JPH0745031Y2 - 誘導式導電体検出装置 - Google Patents

誘導式導電体検出装置

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JPH0745031Y2
JPH0745031Y2 JP1993009639U JP963993U JPH0745031Y2 JP H0745031 Y2 JPH0745031 Y2 JP H0745031Y2 JP 1993009639 U JP1993009639 U JP 1993009639U JP 963993 U JP963993 U JP 963993U JP H0745031 Y2 JPH0745031 Y2 JP H0745031Y2
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coils
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和幸 龍田
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Sukegawa Electric Co Ltd
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Sukegawa Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金属等の導電体の位置を
非接触で検出することの可能な検出装置に関し、特に、
一次コイルと二次コイル間の電磁誘導結合を利用して検
出する誘導式導電体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば溶融金属など、導電性を示
す高温液体の液面や液位を非接触で検出する検出器とし
て、一次コイルと二次コイル間の電磁誘導結合を利用し
た誘導式導電体検出装置が広く用いられている。かかる
誘導式導電体検出装置は、一般に、例えば図5にも示す
ように、一次コイル1の上下に2個の二次コイル2、2
を直列に配置し、一方、一次コイル1に交流信号を加
えながら、上下に配置された二次コイル2、2内に誘導
される信号を検出し、これらを比較器3により比較しな
がら液面や液位を非接触で検知するものである。
【0003】このような誘導式導電体検出装置の一例
が、例えば特開平3−82901号公報や特開平3−8
2987号公報により知られている。しかしながら、上
記の従来技術においては、誘導式導電体検出装置によ
り、導電体の液面が所定の位置に近接したことを唯一つ
の検出点を基準にして判断するものであり、この検出点
を多数配列して多段階に判断するものではなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 例えば 溶融金属の液面
を検出する場合、複数の検出点に対応するための方式と
しては、添付の図4に示すように、溶融金属内に沈設さ
れるセラミックシース10内に、一次コイル21の上下
に2個の二次コイル22、22を直列に配置してなる検
出コイル部20、20を複数個縦方向に配列することが
考えられる。しかしながら、これら検出点間の距離を短
縮するため、複数のコイル部20、20’を互いに近接
して配置した場合、これら検出コイル部20、20が相
互に磁気干渉し、良好な検出結果が得られないという問
題点があった。
【0005】そこで本考案では、上記従来技術における
問題点に鑑み、複数の検出コイル部を配置して複数の検
出点で導電体の近接を非接触で検知する場合に、それら
複数の検出コイル部を近づけて配置しても、磁気干渉に
よる検出障害が起らない誘導式導電体検出装置を提供す
ることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
、本考案では、一次コイル21、21’と、この一次
コイル21、21’に電磁的に結合された少なくとも2
個の二次コイル22、22、22’、22’と、上記一
次コイル21、21’に交流信号を印加する交流電源3
0と、上記2個の二次コイル22、22、22’、2
2’に誘導される信号を比較する比較器23、23’と
を有する誘導式導電体検出装置において、上記一次コイ
ル21、21’と二次コイル22、22、22’、2
2’とを各々備える検出コイル部20、20’を複数組
用い、隣接する別の組の検出コイル部 20、20’の一
次コイル21、21’に、それらから発生する磁界同士
が互いに反発し、打ち消し合う方向に交流信号が印加さ
れるよう上記交流電源30を接続したものである。
【0007】
【作用】上記の本考案による誘導式導電体検出装置によ
れば、複数組の検出コイル部20、20’の一次コイル
21、21’に交流信号を印加すると共に、二次コイル
22、22、22’、22’に誘導される信号を比較器
23、23’により各々比較しながら、複数の検出点で
近接する導電体の位置を非接触で検出する。この場合、
隣接する検出コイル部20、20’の一次コイル21、
21’に、それから発生する磁界同士が互いに反発し、
打ち消し合うよう交流電源30を接続することにより、
隣接する検出コイル部20、20’の一次コイル21、
21’からの漏洩磁束(磁界)が互いに反発し、打ち消
し合う。これにより、隣接する別に組の検出コイル部2
0、20’の距離、すなわち検出点間距離を小さくして
も、磁気干渉による検出障害が生じることなく、導電体
を正確に検出することが可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について、添付の図面
を参照しながら詳細に説明する。図2には、本考案の誘
導式導電体検出装置の特徴部分である検出コイル部が示
されており、この図において、例えば溶融金属の液面を
検出するため、溶融炉内に沈設される円筒状のセラミッ
クシース10内には、2個の検出コイル部20、20’
が縦方向に直列に配置されている。これらの2個の検出
コイル部20、20’は、それぞれ、図示されない磁性
体コア上に巻装された一次コイル21、21’と、その
