JPH0751622B2 - カ−ボネ−トポリマ− - Google Patents

カ−ボネ−トポリマ−

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JPH0751622B2
JPH0751622B2 JP61026072A JP2607286A JPH0751622B2 JP H0751622 B2 JPH0751622 B2 JP H0751622B2 JP 61026072 A JP61026072 A JP 61026072A JP 2607286 A JP2607286 A JP 2607286A JP H0751622 B2 JPH0751622 B2 JP H0751622B2
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ring carbon
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ナイルス・リチヤード・ローゼンクイスト
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ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/64Polyesters containing both carboxylic ester groups and carbonate groups

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 ポリカーボネートは多くの有利な特性のため熱可塑性エ
ンジニアリング材料としての用途を有する周知の熱可塑
性材料である。たとえば、ポリカーボネートは強靭性、
可撓性、衝撃耐性、比較的高い熱変形温度といつた優れ
た特性を示す。通常のポリカーボネートは一般にビスフ
ェノール−Aのような二価フェノールとホスゲンのよう
なカーボネート前駆体との反応によつて製造できる。
しかし、比較的薄い従来のポリカーボネート樹脂フィル
ム、特にソルベントキャスティング法で製造したものの
光学的特性は理想的な特性より多少劣る。さらに特定的
にいうと、従来のポリカーボネート樹脂からなるソルベ
ントキャストフィルムは、光学的透明性が決定的な重要
性をもつある種の用途には使えなくなつてしまうような
くもり度を示す。
本発明の目的は、光学特性が改良され、特にくもりが低
減したキャストフィルムを形成するのに用いられるポリ
カーボネート樹脂を提供することである。
発明の概要 本発明は、(i)少なくとも1種の二価フェノール、
(ii)カーボネート前駆体、および(iii)少なくとも
1種の環状無水物から誘導されるカーボネートポリマー
に関する。
発明の説明 薄いフィルム、特にソルベントキャスティング法によつ
て薄いフィルムに成形すると、従来のカーボネートポリ
マーから成形したフィルムと比べて改良された光学特
性、特に低減したくもりを示すフィルムになるポリカー
ボネートを製造できることが発見された。
これらのカーボネートポリマーは、(i)少なくとも1
種の二価フェノール、(ii)カーボネート前駆体、およ
び(iii)少なくとも1種の環状無水物の反応によつて
得られる。
本発明の実施に用いられる環状無水物は次の一般式で表
わすことができる。
ここで、Xは環炭素原子を5〜約8個含有する二価の環
式炭化水素基を示し、Rはそれぞれハロゲンと一価の炭
化水素基から独立に選択され、nは0からX上に存在す
る置換可能な水素原子の数までの値を有する整数であ
る。
Xで表わされる二価の環式炭化水素基は通常脂肪族性で
ある。「脂肪族性」という用語は、これらが芳香族化合
物よりは脂環式化合物に近い特性を示すという意味であ
る。すなわち、フェニレンのような芳香族化合物ではな
いということである。したがつて、Xが示す環式炭化水
素基は、環構造中に二重結合をもたない(つまり脂環式
である)か、あるいは環構造中に最大で1個の二重結合
を有するかのいずれかである。すなわちXは環炭素原子
を5〜約8個含有するシクロアルキレン基またはシクロ
アルケニレン基のいずれかを表わす。これらの環式基は
単環式である。単環式というのは、環構造が1個だけと
いうことである。しかしこの唯一の環構造は橋かけ構造
であつてもよい。
Rが表わす一価の炭化水素基はアルキル基から選択され
るのが好ましい。好ましいアルキル基は炭素原子を1〜
約4個含有する低級アルキル基である。これら好ましい
低級アルキル基の非限定的な例のいくつかとしてはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−
ブチルがある。
nは0からX上に存在する置換可能な水素原子の数まで
の値をもつ整数を示すが、0〜3の値を有すると好まし
い。
式Iで表わされる環状無水物で無水物部分の2個のカル
ボニル炭素原子は、環式基Xの異なる環炭素原子に結合
しており、Xの隣接環炭素原子に結合していると好まし
い。
Rが示すハロゲン基は塩素と臭素から選択されるのが好
ましい。
式Iの好ましい化合物は、Rが存在するならば低級アル
キル基から選択されており、nが0〜約3の値を有し、
Xが環炭素原子を6〜7個含有しているものである。
