JPH0749741A - デジタイザ - Google Patents
デジタイザInfo
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- JPH0749741A JPH0749741A JP21505893A JP21505893A JPH0749741A JP H0749741 A JPH0749741 A JP H0749741A JP 21505893 A JP21505893 A JP 21505893A JP 21505893 A JP21505893 A JP 21505893A JP H0749741 A JPH0749741 A JP H0749741A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 5
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 abstract description 5
- 230000003321 amplification Effects 0.000 abstract description 2
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 abstract description 2
- 238000012887 quadratic function Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 6
- 230000006870 function Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 238000012886 linear function Methods 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タブレットに設けられたループコイル群と位
置指示器との作用による出力信号の各ループコイルの存
在順位に関連した出力信号分布に基づき指示座標を決定
する装置において、出力信号のレベル変動があっても良
好な精度を保持するデジタイザを提供する。 【構成】 ループコイルに関連した出力信号のレベルを
規準レベルに補償するレベル補償手段を設けた。
置指示器との作用による出力信号の各ループコイルの存
在順位に関連した出力信号分布に基づき指示座標を決定
する装置において、出力信号のレベル変動があっても良
好な精度を保持するデジタイザを提供する。 【構成】 ループコイルに関連した出力信号のレベルを
規準レベルに補償するレベル補償手段を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タブレット上に位置
に関連して配設された多数のループコイルと位置指示器
との作用による出力信号に基づき該位置指示器のタブレ
ット上の指示位置を算出するようにしたデジタイザに関
する。
に関連して配設された多数のループコイルと位置指示器
との作用による出力信号に基づき該位置指示器のタブレ
ット上の指示位置を算出するようにしたデジタイザに関
する。
【0002】
【従来の技術】図3〜図6は従来のデジタイザのそれぞ
れ構成及び処理を示す説明図である。図3のデジタイザ
のタブレット上には、例えば、X方向に順次配設された
X方向ループコイル群(x1、x2、x3、・・・)と
Y方向に順次配設されたY方向ループコイル群(y1、
y2、y3、・・・)が設けられている。X方向ループ
コイル群はX軸スキャナ11を介して電圧増幅器13の
入力側に選択的に接続され、Y方向ループコイル群はY
軸スキャナ12を介して電流増幅器14の出力側に選択
的に接続される。なお、電圧増幅器13の出力側は電流
増幅器14の入力側に接続されいわゆる閉ループを形成
可能な構成を有しているので、この明細書では、これら
の増幅器について必要のない限り単に「増幅手段」と呼
ぶことにする。位置指示器2をタブレット1面上に位置
づけたとすると、位置指示器2のコイル21に近接した
位置に配設されているX側ループコイルとY側ループコ
イルとがそれぞれX側スキャナ11及びY側スキャナ1
2を介して増幅手段の入力側及び出力側に接続した時、
周囲の雑音電波等をきっかけとして位置指示器のコイル
21と増幅手段及びこの増幅手段に接続されたX側ルー
プコイル及びY側ループコイルとが発振系を構成し、そ
の発振系固有の周波数で発振する。この時の電圧増幅器
13の出力が利用回路15に入力されて位置決定に供さ
れる。このような発振系を、X軸スキャナ11及びY軸
スキャナ12によりそれぞれのループコイル群を次々と
切り換えて順次構成し、その個々の発振系毎に上記増幅
器の出力を順次測定記憶していく。このように、各発振
系毎すなわち、各X側、Y側ループコイルの順位ととも
にその発振出力を記憶格納するので、各側ループコイル
