JPH075715U - 翼の成形金型装置 - Google Patents

翼の成形金型装置

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JPH075715U
JPH075715U JP3608793U JP3608793U JPH075715U JP H075715 U JPH075715 U JP H075715U JP 3608793 U JP3608793 U JP 3608793U JP 3608793 U JP3608793 U JP 3608793U JP H075715 U JPH075715 U JP H075715U
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JP
Japan
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blade
molding
prepreg
heaters
mold
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Withdrawn
Application number
JP3608793U
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English (en)
Inventor
実 市川
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱対象である翼が翼面部と翼根部との間で
熱容量が異なる場合でも、昇温過程において翼全域で均
一な温度に保ちながら昇温でき、もって均一でかつ変形
しにくい特性を持つ翼を成形できる翼の成形金型装置を
提供する。 【構成】 一対の金型を少なくともプリプレグ積層翼
(W)の翼面部(1)を成形する部分と翼根部(2)を
成形する部分とにそれぞれ分離し、それら分離した金型
構成部(10a,10b,11a,11b)の間に遮熱
板(12a,12b)を設けるとともに、それら金型構
成部に加熱ヒータ(14a,14b)を別々に組み込
み、それら加熱ヒータを金型構成部に別々に組み込んだ
各温度センサ(15a,15b)からの信号に基づいて
制御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、航空用、産業用ガスタービン等の圧縮機で使用される動翼あるい は静翼を成形する翼の成形金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空用、産業用ガスタービン等の圧縮機で使用される動翼あるいは静翼は、一 般にチタン,ステンレス,アルミニューム等を素材とした金属製であり、この動 翼、静翼を製造するにあたっては、従来、鋳造加工、機械加工、仕上げ加工及び コーティング加工の手順にしたがって作業が行なわれている。 しかしながら、従来の製造方法においては、(1)製造期間が長い、(2)素 材のコストが高くかつ加工工数が多いので高価である、(3)細部の複雑な加工 が困難で加工精度が得られない、(4)重量が重いなどの問題点を有していた。 このため、これらの問題点を解決すべく、繊維強化プラスチックを利用した動翼 あるいは静翼の製造が行なわれている。
【0003】 ところで、図3に示すように、例えば薄い板状の翼面部1と厚肉状の翼根部2 とから構成される、航空用ガスタービンの圧縮機用動翼3を繊維強化プラスチッ クで製造する場合、図4及び図5に示すような成形金型装置が用いられる。 すなわち、この成形金型装置は、それぞれ加熱用ヒータ5を備える上部金型6 加熱用ヒータ7を備える下部金型8とから構成され、それら両金型6,8の間に 形成される成形用中空部に、プリプレグ材を積層一体化したプリプレグ積層翼W を挿入し、該プリプレグ積層翼Wを前記金型に組み込んだ加熱用ヒータ5,7で 加熱し、所定温度になった時点で加圧して所定形状になるよう圧縮成形するもの である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の翼の成形金型装置にあっては、以下のような問題点があ った。 すなわち、上下の金型6,8には単に加熱用ヒータ5,7が一様に分布されて いるにすぎず、ホットプレスの加熱板の加熱ヒータ5,7から金型6,8へ伝わ る熱量は一定であるのに対し、加熱対象となるプリプレグ積層翼Wは翼面部1と 翼根部2とで熱容量が異なるため、昇温過程において翼面部1と翼根部2との間 でばらつきが生じる。つまり、翼面部1の温度は比較的早期に上昇するが、翼根 部2の温度は上昇するのに時間がかかる。
