JPH0755904A - Squid磁束計 - Google Patents
Squid磁束計Info
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- JPH0755904A JPH0755904A JP5216917A JP21691793A JPH0755904A JP H0755904 A JPH0755904 A JP H0755904A JP 5216917 A JP5216917 A JP 5216917A JP 21691793 A JP21691793 A JP 21691793A JP H0755904 A JPH0755904 A JP H0755904A
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 27
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 8
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
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- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 SQUID出力の一部を正帰還させることに
よってdc−SQUIDの磁束−電圧変換率を高めるA
PFを、APF回路用の正帰還コイルを別途設けること
なく行えるようにする。 【構成】 SQUIDリングに作用する磁束を一定値に
固定するためのFLL回路に用いる負帰還用コイルと、
APF回路に用いる正帰還用コイルとを、単一の帰還コ
イル6で共用する。
よってdc−SQUIDの磁束−電圧変換率を高めるA
PFを、APF回路用の正帰還コイルを別途設けること
なく行えるようにする。 【構成】 SQUIDリングに作用する磁束を一定値に
固定するためのFLL回路に用いる負帰還用コイルと、
APF回路に用いる正帰還用コイルとを、単一の帰還コ
イル6で共用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SQUID(Supe
rconducting QuantumInterf
erence Device:超伝導量子干渉デバイ
ス)を用いて生体磁気信号等による微小な磁場の変化
(磁束変化)を計測するSQUID磁束計に関するもの
である。
rconducting QuantumInterf
erence Device:超伝導量子干渉デバイ
ス)を用いて生体磁気信号等による微小な磁場の変化
(磁束変化)を計測するSQUID磁束計に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】超伝導リングに2個のジョセフソン接合
を含むdc−SQUID(電圧出力型SQUID)を用
いたSQUID磁束計によれば、数十pT程度の微小な
磁界を検出できることから、心磁図や脳磁図といった生
体磁気信号の測定に用いられると共に、高精度の電流計
や電圧計等にも応用されている。斯かる磁気計測に用い
られるSQUIDは、SQUIDリングに外部磁束が作
用すると、量子磁束Φ0周期毎に正弦波形を繰り返す変
化出力が得られるという特徴を有し、この変化出力にお
ける直線性の良好な点を動作点とすれは、磁束変化量に
略々比例した電圧出力を得られるのである。
を含むdc−SQUID(電圧出力型SQUID)を用
いたSQUID磁束計によれば、数十pT程度の微小な
磁界を検出できることから、心磁図や脳磁図といった生
体磁気信号の測定に用いられると共に、高精度の電流計
や電圧計等にも応用されている。斯かる磁気計測に用い
られるSQUIDは、SQUIDリングに外部磁束が作
用すると、量子磁束Φ0周期毎に正弦波形を繰り返す変
化出力が得られるという特徴を有し、この変化出力にお
ける直線性の良好な点を動作点とすれは、磁束変化量に
略々比例した電圧出力を得られるのである。
【0003】そして、dc−SQUIDの斯かる特性を
利用した、FLL(Flax Locked Loo
p)方式によるSQUID磁束計が広く知られている。
このFLL方式によれば、SQUIDリングに作用する
磁束の変化に伴うSQUID出力をSQUIDリングへ
負帰還することによって、SQUIDリングに作用する
磁束を一定値に固定し、この磁束の固定に要した帰還量
を以て磁束変化量を計測するのである。しかし、dc−
SQUIDのΦ−V特性におけるdΦ/dVは微小量で
あるために、SQUID出力を前置増幅するプリアンプ
のノイズ(特に1/Fノイズ)が少なからず影響するこ
ととなって、計測精度の向上が期せない。そこで、FL
L方式のSQUID磁束計においては、負帰還にAM変
調をかける方式を採ってプリアンプによる1/Fノイズ
の低減を図っている。
利用した、FLL(Flax Locked Loo
p)方式によるSQUID磁束計が広く知られている。
このFLL方式によれば、SQUIDリングに作用する
磁束の変化に伴うSQUID出力をSQUIDリングへ
負帰還することによって、SQUIDリングに作用する
磁束を一定値に固定し、この磁束の固定に要した帰還量
を以て磁束変化量を計測するのである。しかし、dc−
SQUIDのΦ−V特性におけるdΦ/dVは微小量で
あるために、SQUID出力を前置増幅するプリアンプ
のノイズ(特に1/Fノイズ)が少なからず影響するこ
ととなって、計測精度の向上が期せない。そこで、FL
L方式のSQUID磁束計においては、負帰還にAM変
調をかける方式を採ってプリアンプによる1/Fノイズ
の低減を図っている。
【0004】このように、AM変調を必要とするFLL
方式のSQUID磁束計は構造が複雑となってしまうの
で、比較的簡単な構造でプリアンプノイズの影響を低減
する方法として、APF(Additional Po
sitive Feedback)回路を用いる方法が
知られている。このAPF法は、図5に示すように、R
L直列回路をSQUIDに並列接続した構造で、SQU
IDリング10に作用する磁束Φexに応じたdc−SQ
UIDの出力が、上記RL直列回路の正帰還コイル11
(自己インダクタンスLf )を介してフィードバックさ
れることとなり、SQUIDリング10と正帰還コイル
11との相互インダクタンスMa に基づくフィードバッ
クによってΦ−V特性を変化させるのである。なお、S
QUIDリングへフィードバックする磁束を正帰還とす
る場合には磁束Φexと磁界の向きを一致させ、負帰還と
する場合には磁束Φexと磁界の向きを逆にすれば良いの
で、フィードバック用コイルの巻回方向および該コイル
における電流の向きとSQUIDリングとの相対的な関
係で、正帰還と負帰還を設定できる。
方式のSQUID磁束計は構造が複雑となってしまうの
で、比較的簡単な構造でプリアンプノイズの影響を低減
する方法として、APF(Additional Po
sitive Feedback)回路を用いる方法が
知られている。このAPF法は、図5に示すように、R
L直列回路をSQUIDに並列接続した構造で、SQU
IDリング10に作用する磁束Φexに応じたdc−SQ
UIDの出力が、上記RL直列回路の正帰還コイル11
(自己インダクタンスLf )を介してフィードバックさ
れることとなり、SQUIDリング10と正帰還コイル
11との相互インダクタンスMa に基づくフィードバッ
クによってΦ−V特性を変化させるのである。なお、S
QUIDリングへフィードバックする磁束を正帰還とす
る場合には磁束Φexと磁界の向きを一致させ、負帰還と
する場合には磁束Φexと磁界の向きを逆にすれば良いの
で、フィードバック用コイルの巻回方向および該コイル
における電流の向きとSQUIDリングとの相対的な関
係で、正帰還と負帰還を設定できる。
【0005】磁束変化に対するSQUID出力は、図6
に示すように単位磁束Φ0 周期で同一波形を繰り返すと
いう性質を有するが(図中、波線で示す)、上記のよう
に正帰還をかけると、帰還磁束が作用することによって
単位磁束周期における最大出力点が変位する(図中、実
線で示す)。すなわち、この最大出力点を挟んでdV/
dΦが大きな領域と小さな領域とが生ずることとなる。
したがって、dV/dΦの大なる領域の最も直線性の良
好な部分に動作点を設定するようにFLLで磁束ロック
すれば、微小な磁束変化に対するSQUID出力変化量
を大きくすることができるので、プリアンプのノイズ
(ホワイトノイズおよび1/Fノイズ)が計測精度に及
ぼす影響が無視し得るほどになり、AM変調の必要がな
くなり、構造が簡単でスルーレートの高いFLL方式の
SQUID磁束計となる。
に示すように単位磁束Φ0 周期で同一波形を繰り返すと
いう性質を有するが(図中、波線で示す)、上記のよう
に正帰還をかけると、帰還磁束が作用することによって
単位磁束周期における最大出力点が変位する(図中、実
線で示す)。すなわち、この最大出力点を挟んでdV/
dΦが大きな領域と小さな領域とが生ずることとなる。
したがって、dV/dΦの大なる領域の最も直線性の良
好な部分に動作点を設定するようにFLLで磁束ロック
すれば、微小な磁束変化に対するSQUID出力変化量
を大きくすることができるので、プリアンプのノイズ
(ホワイトノイズおよび1/Fノイズ)が計測精度に及
ぼす影響が無視し得るほどになり、AM変調の必要がな
くなり、構造が簡単でスルーレートの高いFLL方式の
SQUID磁束計となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、APF
回路を用いるFLL方式のSQUID磁束計においては
2つの帰還コイルを必要とするため、コイル配置の自由
度が低下すると共に、高度な製造技術を要する。そこ
で、本発明は、コイル配置の自由度が高いと共に、従来
より慣用された製造技術によって容易に製造できる、A
PF回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計を提供
することを目的とする。
回路を用いるFLL方式のSQUID磁束計においては
2つの帰還コイルを必要とするため、コイル配置の自由
度が低下すると共に、高度な製造技術を要する。そこ
で、本発明は、コイル配置の自由度が高いと共に、従来
より慣用された製造技術によって容易に製造できる、A
PF回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るSQUID磁束計は、SQUIDリン
グ(1)に作用する磁束変化に応じた電圧出力が得られ
るdc−SQUIDの出力を用いて外部磁束の微小変化
量を計測するSQUID磁束計において、上記dc−S
QUIDの出力をSQUIDリング(1)へフィードバ
ックさせる帰還コイル(6)を備え、SQUIDリング
に作用する磁束を一定値に固定するためのFLL方式に
用いる負帰還と、dc−SQUIDの磁束−電圧変換率
を高めるAPF方式に用いる正帰還とを、単一の帰還コ
イルを介して行うようにした。
に、本発明に係るSQUID磁束計は、SQUIDリン
グ(1)に作用する磁束変化に応じた電圧出力が得られ
るdc−SQUIDの出力を用いて外部磁束の微小変化
量を計測するSQUID磁束計において、上記dc−S
QUIDの出力をSQUIDリング(1)へフィードバ
ックさせる帰還コイル(6)を備え、SQUIDリング
に作用する磁束を一定値に固定するためのFLL方式に
用いる負帰還と、dc−SQUIDの磁束−電圧変換率
を高めるAPF方式に用いる正帰還とを、単一の帰還コ
イルを介して行うようにした。
【0008】また、SQUIDリング(1)に作用する
磁束変化に応じた電圧出力が得られるdc−SQUID
の出力を用いて、ピックアップコイル(2)に作用する
外部磁束の微小変化量を計測するSQUID磁束計にお
いて、上記dc−SQUIDの出力を負帰還コイル
(7)を介してSQUIDリングへフィードバックさ
せ、SQUIDリングに作用する磁束を一定値に固定す
るFLL方式に用いる負帰還を行うと共に、dc−SQ
UIDの出力を正帰還コイル(8)を介してピックアッ
プコイルへフィードバックさせ、dc−SQUIDの磁
束−電圧変換率を高めるAPF方式に用いる正帰還を行
うようにした。
磁束変化に応じた電圧出力が得られるdc−SQUID
の出力を用いて、ピックアップコイル(2)に作用する
外部磁束の微小変化量を計測するSQUID磁束計にお
いて、上記dc−SQUIDの出力を負帰還コイル
(7)を介してSQUIDリングへフィードバックさ
せ、SQUIDリングに作用する磁束を一定値に固定す
るFLL方式に用いる負帰還を行うと共に、dc−SQ
UIDの出力を正帰還コイル(8)を介してピックアッ
プコイルへフィードバックさせ、dc−SQUIDの磁
束−電圧変換率を高めるAPF方式に用いる正帰還を行
うようにした。
【0009】さらに、SQUIDリング(1)に作用す
る磁束変化に応じた電圧出力が得られるdc−SQUI
Dの出力を用いて、ピックアップコイル(2)に作用す
る外部磁束の微小変化をインプットコイル(9)を介し
てSQUIDリングへ入力し、外部磁束の微小変化量を
計測するSQUID磁束計において、 複数のコイル
(例えば第1,第2入力コイル9a,9b)を直列接続
してインプットコイル(9)を構成し、該インプットコ
イルを構成する何れかのコイルを用いてdc−SQUI
Dの出力をSQUIDリング1へフィードバックさせ、
dc−SQUIDの磁束−電圧変換率を高めるAPF方
式に用いる正帰還を行うと共に、dc−SQUIDの出
力を負帰還コイル(7)を介してSQUIDリングへフ
ィードバックさせ、SQUIDリングに作用する磁束を
一定値に固定するFLL方式に用いる負帰還を行うよう
にしたことを特徴とするSQUID磁束計。
る磁束変化に応じた電圧出力が得られるdc−SQUI
Dの出力を用いて、ピックアップコイル(2)に作用す
る外部磁束の微小変化をインプットコイル(9)を介し
てSQUIDリングへ入力し、外部磁束の微小変化量を
計測するSQUID磁束計において、 複数のコイル
(例えば第1,第2入力コイル9a,9b)を直列接続
してインプットコイル(9)を構成し、該インプットコ
イルを構成する何れかのコイルを用いてdc−SQUI
Dの出力をSQUIDリング1へフィードバックさせ、
dc−SQUIDの磁束−電圧変換率を高めるAPF方
式に用いる正帰還を行うと共に、dc−SQUIDの出
力を負帰還コイル(7)を介してSQUIDリングへフ
ィードバックさせ、SQUIDリングに作用する磁束を
一定値に固定するFLL方式に用いる負帰還を行うよう
にしたことを特徴とするSQUID磁束計。
【0010】
【作用】負帰還用コイルと正帰還用コイルとを共用すれ
ば、APF回路用の正帰還コイルを別途設ける必要が無
い。また、ピックアップコイルに対して正帰還を行うよ
うにすれば、正帰還コイルとSQUIDリングとをカッ
プリングさせる必要がない。また、複数コイルの直列接
続よりなるインプットコイルの何れかのコイルを正帰還
コイルとすれば、正帰還用コイルを別途設ける必要がな
い。
ば、APF回路用の正帰還コイルを別途設ける必要が無
い。また、ピックアップコイルに対して正帰還を行うよ
うにすれば、正帰還コイルとSQUIDリングとをカッ
プリングさせる必要がない。また、複数コイルの直列接
続よりなるインプットコイルの何れかのコイルを正帰還
コイルとすれば、正帰還用コイルを別途設ける必要がな
い。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係るSQUID磁束計を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0012】図1において、SQUIDリング1には抵
抗Rb を介して直流電源Vb よりバイアス電流を供給
し、ピックアップコイル2で受けた外部磁束をインプッ
トコイル3よりSQUIDリング1へ入力する。入力磁
束に応じてSQUIDリング1の両端に生ずる電圧変化
はプリアンプ4で前置増幅された後に、オペアンプ5a
および並列接続のコンデンサ5bよりなる積分増幅器5
を通して反転増幅され、磁束変化量の計出に供される。
また、積分増幅器5の出力は負帰還抵抗Rf を介して帰
還コイル6からSQUIDリング1へフィードバックさ
れ、FLL方式による磁束ロックが行われる。而して、
SQUIDリング1の出力は正帰還抵抗Ra を介して帰
還コイル6からSQUIDリング1へフィードバックさ
れるものとしてあり、この正帰還を施すことによって、
SQUID出力における磁束−電圧変換率を向上させる
のである。なお、本実施例においては、プリアンプ4の
出力と積分増幅器5の出力とで極性が反転するので、抵
抗Rf 及び帰還コイル6で負帰還を、抵抗Ra 及び帰還
コイル6で正帰還を各々行うことができる。
抗Rb を介して直流電源Vb よりバイアス電流を供給
し、ピックアップコイル2で受けた外部磁束をインプッ
トコイル3よりSQUIDリング1へ入力する。入力磁
束に応じてSQUIDリング1の両端に生ずる電圧変化
はプリアンプ4で前置増幅された後に、オペアンプ5a
および並列接続のコンデンサ5bよりなる積分増幅器5
を通して反転増幅され、磁束変化量の計出に供される。
また、積分増幅器5の出力は負帰還抵抗Rf を介して帰
還コイル6からSQUIDリング1へフィードバックさ
れ、FLL方式による磁束ロックが行われる。而して、
SQUIDリング1の出力は正帰還抵抗Ra を介して帰
還コイル6からSQUIDリング1へフィードバックさ
れるものとしてあり、この正帰還を施すことによって、
SQUID出力における磁束−電圧変換率を向上させる
のである。なお、本実施例においては、プリアンプ4の
出力と積分増幅器5の出力とで極性が反転するので、抵
抗Rf 及び帰還コイル6で負帰還を、抵抗Ra 及び帰還
コイル6で正帰還を各々行うことができる。
【0013】上記したSQUID磁束計によれば、正帰
還コイルを別途設けることなくAPF回路による正帰還
を行うことができるので、コイル配置の自由度が高いと
共に、従来より慣用された製造技術によって製造でき
る、APF回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計
となる。なお、APF方式の正帰還を行うに際して、イ
ンプットコイル3を用いずに、FLL用の負帰還コイル
と共用するものとしたのは、以下の理由による。
還コイルを別途設けることなくAPF回路による正帰還
を行うことができるので、コイル配置の自由度が高いと
共に、従来より慣用された製造技術によって製造でき
る、APF回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計
となる。なお、APF方式の正帰還を行うに際して、イ
ンプットコイル3を用いずに、FLL用の負帰還コイル
と共用するものとしたのは、以下の理由による。
【0014】例えば、ピックアップコイル(自己インダ
クタンスLP )で受けた外部磁束をSQUIDリングに
入力するインプットコイル(自己インダクタンスLi )
を、抵抗Ra1および抵抗Ra2を介してSQUIDリング
と並列に接続することにより、SQUID出力をインプ
ットコイルからSQUIDリングへフィードバックさせ
ることで、APF回路を構成する一方、SQUID出力
は、プリアンプを介して変化出力として計測に供すると
共に、抵抗Rf および負帰還コイルを介してFLL用の
負帰還にも用いる回路構成を想定する。なお、抵抗Ra1
および抵抗Ra2は、APF回路に用いる抵抗Ra の1/
2に各々設定する。
クタンスLP )で受けた外部磁束をSQUIDリングに
入力するインプットコイル(自己インダクタンスLi )
を、抵抗Ra1および抵抗Ra2を介してSQUIDリング
と並列に接続することにより、SQUID出力をインプ
ットコイルからSQUIDリングへフィードバックさせ
ることで、APF回路を構成する一方、SQUID出力
は、プリアンプを介して変化出力として計測に供すると
共に、抵抗Rf および負帰還コイルを介してFLL用の
負帰還にも用いる回路構成を想定する。なお、抵抗Ra1
および抵抗Ra2は、APF回路に用いる抵抗Ra の1/
2に各々設定する。
【0015】上述したような仮想回路においてもAPF
回路用の正帰還コイルを別途必要としないが、この仮想
回路においてはAPF回路特有のノイズが増大してしま
うのである。すなわち、APF回路における正帰還コイ
ルとSQUIDリングとの相互インダクタンスMa が大
きくなるに従って、APF回路における磁束ノイズΦa
が大きくなるために、最小磁場分解能が低下し、磁束計
としての感度低下を余儀なくされる。この原理を説明す
ると、APF回路の正帰還率βa は下記の式で表さ
れ、この式より明らかなように、正帰還コイルとSQ
UIDリングとの相互インダクタンスMa が大きくなる
と、当然に正帰還率βa は増加する。なお、dV/dΦ
はAPF回路を設けないときにおけるSQUIDの磁束
−電圧変換率である。
回路用の正帰還コイルを別途必要としないが、この仮想
回路においてはAPF回路特有のノイズが増大してしま
うのである。すなわち、APF回路における正帰還コイ
ルとSQUIDリングとの相互インダクタンスMa が大
きくなるに従って、APF回路における磁束ノイズΦa
が大きくなるために、最小磁場分解能が低下し、磁束計
としての感度低下を余儀なくされる。この原理を説明す
ると、APF回路の正帰還率βa は下記の式で表さ
れ、この式より明らかなように、正帰還コイルとSQ
UIDリングとの相互インダクタンスMa が大きくなる
と、当然に正帰還率βa は増加する。なお、dV/dΦ
はAPF回路を設けないときにおけるSQUIDの磁束
−電圧変換率である。
【0016】
【数1】
【0017】そして、APF回路のノイズΦa は下記の
式で表され、この式で明らかなように、βa /(1
−βa )が大きくなるに従って(βa が大きくなるに従
って)、磁束ノイズΦa が増大することが解る。なお、
式においてVa はAPF回路の抵抗Ra (Ra1+Ra
2)による電圧性ノイズである。
式で表され、この式で明らかなように、βa /(1
−βa )が大きくなるに従って(βa が大きくなるに従
って)、磁束ノイズΦa が増大することが解る。なお、
式においてVa はAPF回路の抵抗Ra (Ra1+Ra
2)による電圧性ノイズである。
【0018】
【数2】
【0019】上述したように、正帰還コイルとSQUI
Dリングとの相互インダクタンスが小さければ、APF
回路の磁束ノイズΦa を小さく抑えることができるのに
対して、インプットコイルとSQUIDリングとの相互
インダクタンスを大きくしなければ、インプットコイル
からSQUIDリングへの磁束伝達効率を高めることが
できない。すなわち、インプットコイルとAPF回路用
の正帰還コイルとを単一のコイルで実現するためには、
磁束ノイズの増大あるいは磁束伝達効率の低下を容認せ
ざるを得ないのである。
Dリングとの相互インダクタンスが小さければ、APF
回路の磁束ノイズΦa を小さく抑えることができるのに
対して、インプットコイルとSQUIDリングとの相互
インダクタンスを大きくしなければ、インプットコイル
からSQUIDリングへの磁束伝達効率を高めることが
できない。すなわち、インプットコイルとAPF回路用
の正帰還コイルとを単一のコイルで実現するためには、
磁束ノイズの増大あるいは磁束伝達効率の低下を容認せ
ざるを得ないのである。
【0020】これに対して、上記実施例に係るSQUI
D磁束計においては、APF回路用の正帰還コイルをF
LL回路用の負帰還コイルと共用するものとしたので、
インプットコイル3とSQUIDリング1との相互イン
ダクタンスを低く抑える必要がなく、SQUIDの磁束
伝達効率を十分に高めることができる。また、負帰還コ
イルからSQUIDリング1へのフィードバック磁束は
大きな値をとる必要がないので(数10pT〜100p
T程度)、正帰還コイルからSQUIDリング1への正
帰還率を小さく抑えることができ、磁束ノイズの少ない
(最小磁場分解能の高い)SQUID磁束計とすること
ができる。
D磁束計においては、APF回路用の正帰還コイルをF
LL回路用の負帰還コイルと共用するものとしたので、
インプットコイル3とSQUIDリング1との相互イン
ダクタンスを低く抑える必要がなく、SQUIDの磁束
伝達効率を十分に高めることができる。また、負帰還コ
イルからSQUIDリング1へのフィードバック磁束は
大きな値をとる必要がないので(数10pT〜100p
T程度)、正帰還コイルからSQUIDリング1への正
帰還率を小さく抑えることができ、磁束ノイズの少ない
(最小磁場分解能の高い)SQUID磁束計とすること
ができる。
【0021】なお、上記実施例におけるSQUID磁束
計においては、ピックアップコイル2を介して外部磁束
の変化を検知し、インプットコイル3からSQUIDリ
ング1へ入力する構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、磁束伝達効率を高めることが可能なDire
ctCoupling型SQUIDを用いて構成しても
良い。
計においては、ピックアップコイル2を介して外部磁束
の変化を検知し、インプットコイル3からSQUIDリ
ング1へ入力する構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、磁束伝達効率を高めることが可能なDire
ctCoupling型SQUIDを用いて構成しても
良い。
【0022】図2に示すのは、本発明に係るSQUID
磁束計の他の実施例であり、積分増幅器5の出力は負帰
還抵抗Rf を介して負帰還コイル7からSQUIDリン
グ1へフィードバックさせると共に、正帰還コイル8か
らピックアップコイル2へSQUIDリング1の出力を
フィードバックさせるものとしてある。
磁束計の他の実施例であり、積分増幅器5の出力は負帰
還抵抗Rf を介して負帰還コイル7からSQUIDリン
グ1へフィードバックさせると共に、正帰還コイル8か
らピックアップコイル2へSQUIDリング1の出力を
フィードバックさせるものとしてある。
【0023】斯くした場合にも、正帰還コイルを別途設
けることなくAPF回路による正帰還を行うことができ
るので、コイル配置の自由度が高いと共に、従来より慣
用された製造技術によって製造できる、APF回路を用
いたFLL方式のSQUID磁束計となる。また、上記
実施例と同様に、インプットコイル3とSQUIDリン
グ1との相互インダクタンスを低下させることなく、正
帰還コイル8とピックアップコイル2とのカップリング
係数を低く抑えることができるので、磁束伝達効率が高
く磁束ノイズの少ないSQUID磁束計が得られるとい
う効果もある。なお、プリアンプ4の出力を正帰還コイ
ル8からピックアップコイル2へフィードバックさせる
ように構成してもよい。
けることなくAPF回路による正帰還を行うことができ
るので、コイル配置の自由度が高いと共に、従来より慣
用された製造技術によって製造できる、APF回路を用
いたFLL方式のSQUID磁束計となる。また、上記
実施例と同様に、インプットコイル3とSQUIDリン
グ1との相互インダクタンスを低下させることなく、正
帰還コイル8とピックアップコイル2とのカップリング
係数を低く抑えることができるので、磁束伝達効率が高
く磁束ノイズの少ないSQUID磁束計が得られるとい
う効果もある。なお、プリアンプ4の出力を正帰還コイ
ル8からピックアップコイル2へフィードバックさせる
ように構成してもよい。
【0024】図3に示すのは、本発明に係るSQUID
磁束計の他の実施例であり、プリアンプ4の出力を正帰
還抵抗Ra を介して帰還コイル6からSQUIDリング
1へフィードバックすると共に、上記プリアンプ4から
更に積分増幅器5を経たSQUID出力を負帰還抵抗R
f を介して正帰還コイル6からSQUIDリング1へフ
ィードバックさせるものとしてある。本実施例の如く正
帰還抵抗Ra を可変抵抗器で構成すれば、dV/dΦを
変化させることができ、磁束変化に適した磁束−電圧変
換率に調整することが容易となり、実用的効果の高いS
QUID磁束計となる。
磁束計の他の実施例であり、プリアンプ4の出力を正帰
還抵抗Ra を介して帰還コイル6からSQUIDリング
1へフィードバックすると共に、上記プリアンプ4から
更に積分増幅器5を経たSQUID出力を負帰還抵抗R
f を介して正帰還コイル6からSQUIDリング1へフ
ィードバックさせるものとしてある。本実施例の如く正
帰還抵抗Ra を可変抵抗器で構成すれば、dV/dΦを
変化させることができ、磁束変化に適した磁束−電圧変
換率に調整することが容易となり、実用的効果の高いS
QUID磁束計となる。
【0025】また、図4に示すには、本発明に係るSQ
UID磁束計の他の実施例であり、自己インダクタンス
Li1の第1入力コイル9aと自己インダクタンスLi2の
第2入力コイル9bとを直列接続してなるインプットコ
イル9を用いるものとし、例えばインプットコイル9の
第1入力コイル9aをAPF回路用の正帰還コイルとし
て用いるのである。斯くするために、第1入力コイル9
aを抵抗Ra1抵抗Ra2を介してSQUIDリング1に並
列に接続するのである。斯くした場合にも、正帰還コイ
ルを別途設けることなくAPF回路による正帰還を行う
ことができるので、コイル配置の自由度が高いと共に、
従来より慣用された製造技術によって製造できる、AP
F回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計となる。
また、インプットコイル9とSQUIDリング1との相
互インダクタンスを低下させることなく、正帰還コイル
としての第1入力コイル9aとピックアップコイル2と
のカップリング係数を低く抑えることができるので、磁
束伝達効率が高く磁束ノイズの少ないSQUID磁束計
が得られるという効果もある。なお、プリアンプ4の出
力を第1入力コイル9aからピックアップコイル2へフ
ィードバックさせるように構成してもよい。また、イン
プットコイル9を構成するコイルの数は2つに限定され
るものではなく、より多数の入力コイルより成るもので
も良い。斯くすれば、正帰還コイルとSQUIDリング
との相互リアクタンスが所望の値となるように、正帰還
に使用する入力コイルの接続数を可変設定することも可
能となる。
UID磁束計の他の実施例であり、自己インダクタンス
Li1の第1入力コイル9aと自己インダクタンスLi2の
第2入力コイル9bとを直列接続してなるインプットコ
イル9を用いるものとし、例えばインプットコイル9の
第1入力コイル9aをAPF回路用の正帰還コイルとし
て用いるのである。斯くするために、第1入力コイル9
aを抵抗Ra1抵抗Ra2を介してSQUIDリング1に並
列に接続するのである。斯くした場合にも、正帰還コイ
ルを別途設けることなくAPF回路による正帰還を行う
ことができるので、コイル配置の自由度が高いと共に、
従来より慣用された製造技術によって製造できる、AP
F回路を用いたFLL方式のSQUID磁束計となる。
また、インプットコイル9とSQUIDリング1との相
互インダクタンスを低下させることなく、正帰還コイル
としての第1入力コイル9aとピックアップコイル2と
のカップリング係数を低く抑えることができるので、磁
束伝達効率が高く磁束ノイズの少ないSQUID磁束計
が得られるという効果もある。なお、プリアンプ4の出
力を第1入力コイル9aからピックアップコイル2へフ
ィードバックさせるように構成してもよい。また、イン
プットコイル9を構成するコイルの数は2つに限定され
るものではなく、より多数の入力コイルより成るもので
も良い。斯くすれば、正帰還コイルとSQUIDリング
との相互リアクタンスが所望の値となるように、正帰還
に使用する入力コイルの接続数を可変設定することも可
能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るSQ
UID磁束計によれば、APFに用いる正帰還とFLL
に用いる負帰還とを単一の帰還コイルによって行うこと
により、正帰還コイルを別途設けることなくAPF回路
による正帰還を行うことができるので、コイル配置の自
由度が高いと共に、従来より慣用された製造技術によっ
て製造できる、APF回路を用いたFLL方式のSQU
ID磁束計を提供することが可能となる。
UID磁束計によれば、APFに用いる正帰還とFLL
に用いる負帰還とを単一の帰還コイルによって行うこと
により、正帰還コイルを別途設けることなくAPF回路
による正帰還を行うことができるので、コイル配置の自
由度が高いと共に、従来より慣用された製造技術によっ
て製造できる、APF回路を用いたFLL方式のSQU
ID磁束計を提供することが可能となる。
【0027】また、本発明に係るSQUID磁束計によ
れば、APFに用いる正帰還をピックアップコイルに対
して施すことにより、正帰還コイルを別途設けることな
くAPF回路による正帰還を行うことができるので、コ
イル配置の自由度が高いと共に、従来より慣用された製
造技術によって製造できる、APF回路を用いたFLL
方式のSQUID磁束計を提供することが可能となる。
れば、APFに用いる正帰還をピックアップコイルに対
して施すことにより、正帰還コイルを別途設けることな
くAPF回路による正帰還を行うことができるので、コ
イル配置の自由度が高いと共に、従来より慣用された製
造技術によって製造できる、APF回路を用いたFLL
方式のSQUID磁束計を提供することが可能となる。
【0028】さらに、本発明に係るSQUID磁束計に
よれば、複数のコイルを直列接続してなるインプットコ
イルの何れかのコイルによってAPFに用いる正帰還を
行うことにより、正帰還コイルを別途設けることなくA
PF回路による正帰還を行うことができるので、コイル
配置の自由度が高いと共に、従来より慣用された製造技
術によって製造できる、APF回路を用いたFLL方式
のSQUID磁束計を提供することが可能となる。
よれば、複数のコイルを直列接続してなるインプットコ
イルの何れかのコイルによってAPFに用いる正帰還を
行うことにより、正帰還コイルを別途設けることなくA
PF回路による正帰還を行うことができるので、コイル
配置の自由度が高いと共に、従来より慣用された製造技
術によって製造できる、APF回路を用いたFLL方式
のSQUID磁束計を提供することが可能となる。
【図1】正帰還と負帰還を単一の帰還コイルで行うSQ
UID磁束計の概略構成を示す回路図である。
UID磁束計の概略構成を示す回路図である。
【図2】ピックアップコイルに対して正帰還を行うSQ
UID磁束計の概略構成を示す回路図である。
UID磁束計の概略構成を示す回路図である。
【図3】正帰還と負帰還を単一の帰還コイルで行い、プ
リアンプで増幅したSQUID出力を正帰還に用いるよ
うにしたSQUID磁束計の概略構成を示す回路図であ
る。
リアンプで増幅したSQUID出力を正帰還に用いるよ
うにしたSQUID磁束計の概略構成を示す回路図であ
る。
【図4】第1入力コイルと第2入力コイルを直列接続し
て構成したインプットコイルの第1入力コイルを用いて
正帰還を行うようにしたSQUID磁束計の概略構成を
示す回路図である。
て構成したインプットコイルの第1入力コイルを用いて
正帰還を行うようにしたSQUID磁束計の概略構成を
示す回路図である。
【図5】APF回路の概略を示す回路図である。
【図6】SQUID出力のΦ−V特性を示す特性曲線図
である。
である。
1 SQUIDリング 2 ピックアップコイル 3 インプットコイル 6 帰還コイル 7 負帰還コイル 8 正帰還コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀戸 久 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院電子技術総合研究所内 (72)発明者 高田 洋一 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 風見 邦夫 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 上田 雅之 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 岡島 健一 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 小室 貴紀 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 SQUIDリングに作用する磁束変化に
応じた電圧出力が得られるdc−SQUIDの出力を用
いて外部磁束の微小変化量を計測するSQUID磁束計
において、 上記dc−SQUIDの出力をSQUIDリングへフィ
ードバックさせる帰還コイルを備え、SQUIDリング
に作用する磁束を一定値に固定するためのFLL方式に
用いる負帰還と、dc−SQUIDの磁束−電圧変換率
を高めるAPF方式に用いる正帰還とを、単一の帰還コ
イルを介して行うようにしたことを特徴とするSQUI
D磁束計。 - 【請求項2】 SQUIDリングに作用する磁束変化に
応じた電圧出力が得られるdc−SQUIDの出力を用
いて、ピックアップコイルに作用する外部磁束の微小変
化量を計測するSQUID磁束計において、 上記dc−SQUIDの出力を負帰還コイルを介してS
QUIDリングへフィードバックさせ、SQUIDリン
グに作用する磁束を一定値に固定するFLL方式に用い
る負帰還を行うと共に、dc−SQUIDの出力を正帰
還コイルを介してピックアップコイルへフィードバック
させ、dc−SQUIDの磁束−電圧変換率を高めるA
PF方式に用いる正帰還を行うようにしたことを特徴と
するSQUID磁束計。 - 【請求項3】 SQUIDリングに作用する磁束変化に
応じた電圧出力が得られるdc−SQUIDの出力を用
いて、ピックアップコイルに作用する外部磁束の微小変
化をインプットコイルを介してSQUIDリングへ入力
し、外部磁束の微小変化量を計測するSQUID磁束計
において、 複数のコイルを直列接続してインプットコイルを構成
し、該インプットコイルを構成する何れかのコイルを用
いてdc−SQUIDの出力をSQUIDリングへフィ
ードバックさせ、dc−SQUIDの磁束−電圧変換率
を高めるAPF方式に用いる正帰還を行うと共に、dc
−SQUIDの出力を負帰還コイルを介してSQUID
リングへフィードバックさせ、SQUIDリングに作用
する磁束を一定値に固定するFLL方式に用いる負帰還
を行うようにしたことを特徴とするSQUID磁束計。 - 【請求項4】 dc−SQUIDの出力をプリアンプに
よって前段増幅し、該プリアンプ出力を正帰還に用いる
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れ
かに記載のSQUID磁束計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216917A JP2552245B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | Squid磁束計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216917A JP2552245B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | Squid磁束計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755904A true JPH0755904A (ja) | 1995-03-03 |
JP2552245B2 JP2552245B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=16695952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5216917A Expired - Lifetime JP2552245B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | Squid磁束計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552245B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100437785B1 (ko) * | 2001-11-08 | 2004-06-30 | 엘지전자 주식회사 | 초전도 양자간섭소자(squid)를 이용한 공진신호검출장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04232482A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-20 | Shimadzu Corp | Dc−squid磁気検出装置 |
-
1993
- 1993-08-10 JP JP5216917A patent/JP2552245B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04232482A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-20 | Shimadzu Corp | Dc−squid磁気検出装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100437785B1 (ko) * | 2001-11-08 | 2004-06-30 | 엘지전자 주식회사 | 초전도 양자간섭소자(squid)를 이용한 공진신호검출장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2552245B2 (ja) | 1996-11-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |