JPH0750617A - 回線等化器 - Google Patents

回線等化器

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JPH0750617A
JPH0750617A JP19370493A JP19370493A JPH0750617A JP H0750617 A JPH0750617 A JP H0750617A JP 19370493 A JP19370493 A JP 19370493A JP 19370493 A JP19370493 A JP 19370493A JP H0750617 A JPH0750617 A JP H0750617A
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皎 大窪
Sunao Ronte
素直 論手
Yusuke Nasu
雄介 那須
Hitoshi Hiraike
均 平池
Keiichi Shibata
佳一 柴田
Kazuhide Tokumaru
和秀 徳丸
Toshihiro Tamura
利博 田村
Isao Ishikura
功 石倉
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局と端末との間を接続する4線式の伝送回線
13上を伝送される信号の減衰および遅延を補償する回
線等化器において、自動的に補償するために付加すべき
周波数特性を設定できる。 【構成】 回線等化器本体内に周波数が変化する試験信
号を出力する発振器20と,試験信号の信号レベルを検
出する検出器15と、この検出された信号レベルから回
線のフーリエ特性を算出するフーリエ演算部22とを組
込むと共に、デジタルフィルタ17a,17bでもって
前記フーリエ特性のインパルス特性を用いて、演算でも
って等化的に補償するために付加すべき周波数特性を得
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば一般の加入者電
話端末と電話局との間を接続する4線式の伝送回線に介
挿されている回線等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各家庭や各事業所における電話端
末には、相手と通常の会話を行うための通常の電話機の
他に、ファクシミリ装置,パーソナルコンピュータ等の
各種事務機器が接続されている。これらの機器はモデム
を介して電話回線に接続される。
【0003】したがって、各端末と電話局とを接続する
伝送回線には通常の音声のみならず、各種のデータ信号
が伝送される。一般に、これらのデータ信号は種々の形
態に変調されて伝送される。したがって、これらの各種
デジタルデータ信号が正確に送受信されるために、信号
波形が正確に伝送される必要がある。
【0004】しかし、周知の通り、一般電話の伝送回線
はペア線等の簡易なものが多いので、各端末と電話局と
を接続する伝送回線の距離が長いと、信号伝送過程で信
号が減衰したり遅延する。また、これらの減衰量や遅延
量も周波数に応じて大きく変化する。特に、QAM変調
方式による場合は、減衰歪み及び遅延歪みの増加がデー
タ伝送における誤り率を大きく劣化させる要因となる。
【0005】このような信号の減衰や遅延を防止するた
めに、図4に示すように、電話局1と端末機2とを接続
する例えば4線式の伝送回線3の中間位置に等化器4を
介在させて、この伝送回線3を伝送される各種信号の減
衰および遅延を補償するようにしている。等化器4内に
は、電話局1から端末機2への下り回線3aおよび端末
機2から電話局1への上り回線3bに、それぞれ、図7
に示す振幅補償回路5および遅延補償回路6が直列介挿
されている。
【0006】振幅補償回路5内には、それぞれ通過周波
数が異なるn個の増幅器(減衰器)51 ,52 ,…5n
が収納されている。また、遅延補償回路6内には、それ
ぞれ通過周波数が異なるn個の遅延器61 ,62 ,…6
n が収納されている。そして、各増幅器51 ,52 ,…
n および各遅延器61 ,62 ,…6n の増幅率Aおよ
び遅延時間φは操作者が任意に調整可能である。
【0007】このような構成の等化器4を用いてこの伝
送回線3を伝送される信号の減衰や遅延を補償するため
には、まず、端末機2の代りに発振器を取付け、等化器
4の電話局1側端に例えばモニタ装置を取付る。そし
て、端末機2側の発振器から例えば0Hzから4kHzまで
の間におけるn種類の周波数の試験信号を伝送回線3へ
送信する。そして、等化器4側のモニタ装置で、n種類
の周波数の各周波数毎に、受信レベルが許容範囲内に入
るように、振幅補償回路5の該当周波数に対応する増幅
器51 〜5n の増幅率A1 〜An を手動で調整する。同
様に、該当周波数における波形の時間遅れが基準周波数
に対して一定の遅延時間になるように、遅延補償回路6
の該当周波数に対応する遅延器51 〜5n の遅延量φ1