式Iの好ましい化合物の非限定例としては次のものがあ
る。
式Iの化合物は業界でよく知られており、一般に市販さ
れているか、あるいは公知の方法で容易に製造すること
ができる。
本発明のポリマーを製造するのに有用な二価フェノール
類は次の一般式で表わすことができる。
ここで、R1とR2はハロゲン、一価の炭化水素基および一
価の炭化水素オキシ基から独立に選択され、Aは二価の
炭化水素基、 から選択され、bは0か1であり、mとm′はそれぞれ
0〜4の値を有する整数から独立に選択される。
R1とR2が表わす一価の炭化水素基としてはアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基、アルアルキル基および
アルカリール基がある。好ましいアルキル基は炭素原子
を1〜約10個含有するものであり、好ましいシクロアル
キル基は環炭素原子を4〜約8個含有するものである。
好ましいアリール基は環炭素原子を6〜12個含有するも
の、すなわちフェニル、ナフチルおよびビフェニルであ
る。好ましいアルアルキル基とアルカリール基は炭素原
子を7〜約14個含有するものである。
R1とR2が表わす一価の炭化水素オキシ基は一般式−OR3
を有しており、R3はR1やR2と同じである。
好ましいハロゲン基は塩素と臭素である。
Aが表わす二価の炭化水素基としてはアルキレン基、ア
ルキリデン基、シクロアルキレン基およびシクロアルキ
リデン基がある。好ましいアルキレン基は炭素原子を2
〜約20個含有するものであり、好ましいアルキリデン基
は炭素原子を1〜約20個含有するものである。好ましい
シクロアルキレン基とシクロアルキリデン基は環炭素原
子を4〜約16個含有するものである。
式IIの範囲内に入る二価フェノール類の非限定的な代表
例のいくつかとしては次のものがある。
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビス
フェノール−A)、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、 2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、 2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、 1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン、 1,1−ビス(3−メチル−5−クロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、 ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、 p,p′−ジヒドロキシジフェニル、 4,4′−チオジフェノール、および ビス(3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン。
その他の有用な二価フェノール類が米国特許第3,169,12
1号、第2,999,835号、第3,027,365号、第3,334,154号、
第3,035,021号、第3,036,036号、第3,036,037号、第3,0
36,038号、第3,036,039号および第4,111,910号に開示さ
れている。これら特許は全て引用によつて本明細書中に
包含する。
もちろん、本発明のポリマーの製造の際に個々の二価フ
ェノールの他に異なる二価フェノール2種以上の混合物
を使用することも可能である。
好ましい二価フェノール類はたとえばビスフェノール−
Aのような4,4′−ビスフェノール類である。
カーボネート前駆体はハロゲン化カルボニル、カーボネ
ートエステルまたはビスハロホルメートでよい。本発明
に使用できるハロゲン化カルボニルは臭化カルボニル、
塩化カルボニルおよびこれらの混合物である。使用でき
る代表的なカーボネートエステルは、ジフェニルカーボ
ネートのようなジアリールカーボネート類、ジ(クロロ
フェニル)カーボネート、ジ(ブロモフェニル)カーボ
ネート、ジ(トリクロロフェニル)カーボネート、等の
ようなジ(ハロフェニル)カーボネート類、ジ(トリ
ル)カーボネート等のようなジ(アルキルフェニル)カ
ーボネート類、フェニルトリルカーボネート、クロロフ
ェニルクロロナフチルカーボネート、等々、またはこれ
らの混合物である。本発明での使用に適したビスハロホ
ルメートとしては、ヒドロキノンのビスクロロホルメー
ト、ビスフェノール−Aのビスクロロホルメート等のよ
うな二価フェノール類のビスハロホルメート類、または
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール等のビスクロロホルメート類のような
グリコール類のビスハロホルメート類がある。好ましい
カーボネート前駆体はホスゲンともいう塩化カルボニル
である。
本発明のカーボネートポリマーを製造するのに特に有用
な方法は、前記した環状無水物、二価フェノールおよび
カーボネート前駆体を反応体として使用し、力性水溶
液、メチレンクロライドのような水と混和しない有機溶
媒、触媒、および分子量調節剤を使用する界面重合法で
ある。
使用できる触媒はカーボネートポリマー生成反応を触媒
