JPH074868A - 金属溶湯濾過装置 - Google Patents
金属溶湯濾過装置Info
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- JPH074868A JPH074868A JP5172495A JP17249593A JPH074868A JP H074868 A JPH074868 A JP H074868A JP 5172495 A JP5172495 A JP 5172495A JP 17249593 A JP17249593 A JP 17249593A JP H074868 A JPH074868 A JP H074868A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濾過能率の向上。
【構成】 入湯口１と出湯口２とを有する濾過室３の前
記入湯口１と前記濾過室３との間に縦仕切壁４を設け該
縦仕切壁４の下端に前記濾過室３に至る流入口５を形成
し該流入口５より前記濾過室３内にアルミニウムやアル
ミニウム合金等の金属溶湯を流入させ上部ヒーター１６
で加熱しつつ前記濾過室３内に配設された濾過ユニット
７のセラミックスチューブ８群により濾過する金属溶湯
濾過装置において、前記濾過ユニット７の出湯側鏡板９
および反出湯側鏡板１０の下方位置の底壁１４上に前記
セラミックスチューブ８群のうち最下段のセラミックス
チューブ８を前記流入口５の上縁と略同一高さか前記流
入口５の上縁より若干高くなしうる土台ブロック１３を
配置し、前記濾過ユニット７は前記土台ブロック１３上
に配置し、かつ、前記濾過ユニット７の近傍位置には、
前記流入口５より前記濾過室３に流入した金属溶湯をガ
ス噴射により対流させうるよう噴射ノズル１７を配置し
た金属溶湯濾過装置。
記入湯口１と前記濾過室３との間に縦仕切壁４を設け該
縦仕切壁４の下端に前記濾過室３に至る流入口５を形成
し該流入口５より前記濾過室３内にアルミニウムやアル
ミニウム合金等の金属溶湯を流入させ上部ヒーター１６
で加熱しつつ前記濾過室３内に配設された濾過ユニット
７のセラミックスチューブ８群により濾過する金属溶湯
濾過装置において、前記濾過ユニット７の出湯側鏡板９
および反出湯側鏡板１０の下方位置の底壁１４上に前記
セラミックスチューブ８群のうち最下段のセラミックス
チューブ８を前記流入口５の上縁と略同一高さか前記流
入口５の上縁より若干高くなしうる土台ブロック１３を
配置し、前記濾過ユニット７は前記土台ブロック１３上
に配置し、かつ、前記濾過ユニット７の近傍位置には、
前記流入口５より前記濾過室３に流入した金属溶湯をガ
ス噴射により対流させうるよう噴射ノズル１７を配置し
た金属溶湯濾過装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム等の金属
溶湯を濾過する金属溶湯濾過装置に関するものである。
溶湯を濾過する金属溶湯濾過装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来、図１に示したように、入湯口ａおよ
び出湯口ｂを備えた濾過室ｃ内に、多数のセラミックス
チューブｄを横設した濾過ユニットｅを収納し、蓋体ｆ
の下面側に取付けた上部ヒーターｇにより加熱しつつ、
入湯口ａより流入させたアルミニウム等の金属溶湯をセ
ラミックスチューブｄで濾過し、出湯口ｂより出湯させ
るようにした金属溶湯濾過装置は公知である。なお、図
中、ｈは流路、ｉは流入口である。
び出湯口ｂを備えた濾過室ｃ内に、多数のセラミックス
チューブｄを横設した濾過ユニットｅを収納し、蓋体ｆ
の下面側に取付けた上部ヒーターｇにより加熱しつつ、
入湯口ａより流入させたアルミニウム等の金属溶湯をセ
ラミックスチューブｄで濾過し、出湯口ｂより出湯させ
るようにした金属溶湯濾過装置は公知である。なお、図
中、ｈは流路、ｉは流入口である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の濾過装置の
課題の一つに、濾過室ｃ内の溶湯温度の不均一が挙げら
