JPH074871U - エネルギー貯蔵装置 - Google Patents

エネルギー貯蔵装置

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JPH074871U JP058283U JP5828393U JPH074871U JP H074871 U JPH074871 U JP H074871U JP 058283 U JP058283 U JP 058283U JP 5828393 U JP5828393 U JP 5828393U JP H074871 U JPH074871 U JP H074871U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】余剰エネルギーの一時的な貯蔵を、比較的狭い
設置面積で、既に確立している技術により、シンプルか
つ安価な構造で、今すぐにも実現化・具体化可能なエネ
ルギー貯蔵装置の提供。 【構成】エネルギー貯蔵装置を、余剰エネルギーを動力
源とする電動モータからなる駆動装置1と、駆動装置の
回転で、巻上げドラム10に吊下げた重量物2を巻き上
げる上下方向へ複数段の小径・大径のギヤ8,9、プー
リ間のベルト、またはホイル間のチエンからなる重量物
持上げ装置3と、重量物持上げ装置を係止するブレーキ
からなる重量物係止装置4と、補助電力供給の必要性の
有無を検知する検知装置5と、重量物の徐々の降下を高
速回転運動に変えるため、上記重量物持上げ装置の径の
大・小が逆になる複数段のギヤ、プーリ、またはホイル
からなる動力変換装置6と、動力変換装置からの回転力
で発電する発電装置7とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、余剰エネルギーを一時的に貯蔵し、例えば補助電力が必要となった 場合に、貯蔵しておいたエネルギーを用いて発電することにより、電力の需要・ 供給の円滑化と、余剰エネルギーの有効利用を図ることを具体化する、エネルギ ー貯蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、エネルギー危機が叫ばれている反面で、地球規模で二酸化炭素の増加等 の環境問題が生じている。それを解決するには、エネルギーはクリーンなものを 選択し、かつそれを需要と供給に沿って有効利用することが必要である。
【0003】 エネルギーとしては、クリーンでかつ利用し易い電気・電力が最適なものと考 えられる。発電手段は、公害を発生しかつ枯渇する化石燃料による火力発電では なく、また安全面での危惧もある原子力発電でもなく、いわゆる再生可能エネル ギーを利用したものが望ましい。
【0004】 それには、例えば波力発電・地熱発電・水力発電・太陽熱発電・バイオマス発 電や、本件出願人が提案した風力発電装置(特公昭63−42116号公報・実 公平1−8699号公報参照)による風力発電等がある。
【0005】 ところが、上記の波力発電・風力発電等は、もっぱら自然力を利用するものだ けに、その電力供給が電力需要と常にうまくバランスするわけではない。また電 力需要は、例えば夏期と冬季・昼間と夜間でも差があり、この面からも需要と供 給のバランスをとり難い。これを解決するには、余剰時の電力を一時的に蓄えて 必要時に供給できるように、エネルギー貯蔵装置が必要となる。
【0006】 このエネルギー貯蔵装置として、従来より種々のものが提案されている。例え ば余剰電力で湯を沸かしてエネルギーを貯える貯湯式、蓄電池に貯える蓄電式、 余剰電力で水を貯水池に汲上げて必要時にこの水で発電する揚水発電式、近時脚 光を浴びている超伝導現象を利用して抵抗0の超伝導コイル中に貯えておく超伝 導式等がある。