〜φn を手動で調整する。
【0008】このように、n個の全ての試験信号に対す
る振幅補償回路5および遅延補償回路6に対する各増幅
器および各遅延器の調整が終了するとこの等化器4に対
する全ての調整作業が終了する。そして、例えば図6に
示すように、振幅補償回路5全体の一定周波数範囲にお
ける利得(損失)の補償周波数特性が得られる。同様
に、図7に示すように、遅延補償回路6全体の一定周波
数範囲における遅延時間の補償遅波数特性が得られる。
【0009】このように、予め伝送回線3の周波数特性
を補償する周波数特性を等化器4に持たせることによっ
て、伝送回線3を伝送される信号の減衰量および遅延時
間を例えば0Hzから4kHzまでの所定の周波数範囲に亘
ってほぼ均一になるように補償することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す振幅補償回路5および遅延補償回路6が組込まれた
等化器4においてもまだ解消すべき次のような課題があ
った。
【0011】すなわち、前述したように、実際の稼働に
先だって、振幅補償回路5および遅延補償回路6の図6
および図7に示すそれぞれの周波数特性を設定する設定
作業が必要である。この設定作業は、端末機側で発振器
の周波数を調整する作業員と、等化器側でモニタ画面を
観察しながら各増幅器および各遅延器の増幅率および遅
延時間を調整する作業員との少なくとも2人の作業員が
必要である。
【0012】また、正確に周波数特性の補償を行うため
には、測定周波数点数を増大する必要があるが、前述し
たように操作員が手動で増幅率および遅延時間を調整し
ている。したがって、全体の調整作業に多大の労力と時
間が必要である。また、調整にはある程度の熟練した技
能が必要である。
【0013】さらに、図5に示す振幅補償回路5および
遅延補償回路6はL,C,R素子等を用いたアナログ回
路で形成されているので、長期間に亘る稼働において
は、その特性値に経時変化が発生する。よって、一定期
間経過する毎に、上述した調整作業をやり直す必要があ
る。その結果、この等化器の維持管理においても、多大
の時間と経費が必要となる。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、本体内に発振器,信号検出器を組込むと共
に、デジタルフィルタを用いることによって、自動的に
補償するために付加すべき周波数特性を設定でき、据付
時の調整作業を大幅に簡素化でき、かつ稼働後における
保守点検作業も大幅に簡素化できる回線等化器を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明は、4線式の伝送回線の周波数特性を補償す
る回線等化器において、前記補償すべき周波数特性の設
定処理期間に4線式の伝送回線の遠端で、上り伝送回線
と下り伝送回線とを所定のインピーダンスで終端し、か
つ各伝送回線を折り返すための結合器と、周波数が変化
していく試験信号を下り伝送回線に印加する発振器と、
下り伝送回線から結合器を経由して上り伝送回線を介し
て入力された試験信号の各周波数における信号を検出す
る検出器と、この検出器にて検出された各周波数の信号
の逆特性の1/2の逆フーリエ変換特性を算出するフー
リエ演算部と、各伝送回線に介挿され、算出された逆フ
ーリエ変換特性と設定処理期間以外の通常の伝送処理期
間に各伝送回線に入力される入力信号との畳込み積分を
算出する一対のデジタルフィルタと、設定処理期間に発
振器を下り伝送回線の近端に、かつ検出器を上り伝送回
線の近端に接続する一対の切換手段とを備えたものであ
る。
【0016】
【作用】このように構成された回線等化器において、補
償するために付加すべき周波数特性を設定する場合、ま
ず、一対の切換手段でもって発振器および検出器を各下
り,上りの各伝送回線に接続する。そして、発振器から
出力される試験信号の周波数を変化させていくと、この
試験信号は伝送回線の下り伝送回線,結合器,上り伝送
回線を介して検出器へ入力される。検出器において試験
信号の各周波数における信号レベルが検出される。すな
わち、伝送回線の周波数特性が得られる。そして、フー
リエ演算部において、一旦検出された伝送回線の周波数
特性の逆特性を求める。すなわち、この逆の周波数特性
が補償すべき周波数特性となる。この周波数特性を実現
するために、この逆の周波数特性に対して逆フーリエ変
換演算を行って、時間領域の関数である逆フーリエ特性
を得る。
【0017】この時間領域におけるインパルス応答が前
記補償すべき周波数特性を通過した信号となる。したが
って、各デジタルフィルタにこのインパルス応答演算、
すなわち畳込み積分を実施するための各種の係数を設定
すれば、通常の伝送処理期間(実際の稼働時)にこの伝
送回線を伝送される信号の周波数特性の減衰特性および
遅延時間が同時に補償される。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】図2は実施例の回線等化器が組込まれた通
信システムを示す模式図である。例えば、局11と端末
12とを接続する4線式の伝送回線13のほぼ中間位置
に一対の回線等化器14a,14bが介挿されている。
回線等化器14aはこの回線等化器14aと端末12ま
での距離L分の伝送回線13の下り回線13a及び上り
回線13bに対する周波数特性に対する補償を行う。ま
た、回線等化器14bはこの回線等化器14bと局11
までの距離L分の伝送回線13の各回線13a,13b
に対する周波数特性に対する補償を行う。
【0020】また、各回線等化器14a,14bは局1
1からの指令によって前記補償周波数特性の設定作業を
実行する。なお、下り回線13a上においては局11か
ら端末12へ信号が伝送され、上り回線13b上におい
ては端末12から局11へ信号が伝送される。
【0021】図1は一方の回線等化器14aの概略構成
を示すブロック図である。設定処理期間には、4線式の
伝送回線13の端末12側においてこの端末12に代え
て各回線13a,13b間に結合器としての抵抗減衰器
15が接続される。
【0022】局11から端末12への信号が伝送される
下り回線13aには、他方の回線等化器14b側から順
番に、A/D変換器16a,デジタルフィルタ17a,
切換手段としての切換スイッチ18a,D/A変換器1
9aが介挿されている。一方、端末12から局11への
信号が伝送される上り回線13bには、端末12側から
順番に、A/D変換器19b,切換スイッチ18b,デ
ジタルフィルタ17b,D/A変換器16bが介挿され
ている。
【0023】したがって、下り回線13aは、A/D変
換器16aからD/A変換器19aまではnビットのデ
ジタル信号が伝送される。同様に、上り回線13bは、
A/D変換器19bからD/A変換器16bまでは同様
である。
【0024】下り回線13aの切換スイッチ18aの常
開端子には発振器20が接続され、上り回線13bの切
換スイッチ18bの常開端子には検出器としてのレベル
メータ21が接続されている。そして、このレベルメー
タ21にフーリエ演算部22が接続されている。さら
に、回線等化器14a内には例えはマイクロコンピュー
タで構成された制御部23が組込まれている。この制御
部23は局11からの指令に応じて、発振器20の起動
停止制御,各切換スイッチ18a,18bの切換状態制
御,レベルメータ21からの信号レベルの読込み,フー
リエ演算部22に対するデータ供給等の処理業務を行
う。
【0025】また、図1に示す各切換スイッチ18a,
18b,各テジタルフィルタ17a,17bと,各A/
D変換器16a,19b,各D/A変換器19a,16
b等はデジタルに適した回路構成であり、一つのLSI
に組込むことも可能である。
【0026】次に各部の動作を順を追って説明する。
【0027】まず、制御部23はこの回線等化器14a
に対する設定処理を開始すると、切換スイッチ18a,
18bを常閉端子側から常開端子側へ切換えるととも
に、発振器20およびレベルメータ21を起動させる。
発振器20は制御部23から起動指令が入力されると、
予め定められた規定周波数範囲の下限周波数fL から上
限周波数fH まで周波数f及び信号レベルが変化できる
試験信号を出力する。
【0028】なお、実施例においては、fL = 312.5Hz
でかつfH =3178.5Hzである。そして、実際の回路にお
いては、この発振器20は、1周期分のサイン波形をn
ビットのデジタル値で各アドレス位置に記憶したサイン
ROMと、このサインROMに記憶されたサイン波形の
各値を一定のクロック周期TC で読出すためのアドレス
発生回路とで構成されている。
【0029】そして、出力される試験信号の周波数fを
高くする場合は、アドレス発生回路が順番に指定するア
ドレスの間隔を広く設定する。逆に、試験信号の周波数
fを低くする場合は、アドレス発生回路が順番に指定す
るアドレスの間隔を狭く設定する。したがって、任意の
周波数fを有したnビットのデジタルの試験信号が周期
C で順次切換スイッチ18aを介して下り回線13a
へ送出される。試験信号の信号レベル調整は乗算器で行
うことができる。
【0030】nビット構成のテジタルの試験信号は、D
/A変換器19aでもって,アナログの試験信号に変換
されて、下り回線13aへ出力され、距離Lだけ離れた
抵抗減衰器15および反対側の上り回線13bを介して
A/D変換器19bへ入力される。アナログの試験信号
はA/D変換器19bで再度並列nビット構成のデジタ
ルの試験信号に変換された後、切換スイッチ18bを介
してレベルメータ21へ入力される。
【0031】レベルメータ21は入力した並列nビット
構成のテジタルの試験信号の信号レベルを前記周期TC
に等しい周期でもつて順次読取り、一定周期間の信号レ
ベルの平均値を算出する。発振器20から出力された試
験信号の周波数fは任意に変更できるので、前記信号レ
ベルは周波数fの関数として求まる。したがって、レベ
ルメータ21からフーリエ演算部22へ伝送されるレベ
ルデータは周波数fの関数となる。すなわち、抵抗減衰
器15までの伝送回線13の周波数特性が求まる。
【0032】フーリエ演算部22は、一旦、レベルメー
タ21から入力された周波数特性の逆特性を算出する。
そして、この逆特性の周波数特性における各周波数ω
(=2fπ)における信号レベルの周波数関数F(ω)
から逆フーリエ変換処理を行う。すなわち、一定周波数
範囲(fL 〜fH )における周波数領域の関数F(j
ω)を下記逆フーリエ積分を用いて時間領域の関数f
(t)に変換する。
【0033】
【数1】 よって、(1)(2)式の特性が終端に抵抗減衰器15が接続
された距離Lの伝送回線13の周波数特性を補償するた
めに付加すべき周波数特性となる。
【0034】そして、一般に(1),(2) 式のような周波数
および時間特性を有する線形な4端子回路網の一方端に
時間的に変化する入力信号Ai(t)を印加した場合、こ
の4端子回路網の他方端から出力される出力信号Ao
(t)は一般に(3) 式で示すインパルス応答関数で示す
ことが可能である。
【0035】
【数2】 なお、(1)(2)(3) は数値計算となるので、測定すべきM
個の周波数ポイントを前述した一定周波数範囲(fL
H )内で定めて、そのM個の各周波数fL 〜fH にお
ける信号レベルをレベルメータ21で求めて、その逆特
性を求めてこの逆特性の信号レベルに対して離散的逆フ
ーリエ変換(IDFT)手法を用いて(2)(3)式を算出す
る。具体的には、(2)(3)式は多項式に展開された状態で
表現される。
【0036】図3は(3) 式を離散的逆フーリエ変換(I
DFT)手法を用いて算出した周波数特性結果を示す図
である。
【0037】フーリエ演算部22は(2) 式で算出された
時間関数f(t)を多項式に展開した場合における各項
の係数C1 〜CM を求めて各デジタルフィルタ17a,
17bに設定する。2個のデジタルフィルタ17a,1
7bで下り回線13a,上り回線13bの周波数特性の
補償を行うので、それぞれのデジタルフィルタ17a,
17bには前記各項の係数の1/2の値が設定される。
なお、下り回線13aに介挿されたデジタルフィルタ1
7aは信号の減衰または遅延を前もって補償するので予
等化フィルタと呼ばれ、上り回線13bに介挿されたデ
ジタルフィルタ17bは信号の減衰または遅延を後から
補償するので、後等化フィルタと呼ばれる。
【0038】以上で、各デジタルフィルタ17a,17
bに対する周波数特性の設定処理を終了する。この設定
処理が終了すると、制御部23は切換スイッチ18a,
18bを元の常閉端子側へ切換える。そして、抵抗減衰
器15を取外して端末12を取付ける。
【0039】この状態で、局11から出力されたデータ
信号はA/D変換器16aでデジタル値に変換されてデ
ジタルフィルタ17aに入力される。このデジタルフィ
ルタ17aは時間的に変化する入力信号Ai(t) に対し
て、(3) 式を実行して、出力信号A0(t) を求める。そ
して、デジタルフィルタ17aから出力された出力信号
A0(t) は切換スイッチ18aを介してD/A変換器1
9aでもって再度アナログ信号に変換されたのち、端末
12へ入力する。
【0040】端末12から上り回線13bへ出力された
データ信号はA/D変換器19bでもってデジタル信号
に変換されたのち、デジタルフィルタ17bへ入力され
る。デジタルフィルタ17bは先のデジタルフィルタ1
7aと同様に、端末12から入力信号Ai(t) に対し
て、(3) 式を実行して、出力信号A0(t) を求める。出
力信号A0(t) はD/A変換器16bでもってアナログ
信号に変換されたのち、局11方向へ伝送される。
【0041】このように構成された、回線等化器であれ
ば、補償するために付加すべき周波数特性を設定したい
方の回線等化器14a,14bの伝送回線13の終端の
端末側または局側に抵抗減衰器15を接続した後に、例
えば局11から制御部23に対して測定指令を送出する
と、切換スイッチ18a,18bが常開端子側に切換わ
り、下り回線13a,13bの減衰量や遅延時間を含む
周波数特性がレベルメータ21で測定され、フーリエ演
算部22でもって、フーリエ解析されて、各デジタルフ
ィルタ17a,17bで実行すべき(3) 式の畳込み演算
式を多項式に展開した場合における各項の係数Cがこの
各デジタルフィルタ17a,17bに自動的に設定され
る。
【0042】したがって、デジタルフィルタ17a,1
7bには補償するために付加すべき周波数特性が自動的
に設定されるので、図4に示す従来装置のように、各周
波数毎に、操作者がモニタ装置を観察しながら手動でも
って各増幅率や遅延時間を設定する必要がない。よっ
て、この回線等化器14a,14bを据付けた場合にお
ける初期調整作業が大幅に簡素化される。
