JPH075224A - 電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法 - Google Patents
電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法Info
- Publication number
- JPH075224A JPH075224A JP17224593A JP17224593A JPH075224A JP H075224 A JPH075224 A JP H075224A JP 17224593 A JP17224593 A JP 17224593A JP 17224593 A JP17224593 A JP 17224593A JP H075224 A JPH075224 A JP H075224A
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- Japan
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- cable
- voltage
- length
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、ケーブル単長が長尺になっても
課電圧の変動を少なくし、絶縁破壊の検出を容易に行
え、ケーブル表面に現れる電位を小さくできるようにす
ることを目的とする。 【構成】 長さの合計が高電圧電極2の長さの20倍以
上となる2個の円筒状接地電極3a,3bを高電圧電極
2の両側に配置し、各電極2,3a,3bに電波雑音防
止点火用ケーブル1を挿通している。
課電圧の変動を少なくし、絶縁破壊の検出を容易に行
え、ケーブル表面に現れる電位を小さくできるようにす
ることを目的とする。 【構成】 長さの合計が高電圧電極2の長さの20倍以
上となる2個の円筒状接地電極3a,3bを高電圧電極
2の両側に配置し、各電極2,3a,3bに電波雑音防
止点火用ケーブル1を挿通している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電波雑音防止点火用
ケーブルの耐圧を試験する電波雑音防止点火用ケーブル
の課電試験方法に関する。
ケーブルの耐圧を試験する電波雑音防止点火用ケーブル
の課電試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電波雑音防止点火用ケーブルでは電波雑
音低減のために約16(KΩ/m)という高抵抗の導体
を用いており、これは電波雑音防止性能のない銅導体点
火用ケーブルと比較すると106 倍も高抵抗となる。
音低減のために約16(KΩ/m)という高抵抗の導体
を用いており、これは電波雑音防止性能のない銅導体点
火用ケーブルと比較すると106 倍も高抵抗となる。
【0003】そして、このように106 倍もの高抵抗で
あるために、電波雑音防止点火用ケーブルの場合、通常
のケーブルでは何ら問題なく行うことが可能な課電試験
を、ケーブルの量産に最適な2000〜4000(m)
の長尺一連で行うことが難しいため、一般にはいわゆる
ドラム試験が行われており、これは長尺のケーブルをド
ラムに巻き取ったままケーブルの導体と外部電極との間
に高電圧を印加するものである。
あるために、電波雑音防止点火用ケーブルの場合、通常
のケーブルでは何ら問題なく行うことが可能な課電試験
を、ケーブルの量産に最適な2000〜4000(m)
の長尺一連で行うことが難しいため、一般にはいわゆる
ドラム試験が行われており、これは長尺のケーブルをド
ラムに巻き取ったままケーブルの導体と外部電極との間
に高電圧を印加するものである。
【0004】この方法では、ケーブルの絶縁被覆にピン
ホール等があると、導体と外部電極との間に数式1のよ
うに表わされる充電電流Iが流れる。
ホール等があると、導体と外部電極との間に数式1のよ
うに表わされる充電電流Iが流れる。
【0005】
【数1】
【0006】ただし、数式1において、fは電源周波
数,Cはケーブル静電容量,Eは課電圧である。
数,Cはケーブル静電容量,Eは課電圧である。
【0007】そして、数式1に、例えばf=60(H
z),C=100(pF/m),E=30(KV)と代
入すると、1Km当りの充電電流IはI=1.13(A
/Km)となり、このとき充電電流Iは導体の両端から
供給すればよいため、ドラム長を2(Km)とすると、
導体の両端それぞれから供給すべき充電電流Iは1.1
3(A)となる。
z),C=100(pF/m),E=30(KV)と代
入すると、1Km当りの充電電流IはI=1.13(A
/Km)となり、このとき充電電流Iは導体の両端から
