JPH0747492Y2 - ボーリングマシン - Google Patents

ボーリングマシン

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JPH0747492Y2
JPH0747492Y2 JP5306390U JP5306390U JPH0747492Y2 JP H0747492 Y2 JPH0747492 Y2 JP H0747492Y2 JP 5306390 U JP5306390 U JP 5306390U JP 5306390 U JP5306390 U JP 5306390U JP H0747492 Y2 JPH0747492 Y2 JP H0747492Y2
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菊次 江川
裕三 北村
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,ボーリングマシンのケーシングチユーブ締付
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のボーリングマシンを第5,6,7図により説明する
と,第5図の(1)がケーシングチユーブ,(2)がフ
レーム,(2a)が同フレーム(2)の昇降ガイド部材,
(3)が旋回装置,(3a)が同旋回装置(3)の昇降部
材で,同昇降部材(3a)が上記フレーム(2)の昇降ガ
イド部材(2a)により昇降可能に支持されている。また
(3b)が上記昇降部材(3a)上に設置した油圧モータ,
(3c)が同油圧モータ(3b)の出力軸に取付けた歯車,
(3d)が外歯付主軸受,(3e)が同外歯付主軸受(3d)
を介して上記昇降部材(3a)に旋回可能に取付けた旋回
部材で,上記外歯付主軸受(3d)の外歯が上記歯車(3
c)に噛合している。また第5,6図の(4)がケーシング
チユーブ締付装置,(4a1)が同ケーシングチユーブ締
付装置(4)の固定クランプ,(4a2)(4a2)が同固定
クランプ(4a1)の両端部にピン(4b)(4b)により拡
縮可能に枢支した可動リンク,(4c1)が同各可動リン
ク(4a2)の隣接端部間に介装した開閉用締付ジヤツ
キ,(5)が上記昇降部材(3a)を昇降させるための押
込ジヤツキ,(6)が同昇降部材(3a)に固定したリン
グギヤ,(7)が同リングギヤ(6)に噛合したピニオ
ン,(8)が同ピニオン(7)に直結した油圧ポンプ
で,同油圧ポンプ(8)が上記旋回部材(3e)に固定さ
れており,同油圧ポンプ(8)と上記開閉用締付ジヤツ
キ(4c1)とが第7図に示す油圧回路により接続されて
いる。また第7図の(10)がタンク,(11)が電磁切換
バルブ,(9a)が上記油圧ポンプ(8)と上記電磁切換
バルブ(11)との間の油路,(9b)(9c)が同電磁切換
バルブ(11)と上記開閉用締付ジヤツキ(4c1)との間
の油路,(9d)が上記電磁切換バルブ(11)と上記タン
ク(10)との間の油路,(12)が上記油路(9b)に接続
したダンパ,(13)が同ダンパ(12)に接続した圧力ス
イツチ,(15)が上記油路(9b)に接続した圧力計,
(14)が同圧力計(15)の系統の開閉弁,(16)が上記
油路(9c)に接続したアクチユエータ,(18)が上記油
路(9b)(9c)の間に介装したブレーキバルブ,(19)
が上記開閉用締付ジヤツキ(4c1)のピストンロツドの
一端部に対向設置したリミツトスイツチである。
次に前記第5,6,7図に示すボーリングマシンの作用を説
明する。油圧モータ(3b)を駆動し,その回転を歯車
(3c)→外歯付主軸受(3d)を介し旋回部材(3e)に伝
えて,同旋回部材(3e)を旋回させるとともに,油圧ポ
ンプ(8)を同旋回部材(3e)とともに旋回させ,同油
圧ポンプ(8)の入力軸に取付けたピニオン(7)を昇
降部材(3a)のリングギヤ(6)に噛合させながら回転
して,油圧ポンプ(8)に圧油を発生させる。このと
き,遠隔操作スイツチ(図示せず)により電磁切換バル
ブ(11)を第7図の中立位置から左方(締付作動位置方
向)へ移動させ,油圧ポンプ(8)に発生した圧油を油
路(9a)→電磁切換バルブ(11)→油路(9b)→開閉用
締付ジヤツキ(4c1)の左側圧力室(締付側圧力室)へ
