JPH0748477Y2 - ビルジ吸引管 - Google Patents

ビルジ吸引管

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JPH0748477Y2
JPH0748477Y2 JP1992029252U JP2925292U JPH0748477Y2 JP H0748477 Y2 JPH0748477 Y2 JP H0748477Y2 JP 1992029252 U JP1992029252 U JP 1992029252U JP 2925292 U JP2925292 U JP 2925292U JP H0748477 Y2 JPH0748477 Y2 JP H0748477Y2
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JP
Japan
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bilge
pipe
suction pipe
tank
mud box
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JP1992029252U
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JPH0567599U (ja
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賢彦 佐竹
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この考案は、船舶の機関室、軸路に配置さ
れるビルジタンクから廃油混じりの汚水を廃棄するため
吸引するビルジ吸引管に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の機関室その他が配置される船体に
は、船内から生じる廃油混じりの汚水を一時的に蓄えて
おくビルジタンクと称される汚水タンクが配置される。
このビルジタンクは、推進構造等の関係から、船体が船
尾ヒールするため、船体後部に汚水が滞留することにな
り、処理のためには、船体後部から吸引する必要があっ
た。
【0003】ところが、船体後部は、船尾が絞られた構
造を有している。また、該船体後部は、強力な推進軸が
設けられているのが一般的であって、前記従来のビルジ
吸引管は、この狭い船体外板と推進軸の間をぬって取り
付けられ、しかも、該吸引管自体の清掃等のメンテナン
スの便宜のため、直管が必要とされているため、該吸引
管は、船体外板にそって傾斜して設けられているのが一
般的であった。
【0004】さらに、このようなビルジ吸引管の頭部先
端には、マッドボックスと称するストレーナ装置が設け
られ、ビルジタンクに滞留する汚泥その他の流動物以外
の物をビルジポンプ装置等の配管内に流入しない工夫が
されている。
【0005】従来のビルジ吸引管の構成を図4を用いて
概略的に説明する。図4において、31は、船体外板、
32は、船体外板内に設けられる船内から生じる廃油混
じりの汚水を一時的に貯えておくビルジタンク、33
は、この船体外板31内の床板37に対し、斜に設けら
れ、ビルジタンク32内の底部にまで達して配置される
ビルジ吸引管、35は、該床板37に対し、斜に配置さ
れるビルジ吸引管33の頭部先端に設けられるマッドボ
ックス、36は、ビルジタンク32内の汚水である。ま
た、37は、船体外板31内の床板であって、船尾中央
部には、船の推進軸38その他の推進機構(図示外)が
設けられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ビルジ吸引管33自体
の清掃、ビルジタンク32の清掃、汚水36の投棄等の
メンテナンスのためには、常時該マッドボックス35の
蓋を開けての作業や、該マッドボックス35を取り外し
ての作業が必要であり、この作業は、狭い船尾において
の作業は困難が多かった。
【0007】特に、斜めに取り付けられている吸引管の
先端に配置されたマッドボックス35の蓋の開閉や、マ
ッドボックス35の取り外し作業は、船体外板の壁面近
辺で行わなければならず、その作業は、極めて困難であ
った。
【0008】さらに、ビルジ吸引管33の先端にマッド
ボックス35が配置されているので、計測棒を差込んで
の液量計測ができず、そのために、ビルジタンク32内
の汚水36量の判断を誤り、溢漏事故が生じてしまう等
の欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、船尾船底に設けられる船内汚水を貯留す
るビルジタンクに接続されるビルジ吸引管において、斜
に床板を貫通して船体外板に沿って設けられる該ビルジ