【0005】 一方、プリプレグ積層材Wの粘度は温度と相関関係にあって温度が上昇するに つれて粘度が上がる傾向にある。このため、温度上昇により硬化させて圧縮成形 を行なう際に、プリプレグ積層翼Wの昇温過程にばらつきが生じると、未だ温度 が低く粘度が低い翼根部2では、プリプレグ積層材Wの樹脂が外部に流出するお それがある。このように樹脂が流出すると、プリプレグ積層材Wを構成するマト リックスである樹脂と強化繊維との比率が理想値からずれてしまい、この結果、 翼根部2の強度が低下してしまう。 また、上記のように圧縮工程において互いに粘度の異なる状態で一体に成形す ると、翼面部1と翼根部2との間で加工ひずみが残り、成形後の翼が変形すると いう問題もある。
【0006】 本考案は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加 熱対象である翼が翼面部と翼根部との間で熱容量が異なる場合でも、昇温過程に おいて翼全域で均一な温度に保ちながら昇温でき、もって均一でかつ変形しにく い特性を持つ翼を成形できる、翼の成形金型装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案では、一対の金型を少なくともプリプレグ 積層翼の翼面部を成形する部分と翼根部を成形する部分とにそれぞれ分離し、そ れら分離した金型構成部の間に遮熱板を設けるとともに、それら金型構成部に加 熱ヒータを別々に組み込み、それら加熱ヒータを前記金型構成部に別々に組み込 んだ各温度センサからの信号に基づいて制御する構成とした。
【0008】
【作用】
本考案によれば、翼を構成する翼面部と翼根部とに対応させて、金型を少なく とも熱的に2分するとともにそれらに組み込んだ加熱ヒータをそれぞれ個別に制 御できるので、たとえそれらの熱容量が異なる場合でも、それら翼面部と翼根部 とを均一な温度条件を保ちつつ一体的に昇温させることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係る翼の成形金型装置の一実施例を図1および図2を参照して 説明する。 図に示すように互いに対をなしかつ間にプリプレグ積層翼Wを挟み込む上下の 金型10,11は、プリプレグ積層翼Wの翼面部1を成形する部分である金型構 成部10a、11aと翼根部2を成形する部分である金型構成部10b、11b とにそれぞれ分離されている。それら分離された金型構成部10a,10b、お よび11a,11bの間にはそれぞれ遮熱板12a,12bが介装されている。 また、それらの金型構成部10a,11a,10b,11bには、加熱ヒータ1 4a,14bが別々に組み込まれており、それら加熱ヒータ14a、14bは前 記金型構成部10a、10bに別々に組み込まれた温度センサ15a,15bか らの信号に基づいて図示せぬ制御部によって個別に制御される。
【0010】 また、上記加熱ヒータ14a、14bは、加熱対象であるプリプレグ積層翼W の熱容量に応じてその個数及び加熱容量が定められて組み込まれている。つまり 、翼面部1を加熱するための加熱ヒータ14aは1段であるが、熱容量が大きい 翼根部2を加熱する加熱ヒータ14bは上下2段設けられている。
【0011】 なお、図中破線で示す符号16は冷却用のウオータジャケットであり、圧縮加 工後、製品を早期に取り出すことができるよう、注入口17から冷却水を注入し て金型10,11を強制的に冷却させるものである。 また、この翼の成形金型装置には、加圧手段、冷却水供給手段等が備えられて いるが、加圧手段、冷却水供給手段等は既に公知であるので、この実施例での説 明及び図示は省略する。
【0012】 次に、上記構成の翼の成形金型装置によって翼を成形する場合について説明す ると、まず、上下の金型10,11を開き、それらの間のキャビティ内にプリプ レグ積層翼Wを挿入する。ここで、プリプレグ積層翼Wは、マトリックスがエポ キシ樹脂等の熱硬化性樹脂、強化材が炭素繊維等からなる強化プラスチックのプ リプレグ材を板状に形成し、該プリプレグ材を積層して成るものである。
【0013】 次いで、前記キャビティ内に挿入したプリプレグ積層翼Wを、図示しないホッ トプレスにより昇温加圧して成形加工する。このとき、プリプレグ積層翼Wの翼 面部1と翼根部2とはそれぞれ熱容量が異なるが、それらに対応する金型構成部 10a,11a,10b,11bにはそれぞれ加熱ヒータ14a,14bが別々 に組み込まれており、それら加熱ヒータ14a,14bは左右の金型構成部10 b、11bに組み込まれた温度センサ15a,15bにより図示しない制御部を 介して別個に制御されるようになっているから、それらプリプレグ積層翼Wの翼 面部1と翼根部2とを均一な温度条件を保ちつつ一体的に昇温させることができ る。
【0014】 具体的には、温度センサ15a、15bの出力値から得られる、翼面部1を加 熱する金型構成部10bの温度情報と翼根部2を加熱する金型構成部11bの温 度情報とを比較し、両者の差が所定値以上に広がろうとするときに、温度が高い 方の金型構成部を加熱する加熱ヒータをオフにするかあるいはヒータ出力を低下 させる。そして、両者の温度が一致した時点で加熱ヒータをオンあるいはフル稼 働に戻し、再び基の加熱状態に復帰させるような制御を行なう。このような制御 によって、それらプリプレグ積層翼Wの翼面部1と翼根部2とを均一な温度条件 を保ちつつ一体的に昇温させるのである。