の順位に対応した出力分布を得ることができる。利用回
路15は、この出力分布結果から位置指示器2のX方向
及びY方向の指示位置を演算して決定している。
れ構成及び処理を示す説明図である。図3のデジタイザ
のタブレット上には、例えば、X方向に順次配設された
X方向ループコイル群(x1、x2、x3、・・・)と
Y方向に順次配設されたY方向ループコイル群(y1、
y2、y3、・・・)が設けられている。X方向ループ
コイル群はX軸スキャナ11を介して電圧増幅器13の
入力側に選択的に接続され、Y方向ループコイル群はY
軸スキャナ12を介して電流増幅器14の出力側に選択
的に接続される。なお、電圧増幅器13の出力側は電流
増幅器14の入力側に接続されいわゆる閉ループを形成
可能な構成を有しているので、この明細書では、これら
の増幅器について必要のない限り単に「増幅手段」と呼
ぶことにする。位置指示器2をタブレット1面上に位置
づけたとすると、位置指示器2のコイル21に近接した
位置に配設されているX側ループコイルとY側ループコ
イルとがそれぞれX側スキャナ11及びY側スキャナ1
2を介して増幅手段の入力側及び出力側に接続した時、
周囲の雑音電波等をきっかけとして位置指示器のコイル
21と増幅手段及びこの増幅手段に接続されたX側ルー
プコイル及びY側ループコイルとが発振系を構成し、そ
の発振系固有の周波数で発振する。この時の電圧増幅器
13の出力が利用回路15に入力されて位置決定に供さ
れる。このような発振系を、X軸スキャナ11及びY軸
スキャナ12によりそれぞれのループコイル群を次々と
切り換えて順次構成し、その個々の発振系毎に上記増幅
器の出力を順次測定記憶していく。このように、各発振
系毎すなわち、各X側、Y側ループコイルの順位ととも
にその発振出力を記憶格納するので、各側ループコイル
の順位に対応した出力分布を得ることができる。利用回
路15は、この出力分布結果から位置指示器2のX方向
及びY方向の指示位置を演算して決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の装置
では、各方向のループコイルの順位とその電圧レベルの
分布に基づき、位置指示器の指示座標値を求めている。
これは、ループコイルの順位とその電圧レベルの分布が
所定の関数(一般には2次関数)に近似できることを前
提としたものである。すなわち、図4に示すように、ル
ープコイルx1、x2、x3、x4上の図示した位置に
位置指示器2が存在したとすると、ループコイルx2に
はレベルVx2の電圧が、ループコイルx3にはレベル
Vx3の電圧、ループコイルx4にはレベルVx4の電
圧がそれぞれ出力される。これらの各出力電圧は、それ
ぞれ対応するループコイルの中心位置の出力として取り
扱うことができる。あらかじめ、装置の各部を調整し、
これらの各電圧レベルが図4の太実線に示すように2次
関数曲線に一致するよう構成されている。そして、2次
関数を用いた所定の計算式によりその頂点位置を計算し
て位置指示器2の指示位置を算出するようになしてい
る。Y方向の位置座標も同様な方法により決定される。
では、各方向のループコイルの順位とその電圧レベルの
分布に基づき、位置指示器の指示座標値を求めている。
これは、ループコイルの順位とその電圧レベルの分布が
所定の関数(一般には2次関数)に近似できることを前
提としたものである。すなわち、図4に示すように、ル
ープコイルx1、x2、x3、x4上の図示した位置に
位置指示器2が存在したとすると、ループコイルx2に
はレベルVx2の電圧が、ループコイルx3にはレベル
Vx3の電圧、ループコイルx4にはレベルVx4の電
圧がそれぞれ出力される。これらの各出力電圧は、それ
ぞれ対応するループコイルの中心位置の出力として取り
扱うことができる。あらかじめ、装置の各部を調整し、
これらの各電圧レベルが図4の太実線に示すように2次
関数曲線に一致するよう構成されている。そして、2次
関数を用いた所定の計算式によりその頂点位置を計算し
て位置指示器2の指示位置を算出するようになしてい
る。Y方向の位置座標も同様な方法により決定される。
【0004】しかしながら、上述の電圧レベルの分布状
態が2次関数に近似できない場合には、算出した位置が
不正確になってしまう欠点があった。2次関数に近似で
きなくなる場合の1例としては、位置指示器2に円形
コイルを用いたものにおいては、ループコイルの幅Wと
位置指示器2のコイル21の径の無関係な選択あるいは
位置指示器2のタブレット面からの距離(高さ)変動
などがある。例えば、図5に示すように、位置指示器2
と複数のループコイルが設けられたタブレット面との距
離hの変動により、図6に示すようにその距離の小さい
順からh1、h2、h3のようにその出力レベルが変動
し、その高さによっては2次関数とは大きくずれてしま
う場合が生じうる。このような場合には、2次関数によ