【0043】また、デジタルフィルタ17a,17bは
一種の演算回路で構成されているので、R,C,L素子
を含む時定数回路は組込まれていない。したがって、デ
ジタルフィルタ17a,17bの経年変化は従来装置に
おける振幅補償回路5や遅延補償回路6に比較して大幅
に低下する。よって、点検保守の間隔も本来の伝送回線
13の経年劣化に対応した間隔でよい。
【0044】さらに、点検保守の場合においても、例え
ば1人の作業等で実行できる。
【0045】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、デジタルフィルタ17a,1
7b設定処理時にレベルメータ21から出力される各測
定値をフーリエ演算部22へ送信するとともに制御部2
3へ取込んで記憶することも可能である。そして、例え
ば停電等によって、フーリエ演算部22の計算値やデジ
タルフィルタ17a,17bの設定値が消去した場合に
は、停電復旧時に制御部23からフーリエ演算部22へ
記憶している各値を供給することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回線等化器
によれば、本体内に発振器,信号の検出器を組込むと共
に、デジタルフィルタを用いて、演算でもって補償すべ
き周波数特性を得ている。したがって自動的に補償周波
数特性を設定でき、据付時の調整作業を大幅に簡素化で
き、かつ稼働後における保守点検作業も大幅に簡素化で
きる。また、一旦設定した補償周波数特性は高い精度を
長期間に亘って維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる回線等化器の概略
構成を示すブロック図、
【図2】 実施例回線等化器が組込まれた通信システム
全体を示す図、
【図3】 実施例回線等化器におけるインパルス応答特
性図、
【図4】 従来の等化器が組込まれた通信システム全体
を示す図、
【図5】 同従来等化器の内部構成を示す回路図、
【図6】 同従来等化器の振幅補償回路の周波数特性
図、
【図7】 同従来等化器の遅延補償回路の周波数特性
図。
【符号の説明】
11…局、12…端末、13…伝送回線、14a,14
b…回線等化器、15…抵抗減衰器、16a,19b…
A/D変換器、16b,19a…D/A変換器、17
a,17b…デジタルフィルタ、18a,18b…切換
スイッチ、20…発振器、21…レベルメータ、22…
フーリエ演算部、23…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 論手 素直 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 那須 雄介 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 平池 均 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柴田 佳一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 徳丸 和秀 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田村 利博 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 石倉 功 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4線式の伝送回線(13)の周波数特性を補
    償する回線等化器において、 前記補償すべき周波数特性の設定処理期間に前記4線式
    の伝送回線の遠端で、上り伝送回線(13b) と下り伝送回
    線(13a)とを所定のインピーダンスで終端し、かつ前記
    各伝送回線を折り返すための結合器(15)と、周波数が変
    化していく試験信号を前記下り伝送回線に印加する発振
    器(20)と、前記下り伝送回線から前記結合器を経由して
    前記上り伝送回線を介して入力された試験信号の各周波
    数における信号を検出する検出器(21)と、この検出器に
    て検出された各周波数の信号の逆特性の1/2の逆フー
    リエ変換特性を算出するフーリエ演算部(22)と、前記各
    伝送回線に介挿され、前記算出された逆フーリエ変換特
    性と前記設定処理期間以外の通常の伝送処理期間に前記
    各伝送回線に入力される入力信号との畳込み積分を算出
    する一対のデジタルフィルタ(17a,17b) と、前記設定処
    理期間に前記発振器を前記下り伝送回線の近端に、かつ
    前記検出器を前記上り伝送回線の近端に接続する一対の
    切換手段(18a,18b) とを備えた回線等化器。
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