する周知の触媒のいずれかである。
これらの触媒としてはトリエチルアミン、トリプロピル
アミン、N,N−ジメチルアニリンのような第三級アミン
類、第四級ホスホニウム化合物、および第四級アンモニ
ウム化合物があるがこれらに限定されることはない。
分子量調節剤は連鎖停止機構によつてカーボネートポリ
マーの分子量を調節する公知の化合物のいずれかであ
る。これらの化合物にはフェノール、tert−ブチルフェ
ノールおよびクロマン−Iがあるがこれらに限定されな
い。
本発明のカーボネートポリマーの製造に使用する式Iの
環状無水物の量は光学特性を改良する量である。光学特
性を改良する量とは、キャストフィルムの光学特性を改
良するのに有効な量、すなわちこのフィルムのくもりを
低下するのに有効な量のことである。通常この量は約1
〜約10モル%であり、約2〜約9モル%であると好まし
く、約3〜約8モル%であるとさらに好ましい。環状無
水物のモル%はこの無水物と前記の二価フェノールの合
計使用量を基準にする。
一般に、この無水物を約1モル%より少ない量で使用す
るとフィルムの光学特性が意味のある程改良されること
はない。約10モル%より多く使用するとポリカーボネー
トの有利な特性のいくつかが損われ始める。
本発明の高分子量熱可塑性カーボネートポリマーはポリ
マー鎖中にカーボネート基、カルボキシレート基および
芳香族炭素環式基を繰り返して含有しており、カーボネ
ート基の少なくともいくつかとカルボキシレート基の少
なくともいくつかは芳香族炭素環式基の環炭素原子に直
接結合している。
本発明のカーボネートポリマーはポリマー連鎖中にエス
テル結合とカーボネート結合を含有するが、エステル結
合の量は約1〜約10モル%の範囲であり、第2〜約9モ
ル%が好ましく、約3〜約8モル%だとさらに好まし
い。たとえば、5モルのビスフェノール−Aを0.5モル
の環状無水物および4.5モルのホスゲンと完全に反応さ
せるとエステル結合が10モル%のカーボネートポリマー
が得られる。
本発明のカーボネートポリマーは少なくとも次の2種の
繰り返し構造単位を含有する。
ここで、R、R1、R2、A、b、m、m′およびnは既に
定義したとおりである。
単位IVは、環状無水物の使用量に応じ、存在する単位II
IとIVの合計量を基準にして約1〜約10モル%の量で存
在する。
本発明の高分子量熱可塑性カーボネートポリマーは、通
常、25℃のメチレンクロライド中で測定した固有粘度が
少なくとも約0.5dl/gであり、少なくとも約0.6dl/gであ
ると好ましい。
ランダムに分枝した熱可塑性カーボネートポリマーも本
発明に包含される。これらのポリマーは(i)少なくと
も1種の式Iの無水物、(ii)少なくとも1種の式IIの
フェノール、(iii)カーボネート前駆体、および(i
v)少量の分枝剤の反応によつて製造される。この分枝
剤はよく知られた化合物であり、通常ヒドロキシ、カル
ボキシ、カルボン酸無水物、ハロホルミルまたはこれら
の組合せのような官能基を少なくとも3個含有する芳香
族化合物である。これら多官能性芳香族化合物のいくつ
かの非限定例としては、トリメリト酸無水物、トリメリ
ト酸、トリメリチルトリクロライド、4−クロロホルミ
ルフタル酸無水物、ピロメリト酸、メリト酸、メリト酸
無水物、トリメシン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸、等がある。
直鎖状と分枝状のカーボネートポリマーのブレンドも本
発明に包含される。
本発明のカーボネートポリマーには通常よく知られ、使
用されている添加剤を必要に応じ混和してもよい。この
ような添加剤としてはたとえば、酸化防止剤、ベンゾフ
ェノン類、ベンゾトリアゾール類およびシアノアクリレ
ート類のような紫外線吸収剤、米国特許第3,489,716
号、第3,138,379号および第3,839,247号(これらはすべ
てここで引用したことにより本明細書に包含する)に開
示されているエポキシド類のような加水分解安定剤、米
国特許第3,305,520号や第4,118,370号(この両者を引用
により本明細書に包含する)に開示されているオルガノ
ホスファイト類のような色安定剤、ならびに難燃剤があ
る。
本発明のカーボネートポリマーの製造に際し、式Iの環
状無水物をただ1種だけ用いてもよいし異なる環状無水
物2種以上の混合物を用いてもよいと理解されたい。
本発明のソルベントキャストフィルムは従来よく知られ
ているソルベントキャスティング法で製造できるが、こ
の方法ではたとえばメチレンクロライドのような有機溶
剤にカーボネートポリマーを溶かし、この溶液を型に注
ぎ入れ、溶剤を蒸発させてフィルムを形成する。これら
のフィルムの厚みは通常約0.5〜約25ミルであり、約1
〜約15ミルだと好ましい。
好ましい具体例の説明 本発明をいかに実施するか当業者がさらに良く理解でき
るように、限定するためではなく例示のために以下の実
施例を挙げる。実施例中部および%は他に特記しない限
り重量基準である。
次の実施例は本発明の範囲から外れる従来のポリカーボ
ネート樹脂から製造したソルベントキャストフィルムを
例示する。この実施例は比較のためだけに提示する。
実施例 1 本実施例ではビスフェノール−Aポリカーボネートから
製造したソルベントキャストフィルムを例示する。
1000mlの四ツ首フラスコに、メカニカルスターラー、pH
プローブ、力性水溶液注入管、ドライアイス凝縮器を取
り付けたクライゼン(Claisen)アダプター、およびガ
ス注入管をセットする。このフラスコに、水300ml、メ
チレンクロライド450ml、トリエチルアミン0.7ml(0.00
5モル)、ビスフェノール−A57g(0.25モル)、および
4−tert−ブチルフェノール0.24g(0.0016モル)を入
れる。撹拌しながら25%水酸化ナトリウム水溶液を加え
てpHを10に上げる。この力性水溶液を用いてpHを10〜11
に維持しながらホスゲンを1g/分の割合で30分間(0.3モ
ル)フラスコ内に導入する。塩水層から樹脂層を分離
し、3重量%塩酸で洗液が酸性になるまで洗い、蒸留水
で2回洗う。次いで樹脂をワーリング(Waring)ブレン
ダー内のメタノール1500ml中に沈殿させ、メタノール50
0mlで洗い、風乾する。
この樹脂5gをメチレンクロライド95gに溶かし、その溶
液をガラス板上に静置した5in.×10in.のステンレスス
チール製の型に注ぎ入れてソルベントキャストフィルム
を製造する。このガラス板上にガラス皿を逆さにしてゆ
るく乗せ、溶剤を徐々に蒸発させる。
くもり価(%)を決定するためのサンプルをフィルムの
中央から切り取る。くもり価(%)はガードナー回転球
式ヘーズメーター(Gardner Pivotable−Sphere Hazeme
ter,HG−1204型)で測定した。結果を表Iに示す。
以下の実施例では本発明のソルベントキャストフィルム
を例示する。
実施例 2 1000mlの四ツ首フラスコに、メカニカルスターラー、pH
プローブ、力性水溶液注入管、ドライアイス凝縮器が付
いたクライゼン(Claisen)アダプター、およびガス注
入管をセットする。
このフラスコに、水300ml、メチレンクロライド450ml、
トリエチルアミン0.7ml(0.005モル)、ビスフェノール
−A57g(0.25モル)、4−tert−ブチルフェノール0.24
g(0.0016モル)、およびシス−1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸無水物0.0125モル(ビスフェノール−Aに対
して5モル%)を入れる。撹拌しながら25%水酸化ナト
リウム水溶液を加えてpHを10に上げる。この力性水溶液
を用いてpHを10〜11に維持したまま、ホスゲンを1g/分
の割合で30分間(0.3モル)フラスコに導入する。樹脂
層を塩水層から分離し、3重量%の塩酸で洗液に酸性が
残るようになるまで洗い、蒸留水で二回洗う。樹脂をワ
ーリング(Waring)ブレンダー内でメタノール1500ml中
に沈殿させ、さらにメタノール500mlで洗い、風乾す
る。
次に、ほぼ実施例1の手順に従つて樹脂を成形してソル
ベントキャストフィルムにする。
このフィルムのくもり価(%)を測定した結果を表Iに
示す。
実施例 3〜6 ほぼ実施例2の手順を繰り返すが、シス−1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸無水物0.0125モルの代わりに表I
に示す他の環状無水物0.0125モルを用いる。
これらのフィルムのくもり価(%)の測定結果を表Iに
示す。
表Iのデータが示しているように、本発明のカーボネー
トポリマーからはビスフェノール−A(実施例1)のよ
うに従来のポリカーボネートから製造したフィルムと比
較してくもりが改良されたフィルムが得られる。
上述の詳細な説明は単に理解を容易にするためのもので
あり、これから不必要な限定が導かれるものではない。
明白な修正や変更は当業者には思い起こされるであろう
から、本発明は本明細書中に示し説明した詳細のみに限
定されることはない。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)少なくとも1種の、一般式: 〔式中、R1とR2はハロゲン、一価の炭化水素基および一
    価の炭化水素オキシ基から独立に選択され、Aは二価の
    炭化水素基、 から選択され、bは0か1であり、mとm′はそれぞれ
    0〜4の値を有する整数から独立に選択される〕で表わ
    される二価フェノール、 (ii)カーボネート前駆体、および (iii)少なくとも1種の、一般式: 〔式中、Xは二価の環式炭化水素非芳香族基を表わし、
    Rはそれぞれ独立にハロゲンおよび一価の炭化水素基か
    ら選択され、nは0からX上に存在する置換可能な水素
    原子の数までの値を有する整数である〕で表わされる環
    状無水物 〔但し、前記環状無水物の使用量は、前記二価フェノー
    ルと前記環状無水物の合計使用量に対して1〜10モル%
    である〕 の反応生成物からなり、次式 〔式中、R1,R2,A,b,m,m′,X,Rおよびnは前記に定義し
    たとおりである〕の繰り返し構造単位よりなるカーボネ
    ートポリマー。
  2. 【請求項2】Xが環炭素原子を5〜8個含有しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のポリマ
    ー。
  3. 【請求項3】Xが環炭素原子を6〜7個含有することを
    特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のポリマー。
  4. 【請求項4】Xがシクロアルキレン基とシクロアルケニ
    レン基から選択されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のポリマー。
  5. 【請求項5】前記シクロアルキレン基とシクロアルケニ
    レン基が環炭素原子を5〜8個含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項に記載のポリマー。
  6. 【請求項6】前記シクロアルキレン基とシクロアルケニ
    レン基が炭素原子を6〜7個含有することを特徴とする
    特許請求の範囲第5項に記載のポリマー。
  7. 【請求項7】Rで表わされる前記一価の炭化水素基がア
    ルキル基から選択されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載のポリマー。
  8. 【請求項8】前記アルキル基が低級アルキル基から選択
    されることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の
    ポリマー。
  9. 【請求項9】nが0〜3の値を有することを特徴とする
    特許請求の範囲第8項に記載のポリマー。
  10. 【請求項10】Xがシクロアルキレン基を表わすことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のポリマー。
  11. 【請求項11】前記シクロアルキレン基が環炭素原子を
    6〜7個含有することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のポリマー。
  12. 【請求項12】前記シクロアルキレン基が環炭素原子を
    6個含有することを特徴とする特許請求の範囲第11項に
    記載のポリマー。
  13. 【請求項13】nが1であることを特徴とする特許請求
    の範囲第12項に記載のポリマー。
  14. 【請求項14】Rが低級アルキル基を表わすことを特徴
    とする特許請求の範囲第13項に記載のポリマー。
  15. 【請求項15】nが0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第12項に記載のポリマー。
  16. 【請求項16】Xがシクロアルケニレン基を表わすこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のポリマー。
  17. 【請求項17】前記シクロアルケニレン基が環炭素原子
    を6〜7個含有することを特徴とする特許請求の範囲第
    16項に記載のポリマー。
  18. 【請求項18】nが1であることを特徴とする特許請求
    の範囲第17項に記載のポリマー。
  19. 【請求項19】Rが低級アルキル基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第18項に記載のポリマー。
  20. 【請求項20】nが0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第17項に記載のポリマー。
  21. 【請求項21】前記カーボネート前駆体がホスゲンであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のポリ
    マー。
  22. 【請求項22】前記二価フェノールがビスフェノール−
    Aであることを特徴とする特許請求の範囲第21項に記載
    のポリマー。
  23. 【請求項23】前記環状無水物の使用量が2〜9モル%
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    ポリマー。
  24. 【請求項24】前記環状無水物の使用量が3〜8モル%
    であることを特徴とする特許請求の範囲第23項に記載の
    ポリマー。
  25. 【請求項25】くもりが改良されたソルベントキャスト
    フィルムの形成に使用される特許請求の範囲第1項に記
    載のポリマー。
JP61026072A 1985-02-11 1986-02-10 カ−ボネ−トポリマ− Expired - Lifetime JPH0751622B2 (ja)

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US700097 1985-02-11
US06/700,097 US4587326A (en) 1985-02-11 1985-02-11 Polycarbonate from nonaromatic cyclic anhydride having improved optical properties

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