る位置算出方法は無意味となってしまう。また、このよ
うな場合、あるいは他の関数例えば1次関数を用いるよ
うな場合には、このように位置指示器2の高さが高くな
るにしたがい出力信号のレベルが小さくなるような装置
では、全体的な位置検出精度が低下してしまう欠点があ
った。このため、図3のような装置では、一般にループ
コイルと位置指示器との作用による出力信号分布が2次
関数あるいは他の関数に近似できるようにあらかじめ調
整されている。これらの調整は、ループコイルの幅W、
ピッチP、位置指示器2のコイル21の径D(図1参
照)及び位置指示器2のタブレット1面からの高さh等
によって決定される。したがって、従来の装置では、位
置指示器2のタブレット1面からの高さ使用範囲をある
範囲に制限することにより適正な近似範囲を得るように
していた。この発明は、この点を改善することを目的と
して成されたもので、例えば位置指示器の高さ変動が大
きくなって出力信号のレベル変動が大きくなった場合で
も位置検出精度が良く、またその出力分布が近似すべき
関数から大きくずれた場合でもそれらの出力分布を良好
に補償するように成したものである。
態が2次関数に近似できない場合には、算出した位置が
不正確になってしまう欠点があった。2次関数に近似で
きなくなる場合の1例としては、位置指示器2に円形
コイルを用いたものにおいては、ループコイルの幅Wと
位置指示器2のコイル21の径の無関係な選択あるいは
位置指示器2のタブレット面からの距離(高さ)変動
などがある。例えば、図5に示すように、位置指示器2
と複数のループコイルが設けられたタブレット面との距
離hの変動により、図6に示すようにその距離の小さい
順からh1、h2、h3のようにその出力レベルが変動
し、その高さによっては2次関数とは大きくずれてしま
う場合が生じうる。このような場合には、2次関数によ
る位置算出方法は無意味となってしまう。また、このよ
うな場合、あるいは他の関数例えば1次関数を用いるよ
うな場合には、このように位置指示器2の高さが高くな
るにしたがい出力信号のレベルが小さくなるような装置
では、全体的な位置検出精度が低下してしまう欠点があ
った。このため、図3のような装置では、一般にループ
コイルと位置指示器との作用による出力信号分布が2次
関数あるいは他の関数に近似できるようにあらかじめ調
整されている。これらの調整は、ループコイルの幅W、
ピッチP、位置指示器2のコイル21の径D(図1参
照)及び位置指示器2のタブレット1面からの高さh等
によって決定される。したがって、従来の装置では、位
置指示器2のタブレット1面からの高さ使用範囲をある
範囲に制限することにより適正な近似範囲を得るように
していた。この発明は、この点を改善することを目的と
して成されたもので、例えば位置指示器の高さ変動が大
きくなって出力信号のレベル変動が大きくなった場合で
も位置検出精度が良く、またその出力分布が近似すべき
関数から大きくずれた場合でもそれらの出力分布を良好
に補償するように成したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、タブレット上の位置に関連して配設された複数
のループコイルと位置指示器とを有し、上記各ループコ
イルと位置指示器との作用によるそれぞれの出力信号を
取り出し、上記ループコイルの存在位置(順位)に対応
した出力分布を測定した後、該出力分布に基づき上記位
置指示器の指示位置座標を算出するようにしたデジタイ
ザにおいて、設計によって決定される上記ループコイル
に関連する出力信号の規準レベルと上記ループコイルと
位置指示器との作用による実際の出力信号のレベルとの
差を検出するレベル差検出手段と、該レベル差検出手段
により検出した差を補償するレベル差補償手段と、を設
けた。
いては、タブレット上の位置に関連して配設された複数
のループコイルと位置指示器とを有し、上記各ループコ
イルと位置指示器との作用によるそれぞれの出力信号を
取り出し、上記ループコイルの存在位置(順位)に対応
した出力分布を測定した後、該出力分布に基づき上記位
置指示器の指示位置座標を算出するようにしたデジタイ
ザにおいて、設計によって決定される上記ループコイル
に関連する出力信号の規準レベルと上記ループコイルと
位置指示器との作用による実際の出力信号のレベルとの
差を検出するレベル差検出手段と、該レベル差検出手段
により検出した差を補償するレベル差補償手段と、を設
けた。
【0006】
【作用】この発明は、先に説明した従来装置の調整され
た出力信号レベルを規準値とする。実際の測定時の各ル
ープコイルと位置指示器との作用による出力信号レベル
が上記規準値からどの程度ずれているかを検出する。そ
して、このズレ量(差)に基づき実際の測定時の出力信
号レベルを増減して補償する。なお、この発明において
は、上記の規準レベル信号は最大レベル値を採用してい
る。
た出力信号レベルを規準値とする。実際の測定時の各ル
ープコイルと位置指示器との作用による出力信号レベル
が上記規準値からどの程度ずれているかを検出する。そ
して、このズレ量(差)に基づき実際の測定時の出力信
号レベルを増減して補償する。なお、この発明において
は、上記の規準レベル信号は最大レベル値を採用してい
る。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
1、図2は本発明の1実施例装置に関わる構成を示すも
ので、図1はループコイルに関する実際の出力信号レベ
ルの測定方法の説明図、図2は図1に示す測定の原理を
説明する模式図である。なお、この発明は図3に示す従
来装置と同等な構成により実施できるので、以下の説明
では図3に示された各構成を参照しながら説明すること
とする。
1、図2は本発明の1実施例装置に関わる構成を示すも
ので、図1はループコイルに関する実際の出力信号レベ
ルの測定方法の説明図、図2は図1に示す測定の原理を
説明する模式図である。なお、この発明は図3に示す従
来装置と同等な構成により実施できるので、以下の説明
では図3に示された各構成を参照しながら説明すること
とする。
【0008】図4のタブレット1面上の各ループコイル
配列にあっては位置指示器の位置によってその出力信号
レベルが変化するので、実際の測定時における出力信号
レベルを単独のループコイルのみでは測定できない。こ
のため、この発明の実施例では複数のループコイルの出
力信号を加算して実際の出力信号レベルを測定してい
る。図1に示すように、ループコイルの幅W、そのピッ
チP及び位置指示器2のコイル21の径Dを所定の関係
にすることで実際の出力信号レベルを測定することがで
きる。すなわち、図2に示すように、ループコイルxi
の出力Vxiとこのループコイルxiと隣接するループ
コイルx(i+1)の出力Vx(i+1)を加算すると
それぞれのループコイルの中央間においてほぼ一定の値
が得られる。この値は実際の測定時の出力信号の最大レ
ベルに比例した値である。なお、図2中、実線で示した
ものは位置指示器2のタブレット面1からの高さがh1
の時の出力であり、破線で示したものは高さがh2(h
2>h1)の時の出力である。図1及び図2において
は、となりあうループコイルに関わる出力信号を加算し
て実際の出力信号レベルを測定しているが、各パラメー
タ(W、P、D)の選択によっては飛び飛びのループコ
イルを選択する場合もありうる。
配列にあっては位置指示器の位置によってその出力信号
レベルが変化するので、実際の測定時における出力信号
レベルを単独のループコイルのみでは測定できない。こ
のため、この発明の実施例では複数のループコイルの出
力信号を加算して実際の出力信号レベルを測定してい
る。図1に示すように、ループコイルの幅W、そのピッ
チP及び位置指示器2のコイル21の径Dを所定の関係
にすることで実際の出力信号レベルを測定することがで
きる。すなわち、図2に示すように、ループコイルxi
の出力Vxiとこのループコイルxiと隣接するループ
コイルx(i+1)の出力Vx(i+1)を加算すると
それぞれのループコイルの中央間においてほぼ一定の値
が得られる。この値は実際の測定時の出力信号の最大レ
ベルに比例した値である。なお、図2中、実線で示した
ものは位置指示器2のタブレット面1からの高さがh1
の時の出力であり、破線で示したものは高さがh2(h
2>h1)の時の出力である。図1及び図2において
は、となりあうループコイルに関わる出力信号を加算し
て実際の出力信号レベルを測定しているが、各パラメー
タ(W、P、D)の選択によっては飛び飛びのループコ
イルを選択する場合もありうる。
【0009】この発明のデジタイザでは、まず測定の開
始にあたって、ループコイルに関連する出力信号の実際
の出力レベルを測定するとともにそのレベル差を演算す
るレベル差決定手段が動作する。この測定にあたって、
X側スキャナ11は隣合うループコイルを2個づつ順次
接続して加算増幅器として動作する電圧増幅器13に該
ループコイル対に生じた2つの信号を入力する。利用回
路15はこの加算増幅器13の出力信号を順次取り込
み、その最大電圧レベルを求める。この信号レベルがそ
の状態における装置の実際の出力信号レベルとなる。そ
して、この最大電圧レベルとあらかじめ保持されている
規準電圧レベルとを比較しその差を演算する。そして、
このレベル差決定手段の結果に基づき実際の出力信号レ
ベルを調整するレベル差補償手段が動作する。利用回路
15は、上記レベル差決定手段が求めたレベル差に基づ
き、実際の出力信号レベルが規準電圧レベルに一致する
ようゲイン調整回路16を作用させる。これにより電流
増幅器14の増幅度が増減されその出力レベルが増減さ
れる。したがって、加算増幅器13の出力を規準レベル
に一致させることができる。この段階で座標位置決定動