供給すればよいため、ドラム長を2(Km)とすると、
導体の両端それぞれから供給すべき充電電流Iは1.1
3(A)となる。
【0008】一方、充電電流Iによる導体の発熱量Pは
数式2で示されるようになる。
数式2で示されるようになる。
【0009】
【数2】
【0010】ここで、数式2のRは導体抵抗であり、充
電電流Iとして上記した1.13(A),単位長さ当り
の導体抵抗Rとして16(KΩ/m)を数式2に代入す
ると、発熱量Pは18.1(KW/m)となり、ケーブ
ルの発火条件をはるかに上回るため、ケーブルは発煙,
発火する。
電電流Iとして上記した1.13(A),単位長さ当り
の導体抵抗Rとして16(KΩ/m)を数式2に代入す
ると、発熱量Pは18.1(KW/m)となり、ケーブ
ルの発火条件をはるかに上回るため、ケーブルは発煙,
発火する。
【0011】そこで、このようなケーブルの発火を防止
するには、発熱量Pを一般的な基準値である10(W/
m)以下にする必要があり、発熱量Pを10(W/m)
以下にするにはドラム長を約50(m)以下にしなけれ
ばならないが、このようにドラム長を短くすると単長が
短くなることによる切断ロスの発生や端末処理の必要性
が生じ、課電作業等に非常に手間がかかるという不都合
がある。
するには、発熱量Pを一般的な基準値である10(W/
m)以下にする必要があり、発熱量Pを10(W/m)
以下にするにはドラム長を約50(m)以下にしなけれ
ばならないが、このようにドラム長を短くすると単長が
短くなることによる切断ロスの発生や端末処理の必要性
が生じ、課電作業等に非常に手間がかかるという不都合
がある。
【0012】また、低公害排気,省燃費に対応するため
に点火回路の高電圧化が進み、メンテナンスフリー,高
信頼性等の目的からケーブル耐電圧の全長試験を行うこ
とが望ましい。
に点火回路の高電圧化が進み、メンテナンスフリー,高
信頼性等の目的からケーブル耐電圧の全長試験を行うこ
とが望ましい。
【0013】このような点に鑑み、いわゆる連続部分課
電試験も行われており、これは例えば図2に示すよう
に、長尺単長の電波雑音防止点火用ケーブル1の導体の
両端を接地し、図3の断面図に示す如くケーブル1を円
筒状の高電圧電極2に接触しないように挿通し、ケーブ
ル1を移動させつつ図外の高電圧電源による高電圧を電
極2に印加するものである。
電試験も行われており、これは例えば図2に示すよう
に、長尺単長の電波雑音防止点火用ケーブル1の導体の
両端を接地し、図3の断面図に示す如くケーブル1を円
筒状の高電圧電極2に接触しないように挿通し、ケーブ
ル1を移動させつつ図外の高電圧電源による高電圧を電
極2に印加するものである。
【0014】この方法によれば、電極2の長さを1
(m)として、電極2の包被部分の充電電流Iはf,
C,Eを上記と同じ数値条件とすると1.13(mA)
となり、ドラム試験の場合と比べても大幅に小さく、発
熱量Pも数式2の演算より上記した発火の安全基準であ
る10(W/m)以下を十分に満たすが、ケーブル1の
中央部分が電極2を通過する際のケーブル1の課電圧
と、ケーブル1の端部の近傍が電極2を通過する際のケ
ーブル1の課電圧との間に大きな差が生じる。
(m)として、電極2の包被部分の充電電流Iはf,
C,Eを上記と同じ数値条件とすると1.13(mA)
となり、ドラム試験の場合と比べても大幅に小さく、発
熱量Pも数式2の演算より上記した発火の安全基準であ
る10(W/m)以下を十分に満たすが、ケーブル1の
中央部分が電極2を通過する際のケーブル1の課電圧
と、ケーブル1の端部の近傍が電極2を通過する際のケ
ーブル1の課電圧との間に大きな差が生じる。
【0015】即ち、図2の等価回路図は図4に示すよう
になり、図4中のC’は高電圧電極2の挿通部分におけ
るケーブル1の静電容量、R’はケーブル1の導体抵抗
であり、電極2の長さdを1(m)として、電極2を通
過する部分のケーブル1の課電圧Vは数式3で表わさ
れ、数式3中のEは電極2の印加電圧である。
になり、図4中のC’は高電圧電極2の挿通部分におけ
るケーブル1の静電容量、R’はケーブル1の導体抵抗
であり、電極2の長さdを1(m)として、電極2を通
過する部分のケーブル1の課電圧Vは数式3で表わさ
れ、数式3中のEは電極2の印加電圧である。
【0016】
【数3】
【0017】ところで、ケーブル1の端部が電極2を通
過する時には数式3における抵抗R’はほぼ“0”とな
り、ケーブル1の中央部が電極2を通過する時には数式
3における抵抗R’はケーブル1の単長をLとしてR・
L/4(但し、Rは単位長さ当りの抵抗)となることか
ら、端部通過時の課電圧V1及び中央部通過時の課電圧