れる。濾過室ｃ内のうち、上層（イ）近傍の溶湯温度は
上部ヒーターｇにより加熱されるから750 ℃〜800 ℃と
高温であるが、下層（ロ）近傍の溶湯は500 ℃〜600 ℃
と低い。しかるに、セラミックスチューブｄの濾過効率
は湯温に比例し、湯温が高い程高く低い程低能率とな
る。即ち、従来のものは、セラミックスチューブｄは存
在しない上層部（イ）は上部ヒーターｇにより加熱され
て高温度であるが、セラミックスチューブｄが存在する
肝心の下層部（ロ）は低温度であった。その原因の一つ
に、濾過室ｃ内における溶湯の対流の不活発性が挙げら
れる。即ち、公知のものは、入湯口ａより流入した溶湯
は流路ｈを流下し流入口ｉより濾過室ｃ内に流入する
が、そこにはセラミックスチューブｄが横設されて臨ん
でいるから、溶湯はセラミックスチューブｄに突当って
勢いが弱められ、セラミックスチューブｄ、ｄの間を通
り抜けて供給されるから濾過室ｃ内では殆んど動かない
状態となる。そのため、上部ヒーターｇで加熱された上
層部（イ）のみは高温になるが下層部（ロ）は低温のま
まとなり、濾過効率が上がらない。また、上記セラミッ
クスチューブｄは比較的短時間で目詰まりして濾過効率
が悪くなるという課題もあった。そこで、本発明は、濾
過室内の対流が活発に行なわれるように、濾過室内の濾
過ユニットを流入口より高位置にして流入時の抵抗をな
くし、かつガスを強力に噴射させて対流を助長させるよ
うにしたものである。また、ガスを強力に噴射させるこ
とによりセラミックスチューブの外面を洗浄して目詰ま
り防止したものである。
課題の一つに、濾過室ｃ内の溶湯温度の不均一が挙げら
れる。濾過室ｃ内のうち、上層（イ）近傍の溶湯温度は
上部ヒーターｇにより加熱されるから750 ℃〜800 ℃と
高温であるが、下層（ロ）近傍の溶湯は500 ℃〜600 ℃
と低い。しかるに、セラミックスチューブｄの濾過効率
は湯温に比例し、湯温が高い程高く低い程低能率とな
る。即ち、従来のものは、セラミックスチューブｄは存
在しない上層部（イ）は上部ヒーターｇにより加熱され
て高温度であるが、セラミックスチューブｄが存在する
肝心の下層部（ロ）は低温度であった。その原因の一つ
に、濾過室ｃ内における溶湯の対流の不活発性が挙げら
れる。即ち、公知のものは、入湯口ａより流入した溶湯
は流路ｈを流下し流入口ｉより濾過室ｃ内に流入する
が、そこにはセラミックスチューブｄが横設されて臨ん
でいるから、溶湯はセラミックスチューブｄに突当って
勢いが弱められ、セラミックスチューブｄ、ｄの間を通
り抜けて供給されるから濾過室ｃ内では殆んど動かない
状態となる。そのため、上部ヒーターｇで加熱された上
層部（イ）のみは高温になるが下層部（ロ）は低温のま
まとなり、濾過効率が上がらない。また、上記セラミッ
クスチューブｄは比較的短時間で目詰まりして濾過効率
が悪くなるという課題もあった。そこで、本発明は、濾
過室内の対流が活発に行なわれるように、濾過室内の濾
過ユニットを流入口より高位置にして流入時の抵抗をな
くし、かつガスを強力に噴射させて対流を助長させるよ
うにしたものである。また、ガスを強力に噴射させるこ
とによりセラミックスチューブの外面を洗浄して目詰ま
り防止したものである。
【０００４】
【発明の目的】濾過能率の向上を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、入湯
口１と出湯口２とを有する濾過室３の前記入湯口１と前
記濾過室３との間に縦仕切壁４を設け該縦仕切壁４の下
端に前記濾過室３に至る流入口５を形成し該流入口５よ
り前記濾過室３内にアルミニウムやアルミニウム合金等
の金属溶湯を流入させ上部ヒーター１６で加熱しつつ前
記濾過室３内に配設された濾過ユニット７のセラミック
スチューブ８群により濾過する金属溶湯濾過装置におい
て、前記濾過ユニット７の出湯側鏡板９および反出湯側
鏡板１０の下方位置の底壁１４上に前記セラミックスチ
ューブ８群のうち最下段のセラミックスチューブ８を前
記流入口５の上縁と略同一高さか前記流入口５の上縁よ
り若干高くなしうる土台ブロック１３を配置し、前記濾
