 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Power supply system for well

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0507907B1 (en) * 1990-09-18 1999-01-13 Rodime PLC Digital servo control system for use in disk drives
NO305219B1 (no) * 1994-03-16 1999-04-19 Aker Eng As FremgangsmÕte og sender/mottaker for overf°ring av signaler via et medium i r°r eller slanger
DE59509406D1 (de) * 1995-05-23 2001-08-16 Baker Hughes Inc Verfahren und Vorrichtung zur Übertragung von Informationen an einen untertägigen Informationsempfänger
US6320914B1 (en) * 1996-12-18 2001-11-20 Ericsson Inc. Spectrally efficient modulation using overlapped GMSK
US5963138A (en) * 1998-02-05 1999-10-05 Baker Hughes Incorporated Apparatus and method for self adjusting downlink signal communication
US6237404B1 (en) * 1998-02-27 2001-05-29 Schlumberger Technology Corporation Apparatus and method for determining a drilling mode to optimize formation evaluation measurements
US6552665B1 (en) * 1999-12-08 2003-04-22 Schlumberger Technology Corporation Telemetry system for borehole logging tools
GB2371582B (en) * 2000-03-10 2003-06-11 Schlumberger Holdings Method and apparatus enhanced acoustic mud impulse telemetry during underbalanced drilling
US6920085B2 (en) * 2001-02-14 2005-07-19 Halliburton Energy Services, Inc. Downlink telemetry system
GB2407597B8 (en) * 2001-02-14 2006-06-13 Halliburton Energy Serv Inc Downlink telemetry system
US6898150B2 (en) 2001-03-13 2005-05-24 Baker Hughes Incorporated Hydraulically balanced reciprocating pulser valve for mud pulse telemetry
US7417920B2 (en) 2001-03-13 2008-08-26 Baker Hughes Incorporated Reciprocating pulser for mud pulse telemetry
US7320370B2 (en) * 2003-09-17 2008-01-22 Schlumberger Technology Corporation Automatic downlink system
US8811118B2 (en) * 2006-09-22 2014-08-19 Baker Hughes Incorporated Downhole noise cancellation in mud-pulse telemetry
CA2682918A1 (en) 2007-03-27 2008-10-02 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Wellbore communication, downhole module, and method for communicating
US8286257B2 (en) 2008-06-02 2012-10-09 Schlumberger Technology Corporation Enabling synchronous and asynchronous collaboration for software applications
CA2642713C (en) 2008-11-03 2012-08-07 Halliburton Energy Services, Inc. Drilling apparatus and method
US9388635B2 (en) 2008-11-04 2016-07-12 Halliburton Energy Services, Inc. Method and apparatus for controlling an orientable connection in a drilling assembly
US8302685B2 (en) * 2009-01-30 2012-11-06 Schlumberger Technology Corporation Mud pulse telemetry data modulation technique
GB0911844D0 (en) 2009-07-08 2009-08-19 Fraser Simon B Downhole apparatus, device, assembly and method
US9771793B2 (en) 2009-07-08 2017-09-26 Halliburton Manufacturing And Services Limited Downhole apparatus, device, assembly and method
GB0916808D0 (en) * 2009-09-24 2009-11-04 Mcgarian Bruce A method and apparatus for commumicating with a device located in a borehole
WO2011159900A2 (en) * 2010-06-16 2011-12-22 Schlumberger Canada Limited Method and apparatus for detecting fluid flow modulation telemetry signals transmitted from and instrument in a wellbore
EP3492691A1 (en) * 2011-12-23 2019-06-05 Teledrill Inc. Controlled full flow pressure pulser for measurement while drilling (mwd) device
US9828853B2 (en) 2012-09-12 2017-11-28 Halliburton Energy Services, Inc. Apparatus and method for drilling fluid telemetry
EP3004541B1 (en) 2013-05-29 2018-05-02 Scientific Drilling International, Inc. Channel impulse response identification and compensation
CN103573258B (zh) * 2013-10-10 2016-06-15 航天科工惯性技术有限公司 一种旋转导向钻井系统的下传指令解码方法
US9702246B2 (en) 2014-05-30 2017-07-11 Scientific Drilling International, Inc. Downhole MWD signal enhancement, tracking, and decoding
WO2016081774A1 (en) * 2014-11-20 2016-05-26 Schlumberger Canada Limited Continuous downlinking while drilling
US10294780B2 (en) 2015-10-08 2019-05-21 Halliburton Energy Services, Inc Mud pulse telemetry preamble for sequence detection and channel estimation
CN107989595B (zh) * 2017-12-11 2023-11-28 新疆贝肯能源工程股份有限公司 可编程自动控制下行通讯装置及下行信号传输方法
NO20230810A1 (en) * 2021-04-05 2023-07-26 Halliburton Energy Services Inc Adaptive pulse waveform for channel estimation in mud pulse telemetry
US11982181B2 (en) 2021-11-19 2024-05-14 Rime Downhole Technologies, Llc Pulser cycle sweep method and device