【0007】 また、本願考案と同趣旨のものとして、余剰エネルギーを位置のエネルギーと して貯蔵し、必要時に上記位置のエネルギーを取り出して電力供給を可能とした ものもある(例えば特開昭47−23820号公報、実開昭51−106009 号公報、特開昭56−34981号公報参照)。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記エネルギー貯蔵手段の内、貯湯式や揚水発電式でエネルギー貯蔵 装置を設けようとすると、広大な設置面積が必要となる。また、蓄電式は蓄電池 の蓄電能力が未だ充分とは言えないし、超伝導式は理論上は可能であっても、未 だ技術的に確立したものとは言えない面がある。
【0009】 さらに、余剰エネルギーを位置のエネルギーとして貯蔵し、必要時にそれを取 り出すものは、基本原理は明らかであっても、それが実現化・具体化するには技 術上の問題が残っていた。また、構造が複雑・大型で設置に広い場所が必要で、 地価の高い都心地ではとても設置できず、余剰エネルギーの利用がかえってコス ト高になったり、多用途かつ即応的な活用が難しくなる等の不都合がある。その ため、エネルギー貯蔵は未だ積極的に実現化・具体化されるに到っていないのが 現状である。
【0010】 本考案の課題は、エネルギー貯蔵装置として、上記従来手段がもつ問題点を解 決することにある。本考案の目的は、大量の余剰エネルギーを、比較的狭い設置 面積で貯蔵することができ、しかも既に確立している技術を利用して、シンプル かつ安価に今すぐにでも設置し、実現化・具体化可能なエネルギー貯蔵装置を提 供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るエネルギー貯蔵装置は、 余剰エネルギーを動力源として回転する電動モータからなる駆動装置1と、
【0012】 上記駆動装置1の回転で、巻上げドラム10に吊下げた重量物2を巻き上げる 上下方向へ複数段の小径・大径のギヤ8,9、プーリ間のベルト、またはホイル 間のチエンからなる重量物持上げ装置3と、
【0013】 上記ギヤ8,9、プーリ、またはホイルの回転を係止するブレーキからなる重 量物係止装置4と、
【0014】 補助電力供給の必要性の有無を検知する検知装置5と、
【0015】 重量物2の徐々の降下を高速回転運動に変えるため、上記重量物持上げ装置3 の径の大・小が逆になる複数段のギヤ9,8、プーリ、またはホイルからなる動 力変換装置6と、
【0016】 上記動力変換装置6からの回転力で発電する発電装置7とを設けてなるもので ある。
【0017】 上記構成において、重量物2には、例えば鋼材・砂・瓦礫または水等を、容器 に収容したものや、コンクリートを固めて形成したものでよい。
【0018】 重量物持上げ装置3には、重量物2を吊下げた巻上げドラム10の軸を強力に 巻き上げ可能に、小径ギヤ8が大径ギヤ9に噛合するように組合わせて、上下方 向へ複数段に設ければよい(図1参照) 。しかしこれに限らず、小径・大径のプ ーリやホイルに巻掛けたベルトやチエンを複数段に設けてもよい。該重量物係止 手段4の作動は、自動的に行うのがよいが、手動で操作するようにしてもよい。
【0019】 検知装置5は、例えば電力需要により変化する電流量を計るか、あるいは停電 時を検知して、補助電力供給の必要性の有無を知るようにすればよい(図1・図 2参照)。該検知装置5で得たデータに対する対応も、自動的に行うのが望まし いが、手動的に行ってもよい。
【0020】 動力変換装置6は、上記重量物持上げ装置3をそのまま利用する。即ち、重量 物持上げ装置3に小径・大径のギヤ8,9を用いている場合は、重量物2の降下 時に同じギヤを利用し、重量物持ち上げ装置3とは逆に大径ギヤ9が小径ギヤ8 へ噛合した状態で作動するようにしてある(図1参照)。重量物持上げ装置3が ベルトやチエンの場合も、同じプーリやホイルの径の大・小が逆の状態で作動す るようにしておく。
【0021】 発電装置7と上記駆動装置1とは、一方が作動時には他方が空転または停止す るようにしてある。本エネルギー貯蔵装置の設置は、通常の構造物の如く地上に 設ければよいが、スペースが無いなら例えばビルの屋上や地下に設けてもよい。 また高層ビルの外壁を支持枠17の一部として設けてもよい。
【0022】 図において、15は制御回路盤を示し、余剰エネルギーを貯蔵時、待機時、お よび貯蔵エネルギーで発電時等を各々制御する回路やスイッチ類16を収容して ある。18はガイド枠を示す。
