JPH074817Y2 - スライド式ガイドワイヤー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ガイドワイヤーの操作を簡単にするため本体
へスプリングを収納しかつスライド方式としたガイドワ
イヤーの改良に関するものである。

［従来の技術及びその課題］ 留置用カテーテルを通して、長時間に亘り経腸輸液を行
っていると残留物が堆積し、カテーテルが閉塞してしま
って、輸液を継続できなくなるので、カテーテルの交換
が必要であった。

このように、カテーテルの操作が繁雑であるうえ、患者
に肉体的、精神的苦痛を与えていた。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、中腹部にスライド溝を形成しかつ先端部にカ
テーテル嵌合部を形成した本体と、先端部にブラシを装
着しかつ後方部に把手を装着したガイドワイヤーと、ス
プリングより構成され、前記本体内に前記ガイドワイヤ
ーと前記スプリングが収納され、前記本体と前記ガイド
ワイヤーの間にスプリングが配置され、前記把手は前記
スライド溝にスライド可能に装着した、スライド式ガイ
ドワイヤーを提供するものである。

［作用］ カテーテルを本体の嵌合部に接続し、ガイドワイヤーを
本体の長さ方向の前方にスライドさせることによってブ
ラシにより容易にカテーテル内の清掃ができる。

［実施例］ 第１図に本考案のスライド式ガイドワイヤー１の概略図
を示す。

スライド式ガイドワイヤー１は本体２と、該本体２内部
に収納されるガイドワイヤー３とスプリング４により構
成されている。

前記本体２は、先端部にカテーテル嵌合部６が形成さ
れ、後端部にキャップ部５が装着され、中腹部にスライ
ド溝７が形成されている。

また、ガイドワイヤー３の先端部にはステンレスもしく
は、例えばナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹
脂から構成されるブラシ９が装着され、他方後方部には
前記スライド溝７へスライド可能に装着される把手８が
装着されている。

前記ブラシ９は、カテーテル内を洗浄できる形状であれ
ば良く、例えば第２図に示すように（ａ）球を２つ設置
した形状（9a）、（ｂ）亜鈴状の形状（9b）、（ｃ）円
柱状の形状（9c）、（ｄ）釣鐘状の形状（9d）等に形成
することができる。

次に本考案の使用方法を第３図を用いて説明する。

まず、本体２の先端に形成されている嵌合部６とカテー
テル10に形成されている嵌合基部11を嵌合する。

その後、把手８を本体２の長さ方向の前方へスライドす
ることによって、第４図に示すようにガイドワイヤー３
はスムーズにカテーテル10内へ挿入される。

ガイドワイヤー３の先端にはブラシ９が形成されている
ので、該ガイドワイヤー３をカテーテル10内へ挿入し、
カテーテル10内を閉塞している残留物を除去する。

この作業を行うことにより、カテーテル10を取り替える
ことなく輸液を継続することができる。

また、カテーテル10内の残留物除去後、ガイドワイヤー
３の抜去は、把手８を元の位置に戻すことにより本体２
内へ収納されているスプリング４によってガイドワイヤ
ー３が定位置に押し戻されるため、簡単に行うことがで
きる。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案を使用することによって、カ
テーテルの交換を行うことなくカテーテル内の残留物の
清掃を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスライド式ガイドワイヤーの概略図、
第２図はブラシの実施例の概略図、第３図はスライド式
ガイドワイヤーの使用図、第４図はカテーテル内へガイ
ドワイヤーを挿入した際の概略図を示す。 図中、１はスライド式ガイドワイヤー、２は本体、３は
ガイドワイヤー、４はスプリングを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中腹部にスライド溝を形成しかつ先端部に
   カテーテル嵌合部を形成した本体と、先端部にブラシを
   装着しかつ後方部に把手を装着したガイドワイヤーと、
   スプリングより構成され、前記本体内に前記ガイドワイ
   ヤーと前記スプリングが収納され、前記本体と前記ガイ
   ドワイヤーの間にスプリングが配置され、前記把手は前
   記スライド溝にスライド可能に装着した、ことを特徴と
   するスライド式ガイドワイヤー。