【0015】 このように翼面部1と翼根部2とを均一な温度条件を保ちつつ一体的に昇温さ せるので、従来の翼の成形金型装置で見られたような、プリプレグ積層翼Wの昇 温過程にばらつきが生じることに起因する種々の問題、つまり成形後の翼が強度 低下を来たしたり変形しやすくなるといった不具合の発生を未然に防止できる。 なお、成形加工後は、ウオータジャケット16に冷却水を供給して金型10, 11を強制的に冷却した後、それら後金型10,11を開いて加工された翼を取 り出す。
【0016】 なお、本発明は前記実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸 脱しない範囲であれば、種々の変更を加え得ることは勿論である。 例えば、前記実施例では、金型10,11を、翼面部1を形成する部分と翼根 部2を形成する部分との2つに分離するとともに、それら金型構成部に加熱ヒー タを別々に組み込んでいるが、これに限られることなく金型を3分割あるいは反 れ以上の複数に分離し、これら金型構成部に加熱ヒータを別々に組み込む構成に してもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、一対の金型を少なくともプリプレグ積層 翼の翼面部を成形する部分と翼根部を成形する部分とにそれぞれ分離し、それら 分離した金型構成部の間に遮熱板を設けるとともに、それら金型構成部に加熱ヒ ータを別々に組み込み、それら加熱ヒータを前記金型構成部に別々に組み込んだ 各温度センサからの信号に基づいて制御するので、プリプレグ積層翼の翼面部と 翼根部とを均一な温度条件を保ちつつ一体的に昇温することができ、もって、均 一な特性が得られるとともに形状変化が生じにくい翼が成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる翼の成形金型装置の一実施例を
示す断面図。
【図2】前記翼の成形金型装置の一実施例の斜視図。
【図3】翼の一例を示す斜視図。
【図4】従来の翼の成形金型装置の一例を示す側面図。
【図5】同翼の成形金型装置の図4におけるX線矢視
図。
【符号の説明】
1 翼面部 2 翼根部 10 金型 11 金型 10a 金型構成部 10b 金型構成部 11a 金型構成部 11b 金型構成部 12a 遮熱板 12b 遮熱板 14a 加熱ヒータ 14b 加熱ヒータ 15a 温度センサ 15b 温度センサ W プリプレグ積層翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:08

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグ材を積層一体化したプリプレ
    グ積層翼を間に挟みこみ、一対の金型で加熱しながら圧
    縮成形を行なう翼の成形金型装置において、前記一対の
    金型を少なくとも前記プリプレグ積層翼の翼面部を成形
    する部分と翼根部を成形する部分とにそれぞれ分離し、
    それら分離した金型構成部の間に遮熱板を設けるととも
    に、それら金型構成部に加熱ヒータを別々に組み込み、
    それら加熱ヒータを前記金型構成部に別々に組み込んだ
    各温度センサからの信号に基づいて制御することを特徴
    とする翼の成形金型装置。
JP3608793U 1993-06-30 1993-06-30 翼の成形金型装置 Withdrawn JPH075715U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101440935B1 (ko) * 2013-03-19 2014-09-15 주식회사 대한항공 복합재 제작 장치
JP2017114110A (ja) * 2015-10-07 2017-06-29 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 独立制御可能な温度ゾーンの多次元アレイを用いる複合材製造
JP2017124526A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社エンプラス 射出成形金型及び射出成形金型の制御方法

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JPH0561094B2 (ja)

Legal Events

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Effective date: 19971106