供給して,同開閉用締付ジヤツキ(4c1)を締付方向に
作動させ,ケーシングチユーブ締付装置(4)の各可動
リンク(4a2)を締付方向(縮小方向)に揺動させて,
ケーシングチユーブ(1)を締付ける。また圧油を開閉
用締付ジヤツキ(4c1)の左側圧力室(締付側圧力室)
へ供給して,同左側圧力室の圧力が必要以上に上昇する
と,圧力スイツチ(13)を作動し,電磁切換バルブ(1
1)を中立位置に戻し,油路(9b)を油路(9a)から遮
断して,油圧ポンプ(8)からの圧油を電磁切換バルブ
(11)を経てタンク(10)へ戻す。アキユムレータ(1
6)は,ケーシングチユーブ(1)をクランプする油圧
を一定にするために設けられており,油圧が規定値以下
に低下したとき,圧力スイツチ(13)を作動し,電磁切
換バルブ(11)を左方へ移動させて,油圧ポンプ(8)
からの圧油を開閉用締付ジヤツキ(4c1)の左側圧力室
(締付側圧力室)へ再度供給する。上記開閉用締付ジヤ
ツキ(4c1)の締付方向への作動により,ケーシングチ
ユーブ締付装置(4)の各可動リンク(4a2)を締付方
向(縮小方向)に揺動させて,ケーシングチユーブ
(1)を締付け,ケーシングチユーブ(1)を旋回部材
(3e)に固定して,ケーシングチユーブ(1)を旋回部
材(3e)とともに旋回させ,次いで押込ジヤツキ(5)
を縮み方向に作動し,昇降部材(3a)と旋回部材(3e)
とケーシングチユーブ(1)とを下降させて,ケーシン
グチユーブ(1)を地中に押し込み,次いでクレーン等
によりハンマグラブ等の掘削具(図示せず)をケーシン
グチユーブ(1)内に下降させて,ケーシングチユーブ
(1)の土砂を掘削し,次いでハンマグラブ等の掘削具
を引き上げて,掘削した土砂を排土する。
またケーシングチユーブ締付装置(4)をケーシングチ
ユーブ(1)から取り外すときには,前記と同様に油圧
ポンプ(8)を作動して,圧油を発生させる。このと
き,遠隔操作スイツチにより電磁切換バルブ(11)を中
立位置から右方(解除作動位置方向)へ移動させて,油
圧ポンプ(8)からの圧油を電磁切換バルブ(11)→油
路(9c)→開閉用締付ジヤツキ(4c1)の右側圧力室
(解除側圧力室)へ供給し,開閉用締付ジヤツキ(4
c1)を解除方向へ作動して,ピストンロツドをリミツト
スイツチ(19)に衝接させ,このとき得られる信号を電
磁切換バルブ(11)へ送って,同電磁切換バルブ(11)
を中立位置に戻し,油路(9a)と油路(9c)とを遮断し
て,開閉用締付ジヤツキ(4c1)の解除方向への作動を
停止させる。
(考案が解決しようとする課題) 前記第5,6,7図に示す従来のボーリングマシンでは,昇
降部材(3a)上の油圧モータ(3b)による旋回部材(3
e)の旋回により,同旋回部材(3e)に取付けた油圧ポ
ンプ(8)を作動させて,開閉用締付ジヤツキ(4c1
を作動させるようになっており締付け開始時には,旋回
部材(3e)を旋回させながら開閉用締付ジヤツキ(4
c1)を締付方向に作動し,可動クランプ(4a2)(4a2
をピン(4b)(4b)を中心に縮径方向に揺動させて,
こ.可動クランプ(4a2)(4a2)と固定クランプ(4
a1)とにより,静止しているケーシングチユーブ(1)
を掴持するので,ケーシングチユーブ(1)が固定クラ
ンプ(4a1)と可動クランプ(4a2)(4a2)とにより,
擦られて,早期に摩耗する。
またケーシングチユーブ(1)は,掘削深度が深くなれ
ばなる程,大きな回転トルクが必要になり,その分,油
圧モータ(3b)による旋回部材(3e)の旋回速度が低下
し,油圧ポンプ(8)から開閉用締付ジヤツキ(4c1
への圧油供給量が少なくなって,ケーシングチユーブ
(1)の締付時間が長くなったり,締付力不足が生じた
りしている。
また土砂の落下する場所に,油圧ポンプ(8),タンク
(10),電磁切換バルブ(11),配管,配線等が設置さ
れているので,これらが損傷し易い。また機器の種類が
多く,構造が複雑で,コスト高になるという問題があっ
た。
本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり,その
目的とする処は,ケーシングチユーブの早期の摩耗を防
止できる。ケーシングチユーブ締付時間を長くしたり,
締付力の不足を生じさせたりしない。小型な油圧シリン
