JPH0751046Y2 - 動物用液状物質強制投与器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は動物用液状物質強制投与器具、更に詳細には子
豚等の初乳期動物や病弱な動物に対し、代用乳や薬液な
どの液状物質を強制的に経口投与するために好適な動物
用液状物質強制投与器具に関する。

〔従来の技術〕

従来、動物に対する代用乳や薬液などの液状物質の強制
投与は、単に補給瓶にチューブを連通させ、該チューブ
の端部を経口的に挿通して行なわれていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

然しながら、斯かる従来法によるときは、液状物質が連
続的に供給されてしまうため、スムースな呼吸が困難と
なり、その結果むせたりすることによって嘔吐などを生
起し、定量投与は事実上極めて困難であった。また、チ
ューブを食道内に確実に挿入するのに熟練を要し、難し
いため自ずと作業効率が悪く人手と時間を要するのが実
状であった。

そこで、本考案者は斯かる従来の欠点を解消すべく、種
々検討を重ねた結果、間欠吸排ポンプを用いれば極めて
良好な結果が得られることを見い出し、本考案を案出し
たものである。

〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本考案は液状物質排出用のやや下降突出ノズ
ルを備えた間欠吸排ポンプを、容器体に装着せしめると
共に、当該突出ノズルに、可撓性素材で形成されしかも
先端外縁部が細身面取りされた食道又は胃挿入用円弧状
チューブ体を着脱自在に連結したことを特徴とする動物
用液状物質強制投与器具である。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を示す図面と共に更に説明する。

１は容器体で、代用乳や薬液等の液状物質を収容するも
のである。この容器体の材質は合成樹脂等その如何を問
わず、またその内容量も投与すべき液状物質により適宜
選定されるが、代用乳の場合であっても500〜1,000ml程
度で十分である。

２は間欠吸排ポンプで、上部に経口投与用の突出ノズル
21を備えるものである。この突出ノズル21は有利な口腔
内挿入性を得るため、横方向にやや下向き突出せしめて
構成されている。また、この突出ノズル21には、適度な
弾性を有するシリコンゴム等の可撓性素材で形成されし
かも先端外縁部22aが細身面取りされた食道又は胃挿入
用円弧状チューブ体22が着脱自在に連結されており、体
内挿入性並びに液状物質の投与等の作業性が著しく向上
せしめられている。因に、当該チューブ体22としては、
例えば外径３〜15mm、内径１〜14mm、長さ２〜10cmとし
たものが体内挿入性に優れたものとして挙げられる。

間欠吸排ポンプ２としては、所定量ずつ間欠的に吸引排
出し得るものであれば、電動式、手動式の如何を問わな
いが、例えばシャンプー容器等に用いられている手動押
圧作動ポンプが簡便である。

間欠吸排ポンプ２の容器体１への具体的装着法はその如
何を問わないが、容器体１の開口部を閉止する蓋体３に
貫通取り付け、該ポンプ付き蓋体３を以って容器体１に
着脱自在に装着するのが望ましい。

〔作用〕

本考案は以上の如く構成されているので、容器体１に目
的とする液状物質を収容せしめた後、チューブ体22を対
象とする動物の食道乃至胃内まで挿入し、間欠吸排ポン
プ２を作動せしめれば、容器体１内の液状物質が所定量
ずつ当該ノズルから動物体内に間欠的に供給投与され
る。

〔考案の効果〕

従って、本考案によれば、所定量ずつ間欠的に動物体内
に液状物質が供給投与されるので、息苦しさに伴なう吐
きもどしが防止され、無理のない定量強制投与が可能で
ある。

しかも、本考案は極めて作業性に優れるものであるか
ら、一人でも容易かつ安全に定量投与作業を行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案動物用液状物質強制投与器具の概略断面
説明図、第２図はチューブ体の拡大斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】液状物質排出用のやや下向き突出ノズルを
   備えた間欠吸排ポンプを、容器体に装着せしめると共
   に、当該突出ノズルに、可撓性素材で形成されしかも先
   端外縁部が細身面取りされた食道又は胃挿入用円弧状チ
   ューブ体を着脱自在に連結したことを特徴とする動物用
   液状物質強制投与器具。