作の準備が完了し、従来と同様な位置決定動作が開始す
る。
始にあたって、ループコイルに関連する出力信号の実際
の出力レベルを測定するとともにそのレベル差を演算す
るレベル差決定手段が動作する。この測定にあたって、
X側スキャナ11は隣合うループコイルを2個づつ順次
接続して加算増幅器として動作する電圧増幅器13に該
ループコイル対に生じた2つの信号を入力する。利用回
路15はこの加算増幅器13の出力信号を順次取り込
み、その最大電圧レベルを求める。この信号レベルがそ
の状態における装置の実際の出力信号レベルとなる。そ
して、この最大電圧レベルとあらかじめ保持されている
規準電圧レベルとを比較しその差を演算する。そして、
このレベル差決定手段の結果に基づき実際の出力信号レ
ベルを調整するレベル差補償手段が動作する。利用回路
15は、上記レベル差決定手段が求めたレベル差に基づ
き、実際の出力信号レベルが規準電圧レベルに一致する
ようゲイン調整回路16を作用させる。これにより電流
増幅器14の増幅度が増減されその出力レベルが増減さ
れる。したがって、加算増幅器13の出力を規準レベル
に一致させることができる。この段階で座標位置決定動
作の準備が完了し、従来と同様な位置決定動作が開始す
る。
【0010】上述の実施例装置においては、各ループコ
イルを2個づつ順次接続する構成を採用しているが、従
来と同様1個づつ選択して利用回路15内で加算を行っ
て実際の出力信号のレベルを求めるようにしても良い。
このように構成することにより、レベル差決定手段の動
作及びレベル補償手段の動作をほぼ座標決定動作ととも
に実行させることができる。すなわち、X側スキャナ1
1が順次ループコイルを選択し利用回路15がその出力
レベルを順次記憶格納していく際に、関連する複数のル
ープコイルに生じた出力信号のレベル値を加算し規準レ
ベル値と演算し、ゲイン調整回路16を介して電流増幅
器14の調整を行わせることができる。このように構成
することにより座標決定動作を早くすることができる。
また、上記実施例装置においては、レベル差補償手段は
増幅器のゲイン調整を行うものであったが、これとは別
に、従来の座標決定動作を行う際と同様な出力分布を求
め利用回路15内のメモリに保持した段階で、先に求め
たレベル差に基づく倍率を求め実際の出力分布にこの倍
率を乗じて、利用回路15内で新たな補償された出力分
布を作成するようなものであっても良い。この場合、レ
ベル差決定手段として規準レベル値と実際の信号レベル
値との差を求めるものではなく、規準レベルと実際の出
力信号レベルの差と上記倍率との関係を段階的に定義づ
けた対応表を利用回路15のメモリ内に備え、実際の出
力信号レベルから直接その補償倍率値を求めるようにし
ても良い。さらに、上記実施例とは異なり、タブレット
面のループコイル群に順次電流を供給し位置指示器側で
誘導電圧を取得するようにした装置であっても適用する
ことができる。いずれも、ループコイルの順位に応じた
出力レベル分布を得ることができるからである。
イルを2個づつ順次接続する構成を採用しているが、従
来と同様1個づつ選択して利用回路15内で加算を行っ
て実際の出力信号のレベルを求めるようにしても良い。
このように構成することにより、レベル差決定手段の動
作及びレベル補償手段の動作をほぼ座標決定動作ととも
に実行させることができる。すなわち、X側スキャナ1
1が順次ループコイルを選択し利用回路15がその出力
レベルを順次記憶格納していく際に、関連する複数のル
ープコイルに生じた出力信号のレベル値を加算し規準レ
ベル値と演算し、ゲイン調整回路16を介して電流増幅
器14の調整を行わせることができる。このように構成
することにより座標決定動作を早くすることができる。
また、上記実施例装置においては、レベル差補償手段は
増幅器のゲイン調整を行うものであったが、これとは別
に、従来の座標決定動作を行う際と同様な出力分布を求
め利用回路15内のメモリに保持した段階で、先に求め
たレベル差に基づく倍率を求め実際の出力分布にこの倍
率を乗じて、利用回路15内で新たな補償された出力分
布を作成するようなものであっても良い。この場合、レ
ベル差決定手段として規準レベル値と実際の信号レベル
値との差を求めるものではなく、規準レベルと実際の出
力信号レベルの差と上記倍率との関係を段階的に定義づ
けた対応表を利用回路15のメモリ内に備え、実際の出
力信号レベルから直接その補償倍率値を求めるようにし
ても良い。さらに、上記実施例とは異なり、タブレット
面のループコイル群に順次電流を供給し位置指示器側で
誘導電圧を取得するようにした装置であっても適用する
ことができる。いずれも、ループコイルの順位に応じた
出力レベル分布を得ることができるからである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ループコイル順位に応じた出力分布が位置指示器等
