JPH0751501Y2 - ポケットティッシュペーパーケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ポケットティッシュペ
ーパーを形崩れや損傷を生じないように保持させると共
に、クリップ付きの筆記具をも着脱し易く保持させ得る
ポケットティッシュペーパーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯用のポケットティッシュペーパーケ
ースは、本考案者により市場提供されており、その構成
はプラスチックの成形加工により容体１９と蓋体２０と
がヒンジ２１によりつなげられるポケットティッシュペ
ーパーケースを形成して、その蓋体２０の中央部にティ
ッシュペーパー２２の取出し口２３を設け、自由端側に
容体１９の受体２４に係脱する掛体２５を設けたもの
で、ポケットやハンドバッグに入れて持ち歩くと、形崩
れや損傷し易いポケットティッシュペーパーがケースに
より保護されていつまでも使い易い状態にある特徴を有
する。

【０００３】しかし、前記したポケットティッシュペー
パーケースは、単にティッシュペーパーを保持するのみ
で、その他の機能は有しないものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、この現状に
かんがみなされたもので、ケースの蓋体にペーパー取出
し口と、その外側に位置する筆記具ホルダーとを設ける
ことにより、ケースに筆記具等の保持機能をも持たせて
便利さを増進したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、プラスチック
の成形加工により容体と蓋体とよりなるポケットティッ
シュペーパーケースを形成し、このケースの蓋体にティ
ッシュペーパーの取出し口と、該取出し口の外側の一方
又は両方に位置する筆記具ホルダーとを設けた構成によ
り課題の解決を行うものである。

【０００６】

【作用】前記のように構成されるポケットティッシュペ
ーパーケースは、プラスチックを用いて容体と蓋体とよ
りなり、且つ蓋体にペーパー取出し口と筆記具ホルダー
とを設けたケースを形成し、その蓋体を開いて内部に包
装シートの切り目が取出し口へ合うようにティッシュペ
ーパーを収容して蓋体を閉じれば、ティッシュペーパー
はケース内に格納されて、ポケットやハンドバッグに入
れて持ち歩いても、押さえられたり、揉まれたりしない
ため原状を保持して形崩れや損傷も生じることがなくな
る。

【０００７】そしてティッシュペーパーを使うときは、
蓋体の取出し口からティッシュペーパーの中央部を摘ん
で引っ張れば、ペーパーは周りを蓋体に押さえられるた
め、細く絞れて取出し口より１枚ずつ取り出されて、そ
の際に公知の通り次のペーパー端を取出し口へのぞか
せ、最後の１枚までを便利に取出して無駄なく使用する
ことができる。

【０００８】又、このケースはペーパー取出し口の外側
の一方又は両方に筆記具ホルダーを設けてあるから、こ
のホルダーに筆記具のクリップを挿し込んで置けば、筆
記具はケースの前側に保持されて必要なとき使用し、用
が済めば又保持させて置くことにより筆記具の定位置保
管がで、更に、ホルダーの上側を蓋体から分離させてこ
れと弾力的に接するようにして置けば、ホルダーと蓋体
との間へ名刺、カード、メモ、その他を挿し込んでこれ
らをよく目立つて紛失することがないように保持するこ
とができる。

【０００９】更に、このポケットティッシュペーパーケ
ースは、プラスチックの成形により製造するから、廉価
な量産が可能で、特に容体と蓋体をヒンジによりつなが
るように一体成形すれば、製作費が一層低減されて商品
価値も非常に高くなるため、宣伝・広告・挨拶・記念・
その他に無料配布するのに好適であって、しかも、中の
ティッシユペーパーがなくなれば、これを入れ替えるこ
とによりケースは引き続き使用できるため、ケースに宣
伝・広告その他を表示して置けば、宣伝、広告、その他
の効果を以後も持続させることができるものである。

【００１０】なお、このポケットティッシュペーパーケ
ースは、容体側にバンド掛けを設けて、これをバンドに
掛けてアウトドアに携帯使用したり、自動車のサンバイ
ザー等へ掛けて車内で使用したり、バンド掛けによりケ
ースを卓上へ斜めに立てて卓上用として使用することも
できる便利を有するものである。

【００１１】

【実施例】以下に本考案に係るポケットティッシュペー
パーケースの実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】図１はこのポケットティッシュペーパーケ
ースの取出し口からペーパーを取り出す状態の正面図。
図２は同上の筆記具ホルダーに筆記具と名刺を支持させ
た状態の正面図。図３は同上の中央横断下側面図。図４
は同上の蓋体を展開した状態を示す縮小正面図。図５は
同上のバンド掛けで卓上へ斜めに立てて使用する状態を
示す側面図。図６は同上のバンド掛けをサンバイザーへ
掛けて車内用として使用する状態を示す側面図である。

【００１３】図１〜図６に示す実施例のケースは、図４
の展開図に示す通り、方形の容体１と蓋体２とを中央部
に設けた肉薄のヒンジ３でつなげるようにプラスチック
により一体成形して、容体１と蓋体２とに図５に示す通
り互いに噛み合う受体４と掛体５とを設け、蓋体２を閉
じるときこれらが係合して蓋体２をロックするようにし
てあり、又、前記蓋体２には図１、図２に示すように細
長い取出し口６を設けて、中側に図３、図４に示すよう
にポケットティッシュペーパー７を収容し、このペーパ
ー７を蓋体２の両側縁の中央部に図４に示すように設け
た係止片８，８へ着脱可能に取付けた保持部材９により
裏側から支持させるもので、この保持部材９は図４に示
す輪ゴムか、金属・合成樹脂のばね片等（図面省略）を
用いると、これらによりペーパー７を取出し口６側へ向
かって押圧させて、常にペーパー７が取出し口６からの
ぞくようにする。

【００１４】そして前記ペーパー取出し口６の外側に
は、図１、図２、図３に示すように取出し口６の両方
か、図面には示してないが一方に筆記具１０のホルダー
１１を設け、このホルダー１１に図５、図６に示すよう
に筆記具１０のクリップ１２を挿し込むと、蓋体２の前
側に図２のように筆記具１０をほぼ水平に保持して筆記
具ホルダー１１の機能を果たすもので、前記ホルダー１
１の巾が広い場合は、図５、図６に示すように中央部内
側に突片１３を設けると、２本の筆記具１０の安定した
保持が行われる。

【００１５】前記した筆記具ホルダー１１は、その上側
を蓋体２から分離させて、この分離部が弾力的に蓋体２
に接触するようにして置くと、ホルダー１１と蓋体２と
の間へ図５、図６に示すように名刺、カード、メモ１４
等を挿し込んで、図２のように目立ち易くて、しかも紛
失しないように保持させるカードホルダーの機能を果た
す。

【００１６】又、前記容体１は内側に図４に示すように
メモ紙１５を収容し、このメモ紙１５の一側を容体１に
弾力を持つように付設したメモ抑え１６で底面との間に
挟ませて置けば、メモ紙１５を確実に支持させて置い
て、必要な時に取り外して使用するメモホルダーの機能
を果す。

【００１７】更に、容体１の裏側には、図５、図６に示
すように付根部と底面との間を充分に広くして厚手の器
物、例えば自動車のサンバイザー１７等へも掛けられる
バンド掛け１８を取付け、これを公知の通り衣服のベル
トに掛けてケースをアウトドアに携帯使用したり、自動
車内のサンバイザー１８へ図６に示すように掛け止めて
車内用として使用したり、バンド掛け１７とケースの下
縁とを卓上に接しさせて、ケースを卓上に斜めに立てて
使用したりする多様的な使用が可能となるものである。

【００１８】

【考案の効果】前述した通り、本考案に係るポケットテ
ィッシュペーパーケースは、これにポケットティッシュ
ペーパーを入れて置けば、ポケットやハンドバッグに入
れて携帯してもティッシュペーパーの形崩れや変形を生
じず、これの取り出しはそのつまんだ部分の外側をしっ
かりとケースが押さえた状態で行うため、ペーパーを最
後の１枚になるまで容易に取り出して便利に使用するこ
とができ、また、ケース内のティッシュペーパーがなく
なれば、これを新しいものを入れ換えて長期間に亘り継
続使用ができる。

【００１９】ペーパー取出し口の外側に筆記具ホルダー
を設けたから、これに筆記具のクリップを挿し込めば、
筆記具をケースに着脱自在に支持させて置いて、必要時
便利に使用することができるだけでなく、このホルダー
の一方を蓋体から分離させて置けば、これと蓋体との間
にカード、名刺、メモ、その他を挿し込んで、これらを
よく目立って紛失することがないように保持できる。

【００１９】ケースをプラスチックにより成形するか
ら、廉価に量産をすることができて、宣伝，広告，挨
拶，記念，その他のために無料配布する商品として好適
であり、しかも、中身のティッシュペーパーを交換すれ
ば、永続的に使用できるから、使用者が折りにふれて宣
伝，広告，その他を見ることになり、その効果を持続さ
せることができる。以上のような格別な効果を奏するも
のである。

【００２８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るポケットティッシュペーパーケー
スの取出し口からペーパーを取り出す状態の正面図であ
る。

【図２】同上の筆記具ホルダーに筆記具と名刺を支持さ
せた状態の正面図である。

【図３】同上の中央横断下側面図である。

【図４】同上の蓋体を展開した状態を示す縮小正面図で
ある。

【図５】同上のバンド掛けで卓上へ斜めに立てて使用す
る状態を示す側面図である。

【図６】同上のバンド掛けをサンバイザーへ掛けて車内
で使用する状態を示す側面図である。

【図７】従来のポケットティッシュペーパーケースの蓋
体を展開した状態を示す正面図である。 【符号の説明） １ 容体 ２ 蓋体 ３ ヒンジ ６ 取出し口 ７ ティッシュペーパー １１ 筆記具ホルダー

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチックの成形加工により容体と蓋
   体とよりなるポケットティッシュペーパーケースを形成
   し、このケースの蓋体にティッシュペーパーの取出し口
   と、該取出し口の外側の一方又は両方に位置する筆記具
   ホルダーとを設けたことを特徴とするポケットティッシ
   ュペーパーケース。
2. 【請求項２】 請求項１記載の筆記具ホルダーの一方を
   蓋体から分離させて、カード等の挿し込みを可能とした
   ことを特徴とするポケットティッシュペーパーケース。
3. 【請求項３】 請求項１記載の蓋体内にティッシュペー
   パーを納め、これを裏側に配した保持部材で取出し口側
   へ押させたことを特徴とするポケットティッシュペーパ
   ーケース。
4. 【請求項４】 請求項１記載の容体の底の内側にメモを
   納め、このメモの一側を容体に付設した抑え片により抑
   えさせたことを特徴とするポケットティッシュペーパー
   ケース。
5. 【請求項５】 請求項１記載の容体の裏側に、バンド掛
   けを設けたことを特徴とするポケットティッシュペーパ
   ーケース。