JPH07523U - 溶解装置 - Google Patents
溶解装置Info
- Publication number
- JPH07523U JPH07523U JP6258691U JP6258691U JPH07523U JP H07523 U JPH07523 U JP H07523U JP 6258691 U JP6258691 U JP 6258691U JP 6258691 U JP6258691 U JP 6258691U JP H07523 U JPH07523 U JP H07523U
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶媒の溶解力を向上させて過飽和溶液を容易
に得ることである。 【構成】 交流電源からコイル2に給電されると、回転
磁界がビーカ6に作用する。従ってビーカ6内の電解質
溶液には上記磁界と直角方向に起電力が発生し、水分子
同士の結合が解除され、溶質7が溶解し易くなる。
に得ることである。 【構成】 交流電源からコイル2に給電されると、回転
磁界がビーカ6に作用する。従ってビーカ6内の電解質
溶液には上記磁界と直角方向に起電力が発生し、水分子
同士の結合が解除され、溶質7が溶解し易くなる。
Description
【0001】
本考案は溶解装置に関し、回転磁界により溶媒の溶解力を向上せしめたもので ある。
【0002】
溶質を溶媒に溶解するとき、その溶解力を向上せしめることは溶解時間の短縮 、溶解量の増大の面で大きなメリットがある。一方、ある温度において、溶解度 で決められた以上に溶媒が溶質を溶かして含んでいるとき、この溶液は過飽和で あるという。このような過飽和溶液を容易に作ることができれば次のような用途 に用いて大変に有用なものとなる。
【0003】 イ) 溶解時間を短縮できる。 ロ) 溶質を溶媒に溶かして輸送する場合 この場合には少ない溶媒に、より多くの溶質を溶かしているので、溶質の 輸送コストを低減し得、特に医薬品の輸送の際に有用なものとなる。 ハ) 溶液内に他の物質を入れてこれと反応させる場合 この場合には過飽和状態の方が、即ち溶質の濃度が大である方がより速や かな反応が生起される。 ニ) 注射器により体内に投薬する場合 この場合には薬効のある溶質をより多く体内に注入し得る。因に、体内に 注入された注射液は体液で希釈されるため、注射液は高濃度である方が望 ましい場合が多い。
【0004】
上述のように、過飽和溶液が得られれば広範な用途に好適に適用し得ることは 明白であるが、容易に過飽和溶液を得る技術は未だ提案されていなかった。 本考案は、上記従来技術に鑑み、溶媒の溶解力を向上せしめて過飽和溶液を容 易に得ることのできる溶解装置を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成する本考案の構成は、単相若しくは多相交流の電力が供給され ることにより回転磁界を作るコイルと、回転磁界の中心に配設され溶媒が入れて ある容器とを有することを特徴とする。
【0006】
上記構成の本考案において、回転磁界内に置かれた溶媒中に溶質を溶解すると 、これら溶媒と溶質とからなる電解質溶液には磁界と直角方向に起電力が発生す る。これにより溶媒に電気分解作用が誘起されて構造変化が起こり溶質を溶解し 易くなる。
【0007】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0008】 図1は本考案の実施例を示す平面図、図2はその正面図である。両図に示すよ うに、本実施例に係る溶解装置は単相誘導電動機の一種であるくま取りコイル誘 導電動機の回転子を、溶媒である液体、例えば水を入れるための非磁性材料から なる容器であるビーカ5で置き換えたものである。即ち、両図において、1は単 相交流電源、2はコイル、3は鉄心、4はくま取りコイルである。ビーカ5内に は溶媒である水6が入れてあり、これに溶質を溶解して電解質溶液を得ている。
【0009】 かかる本実施例において、コイル2を単相交流電源1に接続すれば、図1にお いて紙面に垂直なビーカ5の中心を通る中心軸の回りに回転する回転磁界が生起 される。この状態で水6に溶質7を入れるか、若しくは回転磁界を作用させる前 に入れておけば、この電解溶液には磁界と直角方向に起電力が発生し、これによ り水の構造変化、即ち水分子同士の結合が解除される溶質7を溶解し易くなる。
【0010】 因に、ビーカ5内に水道水を満たし、この中に溶質として尿素を投入して10 分間回転磁界を作用させた場合には、飽和溶解度において80%の増加をみた。 即ち、飽和溶解度の8割増の濃度の過飽和尿素溶液が得られた。
【0011】 上記実施例では単相交流を用いて回転磁界を作ったが、この回転磁界は、勿論 三相交流により形成しても良い。この場合の溶解装置は三相誘導電動機に類似の 構造となる。即ち、三相誘導電動機の回転子を、非磁性材料からなる容器で置き 換えたものである。また、溶媒は代表的には水であるが、これに限定されるもの ではない。溶質を溶かし込んだ状態で電解質溶液となるものであれば特別な限定 はない。
【0012】
以上実施例とともに具体的に説明したように、本考案によれば溶媒の溶解度を 回転磁界を作用せしめるだけで容易に向上せしめることができ、過飽和溶液を容 易に作ることができる。
【図1】本考案の実施例を示す平面図である。
【図2】本考案の実施例を示す正面図である。
1 単相交流電源 2 コイル 3 鉄心 4 くま取りコイル
Claims (1)
- 【請求項1】 単相若しくは多相交流の電力が供給され
ることにより回転磁界を作るコイルと、回転磁界の中心
に配設され溶媒が入れてある容器とを有することを特徴
とする溶解装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258691U JPH0737705Y2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 溶解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258691U JPH0737705Y2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 溶解装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07523U true JPH07523U (ja) | 1995-01-06 |
JPH0737705Y2 JPH0737705Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=13204577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6258691U Expired - Lifetime JPH0737705Y2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 溶解装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737705Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003527873A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ビージェイエス カンパニー リミテッド | 供試体キャリアの加熱方法及び装置 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP6258691U patent/JPH0737705Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003527873A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ビージェイエス カンパニー リミテッド | 供試体キャリアの加熱方法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0737705Y2 (ja) | 1995-08-30 |
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