過ユニット７は前記土台ブロック１３上に配置し、か
つ、前記濾過ユニット７の近傍位置には、前記流入口５
より前記濾過室３に流入した金属溶湯をガス噴射により
対流させうるよう噴射ノズル１７を配置した金属溶湯濾
過装置としたものである。また、本発明は、前記装置に
おいて、前記噴射ノズル１７は、回転する中空軸１８の
下端に固定した金属溶湯濾過装置としたものである。ま
た、本発明は、前記装置において、前記噴射ノズル１７
の外周を、噴射孔２３を有する包囲環２２で包囲した金
属溶湯濾過装置としたものである。
口１と出湯口２とを有する濾過室３の前記入湯口１と前
記濾過室３との間に縦仕切壁４を設け該縦仕切壁４の下
端に前記濾過室３に至る流入口５を形成し該流入口５よ
り前記濾過室３内にアルミニウムやアルミニウム合金等
の金属溶湯を流入させ上部ヒーター１６で加熱しつつ前
記濾過室３内に配設された濾過ユニット７のセラミック
スチューブ８群により濾過する金属溶湯濾過装置におい
て、前記濾過ユニット７の出湯側鏡板９および反出湯側
鏡板１０の下方位置の底壁１４上に前記セラミックスチ
ューブ８群のうち最下段のセラミックスチューブ８を前
記流入口５の上縁と略同一高さか前記流入口５の上縁よ
り若干高くなしうる土台ブロック１３を配置し、前記濾
過ユニット７は前記土台ブロック１３上に配置し、か
つ、前記濾過ユニット７の近傍位置には、前記流入口５
より前記濾過室３に流入した金属溶湯をガス噴射により
対流させうるよう噴射ノズル１７を配置した金属溶湯濾
過装置としたものである。また、本発明は、前記装置に
おいて、前記噴射ノズル１７は、回転する中空軸１８の
下端に固定した金属溶湯濾過装置としたものである。ま
た、本発明は、前記装置において、前記噴射ノズル１７
の外周を、噴射孔２３を有する包囲環２２で包囲した金
属溶湯濾過装置としたものである。
【０００６】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
１は入湯口、２は出湯口、３は濾過室であり、入湯口１
から流入したアルミニウムやアルミニウム合金等の金属
溶湯は、直接濾過室３内を落下しないように、入湯口１
と濾過室３の間に縦仕切壁４を設け、該縦仕切壁４の下
端には濾過室３に至る流入口５を形成する。前記縦仕切
壁４を設けないと、入湯口１より流入した金属溶湯は、
濾過チューブ上に直接落下して、セラミックの濾過チュ
ーブを破損させることがある。６は入湯口１から流入口
５に至る落下流路である。
１は入湯口、２は出湯口、３は濾過室であり、入湯口１
から流入したアルミニウムやアルミニウム合金等の金属
溶湯は、直接濾過室３内を落下しないように、入湯口１
と濾過室３の間に縦仕切壁４を設け、該縦仕切壁４の下
端には濾過室３に至る流入口５を形成する。前記縦仕切
壁４を設けないと、入湯口１より流入した金属溶湯は、
濾過チューブ上に直接落下して、セラミックの濾過チュ
ーブを破損させることがある。６は入湯口１から流入口
５に至る落下流路である。
【０００７】しかして、７は濾過ユニットで、出湯側鏡
板９と反出湯側鏡板１０との間に多数本のセラミックス
チューブ８を横設して形成し、これを濾過室３内に収納
し、楔１２により出湯側壁体１１にパッキングを介して
押し付ける。しかして、本発明は、前記濾過ユニット７
を濾過室３内に収納するとき、そのセラミックスチュー
ブ８群のうち最下段のセラミックスチューブ８が前記流
入口５の上縁と略同一高さになるか、もしくは前記流入
口５より僅かに高くなるように、土台ブロック１３を底
壁１４上に配置し、出湯側鏡板９と反出湯側鏡板１０を
土台ブロック１３の上に載置する。
板９と反出湯側鏡板１０との間に多数本のセラミックス
チューブ８を横設して形成し、これを濾過室３内に収納
し、楔１２により出湯側壁体１１にパッキングを介して
押し付ける。しかして、本発明は、前記濾過ユニット７
を濾過室３内に収納するとき、そのセラミックスチュー
ブ８群のうち最下段のセラミックスチューブ８が前記流
入口５の上縁と略同一高さになるか、もしくは前記流入
