JPH075139U - シートフィルムホルダーの遮光用板バネ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】シートフィルムを入れる国際規格のシートフィ
ルムホルダーに間仕切りを設け、仕切られた空間にそれ
ぞれ遮光板を挿入させ１枚のフィルムに複数のワイド写
真を撮影するためのシートフィルムホルダーにおいて、
各々の遮光板をシートフィルムホルダーの溝に圧接さ
せ、漏光を防止するための機構。 【構成】板バネに遮光板の挿入口に直角に凸部分を設け
シートフィルムホルダーの遮光板をシートフィルムホル
ダーの下壁部分に圧接させて、遮光板の挿入口からの漏
光を防ぎ、また、板バネに間仕切り部分で切り欠きを入
れ、各々の遮光板に沿って別々に圧接動作することがで
きる板バネ

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

シートフィルムを使用するための国際規格寸法のシートフィルムホルダーにお いて１枚のフィルムに複数写真が撮影することが出来るシートフィルムホルダー 間仕切り使用における大判カメラの分野

【０００２】

【従来の技術】

大判カメラにおけるシートフィルムホルダーにはフィルム１枚に付き１枚の遮 光板があり、撮影する時に、その遮光板を引いて取り外し露光させフィルム１枚 に１枚の写真を撮影していた。１枚のフィルムに複数の別々の遮光板を設けると 、それぞれの遮光板との間と、シートフィルムホルダーの間仕切り部分との結合 部分から光がフイルム面に漏れて感光するので、１個のシートフィルムホルダー に複数の遮光板を設けることは不可能であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

国際規格のシートフィルムホルダーのフィルム面上に着脱可能な間仕切りを設 けてその間仕切りの溝に複数の遮光板を別々に装着し、撮影時に順次シートフィ ルムホルダーから引き出して撮影するので、遮光板を引き出した挿入口部分から の漏光と、シートフィルムホルダーの間仕切りの結合部分からの漏光をふせがな ければならない。シートフィルムホルダーの遮光板はシートフィルムホルダーに 内蔵された漏光を防ぐための板バネで内側から外側へ押し上げて遮光している。 遮光板が１枚の場合と異なり複数の場合それぞれの遮光板の隙間から漏光が入り 、内蔵の板バネが遮光板を押し上げているために、遮光板と遮光板摺動の溝との 下側、すなわちフィルム面側に隙間ができ漏光してしまうので、このフィルム面 側の隙間を無くするために、遮光板を遮光板の摺動溝の下側、すなわち、フィル ム面側に板バネで圧し下げる構造が必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 シートフィルムホルダーに、複数の遮光板を設けて使用する際、遮光板とシー トフィルムホルダーとの間に本考案のバネ作用の板を挿入することにより、本考 案の板バネが遮光桁をシートフィルムホルダーの壁に圧接させて、遮光板挿入口 からの漏光を防いでいる、さらに、本考案の板がバネ作用するので、遮光板がシ ートフィルムホルダーの溝の下側、すなわちフィルム面に近い部分に圧着するた め、間仕切りとの接合部分等からの漏光をも防止することができる、。

【０００５】

【作用】

シートフィルムホルダーに内蔵されている、遮光用板バネが遮光板を押上、片 方に密着させることにより遮光しているが、複数の遮光板を使用する場合、遮光 板の板厚により遮光板と遮光板との隙間から漏光する、そこで本考案の板バネを シートフィルムホルダーに組み込むと遮光板が遮光板の溝の下側に圧接されるた めに漏光がなくなる。また、シートフィルムホルダーのフィルム面上にある間仕 切り部分で切り込みを作ることにより、それぞれの遮光板の抜き差しを行っても 、別々にバネ作用して遮光板に圧接し漏光を防ぐ。