【0023】
【作用】
本考案に係るエネルギー貯蔵装置の使用状態は、次の如くである。 夜間には消費電力が少なく余剰エネルギーが生じるし、例えば風力発電装置に よる発電では強風が続くと、発電量が多く余剰エネルギーが生じる。その他の発 電装置やエネルギー発生装置でも、余剰エネルギーが生じる。
【0024】 そのような事態に備えるため、本考案に係るエネルギー貯蔵装置を設置する。 該エネルギー貯蔵装置では、重量物持上げ装置3として上下方向へ複数段の小径 ・大径のギヤ8,9、プーリ間のベルト、またはホイル間のチエンを用いている ので、上下方向へのスペースは大きくなるが、左右方向のスペース即ち設置面積 は少なくなっている。
【0025】 そのため、例えば通常の構造物の如く地上に設ければよいが、スペースが無い ならビルの屋上や地下に設けてもよいし、近時増えている高層ビルの外壁の一部 を支持枠17の一部として利用して設置してもよく、地価の高い都心地でも設置 可能となる。
【0026】 次に、このエネルギー貯蔵装置の作動状態は、上記余剰エネルギーを動力源と して、駆動装置1を作動させ、該駆動装置1により重量物持上げ装置3を作動さ せて、重量物2を上方へ持ち上げておく。その持ち上げた状態の重量物2を、重 量物係止装置4で係止させることで、上記余剰電力は位置のエネルギーとして貯 蔵されることになる。
【0027】 今、検知装置5が貯蔵エネルギーによる補助電力供給の必要を検知した場合、 例えば電力需要の増大または停電等が発生した場合には、重量物係止装置4の係 止状態を解除させればよい。
【0028】 これで、位置のエネルギーを蓄えた重量物2が降下し始めるが、本考案では上 記重量物持上げ装置3を利用した動力変換装置6を有している。 即ち、重量物持上げ装置3が複数段の小径・大径のギヤ8,9の場合は、該動 力変換装置6では重量物2の降下時に上記重量物持上げ装置とは逆に、大径のギ ヤ9が小径のギヤ8に噛合して作動することになっている(図1参照)。
【0029】 そのため、重量物2の降下で発生する運動エネルギーは、該動力変換装置6に よって高速回転運動に変換される。なお、重量物持上げ装置3がベルトやチエン の場合も、プーリやホイルの径の大・小が逆の状態になり、同様に高速回転運動 に変換される。この高速回転運動力により、発電装置7が回転して発電されるこ とになるので、充分な電力を得ることができる。
【0030】 また、重量物持上げ装置3や動力変換装置6が、上記の如く上下方向へ複数段 の小径・大径のギヤ8,9、プーリ間のベルト、またはホイル間のチエンである から、大きな高低差を容易に得ることができ、長時間にわたり電力を発電可能と なる。
【0031】 この貯蔵エネルギーにより発電された補助電力を、需要側へ供給すればよい。 また、例えば病院等で停電時用の補助電力供給として用いてもよいし、さらにこ の電力により水素ガスを製造して、内燃機関の燃料に用いたり、車両動力用蓄電 池の充電に用いたりしてもよい。
【0032】
【実施例】
図1は、本考案に係るエネルギー貯蔵装置の実施例を示し、駆動装置として電 動モータ1を用い、また重量物持上げ装置3として小径・大径のギヤ8,9を用 いた機械式のものである。
【0033】 即ち、重量物持上げ装置3として、上記電動モータ1と連結した軸に持上げ用 小径ギヤ8aを設け、これに大径ギヤ9aを噛合させ、上下方向へへ順次に小ギ ヤと大ギヤを複数段組合わせて、回転力を拡大させてある。そして最上段の大径 ギヤ9cの軸に、重量物2を吊るしたワイヤやチエン11の巻上げドラム10を 軸装したものである。
【0034】 重量物係止装置としては、電磁式のディスクブレーキ4を用い、上記重量物持 上げ装置3の一つの小径ギヤ8bの軸にディスク12を軸装し、常時は摩擦部材 14をバネ13で押圧させて回転停止可能とし、必要時に上記摩擦部材14を電 磁式にバネ力に抗してディスク12から離脱させ、係止を解除可能としてある。