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101453A (en) * 1976-12-30 1978-09-04 Sperry Sun Inc Telemeter
JPS54107761A (en) * 1978-02-03 1979-08-23 Jiyon Etsuchi Uesuto Reiku Method and apparatus for transporting information from well interior to earth surface

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3863203A (en) * 1972-07-18 1975-01-28 Mobil Oil Corp Method and apparatus for controlling the data rate of a downhole acoustic transmitter in a logging-while-drilling system
US4734892A (en) * 1983-09-06 1988-03-29 Oleg Kotlyar Method and tool for logging-while-drilling
FR2591828B1 (fr) * 1985-12-13 1988-02-12 Thomson Csf Dispositif de modulation d'une frequence porteuse par sauts de phase ou de frequence
US4703461A (en) * 1986-03-31 1987-10-27 Eastman Christensen Co. Universal mud pulse telemetry system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101453A (en) * 1976-12-30 1978-09-04 Sperry Sun Inc Telemeter
JPS54107761A (en) * 1978-02-03 1979-08-23 Jiyon Etsuchi Uesuto Reiku Method and apparatus for transporting information from well interior to earth surface

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013151103A1 (ja) * 2012-04-04 2013-10-10 独立行政法人海洋研究開発機構 送信装置、受信装置、受信システム及び受信プログラム
JP2013217018A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Japan Agengy For Marine-Earth Science & Technology 送信装置、受信装置、受信システム及び受信プログラム
US9691274B2 (en) 2012-04-04 2017-06-27 Japan Agency For Marine-Earth Science And Technology Pressure wave transmission apparatus for data communication in a liquid comprising a plurality of rotors, pressure wave receiving apparatus comprising a waveform correlation process, pressure wave communication system and program product
US9553336B2 (en) 2013-11-15 2017-01-24 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Power supply system for well

Also Published As

Publication number Publication date
DE69425008D1 (de) 2000-08-03
EP0617196A2 (en) 1994-09-28
EP0617196B1 (en) 2000-06-28
NO941112L (no) 1994-09-27
CA2119986C (en) 2002-02-19
EP0617196A3 (en) 1996-04-03
JP2637044B2 (ja) 1997-08-06
CA2119986A1 (en) 1994-09-27
DE69425008T2 (de) 2000-11-02
NO941112D0 (no) 1994-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2637044B2 (ja) ドリル中に測定可能なテレメータシステム
CA2544457C (en) System and method for downhole telemetry
US9822634B2 (en) Downhole telemetry systems and methods with time-reversal pre-equalization
US5490121A (en) Nonlinear equalizer for measurement while drilling telemetry system
US7590029B2 (en) Methods and systems for communicating data through a pipe
CA2577811C (en) Joint source-channel coding for multi-carrier modulation
US5963138A (en) Apparatus and method for self adjusting downlink signal communication
US4590593A (en) Electronic noise filtering system
AU784103B2 (en) Method and apparatus for transmission of well-bore data on multiple carrier frequencies
US5586084A (en) Mud operated pulser
US20070189119A1 (en) System and Method for Measurement While Drilling Telemetry
US4641289A (en) Process and device for transmitting information over a distance
US5365229A (en) Adaptive telemetry system for hostile environment well logging
CA2413984C (en) Burst qam downhole telemetry system
NO322110B1 (no) Anordning og fremgangsmate for akustisk dataoverforing langs en rorstreng fra en nedhulls boreenhet til bronnoverflaten
US20100039898A1 (en) Acoustic telemetry system using passband equalization
SU1243633A3 (ru) Способ скважинного исследовани в процессе бурени
NO338170B1 (no) Retningsbestemt akustisk telemetrianordning og fremgangsmåte for telemetri via borestrengen
NO342089B1 (no) Fremgangsmåte og kommunikasjonssystem omfattende signalbehandling av signaler fra et brønnboresystem.
MXPA04005543A (es) Sistema de terlementria de rafaga de impulsos -qam.
CA2514860A1 (en) Downhole wireless telemetry system using discrete multi-tone modulation
CA2837193A1 (en) Detection of gas influx into a wellbore
AU2001268663A1 (en) Burst qam downhole telemetry system
US20060164918A1 (en) Methods and systems for transmitting and receiving a discrete multi-tone modulated signal in a fluid
GB2446914A (en) MWD Mud Pulse Telemetry Reflection Cancellation

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees