JPH075347B2 - 壁材の製造法 - Google Patents

壁材の製造法

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JPH075347B2
JPH075347B2 JP2099499A JP9949990A JPH075347B2 JP H075347 B2 JPH075347 B2 JP H075347B2 JP 2099499 A JP2099499 A JP 2099499A JP 9949990 A JP9949990 A JP 9949990A JP H075347 B2 JPH075347 B2 JP H075347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はリフォーム用、新築用の外壁もしくは内装の仕
上げに適した壁材の製造法に関するものである。
[従来の技術] 木造住宅、プレハブ住宅その他の事務所、工場等におけ
る外壁の仕上げは意匠的に重要視されるため、多くの仕
上げ材が用いられている。またこの外壁は風雨に対処
し、且つ耐久性、防火性の問題も考慮する必要がある。
このため、外壁仕上げにはラス・モルタル塗り仕上げに
することが建築基準法にて定められている。
このラス・モルタル塗り壁は、例えば柱や間柱の上にラ
ス下地板を目透し張りとし、アスファルトフェルトを張
った上にワイヤラスをステップルで止め、モルタル塗り
し、色セメントをガンで吹き仕上げている。
このラス・モルタル塗り仕上げは施工が簡易、安価であ
ると共に、防火上の長所がある。また、色モルタルを吹
き付けて色彩豊かに仕上げられる利点がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、建築基準法に適法であってもこのラス・
モルタル塗り仕上げは土台や柱脚などの軸材が腐蝕しや
すい欠点があるため、壁内部の通気性を良くするための
工夫が必要であった。
また、ラス・モルタル塗り壁では古くなると一部に亀裂
や破損が生じたり、この亀裂等から内部に雨水が侵入
し、外壁自体及び軸材を腐蝕する欠点がある。またこの
破損部分の修理には手数を要し、且つこれを新しいもの
に再生するには一旦ラス・モルタル塗り壁を除去して行
う必要がある。
加えて、外壁デザインが画一化される欠点があり、各種
デザインが建築にも採用される近年においては壁材とし
て新しい素材、デザインのものが望まれるようになって
いる。
また、外壁をタイル張り仕上げとする方法もあるが、こ
れはラス下地板上にラス・モルタル塗りし、この上にタ
イルを一枚づつ貼着するものであるため、このタイルの
貼着に手数を要し、工期が長くなると共に費用も高価と
なり、更にまた目地仕上を確実に行わないと雨水が侵入
することがある。
本発明は、建築基準法に適合され、防火性、耐久性を備
えると共に、新規なデザインとした外壁材或いは内壁材
として用いられる壁材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る壁材の製造法では、下地となる基板上に複
数の成形セクションに分割してモザイク状に構成したモ
ザイク模様枠を載置し、前記模様枠上から細粒の骨材と
結合材との混練物を展延して前記模様枠内に充填し、前
記模様枠を取り外す壁材の製造法において、前記モザイ
ク模様枠を載置して枠内に混練物を充填した後、充填物
の表面に剥離部材を披着させてこれを剥離することによ
り充填表面部にランダムな凹凸を施す凹凸処理を更に行
う方法を開示するものである。
また、下地となる基板上に複数の成形セクションに分割
してモザイク状に構成したモザイク模様枠を載置し、前
記模様枠上から細粒の骨材と結合材との混練物を展延し
て前記模様枠内に充填し、前記模様枠を取り外す壁材の
製造法において、前記モザイク模様枠を載置して枠内に
混練物を充填した上に、別の模様枠を載置して天然石
粉,砂,礫,塗料又は別の混練物と同一もしくは別の混
練物を、前記別の模様枠内にて積層する積層処理を更に
行う方法を開示するものである。
更に、前記凹凸処理又は前記積層処理を施した後に、更
に、別の模様枠を載置して、前記凹凸処理又は前記積層
処理を施す方法を開示するものである。
[作用] 本発明においては、下地となる基板の表面上に表層材を
被着してなる壁材において、前記表層材が細粒の骨材と
接着剤との混練物を前記基板表面上で成形硬化したもの
からなり、前記表層材の少なくとも表面部にモザイク状
の複数の成形セクションが一体形成されているものであ
るため、モルタル塗り壁材と比較して、防火性、耐久性
に優れ、しかも施工が簡単である。更に外装材として用
いる場合は、耐候性にも優れている。
更に、基材が耐火ボード又は防火処理又は/及び防水処
理を施されたもの、混練物が建築用耐火材料である不燃
材料、準不燃材料、難燃材料及び準難燃材料のうちの1
種以上を含有したもの、結果として前記壁材の建築基準
法の防火構造と同等以上の防火性能を有したものや、表
面部に天然石粉又は/及び砂又は/及び礫が付着又は/
及び埋設されてなるものや、着色されたものや、表面部
の表面状態が互いに相違する複数の前記成形セクション
を有するもの、更に具体的にモザイク状に配置した複数
の成形セクションの各々が矩形状の輪郭を有するもの等
種々のデザインの壁材を使用することにより、建物の外
観デザインを向上できる。
また、下地となる基板上に複数の成形セクションに分割
してモザイク状に構成したモザイク模様枠を載置し、前
記模様枠上から細粒の骨材と接着剤との混練物を展延し
て前記模様枠内に充填し、該充填された混練物を枠抜き
可能な程度まで硬化した後に前記模様枠を取り外す方法
であるため、防火性、耐久性、耐候性に優れ、しかも施
工が簡単である壁材の製造が簡単である。以上のような
壁材に対して、本発明の壁材の製造法では、モザイク模
様枠を載置して枠内に混練物を充填した後、充填物の表
面に剥離部材を披着させてこれを剥離することにより充
填表面部にランダムな凹凸を施す凹凸処理を更に行うも
のである。
即ち、モザイク模様枠に充填された充填物には細粒の骨
材と結合材とが混練されており、充填物の表面では、披
着力が不均一である。この充填物の表面に剥離部材を披
着させて、これを剥離させる際に、不均一な披着力に応
じて、剥離部材に強く披着される部分、弱く披着される
部分が現われる。従って、剥離部材を剥離した場合に、
強く披着される部分は強く剥離部材に引っ張られ、弱く
披着される部分は弱く剥離部材に引っ張られ、結果とし
て、ランダムな凹凸が形成される。これによって、充填
表面部をランダムな凹凸のある細かな表面形状とするこ
とができ、壁材のデザインを容易に変更できる。
また、モザイク模様枠を載置して枠内に混練物を充填し
た上に、別の模様枠を載置して天然石粉,砂,礫,塗料
又は別の混練物と同一もしくは別の混練物を、前記別の
模様枠内にて積層する積層処理を更に行うものである。
即ち、第1のモザイク模様枠を用いて、基板上に混練物
を充填した後、第2のモザイク模様枠を第1の模様枠の
上に重ね、同様の混練物や色の相違した混練物をコテ等
で均して第1の混練物の表面に実際の成形セクション或
いは煉瓦積のように目地部分間に形成されている成形セ
クションの表面に更に少しの凹凸部を形成したり、部分
的に色彩に異なる部分を形成することができる。これに
よって、別の模様枠に積層する別の混練物を相違させ
て、趣の異なった表面部とすることができ、壁材のデザ
インを容易に変更できる。
更に、これら凹凸処理と積層処理とを組み合わせること
により、更に趣の異なった表面部とすることができ、壁
材のデザインを容易に変更できる。
尚、前記防火処理とは、隣接火災による延焼防止をも含
めた出火による着火を防ぐ目的で施す処理であり、例え
ば好ましくは建築基準法に規定する防火構造を満たす処
理である。また、前記建築用耐火材料である不燃材料、
準不燃材料、難燃材料及び準難燃材料は、同じく建築基
準法に規定する材料を満たす材料である。
[実施例] 第1図(A)は本発明による壁材の一実施例の外観の正
面図、第1図(B)はその斜視図、第2図(A)は第1
図の断面図、第2図(B)はその拡大図である。
図に示す通り、本発明による壁材は、下地となる基板
(1)の表面上に表層材(2)を被着してなる壁材であ
る。表層材(2)は細粒の骨材と接着剤との混練物を前
記基板表面上で成形硬化したものからなり、この表層材
(2)の表面部に矩形状のセクションを千鳥状に配置し
た複数の成形セクション(2a)が一体形成されているも
のである。
基板(1)は施工性を考慮して施工が容易に行なえる大
きさ、例えば幅300〜1200mm、長さ900〜4000mm(或いは
幅と長さとを逆にした数値のもの)の範囲で任意に定め
ることができる。また、この基板(1)は、木板、石膏
ボード等の種々の材質の板が使用できるが、壁材の防火
性を考慮して耐火ボードが最良である。例えば、木材繊
維(セルロースパルプ)にセメント及び良質の砂、無機
質の顔料(色素)を混合し、これに必要に応じて適量の
水を加え混練し、これを型内にいれて所要の板厚、大き
さとし、これを高温高圧下で硬化させて所要強度の板状
に作成したパルプセメント板を使用することができる。
尚、ここで用いる砂は可及的に微小なるもの、粒子径の
均一な良質のものが望ましく、セルロースパルプの他に
ガラス繊維も必要に応じて用い、高温高圧下にて薄い板
状に仕上げる。これによりセメントとセルロースパルプ
とは一体となり、壁材としての適度の強度を有するもの
となる。
また、前記パルプセメント板の他にも、繊維混入硅酸カ
ルシウム石膏板、スラグ石膏系セメント板、石綿セメン
チ硅酸カルシウム板、石綿セメント板、セメンチ中空押
出し成形板等を使用することができる。この基板(1)
の好ましい板厚は4.5〜50mmとする。例えば前記パルプ
セメント板では、セメントとセルロースパルプとの混合
比率は壁材基板としての適当な剪断強度、曲げ強度、及
び軽量化を図りつつ釘打ち可能なようにして定められ、
基板(1)の板厚は4.5〜50mmである。
細粒の骨材と接着剤との混練物は、骨材として砂又は天
然石を粉砕して微小粒粉状になした天然石粉粒や、雲母
質の材料であるマイカ材や、水酸化アルミ,三酸化アン
チモン,ハロゲンリン化合物等の難燃材や、顔料等を混
練しても良く、接着剤としてアクリル系合成高分子エマ
ルジョン、エチレン酢酸ビニール系合成高分子エマルジ
ョン、コロイダルシリカ・アクリル系複合粒子エマルジ
ョン等の合成樹脂性接着剤が使用できる。
細粒の骨材の粒子径は、0.063mm乃至1.20mm程度のもの
が混合されたもの、或いは粒子径を予め篩をかけて揃え
たものが使用され、更に骨材と接着剤の混合比率は1/3
〜1/10の範囲で定め、この配合比は接着剤の種類等によ
り変わる。この細粒の骨材と接着剤とは所定割合で混合
混練され所要の流動性を持たせる。流動性は後述するよ
うに模様枠内に充填する際、枠内の隅部まで確実に充填
される流動性が良い。
また、矩形状の成形セクション(2a)と隣接する他の成
形セクション(2a)との間には溝状の目地部(2d)が形
成されており、壁材(1)両端の継合部では千鳥状の空
隙部分(2c)(即ち矩形状の成形セクション(2a)の半
枚分のみ取り除いた部分)が一つおきに形成されてい
る。
尚、本実施例では成形セクション(2a)は、千鳥状に配
した矩形状の成形セクションとしたが、格子状に配した
矩形状の成形セクション、タイル様に貼り付けた形式の
成形セクション、石積み模様、抽象絵柄等種々のものが
選ばれ、更に成形セクションの表面部にランダムな凹凸
を施したものや、天然石粉又は/及び砂又は/及び礫を
付着又は/及び埋設されてなるものや、着色されたもの
や、表面部の表面状態が互いに相違する複数の成形セク
ションを有するもの等種々のデザインが施すこともでき
る。
第3図は壁材の製造工程の一実施例を示す説明図、第4
図は壁材の施工の一実施例を示す説明図である。
図に示す通り、先ず、下地となる基板(1)上に複数の
矩形状のセクションを千鳥状に配置したモザイク模様枠
(3)を載置する。この下地となる基板(1)は、前述
の耐火ボードを使用しても良いし、予め合成樹脂エマル
ジョンに天然石・難燃材、顔料を混練したものを前面に
塗布する耐火処理や防水処理を施しても良い。また、モ
ザイク模様枠(3)は、基板(1)上の表層材(2)の
少なくとも表面部に一体成形される千鳥状に配置された
複数の矩形状の成形セクションを形成するもので、表層
材(2)の厚さを1mm乃至20mm程度となるように模様枠
(3)の厚さを定め、基板(1)と同じ大きさに形成さ
れている。
次に、この模様枠(3)上から細粒の骨材と接着剤との
混練物(2′)を展延して模様枠(3)内に充填する。
この混練物(2′)の充填は単に模様枠(3)の上部よ
り上述した細粒の骨材と接着剤との混練物を供給してそ
の上部を模様枠頂面と面一となるようコテでならすだけ
でもよいが、枠内の隅部まで空洞が生じることがないよ
う確実に充填されるように基板(1)と模様枠(3)と
を固定し、混練物(2′)を充填した後、この全体を振
動機にて振動を与え、混練物の流動性を高めて充填する
ようになすこともできる。これにより基板(1)上には
多数の千鳥状に配した矩形状の成形セクションを千鳥状
に配して貼着したように表層材(2)が形成される。
そして、その充填された混練物(2′)がある程度硬化
し、保形性を有するようになった後にこの模様枠(3)
を取り外している。更に、模様枠を取り出した状態で自
然乾燥させるか、もしくは乾燥時間を短縮するために常
温より少し高い温度例えば30〜60℃程度に加熱された加
熱乾燥室に入れて乾燥する。
尚、乾燥させる前に、成形セクション(2a)表面上にラ
ンダムな凹凸を施すため、ローラや剥離紙のような剥離
部材を混練物表面に一旦披着させてこれを剥離する処理
行なうことにより、混練物中の接着剤により剥離時のラ
ンダムな凹凸のある細かな表面形状とする処理を更に施
しても良い。
混練物が充分乾燥して千鳥状に配した成形セクション
(2a)が乾燥硬化すると製品として出荷することができ
る。
上記のように基板(1)上に模様枠(3)のみを用いて
成形セクション(2a)を形成する場合には、この成形セ
クション(2a)表面は平坦な面となっている。更に、こ
の表面を加工するにはモザイク模様枠(3)内に混練物
(2′)を充填した後、その表面に更に微細粒子のグリ
ットを少し充填してコテで均して表面を平滑化して、製
品をより美しく光沢のあるタイル面と同じように仕上げ
ることもできる。
また、この成形セクション(2a)表面を年を経た煉瓦面
のようにその表面を凹凸にした状態に仕上げるために
は、モザイク模様枠(3)の他に別のモザイク模様枠
(4)を用いる。別のモザイク模様枠(4)を用いるこ
とにより表層材の表面が実際の煉瓦と同じように表面が
凹凸とした面に仕上げることができる。これは模様枠
(3)を用いて基板(1)上に混練物(2′)を充填し
た後、別のモザイク模様枠(4)を模様枠(3)の上に
重ね、同様の混練物を用いてこの第2の模様枠(4)内
にも充填させ、表面をコテ等でならして混練物(2′)
の表面に実際の成形セクション(2a)、或いは煉瓦積の
ように目地部分(2d)間に形成されている成形セクショ
ン(2a)の表面に更に少しの凹凸部を形成したり、或い
は部分的に色彩の異なる部分を形成することができる。
従って、この第2の模様枠(4)は第1の模様枠(3)
と同じ形状とし、且つ凹部と凸部とを備える点が第1の
模様枠(3)と異なるものであり、この第2の模様枠内
に充填する混練物の色を変えることにより趣の異なった
ものとすることができる。
また、第2の模様枠(4)で更に充填、配置、又は展
延、又は塗装するものは、天然石粉、砂、礫、別の混練
物、塗料等種々のものが単独もしくは複数同時に又は順
番に行なうことができる。
尚、本実施例では第1の模様枠(3)は縦桟と横桟とを
千鳥状に組んで形成しているが、第4図に示す通り、基
板(1)の上部は表層材の成形セクション(2a)の上端
面より目地部分の幅のみ突出するようになすと共に、横
軸は表層材(2)の成形セクション(2a)を千鳥状に配
列配置し、規格サイズの基板を互いに端縁を密接して隣
接することにより隣接基板(1)(1)間の表層材の成
形セクション(2a)が形成されない部分を残すと共に、
千鳥状の間隙部分(2c)(即ち、表層材の成形セクショ
ン(2a)が半枚分のみ取り除いた部分)を隣接する基板
を相対配設し、この表層材のない間隙部分(2c)に成形
セクション一枚分の大きさに予め前記混練物を用いて形
成した単体表層セクション(2b)を接着材にて接着す
る。これにより基板(1)(1)間の継合部は外部から
視認できず、あたかも外壁全面にタイルを貼着した、或
いは煉瓦を積み上げた状態に見せかけることができる。
尚、この単体表層セクション(2b)は基板(1)上に形
成する表層材の一枚の成形セクション(2a)(又は煉瓦
面)と同じ大きさ、厚さ、形状としてまた同じ素材を用
いて形成しておくものとする。
尚、基板(1)上に一体に形成される表層材(2)の隣
接する成形セクション(2a)(2a)間の隙間即ち目地部
(2d)には所要の流動性を有するモルタル、更には混練
物と同様の材質を用いたり、色違いのものを同様に混練
してモルタル状としたものを用いるか、セメントミルク
をノズル等により注出して所要厚さに充填しこれを必要
に応じてコテで仕上げるか、或いはコテで薄く塗ること
もできる。
尚、本発明に用いる混練物は天然石の所要粒径のもの
(グリット)に接着剤(グリュー)を加えるとともにこ
れにより高い耐火性を確保するために、さらにこれらに
マイカ、水酸化アルミニウムの粉末を混合することもで
きる。
前記表層材の原料を不燃材相当の各原料の配合比を次に
示す。
混練物の場合 接着剤(グリュー) 10−20% 水酸化アルミニウム 25−45% 砂又は天然石粉粒材 30−45% マイカ 8−20% 前記の材料を上記の範囲内において合計100%となるよ
うにして適当に混合して用いられる。
目的の充填材として使用される場合 接着剤(グリュー) 10−20% 水酸化アルミニウム 25−75% 砂又は天然石粉粒材 0−20% マイカ 10−20% 前記の材料を混練物と同様に合計100%となるようにし
て適当に混合して用いられる。
尚、これらの混合比は必要とする耐火温度により定めら
れる。
上述の如く構成される壁材を外壁に用いて施工する方法
について説明する。
新築の場合は、従来の外壁パネルと同様に柱・間柱等の
軸材Pに釘Nを打ちつけて固定する(第2図(a)参
照)。この時、隣接する基板端縁を互いに密に接するよ
うにし、且つ表層材の成形セクション(2a)の模様を合
わせる。このように順次継合させつつ軸材Pに固定し、
終端部ではこの壁材をダイヤモンドカッター等にて所要
位置で切断する。尚、前述のように、この切断面や釘打
面は壁材取付け後、混練物と同じ素材の天然石粉と接着
材を混練したものを塗り、釘打ち面等を覆い、そして基
板継合部における表層材の成形セクション(2a)の空隙
部分(2c)に単体表層セクション(2b)を成形セクショ
ン(2a)と模様及び目地部分(2d)を合わせて接着剤に
て基板面に接着し、このようにして表面の仕上げを行う
ものとする。
また、既設の外壁面上に配設する場合には、既設外壁面
例えば下見板上に縦桟を釘止め等にて固定し、この縦桟
上に上述と同様にして壁材を貼りつけて行くものであ
る。
尚、上記説明では外壁として施工するものであるが、こ
れを従来の内装材としても同様に使用することができ
る。
尚、前記一実施例では、成形セクション(2a)の形状を
