JPH07501242A - 非経口的導入器具のための付属装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 非経口的導入器具のための付属装置 本発明は、非経口的導入器具に関する。

この明細書を通じて、「非経口的導入器具」とは、体に導入されたり、体から引 出されたりする非経口的流体の運搬に使用することのできるいがなる器具をも包 含し、その範囲内に、注射器、カニユーレ、皮下注射針、経静脈輸液線、及びそ の他同様の器具を包含するものとする。

本発明に係る非経口的導入器具は、針部を有する針棒が、器具の本体にスライド 自在に保持され、針棒及び針部が、器具本体内に完全に収納されて外から触れる ことできないようになる第一の位置と、針部が器具本体から延出する第二の位置 との間を移動することができるようにされており、そして針部が第二の位置に移 動するとチェンバ又はダクトと連通し、それにより針棒を介してチェンバ又はダ クトへ、あるいはチャンバ又はダクトから流体を移すことのできる仕組みのもの に関する。

針を組み込んだ形態の非経口的導入器具に関して現存する問題として、そのよう な器具の組立、使用、使用後の廃棄の際に、使用者又は他の人に過って針が刺さ ってしまう危険性をもっている点がある。

さらに、引込み可能な針を備える器具を入手することも可能ではあるが、そのよ うな器具は特殊なものに限られている。

そこで本発明の目的は、上述したような形態をもち、一度使用するとその針を引 込めて外から触れられないようにできる仕組みの非経口的導入器具を提供するこ とにあり、さらに、既存の非経口的導入器具に対して使用することができるよう な装置を提供することにある。

従来においても引込み可能な針を組込んだ注射器が発案されたことはあるが、注 射器の構成部品間の相互関係が複雑な装置の多様化を招いていた。このような形 態の引込み可能注射器は、その複雑さ、ひいては製造費のため、適用限度がある ことが分かった。

他の従来例としては欧州特許（ＥＰ）第０４７９３０３号に開示されているよう なものがある。これは、特別に変形した注射器に取付けるための引込み可能な装 置からなっている。この付属装置が引込み可能な針を収納する。しかし、この装 置では、針が使用前に伸長位置にあることを必要とし、注射器のプランジャのス トロークが完了すると、針は付属装置の本体の中に引込まれて元に戻らなくなる 。その結果、この装置は偶発的なｒ刺しｊ傷や、使用前における汚染の危険を回 避することができない。したがって、使用前の針について何らかの形態の保護カ バーの利用が必要になっている。それに加え、注射器のプランジャが注射器の中 でそのストロークを完了した直後に針を引込むという状態が好ましくない状況も あり得る。また、装置の不注意な操作により、それ自体危険であり得る針が過っ て引込まれてしまうおそれもある。さらに、プランジャが注射器の中でそのスト ロークを完了する前に汚染された針を患者の体から抜き取らなければならない事 態が頻繁に起こり得るが、そのような状況では、プランジャによって操作される 引込みの必要性が非効果的になる。

そこで本発明は、従来の非経口的導入器具に対して使用可能であると共に、使用 者の要求する制御方法の下で伸長・引込ができるように非経口的導入器具へ針を 取付けることを可能とする付属装置を提供することにある。

本発明は、その一つの形態において、非経口的流体を流すためのダクトを有する ボディを有した非経口的導入器具への付属装置であって、前記ボディと着脱可能 に組付けられ且つ互いに組付けたときに前記ボディにより確実に支持され、前記 ボディとの組付状態で前記ダクトと連通ずる流路を有するハウジングと、ハウジ ング内にスライド可能に保持され、自由端を有する中空針からなり、自由端がハ ウジング内に収納される第一の位置及び自由端がハウジングから延出する第二の 位置の間を移動するようにハウジング内にスライド可能に受け入れられて第二の 位置から第一の位置までを移動可能とされた針棒と、針棒を第−又は第二の位置 に維持するために設けられた維持手段と、を有し、前記中空針が、自由端又は自 由端付近に設けられた第一の孔と、自由端から離間して針棒に設けられた第二の 孔とをもち、針棒が第二の位置にあるときに第二の孔が前記流路と連通ずるよう になっているものである。