V2はそれぞれ数式4,数式5で示すようになり、両電
圧V1,V2の差V3は数式6で表わされる。
過する時には数式3における抵抗R’はほぼ“0”とな
り、ケーブル1の中央部が電極2を通過する時には数式
3における抵抗R’はケーブル1の単長をLとしてR・
L/4(但し、Rは単位長さ当りの抵抗)となることか
ら、端部通過時の課電圧V1及び中央部通過時の課電圧
V2はそれぞれ数式4,数式5で示すようになり、両電
圧V1,V2の差V3は数式6で表わされる。
【0018】
【数4】
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】そして、数式4ないし数式6の演算より、
f=60(Hz),C’=100(pF/m)の条件
下、ケーブル単長Lが2(Km)の場合の課電圧の変動
幅(=V3×100/V1)は約4.4%であるのに対
し、Lが4(Km)では約14.4%と一層大きくな
る。
f=60(Hz),C’=100(pF/m)の条件
下、ケーブル単長Lが2(Km)の場合の課電圧の変動
幅(=V3×100/V1)は約4.4%であるのに対
し、Lが4(Km)では約14.4%と一層大きくな
る。
【0022】さらに、課電中の,つまり電極2により包
被された部分の充電電流I1は上記したように、f=6
0(Hz),C=100(pF/m),E=30(K
V)としてI1=1.13(mA)であり、一方ケーブ
ル1の絶縁破壊時の充電電流I2は数式7により表わさ
れ、導体抵抗R’がケーブル単長Lに比例することから
電流I2はケーブル単長Lによって変化し、Lが2(K
m)のときには電流I2は3.8(mA)であるのに対
し、Lが4(Km)のときには電流I2は1.9(m
A)である。
被された部分の充電電流I1は上記したように、f=6
0(Hz),C=100(pF/m),E=30(K
V)としてI1=1.13(mA)であり、一方ケーブ
ル1の絶縁破壊時の充電電流I2は数式7により表わさ
れ、導体抵抗R’がケーブル単長Lに比例することから
電流I2はケーブル単長Lによって変化し、Lが2(K
m)のときには電流I2は3.8(mA)であるのに対
し、Lが4(Km)のときには電流I2は1.9(m
A)である。
【0023】
【数7】
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の連続部
分課電試験の場合、上記したようにケーブル単長が2
(Km)以上の長尺になると、課電圧が大幅に変動し、
しかも長尺になるほど課電中の電流I1と絶縁破壊時の
電流I2との差が小さくなって充電電流の変化に基づく
絶縁破壊の検出が困難になり、さらに至る所でケーブル
表面に課電圧の1/2に近い高い電位が現われて非常に
危険である。
分課電試験の場合、上記したようにケーブル単長が2
(Km)以上の長尺になると、課電圧が大幅に変動し、
しかも長尺になるほど課電中の電流I1と絶縁破壊時の
電流I2との差が小さくなって充電電流の変化に基づく
絶縁破壊の検出が困難になり、さらに至る所でケーブル
表面に課電圧の1/2に近い高い電位が現われて非常に
危険である。
【0025】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、ケーブル単長が長尺に
なっても課電圧の変動を少なくし、絶縁破壊の検出を容
易に行え、ケーブル表面に現れる電位を小さくできるよ
うにすることを目的とする。
解消するためになされたもので、ケーブル単長が長尺に
なっても課電圧の変動を少なくし、絶縁破壊の検出を容
易に行え、ケーブル表面に現れる電位を小さくできるよ
うにすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電波雑音
防止点火用ケーブルの課電試験方法は、電波雑音防止点
火用ケーブルの導体の両端を接地し、前記ケーブルを円
筒状の高電圧電極に接触しないように挿通すると共に、
前記ケーブルを移動しつつ高電圧電源による高電圧を前
記高電圧電極に印加して前記ケーブルの絶縁耐圧を試験
する電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法におい
て、長さの合計が前記高電圧電極の長さの20倍以上と
なる2個の円筒状の接地電極を前記高電圧電極の両側に
配設すると共に、前記ケーブルを前記両接地電極に挿通
し、前記両接地電極を接地したことを特徴としている。
防止点火用ケーブルの課電試験方法は、電波雑音防止点
火用ケーブルの導体の両端を接地し、前記ケーブルを円
筒状の高電圧電極に接触しないように挿通すると共に、
前記ケーブルを移動しつつ高電圧電源による高電圧を前
記高電圧電極に印加して前記ケーブルの絶縁耐圧を試験
する電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法におい
て、長さの合計が前記高電圧電極の長さの20倍以上と
なる2個の円筒状の接地電極を前記高電圧電極の両側に
配設すると共に、前記ケーブルを前記両接地電極に挿通
し、前記両接地電極を接地したことを特徴としている。
【0027】
【作用】この発明においては、長さの合計が高電圧電極
の長さの20倍以上となる2個の円筒状接地電極を高電
圧電極の両側に配置するため、ケーブル単長にほとんど
関係なく課電圧の変動が小さくなり、課電中の電流と絶
縁破壊時の電流との差も十分検出できる程度に大きくな
り、しかも接地電極の両側でケーブル表面に現れる電位
が大幅に抑制される。
の長さの20倍以上となる2個の円筒状接地電極を高電
圧電極の両側に配置するため、ケーブル単長にほとんど
関係なく課電圧の変動が小さくなり、課電中の電流と絶
縁破壊時の電流との差も十分検出できる程度に大きくな
り、しかも接地電極の両側でケーブル表面に現れる電位
が大幅に抑制される。
【0028】
【実施例】図1はこの発明の電波雑音防止点火用ケーブ
ルの課電試験方法の一実施例の概略図である。
ルの課電試験方法の一実施例の概略図である。
【0029】図1において、図2と同一符号は同一のも
の若しくは相当するものを示し、図2と相違するのは、
高電圧電極2の両側にこの電極2からそれぞれ2〜3m
などの所定距離だけ離して2個の円筒状の接地電極3
a,3bを配設し、ケーブル1を両接地電極3a,3b
に非接触に挿通し、両接地電極3a,3bを接地したこ
とであり、このときの両接地電極3a,3bの長さd
1,d2の合計は高電圧電極2の長さdの20倍以上に
設定されている。
の若しくは相当するものを示し、図2と相違するのは、
高電圧電極2の両側にこの電極2からそれぞれ2〜3m
などの所定距離だけ離して2個の円筒状の接地電極3
a,3bを配設し、ケーブル1を両接地電極3a,3b
に非接触に挿通し、両接地電極3a,3bを接地したこ
とであり、このときの両接地電極3a,3bの長さd
1,d2の合計は高電圧電極2の長さdの20倍以上に
設定されている。
【0030】このような接地電極3a,3bを設けるこ
とによって、ケーブル1の高電圧電極2を通過する部分
の課電圧Vはケーブル1の単長にほとんど関係なく数式
8により表わされ、従って課電圧の変動幅ΔV(%)は
数式9によって表わされる。
とによって、ケーブル1の高電圧電極2を通過する部分
の課電圧Vはケーブル1の単長にほとんど関係なく数式
8により表わされ、従って課電圧の変動幅ΔV(%)は
数式9によって表わされる。
【0031】
【数8】
【0032】
【数9】
【0033】そして、数式9の演算において両接地電極
3a,3bの長さの合計(d1+d2)を、高電圧電極
2の長さdを1(m)としてその20倍,30倍,40
倍,50倍に相当する20,30,40,50(m)に
したときの課電圧の変動幅ΔVはそれぞれ4.8
(%),3.3(%),2.4(%),2.0(%)と
なり、通常この変動幅が5(%)以下であれば課電試験
上何ら問題はないとされていることから、両接地電極3
a,3bの長さの合計を高電圧電極2の長さの20倍以
上にすればよいことがわかる。
3a,3bの長さの合計(d1+d2)を、高電圧電極
2の長さdを1(m)としてその20倍,30倍,40
倍,50倍に相当する20,30,40,50(m)に
したときの課電圧の変動幅ΔVはそれぞれ4.8
(%),3.3(%),2.4(%),2.0(%)と
なり、通常この変動幅が5(%)以下であれば課電試験
上何ら問題はないとされていることから、両接地電極3
a,3bの長さの合計を高電圧電極2の長さの20倍以
上にすればよいことがわかる。
【0034】また、ケーブル1の絶縁破壊時の電流I2
は数式10により表わされ、この場合もケーブル1の単
長にほとんど関係がなく、数式10の演算においてC’
=100(pF/m),E=30(KV)の条件下両接
地電極3a,3bの長さの合計(d1+d2)を、高電
圧電極2の長さdを1(m)としてその20倍,30
倍,40倍に相当する20,30,40(m)にしたと
きの電流I2はそれぞれ23(mA),34(mA),
45(mA)となり、課電中の電流I1が上記したよう
に同じ条件で1.13(mA)となることから、電流の
変動は非常に大きく十分に破壊検出することができ、両
接地電極3a,3bの長さの合計を高電圧電極2の長さ
の20倍以上にすればよいことがわかる。
は数式10により表わされ、この場合もケーブル1の単
長にほとんど関係がなく、数式10の演算においてC’
=100(pF/m),E=30(KV)の条件下両接
地電極3a,3bの長さの合計(d1+d2)を、高電
圧電極2の長さdを1(m)としてその20倍,30
倍,40倍に相当する20,30,40(m)にしたと
きの電流I2はそれぞれ23(mA),34(mA),
45(mA)となり、課電中の電流I1が上記したよう
に同じ条件で1.13(mA)となることから、電流の
変動は非常に大きく十分に破壊検出することができ、両
接地電極3a,3bの長さの合計を高電圧電極2の長さ
の20倍以上にすればよいことがわかる。
【0035】
【数10】
【0036】さらに、両接地電極3a,3bの長さの合
計を高電圧電極2の長さの20倍以上にすることによ
り、接地電極3a,3bの両側でケーブル1の表面に現
われる電位はE/20以下になるため、従来に比べ非常
に安全である。
計を高電圧電極2の長さの20倍以上にすることによ
り、接地電極3a,3bの両側でケーブル1の表面に現
われる電位はE/20以下になるため、従来に比べ非常
に安全である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明の電波雑音防止
点火用ケーブルの課電試験方法によれば、ケーブル単長
が長尺になっても課電圧の変動を少なくすることがで
き、絶縁破壊の検出を容易に行うことが可能になり、し
かもケーブル表面に現れる電位を従来より大幅に小さく
でき、作業の安全性の向上を図ることができる。
点火用ケーブルの課電試験方法によれば、ケーブル単長
が長尺になっても課電圧の変動を少なくすることがで
き、絶縁破壊の検出を容易に行うことが可能になり、し
かもケーブル表面に現れる電位を従来より大幅に小さく
でき、作業の安全性の向上を図ることができる。
【図1】この発明の電波雑音防止点火用ケーブルの課電
試験方法の一実施例の概略図である。
試験方法の一実施例の概略図である。
【図2】従来例の概略図である。
【図3】図2の一部の断面図である。
【図4】図2の等価回路図である。
1 電波雑音防止点火用ケーブル 2 高電圧電極 3 接地電極
Claims (1)
- 【請求項1】 電波雑音防止点火用ケーブルの導体の両
端を接地し、前記ケーブルを円筒状の高電圧電極に接触
しないように挿通すると共に、前記ケーブルを移動しつ
つ高電圧電源による高電圧を前記高電圧電極に印加して
前記ケーブルの絶縁耐圧を試験する電波雑音防止点火用
ケーブルの課電試験方法において、 長さの合計が前記高電圧電極の長さの20倍以上となる
2個の円筒状の接地電極を前記高電圧電極の両側に配設
すると共に、前記ケーブルを前記両接地電極に挿通し、
前記両接地電極を接地したことを特徴とする電波雑音防
止点火用ケーブルの課電試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17224593A JPH075224A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17224593A JPH075224A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075224A true JPH075224A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15938315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17224593A Pending JPH075224A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 電波雑音防止点火用ケーブルの課電試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075224A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6551653B1 (en) * | 1995-10-20 | 2003-04-22 | Ticona Gmbh | Metalized polyolefin film |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP17224593A patent/JPH075224A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6551653B1 (en) * | 1995-10-20 | 2003-04-22 | Ticona Gmbh | Metalized polyolefin film |
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