口５より僅かに高くなるように、土台ブロック１３を底
壁１４上に配置し、出湯側鏡板９と反出湯側鏡板１０を
土台ブロック１３の上に載置する。
【０００８】即ち、公知例の土台ブロック１３は、図１
の（ハ）ように高さは低いものであったが、本発明の土
台ブロック１３は高さを高く形成し、流入口５より流入
した溶湯は、セラミックスチューブ８には衝突しない
で、邪魔物なくそのまま濾過室３内を直進するようにす
る。１５は蓋体、１６は蓋体１４の下面に取付けた上部
ヒーターである。
の（ハ）ように高さは低いものであったが、本発明の土
台ブロック１３は高さを高く形成し、流入口５より流入
した溶湯は、セラミックスチューブ８には衝突しない
で、邪魔物なくそのまま濾過室３内を直進するようにす
る。１５は蓋体、１６は蓋体１４の下面に取付けた上部
ヒーターである。
【０００９】しかして、前記濾過ユニット７の近傍に
は、噴射ノズル１７を配置する。噴射ノズル１７は蓋１
５を貫通して垂下する中空軸１８の下端に取付られる。
１９は中空軸１８を回転させるモーター、２０は減速機
構である。中空軸１８の外周は固定外筒２１で包囲さ
れ、固定外筒２１の上端は蓋体１５に固定されるが、モ
ーター１９と固定外筒２１は必須要件ではなく、設けな
いこともある。固定外筒２１の下端には噴射ノズル１７
を包囲する包囲環２２が設けられ、包囲環２２には放射
方向に噴射孔２３を開口し、噴射ノズル１７の噴射孔２
４より包囲環２２の噴射孔２３を経て窒素、アルゴン等
の不活性ガス、あるいはこれに塩素ガスを混合したフラ
キシングガスを強力に噴出させる。外側の噴射孔２３
は、ガスを一定方向に遠方に誘導するが、必須要件では
なく、設けないこともある。噴射ノズル１７の高さ位置
は、実施例図では最下段のセラミックスチューブ８と底
壁１４の間に記載されているが、セラミックスチューブ
８群の上下中間位置にしてもよく、位置は限定されな
い。
は、噴射ノズル１７を配置する。噴射ノズル１７は蓋１
５を貫通して垂下する中空軸１８の下端に取付られる。
１９は中空軸１８を回転させるモーター、２０は減速機
構である。中空軸１８の外周は固定外筒２１で包囲さ
れ、固定外筒２１の上端は蓋体１５に固定されるが、モ
ーター１９と固定外筒２１は必須要件ではなく、設けな
いこともある。固定外筒２１の下端には噴射ノズル１７
を包囲する包囲環２２が設けられ、包囲環２２には放射
方向に噴射孔２３を開口し、噴射ノズル１７の噴射孔２
４より包囲環２２の噴射孔２３を経て窒素、アルゴン等
の不活性ガス、あるいはこれに塩素ガスを混合したフラ
キシングガスを強力に噴出させる。外側の噴射孔２３
は、ガスを一定方向に遠方に誘導するが、必須要件では
なく、設けないこともある。噴射ノズル１７の高さ位置
は、実施例図では最下段のセラミックスチューブ８と底
壁１４の間に記載されているが、セラミックスチューブ
８群の上下中間位置にしてもよく、位置は限定されな
い。
【００１０】
【作用】次に作用を述べる。入湯口１よりアルミニウム
やアルミニウム合金の金属溶湯を流入させると、縦仕切
壁４により仕切られた落下流路６内を流下し、最下部の
流入口５より濾過室３内に流入し、上部ヒーター１５に
より約750 ℃〜800 ℃に加熱しつつセラミックスチュー
ブ８群で濾過され、出湯口２より取出される。
やアルミニウム合金の金属溶湯を流入させると、縦仕切
壁４により仕切られた落下流路６内を流下し、最下部の
流入口５より濾過室３内に流入し、上部ヒーター１５に
より約750 ℃〜800 ℃に加熱しつつセラミックスチュー
ブ８群で濾過され、出湯口２より取出される。
【００１１】しかして、本発明の濾過ユニット７は、そ
のセラミックスチューブ８群のうち最下段のセラミック
スチューブ８が前記流入口５の上縁と略同一高さになる
か、もしくは、前記流入口５の上縁より僅かに高くなる
高さになるよう土台ブロック１３上に載置されているか
ら、流入口５より流入するアルミニウム等の金属溶湯は
セラミックスチューブ８群には衝突せず、邪魔物なく濾
過室３内を直進流入する。加えて、濾過ユニット７の側
部近傍には蓋１５より垂下する中空軸１８があり、その