矩形とし、千鳥状に配置したものを使用したが、壁材の
モザイク状に配置した成形セクションは、隣接する壁材
の成形セクションと繰り返しパターンを構成するもので
あれば、如何なる形状・形態のもの及び如何なる配置で
もよい。例えば、六角形,不定形等の形状のもの、幾つ
かの小さな形状が一つの大きな形状を構成する形態のも
の等、如何なる形状・形態のもの及び如何なる配置を取
り得る。
更に、壁材同士の空白箇所を整合して接続したときに形
成される合体空白箇所は、この繰り返しパターンの一構
成要素となる形状に形成されるものであればよく、前述
のように成形セクションの形状・形態,配置と同様に何
ら限定するものではない。
[発明の効果] 以上説明した通り、モザイク模様枠を載置して枠内に混
練物を充填した後、充填物の表面に剥離部材を披着させ
てこれを剥離することにより充填表面部にランダムな凹
凸を施す凹凸処理を更に行うものであるため、充填表面
部をランダムな凹凸のある細かな表面形状とすることが
でき、壁材のデザインを容易に変更できる。
また、モザイク模様枠を載置して枠内に混練物を充填し
た上に、別の模様枠を載置して天然石粉,砂,礫,塗料
又は別の混練物と同一もしくは別の混練物を、前記別の
模様枠内にて積層する積層処理を更に行うものであるた
め、別の模様枠に積層する別の混練物を相違させて、趣
の異なった表面部とすることができ、壁材のデザインを
容易に変更できる。
更に、これら凹凸処理と積層処理とを組み合わせること
により、更に趣の異なった表面部とすることができ、壁
材のデザインを容易に変更できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明による壁材の一実施例の外観の正
面図、第1図(B)はその斜視図、第2図(A)は第1
図の断面図、第2図(B)はその拡大図、第3図は壁材
の製造工程の一実施例を示す説明図、第4図は壁材の施
工の一実施例を示す説明図である。 図中、(1)は基板、(2)は表層材、(2′)は混練
物、(2a)は成形セクション、(2b)は単体表層セクシ
ョン、(2c)は間隙部分、(2d)は目地部分、(3)は
モザイク模様枠、(4)は別のモザイク模様枠である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地となる基板上に複数の成形セクション
    に分割してモザイク状に構成したモザイク模様枠を載置
    し、前記模様枠上から細粒の骨材と結合材との混練物を
    展延して前記模様枠内に充填し、前記模様枠を取り外す
    壁材の製造法において、 前記モザイク模様枠を載置して枠内に混練物を充填した
    後、充填物の表面に剥離部材を披着させてこれを剥離す
    ることにより充填表面部にランダムな凹凸を施す凹凸処
    理を更に行うことを特徴とする壁材の製造法。
  2. 【請求項2】下地となる基板上に複数の成形セクション
    に分割してモザイク状に構成したモザイク模様枠を載置
    し、前記模様枠上から細粒の骨材と結合材との混練物を
    展延して前記模様枠内に充填し、前記模様枠を取り外す
    壁材の製造法において、 前記モザイク模様枠を載置して枠内に混練物を充填した
    上に、別の模様枠を載置して天然石粉,砂,礫,塗料又
    は別の混練物と同一もしくは別の混練物を、前記別の模
    様枠内にて積層する積層処理を更に行うことを特徴とす
    る壁材の製造法。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2に記載の製造法におい
    て、 前記凹凸処理又は前記積層処理を施した後に、 更に、別の模様枠を載置して、前記凹凸処理又は前記積
    層処理を施すことを特徴とする壁材の製造法。
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