本発明の好ましい態様によると、非経口的導入器具は注射器からなる。

また、本発明の好ましい態様によると、非経口的導入器具はカニユーレからなる 。

さらに、本発明の好ましい態様によると、非経口的導入器具がカニユーレからな り、そして付属する非経口的導入器具が経静脈輸液線からなる。

本発明は、以下の具体的な各実施例に関する説明に照らしてみると十分に理解で きるであろう。以下の説明は添付の図面を参照してなされる。

図１は、互いに組付ける前の状態にある非経口的導入器具と付属装置の実施例を 示す概略斜視図である。

図２は、実施例による付属装置を用いた非経口的導入器具を示す針の引込位置に おける斜視図である。

図３は、実施例による付属装置を用いた非経口的導入器具を示す針の伸長位置に おける斜視図である。

図４は、実施例による付属装置を用いた非経口的導入器具を示す針の引込位置に おける断面図である。

図５は、実施例による付属装置を用いた非経口的導入器具を示す針の伸長位置に おける断面図である。

図６は、経静脈輸液線と共に使用したカニユーレである第２実施例を示す斜視図 である。

図１に示す第１実施例は、従来の注射器の形態を用いた非経口的導入器具に対し 使用される付属装置に関するものである。この注射器１１は円筒形ボディ１２を 有している。この円筒形ボディ１２の中にはスライド自在にプランジャ１３が保 持され、このプランジャ１３の内端にシリンダの内壁と密接するピストンが形成 されている。プランジャ１３の外端にはハンドル１４が設けられている。注射器 １１におけるプランジャ１３のピストンに対向する閉鎖壁には、出口ダクト１５ が設けられている。この出口ダクトＩ５は、注射器１１の端壁に突設されたボス １６の中に設けられる。このような注射器１１は、ｒルーア−（Ｌｕｅｒ）　Ｊ 取付具や、注射器ボディから針を支持するのに適当な他の形態の取付具を用いて 管状ボス１６、あるいは、アンプル刺突片のようなテーパーボスへ従来の針を適 用することによって使用される従来の形態の注射器を用いている。必要であれば 、ボスは、軟質の栓やアンプルキャップに刺し込めるように尖端を有するもので もよい。

この実施例による付属装置は、実質的に管状のハウジング２０を備えている。

このハウジング２０には横方向延長部２１が設けられており、この横方向延長部 ２１は、ハウジング２０に対して実質的に並行である軸を有し、注射器に設けら れたボス１６と相応する形状とされて該ボス１６へ密着可能なソケット２２を有 している。このソケット２２の最奥端は、横方向ダクト２３によりハウジング２ ０の内部に通じている。

ハウジング２０における横方向延長部２１から離れた方の端部には、溝形フラン ジの形態とされたブラケット２４が形成されている。該ブラケット２４は、ソケ ット２２の入口から、注射器のボディ１２の長さに相当する距離だけ離間してい る。この実施例の付属装置は、ボス１６がハウジングのソケット２２と係合し、 そしてブラケット２４が注射器ボディ１２の反対側の端縁に係合することにより 、注射器のボディ１２に組付けられる。さらに、ハウジング２ｏを注射器ボディ １２に組付けた際の安定性を高めるために、１対の横方向アーム２５力かウジン グ２０の長手方向中間部分の両側に設けられ、これらアーム２５がボディ１２の 側壁を部分的に包囲するようになっている。

付属装置を注射器ボディ１２に組付けた際には、横方向アーム２５がボディ１２ を部分的に包囲してロックするように係合する。このアーム２５は、プラスチッ クバネのようになっており、異なる多様な寸法の注射器のボディに対しぴったり と締め付けるように、密着的に係合する働きをもっている。また、アーム２５に は注射器のボディを把持する吸引キャップを組み込むようにしてもよい。

ハウジング２０の外端には、第二の管状ボス３４が形成されている。このボス３ ４は、ｒルーア−１取付具もしくは同様の取付具と係合できるような形状であっ てもよいし、栓を刺突するカニユーレとして働くように尖らせたり斜めに切った りしたものでもよい。

ハウジング２０の内部には、中空針をもった針棒２６が収納される。針棒２６は 、針の自由端２８の反対側の端に把手２７を有している。そして、第一の孔が自 由端２８に設けられると共に、第二の孔２９が針棒２６の長手方向中間位置に設 けられ互いに連通している。また、１対のシール３０が、ハウジング２ｏ内部に おける密封されたチェンバ内に開口した横方向ダクト２３の両側に設けられてい る。これらシール３０は針棒２６と密着し、流体がシール間に位置したチェンバ 部分から外に流出しないようにされている。

ソケット２２と、横方向ダクト２３と、ハウジング２ｏ内部の両シール３０の間 にある部分とで、注射器の管状ボス１６と針棒２６との間の流路が提供される。

ハウジング２０の側壁には、軸方向にスロット３１が形成されている。このスロ ット３１により、把手２７のハウジングに沿った軸方向での移動が可能とされ、 それにより、チェンバ内において針棒２６が、図１、図２及び図４に示すような 自由端２８がハウジング内に位置する第一の引込位置と、図３及び図５に示すよ うな自由端２８がハウジングから延出して第二の孔２９が両シール３０間の空間 に位置する第二の伸長位置との間を軸方向に移動しやすいようになっている。針 が第二の位置にあるとき、針棒２６の内部が前記流路を介して注射器１１の内部 と連通し、非経口的流体は容易に移動する。また、ハウジング２０の壁に設けら れたスロット３１の各端部には、部分湾曲延長部３２及び３３が形成されている 。