下端には噴射ノズル１７が取付られていて、中空軸１８
を介し、噴射ノズル１７の噴射孔２４からは強力なフラ
キシングガスが噴出しているので、噴出ガスにより水素
ガス等の脱ガスを行なうとともに対流を生じさせ、前記
直進流入と相俟って濾過室３内の金属溶湯を撹拌して上
下の温度斑をなくする。
のセラミックスチューブ８群のうち最下段のセラミック
スチューブ８が前記流入口５の上縁と略同一高さになる
か、もしくは、前記流入口５の上縁より僅かに高くなる
高さになるよう土台ブロック１３上に載置されているか
ら、流入口５より流入するアルミニウム等の金属溶湯は
セラミックスチューブ８群には衝突せず、邪魔物なく濾
過室３内を直進流入する。加えて、濾過ユニット７の側
部近傍には蓋１５より垂下する中空軸１８があり、その
下端には噴射ノズル１７が取付られていて、中空軸１８
を介し、噴射ノズル１７の噴射孔２４からは強力なフラ
キシングガスが噴出しているので、噴出ガスにより水素
ガス等の脱ガスを行なうとともに対流を生じさせ、前記
直進流入と相俟って濾過室３内の金属溶湯を撹拌して上
下の温度斑をなくする。
【００１２】また、噴射ノズル１７から噴射する強力な
フラキシングガスは、セラミックスチューブ８の外周を
洗浄して目詰まり異物を除去するから、目詰まりによる
濾過効率の低下を防止する。また、包囲環２２がある場
合は、前記噴射孔２４からのガスを包囲環２２の噴射孔
２４により遠方まで誘導してから強力に噴出するので、
一層効果的である。
フラキシングガスは、セラミックスチューブ８の外周を
洗浄して目詰まり異物を除去するから、目詰まりによる
濾過効率の低下を防止する。また、包囲環２２がある場
合は、前記噴射孔２４からのガスを包囲環２２の噴射孔
２４により遠方まで誘導してから強力に噴出するので、
一層効果的である。
【００１３】
【発明の効果】公知の濾過装置の濾過室内の溶湯温度
は、上層（イ）近傍では上部ヒーターにより加熱されて
いるから750 ℃〜800 ℃と高温であるが、下層（ロ）近
傍の溶湯は500 ℃〜600 ℃と低い。しかるに、セラミッ
クスチューブｄの濾過効率は湯温に比例し、湯温が高い
程高く低い程低能率となる。また、セラミックスチュー
ブｄは比較的短時間で目詰まりして濾過効率を低下させ
る問題もある。しかるに、本発明は、入湯口１と出湯口
２とを有する濾過室３の前記入湯口１と前記濾過室３と
の間に縦仕切壁４を設け該縦仕切壁４の下端に前記濾過
室３に至る流入口５を形成し該流入口５より前記濾過室
３内にアルミニウムやアルミニウム合金等の金属溶湯を
流入させ上部ヒーター１６で加熱しつつ前記濾過室３内
に配設された濾過ユニット７のセラミックスチューブ８
群により濾過する金属溶湯濾過装置において、前記濾過
ユニット７の出湯側鏡板９および反出湯側鏡板１０の下
方位置の底壁１４上に前記セラミックスチューブ８群の
うち最下段のセラミックスチューブ８を前記流入口５の
上縁と略同一高さか前記流入口５の上縁より若干高くな
しうる土台ブロック１３を配置し、前記濾過ユニット７
は前記土台ブロック１３上に配置し、かつ、前記濾過ユ
ニット７の近傍位置には、前記流入口５より前記濾過室
３に流入した金属溶湯をガス噴射により対流させうるよ
う噴射ノズル１７を配置した金属溶湯濾過装置としたも
のであるから、流入口５より流入するアルミニウム等の
金属溶湯はセラミックスチューブ８群には衝突せず、邪
魔物はない状態で濾過室３内を直進流入する。加えて、
濾過ユニット７の側部近傍には蓋１５より垂下する中空
軸１８があり、その下端には噴射ノズル１７が取付られ
ていて、中空軸１８を介し、噴射ノズル１７の噴射孔２
４からは強力なフラキシングガスが噴出していることが
相俟って、濾過室３内の金属溶湯を撹拌して上下の温度
斑をなくする。また、噴射ノズル１７から噴射する強力
なフラキシングガスは、セラミックスチューブ８の外周
を洗浄して目詰まり異物を除去するから、目詰まりによ
る濾過効率の低下を防止する。また、包囲環２２がある
場合は、前記噴射孔２４からのガスを包囲環２２の噴射
孔２４により遠方まで誘導してから強力に噴出するの
で、一層効果的である。また、本発明は、前記装置にお
いて、前記噴射ノズル１７は、回転する中空軸１８の下
端に固定した金属溶湯濾過装置としたものであるから
（この場合は外側の包囲環２２を外す）、ガス噴射の方
向を回動させることにより、隅ずみまで撹拌できる。ま
た、本発明は、前記装置において、前記噴射ノズル１７
の外周を、噴射孔２３を有する包囲環２２で包囲した金
属溶湯濾過装置としたものであるから、ガスを遠方まで
誘導でき、効果的に撹拌できる。
は、上層（イ）近傍では上部ヒーターにより加熱されて
いるから750 ℃〜800 ℃と高温であるが、下層（ロ）近
傍の溶湯は500 ℃〜600 ℃と低い。しかるに、セラミッ
クスチューブｄの濾過効率は湯温に比例し、湯温が高い
程高く低い程低能率となる。また、セラミックスチュー
ブｄは比較的短時間で目詰まりして濾過効率を低下させ
る問題もある。しかるに、本発明は、入湯口１と出湯口
２とを有する濾過室３の前記入湯口１と前記濾過室３と
の間に縦仕切壁４を設け該縦仕切壁４の下端に前記濾過
室３に至る流入口５を形成し該流入口５より前記濾過室
３内にアルミニウムやアルミニウム合金等の金属溶湯を
流入させ上部ヒーター１６で加熱しつつ前記濾過室３内
に配設された濾過ユニット７のセラミックスチューブ８
群により濾過する金属溶湯濾過装置において、前記濾過
ユニット７の出湯側鏡板９および反出湯側鏡板１０の下
方位置の底壁１４上に前記セラミックスチューブ８群の
うち最下段のセラミックスチューブ８を前記流入口５の
上縁と略同一高さか前記流入口５の上縁より若干高くな
しうる土台ブロック１３を配置し、前記濾過ユニット７
は前記土台ブロック１３上に配置し、かつ、前記濾過ユ
ニット７の近傍位置には、前記流入口５より前記濾過室
３に流入した金属溶湯をガス噴射により対流させうるよ
う噴射ノズル１７を配置した金属溶湯濾過装置としたも
のであるから、流入口５より流入するアルミニウム等の
金属溶湯はセラミックスチューブ８群には衝突せず、邪
魔物はない状態で濾過室３内を直進流入する。加えて、
濾過ユニット７の側部近傍には蓋１５より垂下する中空
軸１８があり、その下端には噴射ノズル１７が取付られ
ていて、中空軸１８を介し、噴射ノズル１７の噴射孔２
４からは強力なフラキシングガスが噴出していることが
相俟って、濾過室３内の金属溶湯を撹拌して上下の温度
斑をなくする。また、噴射ノズル１７から噴射する強力
なフラキシングガスは、セラミックスチューブ８の外周
を洗浄して目詰まり異物を除去するから、目詰まりによ
る濾過効率の低下を防止する。また、包囲環２２がある
場合は、前記噴射孔２４からのガスを包囲環２２の噴射
孔２４により遠方まで誘導してから強力に噴出するの
で、一層効果的である。また、本発明は、前記装置にお
いて、前記噴射ノズル１７は、回転する中空軸１８の下
端に固定した金属溶湯濾過装置としたものであるから
（この場合は外側の包囲環２２を外す）、ガス噴射の方
向を回動させることにより、隅ずみまで撹拌できる。ま
た、本発明は、前記装置において、前記噴射ノズル１７
の外周を、噴射孔２３を有する包囲環２２で包囲した金
属溶湯濾過装置としたものであるから、ガスを遠方まで
誘導でき、効果的に撹拌できる。
【図１】 公知例縦断面図。
【図２】 本発明の包囲環を用いた実施例の縦断面図。
【図３】 図２のＡ−Ａ断面図。
【図４】 図２のＢ−Ｂ断面図。
【図５】 包囲環を用いた噴射ノズル部を含む拡大側面
図。
図。
【図６】 包囲環を用いた噴射ノズル部の横断拡大図。
１…入湯口、２…出湯口、３…濾過室、４…縦仕切壁、
５…流入口、６…落下流路、７…濾過ユニット、８…セ
ラミックスチューブ、９…出湯側鏡板、１０…反対側鏡
板、１１…出湯側壁体、１２…楔、１３…土台ブロッ
ク、１４…底壁、１５…蓋体、１６…ヒーター、１７…
噴射ノズル、１８…中空軸、１９…モーター、２０…減
速機構、２１…固定外筒、２２…包囲環、２３、２４…
噴射孔。
５…流入口、６…落下流路、７…濾過ユニット、８…セ
ラミックスチューブ、９…出湯側鏡板、１０…反対側鏡
板、１１…出湯側壁体、１２…楔、１３…土台ブロッ