【０００６】

【実施例】

図１の国際規格による通常のシートフィルムホルダー１は遮光板２に結合され た取手３を持って、図２の溝９に沿って摺動させて露光窓４からフィルム７に露 光及び遮光を行う。図２は図１のＡ−Ａ断面でシートフィルムホルダーに内蔵さ れたバネ５によって遮光板２が押し上げられ、シートフィルムホルダー１の上壁 部分に圧接されて遮光板の挿入口８からの漏光を防いでいる。図３は遮光板を取 り外し、フィルム７に露光させた状態で、シートフィルムホルダーに内蔵された 板バネ５がシートフィルムホルダーの上壁に圧接して挿入口８からの漏光を防い でいる。図４は図１のシートフィルムホルダー１に図６の遮光板誘導溝１８を持 った間仕切り１３を組込み、取手１１を設けた遮光板１０を挿入し、図５の本考 案した板バネを組込んだ状態で、図４のＢ−Ｂ断面の図７は本考案の板バネ１２ により遮光板１０をバネ作用を持った凸部分１４によって下壁に圧接されてシー トフィルムホルダー口８からの漏光を防止する。ホルダー内蔵の板バネ５によっ て遮光板１０は押上られるが、さらに板バネ１２の凸部分１５によって、再度圧 し下げられて遮光板１０は誘導溝９に圧し下げられて摺動する。これにより遮光 板１０は上下に波打つような形になって、挿入口からの漏光を防いでいる。図８ は図４のＣ−Ｃ断面で遮光板１０は溝９と１８の下側に圧し下げられている。本 考案の図５の板バネが無い場合は図２の遮光板２の下部分に空間６が出来るため 、複数遮光板を挿入すると遮光板の挿入口８から図９の各々の遮光板１０の隙間 ２０から入った光が図２の空間６を通ってフィルム７に漏光してしまう。 しかるに本考案の板バネを組み込むことにより遮光板との隙間６が無くなり漏 光する事が無い。なお、本考案の板バネ図５の２つの突起１６は間仕切り１３の 溝１８にそれぞれ入り込み間仕切り１３と本考案の板バネ１２との位置ズレを防 止することができる。なお、本考案の図５の板バネの作用部分は１５だけでも可 能で、１４が無くても同じ結果であるが、１４と１５の２カ所設ければ２重の遮 光となりなお一層安全である。

【０００７】

【考案の効果】

この考案により、１個のシートフィルムホルダーで複数の写真が取れ、フィル ムの縦横比の異なるワイド写真を楽しむことが出来る。本考案の遮光板の押さえ 板バネは国際規格のシートフィルムホルダーにセットするため、国際規格寸法の フィルムがそのまま使用出来る。間仕切りを複数設置することも本考案の板バネ の形状をそれに合わせて設けることにより可能であり、１枚のフィルムに複数の 写真を撮影することが出来るため、１度の現像で複数の写真ができるので大変経 済的です。又本考案の板バネと間仕切りを取り外すことにより、１枚遮光板の通 常のシートフィルムホルダーとして使用できる長所をもっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】・通常のシートフィルムホルダー正面図

【図２】・図１のＡ−Ａ断面図

【図３】・図１の遮光板を引き抜いた図

【図４】・図１に本考案の板バネの組み込み図

【図５】・本考案の板バネの立体図

【図６】・間仕切りの立体図

【図７】・図４のＢ−Ｂ断面

【図８】・図４のＣ−Ｃ断面図

【図９】・図４のＤ−Ｄ断面を本考案の板バネを省いた
場合の図

【符号の説明】 １ ・国際規格のシートフィルムホルダー ２ ・遮光板 ３ ・遮光板の取っ手 ４ ・図１のシートフィルムホルダーの窓 ５ ・シートフィルムホルダー内蔵の板バネ ６ ・内蔵板バネによる隙間 ７ ・シートフィルム ８ ・遮光板挿入口 ９ ・遮光板摺動の溝 １０ ・遮光板 １１ ・遮光板１０の取手 １２ ・本考案の板バネ １３ ・間仕切り １４ ・板バネの凸部分 １５ ・板バネの凸部分 １６ ・突起部分 １７ ・切り下記部分 １８ ・間仕切りの遮光板摺動の溝 １９ ・間仕切りの端部分 ２０ ・各々遮光板の隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】間仕切りのあるシートフィルムホルダーに
   複数の遮光板を摺動させて露光させるシートフィルムホ
   ルダーの遮光板と、シートフィルムホルダーとの間に板
   バネを挿入、その板バネが遮光板を圧接するようにバネ
   作用を持たせ、シートフィルムホルダーの間仕切り部分
   を境に、切り込みを設け、それそれれの遮光板に沿って
   別々に圧接することが出来るバネ作用を持った切り込み
   付き板バネ。