これら各延長部３２．３３と把手２７の係合により、針棒２６を第−又は第二の 位置に維持することができる。

使用に際しては、注射器のボス１６を付属装置のソケット２２に係合させ、そし てハウジング２０の他端に設けられたフランジ２４を、注射器ボディＩ２のボス Ｉ６から離れた方の縁部に係合させることにより、従来の注射器に付属装置を挿 着して用いるようにする。次いで、このように付属装置と注射器を係合させてか ら、針棒２６を伸長位置へ移動させ、第二の孔２９により注射器１１の内部と針 の内部が連通ずる状態とする。この連通は、ボス１６に設けられたダクト１５と 、ソケット２２、横方向ダクト２３、及びハウジング内部の両シール３０間の部 分からなる付属装置の流路と、を介して発生される。そしてこの連通ににす、非 経口的流体の注射器への、また注射器からの移動が望みどおり可能となる。注射 器１１を置く必要等があるときには、把手２７を軸方向スロット３１のソケット ２２から離れた側の端に向けて移動させ、把手２７をスロット３１に設けられた 部分湾曲延長部３２に係止させることで、針棒２６をハウジング２ｏの中に引込 めて同時にそれを表示することができる。このとき、延長部３２の入口部分の幅 を狭くして、把手２７の基部がスロット３１へ逆行しないまでもスロット３１へ 出難くするとよい。必要であれば、把手２７が延長部３２の中に移動したときに 、把手２７を針棒２６から取外すことができるようにしてもよい。その後、付属 装置を注射器１１から外して廃棄することが可能となる。

必要ならば、針棒２６がハウジング２ｏの中に引込まれた位置にあるとき、針の 自由端が、付属装置の第二のボス３４に形成された通路の中で、ハウジング２０ の壁と針棒２６の間の最外のシール３ｏよりも内側の部分に位置するように針を 配置してもよい。このような場合、ハウジング２ｏの内部において、第二の孔２ ９を密封するために、針棒２６が引込められたときの第二の孔２９の位置に相当 する位置に更なるシールを設けるようにする。その結果、この付属装置を使用し て注射器１１の中に非経口的薬剤を吸い込むことができるようになる。このよう な働きは、第二のボス３４の利用、あるいは従来の方式で第二のボス３４に適用 される針の利用により行える。このような場合、第二のボス３４を、軟質の栓や アンプル剤のキャップに刺し込めるような尖端をもつ形状とすればよい。

また、必要ならば、針の再利用を防ぐために、ハウジング２ｏ内部と針棒２６と の間に相互係合手段を設けて、針棒２６が伸長位置から引込位置に移動したとき に係合して容易にロックできるようにするロック手段としてもよい。さらに、付 属装置を使用し終えたときに針棒２Ｇが引込位置に移動することで、ハウジング ２０のチェンバ内に設けられた少なくとも一方のシール３ｏの少なくとも一部分 に破壊を起こさせる手段を設けて、付属装置の再利用を効果的に防ぐようにして もよい。そのような場合、針棒２６は、ハウジング２ｏ中の中間位置を占めるこ とが可能とされ、その位置で針棒２６はハウジング２ｏ内に完全に収納され、そ の使用前の中間位置に位置する。

この実施例によれば、従来の注射器を従来の方法で使用することを可能としてい るが、その注射器に対する従来の尖頭針の取付及び使用において固有であった危 険を回避する手段が提供される。この実施例はまた、非従来的又は非標準的なボ ス１６をもつ注射器でも、従来形の針を用いて同時に引込み可能な針を提供する ように適合させる手段を提供できる。

尚、シールに代わるものとして、針棒２６における第二の孔２９の領域又は第二 の孔２９の両側に、ハウジング２０の内壁と横方向ダクト２３の両側で密着する ような環状の拡大部を形成してもよい。この構造は、シール３０を、針棒２６の 第二の孔２９周囲の部分の直径をもつ弾性拡大部として構成することにより、非 常に容易に達成することができる。

さらに他の構造として、針の他端に設けた拡大部分を組み込んだ針棒２６とする ものがある。この拡大部分は、第二の孔２９を収容し、ハウジング２０の内部に 密着するようにして受け入れられるような寸法とする。

図６に示す第２実施例は、上記第１実施例と同様な形態であり、同じ構成部分に は同じ符号を使用している。横方向アーム２５は、カニユーレ取付具３５がソケ ット２２中に密着的に挿入された際に、経静脈線３６を弾性的に受け入れて保持 する寸法とされている。さらに、付属装置が患者の体上に配置されているときに 、付属装置に対する横方向の支持を提供するために、支持ウィング３７がハウジ ング２０の両側に取付けられている。

以上の本発明は、注射器に関する用途に限定されるものではなく、カニユーレ等 のその他いかなる形態の非経口的導入器具にも適用可能であることを理解すべき である。

１１ｚ ｚｌ 補正書の翻訳文の提出書（特許法第１８４条の８）平成６年　５月２０日

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．非経口的流体を流すためのダクトを有するボディを有した非経口的導入器具 への付属装置であって、 非経口的導入器具のボディと着脱可能に組付けられ且つ互いに組付けたときにボ ディにより確実に支持され、ボディとの組付状態でダクトと連通する流路を有す るハウジングと、ハウジング内にスライド可能に保持され、自由端を有する中空 針からなり、自由端がハウジング内に収納される第一の位置及び自由端がハウジ ングから延出する第二の位置の間を移動するようにハウジング内にスライド可能 に受け入れられて第二の位置から第一の位置までを移動可能とされた針体と、針 体を第一又は第二の位置に維持するために設けられた維持手段と、を有し、前記 中空針が、自由端又は自由端付近に設けられた第一の孔と、自由端から離間して 針体に設けられた第二の孔とをもち、針体が第二の位置にあるときに第二の孔が 前記流路と連通するようになっていることを特徴とする付属装置。
2. ２．流路が、非経口的導入器具のボディに設けられてダクトが内部に形成された ボスと密着して係合する形状とされたソケットからなる請求の範囲第１項に記載 の付属装置。
3. ３．ハウジングがボディによる支持を受けられるように、ソケットとは反対の位 置でボディと係合可能とされた横方向のブラケットがハウジングに形成されてい る請求の範囲第２項に記載の付属装置。
4. ４．ハウジングから横方向に延びる少なくとも１本の横方向アームがハウジング に形成されており、この少なくとも１本の横方向アームが、少なくとも部分的に ボディの周囲に延びてボディと密着的に係合するようにされ、ハウジングがボデ ィによる支持を更に受けられるようになっている請求の範囲第２項又は第３項に 記載の付属装置。
5. ５．ハウジング壁に形成された軸方向のスロットを介してハウジングから横方向 に延出する把手が針体に設けられ、スロット内での把手のスライド移動により針 体がスライド移動するようにされた請求の範囲第１項〜第４項のいずれか１項に 記載の付属装置。
6. ６．維持手段は、針体が第一及び第二の位置にあるときの把手の位置に対応させ て、スロットの長手方向に沿う二つの離間した位置に設けられたスロットに対す る横方向延長部で構成され、針体が第一又は第二の位置にあるとき、針体をハウ ジング内で回動させて把手を横方向延長部に位置させることで維持を行うように なっている請求の範囲第５項に記載の付属装置。
7. ７．横方向延長部の入口の幅が狭くされている請求の範囲第６項に記載の付属装 置。
8. ８．ハウジングが実質的に管状とされており、流路の両側に対するハウジング内 壁の間にシールが設けられて針体と密着するようになっている請求の範囲第１項 〜第７項のいずれか１項に記載の付属装置。
9. ９．斜体が第一の位置から第二の位置に移動する際にシールを働かないようにす る手段が針体に設けられている請求の範囲第８項に記載の付属装置。
10. １０．針体が第一の位置から第二の位置まで移動した際に針体をロックするため のロック手段がハウジングと針体との間に設けられている請求の範囲第１項〜第 ９項のいずれか１項に記載の付属装置。
11. １１．針体を、第一の位置と針体の一端がハウジング内に維持される第二の位置 との間で中間位置に維持することが可能とされている請求の範囲第１０項に記載 の付属装置。
12. １２．非経口的導入器具が注射器からなる請求の範囲第１項〜第１１項のいずれ か１項に記載の付属装置。
13. １３．非経口的導入器具がカニューレからなる請求の範囲第１項〜第１１項のい ずれか１項に記載の付属装置。
14. １４．付属装置が皮下注射針又はカニューレとなり、非経口的導入器具が経静脈 輸液線からなる請求の範囲第１項〜第１１項のいずれか１項に記載の付属装置。
15. １５．実質的に添付図面を参照して明細書中に記載したとおりの非経口的導入器 具。