両端に巻装された二次コイル22、22、22’、2
2’とから構成されている。そして、これら2個の検出
コイル部20、20’は、上記円筒状のセラミックシー
ス10内において、コイル軸心が一致するように直列状
に互いに近接して配置されている。なお、上記の各検出
コイル部20、20’は、その外形は円筒形状となって
おり、また、その寸法は回転軸方向の長さがD、外径が
dとなっている。
【0009】図1には、上記検出コイル部20、20’
を含む検出回路の回路構成が示されており、各検出コイ
ル部20、20’の一次コイル21、21’には、交流
電源30からの交流信号が供給されている。一方、一次
コイル21、21’によって発生された磁界あるいは磁
束(図中に破線で示す)は、コイル中央部の磁性体コア
を介して両端の二次コイル22、22、22’、22’
に交差し、それぞれ、二次コイル22、22、22’、
22’内に誘導起電力による出力を発生する。これら二
次コイル22、22、22’、22’内に誘導された電
気信号は、それぞれ比較器23、23’の正(+)と負
(−)の入力端子に導かれ、その比較器23、23’に
より差動比較される。その結果、各比較器23、23’
は、図3に示すように、溶融金属などの導電体の液面レ
ベル(H)がその検出点(すなわち、一次コイル21、
21’の中央部H1(H2)から離れている場合には、そ
の出力が零であるが、この液面Hが検出点H1(H2)に
近接するに従って上昇する出力を生じる。この出力は、
液面Hが検出点H1(H2)に達すると最大値を示し、そ
の後、この検出点H1(H2)を越えるに従ってその出力
も徐々に減少して再び零になる。
【0010】ところで、これら複数(本実施例では2
個)の検出コイル部20、20’を縦方向に直列に近つ
けて配置した場合、検出コイル部20、20’相互間に
は、いわゆる電磁的な干渉を生じてしまう。すなわち、
図4にも示すように、セラミックシース10内に上下に
近づいて配置された一方(例えば、上方)の検出コイル
部20は、その一次コイル21に発生した磁界あるいは
磁束が、他方(下方)の検出コイル部20’内の上方に
配置された二次コイル22’内に漏洩して誘導出力を発
生させ、これにより、比較器23’に誤出力を発生させ
てしまう。かかる構成においては、考案者による種々の
実験の結果によれば、これら検出コイル部20、20’
が相互に干渉せずに安定に動作するに必要な相互距離L
(すなわち、検出コイル部20、20’の中点間の距
離)は、L≧D+3dなる条件を満たす必要がある
(D:円筒形状の検出コイル部20、20’の回転軸方
向の長さ、d:外径)。そのため、これら2個の検出コ
イル部20、20’を隣接して配置し、複数の検出点で
導電体の液面を検知する場合、これら検出点間の距離を
上記のL以上に設定しなければならず、これでは、複数
の検出点を設定する場合の問題となる。
【0011】そこで、本考案では、これら2個の検出コ
イル部20、20’を隣接して配置した場合の複数の検
出点間の距離を短縮するため、図1及び図2に示すよう
に、各検出コイル部20、20’の一次コイル21、2
1’の配列を、発生する磁界同士が互いに打ち消し合う
方向にしたものである。すなわち、図1の電気回路によ
れば、上記一次コイル21、21’に交流信号を供給す
る交流電源30は、上下に隣接する検出コイル部20、
20’の一次コイル21、21’に供給される交流信号
が互いに逆位相になるように接続されている。これによ
り、図1及び図2に示すように、隣接する検出コイル部
20、20’の一次コイル21、21’により発生され
る磁界は、図に矢印で示すように、互いに逆方向にな
る。
【0012】このように、隣接する検出コイル部20、
20’の一次コイル21、21’の配置を、互いに電磁
的に逆方向に配置することにより、図2に示すように、
隣接し合う二次コイル22、22’同士は互いに電磁的
に干渉し合うが、その方向が逆方向となることから互い
に打ち消し合い、誤動作を生じず、むしろ、図3に実線
で示すように、隣接側における比較器23、23’から
の出力の傾斜が大きく、すなわち、半値巾が小さくなり
Q特性が良いこととなる。そのため、検出コイル部2
0、20’間の距離を小さく、すなわち、検出点間の距
離Lを小さくすることが可能になる。なお、本考案者に
よる実験によれば、L>Dなる条件(D:円筒形状の検
出コイル部20、20’の回転軸方向の長さ)を満たせ
ば、各比較器23、23’が十分な検出出力を出力でき
ることが確認されている。これにより、例えば溶融金属
炉内に沈設してその液面レベルを検知する場合、従来の
検出レベルの設定条件(L≧D+3d)よりも近接した
距離(L>D)で設定することが可能になることから、
複数の検出レベルを設定する際の自由度を大幅に向上す
ることが可能になり、さらには、誘導式導電体検出装置
の利用範囲を拡大することにもつながることとなる。
【0013】
【考案の効果】上記の本考案の詳細な説明からも明かな
様に、本考案による誘導式導電体検出装置によれば、そ
の動作上、各検出コイル部の検出点間に必要な距離を、
より短くすることを可能にすることから、誘導式導電体
検出装置の検知レベルをより自由に設定することが可能
になり、かつ、その利用範囲を拡大することが可能なる
という効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である誘導式導電体検出装置の
回路構成を示す電気回路図である。
【図2】上記誘導式導電体検出装置の検出コイル部の内
部詳細構造を示す断面図である。
【図3】上記誘導式導電体検出装置の検出出力の波形の
一例を示すグラフである。
【図4】上記図2に示す配列を対比して説明するため、
検出コイル部の通常の配列状態を示した断面図である。
【図5】従来の誘導式導電体検出装置の基本原理構造の
一例を示す図である。
【符号の説明】
10 セラミックシース 20 検出コイル部20’ 検出コイル部 21 一次コイル 21’ 一次コイル 22 二次コイル 22’ 二次コイル 23 比較器 23’ 比較器 30 交流電源

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイル(21)、(21’)と、こ
    の一次コイル(21)、(21’)に電磁的に結合され
    た少なくとも2個の二次コイル(22)、(22)、
    (22’)、(22’)と、上記一次コイル(21)、
    (21’)に交流信号を印加する交流電源(30)と、
    上記2個の二次コイル(22)、(22)、(2
    2’)、(22’)に誘導される信号を比較する比較器
    (23)、(23’)とを有する誘導式導電体検出装置
    において、上記一次コイル(21)、(21’)と二次
    コイル(22)、(22)、(22’)、(22’)と
    を各々備える検出コイル部(20)、(20’)を複数
    組用い、隣接する別の組の検出コイル部(20)、(2
    0’)の一次コイル(21)、(21’)に、それらか
    ら発生する磁界同士が互いに反発し、打ち消し合う方向
    に交流信号が印加されるよう上記交流電源(30)を接
    続したことを特徴とする誘導式導電体検出装置。
JP1993009639U 1993-02-13 1993-02-13 誘導式導電体検出装置 Expired - Lifetime JPH0745031Y2 (ja)

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JPH0664184U JPH0664184U (ja) 1994-09-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5245953A (en) * 1975-10-09 1977-04-12 Nippon Steel Corp Method for inspecting metal body by use of disturbances in blanced
JPS537262A (en) * 1976-07-08 1978-01-23 Mishima Kosan Co Ltd Apparatus for detecting end of metal material
JPH07109433B2 (ja) * 1989-08-26 1995-11-22 助川電気工業株式会社 誘導式導体検出器

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