JPH0743917U - ぜんまい巻取具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】エンジンのリコイルスタータなどに組込むぜん
まいを巻取る作業の簡略化・安全化を図りうる巻取装
置。 【構成】ぜんまい１を巻取り操作する巻取り体２と、ぜ
んまい１を巻取り状態に支持する巻取り台３を備え、ぜ
んまい１の巻取り径を調節自在に巻取り台３を設け、ま
た回転及び着脱自在に前記巻取り体２を配設させると共
に、前記巻取り台３から巻取り状態のぜんまい１を取出
す押出し体４を設けたもので、巻取り体２操作によって
巻取り台３に所定大きさの巻取り径にぜんまい１を容易
に巻取ることができると共に、押出し体４操作によって
巻取り台３のぜんまい１を例えばリコイルケース２１な
どの装着部２２に容易に装着でき、ぜんまい１を取付け
る作業の簡略化並びに安全性の向上などを容易に図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば手動で始動させるエンジンのリコイルスタータなどに組込むぜ んまいを巻取るぜんまい巻取具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、エンジンのリコイルケースなどにぜんまいを装着し、リコイルスタータ の紐をぜんまいによって自動的に巻戻していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術は、リコイルケースを分解したとき、ぜんまいを所定大きさの径 に手で巻取ってリコイルケースに取付けていたから、面倒で危険な作業を行う必 要がある等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るに、本考案は、ぜんまいを巻取り操作する巻取り体と、ぜんまいを巻取り 状態に支持する巻取り台を備え、ぜんまいの巻取り径を調節自在に前記巻取り台 を設け、また回転及び着脱自在に前記巻取り体を配設させると共に、前記巻取り 台から巻取り状態のぜんまいを取出す押出し体を設けたもので、巻取り体操作に よって巻取り台に所定大きさの巻取り径にぜんまいを容易に巻取り得ると共に、 押出し体操作によって巻取り台のぜんまいを例えばリコイルケースなどの装着部 に容易に装着し得、ぜんまいを取付ける作業の簡略化並びに安全性の向上などを 容易に図り得るものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図１は全体の正面図、図２ は同平面図、図３は同側面図であり、ぜんまい（１）を巻取り操作する円板形の 巻取り体（２）と、ぜんまい（１）を巻取り状態に支持する一対の巻取り台（３ ）（３）と、巻取り台（３）から巻取り状態のぜんまい（１）を取出す一対の押 出し体（４）（４）と、四角柱形の握り棒（５）とを備えるもので、前記巻取り 体（２）の円板一側外周部に固定軸（６）を介してハンドル（７）を取付け、ま た前記ハンドル（７）取付面と反対側の面で巻取り体（２）の円板中心に支点軸 （８）一端側を一体固定させ、前記握り棒（５）は軸孔（９）に支点軸（８）他 端側を回転及び着脱自在に挿通させ、回転及び着脱自在に巻取り体（２）を配設 させると共に、ぜんまい（１）の巻取り内側フック（１０）を係止させるピン（ １１）を備え、巻取り体（２）の支点軸（８）取付面の偏心位置に前記ピン（１ １）を一体固定させている。

【０００６】 また、長孔（１２）及びピン（１３）を介して巻取り台（３）に押出し体（４ ）を摺動自在に取付け、巻取り台（３）及び押出し体（４）の四角孔（１４）（ １５）に握り棒（５）を摺動自在に貫挿させ、巻取り台（３）を握り棒（５）に 蝶ボルト（１６）で固定させ、押出し体（４）（４）を取付ける一対の巻取り台 （３）（３）を互に接離自在に握り棒（５）に支持させると共に、ぜんまい（１ ）の外周側を摺接させかつ巻取り外側フック（１７）を係止させる二叉形の当接 片（１８）を巻取り台（３）側端に一体形成し、ぜんまい（１）の戻りバネ力に よって外周側を当接片（１８）に圧着させ、一対の巻取り台（３）（３）の変更 自在な間隔によって設定される調節自在な所定の巻取り径で各当接片（１８）… 間にぜんまい（１）を巻取り状態で支持させるもので、前記押出し体（４）の一 端側をＬ形に折曲げて巻取り案内片（１９）を一体形成し、ぜんまい（１）巻取 り中心である支点軸（８）方向に当接片（１８）の二叉の間から案内片（１９） を延設させ、巻取り体（２）と案内片（１９）の間にぜんまい（１）を引張り込 んで当接片（１８）とで形成する空間内にぜんまい（１）を巻取り収納すると共 に、押出し体（４）のもう一方の端部をＬ形に折曲げて指当て片（２０）を一体 形成し、ぜんまい（１）の巻取りが完了したとき、支点軸（８）を抜いて巻取り 体（２）を取外し、握り棒（５）を両手で握って指で指当て片（２０）を押すこ とにより、押出し体（４）が摺動し、案内片（１９）によってぜんまい（１）が 巻取り状態で当接片（１８）…間から押出されるように構成している。

【０００７】 さらに、図４、図５、図６、図７に示す如く、エンジン（図示省略）に取付け るリコイルケース（２１）にぜんまい（１）を装着する場合、前記ケース（２１ ）のぜんまい装着部（２２）の内径（Ｄ）寸法に比べて一対の巻取り台（３）（ ３）外側の間隔が小さくなるように蝶ボルト（１６）（１６）を介して各巻取り 台（３）（３）を握り棒（５）に固定させると共に、ぜんまい（１）の巻取り内 側フック（１０）を巻取り体（２）のピン（１１）に係止させ、また握り棒（５ ）の軸孔（９）に支点軸（８）を挿入させ、巻取り体（２）の円板一側面に当接 片（１８）端面を当接させた状態で、ハンドル（７）操作によって巻取り体（２ ）を回転させることにより、巻取り体（２）の円板一側面並びに一対の巻取り案 内片（１９）（１９）並びに４本の当接片（１８）…で囲む空間内にぜんまい（ １）が巻取られ、当接片（１８）の側端縁にぜんまい（１）の巻取り外側フック （１７）が係止され、ぜんまい（１）の巻取り作業が完了するもので、図４、図 ５の如く、架台（２３）に一対の平板柱状体（２４）（２４）を立設させ、柱状 体（２４）上端の四角ノッチ（２５）に握り棒（５）を係入させ、架台（２３） に握り棒（５）を支持させて前記のぜんまい（１）巻取り作業を行うように構成 している。

【０００８】 また、図６、図７の如く、ぜんまい（１）の巻取り作業が完了したとき、握り 棒（５）の軸孔（９）から支点軸（８）を抜取って巻取り体（２）を取外すと共 に、リコイルケース（２１）のぜんまい装着部（２２）に巻取り台（３）の当接 片（１８）先端部を内挿させ、リコイルケース（２１）の係止ピン（２６）とぜ んまい（１）の外側フック（１７）との位置を合せた後、指当て片（２０）を押 して押出し体（４）の巻取り案内片（１９）によってぜんまい（１）を押出し、 ぜんまい（１）を装着部（２２）に取出すもので、取手（２７）を有するリコイ ルスタータの紐（２８）を巻いたプーリ（２９）をリコイルケース（２１）に中 央軸体（３０）を介して取付け、ぜんまい（１）の内側フック（１０）を前記プ ーリ（２９）軸に係止させ、前記紐（２８）を引張ってエンジンを始動させたと き、ぜんまい（１）によって紐（２８）を巻戻すように構成している。

【０００９】 なお、上記のように、当接片（１８）…間にぜんまい（１）を巻取ったとき、 巻取り体（２）を取外し、ぜんまい（１）を針金などで結束して形崩れを防いだ 後、指当て片（２０）を押して巻取り状態のぜんまい（１）を取出すことも行え ると共に、一対の巻取り台（３）（３）を握り棒（５）に各別に支持させたが、 一対の巻取り台（３）（３）をターンバックルまたは折曲げ自在リンクなどで連 結させ、支点軸（８）または軸孔（９）を中心に各巻取り台（３）（３）を連動 して接離させることも行える。

【００１０】

【考案の効果】

以上実施例から明らかなように本考案は、ぜんまい（１）を巻取り操作する巻 取り体（２）と、ぜんまい（１）を巻取り状態に支持する巻取り台（３）を備え 、ぜんまい（１）の巻取り径を調節自在に前記巻取り台（３）を設け、また回転 及び着脱自在に前記巻取り体（２）を配設させると共に、前記巻取り台（３）か ら巻取り状態のぜんまい（１）を取出す押出し体（４）を設けたもので、巻取り 体（２）操作によって巻取り台（３）に所定大きさの巻取り径にぜんまい（１） を容易に巻取ることができると共に、押出し体（４）操作によって巻取り台（３ ）のぜんまい（１）を例えばリコイルケース（２１）などの装着部（２２）に容 易に装着でき、ぜんまい（１）を取付ける作業の簡略化並びに安全性の向上など を容易に図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の正面図。

【図２】同平面図。

【図３】同側面図。

【図４】巻取り側面説明図。

【図５】同平面説明図。

【図６】ぜんまい装着説明図。

【図７】ぜんまい取付説明図。

【符号の説明】

（１） ぜんまい （２） 巻取り体 （３） 巻取り台 （４） 押出し体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ぜんまいを巻取り操作する巻取り体と、
   ぜんまいを巻取り状態に支持する巻取り台を備え、ぜん
   まいの巻取り径を調節自在に前記巻取り台を設け、また
   回転及び着脱自在に前記巻取り体を配設させると共に、
   前記巻取り台から巻取り状態のぜんまいを取出す押出し
   体を設けたことを特徴とするぜんまい巻取具。