の高さ変動等にともないレベル変動を起こした場合であ
ってもレベル補償手段を用いて近似すべき関数に近づけ
ることができ、またレベル低下が生じた場合でもレベル
補償手段を用いてそのレベルを増加させることができる
ので、正確でかつ比較的単純な構成で位置指示器の指示
位置座標を決定できる。
ば、ループコイル順位に応じた出力分布が位置指示器等
の高さ変動等にともないレベル変動を起こした場合であ
ってもレベル補償手段を用いて近似すべき関数に近づけ
ることができ、またレベル低下が生じた場合でもレベル
補償手段を用いてそのレベルを増加させることができる
ので、正確でかつ比較的単純な構成で位置指示器の指示
位置座標を決定できる。
【図1】図1は、本発明の実施例装置に関わるデジタイ
ザの要部構成図である。
ザの要部構成図である。
【図2】図2は、図1の装置のレベル差検出手段の作用
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
【図3】図3は、従来のデジタイザの1例を示す構成説
明図である。
明図である。
【図4】図4は、従来のデジタイザの座標位置決定方法
例を示す模式図である。
例を示す模式図である。
【図5】図5は、この種デジタイザの不都合の1つであ
る位置指示器の高さ変動を表す説明図である。
る位置指示器の高さ変動を表す説明図である。
【図6】図6は、タブレットと位置指示器との高さ変動
による出力レベル変動を説明するための模式図である。
による出力レベル変動を説明するための模式図である。
1:タブレット 2:位置指示器
Claims (1)
- 【請求項1】タブレット上の位置に関連して配設された
複数のループコイルと位置指示器とを有し、上記各ルー
プコイルと位置指示器との作用によるそれぞれの出力信
号を取り出し、上記ループコイルの存在位置(順位)に
対応した出力分布を測定した後、該出力分布に基づき上
記位置指示器の指示位置座標を算出するようにしたデジ
タイザにおいて、 設計によって決定される上記ループコイルに関連する出
力信号の規準レベルと上記ループコイルと位置指示器と
の作用による実際の出力信号のレベルとの差を検出する
レベル差検出手段と、 該レベル差検出手段により検出したレベル差を補償する
レベル差補償手段と、 を有してなるデジタイザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21505893A JPH0749741A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | デジタイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21505893A JPH0749741A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | デジタイザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0749741A true JPH0749741A (ja) | 1995-02-21 |
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ID=16666066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21505893A Pending JPH0749741A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | デジタイザ |
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JP (1) | JPH0749741A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113358013A (zh) * | 2020-03-06 | 2021-09-07 | 深圳普赢创新科技股份有限公司 | 电磁感应式坐标定位装置 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP21505893A patent/JPH0749741A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113358013A (zh) * | 2020-03-06 | 2021-09-07 | 深圳普赢创新科技股份有限公司 | 电磁感应式坐标定位装置 |
JP2021140724A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | 深▲セン▼普贏創新科技股▲分▼有限公司 | 電磁誘導型座標測位装置 |
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