JPH0751708B2 - 防火材料の製造法および該方法により得られた防火材料 - Google Patents

防火材料の製造法および該方法により得られた防火材料

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JPH0751708B2 JP63212668A JP21266888A JPH0751708B2 JP H0751708 B2 JPH0751708 B2 JP H0751708B2 JP 63212668 A JP63212668 A JP 63212668A JP 21266888 A JP21266888 A JP 21266888A JP H0751708 B2 JPH0751708 B2 JP H0751708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、上記概念によれば、水溶性アルミニウム塩、
無機酸および水量を一緒にしかつ防火材料に変換するこ
とにより、防火遮断窓ガラス用、殊に少なくとも２枚の
ガラス板と、防火材料が配置されている少なくとも１つ
の板中間空間とからなる防火遮断窓ガラス用の火災時に
発泡する防火材料を製造する方法に関する。得られた防
火材料は、水和金属塩を含有する。発泡に必要とされる
水和により妨害されて損なわれることなしに、防火材料
を窓ガラスのガラス板に組込む途中で適当な雰囲気中、
例えば熱風中で乾燥することは、自明のことである。更
に、本発明は、本発明方法により得られた防火材料に関
する。
従来の技術 上記概念による公知方法の場合（ドイツ連邦共和国特許
第2414576号明細書）、アルミニウム塩は、水和塩化ア
ルミニウムである。無機酸は、燐酸である。得られた防
火材料は、主として水和燐酸アルミニウムからなるが、
しかし塩素含有であり、このことは、乾燥の場合にも支
障となる。それというのも、塩素ガスは遊離するからで
ある。この防火材料の直射日光および熱の作用下での光
学的澄明度に関連しての老化安定性、防火性、発泡能力
および別の性質は、改善が必要とされる。
発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、直射日光および熱の作用下での老化安
定性ならびに防火性および発泡能力を示す防火材料を生
じるように上記概念による方法を実施することである。
課題を解決するための手段 この課題は、本発明によれば、アルミニウム塩としモノ
アルミニウムヒドロホスフェートAl（H2PO4）３、無機
酸として硼酸H3BO3を、実際に10〜25の範囲内のモノア
ルミニウムヒドロホスフェート（MAP）／硼酸の重量比
で使用し、更に付加的に少量のアルミニウムヒドロオキ
シド、Al（OH）３を添加し、変換生成物を水量によって
液状ないし粘稠に調節するかまたは押出可能に調節する
ことによって解決される。得られた防火材料が発泡の際
および発泡後に板中間空間を有する多数の板から構成さ
れた窓ガラスの板を結合することに貢献することを実現
しようとする場合には、付加的に微少量の酸化アルミニ
ウムを水酸化物ゲルの形で水に導入することが推奨され
る。本発明には、最適化の意味において、モノアルミニ
ウムヒドロホスフェート90〜95重量％、硼酸４〜８重量
％および水酸化物ゲル１〜２重量％を用いて作業するこ
とが教示されている。
本発明方法によれば、防火材料、ひいては防火遮断窓ガ
ラスは、種々の使用目的のために得ることができる。本
発明の対象は、殊に記載した方法により得られた防火材
料であり、この防火材料の出発成分は、防火材料が火災
時に発泡することによってその容積を少なくとも６倍だ
け、有利に８倍よりも多く拡大するような程度に調節さ
れている。この場合には、困難なしに出発成分をさら
に、防火材料が火災前に光学的に澄明な層を形成するよ
うな程度に調節する方法が存在する。
得られた利点は、本発明方法により、直射日光および熱
の作用下での高い老化安定性ならびに防火性および発泡
能力を示す防火材料を生じることに認めることができ、
この場合この防火材料は、困難なしに、窓ガラス中に光
学的に澄明な層を形成するような程度に調節される。一
般に、防火材料は、層で支持体上に施こされかつ層状で
乾燥される。しかし、この防火材料は、押出機およびフ
ィッシュテールダイを用いて平らな製品に変えることが
できる。
実施例 本発明による防火材料の改善された性質を試験するため
に、試験板を簡単な方法で得、種々の試験を行なう。
モノアルミニウムホスフェートMAPの50％の工業溶液を
使用する。添加剤を場合によっては攪拌機を用いて少し
加熱しながらその中に溶解する。完成澄明溶液を厚さ2.
8mmのフロートガラス板上に流し込む（溶液2kg/m2）。
乾燥は、定義された気体雰囲気で90℃で、層が20％の残
存含水量を有するまで行なわれる。更に、層厚は、約0.
5mmである。乾燥した層を光沢のある厚さ2.8mmのフロー
トガラス板で被覆しかつ熱の作用下で80℃で結合させる
ことによって、防火層を有する複合板を得る。
次の試験を完成複合板についても実施する。
ａ）老化安定性を試験するために80℃で72時間に亘って
の貯蔵：混濁を全く生じなかった。
ｂ）600℃へのマッフル炉中での板断片の加熱。形成さ
れた気泡の層厚の測定：層は0.5mmの初期厚さの８倍を
越えて発泡した。
ｃ）単位温度曲線ETKを有する、DIN 4102、第５部、第
７章に関連する実験室用燃焼炉を用いての燃焼試験での
可使時間：発泡の間の複合板の目で見ての評価。ガラス
板が場合により割れた場合、破砕片は発泡層から決して
剥離しない。
試験の結果は、次に記載した表に纏められている。純粋
なMAP（No.1）は老化試験の場合および発泡挙動の際に
不十分な結果を生じることを認めることができる。専ら
気泡形成は、H3BO32％（No.2）を添加することによって
若干改善される。H3BO36.5％は添加した場合には、意外
なことに、混濁傾向は老化試験の際には全く抑制されて
いる。また、同時に発泡挙動は明らかに改善され、この
ことにより、良好な燃焼挙動が導かれる。改善に値する
ことは、発泡の際に板の結合が僅かすぎることである。
更に、硼酸含量を10％に高めた場合には、改善は全く得
られず（No.4）、再び激しい混濁傾向が生じる。MAPに
良好に溶解する化合物（例えば、水酸化アルミニウムゲ
ル）の形のAl2O31.5％を添加することによってNo.3を変
性した場合には、卓越した使用可能の混合物（No.7）が
得られる。しかし、さらにアルミニウム含量が3.5％に
上昇することにより、再び不利に気泡形成が生じる。比
較のために得られた２つの硼素不含の混合物No.5および
６について試験することにより、専ら水酸化アルミニウ
ムゲルをMAPに添加することは不満足な結果を導き、か
つ硼酸と組合わせた場合にのみ最適な結果を生じること
が判明する。
ａ）表中のAl2O3添加量は、Al（OH）３の形で使用した
量をAl2O3量に換算した量である。
ｂ）MAPは50％工業用溶液を用い、その溶液量100％にH3
BO3およびAl2O3をそれぞれ所定の量添加したものであ
る。
ｃ）表中の「測定せず」は、エージング後の被覆層が濁
った状態であるので対応する試験が実施されなかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】水溶性アルミニウム塩、無機酸および水量
    を一緒にしかつ防火材料に変換することにより、防火遮
    断窓ガラス用、殊に少なくとも２枚のガラス板と、防火
    材料が配置されている少なくとも１つの板中間空間とか
    らなる防火遮断窓ガラス用の火災時に発泡する防火材料
    を製造する方法において、アルミニウム塩としてモノア
    ルミニウムヒドロホスフェートAl（H2PO4）３、無機酸
    として硼酸H3BO3を、実際に10〜25の範囲内のモノアル
    ミニウムヒドロホスフェート／硼酸の重量比で使用し、
    更に付加的に少量のアルミニウムヒドロオキシド、Al
    （OH）３を添加し、変換生成物を水量によって液状ない
    し粘稠に調節するかまたは押出可能に調節することを特
    徴とする、防火材料の製造法。
  2. 【請求項２】付加的に微少量のアルミニウムヒドロオキ
    シド、Al（OH）３を水酸化物ゲルの形で水中に導入す
    る、請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】モノアルミニウムヒドロホスフェート90〜
    95重量％、硼酸４〜８重量％および水酸化物ゲル１〜２
    重量％を用いて作業する、請求項１または２記載の方
    法。
  4. 【請求項４】防火材料が火災時に発泡することによって
    その容積を少なくとも６倍だけ、有利に８倍よりも多く
    拡大するような程度に出発成分が調節されている、請求
    項１から３までのいずれか１項に記載の方法により得ら
    れた、防火遮断窓ガラス用の火災時に発泡する防火材
    料。
  5. 【請求項５】防火材料が火災前に光学的に澄明な層を形
    成するような程度にさらに出発成分が調節されている、
    請求項４記載の、防火遮断窓ガラス用の火災時に発泡す
    る防火材料。
JP63212668A 1987-09-05 1988-08-29 防火材料の製造法および該方法により得られた防火材料 Expired - Lifetime JPH0751708B2 (ja)

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