吸引管に分岐立設する短管を設ける一方、該分岐立設す
る短管の頭部先端にマッドボックスを配置し、該マッド
ボックスを所定のビルジ配管に接続してなることを特徴
とするビルジ吸引管としたものである。
【0010】
【作用】斜に床板を貫通して船体外板に沿って設けられ
るビルジ吸引管に分岐立設する短管を設けたので、その
頭部に取り付けられるマッドボックスを船体外板より離
れるように構成でき、マッドボックスの蓋の開閉および
その清掃等の作業が容易となる。
【0011】また、斜に配置されるビルジ吸引管の途中
に分岐立設する短管を設ける一方、該ビルジ吸引管の先
端頭部には、フランジ部やサウンディングキャップ形式
の取り外し容易な構造としたので、直管たるビルジ吸引
管を通して、ビルジタンク内の清掃用の清掃ブラシや、
汚水量の測深のための測深棒を、この部分から容易に差
し込めるようにした。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明
する。
【0013】図1は、本願考案に係る、途中に分岐立設
短管を有するビルジ吸引管の一実施例の概略を示すた
め、船体を船尾方向から概略した断面図である。図1に
おいて、1は船体外板、2は、船体外板内に設けられる
船内から生じる廃油混じりの汚水を一時的に貯えておく
ビルジタンク、3は、この船体外板1に対し斜に設けら
れ、ビルジタンク2内の底部にまで達して配置されるビ
ルジ吸引管、4は、この斜に設けられたビルジ吸引管3
の途中に分岐、立設された短管、5は、該短管4の頭部
先端に設けられるマッドボックス、6は、ビルジタンク
2内の汚水である。また、7は、船体外板1内の床板で
あって、船尾中央部には、船の推進軸8その他の推進機
構(図示外)が設けられる。
【0014】本実施例では、ビルジ吸引管3の頭部先端
にフランジ9およびこれに対応する蓋体10を設け、通
常では、ボルト11およびナット手段12で蓋体10を
フランジ9に固着する構成としている。しかしながら、
他の変形実施例として、図2に示すように、ビルジ吸引
管3の頭部先端には、その先端外周をネジ切り構造と
し、これにネジ込み式サウディングキャップ13および
これに接続する鎖14からなる構成としてもよい。
【0015】図3に、本願考案に係る分岐立設短管4を
有するビルジ吸引管を用いて、ビルジタンク2内の汚水
6を吸引、処理し、または、油分を取り除いて、油分の
焼却等を行うビルジタンク2内汚水6処理のためのビル
ジ配管の概要を示す。図3において、15は、メインビ
ルジポンブであり、前記ビルジタンク2に汚水6が滞留
すると、前記吸引管3を通じて汚水6を吸引し、船外
(符号OB)に投棄するように配管される。しかしなが
ら、前記汚水6に油分が混入する場合には、環境汚染そ
の他の事情から直接に、その汚水6を投棄することは許
されず、吸引された汚水6の油分を分離するビルジセパ
レータ16を通して、油分を分離し、分離された油分を
分離油タンク17に貯えておくようにし、その後、適宜
の間隔で、前記分離油タンク17から油分を取り出し、
焼却炉18で焼却処理するように配管される。
【0016】なお、配管の途中には、適宜バルブ19、
20、21、22が配置され、上記のように汚水6を、
そのまま船外に投棄する場合には、バルブ20および2
1を閉じ、バルブ19、22を開いて、前記メインビル
ジポンブ15を動作させて、汚水6をビルジ吸引管3お
よびこれに分岐立設した短管4を通じて吸引し、船外に
投棄する。また、ビルジタンク2内の汚水6をサンプル
採取等をして、汚水6に油分が混入していることを発見
した場合には、バルブ19を閉じる一方、バルブ20、
21を開いて、汚水6をビルジ吸引管3およびこれに分
岐立設した短管4を通じて吸引し、油分は、前記ビルジ
セパレータ16により分離され、分離油タンク17に一
時的に貯えられる。そして、その後、上述するように、
適宜の間隔で、前記分離油タンク17から油分を取り出
し、焼却炉18で焼却処理する。
【0017】なお、ビルジタンク2内に滞留する汚泥そ
の他の流動物以外の物は、吸引される汚水6と共に、ビ
ルジ吸引管3およびこれに分岐立設する短管4を通じて
吸引されるが、前記投棄用配管に導出することは、配管
詰り等を生じる原因ともなるので、前記マッドボックス
5内に滞留される。そこで、この滞留した固形沈殿物を
マッドボックス5内から時折取り出して、清掃するため
に、前記マッドボックス5のフランジ23から蓋体24
を取り外し清掃をする。
【0018】さらに、ビルジタンク2内を清掃したり、
タンク2内の汚水6量を測深するには、前記ビルジ吸引
管3の頭部のフランジ9から蓋体10を外し、または、
該頭部からネジ込み式サウディングキャップ13を外し
て、前記ビルジ吸引管3の頭部からブラシ(図示外)や
測深棒(図示外)を挿通して、それぞれタンク2内の清
