JPH074410A

JPH074410A - 物品を固定させるための結合部品

Info

Publication number: JPH074410A
Application number: JP18433393A
Authority: JP
Inventors: Shozo Okada; 正三岡田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-06-17
Filing date: 1993-06-17
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】取外しが容易で、かつ結合が確実な結合部品
を提供する。【構成】頭部１の両側に取り外し用の切欠２を設け、
その下の脚部３には逆テーパ状のふくらみ４を設ける。
頭部Ａ１−１、脚部３及び逆テーパ状のふくらみ４から
なる、内部を中空にした固定部分と、両側に取り外し用
の切欠２を有した頭部Ｂ１−２と中軸５からなる可動部
分で構成し、固定部分の中空内に可動部分の中軸５を挿
入し移動できる構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、物品の取り付けに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ネジ等の締結部品がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のネジによる部品
の取り付けでは、本体に穴を開けた上にタップをたてる
か、タップがたてられない場合にはナットを用いる必要
があった。また、部品の取り付け、取り外しに際して
は、ネジを数回回転させる必要があり、部品の取り付け
面の保護の為にはワッシャを、振動等による脱落防止の
為にはスプリングワッシャを用いる必要があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の場合（図１，２参照）弾力性のある材質（軟質合成樹脂等）を使用し、頭部
（１）の両端に取り外し用の切欠（２）を設け、脚部
（３）には本体の取り付け穴の直径と同一もしくは多少
大きめの直径から下に行くほど除々に直径を大きくした
逆テーパ状のふくらみ（４）を設ける。請求項２の場合（図３，４参照）弾力性のある材質（軟質合成樹脂等）を使用し、頭部Ａ
（１−１）、脚部（３）及び請求項１と同様の逆テーパ
状のふくらみ（４）の内部を中空にし、ふくらみ（４）
の最大直径の部分には、下から見て十字形の切込みを入
れた固定部分と、硬質材（金属または硬質合成樹脂等）
を使用し、取り外し用の切欠（２）を有した頭部Ｂ（１
−２）と中軸（５）からなる可動部分で構成され、固定
部分の中空内に可動部分の中軸（５）を挿入し移動でき
る構造にする。可動部分は簡単に外れない様に、頭部Ａ
（１−１）の中空内に小さな突起を設け、中軸（５）の
先端の直径は、固定部分の中に可動部分を押し込んだ
時、ふくらみ（４）の直径が最大になる所で中空内径よ
りやや小さめにする。尚、ふくらみ（４）の最大直径
は、本体の取り付け穴の直径に十字形切込みの幅を加算
した値よりも多少大きめに設定する。

【０００５】

【作用】

請求項１の場合（図５参照）部品の取り付け穴を通し、本体の取り付け穴に脚部
（３）を圧入する。ふくらみ（４）は材質が有する弾力
により、本体の取り付け穴を通過した所から復元され、
頭部（１）との間に部品と本体とを挟み込んで部品を固
定する。尚、ふくらみ（４）の形状から、本体の板厚ま
たは部品の取り付け面の厚さが多少異なる物において
も、本発明品は柔軟に対応する事ができる。請求項２の場合（図６参照）頭部Ａ（１−１）、脚部（３）及びふくらみ（４）から
なる固定部分は請求項１の場合と全く同じであるが、頭
部Ｂ（１−２）と中軸（５）からなる可動部分が固定部
分の中に入っている限り、部品を取り外す事はできな
い。尚、ふくらみ（４）は本体取り付け穴に圧迫され、
内部中空も、逆テーパ状ふくらみ（４）の勾配に見合っ
た分、小さくなり、固定部分の中に可動部分を押し込む
時、中軸（５）の先端はその部分を圧迫し通過する。即
ち、固定部分の中に可動部分を押し込むと、径の小さく
なった内部中空部分がストッパとして働き、可動部分を
固定する。部品を取り外す場合（図１３専用取り外し工具参照）請求項１頭部（１）の両側に有る切欠（２）にピンセ
ット状で先の曲がった専用取り外し工具の先端を挿入
し、両方から挟み込む様にして本発明品を本体から引き
抜き、部品を取り外す。請求項２頭部Ｂ（１−２）の両側に有る切欠（２）に
専用取り外し工具の先端を挿入し、引っ張ると、頭部Ａ
（１−１）の中空内突起に中軸（５）の先端が引っ掛か
り、そのまま引っ張ると、本体から本発明品が引き抜か
れ、部品も外れる。

【０００６】

【実施例】

（イ）請求項１の頭部（１）の両側に有る切欠（２）を
斜めに入れた場合（図７参照）（ロ）請求項１の脚部（３）を中空にした場合（図８参
照）（ハ）請求項１の頭部（１）を皿型にした場合（図９参
照）（ニ）請求項２の頭部Ａ，Ｂ（１−１，２）を皿型にし
た場合（図１０参照）（ホ）請求項１の頭部（１）または請求項２の頭部Ｂ
（１−２）が摘み付きの場合（図１１参照）（ヘ）請求項１の頭部（１）または請求項２の頭部Ｂ
（１−２）が間座の場合（図１２参照）

【０００７】

【発明の効果】

（イ）本体取り付け穴側に、タップをたてる行程が省け
る。（ロ）取り付け、取り外しが簡単（押し込む、引き抜
く）。（ハ）ワッシャ、スプリングワッシャ、ナットが不
用。（ニ）上記理由により取り付け時間が短縮。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１の斜視図である。

【図２】請求項１の正面図である。

【図３】請求項２の斜視図である。

【図４】請求項２の正面図である。

【図５】請求項１を使用した組立図の一部分である。
（本体と部品とを穴の中心で断面し、本発明品を中心で
１／４断面した図を示す）

【図６】請求項２を使用した組立図の一部分である。
（本体と部品とを穴の中心で断面し、本発明品の固定部
分を中心で１／４断面した図を示す）

【図７】請求項１の他の実施例を示す正面図である。

【図８】請求項１の他の実施例を示す正面図である。

【図９】請求項１の頭部（１）が皿型の場合を示す斜視
図である。

【図１０】請求項２の頭部Ａ，Ｂ（１−１，２）が皿型
の場合を示す斜視図である。

【図１１】請求項１の頭部（１）が摘み付きの場合を示
す正面図である。（請求項２の場合もこれに準ずる）

【図１２】請求項２の頭部Ｂ（１−２）が間座の場合を
示す正面図で中心より１／４断面した図である。（請求
項１の場合もこれに準ずる）

【図１３】本発明品の専用取り外し工具の斜視図であ
る。

【図１４】本発明品（頭部が皿型）の専用取り外し工具
の斜視図である。

【符号の説明】

１頭部１−１頭部Ａ１−２頭部Ｂ２切欠３脚部４ふくらみ５中軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（図１，２参照）（イ）頭部（１）の両側に切欠（２）を設ける。（ロ）頭部（１）の下に逆テーパ状のふくらみ（４）を
持った脚部（３）を設ける。上記構造にした結合部品である。
【請求項２】（図３，４参照）（イ）頭部Ａ（１−１）の下に逆テーパ状のふくらみ
（４）を持つた脚部（３）を設ける。（ロ）頭部Ａ（１−１）、脚部（３）及びふくらみ
（４）の内部は中空にし、頭部Ａ（１−１）の中空内に
は小さな突起を設ける。（ハ）ふくらみ（４）の量大径の部分には下から見て十
字形の切込みを入れる。（ニ）頭部Ｂ（１−２）の両側に切欠（２）を設ける。（ホ）頭部Ｂ（１−２）の下に中軸（５）を設ける。（ヘ）頭部Ａ（１−１）、脚部（３）及びふくらみ
（４）からなる固定部分と、頭部Ｂ（１−２）と中軸
（５）からなる可動部分で構成され、固定部分の中空内
に可動部分の中軸（５）を挿入し、移動できる構造にす
る。（ト）中軸（５）の先端の直径は、固定部分の中に可動
部分を押し込んだ時、ふくらみ（４）の直径が最大にな
る所で中空内径よりやや小さめにする。上記構造にした結合部品である。