ダを使用できる上に,締付け後の油圧シリンダへの圧油
供給を不要にできる。締付け後の油圧シリンダへの圧油
供給を不要にできる上に,油圧シリンダに小型のものを
使用できる。さらに機器の損傷を防止できる上に,製作
コストを低減できるボーリングマシンを提供しようとす
る点にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために,本考案は,フレームによ
り昇降可能に支持された昇降部材と,同昇降部材を昇降
させるための押込ジヤツキと,同昇降部材により旋回可
能に支持された環状の旋回部材と,同旋回部材を旋回さ
せるための旋回駆動駆動装置と,上記旋回部材により支
持された拡縮可能なケーシングチユーブ締付装置とを有
するボーリングマシンにおいて,前記ケーシングチユー
ブ締付装置を,前記旋回部材に固定した固定クランプ
と,同固定クランプの両端部に枢支した可動クランプ
と,同各可動クランプを締付方向若しくは緩め方向に付
勢するリンク・ばね機構と,同リンク・ばね機構を上記
方向とは逆の方向に揺動させる油圧シリンダとにより構
成している。
(作用) 本考案のボーリングマシンは前記のように構成されてお
り,ケーシングチユーブをケーシングチユーブ締付装置
により締付けるときには,油圧シリンダを一方向に作動
して,リンク・ばね機構を締付方向に作動し,各可動ク
ランプを締付方向に揺動させて,ケーシングチユーブを
固定クランプとにより掴持する。またケーシングチユー
ブを解放するときには,油圧シリンダを他方向に作動し
て,リンク・ばね機構を解除方向に作動し,各可動クラ
ンプを解除方向に揺動させて,ケーシングチユーブを解
放する。
(実施例) 次に本考案のボーリングマシンを第1図乃至第4図に示
す一実施例により説明すると,第1図の(1)がケーシ
ングチユーブ,(2)がフレーム,(2a)が同フレーム
(2)の昇降ガイド部材,(3)が旋回装置,(3a)が
同旋回装置(3)の昇降部材で,同昇降部材(3a)が上
記フレーム(2)の昇降ガイド部材(2a)により昇降可
能に支持されている。また(3b)が上記昇降部材(3a)
上に設置した油圧モータ,(3c)が同油圧モータ(3b)
の出力軸に取付けた歯車,(3d)が外歯付主軸受,(3
e)が同外歯付主軸受(3d)を介して上記昇降部材(3
a)に旋回可能に取付けた旋回部材で,上記外歯付主軸
受(3d)の外歯が上記歯車(3c)に噛合している。また
第1図乃至第4図の(4)がケーシングチユーブ締付装
置,(4a)が同ケーシングチユーブ締付装置(4)の固
定クランプ,(4c)(4c)が同固定クランプ(4a)の両
端部にピン(4b)(4b)により拡縮可能に枢支した可動
リンク,(4d)が同各可動クランプ(4c)を上下方向に
動かないように支持する滑動板,(4f)が同各可動クラ
ンプ(4c)にピン(4e)を介して枢支したL型リンクレ
バー,(4g)が同L型リンクレバー(4f)に取付けたリ
ンク,(4h)が上記各可動クランプ(4c)のリンク(4
g)を連結するリンク,(4i)が同リンク(4h)の両端
部に取付けたリンク,(4j)が同各リンク(4i)と上記
各可動クランプ(4c)との間に介装したコイルばね,
(4l)(4l)が上記リンク(4h)と上記各可動クランプ
(4c)との間に介装したリンクである。また(6)が上
記昇降部材(3a)に垂下状態に取付けた複数個の締付用
シリンダ,(6a)が同各締付用シリンダ(6)により昇
降可能に支持された断面コ字型の締付・開放切換リング
で,上記各L型リンクレバー(4f)の先端部が同締付・
開放切換リング(6a)内に突出している。また(7)が
油圧源,(8)が同油圧源(7)と上記各締付用シリン
ダ(6)とを繋ぐ油圧回路(8a)に介装した油路切換弁
である。
次に前記第1図乃至第4図に示すボーリングマシンの作
用を具体的に説明する。油路切換弁(8)を切り換え
て,油圧源(7)からの圧油を各締付用シリンダ(6)
へ送り,同各締付用シリンダ(6)を伸長方向に作動し
て,第3図に示すように断面コ字型の締付・開放切換リ
ング(6a)を下降させ,L型リンクレバー(4f)をピン
(4e)を中心に反時計方向に揺動させて,リンク(4g)
を介しリンク(4h)を下降させ,この動きを左右のリン
ク(4i)(4i)を介して左右のリンク(4j)に伝えて,