掃および測深の作業を行う。
【0019】
【効果】本件考案においては、斜に床板を貫通して船体
外板に沿って設けられるビルジ吸引管に分岐立設する短
管を設けたので、頭部に取り付けられるマッドボックス
を船体外板より離れて配置構成でき、マッドボックスの
蓋の開閉およびその清掃等の作業が容易となる。
【0020】また、斜の吸引管に分岐立設する短管を設
ける一方、該吸引管の先端頭部には、フランジ部やサウ
ンディングキャップ形式の取り外し容易な構造としたの
で、直管の吸引管を通して、ビルジタンク内の清掃用の
清掃ブラシや、汚水量の測深のための測深棒を、この部
分から容易に差し込めるようにした。
【0021】特に、上記作業は、狭い船尾において行わ
なければならなかったが、船体外板から離れて立設され
るため、上記作業は、特に容易となる効果がある。
【0022】さらに、吸引管の頭部先端にマッドボック
スが配置されないように構成する一方、吸引管頭部先端
に開閉容易なフランジ部やサウンディングキャップを配
置し、直管の吸引管を通して、ビルジタンク内の清掃用
の清掃ブラシや、汚水量の測深のための測深棒を、この
部分から容易に差し込めるようにしたので、ビルジタン
ク内を清潔に保つことができ、タンクの寿命を延ばすこ
とができ、また、ビルジタンクの汚水量判断を誤ること
を防止することができ、溢漏事故が生じてしまうことの
欠点を回避できる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願考案に係る、途中に分岐立設短管
を有するビルジ吸引管の一実施例の概略を示すため、船
尾を船屋方向から概略した断面図である。
【図2】図2は、吸引管頭部先端にネジ込み式サウディ
ングキャップを設けた他の変形実施例を示す図。
【図3】図3は、ビルジタンク内の汚水処理配管図の概
要図。
【図4】従来のビルジ吸引管の概略図。
【符号の説明】
1・・・船体外板、 2・・・ビルジタンク、 3・・・ビルジ吸引管、 4・・・短管、 5・・・マッドボックス、 6・・・汚水、 7・・・床板、 8・・・推進軸、 9・・・フランジ、 10・・・蓋体、 11・・・ボルト、 12・・・ナット手段、 13・・・ネジ込み式サウディングキャップ、 14・・・鎖、 16・・・ビルジセパレータ、 17・・・分離油タンク、 18・・・焼却炉、 19・・・バルブ、 20・・・バルブ、 21・・・バルブ、 22・・・バルブ、 23・・・フランジ、 24・・・蓋体、 31・・・船体外板、 32・・・ビルジタンク、 33・・・ビルジ吸引管、 35・・・マッドボックス、 36・・・汚水、 37・・・床板、 38・・・推進軸。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾船底に設けられる船内汚水を貯留する
    ビルジタンクに接続されるビルジ吸引管において、斜に
    床板を貫通して船体外板に沿って設けられる該ビルジ吸
    引管に分岐立設する短管を設ける一方、該分岐立設する
    短管の頭部先端にマッドボックスを配置し、該マッドボ
    ックスを所定のビルジ配管に接続してなることを特徴と
    するビルジ吸引管。
  2. 【請求項2】前記分岐立設する短管が設けられるビルジ
    吸引管の頭部をフランジ構造とし、これに取り外し容易
    な蓋体を設けたことを特徴とする請求項1記載のビルジ
    吸引管。
  3. 【請求項3】前記分岐立設する短管が設けられるビルジ
    吸引管の頭部先端外周をネジ切り構造とし、これにネジ
    込まれるサウディングキャップからなることを特徴とす
    る請求項1記載のビルジ吸引管。
JP1992029252U 1992-02-25 1992-02-25 ビルジ吸引管 Expired - Lifetime JPH0748477Y2 (ja)

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JP1992029252U JPH0748477Y2 (ja) 1992-02-25 1992-02-25 ビルジ吸引管

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JP1992029252U JPH0748477Y2 (ja) 1992-02-25 1992-02-25 ビルジ吸引管

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JPH0567599U JPH0567599U (ja) 1993-09-07
JPH0748477Y2 true JPH0748477Y2 (ja) 1995-11-08

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