【0035】 検知装置5は、電力需要の変化を電流量で計り、または停電を検知するための ものである。そのデータに基づき、上記電磁ブレーキ4その他を作動させる。
【0036】 動力変換装置6は、上記重量物持上げ装置の複数段の小径・大径のギヤ8,9 を利用しており、その径の大・小を逆にしたものである。 即ち、上記重量物持上げ装置の巻上げドラム10と同軸の最上段の大径ギヤ9 cが小径ギヤに噛合し、順次に大径ギヤが小径ギヤに組合っている。
【0037】 この組合わせにより、重量物2が降下した際に、最上段の大径ギヤ9cの回転 速度は、最下段の発電用小径ギヤ8bの段階では高速回転に変換される。そのた め、これと同軸の発電装置7が高速回転することになり、充分な電力が得られる ことになる。
【0038】 次に、図2はこの実施例の電気回路の概略を示し、同図は余剰電力によりエネ ルギーを貯蔵中の状態を示している。 該図2について説明すると、同図右下に示す余剰電流用線24からの余剰電流 は、重量物2が下方にある間はリミットスイッチ20が閉じたままであり、かつ 左下の外部電流入切用の押ボタン式スイッチ16aが開いたままであり、右下の 余剰電流入切用のb接点電磁スイッチ16bも閉じているため、本回路内に通電 される。
【0039】 この余剰電流は、上記b接点電磁スイッチ16bを経た後に電動モータ1へ向 かい、かつ分岐した配線のb接点電磁スイッチ16cを経て電磁ブレーキ4に達 する。そのため、摩擦部材14がバネ13に抗して外側へ引かれ、ディスク12 がフリーになり係止が解除されるとともに、上記電動モータ1が余剰電流により 回転する。
【0040】 これで、電動モータ1と同軸の最下段の持上げ用小径ギヤ8aがそれと噛合す る大径ギヤ9aを回転させ、順次に小径ギヤで大径ギヤを回転させる。そして、 最上段の大径ギヤ9cと同軸の巻上げドラム10により、吊下げられた重量物2 が上昇して位置のエネルギーが貯蔵されていく。
【0041】 重量物2が最上位置に達すると、上記リミットスイッチ20が開き余剰電流用 線24が遮断されるので、電動モータ1へ電流が流れず回転が停止する。同時に 電磁ブレーキ4へも電流が流れなくなるので、摩擦部材14がバネ13の力によ りディスク12を押圧し、ブレーキをかけて各ギヤ8,9の軸の回転を停止させ る。
【0042】 この状態で、電力需要の増大や停電発生のような補助電力を必要とする時期ま で待機させておく。今、電力需要の増大または停電を検知装置5が検知した場合 は、自動的または手動により同図左下に示した外部電流入切用の押ボタン式のa 接点電磁スイッチ16aを閉じる。
【0043】 これで外部電流用線23からの外部電流が回路に入り、上記右下のb接点電磁 スイッチ16bを開いて余剰電流側を遮断するとともに、その途中から分岐した 配線のa接点電磁スイッチ16dを閉じることになる。
【0044】 そのため、外部電流は同スイッチ16dを通過し、その先のb接点電磁スイッ チ16eを経て電磁ブレーキ4に達し、摩擦部材14をバネ13の力に抗して外 側へ引き、同ブレーキ4の係止を解く。
【0045】 これで、重量物持上げ装置3兼動力変換装置6の各ギヤ8,9が回転可能とな るので、重量物2が徐々に降下を始める。この重量物2の降下により、最上段の 大径ギヤ9cがそれと噛合する小径ギヤを回転させ、順次に大径ギヤで小径ギヤ を回転させて、最下段の発電用小径ギヤ8bを高速回転させる。
【0046】 この発電用小径ギヤ8bの高速回転により、同軸上の発電装置7が高速回転し て、発電がなされる。そして、その電流が発電装置7の先のa接点電磁スイッチ 16fを閉じ、同スイッチ16fを経て補助電力として出力用線19へ供給され ることになる。
【0047】 なお、余剰エネルギーにより発電装置7を駆動させて発電し、補助電力を供給 する場合には、上記a接点電磁スイッチ16fを閉じた電流の一部が、外部電流 用線23の電磁スイッチ16iを開くことになるので、外部電力は回路内へ流入 してこない。
【0048】
【考案の効果】
