JPH075146Y2 - ジョイナー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、平行な２つの立設壁の上端に傘部を張設し、
該立設壁の外側面に突設片を設けるとともに、下端に外
方に向けてそれぞれ基盤片を突設し、該基盤片上に多数
の突片を設けてなる外装板、内装板等の建築板の目地部
分に用いるジョイナーに関するものである。

（背景技術） 従来、この種のジョイナーとしては、１本の立設壁の上
端に傘部を設けるとともに、下端に基盤片を設けて成る
略エ字型の構成のものが汎く公知公用のものであった。

しかしながら、上記従来のジョイナーを、外装板や内装
板等の建築板の目地部分に使用した場合において、同建
築板の寸法精度、特に目地部分を構成する側端部の直線
性精度の悪さを充分にカバーすることが出来にくいとい
う欠点を有していた。

（考案の目的） 本考案は、上記した従来のジョイナーのかかる欠点を悉
く解消することの出来る、極めて新規性に溢れるととも
に、有用性に富んだジョイナーを汎く社会に提供し、も
って斯界の益々の隆盛進展に寄与せんとするものであ
る。

（考案の開示） 本考案は、平行な２つの立設壁の上端に傘部を張設し、
該傘部の両側端縁部を外下方へ傾斜するように突設し、
同立設壁の外側面に外下方へ傾斜した突設片を設けると
ともに、下端に外方へ向けてそれぞれ基盤片を突設し、
該基盤片上に多数の突片を設けて、同基盤片と傘部との
間隔寸法を接続される建築板の厚み寸法に略合致させて
成るジョイナーである。

以下、本考案のジョイナーについて第１図、第３図の実
施例の図面に基づいて詳細に説明する。

本考案は、平行な２つの立設壁（１）（１）の上端
（２）（２）に、緩やかな山型状をした傘部（３）を張
設し、該傘部（３）の両側端縁部を外下方へ傾斜するよ
うに突設し、同立設壁（１）（１）の外側面（４）
（４）の中程に外下方へ傾斜した突設片（５）を設ける
とともに、下端（６）（６）に外方へ向けてそれぞれ基
盤片（７）（７）を突設し、該基盤片（７）（７）上に
多数の突片（８）（８）を設けて、同基盤片（７）
（７）と傘部（３）との間隔寸法を接続される外装板で
ある建築板（12）（12）の厚み寸法に略合致させて成る
ジョイナー（９）である。

尚、本考案において、立設壁（１）、傘部（３）、突設
片（５）、基盤片（７）、突片（８）の厚さ寸法は0.5m
m乃至2.0mmであり、その主材料は硬質塩化ビニール樹
脂、軟質塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等の合成樹脂で、適宜必要に応じて着色を
施しておくことが望ましい。

第２図は、本考案の他の実施例であり、立設壁（１）
（１）の外側面（４）（４）にはそれぞれ複数個の突設
片（５）（５）（５）…が対称に設けられているもので
ある。

（使用状態） 次いで、第３図に基づいて、本考案のジョイナーの使用
方法について詳しく説明する。

まず、下地材（10）上に、ジョイナー（９）を、釘（1
1）でもって固定し、該ジョイナー（９）の両側に、外
装材である建築板（12）（12）をそれぞれ挿入して固定
する。この際に傘部（３）は、両建築板（12）（12）を
またぐようにして押接し、突設片（５）は、建築板（1
2）の側端面（13）に接するとともに、突片（８）は建
築板（12）の裏面（14）に接して、建築板（12）の納ま
りを丁度適度なものとするものである。

この場合、基盤片（７）（７）と傘部（３）との間隔寸
法が建築板（12）の厚み寸法に略合致されて同傘部
（３）の両側端縁部が外下方へ傾斜しているため、該傘
部（３）の両側端縁部は両建築板（12）（12）の表面に
密着して該建築板（12）（12）を下方へ押圧し、しか
も、突設片（５）が外下方へ傾斜しているため、該突設
片（５）の先端が建築板（12）の側端面（13）に押接さ
れることによって該建築板（12）は下方へ押圧され、こ
の両押圧作用によって建築板（12）の裏面（14）が多数
の突片（８）に確実に密接されて、がたつき防止及び防
水機能が充分に発揮されるものである。

（考案の効果） 本考案のジョイナーは、上述した如く、平行な２つの立
設壁の上端に傘部を張設し、該立設壁の外側面に突設片
を設けるとともに、下端に外方に向けて、それぞれ基盤
片を突設し、該基盤片上に多数の突片を設けて成るもの
であるから、寸法精度の悪い目地部分であっても、充分
に吸収し、美麗な美観を供することが出来るものであ
る。特に、傘部の両側端縁部が外下方へ傾斜するように
突設されるとともに、突設片が外下方へ傾斜しており、
基盤片と傘部との間隔寸法が建築板の厚み寸法の略合致
されているため、傘部の両側端縁部は建築板の表面に密
着して該建築板を下方へ押圧し、しかも、突設片の先端
が建築板の側端面に押接されることによって該建築板は
下方へ押圧され、この両押圧作用によって建築板の裏面
が多数の突片に確実に密接されて、がたつき防止及び防
水機能が充分に発揮されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案のジョイナーのそれぞれ異な
った実施例の要部断面図、第３図は本考案のジョイナー
の使用状態を示す要部断面図である。 １……立設壁、２……上端、３……傘部、４……外側
面、５……突設片、６……下端、７……基盤片、８……
突片、９……ジョイナー、12……建築板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】平行な２つの立設壁の上端に傘部を張設
   し、該傘部の両側端縁部を外下方へ傾斜するように突設
   し、同立設壁の外側面に外下方へ傾斜した突設片を設け
   るとともに、下端に外方へ向けてそれぞれ基盤片を突設
   し、該基盤片上に多数の突片を設けて、同基盤片と傘部
   との間隔寸法を接続される建築板の厚み寸法に略合致さ
   せて成るジョイナー。
2. 【請求項２】複数個の突設片とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のジョイナー。