第1図左側のリンク(4j)を時計方向に,第1図右側の
リンク(4j)を反時計方向に,それぞれ揺動させ,左右
のコイルばね(4k)の圧縮力をリンク(4h)〜リンク
(4l)を介して左右の可動クランプ(4c)に伝え,同各
可動クランプ(4c)をピン(4b)を中心に締付方向に揺
動させて,固定クランプ(4a)とでケーシングチユーブ
(1)を掴持する。
また上記のケーシングチユーブ締付時とは逆に,第4図
に示すように各締付用シリンダ(6)を縮み方向に作動
し,ケーシングチユーブ締付装置(4)の各可動クラン
プ(4c)を開いて,ケーシングチユーブ(1)の締付け
を解除する。
なお締付用シリンダ(6)は,L型リンクレバー(4f)を
作動させるだけであり,締付用シリンダ(6)には,締
付力の反力が及ばない。また締付力は,リンク機構の構
成とコイルばね(4k)のばね力とにより決まる。またケ
ーシングチユーブの締付け,解除が旋回の有無に無関係
に行われる。
(考案の効果) 本考案のボーリングマシンは前記のようにケーシングチ
ユーブをケーシングチユーブ締付装置により締付けると
きには,油圧シリンダを一方向に作動して,リンク・ば
ね機構を締付方向に作動し,各可動クランプを締付方向
に揺動させて,ケーシングチユーブを固定クランプとに
より掴持する。またケーシングチユーブを解放するとき
には,油圧シリンダを他方向に作動して,リンク・ばね
機構を解除方向に作動し,各可動クランプを解除方向に
揺動させて,ケーシングチユーブを解放するので,ケー
シングチユーブの締付け,解除を旋回の有無に無関係に
行うことができて,ケーシングチユーブの早期の摩耗を
防止できる。
また油圧シリンダによるケーシングチユーブの締付け,
解除に油圧モータ及び油圧ポンプとは別の油圧源を使用
しており,ケーシングチユーブ締付時間を長くしたり,
締付力の不足を生じさせたりしない。
また油圧シリンダによりリンク・ばね機構を作動した後
は,締付力をコイルばねにより得るので,締付け後の油
圧シリンダへの圧油供給を不要にできる。また油圧シリ
ンダは,L型リンクレバー等とリンク機構を作動させる力
を出力するだけでよくて,油圧シリンダに小型のものを
使用できる。また従来のボーリングマシンで土砂の落下
する個所に設置していた油圧ポンプ,タンク,電磁切換
バルブ等を不要にできて,機器の損傷を防止できる上
に,製作コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わるボーリングマシンの一実施例を
示す一部縦断側面図,第2図は第1図の矢視II−II線に
沿う横断平面図,第3図は締付時の作用説明図,第4図
は締付解除時の作用説明図,第5図は従来のボーリング
マシンを示す側面図,第6図は第5図の矢視VI−VI線に
沿う横断平面図,第7図は同ボーリングマシンの油圧回
路図である。 (1)……ケーシングチユーブ,(2)……フレーム,
(3a)……昇降部材,(3e)……旋回部材,(3b)……
旋回駆動装置,(4)……ケーシングチユーブ締付装
置,(4a)……固定クランプ,(4c)(4c)……可動ク
ランプ,(4e)〜(4l)……リンク・ばね機構,(5)
……押込ジヤツキ,(6)……油圧シリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームにより昇降可能に支持された昇降
    部材と,同昇降部材を昇降させるための押込ジヤツキ
    と,同昇降部材により旋回可能に支持された環状の旋回
    部材と,同旋回部材を旋回させるための旋回駆動駆動装
    置と,上記旋回部材により支持された拡縮可能なケーシ
    ングチユーブ締付装置とを有するボーリングマシンにお
    いて,前記ケーシングチユーブ締付装置を,前記旋回部
    材に固定した固定クランプと,同固定クランプの両端部
    に枢支した可動クランプと,同各可動クランプを締付方
    向若しくは緩め方向に付勢するリンク・ばね機構と,同
    リンク・ばね機構を上記方向とは逆の方向に揺動させる
    油圧シリンダとにより構成したことを特徴とするボーリ
    ングマシン。
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