以上で明らかな如く、本考案に係るエネルギー貯蔵装置は、大量の余剰エネル ギーを一時的に貯蔵し、必要時に電力として供給することができる。しかも既に 確立している技術を利用して、シンプルかつ安価な構造で、かつ比較的狭い設置 面積で、今すぐにでも実現化・具体化することができる。
【0049】 即ち、近時エネルギー危機と環境問題が提起され、余剰エネルギーの貯蔵が重 要になっているが、従来提案されているものは、構造が複雑であったり、広大な 設置面積が必要となったり、未解決な問題点が残っていたりした。また設置面積 の関係で、電力需要の多い都心近くには設置できず、余剰エネルギーの利用がか えってコスト高になったり、多用途の利用に即応できなかったりした。
【0050】 これに対して、本考案に係るエネルギー貯蔵装置は、重量物持ち上げ装置とし て上下方向に複数段の大・小の径のギヤ、プーリあるいはホイルを用いたベルト やチエン等を用いており、狭い面積で設置できる。例えば、通常の構造物の如く 地上に設けたり、ビルの屋上や地下に、あるいは高層ビル外壁の一部を利用して 設置可能である。
【0051】 そのため、電力需要に極めて近い都心近くにも設置でき、余剰エネルギー利用 のコストを低減できるとともに、多用途の電力利用に即応できる。
【0052】 また、本考案に係るエネルギー貯蔵装置は、重量物持上げ装置をそのまま利用 した動力変換装置を有している。即ち、小・大の径の順序で複数段に組み合った ギヤ、プーリあるいはホイルからなる重量物持上げ装置が、重量物の降下時には 自動的に径の大・小の順序が逆の動力変換装置となるように構成してある。
【0053】 そのため、重量物の降下時には、最上段での回転速度を、最下段では高速回転 速度に変換することができ、シンプルかつ安価な構造ながら、充分な電力を得る ことができる。
【0054】 さらに、本考案に係るエネルギー貯蔵装置は、重量物持上げ装置や動力変換装 置に、上下方向に複数段の大・小の径のギヤ、プーリあるいはホイル等を用いた ベルトやチエン等を用いるものであるから、大きな高低差を得ることが容易であ り、長時間にわたり電力を得ることができる。
【0055】 しかも、本考案のエネルギー貯蔵装置は、重量物持上げ装置や動力変換装置を 含む装置の全体が、シンプルかつ安価な構造であり、未解決な問題点がなく既に 確立している技術を利用して構成してある。そのため、本考案のエネルギー貯蔵 装置は、直ちに具体化・実現化することができ、エネルギー危機と環境問題の解 決に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエネルギー貯蔵装置の実施例を示
し、重量物持上げ装置にギヤを用いた場合の正面図であ
る。
【図2】図1で示したエネルギー貯蔵装置の実施例の電
気回路図である。
【符号の説明】
1−駆動装置 2−重量物 3−重量物持上げ装置 4−重量物係止装置 5−検知装置 6−動力変換装置 7−発電装置 8−制御回路盤 16−スイッチ類 17−支持枠 18−ガイド枠 19−出力用線 23−外部電流用線 24−余剰電流用線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】余剰エネルギーを動力源として回転する電
    動モータからなる駆動装置1と、 上記駆動装置1の回転で、巻上げドラム10に吊下げた
    重量物2を巻き上げる上下方向へ複数段の小径・大径の
    ギヤ8,9、プーリ間のベルト、またはホイル間のチエ
    ンからなる重量物持上げ装置3と、 上記ギヤ8,9、プーリ、またはホイルの回転を係止す
    るブレーキからなる重量物係止装置4と、 補助電力供給の必要性の有無を検知する検知装置5と、 重量物2の徐々の降下を高速回転運動に変えるため、上
    記重量物持上げ装置3の径の大・小が逆になる複数段の
    ギヤ9,8、プーリ、またはホイルからなる動力変換装
    置6と、 上記動力変換装置6からの回転力で発電する発電装置7
    とを設けてなる、エネルギー貯蔵装置。
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