ク、１４…底壁、１５…蓋体、１６…ヒーター、１７…
噴射ノズル、１８…中空軸、１９…モーター、２０…減
速機構、２１…固定外筒、２２…包囲環、２３、２４…
噴射孔。
Claims (3)
- 【請求項１】 入湯口１と出湯口２とを有する濾過室３
の前記入湯口１と前記濾過室３との間に縦仕切壁４を設
け該縦仕切壁４の下端に前記濾過室３に至る流入口５を
形成し該流入口５より前記濾過室３内にアルミニウムや
アルミニウム合金等の金属溶湯を流入させ上部ヒーター
１６で加熱しつつ前記濾過室３内に配設された濾過ユニ
ット７のセラミックスチューブ８群により濾過する金属
溶湯濾過装置において、前記濾過ユニット７の出湯側鏡
板９および反出湯側鏡板１０の下方位置の底壁１４上に
前記セラミックスチューブ８群のうち最下段のセラミッ
クスチューブ８を前記流入口５の上縁と略同一高さか前
記流入口５の上縁より若干高くなしうる土台ブロック１
３を配置し、前記濾過ユニット７は前記土台ブロック１
３上に配置し、かつ、前記濾過ユニット７の近傍位置に
は、前記流入口５より前記濾過室３に流入した金属溶湯
をガス噴射により対流させうるよう噴射ノズル１７を配
置した金属溶湯濾過装置。 - 【請求項２】 請求項１において、前記噴射ノズル１７
は、回転する中空軸１８の下端に固定した金属溶湯濾過
装置。 - 【請求項３】 請求項１において、前記噴射ノズル１７
の外周を、噴射孔２３を有する包囲環２２で包囲した金
属溶湯濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5172495A JPH074868A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 金属溶湯濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5172495A JPH074868A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 金属溶湯濾過装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074868A true JPH074868A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15943039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5172495A Withdrawn JPH074868A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 金属溶湯濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074868A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116397105A (zh) * | 2023-04-20 | 2023-07-07 | 肇庆市大正铝业有限公司 | 一种再生铝合金锭生产用滤渣收集装置 |
| WO2024024288A1 (ja) * | 2022-07-25 | 2024-02-01 | 三井金属鉱業株式会社 | 金属溶湯濾過装置 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP5172495A patent/JPH074868A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024024288A1 (ja) * | 2022-07-25 | 2024-02-01 | 三井金属鉱業株式会社 | 金属溶湯濾過装置 |
| CN116397105A (zh) * | 2023-04-20 | 2023-07-07 | 肇庆市大正铝业有限公司 | 一种再生铝合金锭生产用滤渣收集装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |